JP2000289537A - ルーフモール用クリップ - Google Patents

ルーフモール用クリップ

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JP2000289537A
JP2000289537A JP11095212A JP9521299A JP2000289537A JP 2000289537 A JP2000289537 A JP 2000289537A JP 11095212 A JP11095212 A JP 11095212A JP 9521299 A JP9521299 A JP 9521299A JP 2000289537 A JP2000289537 A JP 2000289537A
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roof molding
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良介 松永
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晶冠 佐藤
Michinobu Yonekura
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Toyota Motor Corp
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Togo Seisakusho Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ルーフモールを強固に取り付けながらも、ル
ーフモールの補修作業等に際しては、クリップの破損や
剥がれ等を生じることなくルーフモールを容易に取り外
すことのできるルーフモール用クリップを提供する。 【解決手段】 自動車のルーフ10に形成された溝部1
4に設置される基部31と、ルーフモール20の一対の
モールフランジ23,24に対し弾性変形を利用して係
合することによりルーフモール20を抜け止めする各フ
ランジ係合片34,35とを備える。各モールフランジ
23,24の反係合方向へのルーフモール20の移動に
より、各モールフランジ23,24に対する各フランジ
係合片34,35の係合をそれぞれ解除可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のルーフに
ルーフモールを取り付けるためのルーフモール用クリッ
プに関する。
【0002】
【従来の技術】ルーフモール用クリップは、自動車のル
ーフに形成された溝部を覆うルーフモールを取り付ける
ものとして周知である(例えば、特開平8−07263
0号公報、実公平5−41963号公報、実公平5−2
5336号公報参照)。このようなルーフモール用クリ
ップは、自動車の洗車等に加わる外力によってルーフモ
ールが簡単に外れないように、ルーフモールを取り付け
るものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車組立
ライン、板金塗装工場等においては、取り付け不良や破
損等を生じたルーフモールの付け替え、取り替え等の補
修作業が必要となる場合がある。しかしながら、従来の
ルーフモール用クリップ(単に、クリップともいう)で
は、ルーフモールを取り外し不能に固定するものであ
り、一旦取り付けたルーフモールの取り外しが困難であ
ったため、ルーフモールの付け替え、取り替え等に係る
補修作業性が悪かった。
【0004】また、仮に、一旦取り付けたルーフモール
を無理に取り外すと、クリップを破損させることにな
り、クリップの再使用ができなくなる。また、通常、ル
ーフモール用クリップは熱硬化性接着テープによりルー
フに接着されているが、前記ルーフモールの無理な取り
外しによりクリップが剥がれることがある。このように
クリップが破損したり剥がれたりした場合、接着剤ある
いは両面テープ等によりクリップを付け直しするが、手
間が掛かるだけでなく、クリップの接着力の信頼性も損
なうおそれがある。
【0005】なお、例えば、鋼尺等の工具を使用してフ
ランジ係合片を撓ませることにより、モールフランジと
