JP2000290044A - 低反射ガラス板およびそれを用いた車両用低反射合わせガラス板 - Google Patents

低反射ガラス板およびそれを用いた車両用低反射合わせガラス板

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JP2000290044A
JP2000290044A JP11095063A JP9506399A JP2000290044A JP 2000290044 A JP2000290044 A JP 2000290044A JP 11095063 A JP11095063 A JP 11095063A JP 9506399 A JP9506399 A JP 9506399A JP 2000290044 A JP2000290044 A JP 2000290044A
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reflection
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Etsuo Ogino
悦男 荻野
Kenji Mori
健次 森
Daisuke Arai
大介 新井
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 斜め入射光に対する反射防止機能を有し、さ
らにその表面のみならず裏面からの反射をも低減しうる
低反射ガラス板を提供することにある。 【解決手段】 ガラス板の一方の主面上に、光吸収膜、
高屈折率膜、および低屈折率膜を順次積層した低反射膜
を有する低反射ガラス板において、前記光吸収膜は金属
化合物よりなり、前記高屈折率膜はその屈折率nHと幾
何学的膜厚dHが、nH=2.0〜2.5、dH=60〜
150nmであり、前記低屈折率膜はその屈折率nL
幾何学的膜厚dLが、nL=1.44〜1.48、dL
85〜110nmとした低反射ガラス板であり、垂直入
射光および斜め入射光に対する可視光反射率を低減させ
た低反射ガラス板である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は低反射ガラス板に関
し、特に斜め入射光に対する反射防止も考慮された低反
射ガラス板であり、さらに曲げ加工や強化加工にも適用
される低反射ガラス板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学部品やCRTの表面、ディス
プレイ用フィルターの表面反射を低減するために、数多
くの反射防止膜の提案がなされている。
【0003】その1つの解決手段として、光学薄膜を利
用した反射防止膜がある。この反射防止膜に関しては、
多くの解説書(例えば、吉田貞史、矢嶋弘義 共著:
「薄膜・光デバイス」、(1994)、東京大学出版会、H.A.
Macleod:"Thin-Film Optical Filters,2nd Editon",Ada
m Hilger Ltd,Bristol, T.J.Coutts Edited:"ACTIVE AN
D PASSIVE THIN FILM DEVICES",p334-p344,(1978),ACAD
EMIC PRESS, H.K.PULKER:"Coatings on Glass",p399-p4
07,(1984),ELSEVIER,)や、ハンドブック(例えば、
「薄膜ハンドブック」、p818〜、オーム社)によっ
て説明がなされている。
【0004】さらに光学多層膜において、吸収膜として
金属膜を含む場合についても、上述した「薄膜・光デバ
イス」や「薄膜ハンドブック」で解説されている。
【0005】ところで、特開平9−156964号に
は、CRTなどにおける反射防止技術として、基体上に
光吸収膜とシリカ膜の2層膜からなる光吸収性反射防止
体が開示されている。詳しくは、光吸収膜の幾何学的膜
厚が5〜25nmで、シリカ膜の幾何学的膜厚が70〜
110nmとしている。さらに、光吸収膜は、チタン、
ジルコニウム、およびハフニウムからなる群から選ばれ
る少なくとも1種の金属の窒化物を主成分とする膜であ
ることが示されている。
【0006】さらに第2発明として、基体上に光吸収膜
と、高屈折率膜と、シリカ膜の3層膜からなる光吸収性
反射防止体が開示されている。詳しくは、光吸収膜の幾
何学的膜厚が15〜25nm、高屈折率膜の幾何学的膜
厚が10〜40nmで、かつシリカ膜の幾何学的膜厚が
50〜90nmとしている。
【0007】上述の特開平9−156964号にはさら
に、上述の光吸収膜とシリカ膜との間に、酸化バリア層
と称して、幾何学的膜厚が1〜20nmの金属または金
属窒化物を主成分とする層を設けることが示されてい
る。具体的には、クロム、モリブデン、タングステン、
バナジウム、ニオブ、タンタル、亜鉛、ニッケル、パラ
ジウム、白金、アルミニウム、インジウム、スズ、およ
びシリコンからなる群から選ばれる少なくとも1種の金
属を主成分とする膜、またはこれらの窒化物を主成分と
する膜、あるいはチタン、ジルコニウム、およびハフニ
ウムからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属を主
成分とする膜が示されている。特に、シリコンまたはシ
リコンの窒化物を主成分とする膜が好ましいとされてい
る。
【0008】同じく、CRTなどにおける反射防止技術
として、特開平10−96801号や特開平10−23
0558号にも、特開平9−156964号と同様の技
術が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】一方、自動車などの車
両用に用いられる窓ガラスにおいても、低反射機能が求
められている。特に自動車のウインドシールドガラス
は、その構成上ダッシュボードが写り込むことになる。
この写り込みは、ドライバーにとって、窓ガラスを通じ
て外界からの情報を認知する際のノイズとなる。日射光
線が強いときはなおさら、この写り込みが顕著になる。
【0010】また、デザイン上や空気力学上の要請によ
り、ウインドシールドガラスは、さらに傾斜して取り付
けられるようになってきている。したがって、ダッシュ
ボードの写り込みの影響は、ますますその度合を増して
きている。
【0011】特に夜間において、ダッシュボードの計器
