JP2000290275A - クマリン誘導体 - Google Patents

クマリン誘導体

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JP2000290275A JP11099444A JP9944499A JP2000290275A JP 2000290275 A JP2000290275 A JP 2000290275A JP 11099444 A JP11099444 A JP 11099444A JP 9944499 A JP9944499 A JP 9944499A JP 2000290275 A JP2000290275 A JP 2000290275A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】優れた鎮痛作用を有し、医薬として有用な新規
化合物を提供する。 【解決手段】 一般式 〔式中、R、R、R 及びRはそれぞれ水素
原子、アルコキシ基、アルキルチオ基又はハロゲン原子
を、R 及びRはそれぞれ基−A−B−Rなど
(式中、Aはアルキレン基を、Bは−O−又は−S−
を、Rはアルコキシ基若しくはアルキルチオ基を3個
有する芳香環カルボニル基又はアルコキシ基若しくはア
ルキルチオ基を3個有するアラルキル基を示す)を示
す。〕で表されるクマリン誘導体又はその薬理学的に許
容しうる塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬有途を有する新
規なクマリン誘導体及びその薬理学的に許容しうる塩に
関する、当該化合物は優れた鎮痛作用を有し、医薬とし
て有用である。
【0002】
【従来の技術】本発明のクマリン誘導体は、文献未載の
新規化合物である。本発明者らは、従来より、医薬品と
して価値ある薬理活性を有する化合物の研究、開発を進
めてきており、その過程で先に血糖降下作用を有し血糖
降下剤として糖尿病の治療及び予防に有効な一連のクマ
リン化合物の合成に成功し、該化合物に係る発明を特許
出願した(特開平9−52891号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は医薬品、特に
鎮痛作用を有し医薬として有用な新規化合物を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】引き続く研究の結果、本
発明者らは、上記公知化合物と共通するクマリン骨格を
有するが、特にその3位置換基において明確に区別され
る他の一連の新規なクマリン誘導体の合成に成功すると
共に、之等の新規な誘導体が上記先の化合物の有する血
糖降下作用とは本質的に異なり、しかも該作用からは予
測できない鎮痛作用を有することを見出し、ここに上記
課題に合致する本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、(1)一般式
【化2】 〔式中、R、R、R 及びRはそれぞれ水素
原子、アルコキシ基、アルキルチオ基又はハロゲン原子
を、R 及びRはそれぞれ基−A−B−R(式
中、Aはアルキレン基を、Bは−O−又は−S−を、R
はアルコキシ基若しくはアルキルチオ基を3個有する
芳香環カルボニル基又はアルコキシ基若しくはアルキル
チオ基を3個有するアラルキル基を示す)を示すか、R
がアルキル基でR6 が基−A−Z−R(式中、A
は前記に同じ。Zは−O−、−S−、−NH−又は−N
(アルキル基)−を、Rはアシル基、芳香環基、芳香環
上にアルコキシ基若しくはアルキルチオ基3個を有する
ことのある芳香環アルケニレンカルボニル基又はアシル
オキシ基、アルコキシ基若しくはアルキルチオ基を1〜
3個有する芳香環カルボニル基を示す)を示すか、或い
はR 及びRは互いに結合してそれらが結合する硫
黄原子と共に、4位がアルコキシ基若しくはアルキルチ
オ基3個を有することのある芳香環アルケニレンカルボ
ニル基で置換されたテトラヒドロ−4H−1,4−チア
ジン環を形成してもよい。〕で表されるクマリン誘導体
又はその薬理学的に許容しうる塩、(2) 前記(1)
の一般式において、R、R、R 及びRはそ
れぞれ水素原子、アルコキシ基又はハロゲン原子を、R
及びRはそれぞれ基−A−O−R(式中、Aは
アルキレン基を、Rはアルコキシ基3個を有するベ
ンゾイル基又はアルコキシ基3個を有するベンジル基を
示す)を示すか、Rがアルキル基でRが基−A−
Z−R8 (式中、Aは前記に同じ。Zは−O−、−NH
−又は−N(アルキル)−を、R8 はフェニル基の1〜
2個で置換されることのあるアルカノイル基、フェニル
基、ベンゼン環上にアルコキシ基3個を有することのあ
るシンナモイル基又は置換基としてアルカノイルオキシ
基若しくはアルコキシ基の1〜3個を有するベンゾイル
基を示す)を示すか、或いはR及びRは互いに結
合してそれらが結合する硫黄原子と共に、4位がベンゼ
ン環上にアルコキシ基3個を有することのあるシンナモ
イル基で置換されたテトラヒドロ−4H−1,4−チア
ジン環を形成してもよい前記(1)に記載のクマリン誘
導体、(3) Rが水素原子でR、R及びR
のうちの少なくとも2つが水素原子である前記(2)
に記載のクマリン誘導体。(4) R がアルキル基
でRが基−A−Z−R(式中、A、Z及びR
は前記に同じ。)である前記(3)に記載のクマリン誘
導体、(5) Zがエチレン基で、Rがアルカノイ
ルオキシ基若しくはアルコキシ基の1〜3個を有するベ
ンゾイル基である前記(4)に記載のクマリン誘導体、
(6) R がメチル基で、R が2−(2−アセト
キシベンゾイルオキシ)エチル基、2−〔N−(3,
4,5−トリメトキシベンゾイル)アミノ〕エチル基及
び2−〔N−メチル−N−(3,4,5−トリメトキシ
ベンゾイル)アミノ〕エチル基からなる群より選ばれる
基である前記(5)に記載のクマリン誘導体、(7)
前記(1)記載のクマリン誘導体又はその薬理学的に許
容される塩及び製剤学的に許容される担体を含有する医
薬組成物,および(8) 前記(1)記載のクマリン誘
導体又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として
含有する鎮痛剤。
【0006】〔置換基の定義〕アルキル基としては、炭
素数1〜6のものが好ましく、炭素数1〜4のものがよ
り好ましく、具体的には例えばメチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル基等の直鎖又は分枝鎖状アルキル基が好ま
しい。
【0007】アルコキシ基としては、炭素数1〜6のも
のが好ましく、炭素数1〜4のものがより好ましく、具
体的には例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブト
キシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ基等が挙げられ
る。アルキルチオ基としては炭素数1〜6のものが好ま
しく、炭素数1〜4のものがより好ましく、具体的には
例えばメチルチオ、エチルチオ、イソプロピルチオ、n
−ブチルチオ等が挙げられる。
【0008】ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭
素及びヨウ素原子が挙げられる。アルキレン基として
は、炭素数1〜6のものが好ましく、炭素数1〜4のも
のがより好ましく、具体的には例えばメチレン、エチレ
ン、エチリデン、トリメチレン、プロピリデン、テトラ
メチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン基等が挙げ
られる。
【0009】フェニル基の1〜2個で置換されることの