の係合を解除する方法も考えられるが、勘に頼る作業で
当たり外れがあり、またルーフを工具で傷つけないよう
に注意深く作業する必要があり作業しづらい。
【0006】本発明は上記した問題点を解決するために
なされたものであって、本発明が解決しようとする課題
は、ルーフモールを強固に取り付けながらも、ルーフモ
ールの補修作業等に際しては、クリップの破損や剥がれ
等を生じることなくルーフモールを容易に取り外すこと
のできるルーフモール用クリップを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する請求
項1の発明は、自動車のルーフに形成された溝部にルー
フモールを取り付けるためのルーフモール用クリップで
あって、前記ルーフの溝部に設置される基部と、前記ル
ーフモールの一対のモールフランジに対し弾性変形を利
用して係合することにより前記ルーフモールを抜け止め
する各フランジ係合片と、を備え、前記各モールフラン
ジの反係合方向へのルーフモールの移動により、各モー
ルフランジに対する各フランジ係合片の係合をそれぞれ
解除可能としたルーフモール用クリップである。
【0008】このように構成すると、自動車のルーフの
溝部にクリップの基部を設置しておき、前記溝部にルー
フモールを押し付けるようにして嵌め込むことにより、
ルーフモールの一対のモールフランジに対し各フランジ
係合片が弾性変形を利用して係合し、これにより前記ル
ーフの溝部に対しルーフモールが抜け止めされた状態に
取り付けられる。
【0009】また、一旦取り付けたルーフモールの付け
替え、取り替え等に係る補修作業等に際してルーフモー
ルを取り外す必要が生じた場合には、まず、一方のモー
ルフランジの反係合方向へルーフモールを移動させて当
該モールフランジに対するフランジ係合片の係合を解除
した後、他方のモールフランジの反係合方向へルーフモ
ールを移動させて当該モールフランジに対するフランジ
係合片の係合を解除することによって、ルーフモールが
クリップから取り外される。
【0010】したがって、ルーフモールを取り外す際に
移動させる方向が相反する二方向であるため、自動車の
洗車等に加わる外力によるルーフモールの不要な外れを
防止し、これによりルーフモールを強固に取り付けてお
くことができる。また、ルーフモールの補修作業等に際
しては、ルーフモールを移動させるといった簡単な取り
外し作業によりルーフモールを取り外すことができ、ク
リップに無理な力を加えずに済むのでクリップの破損や
剥がれを防止することができる。
【0011】請求項2の発明は、少なくとも一方のモー
ルフランジを支持するフランジ支持手段を設けた請求項
1記載のルーフモール用クリップである。このように構
成すると、フランジ支持手段によってモールフランジを
支持することにより、モールフランジの落ち込みを防止
することができ、ひいては取り外しに係るルーフモール
の移動時の落ち込みを防止することにより、ルーフモー
ルの取り外しを容易に行なうことができる。
【0012】請求項3の発明は、フランジ支持手段がモ
ールフランジを回動可能に支持する請求項2記載のルー
フモール用クリップである。このように構成すると、モ
ール支持手段で一方のモールフランジを支持し、その支
持位置を支点としてルーフモールを回動させ、他方のモ
ールフランジを持ち上げることにより、そのモールフラ
ンジを非係合位置に容易に待避させることができる。
【0013】請求項4の発明は、各モールフランジに対
応するフランジ支持手段をそれぞれ備え、一方のフラン
ジ支持手段を他方のフランジ支持手段よりも上方位置に
設定した請求項2または3記載のルーフモール用クリッ
プである。このように構成すると、下方位置のフランジ
支持手段でモールフランジを支持した状態で一方のモー
ルフランジの係合を解除した後、そのモールフランジを
上方位置のフランジ支持手段で支持した状態で他方のモ
ールフランジの係合を解除することができる。したがっ
て、各モールフランジを交互に持ち上げていくことによ
り、ルーフモールの取り外しを容易に行なうことができ
る。
【0014】請求項5の発明は、ルーフモールを位置決
めするモール位置決め手段にフランジ支持手段を兼備さ
せた請求項2〜4のいずれかに記載のルーフモール用ク