類や、ダッシュボードの周辺に設けられるカーナビゲー
ション装置などからの光の写り込みは、ドライバーにと
って非常に目障りになる。
【0012】さらに、ヘッドアップディスプレイ装置
(HUD)を装着した自動車でも、表示すべき情報以外
に写り込みがあると、その視認性を低下させることにな
る。
【0013】自動車などの車両用に用いられる窓ガラス
などの透明基体において、低反射機能を付与するため、
光学薄膜による反射防止膜を形成するとき、以下のよう
な問題点がでてくる。
【0014】すなわち、上述した解説書等で述べられて
いる反射防止膜は、透明体表面と垂直入射光に関する反
射防止を主として論じられている。斜め入射光に対する
反射防止や、透明体が板状であるときの裏面からの反射
を防止する機能に関しても、考慮された総合的な反射防
止膜については、なにも説明はされていない。
【0015】まず、特に自動車のウインドシールドガラ
スでは、その構成上、斜め入射光に対する反射防止機能
が重要になってくる。上述の「薄膜ハンドブック」のp
821には、「反射防止膜の選択にあたっては、反射率
の入射角依存性も考慮しなければならない。一般に多層
膜になるほど小さい入射角度で反射率が増大し始めるた
め、多層反射防止膜を用いる場合に注意が必要であ
る。」との指摘がなされている。しかしながら、具体的
な解決方法等はなにも示されていない。
【0016】つぎに、透明体裏面からの反射を低減しう
る反射防止膜を考えることにする。n=1.52のガ
ラス板では、その表面と裏面においてそれぞれ約4%の
反射が生じる。表面における反射については上述した反
射防止膜で、反射を防ぐことができる。しかし、裏面か
らの反射光を低減することを考えた場合、上述した反射
防止膜のみでは、例え光学薄膜の設計を変更したところ
で、それを達成することは不可能である。なぜなら、上
述した反射防止膜は、基本的に透明体である誘電体より
なる光学薄膜だからである。
【0017】そこで、光学多層膜において吸収膜を含む
場合について検討してみる。このとき、可視光透過率を
問わなければ、金属膜を吸収膜として利用することがで
きる。しかし、自動車のウインドシールドガラスなどの
用途では、ある一定以上の可視光透過率を有することが
求められることがある。
【0018】このような場合では、金属膜は吸収能が大
きすぎるため、可視光透過率が小さくなりすぎるので、
吸収膜として利用することができない。もし金属膜で可
視光透過率を満足しようとすると、非常に薄い膜厚とな
り、連続膜として形成できるか不明である。またこのよ
うな膜では、耐食性などの耐久性の観点からも問題があ
る。特に自動車や建築の用途では、耐久性の問題は重要
である。
【0019】上述の特開平9−156964号では、光
吸収膜として、チタン、ジルコニウム、およびハフニウ
ムからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属の窒化
物を主成分とする膜であることが示されている。
【0020】さらに、上述の特開平10−96801号
でも、光吸収膜として、金を含有する膜、金膜、金を5
0重量%以上含む合金膜、該合金の窒化物膜、該合金の
酸窒化物膜、該合金の炭化物膜または該合金の炭窒化物
膜や、銅を含有する膜、銅膜、銅窒化物膜、銅酸窒化物
膜、銅炭化物膜、銅炭窒化物膜、銅を50重量%以上含
む合金膜、該合金の窒化物膜、該合金の酸窒化物膜、該
合金の炭化物膜または該合金の炭窒化物膜が示されてい
る。
【0021】しかしながら、上述した特開平9−156
964号、特開平10−96801号や特開平10−2
30558号に開示された技術は、主としてCRTなど
における反射防止技術であって、垂直方向からの入射光
の反射防止を目的としていると考えられ、斜め入射光に
関する反射防止についてはなにも触れられていない。
【0022】また自動車用の窓ガラスは、通常曲げ加工
や合わせ加工が施されて適用されている。まずガラス板
に反射防止膜を形成し、その後これらの加工を施すと
き、反射防止膜は加熱工程を経ることになる。したがっ
て、反射防止膜には、耐熱性が求められることになる。
【0023】以上述べたような課題を解決するために、
本発明の目的としては、板状透明体であるガラス板にお
いて、裏面からの反射を吸収し低減する光吸収膜と、高
屈折率膜および低屈折率膜からなる光学多層膜とを組み
合わせることによって、垂直入射光のみならず、斜め入
射光に対する反射防止機能をも有しうる低反射ガラス板
を提供することにある。
【0024】また、耐熱性についても考慮された反射防
止膜を有する低反射ガラス板を提供することにある。
【0025】さらにこれら低反射ガラス板を用いた自動
車用低反射ガラス板を提供することでもある。
【0026】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、請求
項1として、ガラス板の一方の主面上に、光吸収膜、高
屈折率膜、および低屈折率膜を順次積層した低反射膜を
有する低反射ガラス板において、前記光吸収膜は金属化
合物よりなり、前記高屈折率膜はその屈折率nHと幾何
学的膜厚dHが、nH=2.0〜2.5、dH=60〜1
50nmであり、前記低屈折率膜はその屈折率nと幾
何学的膜厚dが、nL=1.44〜1.48、dL=8
5〜110nmとし、前記低反射膜面側からの垂直入射
光に対する可視光反射率が5%以下であり、前記低反射
膜面側からの60°入射光(垂直を0°としたときの角
度)に対する可視光反射率が12%以下であり、前記ガ
ラス板側からの垂直入射光に対する可視光反射率が10
%以下であることを特徴とする低反射ガラス板である。
【0027】また請求項2として、請求項1に記載の低
反射ガラス板において、前記光吸収膜の複素屈折率をN
1=n1−i・k1(n1は屈折率の実数部、k1は屈折率
の虚数部で消衰係数を表わす)と表記したとき、波長5
50nmにおけるn1とk1が、 1.6≦n1≦3.5、 0.3≦k1≦2.0、 でありかつ、前記光吸収膜の幾何学的な膜厚d1が、 3nm≦d1≦20nm、 である低反射ガラス板である。
【0028】さらに請求項3として、請求項1または2
に記載の低反射ガラス板において、前記光吸収膜は、N
iSiON(ニッケルシリサイドの酸窒化物)、SiC
(炭化珪素),SiCON(炭化珪素の酸窒化物),お
よびTi,Zr,Ta,Nbの窒化物あるいは酸窒化物
