JP2000289743A - 紙製パレット - Google Patents

紙製パレット

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JP2000289743A
JP2000289743A JP11095803A JP9580399A JP2000289743A JP 2000289743 A JP2000289743 A JP 2000289743A JP 11095803 A JP11095803 A JP 11095803A JP 9580399 A JP9580399 A JP 9580399A JP 2000289743 A JP2000289743 A JP 2000289743A
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JP11095803A
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Inventor
Kazuyoshi Omori
和良 大森
Kensho Onizuka
憲昭 鬼塚
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Nihon Matai Co Ltd
Original Assignee
Nihon Matai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベニヤ板やチップボード等の硬質板で補強す
ることなく、紙材のみを用いて強度、特に集合包装に代
表される偏荷重の負荷に対して生じる撓みおよび破損に
対し、剛性の高いパレットを得ることができるようにす
る。 【解決手段】 3本の縦桁材12と3本の横桁材13と
を、板厚方向を水平に向けて格子状に組合わせる。縦桁
材12の上面に、縦桁材12の延在方向に間隔を置い
て、例えば角棒状をなす8本のデッキ部材18を設置す
る。両桁材12,13および各デッキ部材18の上面
を、ほぼ面一にする。各横桁材13に、フォークリフト
のフォークを挿入するためのフォークポケットを設け
る。このフォークポケットの上端縁と、各デッキ部材1
8の下面とを、ほぼ面一にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば段ボール等
の紙材を用いて製作される紙製パレットに係り、特にベ
ニヤ板やチップボード等の硬質板で補強することなく充
分な強度および形状安定性を得ることができる紙製パレ
ットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば図11および図12に
示すように、段ボール製の上板部材2と下板部材3との
間に、任意数の丸紙管4を介装して上板部材2と下板部
材3とを連結し、丸紙管4で形成されける空間を、フォ
ークリフトのフォークを挿入するためのフォークポケッ
ト5とした紙製パレット1は一般に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の紙製パレッ
ト1においては、パレットとしての強度および形状安定
性を、専ら上板部材2および下板部材3の強度および剛
性を向上させることにより得るようにしているが、段ボ
ール製の両部材2,3のみで強度および形状安定性を得
るには一定の限界がある。このため、従来の紙製パレッ
ト1においては、偏荷重が負荷された際に、紙製パレッ
ト1が撓んだり破損が生じる等の問題がある。
【0004】そこで一部では、例えば上板部材2の上面
にベニヤ板やチップボード等の硬質板を貼着固定して紙
製パレット1の撓みを防止する方法が採られているが、
紙製パレット1の重量が増大するとともに、紙製パレッ
ト1を処分する際に、紙材と硬質板とを分離しなければ
ならず、その作業が容易でないという問題がある。
【0005】この問題を解決するため、本発明者等は先
に、特願平10−115690号において、硬質板で補
強することなく充分な強度および形状安定性を得ること
ができる軽量の紙製パレットを提案した。
【0006】本発明者等が先に提案した紙製パレット
は、紙材のみにより大きな強度を得ることができる等の
利点を有してるが、従来の紙製パレットと同様、上板部
材を必ず必要とするため、材料使用料が増大して材料費
が嵩む等の問題がある。
【0007】また、上板部材を、平板材を矩形波状に屈
曲させた下面材と、下面材の上面に固着された平板状の
上面材とで構成する場合には、充分な強度は得られる
が、構造が複雑となり、製造コストが嵩むという問題が
ある。
【0008】本発明は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、硬質板で補強することなく充分な強度および形状安