リップである。このように構成すると、モール位置決め
手段とフランジ支持手段とを別設する場合と比べて、ク
リップの構造を簡素化することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図面にし
たがって説明する。ルーフモール用クリップ30は、図
1に正面図、図2に正断面図で示すように、自動車のル
ーフ10にルーフモール20を固定するためのものであ
る。説明の都合上、ルーフ10、ルーフモール20、ク
リップ30の順に述べる。なお、図1および図2ではク
リップ30の周辺部分のルーフ10が示されている。
【0016】まず、図3の分解斜視図を参照してルーフ
10を説明する。ルーフ10は、その主体をなすルーフ
パネル11の端縁部の下面に、ルーフサイドパネル12
が溶接等により接合されてなる。前記ルーフ10には、
前記ルーフパネル11とルーフサイドパネル12との接
合によって、左側壁14aと右側壁14bと底壁14c
とを有するほぼ樋形状の溝部14が形成されている。な
お、前記右側壁14bの下半部には、ルーフパネル11
の折曲によって、溝部14の溝幅を広くする凹部15が
形成されている。また、前記左側壁14aの上部には、
ルーフサイドパネル12の折曲によって、溝部14の溝
幅を広くする段付き部16が形成されている。
【0017】次に、ルーフモール20を説明する。ルー
フモール20は、金属製で断面ほぼチャンネル形状をな
す長尺状の芯材21のほぼ外表面を、合成樹脂製の被装
材22で被覆したものである。芯材21の両側縁は、ほ
ぼ折り返し状に折曲されており、ルーフモール20の短
手方向(図において左右方向)にほぼ対向状をなす左右
一対のモールフランジ23,24が形成されている。な
お、各モールフランジ23,24の先端部はそれぞれ少
し上方に向けて傾斜されている。
【0018】前記芯材21の左側の折り返し部分の下側
に位置する被装材22の部位には、外側方に向けて突出
する上側の弾性凸部25および下側の弾性舌片26が形
成されている。また、前記芯材21の右側の折り返し部
分の下側に位置する被装材22の部位には、下方に向け
て突出する弾性脚片27が形成されている。弾性脚片2
7の下端部には、右上方に向けて折り返し状に突出する
弾性舌片28が形成されている。
【0019】次に、図4〜図7を参照してクリップ30
を説明する。図4はクリップ30の斜視図、図5は同正
面図、図6は同右側面図、図7は同平面図である。クリ
ップ30は、基部31とクリップ位置決め片32と前後
一対のクリップ位置決め弾性片33と左側のフランジ係
合片34と前後一対の右側のフランジ係合片35とフラ
ンジ受け片36と前後一対のモール位置決め片37と前
後一対の脚受け片38とを備えている。以下、各部位に
ついて順に述べる。なお、クリップ30は、適宜の合成
樹脂材料、例えば、ポリブチレンテレフタレート、ポリ
アセタールなどの適度な弾性をもつ熱可塑性樹脂材料に
よって一体形成されている。
【0020】まず、基部31は、図4〜図6において、
前後方向を長くするほぼ長四角形ブロック状に形成さ
れ、右側面に開口する前後の中空部31aを有している
(図5および図6参照)。基部31は、図1に示すよう
に、前記ルーフ10の溝部14の底壁14cに熱硬化性
接着テープ40を介して接着される。
【0021】次に、クリップ位置決め片32は、図4お
よび図5において、前記基部31の左端縁に前後方向に
亘って立設されている。クリップ位置決め片32は、前
記ルーフ10の溝部14の左側壁14a(図3参照)と
ほぼ対面する板状に形成されている。クリップ位置決め
片32の上端部には、前記左側壁14aの段付き部16
(図3参照)に掛止可能な掛止部32aが形成されてい
る。
【0022】前記クリップ位置決め片32は、図1に示
すように、前記ルーフ10の溝部14の左側壁14a
(図3参照)に熱硬化性接着テープ40を介して接着さ
れる。しかして、クリップ位置決め片32は、前記左側
のフランジ係合片34と係合したルーフモール20の左
側のモールフランジ23を支持可能に形成されている。
なお、クリップ位置決め片32は本発明でいうフランジ
支持手段に相当する。
【0023】次に、前後一対のクリップ位置決め弾性片
33は、図4〜図7に示すように、前記基部31に前後