のうちのいずれかの材料を主成分とする低反射ガラス板
である。
【0029】また請求項4として、請求項1から3いず
れかに記載の低反射ガラス板において、前記低反射ガラ
ス板の可視光透過率が70%以上である低反射ガラス板
である。
【0030】さらに請求項5として、請求項1から3い
ずれかに記載の低反射ガラス板において、前記光吸収膜
と前記高屈折率膜の間に、さらに酸素遮断性能を有する
膜を設けた低反射ガラス板である。
【0031】また請求項6として、請求項5に記載の低
反射ガラス板において、前記ガラス板と前記光吸収膜の
間に、さらに酸素遮断性能を有する膜を設けた低反射ガ
ラス板である。
【0032】さらに請求項7として、請求項5または6
に記載の低反射ガラス板において、前記酸素遮断性能を
有する膜は、主成分として窒化珪素からなる、あるいは
SiNx1-xと表わされる酸窒化珪素からなり、前記X
の値が0.6≦X<1.0である低反射ガラス板であ
る。
【0033】また請求項8として、請求項1から3いず
れかに記載の低反射ガラス板において、前記高屈折率膜
は、酸化チタン,酸化タンタル,酸化ニオブ,酸化錫か
ら選ばれた材料を少なくとも1種以上を主成分とする膜
である低反射ガラス板である。
【0034】さらに請求項9として、請求項1から3い
ずれかに記載の低反射ガラス板において、前記低屈折率
膜は、酸化珪素を主成分とする膜である低反射ガラス板
である。
【0035】また以上の低反射ガラス板を用いた合わせ
ガラス板として、請求項1から9いずれかに記載の低反
射ガラス板の他方の面と、前記ガラス板と別の透明ガラ
ス板を、熱可塑性樹脂製中間膜で接着した車両用低反射
合わせガラス板であって、該合わせガラス板の可視光透
過率が70%以上であり、低反射膜の形成面を車両の室
内側とすることを特徴とする車両用低反射合わせガラス
板である。
【0036】まず光吸収膜としては、適度な可視光透過
率を有しかつ耐久性が求められるので、金属ではなく、
金属化合物が適切である。具体的な材料としては、Ni
SiON(ニッケルシリサイドの酸窒化物)、SiC
(炭化珪素),SiCON(炭化珪素の酸窒化物),お
よびTi,Zr,Hf,Ta,Nbの窒化物あるいは酸
窒化物などが例示できる。
【0037】上述したTi,Zr,Hf,Ta,Nbな
どの遷移金属の窒化物あるいは酸窒化物よりなる薄膜
は、金属膜のような強い吸収がなく、請求項2に記載し
た光学定数の範囲に入る材料である。またそれらは、優
れた耐久性,耐熱性を有するので好ましい材料である。
【0038】つぎに高屈折率膜は、nH=2.0〜2.
5の屈折率を有する材料であればよい。具体的には、n
=2.0〜2.5の屈折率を有する材料としては、In
23(2.0)、Nd23(2.1)、ZrO2(2.1)、CeO2(2.
2)、TiO2(2.2〜2.7)、ZnS(2.35)、Ta25(2.
1)、Nb25(2.2)、SnO2(2.0)などが挙げられる。
特にTiO2、Ta25、Nb25、SnO2は、優れた
耐久性あるいは耐熱性の点で好ましく用いられる。
【0039】さらに低屈折率膜は、nL<1.5の屈折
率を有する材料であればよい。さらにnL=1.44〜
1.48の屈折率を有する材料が好ましい。具体的に
は、n<1.5の材料としては、MgF2(1.38)、Si
2(1.46)などが挙げられが,耐久性や耐擦傷性の観点
でSiO2が好ましい。
【0040】また、酸素遮断性能を有する膜は、SiN
x1-xと表わされる窒化珪素あるいは酸窒化珪素を主成
分とする膜が好ましい。
【0041】なお上述した特開平9−156964号や
特開平10−96801号では、光吸収膜とシリカ膜と
の間に、酸化バリア層と称して、幾何学的膜厚が1〜2
0nmのSiまたはSiNxの層が設けられている。こ
のバリア層に関する説明では、このバリア層は光学的に
は意味を持たないとされている。そのためその幾何学的
膜厚は、1〜20nmとされ、特に約5nm以下にすべ
きとしている。
【0042】しかし本発明における酸素遮断膜では、後
述の実施例より明らかなように、その幾何学的膜厚は6
nm以上であり、50nm以上であっても差し支えな
い。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。 (第1実施形態)まず本発明の第1実施形態は、実質的
にガラス板上に光吸収膜、高屈折率膜、および低屈折率
膜を順次積層した低反射膜で構成される低反射ガラス板
である。
【0044】(実施例1)図1を参照して、第1実施形
態を説明する。まずガラス基板2として、フロート法に
よって製造された通常の組成のソーダライムガラス基板
を準備した。このガラス基板を通常の手法で洗浄乾燥し
て、以下の実施例や比較例に供した。
【0045】まず、光吸収層3を形成する。前記ガラス
基板2を、複数のチャンバーを有するインライン型マグ
ネトロンスパッタリング装置内に、ホルダーを介してセ
ットする。つぎに、チャンバー内をロータリーポンプ
と、クライオポンプあるいはターボポンプを用いて、1
-6Torrまで排気する。つづいて、NiSi合金ターゲ
ットを用い、O2とN2の混合ガスをチャンバー内に導入
し3mmTorrのガス圧で、反応性スパッタリングによりN
iSiON膜を形成した。
【0046】つぎに高屈折率膜4を形成する。光吸収層
の形成された前記基板を、前記スパッタリング装置の別
のチャンバーで、Ti金属ターゲットを用い、O2ガス
をチャンバー内に導入し3mmTorrのガス圧で、反応性ス
パッタリングによりTiO2膜を形成した。
【0047】さらに低屈折率膜5を形成する。高屈折率
膜の形成された前記基板を、前記スパッタリング装置の
さらに別のチャンバーで、Si金属ターゲットを用い、
2ガスをチャンバー内に導入し3mmTorrのガス圧で、
反応性スパッタリングによりSiO2膜を形成した。
【0048】このようにして、ガラス板の一方の主面上
に、光吸収膜、高屈折率膜、および低屈折率膜を順次積
層した低反射膜10を有する低反射ガラス板1を作製し
た(図1参照)。なお、各膜の膜厚は、表1に示したと
おりである。
【0049】なお、上述した各膜は、反応性スパッタリ
ングによって作製しているので、その膜中に導入された
ガスを含んでいる。
【0050】(実施例2〜6)実施例2は、実施例1と
同様の膜構成で、各膜の膜厚を変化させた例である。ま