あるアルカノイル基としては、フェニル基以外の炭素数
が2〜7のものが好ましく、炭素数2〜5のものがより
好ましく、具体的には例えばアセチル、プロピオニル、
ブチリル、イソブチリル、バレリル、ピバロイル、ヘキ
サノイル、ヘプタノイル、フェニルアセチル、3−フェ
ニルプロピオニル、4−フェニルブチリル、5−フェニ
ルバレリル、6−フェニルヘキサノイル、7−フェニル
ヘプタノイル、ジフェニルアセチル、3,3−ジフェニ
ルプロピオニル、4,4−ジフェニルブチリル、5,5
−ジフェニルバレリル、6,6−ジフェニルヘキサノイ
ル、7,7−ジフェニルヘプタノイル、2、3−ジフェ
ニルプロピオニル基等が挙げられる。アルカノイルオキ
シ基としては、炭素数2〜7のものが好ましく、炭素数
2〜5のものがより好ましく、具体的には例えばアセト
キシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチ
リルオキシ、バレリルオキシ、ピバロイルオキシ、ヘキ
サノイルオキシ、ヘプタノイルオキシ基等が挙げられ
る。
【0010】アルコキシ基3個を有するベンジル基とし
ては、好ましくは例えば、2,3,4−トリメトキシベ
ンジル、2,3,5−トリメトキシベンジル、2,3,
6−トリメトキシベンジル、2,4,5−トリメトキシ
ベンジル、2,4,6−トリメトキシベンジル、3,
4,5−トリメトキシベンジル、3,4,5−トリエト
キシベンジル、3,4,5−トリプロポキシベンジル、
3,4,5−トリブトキシベンジル、3,4,5−トリ
ペンチルオキシベンジル、3,4,5−トリヘキシルオ
キシベンジル、3,5−ジ−t−ブトキシ−4−メトキ
シベンジル基等が挙げられる。
【0011】アルコキシ基3個を有するベンゾイル基と
しては、具体的には例えば、2,3,4−トリメトキシ
ベンゾイル、2,3,5−トリメトキシベンゾイル、
2,3,6−トリメトキシベンゾイル、2,4,5−ト
リメトキシベンゾイル、2,4,6−トリメトキシベン
ゾイル、3,4,5−トリメトキシベンゾイル、3,
4,5−トリエトキシベンゾイル、3,4,5−トリプ
ロポキシベンゾイル、3,4,5−トリブトキシベンゾ
イル、3,4,5−トリペンチルオキシベンゾイル、
3,4,5−トリヘキシルオキシベンゾイル、3,5−
ジ−t−ブトキシ−4−メトキシベンゾイル基等が挙げ
られる。
【0012】アルコキシ基の1〜3個を有するベンゾイ
ル基としては、具体的には例えば、上記アルコキシ基3
個を有するベンゾイル基に加え、2−メトキシベンゾイ
ル、3−メトキシベンゾイル、4−メトキシベンゾイ
ル、4−エトキシベンゾイル、4−プロポキシベンゾイ
ル、4−ブトキシベンゾイル、4−ペンチルオキシベン
ゾイル、2,3−ジメトキシベンゾイル、2,4−ジメ
トキシベンゾイル、2,5−ジメトキシベンゾイル、
2,6−ジメトキシベンゾイル、3,4−ジメトキシベ
ンゾイル、3,5−ジメトキシベンゾイル基等が挙げら
れる。
【0013】置換基としてアルカノイルオキシ基若しく
はアルコキシ基の1〜3個を有するベンゾイル基として
は、具体的には例えば、上記アルコキシ基の1〜3個を
有するベンゾイル基に加え、2−アセトキシベンゾイ
ル、3−アセトキシベンゾイル、4−アセトキシベンゾ
イル、2−プロピオニルオキシベンゾイル、2−ブチリ
ルオキシベンゾイル、2−イソブチリルオキシベンゾイ
ル、2−バレリルオキシベンゾイル、2−ピバロイルオ
キシベンゾイル、2−ヘキサノイルオキシベンゾイル、
2−ヘプタノイルオキシベンゾイル基等が挙げられる。
【0014】ベンゼン環上にアルコキシ基3個を有する
ことのあるシンナモイル基としては、具体的には例え
ば、シンナモイル基に加え、2,3,4−トリメトキシ
シンナモイル、2,3,5−トリメトキシシンナモイ
ル、2,3,6−トリメトキシシンナモイル、2,4,
5−トリメトキシシンナモイル、2,4,6−トリメト
キシシンナモイル、3,4,5−トリメトキシシンナモ
イル、3,4,5−トリエトキシシンナモイル、3,
4,5−トリプロポキシシンナモイル、3,4,5−ト
リブトキシシンナモイル、3,4,5−トリペンチルオ
キシシンナモイル、3,4,5−トリヘキシルオキシシ
ンナモイル、3,5−ジ−t−ブトキシ−4−メトキシ
シンナモイル基等が挙げられる。
【0015】芳香環カルボニル基又は芳香環アルケニレ
ンカルボニル基における芳香環は例えばフェニル基、ナ
フチル基等の同素環基、例えばチエニル、フリル、チア
ジニル等のN,S又は/及びOを同一又は異なって1〜
3個含有する5〜7員の複素環基が挙げられる。従って
芳香環カルボニル基としては具体的には上記したベンゾ
イル基、フロイル基、チエニルカルボニル基が挙げられ
る。又、芳香環アルケニレンカルボニル基の具体例とし
ては上記したシンナモイル基、スチリルアセチル、4−
フェニルクロトノイル基等が挙げられる。
【0016】アシル基としては、具体的には上記したア
ルカノイル基以外に、具体的にはメチルスルホニル基、
エチルスルホニル基等のアルキルスルホニル基、上記し
た芳香環カルボニル基、芳香環スルホニル基(芳香環は
上記と同意義)、ジアルキルホスホリル基(アルキル基
は前記と同意義)等が挙げられる。
【0017】なお、更に付言すれば、例えば上記の芳香
環並びにアシル基等上記の置換基は、例えば、上記した
アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、ハロゲン
原子以外にも、例えば、アミノ基等の塩基性置換分、例
えばスルホ基、カルボキシル基などの酸性置換分、例え
ばニトロ基、水酸基等のその他の置換分など通常の医薬
成分に汎用される置換分を更に1〜3個程度有していて
もよい。一般式(1)で表されるクマリン誘導体の薬理
学的に許容される塩としては例えば、塩酸、リン酸、硫
酸等の酸性物質との塩、例えば、ナトリウム、カリウム
等の塩基性物質との塩が挙げられる。以下本願明細書に
おいては、クマリン誘導体にはその薬理学的に許容され
る塩も含むものとする。
【0018】本発明に係わる前記一般式(1)で表され
るクマリン誘導体は、鎮痛作用を有しており、鎮痛剤と
して、特に神経因性疼痛(特に末梢神経における疼痛)
の緩和のための鎮痛剤として有用である。また、本発明
化合物は、従来の鎮痛剤有効成分に見られる如き依存
性、習慣性、幻覚等の副作用を示さないかあるいは著し
く軽減されている特徴を有しており、之等の点でも鎮痛
剤として特に有効である。本発明化合物は、自体公知の
方法を含む種々の方法により製造することができる。そ
の例を以下に反応工程式を挙げて説明する。
【0019】
【化3】(反応工程式−1) 式中、R、R、R、R、R及びRは前記に
同じ。上記反応工程式において、化合物(2)から化合
物(3)を経て本発明化合物(1)を合成する反応は、
自体公知の方法に従って行われてよく、例えば特開平9
−52891号公報に記載の方法に準じて行うことがで
きる。
【0020】即ち、まず公知の化合物(2)を、アルカ
リの存在下に、ヨードベンゼンジアセテートと反応させ
ることにより、化合物(3)を得る。該反応において
は、溶媒として水を好適に使用でき、アルカリとしては
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウム等を使用できる。上記アルカリ及びヨ
ードベンゼンジアセテートの使用量は、それぞれ原料化
合物を基準として等モル量〜少過剰量とするのが好まし
い。反応は0℃〜室温付近の温度で約1〜10時間を要
して行われる。
【0021】次に、上記で得られる化合物(3)は、こ
れをチオエーテル誘導体(4)と反応させることによ
り、化合物(1)に変換できる。該反応は、メタノー
ル、エタノール、トリフルオロエタノール等のアルコー