対称状に形成されている。詳しくは、前側のクリップ位
置決め弾性片33は、前記基部31の前端面からほぼ前
右方に向けて傾斜状かつほぼ棒形状に突出されている。
また、後側のクリップ位置決め弾性片33は、前記基部
31の後端面からほぼ後右方に向けて傾斜状かつほぼ棒
形状に突出されている。各クリップ位置決め弾性片33
の先端部には上方に折曲する当接部33aが形成されて
いる。また、両クリップ位置決め弾性片33は、図7に
二点鎖線33で示すように、相互間の間隔を拡開する方
向に撓み変形すなわち弾性変形可能であり、当接部33
aが図1に示すように前記ルーフ10の溝部14におけ
る右側壁14bの凹部15に弾性をもって当接可能であ
る。
【0024】次に、左側のフランジ係合片34は、図5
および図7に示すように、前記基部31の上面中央部に
ほぼ垂直状に立設されている。左側のフランジ係合片3
4は、前後方向に幅を有するほぼ板状に形成されてお
り、右方に撓み変形可能(図5中、二点鎖線34参照)
である。左側のフランジ係合片34の上端部には、左側
に膨出する断面ほぼ三角形状の係合突起34aが形成さ
れている。
【0025】前記係合突起34aのほぼ水平な下面34
bは、図2に示すように、前記ルーフモール20の左側
のモールフランジ23が係合するフランジ係止面(面3
4bと同一符号を付す)となっている。また図2におい
て、係合突起34aの斜面34cは、前記モールフラン
ジ23を案内するフランジ案内斜面(面34cと同一符
号を付す)となっている。
【0026】次に、前後一対の右側のフランジ係合片3
5は、図5および図7に示すように、前記基部31の上
面に前記左側のフランジ係合片34とほぼ左右対称状に
形成されている。したがって、右側のフランジ係合片3
5は、左方に撓み変形可能(図5中、二点鎖線35参
照)であるとともに、その上端部にフランジ係止面35
bおよびフランジ案内斜面35cを有する係合突起35
aを備えている。
【0027】次に、フランジ受け片36は、図4、図6
および図7に示すように、前記基部31の上面中央部に
ほぼ垂直状に立設されている。フランジ受け片36は、
前後方向に所定幅を有するほぼ板状に形成されており、
前記左側のフランジ係合片34と背合わせ状にかつ前記
右側のフランジ係合片35とほぼ列状をなして配置され
ている。フランジ受け片36は、前記右側のフランジ係
合片35と同様に、左方に撓み変形可能である。フラン
ジ受け片36の上端部には、右側に突出するフランジ受
け部36aが形成されている。しかして、フランジ受け
片36のフランジ受け部36aは、図2に示すように、
前記右側のフランジ係合片35と係合したルーフモール
20の右側のモールフランジ24を支持可能に形成され
ている。なお、フランジ受け片36は本発明でいうフラ
ンジ支持手段に相当する。
【0028】次に、前後一対のモール位置決め片37
は、図5および図7に示すように、前記基部31の上面
にほぼ垂直状に立設されている。モール位置決め片37
は、左右方向に所定幅を有するほぼ板状に形成されてい
る。しかして、モール位置決め片37は、前記左側のフ
ランジ係合片34とその前方あるいは後方の右側のフラ
ンジ係合片35との間にそれぞれ設けられている。この
モール位置決め片37は、ルーフモール20を左右方向
(図5において左右方向)に関して位置決めする。な
お、モール位置決め片37は、本発明でいうモール位置
決め手段に相当する。
【0029】前記モール位置決め片37の上端左側隅角
部には、段付き状の切り欠き凹部37aが形成されてい
る。切り欠き凹部37aは、前記フランジ受け片36の
フランジ受け部36aによるルーフモール20の右側の
モールフランジ24の支持位置よりも上方位置に設定さ
れている(図1参照)。なお切り欠き凹部37aは、前
記ルーフモール20の取り外しに際して左側のモールフ
ランジ23を回動可能に支持するフランジ支持手段に相
当する。
【0030】次に、前後一対の脚受け片38は、図5お
よび図6に示すように、前記基部31の各中空部31a
の開口側の上部端面に右方に向けて突出されている。脚
受け片38は、前後方向に所定幅を有するほぼ板状に形
成されており、図5に二点鎖線38で示すように、下方
に撓み変形可能である。なお脚受け片38は、図2に示