たは、実施例3と4は、高屈折率膜として、Ta金属タ
ーゲットを用い、O 2ガスをチャンバー内に導入し3mmT
orrのガス圧で、反応性スパッタリングによりTa25
膜を形成した例である。その他の膜は、実施例1と同様
である。
【0051】さらに、実施例5と6は、高屈折率膜とし
て、Sn金属ターゲットを用い、O 2ガスをチャンバー
内に導入し3mmTorrのガス圧で、反応性スパッタリング
によりSnO2膜を形成した例である。その他の膜は、
実施例1と同様である。以上のようにして低反射ガラス
板を作製した。それぞれの実施例における各膜の膜厚
は、表1に示したとおりである。なお表中のMFLは、
緑色を有するフロートガラス板のことを表わす。
【0052】なお実施例1〜6において、光吸収膜であ
るNiSiON膜のn1、k1は、それぞれ1.81、
0.48であった。また上記実施例1〜6の各膜形成に
あたっては、反応に必要なガス雰囲気でスパッタリング
を行ったが、必要に応じてArガスを混合することも可
能である。この場合、その膜中にはArガスも含むこと
になる。
【0053】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 膜構成 施 低屈折率膜/高屈折率膜/(遮断膜)/光吸収膜/(遮断膜)/ガラス基板 例 (nm) (nm) (nm) (nm) (nm) (板厚 mm) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1 SiO2 / TiO2 / −− / NiSiON / −− / MFL 95.9 / 96.6 / −− / 14.3 / −− / 4.2 2 SiO2 / TiO2 / −− / NiSiON / −− / MFL 99.3 / 93.3 / −− / 6.0 / −− / 4.2 3 SiO2 / Ta25 / −− / NiSiON / −− / MFL 94.2 / 93.0 / −− / 12.4 / −− / 4.2 4 SiO2 / Ta25 / −− / NiSiON / −− / MFL 88.9 / 95.1 / −− / 10.3 / −− / 4.2 5 SiO2 / SnO2 / −− / NiSiON / −− / MFL 96.2 / 97.2 / −− / 12.1 / −− / 4.2 6 SiO2 / SnO2 / −− / NiSiON / −− / MFL 88.9 / 99.6 / −− / 9.8 / −− / 4.2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− MFL:緑色フロートガラス
【0054】以上のようにして作製したガラス基板の光
学特性を、表2に示す。なおガラス基板MFL4.2の
可視光透過率は、80.6%である。光学特性の測定
は,積分球付き可視域分光光度計で透過スペクトルある
いは反射スペクトルを測定し,JIS R 3016の
算出方法に基づいて可視光透過率および可視光反射率を
算出した。なお、斜め入射光に対する反射防止機能の評
価を、膜面側の60°入射光(垂直を0°としたときの
角度)の反射率によって行った。
【0055】
【表2】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 透過率 膜面側反射率 ガラス面側反射率 施 Tvis(%) Rfvis(%)0° Rfvis(%)60° Rgvis(%)0° 例 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1 74.8 4.0 8.9 6.9 2 76.0 4.1 9.2 6.7 3 75.9 3.9 8.8 6.6 4 77.3 3.7 9.3 5.9 5 76.1 3.9 8.5 6.5 6 77.6 3.5 9.1 5.6 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− *Tvis(%):可視光透過率、 Rfvis(%)0°:膜面側の垂直入射光の可視光反射率、 Rfvis(%)60°:膜面側の60°入射光の可視光反射率、 Rgvis(%)0°:ガラス面側の垂直入射光の可視光反射率、
【0056】表2より明らかなように、本発明の第1実
施形態である実施例1〜6の低反射ガラス板は、いずれ
も可視光透過率が74%以上であり、さらに低反射膜面
側からの垂直入射光に対する可視光反射率が4%以下で
あり、前記低反射膜面側からの60°入射光に対する可
視光反射率が10%以下であり、前記ガラス板側からの
垂直入射光に対する可視光反射率が7%以下である。
【0057】以上のように、本発明の第1実施形態の低
反射ガラス板は、優れた可視光透過率を有しながら、垂
直入射光に対する反射防止機能のみならず、斜め入射光
に対しても反射防止機能を有した低反射ガラス板であ
る。
【0058】(第2実施形態)まず本発明の第2実施形
態は、ガラス基板上に光吸収膜、高屈折率膜、および低
屈折率膜を順次積層した低反射膜で構成される低反射ガ
ラス板において、光吸収膜と高屈折率膜の間に酸素遮断
膜を設けたものである(図2参照)。
【0059】(実施例7〜13)図2を参照して、第2
実施形態を説明する。基本的な作製方法は、第1実施形
態に準じる。ガラス基板2には、通常のソーダライム組
成のフロート性能によるガラス板(FLと表わす)およ
び上述のMFLを用いた。光吸収膜3としては、NiS
iON膜のほかに、SiC膜、SiCON膜、およびT
iN膜を形成した。さらに、酸素遮断膜6としては、S
iN膜を形成した。
【0060】光吸収膜3としてのSiC膜は、SiCセ
ラミックスターゲットを用い、Arガスをチャンバー内
に導入し3mmTorrのガス圧で、スパッタリングを行い形
成した。SiCON膜は同じく、SiCセラミックスタ
ーゲットを用い、O2とN2の混合ガスをチャンバー内に
導入し3mmTorrのガス圧で、反応性スパッタリングによ
り形成した。またTiN膜は、Ti金属ターゲットを用
い、Nガスをチャンバー内に導入し3mmTorrのガス圧
で、反応性スパッタリングにより形成した。
【0061】つぎに、酸素遮断膜6としてのSiN膜
は、Si金属ターゲットを用い、N2ガスをチャンバー
内に導入し3mmTorrのガス圧で、反応性スパッタリング