定性を得ることができ、しかも構造が簡単で製造コスト
の低減を図ることができる紙製パレットを提供すること
を目的とする。
【0009】本発明の他の目的は、特別な耐水処理を施
すことなく桁材の耐水性を向上させることができる紙製
パレットを提供するにある。
【0010】本発明の他の目的は、パレット上に積付け
られる荷物の設置安定性を向上させることができ、しか
も同じ紙製材料でデッキ部材の強度を向上させることが
できる紙製パレットを提供するにある。
【0011】本発明の他の目的は、特別な耐水処理を施
すことなくデッキ部材の耐水性を向上させることができ
る紙製パレットを提供するにある。
【0012】本発明の他の目的は、デッキ部材の製作が
容易で、しかも、充分な耐水性を確保することができる
紙製パレットを提供するにある。
【0013】本発明の他の目的は、少ない材料で耐水性
を有するデッキ部材を製作することができる紙製パレッ
トを提供するにある。
【0014】本発明の他の目的は、既存の紙材を利用し
てデッキ部材を構成することができる紙製パレットを提
供するにある。
【0015】本発明のさらに他の目的は、雨天時に屋外
で使用しても、充分な強度および形状安定性を確保する
ことができる紙製パレットを提供するにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、板厚方向を水平に向けた任意数の縦桁材と;
板厚方向を水平に向けた状態で、前記縦桁材に直交方向
に組合わされ、上面が縦桁材の上面とほぼ面一をなす任
意数の横桁材と;を設け、前記両桁材のうちのいずれか
一方に、フォークリフトのフォーク挿入用のフォークポ
ケットを設け、かつ両桁材のうちのいずれか他方に、上
面が両桁材の上面とほぼ面一で下面が前記フォークポケ
ットの上端縁とほぼ面一をなし、前記フォークの挿入方
向に任意の間隔で配設される複数のデッキ部材を設ける
ようにしたことを特徴とする。そして、両桁材で格子状
の枠が形成され、この枠でデッキ部材を支持する構造に
なるので、硬質板で補強することなく、紙材のみで課題
とされてきた集合包装等に代表される偏荷重の負荷によ
る撓みおよび破損等の問題を大幅に軽減することが可能
となる。
【0017】本発明はまた、少なくともいずれか一方の
桁材を、幅方向両端を内側に巻き込んで角棒状に折曲げ
られる段ボールで構成するようにしたことを特徴とす
る。そしてこれにより、桁材を構成する段ボールの幅方
向両端が外部に露出しなくなり、露出した場合に比べて
より良い強度を得ることが可能となる。
【0018】本発明はまた、デッキ部材を、上壁が水平
で両側壁が垂直となるように折曲げられる段ボールで構
成するようにしたことを特徴とする。そしてこれによ
り、パレット上に積付けられる荷物の設置安定性を向上
させることが可能となり、しかも少ない材料でデッキ部
材の強度を向上させることが可能となる。
【0019】本発明はまた、段ボールを、その幅方向両
端が内側に巻き込まれるように折曲げることによってデ
ッキ部材を構成するようにしたことを特徴とする。そし
てこれにより、デッキ部材を構成する段ボールの幅方向
両端が、外部に露出することがなくなり、特別な耐水処
理を施すことなく、デッキ部材の耐水性を向上させるこ
とが可能となる。
【0020】本発明はまた、幅方向一端が内側に巻き込
まれ、かつ幅方向他端が下向きとなるように段ボールを
折曲げることにより、デッキ部材を構成するようにした
ことを特徴とする。そしてこれにより、デッキ部材の製
作が容易となり、しかも充分な耐水性を確保することが
可能となる。
【0021】本発明はまた、幅方向両端が下向きとなる
ように段ボールを折曲げてデッキ部材を構成するように
したことを特徴とする。そしてこれにより、少ない材料
で耐水性を有するデッキ部材を容易に製作することが可
能となる。
【0022】本発明はまた、デッキ部材を丸紙管または
角紙管で構成するようにしたことを特徴とする。そして
これにより、既存の製品を利用してデッキ部材を容易に
構成することが可能となる。
【0023】本発明はさらに、両桁材およびデッキ部材
に、少なくともパレットに組込んだ状態においては、耐
水性を持たせるようにしたことを特徴とする。そしてこ
れにより、雨天時に屋外で使用しても、充分な強度およ
び形状安定性を確保することが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して説
明する。図1ないし図5は、本発明の第1の実施の形態
に係る紙製パレットを示すもので、この紙製パレット1
1は、図1ないし図5に示すように、等間隔で並設され
るたとえば3本の縦桁材12と、これら各縦桁材12に
直交する方向に等間隔で組合わされる例えば3本の横桁
材13とを備えており、これら両桁材12,13によ
り、格子状に枠組みされる桁部材14が構成されるよう