すように、前記ルーフモール20の弾性脚片27を支持
可能である。
【0031】引き続いて、上記のルーフモール用クリッ
プ30を使用してルーフ10にルーフモール20を取り
付ける手順を説明する。まず、図10に正面図で示すよ
うに、自動車のルーフ10の溝部14にクリップ30を
設置する。詳しくは、クリップ30の基部31をルーフ
10の溝部14の底壁14cに熱硬化性接着テープ40
を介して接着する。これと同時に、クリップ位置決め片
32を前記溝部14の左側壁14aに熱硬化性接着テー
プ40を介して接着する。このとき、クリップ位置決め
片32の掛止部32aが前記溝部14の左側壁14aの
段付き部16に掛止される。また、前後のクリップ位置
決め弾性片33の当接部33aが前にも述べたように前
記溝部14の右側壁14bの凹部15に弾性をもって当
接する。なお、クリップ30はルーフ10の溝部14の
長手方向における所定位置に適数個配置されるものであ
る。
【0032】次に、前記ルーフ10の溝部14にルーフ
モール20を図10に矢印Aで示す方向に押し付けるよ
うにして嵌め込んだ後、前記ルーフモール20に対する
押し付けを解除する。しかして、ルーフモール20の嵌
め込み時において、ルーフモール20の左右のモールフ
ランジ23,24が左右の各フランジ係合片34,35
における係合突起34a,35aのフランジ案内斜面3
4c,35cに当接した後、さらにルーフモール20が
押し込まれることによって、それぞれのモールフランジ
23,24が当該フランジ案内斜面34c,35cを摺
動していくことにより、左右のフランジ係合片34,3
5が相互の間隔を縮小する方向に撓み変形されていく
(図5中、二点鎖線34,35参照)。
【0033】そして、それぞれのモールフランジ23,
24が当該フランジ案内斜面34c,35cを乗り越え
たところで、図1および図2に示すように、前記各フラ
ンジ係合片34,35が弾性復元することにより、それ
ぞれのモールフランジ23,24が当該係合突起34
a,35aと係合する。このようにして、ルーフ10の
溝部14に対しルーフモール20が抜け止めされた状態
に取り付けられる。
【0034】また、ルーフモール20の左側のモールフ
ランジ23の直下にはクリップ位置決め片32が位置し
て当接あるいは近接することにより、左側のモールフラ
ンジ23が支持され、それ以上のモールフランジ23の
落ち込みが防止される。また、右側のモールフランジ2
4の直下にはフランジ受け片36のフランジ受け部36
aが当接あるいは近接することにより、右側のモールフ
ランジ24が支持され、それ以上のモールフランジ24
の落ち込みが防止される。
【0035】また、ルーフモール20の弾性凸部25
は、前記溝部14の左側壁14aの段付き部16の縦壁
面に弾性をもって当接する。また、弾性凸部25の下側
に隣接する弾性舌片26は、クリップ30のクリップ位
置決め片32あるいは前記溝部14の段付き部16の横
壁面に弾性をもって当接する。また、ルーフモール20
の弾性脚片27は、脚受け片38にその脚受け片38を
弾性変形させて当接する。さらに、その弾性脚片27の
弾性舌片28は、前記溝部14の右側壁14bの上部壁
面に弾性をもって当接する。
【0036】次に、上記したように一旦取り付けたルー
フモール20の付け替え、取り替え等に係る補修作業等
に際して、ルーフモールを取り外す場合を説明する。ま
ず、図8に示すように、ルーフモール20を左側のモー
ルフランジ23の反係合方向すなわち左上方(図8中、
矢印A1参照)へ移動させて当該モールフランジ23に
対するフランジ係合片34の係合を解除する。このと
き、右側のモールフランジ24によって右側のフランジ
係合片35およびフランジ受け片36が撓み変形させら
れるとともに、そのモールフランジ24は切り欠き凹部
37aより下方位置のフランジ受け片36のフランジ受
け部36aによって支持される。
【0037】また、右側のモールフランジ24がフラン
ジ受け片36のフランジ受け部36aによって支持され
るとともにモール位置決め片37の右側縁と当接するこ
とにより回動可能に支持され、その支持位置を支点とし
てルーフモール20を右回り方向に回動させ、左側のモ
ールフランジ23を持ち上げることにより、そのモール