により形成した。なお、SiN膜の成膜時には、特にO
2は導入していない。しかしながら、Siは酸素と非常
に結合しやすいため、スパッタリング法で成膜を行う
と、チャンバー内に残存している酸素を取り込んで(酸
素と反応して)しまい、SiNO膜となってしまう。上
述したスパッタリング法によると、膜中に約20%の酸
素を含んでいることを分析によって確認した。また、S
iの酸素との結合力の強さ故に、酸素遮断膜として機能
しているともいえる。
【0062】つぎに第1実施形態と同様にして、高屈折
率膜4および低屈折率膜5を順次積層し、低反射膜10
を形成した。
【0063】さらに、曲げ加工や強化加工などにおける
加熱を想定して、得られた低反射ガラス板の耐熱性を調
べるために、低反射ガラス板を焼成炉で630℃で10
分間、焼成した。なお、ソーダライムガラス板の曲げ加
工や強化加工は、約600℃以上に加熱して行われてい
る。以上のようにして低反射ガラス板20を作製した。
【0064】なお実施例7〜15において、光吸収膜で
あるNiSiON膜、SiC膜、SiCON膜、および
TiN膜をのn1、k1は、表3に示したようであった。
また、それぞれの実施例における各膜の膜厚は、表4に
示したとおりである。
【0065】
【表3】
【0066】
【表4】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 膜構成 施 低屈折率膜/高屈折率膜/(遮断膜)/光吸収膜/(遮断膜)/ガラス基板 例 (nm) (nm) (nm) (nm) (nm) (板厚 mm) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 7 SiO2 / TiO2 / SiN / NiSiON / −− / FL 99.5 / 96.5 / 7.5 / 16.8 / −− / 3.0 8 SiO2 / TiO2 / SiN / SiC / −− / FL 93.1 / 80.6 / 8.5 / 6.3 / −− / 3.0 9 SiO2 / TiO2 / SiN / SiCON / −− / FL 92.2 / 68.3 / 13.4 / 15.2 / −− / 3.0 10 SiO2 / TiO2 / SiN / TiN / −− / FL 99.3 / 92.7 / 17.3 / 5.2 / −− / 3.0 11 SiO2 / TiO2 / SiN / NiSiON / −− / MFL 99.1 / 94.6 / 8.0 / 12.8 / −− / 4.2 12 SiO2 / Ta25 / SiN / NiSiON / −− / MFL 95.6 / 93.7 / 6.4 / 7.0 / −− / 4.2 13 SiO2 / Ta25 / SiN / NiSiON / −− / MFL 105.5 / 94.6 / 30.5 / 10.3 / −− / 4.2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− FL:フロートガラス
【0067】以上のようにして作製した低反射ガラス板
の光学特性を、表5に示す。なおガラス基板FL3.0
の可視光透過率は、89.8%である。
【0068】
【表5】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 透過率 膜面側反射率 ガラス面側反射率 施 Tvis(%) Rfvis(%)0° Rfvis(%)60° Rgvis(%)0° 例 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 7 76.0 4.0 9.2 8.4 8 80.7 4.0 9.5 8.3 9 84.0 4.2 10.4 6.9 10 72.0 4.0 9.1 9.0 11 75.3 4.2 9.0 6.6 12 75.8 4.1 8.9 6.8 13 76.7 4.0 8.9 6.0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0069】表4より明らかなように、本発明の第2実
施形態である実施例7〜13の低反射ガラス板は、いず
れも可視光透過率が72%以上であり、さらに低反射膜
面側からの垂直入射光に対する可視光反射率が4%以下
であり、前記低反射膜面側からの60°入射光に対する
可視光反射率が11%以下であり、前記ガラス板側から
の垂直入射光に対する可視光反射率が9%以下である。
【0070】以上のように、本発明の第2実施形態の低
反射ガラス板は、優れた可視光透過率を有しながら、垂
直入射光に対する反射防止機能のみならず、斜め入射光
に対しても反射防止機能を有した低反射ガラス板であ
る。またさらに、耐熱性をも兼ね備えた低反射ガラス板
である。酸素遮断膜6を、光吸収膜3と高屈折率膜の間
に設けているので、低反射ガラス板が加熱されたとき
や、高屈折率膜4および低屈折率膜5を形成する際に、
雰囲気からの酸素を遮断することができる。
【0071】(第3実施形態)まず本発明の第3実施形
態は、上述の第2実施形態において、ガラス基板2と光
吸収膜3の間に、さらに酸素遮断膜6を設けたものであ
る(図3参照)。
【0072】(実施例14〜15)図3を参照して、第
3実施形態を説明する。基本的な作製方法は、第2実施
形態に準じる。ガラス基板2と光吸収膜3の間に設けた
酸素遮断膜6としてのSiN膜は、第2実施形態で述べ
た方法と同様である。まず、ガラス基板上2に酸素遮断
膜6、光吸収膜3、酸素遮断膜6、高屈折率膜4、およ
び低屈折率膜5を順次積層し、低反射膜10を形成し、
低反射ガラス板30を作製した。やはり低反射ガラス板
30の耐熱性を調べるために、低反射ガラス板30を焼
成炉で630℃で10分間、焼成した。低反射膜の各構
成および膜厚を表6に、その光学特性を表7に示す。
【0073】
【表6】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 膜構成 施 低屈折率膜/高屈折率膜/(遮断膜)/光吸収膜/(遮断膜)/ガラス基板 例 (nm) (nm) (nm) (nm) (nm) (板厚 mm) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 14 SiO2 / Ta25 / SiN / NiSiON / SiN / MFL 99.9 / 149.2 / 42.8 / 14.9 / 28.5 / 4.2 15 SiO2 / Ta25 / SiN / NiSiON / SiN / MFL 104.9 / 104.7 / 13.3 / 11.4 / 54.6 / 4.2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0074】