ルを溶媒として用い、p−トルエンスルホン酸、酢酸等
の酸触媒を適量添加して行うことができる。チオエーテ
ル誘導体(4)の使用量は、化合物(3)に対して1〜
10倍モル量程度とするのがよく、反応は室温〜溶媒の
還流温度にて10分〜24時間程度で完了する。上記の
ごとくして得られる本発明化合物(1)は、下記に示す
共鳴構造をとると考えられ、従って、それらのいずれの
構造式でも表し得る。これらはいずれも本発明化合物
(1)の範囲内である。
【0022】
【化4】 尚、上記反応工程式−1において、原料化合物として用
いられるチオエーテル誘導体(4)は、自体公知の方法
に従って製造されて良く、例えば下記反応工程式−2〜
4の方法により製造することができる。
【0023】
【化5】 (反応工程式−2) HO−A−S−A−OH + R−X → RO−A−S−A−OR (5) (6) (4a) [式中、R及びAは前記に同じ。Xは脱離基、例え
ばハロゲン原子を示す。]
【0024】
【化6】 (反応工程式−3) R5a−S−A−Z−H + R−X → R−S−A−Z−R (7) (8) (4b) [式中、R5a はアルキル基を示し、R、A、X及
びZは前記に同じ。]
【0025】
【化7】 [式中、Xは前記に同じ。R10 はベンゼン環上にア
ルコキシ基3個を有することのあるシンナモイル基等の
芳香環アルケニレンカルボニル基を示す。]
【0026】上記反応工程式−2〜4において、化合物
(5)と化合物(6)、化合物(7)と化合物(8)並
びに化合物(9)と化合物(10)との反応は、それぞ
れ同様の反応条件で行い得る。即ち、各化合物を、ピリ
ジン、ルチジン、コリジン、トリエチルアミン、N,N
−ジメチルアニリン、4−(N,N−ジメチルアミノ)
ピリジン等のアミン系溶媒中、0℃〜50℃程度の温度
にて約1〜50時間反応するか、或いはN,N−ジメチ
ルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトア
ミド(DMA)、ジメチルスルホキシド(DMSO)等
の不活性溶媒中、水素化ナトリウム、水素化カリウム、
ナトリウムアミド、ナトリウムメトキシド等の塩基1〜
過剰当量の存在下、0℃〜50℃程度の温度にて約20
分〜5時間反応することにより行われる。尚、化合物
(6)の使用割合は、化合物(5)に対して2〜過剰モ
ル量、化合物(8)並びに化合物(10)の使用割合
は、それぞれ化合物(7)並びに化合物(9)対してほ
ぼ等モル量〜過剰モル量とするのが好ましい。
【0027】上記反応工程式に示した各工程における目
的化合物は、通常の分離手段により容易に単離精製でき
る。該手段としては、例えば吸着クロマトグラフィー、
プレパラィブ薄層クロマトグラフィー、再結晶、溶媒抽
出等を例示できる。
【0028】本発明化合物の一部には、硫黄原子及び/
又は炭素原子を不斉中心とする光学異性体が存在するも
のがあり、本発明は光学活性体であるR体及びS体並び
にラセミ体のいずれをも包含する。上記光学活性体は、
慣用の方法、例えば公知の光学分割剤を使用する方法等
で分離することができる。また、本発明化合物のうち、
例えばベンゼン環上にアルコキシ基3個を有することの
あるシンナモイル基を置換基として有するものは、二重
結合による幾何異性体が存在し、本発明はE体及びZ体
並びにそれらの混合物のいずれをも包含する。上記異性
体は、通常の分離手段により分離することができる。
【0029】本発明化合物(1)は、これを適当な無毒
性製剤担体と共に用いて、一般的な医薬製剤の形態とし
て使用される。上記製剤担体としては、製剤の使用形態
に応じて通常使用される充填剤、増量剤、結合剤、付湿
剤、崩壊剤、表面活性剤、滑沢剤等の希釈剤あるいは賦
形剤等が挙げられ、これは得られる製剤の投与単位形態
に応じて適宜選択使用される。本発明化合物(1)が使
用される医薬製剤の投与単位形態としては、各種の形態
が治療目的に応じて選択でき、その代表的なものとして
は、錠剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、
カプセル剤、坐剤、注射剤(液剤、懸濁剤)、軟膏剤等
が挙げられる。又、これらの各種製剤は自体公知の手段
に従って徐放性製剤としてもよい。
【0030】錠剤の形態に成形するに際しては、上記製
剤担体として例えば乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ぶど
う糖、尿素、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、結
晶セルロース、ケイ酸、燐酸カリウム等の賦形剤;水、
エタノール、プロパノール、単シロップ、ぶどう糖液、
デンプン液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、ポリビニルピロリドン糖の結合剤;カルボキシメチ
ルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロース
カルシウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、
乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、ラ
ミナラン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム等の
崩壊剤;ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル
類、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセ
リド等の界面活性剤;白糖、ステアリン、カカオバタ
ー、水素添加油等の崩壊抑制剤;第4級アンモニウム塩
基; ラウリル硫酸ナトリウム等の吸収促進剤;グリセリ
ン、デンプン等の保湿剤;デンプン、乳糖、カオリン、
ベントナイト、コロイド状ケイ酸等の吸着剤;精製タル
ク、ステアリン酸塩、ホウ酸末、ポリエチレングリコー
ル等の滑沢剤等が使用可能である。
【0031】さらに錠剤は必要に応じて通常の剤皮を施
した錠剤、例えば糖衣錠、ゼラチン被包剤、腸溶被錠、
フィルムコーティング錠剤あるいは二重錠、二重錠とす
ることができる。丸剤の形態に成形するに際しては、製
剤担体として例えばぶどう糖、乳糖、デンプン、カカオ
脂、硬化植物油、カオリン、タルク等の賦形剤;アラビ
アゴム末、トラガント末、ゼラチン、エタノール等の結
合剤;ラミナラン、カンテン等の崩壊剤等が使用可能で
ある。
【0032】坐剤の形態に成形するに際しては、製剤担
体として例えばポリエチレングリコール、カカオ脂、高
級アルコール、高級アルコールのエステル類、ゼラチ
ン、半合成グリセライド等が使用可能である。カプセル
剤は常法に従って、通常、本発明化合物(1)を上記で
例示した各種の製剤担体と混合して硬質ゼラチンカプセ
ル、軟質カプセル等に充填して調整される。
【0033】液剤、乳剤、懸濁剤等の注射剤として調整
する場合、これらは殺菌され且つ血液と等張であるのが
好ましい。注射剤の調整に際しては、希釈剤として例え
ば水、エチルアルコール、マクロゴール、プロピレング
リコール、エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリ
オキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル類等が使用可能である。な
お、この場合、等張性の溶液を調整するのに十分な量の
食塩、ぶどう糖、グリセリン等を含有させてもよく、ま
た通常の溶解補助剤、緩衝材、無痛化剤等を添加しても
よい。
【0034】さらに、上記医薬製剤中には、必要に応じ