になっている。
【0025】前記各桁12,13は、図6(a),
(b)に示すように、帯板状をなす段ボールを、その幅
方向両端部12a,12b,13a,13bが内側に巻
き込まれるようにして折曲げることにより、全体として
断面長方形の角棒状にそれぞれ形成されており、これら
両桁材12,13は、板厚方向に水平に向け、かつ合わ
せ部12c,13cが下面側にくるようにして、格子状
に枠組みされるようになっている。
【0026】すなわち、前記横桁材13の上縁部には、
図2に示すように、縦桁材12との交叉位置に3個の切
込み15が設けられており、また横桁材13の下縁部に
は、図示しないフォークリフトのフォークを挿入するた
めの2個のフォークポケット16が設けられている。
【0027】また、前記縦桁材12の下縁部には、図4
に示すように、横桁材13との交叉位置に3個の切込み
17が設けられており、また縦桁材12の上縁部には、
後述するデツキ部材18を嵌入係止するための例えば8
個の凹部19がほぼ等間隔にそれぞれ設けられている。
そして、これら各凹部19には、上面を両桁材12,1
3の上面とほぼ面一にした状態で、デッキ部材18がそ
れぞれ嵌入係止されるようになっている。
【0028】これら各デッキ部材18は、図6(c)に
示すように、帯板状をなす段ボールを、その幅方向両端
部18a,18bが内側に巻き込まれるようにして折曲
げることにより、全体として断面長方形の角棒状に形成
されており、かつ合わせ部18cが下面側にくるように
して、各凹部19に嵌入係止されるようになっている。
そして、各デッキ部材18は、各凹部19に嵌入係止さ
れた状態において、その下面が前記各フォークポケット
16の上端縁とほぼ面一をなし、フォークリフトのフォ
ークとの接触面積の拡大が図られるようになっている。
【0029】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。使用に際しては、まず紙製パレット11の上面に所
定の荷物を搭載し、必要に応じこの荷物と紙製パレット
とを固縛する。そしてその後、フォークリフトのフォー
クを各フォークポケット16に挿入し、紙製パレット1
1を介して荷物を持ち上げる。
【0030】ところでこの際、各フォークポケット16
の上端縁は、各デッキ部材18の下面とほぼ面一をなし
ているので、フォークポケット16に挿入されたフォー
クリフトのフォークは、紙製パレット11を持ち上げた
際に、フォークポケット16の上端縁に接触するととも
に、各デッキ部材18の下面にも接触することになる。
このため、紙製パレット11を広い面積でフォークリフ
トのフォークと接触させることができ、単位面積当たり
の荷重を小さくして、紙製であっても充分な強度を得る
ことができる。
【0031】また、各フォークポケットにフォーク16
を挿入した場合、フォークの延在方向,すなわち縦桁材
12の延在方向における紙製パレット11の撓みについ
ては、フォークリフトのフォークで荷重を支持すること
ができるため、ほとんど問題となることはない。
【0032】これに対して、フォークの延在方向に直交
する方向,すなわち横桁材13の延在方向における紙製
パレット11の撓みについては、紙製パレット11自体
で荷重を支持することになるため大きな問題となる。
【0033】ところが、本実施の形態においては、横桁
材13と同一方向に8本のデッキ部材18が延設され
て、この方向が補強された構造になっているので、この
方向における紙製パレット11の撓みを有効に防止する
ことができる。
【0034】また、紙製パレット11は、その上面が両
桁材12,13および各デッキ部材18の上面で形成さ
れ、これらの間には、間隙が形成されているので、紙製
パレット11の上面を平板材で形成する場合に比較し
て、搭載される荷物との接触面積が小さくなり、その分
紙製パレット11上での荷物の沈み量が多くなる。この
ため、紙製パレット11上での荷物の設置安定性を向上
させることができる。
【0035】また、両桁材12,13および各デッキ部
材18は、図6(a)〜(c)に示すように、段ボール
の幅方向両端部12a,12b,13b,18a,18
bを内側に巻き込むように折曲げることにより形成され
ているので、特別な耐水処理を施すことなく、耐水性を
向上させることができる。しかも、各合わせ部12c,
13c,18cが下面側に位置しているので、この部分
の耐水処理も、それほど完全に行なう必要がない。
【0036】図7(a)〜(c)は、本発明の第2の実
施の形態を示すもので、前記第1の実施の形態における
デッキ部材18に代え、デッキ部材28,38あるいは
48を用いるようにしたものである。
【0037】すなわち、デッキ部材28は、図7(a)
に示すように、帯板状をなす段ボールを、その幅方向両