【表7】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 透過率 膜面側反射率 ガラス面側反射率 施 Tvis(%) Rfvis(%)0° Rfvis(%)60° Rgvis(%)0° 例 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 14 75.4 4.0 9.0 5.3 15 76.3 4.0 9.0 6.3 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0075】表6より明らかなように、本発明の第3実
施形態である実施例14〜15の低反射ガラス板は、い
ずれも可視光透過率が75%以上であり、さらに低反射
膜面側からの垂直入射光に対する可視光反射率が4%以
下であり、前記低反射膜面側からの60°入射光に対す
る可視光反射率が9%以下であり、前記ガラス板側から
の垂直入射光に対する可視光反射率が7%以下である。
【0076】以上のように、本発明の第3実施形態の低
反射ガラス板は、優れた可視光透過率を有しながら、垂
直入射光に対する反射防止機能のみならず、斜め入射光
に対しても反射防止機能を有した低反射ガラス板であ
る。またさらに、耐熱性をも兼ね備えた低反射ガラス板
である。酸素遮断膜6を、ガラス基板2と光吸収膜3の
間に設けているので、加熱時におけるガラス基板2から
の酸素も遮断することができる。
【0077】上述した第1実施形態から第3実施形態に
示した結果から、以下のことが把握できる。
【0078】まず、光吸収膜について述べる。NiSi
ON膜、SiC膜、SiCON膜、およびTiの窒化物
からなる光吸収膜を用いることによって、72%以上の
可視光透過率と、裏面反射の影響を押さえた反射防止機
能を併せて実現することができる。
【0079】さらに光吸収膜のn1とk1を、それぞれ、
1.6≦n1≦3.5、0.3≦k1≦2.0、の範囲と
し、光吸収膜の幾何学的な膜厚d1を、3nm≦d1≦2
0nm、とすることによって、優れた可視光透過率を有
しながら、さらに裏面反射の影響を押さえた反射防止機
能を併せて実現することができる。
【0080】なお、d1については、d1が3nm未満で
あると、膜の光吸収量が小さくなってしまい、ガラス板
の裏面(反射防止膜形成面の反対側)から膜面側に来る
反射光強度が小さくすることができない。逆にd1が2
0nmを越えてしまうと、可視光透過率が低くなってし
まう。
【0081】つぎに、nH=2.0〜2.5の高屈折率
膜と、nL=1.44〜1.48の低屈折率膜からなる
光学多層膜は、それぞれの幾何学的膜厚dH、dLを、d
H=60〜150nmとdL=85〜110nmとし、さ
らに上記光吸収膜と組み合わせることによって、垂直入
射光と斜め入射光に対する可視光反射率を低減すること
が可能となる。
【0082】また、酸素遮断膜として、SiN膜を用い
ることにより、約630℃の加熱工程に耐えうる低反射
ガラス板とすることができる。さらに、本発明の第2お
よび3実施形態からわかるように、本発明において、耐
熱性を付与する酸素遮断膜の厚みについて、特に20n
m以下などという制限はない。したがって、酸素遮断膜
の厚みを増すことによって、耐熱性をさらに向上するこ
とが可能である。
【0083】酸素遮断膜の酸素遮断性能からいうと、窒
化珪素膜が優れている。しかし、酸窒化珪素膜でもその
目的を達成しうる。酸窒化珪素膜を、SiNx1-xと表
わしたとき、Xの値は大きいほど、酸素遮断性能が大き
くなるので、好ましい。Xが0.6未満であると、酸素
遮断膜としての酸素遮断性能を満足しない。また、この
組成の範囲ではSiNO膜の光学定数の変化は、反射特
性を左右しないことを確認している。
【0084】(比較例)上述した実施例1〜6までの低
反射ガラス板の耐熱性を調べるために、焼成炉で630
℃で10分間焼成し、比較例1〜6とした。その結果を
表8に示す。
【0085】
【表8】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比 透過率 膜面側反射率 ガラス面側反射率 較 Tvis(%) Rfvis(%)0° Rfvis(%)60° Rgvis(%)0° 例 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1 80.5 5.5 11.2 8.5 2 81.9 5.8 12.3 8.3 3 79.9 5.3 10.8 8.1 4 81.3 5.5 12.9 8.2 5 82.1 5.9 12.3 8.6 6 83.0 5.3 12.7 8.4 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0086】これらの比較例では、酸素遮断膜を有しな
いので、光吸収膜が酸化されてしまい、光吸収能が低下
してしまっている。したがって、可視光透過率は約6%
上昇している。さらに、膜面の垂直入射光に対する可視
光反射率は、1.4〜2.0%上昇し、すべて5%を上
回っている。また、膜面の60°入射光に対する可視光
反射率も、2.0〜3.8%上昇し、12%を越えるも
のが多くなっている。さらに、ガラス板側の垂直入射光
に対する可視光反射率も、1.5〜2.3%上昇し、い
ずれも8%を越えている。以上の比較例は、優れた可視
光透過率を有しているが、垂直入射光および斜め入射光
に対する反射防止機能は十分ではなかった。
【0087】ところで、以上の実施例および比較例で
は、各膜をスパッタリング法によって形成したが、これ
に限られることなく、蒸着法によって形成してもよい。
【0088】なお以上の実施例では、吸収膜の上に設け
る光学多層膜として、高屈折率膜と低屈折率膜の2層に
よる例であったが、これの代わりに3層以上の光学多層
膜を利用することも可能である。一般にN層多層膜で
は、N個の波長で反射率を0にすることができるので、