フランジ23を非係合位置に退避させる。なお、このと
き、フランジ受け片36のフランジ受け部36aとモー
ル位置決め片37とによって、右側のモールフランジ2
4を回動可能に支持するフランジ支持手段が構成され
る。
【0038】続いて、図9に示すように、ルーフモール
20を右側のモールフランジ24の反係合方向すなわち
右方(図9中、矢印A2参照)へ続いて右上方(図9
中、矢印A3参照)へ移動させて当該モールフランジ2
4に対するフランジ係合片35の係合を解除する。この
とき、左側のモールフランジ23によって左側のフラン
ジ係合片34が撓み変形させられるとともに、そのモー
ルフランジ23はフランジ受け片36のフランジ受け部
36aより上方位置の切り欠き凹部37aによって支持
され、その支持位置を支点としてルーフモール20を左
回り方向に回動させ、右側のモールフランジ24を持ち
上げることにより、そのモールフランジ24を非係合位
置に退避させる。
【0039】その後、図10に示すように、ルーフモー
ル20を上方(図10中、矢印A4参照)へ引き上げる
ことによって、クリップ30から取り外しつつルーフ1
0の溝部14から取り外すことができる。
【0040】上記したルーフモール用クリップ30によ
れば、ルーフモール20を取り外す際に移動させる方向
が相反する二方向であるため、自動車の洗車等に加わる
外力によるルーフモール20の不要な外れを防止し、こ
れによりルーフモール20を強固に取り付けておくこと
ができる。
【0041】また、ルーフモール20の補修作業等に際
しては、ルーフモール20を移動させるといった簡単な
取り外し作業によりルーフモール20を取り外すことが
でき、クリップ30に無理な力を加えずに済むのでクリ
ップ30の破損や剥がれを防止することができる。
【0042】また、クリップ位置決め片33および切り
欠き凹部37a(フランジ支持手段)によって左側のモ
ールフランジ23を支持することにより、そのモールフ
ランジ23の落ち込みを防止することができ、ひいては
取り外しに係るルーフモール20の移動時の落ち込みを
防止することにより、ルーフモール20の取り外しを容
易に行なうことができる。また、フランジ受け片36
(フランジ支持手段)によって右側のモールフランジ2
4を支持することにより、そのモールフランジ24の落
ち込みを防止することができ、ひいては取り外しに係る
ルーフモール20の移動時の落ち込みを防止することに
より、ルーフモール20の取り外しを容易に行なうこと
ができる。
【0043】また、前にも述べたように、フランジ受け
片36のフランジ受け部36aおよびモール位置決め片
37(フランジ支持手段)によって右側のモールフラン
ジ24を回動可能に支持し、その支持位置を支点として
ルーフモール20を回動させ、左側のモールフランジ2
3を持ち上げることにより、そのモールフランジ23を
非係合位置に容易に待避させることができる。また、切
り欠き凹部37a(フランジ支持手段)によって左側の
モールフランジ23を回動可能に支持し、その支持位置
を支点としてルーフモール20を回動させ、右側のモー
ルフランジ24を持ち上げることにより、そのモールフ
ランジ24を非係合位置に容易に待避させることができ
る。
【0044】また、切り欠き凹部37a(フランジ支持
手段)をフランジ受け片36のフランジ受け部36a
(フランジ支持手段)よりも上方位置に設定したことに
より、下方位置のフランジ受け片36のフランジ受け部
36aで右側のモールフランジ24を支持した状態で左
側のモールフランジ23の係合を解除した後、その左側
のモールフランジ23を上方位置の切り欠き凹部37a
で支持した状態で右側のモールフランジ24の係合を解
除することができる。したがって、各モールフランジ2
3,24を交互に持ち上げていくことにより、ルーフモ
ール20の取り外しを容易に行なうことができる。
【0045】また、ルーフモール20を位置決めするモ
ール位置決め片37(モール位置決め手段)に切り欠き
凹部37a(フランジ支持手段)を兼備させたことによ
り、モール位置決め手段とフランジ支持手段とを別設す
る場合と比べて、クリップ30の構造を簡素化すること
ができる。
【0046】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