端部28a,28bが内側に巻き込まれるようにして折
曲げることにより、全体として断面長方形の角棒状に形
成されており、このデッキ部材28は、板厚方向を水平
に向け、かつ合わせ部28cが上面側にくるようにし
て、各凹部19(図4参照)に嵌入係止されるようにな
っている。すなわち、このデッキ部材28は、前記第1
の実施の形態におけるデッキ部材18の上下を反転させ
た構造となっている。
【0038】また、前記デッキ部材38は、図7(b)
に示すように、帯板状をなす段ボールを、その幅方向両
端部38a,38bが内側に巻き込まれるようにして折
曲げることにより、全体として断面長方形で、内部二箇
所に空隙Gを有する角筒状に形成されており、このデッ
キ部材38は、板厚方向を水平に向け、かつ合わせ部3
8cが下面側にくるようにして、各凹部19(図4参
照)に嵌入係止されるようになっている。
【0039】また、前記デッキ部材48は、図7(c)
に示すように、帯板状をなす段ボールその幅方向両端部
48a,48bが内側に巻き込まれるようにして折曲げ
ることにより、全体として断面長方形で、内部二箇所に
空隙Gを有する角筒状に形成されており、このデッキ部
材48は、板厚方向を水平方向に向け、かつ合わせ部4
8cが上面側にくるようにして、各凹部19(図4参
照)に嵌入係止されるようになっている。すなわち、こ
のデッキ部材48は、前記デッキ部材38の上下を反転
させた構造となっている。なお、その他の点について
は、前記第1の実施の形態と同一構成となっており、作
用も同一である。
【0040】しかして、これら各デッキ部材28,3
8,48はいずれもその幅方向両端部28a,28b,
38a,38b,48a,48bが外部に露出していな
いので、特別な耐水処理を施すことなく、耐水性を向上
させることができる。また、両デッキ部材38,48
は、内部に空隙Gを有しているので、少ない材料で製作
することができるとともに、軽量化を図ることができ
る。
【0041】図8(a),(b)は、本発明の第3の実
施の形態を示すもので、前記第1の実施の形態における
デッキ部材18に代え、デッキ部材58あるいは68を
用いるようにしたものである。
【0042】すなわち、デッキ部材58は、図8(a)
に示すように、帯板状をなす段ボールを、その幅方向一
端部58aが内側に巻き込まれるようにして折曲げるこ
とにより、全体として断面長方形の角棒状に形成されて
おり、このデッキ部材58は、板厚方向を水平に向け、
かつ幅方向他端部58bが下向きになるようにして、各
凹部19(図4参照)に嵌入係止されるようになってい
る。
【0043】また、前記デッキ部材68は、図8(b)
に示すように、帯板状をなす段ボールを、その幅方向一
端部68aが内側に巻き込まれるようにして折曲げるこ
とにより、全体として断面長方形で、内部に空隙Gを有
する角筒状に形成されており、このデッキ部材68は、
板厚方向を水平に向け、かつ幅方向他端部68bが下向
きになるようにして、各凹部19(図4参照)に嵌入係
止されるようになっている。なお、その他の点について
は、前記第1の実施の形態と同一構成となっており、作
用も同一である。
【0044】しかして、これら両デッキ部材58,68
は、いずれも幅方向他端部58b,68bが外部に露出
しているが、これら両端部58b,68bは、いずれも
下向きになっているので、充分な耐水性を確保すること
ができ、また製作も容易である。
【0045】図9(a),(b)は、本発明の第4の実
施の形態を示すもので、前記第1の前記実施の形態にお
けるデッキ部材18に代え、デッキ部材78あるいは8
8を用いるようにしたものである。
【0046】すなわち、デッキ部材78は、図9(a)
に示すように、帯板状をなす段ボールを、上壁が水平で
両側壁が垂直となるよう門形に折曲げて形成されてお
り、その幅方向両端部78a,78bは、各凹部19
(図4参照)に嵌入係止した状態において、下向きとな
るようになっている。
【0047】また、前記デッキ部材88は、図9(b)
に示すように、帯板状をなす段ボールを、上壁が水平で
両側壁が垂直となるよう門形に折曲げるとともに、その
内部に、山形に折曲げた補強部材89を挿入配置して構
成されており、このデッキ部材88の幅方向両端部88
a,88bは、各凹部19(図4参照)に嵌入係止した
状態において、下向きとなるようになっている。なお、
その他の点ついては、前記第1の実施の形態と同一構成
となっており、作用も同一である。
【0048】しかして、これら両デッキ部材78,88
は、いずれも幅方向両端部78a,78b,88a,8
8bが外部に露出しているが、いずれも下向きとなって
いるので、耐水性を向上させることができる。また、使
用する材料が少なくて済むので、コストダウンおよび軽