層数を増やすことによって反射防止の効果を高めること
ができる。
【0089】しかしながら、上述した「薄膜ハンドブッ
ク」にも指摘されているように、多層膜になるほど小さ
い入射角度で反射率が増大し始めるために、3層以上の
光学多層膜を利用することは必ずしも得策でない。ま
た、3層以上多層膜を成膜することは工程が増え、コス
ト上昇にもつながるので、あまり好ましいことではな
く、2層による構成がより好ましい。
【0090】(応用形態)つぎに本発明の応用形態とし
ての、合わせガラスについて説明する(図4参照)。
【0091】(応用例1)まず、上述した実施例1〜6
の低反射ガラス板を用いる場合は、酸素遮断膜を有しな
いので、耐熱性に欠ける。したがって、低反射膜を形成
した後に、加熱することができない。
【0092】そこでまず、所望のサイズに切断し端面を
研磨加工した2枚のガラス板2,2’を用意した。この
2枚のガラス板をリング型にセットし、加熱炉で曲げ加
工を施した。さらに熱可塑性の中間膜7として、ポリビ
ニルブチラール(PVB)膜を挟み込み、オートクレー
ブで接着して、合わせガラス板40とした(図4参
照)。
【0093】つぎに、この合わせガラス板の室内側面
に、上述したスパッタリング法により、光吸収膜3、高
屈折率膜4、および低屈折率膜5を順次積層した低反射
膜10を形成し、車両用低反射合わせガラス板40を作
製した。
【0094】(応用例2)つぎに、上述した実施例7〜
15の低反射ガラス板を用いる場合は、酸素遮断膜を設
けているので、耐熱性を有している。したがって、低反
射膜を形成した後に、加熱することができる。
【0095】そこでまず、上述したスパッタリング法に
より、ガラス基板2上に光吸収膜3、酸素遮断膜6、高
屈折率膜4、および低屈折率膜5を順次積層し、低反射
ガラス板1を作製した。またさらに、ガラス基板2と光
吸収膜3との間に、酸素遮断膜6を設けてもよい。
【0096】つづいて、この低反射ガラス板を所望のサ
イズに切断し端面を研磨加工した。さらに別の通常のガ
ラス板2’を用意し、所望のサイズに切断し端面を研磨
加工した。この2枚のガラス板2,2’をリング型にセ
ットし、加熱炉で曲げ加工を施した。さらに中間膜7と
してPVB膜を挟み込み、オートクレーブで接着して、
車両用低反射合わせガラス板40を作製した。
【0097】応用例1、2で作製した車両用低反射合わ
せガラス板40を、実際の車両のウインドシールドに組
み込んで、反射防止の効果の確認をした。なおいずれの
合わせガラス板もその可視光透過率は、70%以上であ
った。その結果、この合わせガラス板40は、垂直方向
のみならず、斜め方向の反射が十分に押さえられてお
り、写り込みは目障りとなるレベルではなかった。ま
た、可視光透過率もウインドシールドとしての規格を満
足するものであった。
【0098】さらに以上の開示から、以下の発明も把握
することができる。ガラス板の一方の主面上に、光吸収
膜、高屈折率膜、および低屈折率膜を順次積層した低反
射膜を有する低反射ガラス板において、前記光吸収膜
は、NiSiON(ニッケルシリサイドの酸窒化物)、
SiC(炭化珪素)、SiCON(炭化珪素の酸窒化
物)、TaやNbの窒化物あるいは酸窒化物、およびT
iやZrの酸窒化物のうちのいずれかの材料を主成分と
する膜であることを特徴とする低反射ガラス板。
【0099】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明は、ガラ
ス板の一方の主面上に、光吸収膜、高屈折率膜、および
低屈折率膜を順次積層した低反射膜を有する低反射ガラ
ス板において、前記光吸収膜は金属化合物よりなり、前
記高屈折率膜はその屈折率nHと幾何学的膜厚dHが、n
H=2.0〜2.5、dH=60〜150nmであり、前
記低屈折率膜はその屈折率nLと幾何学的膜厚dLが、n
L=1.44〜1.48、dL=85〜110nmとした
低反射ガラス板であるので、前記低反射膜面側からの垂
直入射光に対する可視光反射率が5%以下、前記低反射
膜面側からの60°入射光(垂直を0°としたときの角
度)に対する可視光反射率が12%以下、前記ガラス板
側からの垂直入射光に対する可視光反射率が10%以下
となり、垂直入射光と斜め入射光に対する可視光反射率
を低減することが可能な低反射ガラス板である。
【0100】また請求項2の低反射ガラス板において
は、請求項1の効果に加えて、前記光吸収膜の複素屈折
率をN1=n1−i・k1(n1は屈折率の実数部、k1
屈折率の虚数部で消衰係数を表わす)と表記したとき、
波長550nmにおけるn1とk1が、1.6≦n1
3.5、0.3≦k1≦2.0、でありかつ、前記光吸
収膜の幾何学的な膜厚d1を、3nm≦d1≦20nm、
としたので、高い可視光透過率を保ちつつ低反射性能を
付与した低反射ガラス板である。
【0101】さらに請求項3の低反射ガラス板において
は、請求項1または2の効果に加えて、前記光吸収膜
を、NiSiON(ニッケルシリサイドの酸窒化物)、
SiC(炭化珪素),SiCON(炭化珪素の酸窒化
物),およびTi,Zr,Hf,Ta,Nbの窒化物あ
るいは酸窒化物のうちのいずれかの材料を主成分とする
膜で構成したので、良好な可視光透過率を有する低反射
ガラス板である。
【0102】また請求項4の低反射ガラス板において
は、請求項1から3の効果に加えて、可視光透過率を7
0%以上としたので、例えば自動車のウインドシールド
用のガラス板に供することのできる低反射ガラス板であ
る。
【0103】さらに請求項5の低反射ガラス板において
は、請求項1から3の効果に加えて、前記光吸収膜と前
記高屈折率膜の間に、さらに酸素遮断性能を有する膜を
設けたので、前記光吸収膜の酸化を防ぐことができ、耐
熱性に優れた低反射ガラス板である。
【0104】また請求項6の低反射ガラス板において
は、請求項5の効果に加えて、前記ガラス板と前記光吸
収膜の間に、さらに酸素遮断性能を有する膜を設けたの
で、さらに前記光吸収膜の酸化を防ぐことができ、耐熱
性に優れた低反射ガラス板である。
【0105】さらに請求項7の低反射ガラス板において
は、請求項5と6の効果に加えて、前記酸素遮断性能を
有する膜は、主成分として窒化珪素からなる、あるいは
SiNx1-xと表わされる酸窒化珪素からなり、前記X
の値を0.6≦X<1.0としたので、大気あるいはガ