て着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤等や他の医薬
品を含有させることができる。ペースト、クリーム、ゲ
ル等の軟膏剤の形態に調整するに際しては、希釈剤とし
て例えば白色ワセリン、パラフィン、グリセリン、セル
ロース誘導体、プリエチレングリコール、シリコン、ベ
ントナイト等が使用可能である。上記医薬製剤中に含有
されるべき本発明化合物(1)の量は、特に制限され
ず、広範囲より適宜選択されるが、通常、医薬製剤中に
約1〜85重量%程度含有させるのがよい。
【0035】上記医薬製剤の投与方法は特に制限がな
く、製剤形態、患者の年齢、性別その他の条件、疾患の
程度等に応じて適宜決定される。例えば錠剤、丸剤、液
剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプセル剤は経口投与さ
れ、注射は単独またはぶどう糖、アミノ酸等の通常の補
液と混合して静脈内投与され、さらに必要に応じて単独
で筋肉内、皮内、皮下もしくは腹腔内投与され、坐剤は
直腸内投与される。
【0036】上記医薬製剤の投与量は、その用法、患者
の年齢、性別その他の条件、疾患の程度等に応じて適宜
決定されるが、通常、本発明化合物(1)の1日当たり
の投与量が体重1kgあたり約0.5〜20mg、好ま
しくは1〜10mg程度とするのがよい。また、上記医
薬製剤は1日1〜4回に分けて投与することができる。
なお、本発明化合物(1)は所望により他の医薬成分、
例えば他の鎮痛剤と併用することもできる。
【発明の実施の形態】
【0037】
【実施例】以下に、本発明化合物の製造例を実施例とし
て挙げる。また本発明化合物の製造のための原料化合物
(中間体)の製造例を参考例としてあげる。更に、本発
明化合物を用いた薬理試験例及び製剤例を挙げる。各実
施例で得られた化合物は、その構造、融点及び H−
NMRスペクトルデータを同定資料として記載する。本
願明細書の記載を通じて、Meはメチル基を示す。Acはア
セチル基を示す。尚、下記参考例及び実施例における
H−NMRスペクトルは、内部基準としてTMS(テ
トラメチルシラン)を用いて測定し、測定溶媒は、特に
明示しない限り、DMSO(ジメチルスルホキシド)−
を用いた。
【0038】〔参考例1〕 ビス[2−(3,4,5−
トリメトキシベンジルオキシ)エチル]スルフィドの製
造 60%水素化ナトリウム5.4gをDMF70mlに懸
濁させ、そこにビス(2−ヒドロキシエチル)スルフィ
ド7.5g及び3,4,5−トリメトキシベンジルクロ
リド30.4gを0℃で順次加え、室温で1時間攪拌し
た。反応液に水を加えて希釈し、酢酸エチル200ml
で抽出した。有機層を集めて水及び飽和食塩水で順次洗
浄し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出液…酢酸エチル:n−ヘキサン=1:
3)で精製して、標記化合物の油状物27.8gを得
た。
【0039】〔参考例2〕 ビス[2−(3,4,5−
トリメトキシベンゾイルオキシ)エチル]スルフィドの
製造 ビス(2−ヒドロキシエチル)スルフィド及び3,4,
5−トリメトキシベンゾイルクロリドを用い、上記参考
例1と同様にして、標記化合物を得た。
【0040】〔参考例3〕 [2−(3,4,5−トリ
メトキシベンゾイルオキシ)エチル]メチルスルフィド
の製造 2−(メチルチオ)エタノール及び3,4,5−トリメ
トキシベンゾイルクロリドを用い、上記参考例1と同様
にして、標記化合物を得た。
【0041】〔参考例4〜16〕2−(メチルチオ)エ
タノール、2−(メチルチオ)エチルアミン又はN−
[2−(メチルチオ)エチル]−N−メチルアミン並び
に適当な塩化物を用い、参考例3と同様にして、下記
(4)〜(15)の各化合物を製造した。 (4) [2−(2−アセトキシベンゾイルオキシ)エ
チル]メチルスルフィド (5) (2−シンナモイルオキシエチル)メチルスル
フィド (6) [2−(3,4,5−トリメトキシシンナモイ
ルオキシ)エチル]メチルスルフィド (7) (2−ジフェニルアセトキシエチル)メチルス
ルフィド (8) (2−プロピオニルオキシエチル)メチルスル
フィド (9) (2−フェノキシエチル)メチルスルフィド (10)(2−アセトキシエチル)メチルスルフィド (11)[2−(N−アセチルアミノ)エチル]メチル
スルフィド (12)[2−[N−(3,4,5−トリメトキシベン
ゾイル)アミノ]エチル]メチルスルフィド (13)[2−[N−(2−アセトキシベンゾイル)ア
ミノ]エチル]メチルスルフィド (14)[2−[N−メチル−N−(3,4,5−トリ
メトキシベンゾイル)アミノ]エチル]メチルスルフィ
ド (15)[2−[N−(3,4,5−トリメトキシシン
ナモイル)アミノ]エチル]メチルスルフィド (16)メチル〔3−(3,4,5−トリメトキシベン
ゾイルオキシ)プロピル〕スルフィド
【0042】〔参考例17〕 4−(3,4,5−トリ
メトキシシンナモイル)テトラヒドロ−4H−1,4−
チアジンの製造 テトラヒドロ−4H−1,4−チアジン10.3gをピ
リジン50mlに溶かし、そこに3,4,5−トリメト
キシシンナモイルクロリド27.4gを0℃で加え、室
温で24時間攪拌した。反応液に水を加えて希釈し、酢
酸エチル200mlで2回抽出した。有機層を集めて2
N水酸化ナトリウム水溶液、3N塩酸及び飽和食塩水で
順次洗浄し、減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル−n−ヘ
キサンより再結晶して、標記化合物24.0gを得た。
【0043】〔参考例18〕 7−クロロー3−(フェ
ニルヨードニウム)クマリン−4−オラートの製造 1.9gの炭酸ナトリウムを水120mlに溶解し,こ
の水溶液に3.5gの7−クロロ−4−ヒドロキシクマ
リンを溶かし,更に室温下,ヨードベンゼンジアセテー
ト5.8gを加え,室温で3時間攪拌した。反応終了
後,析出した結晶を濾取し、メタノールで洗浄した後,
60℃で5時間減圧乾燥して目的化合物の結晶6.6g
(融点:164〜165℃)を得た。 H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:7.39
(1H,dd,J=2.0,8.4), 7.48-7.64(4H,m), 7.93-7.99(3H,
m)
【0044】〔参考例19〜23〕更に同様にして,下
記の各化合物を製造した。 3−(フェニルヨードニウム)クマリン−4−オラート 融点:141〜142℃ H−NMR(δ:ppm)〔CDCl〕:7.15-7.56(6
H,m), 7.95(2H,d,J=8.4), 8.02(1H,d,J=7.9) 6−フルオロ−3−(フェニルヨードニウム)クマリン
−4−オラート 融点:115〜118℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕: 7.33-7.49(4H,m), 7.52-7.60(2H,m), 7.87(2H,d,J=8.4) (21) 5−メトキシ−3−(フェニルヨードニウ
ム)クマリン−4−オラート 融点:180〜181℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:3.86(3H,
s), 6.90(1H,dd,J=3.0,8.4), 7.47-7.63(4H,m), 7.91(2
H,d,J=8.4) (22) 7−メトキシ−3−(フェニルヨードニウ
ム)クマリン−4−オラート 融点:154〜155℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:3.85(3H,