量化を図ることができる。また、デッキ部材88は、内
部が補強部材89で補強されているので、簡単な構造で
あるにも拘らず、大きな耐力を得ることができる。
【0049】図10(a),(b)は、本発明の第5の
実施の形態を示すもので、前記第1の実施の形態におけ
るデッキ部材18に代え、デッキ部材98あるいは10
8を用いるようにしたものである。
【0050】すなわち、デッキ部材98は、図10
(a)に示すように、丸紙管で形成されており、またデ
ッキ部材108は、図10(b)に示すように、角紙管
で形成されている。なお、その他の点については、前記
第1の実施の形態と同一構成となっており、作用も同一
である。
【0051】しかして、これら両デッキ部材98,10
8は、周面に端部がないので大きな耐水性を得ることが
でき、また市販品を所定の長さに切断するだけでよいの
で、製作が容易である。ただし、デッキ部材98を用い
る場合には、凹部19の底面形状を、デッキ部材98の
外面に倣って円弧状にすることが好ましい。
【0052】なお、前記各実施の形態においては、第5
の実施の形態におけるデッキ部材98,108を除き、
構成各部材がすべて段ボールで形成される場合について
説明したが、段ボール以外の紙材を用いて製作するよう
にしてもよい。
【0053】また、前記各実施の形態においては、紙製
パレット11が、3本の縦桁材と、3本の横桁材と、8
本のデッキ部材18,28,38,48,58,68,
78,88,98,108とで構成される場合について
説明したが、その本数には特に制限がなく、使用目的等
に合わせて適宜調節することができる。
【0054】また、前記各実施の形態においては特に説
明しなかったが、紙製パレット11の各構成部材の表面
に、プラスチックフィルムをラミネートしたり、紙製パ
レット11の外表面にシリコン、機能性コート液等を塗
布し、紙製パレット11に耐水性を持たせるようにして
もよい。そしてこれにより、紙製パレット11を雨天時
に屋外で使用しても、充分な強度および形状安定性を確
保することができる。
【0055】
【発明の効果】以上発明したように本発明は、板厚方向
を水平に向けた任意数の縦桁材と;板厚方向を水平に向
けた状態で、前記縦桁材に直交方向に組合わされ、上面
が縦桁材の上面とほぼ面一をなす任意数の横桁材と;を
設け、前記両桁材のうちのいずれか一方に、フォークリ
フトのフォーク挿入用のフォークポケットを設け、かつ
両桁材のうちのいずれか他方に、上面が両桁材の上面と
ほぼ面一で下面が前記フォークポケットの上端縁とほぼ
面一をなし、前記フォークの挿入方向に任意の間隔で配
設される複数のデッキ部材を設けるようにしているの
で、両桁材で格子状の枠が形成され、この枠でデッキ部
材を支持する構造になる。このため、硬質板で補強する
ことなく、紙材のみで充分な強度および形状安定性を得
ることができる。そしてこれにより、課題とされてきた
集合包装等に代表される偏荷重の負荷による撓みおよび
破損等の問題を大幅に軽減することができる。また、枠
構造により軽量化を図ることができる。
【0056】本発明はまた、少なくともいずれか一方の
桁材を、幅方向両端を内側に巻き込んで角棒状に折曲げ
られる段ボールで構成するようにしているので、桁材を
構成する段ボールの幅方向両端が外部に露出しなくな
り、特別な耐水処理を施すことなく、桁材の耐水性を向
上させることができる。
【0057】本発明はまた、デッキ部材を、上壁が水平
で両側壁が垂直となるように折曲げられる段ボールで構
成するようにしているので、パレット上に積付けられる
荷物の設置安定性を向上させることができ、しかも少な
い材料でデッキ部材の強度を向上させることができる。
【0058】本発明はまた、段ボールを、その幅方向両
端が内側に巻き込まれるように折曲げることによってデ
ッキ部材を構成するようにしているので、デッキ部材を
構成する段ボールの幅方向両端が、外部に露出すること
がなくなり、特別な耐水処理を施すことなく、デッキ部
材の耐水性を向上させることができる。
【0059】本発明はまた、幅方向一端が内側に巻き込
まれ、かつ幅方向他端が下向きとなるように段ボールを
折曲げることにより、デッキ部材を構成するようにして
いるので、デッキ部材の製作が容易となり、しかも充分
な耐水性を確保することができる。
【0060】本発明はまた、幅方向両端が下向きとなる
ように段ボールを折曲げてデッキ部材を構成するように
しているので、少ない材料で耐水性を有するデッキ部材
を容易に製作することができる。
【0061】本発明はまた、デッキ部材を丸紙管または
角紙管で構成するようにしているので、既存の製品を利
用してデッキ部材を容易に構成することができる。
【0062】本発明はさらに、両桁材およびデッキ部材
に、少なくともパレットに組込んだ状態においては、耐