ラス板から光吸収膜への酸素の進入を極めて低く抑える
ことができるため、曲げ工程や強化工程などの加熱工程
に耐えうる耐熱性を有した低反射ガラス板である。
【0106】また請求項8の低反射ガラス板において
は、請求項1から3の効果に加えて、前記高屈折率膜
は、酸化チタン,酸化タンタル,酸化ニオブ,酸化錫か
ら選ばれた材料を少なくとも1種以上を主成分とする膜
としたので、化学的耐久性(耐薬品性)あるいは機械的
耐久性(耐擦傷性)を有した低反射ガラス板である。
【0107】さらに請求項9の低反射ガラス板において
は、請求項1から3の効果に加えて、前記低屈折率膜
は、酸化珪素を主成分とする膜としたので、化学的,機
械的耐久性に優れた低反射ガラス板である。
【0108】また以上の低反射ガラス板を用いた合わせ
ガラス板として、請求項1から9いずれかに記載の低反
射ガラス板の他方の面と、前記ガラス板と別の透明ガラ
ス板を、熱可塑性樹脂製中間膜で接着した車両用低反射
合わせガラス板で、該合わせガラス板の可視光透過率が
70%以上であり、低反射膜の形成面を車両の室内側と
したので、斜め入射光に対しても優れた低反射機能と、
良好な可視光透過率を有し、さらに耐久性に優れた車両
用低反射合わせガラス板である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を説明する断面図であ
る。
【図2】本発明の第2実施形態を説明する断面図であ
る。
【図3】本発明の第3実施形態を説明する断面図であ
る。
【図4】本発明の応用実施形態を説明する断面図であ
る。
【符号の説明】
1,20,30:低反射ガラス板、 2,2’:ガラス基板、 3:光吸収膜、 4:高屈折率膜、 5:低屈折率膜、 6:酸素遮断膜、 7:中間膜、 10:低反射膜、 40:低反射ガラス板を用いた合わせガラス板、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新井 大介 大阪府大阪市中央区道修町3丁目5番11号 日本板硝子株式会社内 Fターム(参考) 2K009 AA06 AA07 BB02 CC03 CC06 CC14 DD04 EE00 4G059 AA01 AB19 AC04 AC09 AC18 GA02 GA04 GA12 4G061 AA02 AA20 BA02 CB05 CD03 CD19 DA38

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス板の一方の主面上に、光吸収膜、
    高屈折率膜、および低屈折率膜を順次積層した低反射膜
    を有する低反射ガラス板において、前記光吸収膜は金属
    化合物よりなり、前記高屈折率膜はその屈折率nHと幾
    何学的膜厚dHが、 nH=2.0〜2.5、dH=60〜150nmであり、
    前記低屈折率膜はその屈折率nLと幾何学的膜厚dLが、 nL=1.44〜1.48、dL=85〜110nmと
    し、前記低反射膜面側からの垂直入射光に対する可視光
    反射率が5%以下であり、前記低反射膜面側の60°入
    射光(垂直を0°としたときの角度)に対する可視光反
    射率が12%以下であり、前記ガラス板側からの垂直入
    射光に対する可視光反射率が10%以下であることを特
    徴とする低反射ガラス板。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の低反射ガラス板におい
    て、 前記光吸収膜の複素屈折率をN1=n1−i・k1(n1
    屈折率の実数部、k1は屈折率の虚数部で消衰係数を表
    わす)と表記したとき、波長550nmにおけるn1
    1が、 1.6≦n1≦3.5、 0.3≦k1≦2.0、 でありかつ、前記光吸収膜の幾何学的な膜厚d1が、 3nm≦d1≦20nm、 である低反射ガラス板。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の低反射ガラス
    板において、 前記光吸収膜は、NiSiON(ニッケルシリサイドの
    酸窒化物)、SiC(炭化珪素),SiCON(炭化珪
    素の酸窒化物),およびTi,Zr,Hf,Ta,Nb
    の窒化物あるいは酸窒化物のうちのいずれかの材料を主
    成分とする低反射ガラス板。
  4. 【請求項4】 請求項1から3いずれかに記載の低反射
    ガラス板において、前記低反射ガラス板の可視光透過率
    が70%以上である低反射ガラス板。
  5. 【請求項5】 請求項1から3いずれかに記載の低反射
    ガラス板において、前記光吸収膜と前記高屈折率膜の間
    に、さらに酸素遮断性能を有する膜を設けた低反射ガラ
    ス板。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の低反射ガラス板におい
    て、前記ガラス板と前記光吸収膜の間に、さらに酸素遮
    断性能を有する膜を設けた低反射ガラス板。
  7. 【請求項7】 請求項5または6に記載の低反射ガラス
    板において、 前記酸素遮断性能を有する膜は、主成分として窒化珪素
    からなる、あるいはSiNx1-xと表わされる酸窒化珪
    素からなり、前記Xの値が0.6≦X<1.0である低
    反射ガラス板。
  8. 【請求項8】 請求項1から3いずれかに記載の低反射
    ガラス板において、 前記高屈折率膜は、酸化チタン,酸化タンタル,酸化ニ
    オブ,酸化錫から選ばれた材料を少なくとも1種以上を
    主成分とする膜である低反射ガラス板。
  9. 【請求項9】 請求項1から3いずれかに記載の低反射
    ガラス板において、 前記低屈折率膜は、酸化珪素を主成分とする膜である低
    反射ガラス板。
  10. 【請求項10】 請求項1から9いずれかに記載の低反
    射ガラス板の他方の面と、前記ガラス板と別の透明ガラ
    ス板を、熱可塑性樹脂製中間膜で接着した車両用低反射
    合わせガラス板であって、 該合わせガラス板の可視光透過率が70%以上であり、
    低反射膜の形成面を車両の室内側とすることを特徴とす
    る車両用低反射合わせガラス板。
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