s), 6.71(1H,d,J=2.5), 6.78(1H,dd,J=2.5,8.9), 7.37
(2H,dd,J=7.9,7.9), 7.51(1H,dd,J=7.4,7.4), 7.93-8.0
1(3H,m) (23) 6−メトキシ−3−(フェニルヨードニウ
ム)クマリンー4−オラート 融点:125〜127℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:3.80(3H,
s), 7.15(1H,dd,J=3.2,8.9), 7.24(1H,d,J=8.9), 7.36
(1H,d,J=3.2), 7.38-7.58(3H,m), 7.86(2H,d,J=7.2)
【0045】〔実施例1〕3−(2−アセトキシエチル
メチルスルホニオ)−2−オキソー1,2−ジヒドロク
マリン−4−オラートの合成
【化8】 トニフルオロエタノール15mlに2−オキソ−3−フ
ェニルヨードニウム−1,2−ジヒドロクマリン−4−
オラート2.0g(5.5mmol)、2−アセトキシ
エチルメチルスルフィド0.88g、パラトルエンスル
ホン酸50mgを溶かし、室温で30分間攪拌した。反
応終了後、トリフルオロエタノールを留去し、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィ(展開溶媒;メタノール/ク
ロロホルム=1/15)で分離、精製し、得られた結晶
をジエチルエーテルで洗浄した。目的化合物1.5g
(収率93%)を得た。 組成式:C1414S 分子量:294.32 融点:155〜157℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:1.95(3H,
s), 3.16(3H,s), 3.70-3.81(1H,m), 4.09-4.26(2H,m),
4.32-4.43(1H,m), 7.21-7.30(2H,m), 7.60(1H,dd,J=7.
4,7.9), 7.87(1H,d,J=7.9)
【0046】〔実施例2〜41〕実施例1と同様にし
て、下記の各化合物を製造した。 〔実施例2〕
【化9】 組成式:C2222S 分子量:446.47 融点:151〜153℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:3.17
(3H,s), 3.71(3H,s), 3.72-3.79(1H,m), 3.80(6H,s),
4.31-4.47(2H,m),4.69-4.81(1H,m), 7.10-7.24(4H,m),
7.52(1H,dd,J=7.4,8.4), 7.76(1H,d,J=7.9)
【0047】〔実施例3〕
【化10】 組成式:C2118S 分子量:414.43 融点:130〜131℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:2.33
(3H,s), 3.26(3H,s), 3.80-3.95(1H,m), 4.30-4.54(2H,
m), 4.65-4.78(1H,m), 7.22-7.36(4H,m), 7.60-7.75(2
H,m), 7.90(1H,d,J=7.4), 7.96(1H,d,J=7.9)
【0048】〔実施例4〕
【化11】 組成式:C2622S 分子量:446.52 融点:127〜129℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:3.19
(3H,s), 3.80-3.92(1H,m), 4.15-4.26(1H,m), 4.37-4.6
0(2H,m), 5.18(1H,s), 7.26-7.45(12H,m), 7.66(1H,dd,
J=7.2,8.9), 7.97(1H,d,J=7.9)
【0049】〔実施例5〕
【化12】 組成式:C2324S 分子量:476.50 融点:146〜148℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:3.15
(3H,s), 3.72(3H,s), 3.73-3.78(1H,m), 3.81(9H,s),
4.30-4.47(2H,m),4.67-4.80(1H,m), 6.66(1H,s), 6.76
(1H,d,J=8.9), 7.17(2H,s), 7.65(1H,d,J=8.9)
【0050】〔実施例6〕
【化13】 組成式:C1618S 分子量:308.34 融点:154〜156℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:1.94
(3H,s), 3.13(3H,s), 3.60-3.78(1H,m), 3.83(3H,s),
4.05-4.25(2H,m),4.29-4.43(1H,m), 6.79(1H,s), 6.83
(1H,d,J=8.4), 7.74(1H,d,J=8.4)
【0051】〔実施例7〕
【化14】 組成式:C2220S 分子量:444.46 融点:110〜112℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:2.26
(3H,s), 3.17(3H,s), 3.70-3.81(1H,m), 3.82(3H,s),
4.23-4.45(2H,m),4.56-4.68(1H,m), 6.78(1H,s), 6.82
(1H,d,J=8.4), 7.20(1H,d,J=7.9), 7.28(1H,dd,J=7.9,
8.9), 7.66(1H,dd,J=7.9,8.9), 7.73(1H,d,J=8.4), 7.9
0(1H,d,J=7.9)
【0052】〔実施例8〕
【化15】 組成式:C2223NOS 分子量:445.49 融点:174〜175℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:3.16
(3H,s), 3.42-3.60(2H,m), 3.70(3H,s), 3.79(3H,s),
3.81(6H,s), 3.82-4.05(2H,m), 7.14(2H,s), 7.15-7.30
(2H,m), 7.56(1H,dd,J=7.4,8.4), 7.82(1H,d,J=7.9),
8.69(1H,brs)
【0053】〔実施例9〕
【化16】 組成式:C2325NOS 分子量:475.50 融点:179〜180℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:3.14
(3H,s), 3.40-3.65(2H,m), 3.70(3H,s), 3.81(6H,s),
3.82(3H,s), 3.83-3.97(2H,m), 6.76(1H,s), 6.81(1H,
d,J=8.7), 7.14(2H,s), 7.71(1H,d,J=8.7),8.67(1H,br
s)
【0054】〔実施例10〕
【化17】 組成式:C2222ClNOS 分子量:479.93 融点:191〜192℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:3.15
(3H,s), 3.45-3.69(2H,m), 3.70(3H,s), 3.71-3.79(1H,
m), 3.80(6H,s),3.98-4.06(1H,m), 7.11(2H,s), 7.28(1
H,d,J=8.4), 7.37(1H,s), 7.78(1H,d,J=8.4), 8.67(1H,
brs)
【0055】〔実施例11〕
【化18】 組成式:C2221ClOS 分子量:480.92 融点:193〜194℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:3.16