が可能である。例えば、フランジ支持手段は、左右のど
ちらか一方のみとすることが可能である。また、ルーフ
モール用クリップ30のルーフ10に対する接着は、熱
硬化性接着テープ40に代え、塗布作業による接着剤に
してもよい。また、ルーフ10に対するクリップ30の
取り付けは、2ヶ所の接着に限らず、1ヶ所あるいは3
ヶ所以上の接着としても良し、接着に代えてT型スタッ
ドに対する係合等でもよい。また、クリップ位置決め片
32および/またはクリップ位置決め弾性片33の有無
は限定されない。
【0047】
【発明の効果】本発明のルーフモール用クリップによれ
ば、ルーフモールを強固に取り付けながらも、ルーフモ
ールの補修作業等に際しては、クリップの破損や剥がれ
等を生じることなくルーフモールを容易に取り外すこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ルーフモール用クリップのモール取り付け状態
を示す正面図である。
【図2】ルーフモール用クリップのモール取り付け状態
を示す正断面図である。
【図3】ルーフモール用クリップの周辺部分の分解斜視
図である。
【図4】ルーフモール用クリップの斜視図である。
【図5】ルーフモール用クリップの正面図である。
【図6】ルーフモール用クリップの右側面図である。
【図7】ルーフモール用クリップの平面図である。
【図8】ルーフモールの取り外しに係る第1工程を示す
説明図である。
【図9】ルーフモールの取り外しに係る第2工程を示す
説明図である。
【図10】ルーフモール用クリップに臨むルーフモール
を示す説明図である。
【符号の説明】
10 自動車のルーフ 14 溝部 20 ルーフモール 23 モールフランジ 24 モールフランジ 30 クリップ 31 基部 32 クリップ位置決め片(フランジ支持手段) 34 フランジ係合片 35 フランジ係合片 36 フランジ受け片(フランジ支持手段) 37 モール位置決め片(モール位置決め手段) 37a 切り欠き凹部(フランジ支持手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 晶冠 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 米倉 道信 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D023 AA01 AB01 AC08 AD03 AD09 AD17 AD19 AD26 AD35

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のルーフに形成された溝部にルー
    フモールを取り付けるためのルーフモール用クリップで
    あって、 前記ルーフの溝部に設置される基部と、 前記ルーフモールの一対のモールフランジに対し弾性変
    形を利用して係合することにより前記ルーフモールを抜
    け止めする各フランジ係合片と、を備え、前記各モール
    フランジの反係合方向へのルーフモールの移動により、
    各モールフランジに対する各フランジ係合片の係合をそ
    れぞれ解除可能としたルーフモール用クリップ。
  2. 【請求項2】 少なくとも一方のモールフランジを支持
    するフランジ支持手段を設けた請求項1記載のルーフモ
    ール用クリップ。
  3. 【請求項3】 フランジ支持手段がモールフランジを回
    動可能に支持する請求項2記載のルーフモール用クリッ
    プ。
  4. 【請求項4】 各モールフランジに対応するフランジ支
    持手段をそれぞれ備え、一方のフランジ支持手段を他方
    のフランジ支持手段よりも上方位置に設定した請求項2
    または3記載のルーフモール用クリップ。
  5. 【請求項5】 ルーフモールを位置決めするモール位置
    決め手段にフランジ支持手段を兼備させた請求項2〜4
    のいずれかに記載のルーフモール用クリップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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