水性を持たせるようにしているので、雨天時に屋外で使
用しても、充分な強度および形状安定性を確保すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る紙製パレット
を示す正面図である。
【図2】図1の分解図である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】図3の分解図である。
【図5】図1の平面図である。
【図6】(a)は縦桁材の折曲げ構造を示す説明図、
(b)は横桁材の折曲げ構造を示す説明図、(c)はデ
ッキ部材の折曲げ構造を示す説明図である。
【図7】(a)〜(c)は本発明の第2の実施の形態を
それぞれ示す図6(c)相当図である。
【図8】(a),(b)は本発明の第3の実施の形態を
それぞれ示す図6(c)相当図である。
【図9】(a),(b)は本発明の第4の実施の形態を
それぞれ示す図6(c)相当図である。
【図10】(a),(b)は本発明の第5の実施の形態
をそれぞれ示す図6(c)相当図である。
【図11】従来の紙製パレットを示す正面図である。
【図12】図11の部分破削平面図である。
【符号の説明】
11 紙製パレット 12 縦桁材 12a,12b,13a,13b,18a,18b,2
8a,28b,38a,38b,48a,48b,78
a,78b,88a,88b 端部 12c,13c,18c,28c,38c,48c 合
わせ部 13 横桁材 14 桁部材 16 フォークポケット 18,28,38,48,58,68,78,88,9
8,108 デッキ部材 19 凹部 58a,68a 一端部 58b,68b 他端部 89 補強部材 G 空隙

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板厚方向を水平に向けた任意数の縦桁材
    と;板厚方向を水平に向けた状態で、前記縦桁材に直交
    方向に組合わされ、上面が縦桁材の上面とほぼ面一をな
    す任意数の横桁材と;を備え、前記両桁材のうちのいず
    れか一方は、フォークリフトのフォーク挿入用のフォー
    クポケットを有し、かつ両桁材のうちのいずれか他方
    は、上面が両桁材の上面とほぼ面一で下面が前記フォー
    クポケットの上端縁とほぼ面一をなし、前記フォークの
    挿入方向に任意の間隔で配設される複数のデッキ部材を
    有していることを特徴とする紙製パレット。
  2. 【請求項2】 少なくともいずれか一方の桁材は、幅方
    向両端を内側に巻き込んで角棒状に折曲げられる段ボー
    ルで構成されていることを特徴とする請求項1記載の紙
    製パレット。
  3. 【請求項3】 デッキ部材は、上壁が水平で両側壁が垂
    直となるように折曲げられる段ボールで構成されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の紙製パレッ
    ト。
  4. 【請求項4】 デッキ部材は、段ボールの幅方向両端が
    内側に巻き込まれるように折曲げられていることを特徴
    とする請求項3記載の紙製パレット。
  5. 【請求項5】 デッキ部材は、段ボールの幅方向一端が
    内側に巻き込まれ、かつ幅方向他端が下向きとなるよう
    に折曲げられていることを特徴とする請求項3記載の紙
    製パレット。
  6. 【請求項6】 デッキ部材は、段ボ−ルの幅方向両端が
    下向きとなるように折曲げられていることを特徴とする
    請求項3記載の紙製パレット。
  7. 【請求項7】 デッキ部材は、丸紙管または角紙管で構
    成されていることを特徴とする請求項1または2記載の
    紙製パレット。
  8. 【請求項8】 両桁材およびデッキ部材は、少なくとも
    パレットに組んだ状態において、耐水性が付与されてい
    ることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6また
    は7記載の紙製パレット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200480791Y1 (ko) * 2015-03-05 2016-07-07 권태영 고강도 종이 팔레트
CN110667979A (zh) * 2019-10-12 2020-01-10 盐田国际集装箱码头有限公司 一种货盘

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KR200480791Y1 (ko) * 2015-03-05 2016-07-07 권태영 고강도 종이 팔레트
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