(3H,s), 3.72(3H,s), 3.73-3.79(1H,m), 3.80(6H,s),
4.35-4.50(2H,m),4.70-4.80(1H,m), 7.14(2H,s), 7.23
(1H,d,J=8.2), 7.26(1H,s), 7.71(1H,d,J=8.2)
【0056】〔実施例12〕
【化19】 組成式:C2117ClOS 分子量:448.87 融点:169〜171℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:2.26
(3H,s), 3.19(3H,s), 3.75-3.85(1H,m), 4.24-4.47(2H,
m), 4.58-4.70(1H,m), 7.18(1H,d,J=8.4), 7.20-7.30(2
H,m), 7.39(1H,s), 7.65(1H,dd,J=7.4,8.4), 7.80(1H,
d,J=8.4), 7.89(1H,d,J=7.9)
【0057】〔実施例13〕
【化20】 組成式:C1413ClOS 分子量:328.77 融点:148〜149℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:1.95
(3H,s), 3.16(3H,s), 3.70-3.80(1H,m), 4.05-4.25(2H,
m), 4.30-4.40(1H,m), 7.32(1H,d,J=8.4), 7.44(1H,s),
7.84(1H,d,J=8.4)
【0058】〔実施例14〕
【化21】 組成式:C1517NOS 分子量:323.37 融点:155〜157℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:1.80
(3H,s), 3.11(3H,s), 3.20-3.45(2H,m), 3.61-3.80(2H,
m), 3.83(3H,s),6.80(1H,s), 6.85(1H,d,J=8.7), 7.75
(1H,d,J=8.7), 8.16(1H,brs)
【0059】〔実施例15〕
【化22】 組成式:C1516S 分子量:324.35 融点:105〜107℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:1.95
(3H,s), 3.15(3H,s), 3.67-3.78(1H,m), 3.79(3H,s),
4.07-4.23(2H,m),4.30-4.40(1H,m), 7.15-7.22(2H,m),
7.29(1H,s)
【0060】〔実施例16〕
【化23】 組成式:C1517NOS 分子量:323.36 融点:120〜122℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:1.80
(3H,s), 3.12(3H,s), 3.21-3.45(2H,m), 3.63-3.78(2H,
m), 3.79(3H,s),7.12-7.20(2H,m), 7.29(1H,s), 8.16(1
H,brs)
【0061】〔実施例17〕
【化24】 組成式:C2325NOS 分子量:475.51 融点:161〜162℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:3.16
(3H,s), 3.43-3.65(2H,m), 3.69(3H,s), 3.78(3H,s),
3.81(6H,s), 3.91-4.05(2H,m), 7.13(2H,s), 7.14-7.19
(2H,m), 7.25(1H,brs), 8.68(1H,brs)
【0062】〔実施例18〕
【化25】 組成式:C2324S 分子量:476.50 融点:172〜174℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:3.16
(3H,s), 3.71(3H,s), 3.76(3H,s), 3.80(6H,s), 3.81-
3.90(1H,m), 4.35-4.48(2H,m), 4.77-4.79(1H,m), 7.05
-7.10(2H,m), 7.16(2H,s), 7.18(1H,s)
【0063】〔実施例19〕
【化26】 組成式:C2220S 分子量:444.46 融点:146〜147℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:2.27
(3H,s), 3.19(3H,s), 3.78(3H,s), 3.79-3.90(1H,m),
4.25-4.45(2H,m),4.57-4.69(1H,m), 7.10-7.28(5H,m),
7.64(1H,dd,J=6.2,7.9), 7.90(1H,d,J=7.9)
【0064】〔実施例20〕
【化27】 組成式:C2324S 分子量:460.50 融点:76〜78℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:2.00
-2.10(2H,m), 3.15(3H,s), 3.41-3.52(1H,m), 3.74(3H,
s), 3.85(6H,s),4.03-4.15(1H,m), 4.27-4.36(2H,m),
7.14-7.27(4H,m), 7.54(1H,dd,J=7.2,8.9), 7.80(1H,d,
J=7.7)
【0065】〔実施例21〕
【化28】 組成式:C2426S 分子量:490.52 融点:96〜97℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:2.00
-2.10(2H,m), 3.14(3H,s), 3.38-3.50(1H,m), 3.75(3H,
s), 3.82(3H,s),3.85(6H,s), 4.02-4.17(1H,m), 4.26-
4.35(2H,m), 6.73(1H,s), 6.80(1H,d,J=8.7), 7.23(2H,
s), 7.69(1H,d,J=8.7)
【0066】〔実施例22〕
【化29】 組成式:C2221FOS 分子量:464.46 融点:145〜147℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:3.17
(3H,s), 3.71(3H,s), 3.72-3.79(1H,m), 3.80(6H,s),
4.35-4.50(2H,m),4.70-4.81(1H,m), 7.14(2H,s), 7.15-
7.20(1H,m), 7.30-7.40(2H,m)
【0067】〔実施例23〕
【化30】 組成式:C2222FNOS 分子量:463.11 融点:163〜165℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:3.16
(3H,s), 3.40-3.65(2H,m), 3.70(3H,s), 3.80(6H,s),
3.95-4.07(2H,m),7.11(2H,s), 7.21-7.30(1H,m), 7.36-
7.48(2H,m), 8.68(1H,brs)
【0068】〔実施例24〕
【化31】 組成式:C2118S 分子量:382.43 融点:159〜160℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:3.18
(3H,s), 3.72-3.87(1H,m), 4.22-4.44(2H,m), 4.51-4.6
2(1H,m), 6.46(1H,d,J=16.1), 7.19(1H,d,J=8.4), 7.24
(1H,d,J=7.4), 7.35-7.46(3H,m), 7.48-7.62(4H,m), 7.
84(1H,d,J=7.4)
【0069】〔実施例25〕
【化32】 組成式:C2220S 分子量:412.46 融点:123〜125℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:3.16
(3H,s), 3.65-3.75(1H,m), 3.76(3H,s), 4.22-4.45(2H,
m), 4.47-4.57(1H,m), 6.43(1H,d,J=16.1), 6.69(1H,
s), 6.78(1H,d,J=8.9), 7.34-7.47(3H,m), 7.49-7.60(3
H,m), 7.73(1H,d,J=8.9)
【0070】〔実施例26〕
【化33】 組成式:C2117FOS 分子量:432.42 融点:98〜100℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:2.26
(3H,s), 3.19(3H,s), 3.75-3.88(1H,m), 4.25-4.49(2H,
m), 4.58-4.70(1H,m), 7.15-7.35(3H,m), 7.36-7.50(2
H,m), 7.63(1H,dd,J=7.4,8.6), 7.88(1H,d,J=7.9)
【0071】〔実施例27〕
【化34】 組成式:C2325NOS 分子量:459.51 融点:102〜104℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:2.92
(3H,s), 3.15(3H,s), 3.40-3.79(5H,m), 3.80(6H,s),
3.81-4.22(2H,m),6.72(2H,s), 7.20-7.29(2H,m), 7.55
(1H,dd,J=7.4,7.9), 7.85(1H,d,J=7.9)
【0072】〔実施例28〕
【化35】 組成式:C2427NOS 分子量:489.54 融点:115〜117℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:2.91
(3H,s), 3.32(3H,s), 3.45-3.75(5H,m), 3.80(6H,s),
3.82(3H,s), 3.83-4.22(2H,m), 6.71(2H,s), 6.78(1H,
s), 6.81(1H,d,J=8.9), 7.74(1H,d,J=8.9)
【0073】〔実施例29〕
【化36】 組成式:C2220S 分子量:444.46 融点:136〜138℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:2.27
(3H,s), 3.14(3H,s), 3.65-3.75(1H,m), 3.77(3H,s),
4.23-4.42(2H,m),4.55-4.67(1H,m), 6.77(1H,d,J=8.4),
6.80(1H,d,J=8.2), 7.20(1H,d,J=7.9), 7.25(1H,dd,J=
7.4,7.9), 7.44(1H,d,J=8.4), 7.47(1H,d,J=8.2), 7.66
(1H,dd,J=7.4,7.9), 7.91(1H,d,J=7.9)
【0074】〔実施例30〕
【化37】 組成式:C2325NOS 分子量:475.51 融点:176〜178℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:3.11
(3H,s), 3.40-3.68(2H,m), 3.70(3H,s), 3.77(3H,s),
3.82(6H,s), 3.83-3.97(2H,m), 6.76(1H,d,J=7.9), 6.8
0(1H,d,J=8.4), 7.16(2H,s), 7.44(1H,dd,J=7.9,8.4),
8.65(1H,brs)
【0075】〔実施例31〕
【化38】 組成式:C2117ClOS 分子量:416.88 融点:182〜184℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:3.18
(3H,s), 3.70-3.82(1H,m), 4.25-4.47(2H,m), 4.50-4.6
1(1H,m), 6.42(1H,d,J=16.1), 7.24(1H,d,J=8.2), 7.30
(1H,s), 7.35-7.48(3H,m), 7.50-7.58(3H,m), 7.80(1H,
d,J=8.2)
【0076】〔実施例32〕
【化39】 組成式:C2220S 分子量:412.46 融点:162〜163℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:3.18
(3H,s), 3.74(3H,s), 3.75-3.83(1H,m), 4.23-4.45(2H,
m), 4.50-4.60(1H,m), 6.43(1H,d,J=16.1), 7.05-7.15
(2H,m), 7.27(1H,s), 7.35-7.46(3H,m), 7.50-7.60(3H,
m)
【0077】〔実施例33〕
【化40】 組成式:C2324ClNOS 分子量:493.96 融点:141〜143℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:2.92
(3H,s), 3.15(3H,s), 3.40-3.70(5H,m), 3.79(6H,s),
3.80-4.20(2H,m),6.71(2H,s), 7.32(1H,d,J=8.4), 7.42
(1H,s), 7.83(1H,d,J=8.4)
【0078】〔実施例34〕
【化41】 組成式:C2427NOS 分子量:489.54 融点:89〜91℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:2.92
(3H,s), 3.16(3H,s), 3.51-3.71(5H,m), 3.79(3H,s),
3.80(3H,s), 3.81-4.25(2H,m), 6.71(2H,s), 7.15-7.23
(2H,m), 7.28(1H,s)
【0079】〔実施例35〕
【化42】 組成式:C2119NOS 分子量:413.43 融点:168〜170℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:2.24
(3H,s), 3.16(3H,s), 3.33-3.63(2H,m), 3.71-3.92(2H,
m), 7.13-7.35(4H,m), 7.47-7.63(3H,m), 7.60(1H,d,J=
7.7), 7.85(1H,brs)
【0080】〔実施例36〕
【化43】 組成式:C1816S 分子量:328.38 融点:132〜134℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:3.18
(3H,s), 3.85-3.94(1H,m), 4.12-4.31(2H,m), 4.32-4.4
4(1H,m), 6.88-6.98(3H,m), 7.20-7.30(4H,m), 7.58(1
H,dd,J=7.2,7.9), 7.84(1H,d,J=7.9)
【0081】〔実施例37〕
【化44】 組成式:C2424S 分子量:472.51 融点:179〜181℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:3.18
(3H,s), 3.71(3H,s), 3.82(6H,s), 3.83-3.95(1H,m),
4.20-4.39(2H,m),4.53-4.65(1H,m), 6.53(1H,d,J=16.
1), 6.99(1H,s), 7.16-7.26(2H,m), 7.50-7.60(2H,m),
7.83(1H,d,J=7.9)
【0082】〔実施例38〕
【化45】 組成式:C333413S 分子量:670.67 融点:147〜149℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:3.71
(6H,s), 3.75(12H,s), 3.80-3.91(2H,m), 4.38-4.54(4
H,m), 4.73-4.85(2H,m), 7.03(1H,d,J=8.4), 7.10-7.20
(5H,m), 7.46(1H,dd,J=7.4,8.4), 7.66(1H,d,J=7.4)
【0083】〔実施例39〕
【化46】 組成式:C333811S 分子量:642.70 融点:79〜80℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:3.61
(6H,s), 3.62-3.73(2H,m), 3.74(12H,s), 3.75-3.90(4
H,m), 4.05-4.17(2H,m), 4.37(4H,s), 6.62(4H,s), 7.2
1-7.30(2H,m), 7.58(1H,dd,J=7.4,8.4), 7.82(1H,d,J=
7.9)
【0084】〔実施例40〕
【化47】 組成式:C2525NOS 分子量:483.53 融点:230〜232℃(分解) H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:3.30
-3.51(2H,m), 3.69(3H,s), 3.70-3.83(2H,m), 3.84(6H,
s), 4.15-4.37(2H,m), 4.80-4.97(2H,m), 7.11(2H,s),
7.20-7.33(3H,m), 7.51-7.63(2H,m), 7.85(1H,d,J=8.2)
【0085】〔実施例41〕
【化48】 組成式:C2425NOS 分子量:471.52 融点:155〜157℃ H−NMR(δ:ppm)〔DMSO−d〕:3.16
(3H,s), 3.36-3.68(2H,m), 3.69(3H,s), 3.81(6H,s),
3.82-3.93(2H,m),6.55(1H,d,J=15.8), 6.89(2H,s), 7.2
0-7.30(2H,m), 7.37(1H,d,J=15.8), 7.54(1H,dd,J=7.2,
7.7), 7.84(1H,d,J=7.7), 8.37(1H,brs)
【0086】〔薬理試験例〕6週齢ウィスター系雄性ラ
ット1群7匹を用い、まず各ラットの左後肢足蹠の疼痛
閾値を圧刺激鎮痛効果測定装置(ユニコム社製)を用い
て、ランダール・セリット法〔Randall,L.O. and Selli
tto, J.J., Arch. Int. Pharmacodyn., 111,409(195
7)〕に準じて測定した。得られた値を「前値」とする。
上記前置の測定1時間後に、実験群には、更に本発明化
合物の5%アラビアゴム懸濁液を、対照群には5%アラ
ビアゴム懸濁液(本発明化合物を含まない)を、それぞ
れ10ml/kgの割合で、投与量が10mg/kgと
なるように経口投与し、更にその1時間後にサブスタン
スPの生理食塩水溶液(25んg/0.1ml)を、各
ラットの左後肢足蹠皮下に注射した。つぎにサブスタン
スP注射の所定時間後に、各群ラットの左後肢足蹠の疼
痛閾値を上記と同様にして測定して、これを「後値」と
した。各群の測定値(後値)と前値より、疼痛閾値回復
率(%)を、次式に従って算出した。 疼痛閾値回復率(%)=〔(実験群平均後値)−(対照
群平均後値)〕/〔(対照群平均前値)−(対照群平均
後値)〕× 100 得られた結果(最大の回復率)を下記表1に示す。
【0087】
【表1】
【0088】〔製剤例1〕 錠剤の調整 実施例30で得た化合物のそれぞれ5mgを含有する経
口使用のための1000錠を次の処方により調整した。 実施例30で得た本発明化合物 5g 乳糖(日本薬局方) 50g コーンスターチ(日本薬局方) 25g 結晶セルロース(日本薬局方) 25g メチルセルロース(日本薬局方) 1.5g ステアリン酸マグネシウム(日本薬局方) 1g 即ち、実施例30で得た本発明化合物、乳糖、コーンス
ターチ及び結晶セルロースを充分混合し、混合物をメチ
ルセルロースの5%水溶液で顆粒化し、200メッシュ
の篩に通して注意深く乾燥した。乾燥した顆粒を200
メッシュの篩に通し、ステアリン酸マグネシウムと混合
して錠剤にプレス成形した。
【0089】〔製剤例2〕 カプセル剤の調整 実施例27で得た化合物のそれぞれ10mgを含有する
経口使用のための1000個の2片硬質ゼラチンカプセ
ルを次の処方により調整した。 実施例27で得た本発明化合物 10g 乳糖(日本薬局方) 80g 澱粉(日本薬局方) 30g 滑石(日本薬局方) 5g ステアリン酸マグネシウム(日本薬局方) 1g 即ち、上記各成分を細かく粉末にし、均一な混合物とな
るように充分に攪拌した後、所望の寸法を有する経口投
与用カプセルに充填した。
【0090】〔製剤例3〕 注射剤の調整 実施例30で得た化合物を含む非経口投与に適した殺菌
された水溶液を、下記処方により調整した。 実施例30で得た本発明化合物 1g ポリエチレングリコール(日本薬局方)(分子量:4000) 0.9g 塩化ナトリウム(日本薬局方) 0.9g ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(日本薬局方) 0.4g メタ重亜硫酸ナトリウム(日本薬局方) 0.1g メチル−パラベン(日本薬局方) 0.18g プロピル−パラベン(日本薬局方) 0.02g 注射用蒸留水 100ml 即ち、上記パラベン類、メタ重亜硫酸ナトリウム及び塩
化ナトリウムを攪拌しながら80℃で上記の約半量の蒸
留水に溶解し、得られた溶液を40℃まで冷却し、これ
に実施例30で得た本発明化合物及びポリオキシエチレ
ンソルビタンモノオレエートを溶解させた。次に得られ
た溶液に注射用蒸留水を加えて最終容量に調整し、適当
なフィルターペーパーを用いて滅菌濾過して注射剤を調
整した。
【0091】
【発明の効果】本発明が提供する上記一般式(1)で示
される新規クマリン誘導体は特に神経因性疼痛に対する
優れた鎮痛作用を有し、毒性及び副作用が顕著に軽減さ
れた医薬として有用である.

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中、R、R、R 及びRはそれぞれ水素
    原子、アルコキシ基、アルキルチオ基又はハロゲン原子
    を、R 及びRはそれぞれ基−A−B−R(式
    中、Aはアルキレン基を、Bは−O−又は−S−を、R
    はアルコキシ基若しくはアルキルチオ基を3個有する
    芳香環カルボニル基又はアルコキシ基若しくはアルキル
    チオ基を3個有するアラルキル基を示す)を示すか、R
    がアルキル基でR6 が基−A−Z−R(式中、A
    は前記に同じ。Zは−O−、−S−、−NH−又は−N
    (アルキル基)−を、Rはアシル基、芳香環基、芳香環
    上にアルコキシ基若しくはアルキルチオ基3個を有する
    ことのある芳香環アルケニレンカルボニル基又はアシル
    オキシ基、アルコキシ基若しくはアルキルチオ基を1〜
    3個有する芳香環カルボニル基を示す)を示すか、或い
    はR 及びRは互いに結合してそれらが結合する硫
    黄原子と共に、4位がアルコキシ基若しくはアルキルチ
    オ基3個を有することのある芳香環アルケニレンカルボ
    ニル基で置換されたテトラヒドロ−4H−1,4−チア
    ジン環を形成してもよい。〕で表されるクマリン誘導体
    又はその薬理学的に許容しうる塩。
  2. 【請求項2】請求項1の一般式において、R
    、R 及びRはそれぞれ水素原子、アルコキ
    シ基又はハロゲン原子を、R 及びRはそれぞれ基
    −A−O−R(式中、Aはアルキレン基を、R
    アルコキシ基3個を有するベンゾイル基又はアルコキシ
    基3個を有するベンジル基を示す)を示すか、R
    アルキル基でRが基−A−Z−R8 (式中、Aは前
    記に同じ。Zは−O−、−NH−又は−N(アルキル)
    −を、R8 はフェニル基の1〜2個で置換されることの
    あるアルカノイル基、フェニル基、ベンゼン環上にアル
    コキシ基3個を有することのあるシンナモイル基又は置
    換基としてアルカノイルオキシ基若しくはアルコキシ基
    の1〜3個を有するベンゾイル基を示す)を示すか、或
    いはR 及びRは互いに結合してそれらが結合する
    硫黄原子と共に、4位がベンゼン環上にアルコキシ基3
    個を有することのあるシンナモイル基で置換されたテト
    ラヒドロ−4H−1,4−チアジン環を形成してもよい
    請求項1に記載のクマリン誘導体。
  3. 【請求項3】 Rが水素原子でR、R及びR
    のうちの少なくとも2つが水素原子である請求項2に
    記載のクマリン誘導体。
  4. 【請求項4】 R がアルキル基でRが基−A−Z
    −R(式中、A、Z及びRは前記に同じ。)であ
    る請求項3に記載のクマリン誘導体。
  5. 【請求項5】 Zがエチレン基で、Rがアルカノイ
    ルオキシ基若しくはアルコキシ基の1〜3個を有するベ
    ンゾイル基である請求項4に記載のクマリン誘導体。
  6. 【請求項6】 R がメチル基で、R が2−(2−
    アセトキシベンゾイルオキシ)エチル基、2−〔N−
    (3,4,5−トリメトキシベンゾイル)アミノ〕エチ
    ル基及び2−〔N−メチル−N−(3,4,5−トリメ
    トキシベンゾイル)アミノ〕エチル基からなる群より選
    ばれる基である請求項5に記載のクマリン誘導体。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のクマリン誘導体又はその
    薬理学的に許容される塩及び製剤学的に許容される担体
    を含有する医薬組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のクマリン誘導体又はその
    薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する鎮痛
    剤。
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