JP2000289047A - 一体成形回路体の製造方法 - Google Patents

一体成形回路体の製造方法

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JP2000289047A
JP2000289047A JP11103679A JP10367999A JP2000289047A JP 2000289047 A JP2000289047 A JP 2000289047A JP 11103679 A JP11103679 A JP 11103679A JP 10367999 A JP10367999 A JP 10367999A JP 2000289047 A JP2000289047 A JP 2000289047A
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Hiroshi Watabe
弘志 渡部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂成形時に樹脂材と回路体の熱収縮率の相
違に起因して回路体が歪んでも、正確に回路体の位置決
めを行わせる。 【解決手段】 成形金型31,32に回路体30をセッ
トすると共に樹脂材36を注入して一体成形回路体を得
る一体成形回路体の製造方法において、樹脂材の注入時
と冷却時に回路体30にテンションをかけておく。回路
体30を可動支持具34に係合させ、樹脂材36の注入
時の圧力で可動支持具34を移動させることでテンショ
ンをかける。成形金型内で回路体をテンションよりも弱
い力で固定治具で挟持したり、成形金型内で回路体30
を支持突部で支持する。樹脂材36で樹脂体を形成する
と共に、樹脂体から回路体30の端子を突出させ、端子
の周囲にコネクタハウジングを樹脂体と一体に形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂成形時に樹脂
材と回路体の熱収縮率の相違に起因して回路体が歪んで
も、正確に回路体の位置決めを行うことのできる一体成
形回路体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は、特開昭63−166635号
公報に記載された従来の一体成形回路体の製造方法を示
すものである。この製造方法は、先ず上下の成形金型5
1,52の間に回路体53としてのワイヤハーネスをセ
ットする。回路体53は下側の成形金型52の支持突部
54で支持される。回路体53としては複数本の被覆電
線やエナメル線あるいは裸導線等を使用可能である。回
路体53の両端部にはコネクタ55が配設されている。
【0003】回路体53をセットした状態で、成形金型
51,52の回路体導出部をシール材56で塞ぎ、両成
形金型51,52の間に、溶融した樹脂材57を注入す
る。樹脂材57が冷却固化された後、成形金型51を開
けて一体成形回路体を取り出す。この一体成形回路体は
例えば自動車のフロアカーペットに適用される。この構
成により、回路体53の配索が省スペース化される。
【0004】図15は、回路体53′の一方のコネクタ
55′を成形金型52′の凹部58に嵌合し、コネクタ
55′を樹脂材57′に固定する一体成形回路体の製造
方法を示すものである。コネクタ55′内には、回路体
53′の各電線に接続された端子(図示せず)が収容さ
れており、合成樹脂製のコネクタハウジングと端子とで
コネクタ55′が構成されている。コネクタ55′の固
定手段以外の構成は図14の構成と同様である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の一体成形回路体の製造方法にあっては、溶融した高
温の樹脂材57,57′を成形金型51,52,5
1′,52′内に注入した際や樹脂材57,57′を冷
却する際に、樹脂材57,57′と回路体53,53′
の金属導体との熱収縮率が異なるために、回路体53,
53′が歪んで、樹脂材57,57′内で回路体53,
53′が所定の位置に定まらず、各電線同士が干渉した
り、あるいは樹脂材57,57′からの電線の突出長さ
にばらつきを生じてコネクタ55,55′の位置が狂っ
たりするといった不具合を生じた。これを解消するため
には、成形金型51,52,51′,52′内での各電
線の位置決めを例えばピンで区画する等してしっかり行
わなければならず、回路体53,53′の位置決め配索
作業に多くの工数を必要とした。
【0006】また、図15において大きなコネクタ5
5′を成形金型52′に嵌合固定する作業が面倒であ
り、また、回路体53′の製造工程でコネクタハウジン
グ内に端子を挿入する作業にも多くの工数を必要とし
た。
【0007】本発明は、上記した各点に鑑み、樹脂材と
回路体との熱収縮率の相違に起因する回路体の位置精度
の悪化を解消して、回路体の配索作業性を向上させると
共に、回路体のコネクタを多くの工数をかけずに容易に
構成することのできる一体成形回路体の製造方法を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、成形金型に回路体をセットすると共に樹
脂材を注入して一体成形回路体を得る一体成形回路体の
製造方法において、前記樹脂材の注入時と冷却時に前記
回路体にテンションをかけておくことを基本とする(請
求項1)。前記回路体を可動支持具に係合させ、前記樹
脂材の注入時の圧力で該可動支持具を移動させること
で、該回路体に前記テンションをかけることも有効であ
る(請求項2)。また、前記成形金型内で前記回路体を
前記テンションよりも弱い力で固定治具で挟持すること
も有効である(請求項3)。また、成形金型内で前記回
路体を支持突部で支持することも可能である(請求項
4)。また、前記樹脂材で樹脂体を形成すると共に、該
樹脂体から前記回路体の端子を突出させ、該端子の周囲
にコネクタハウジングを該樹脂体と一体に形成すること
も有効である(請求項5)。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態の具体
例を図面を用いて詳細に説明する。図1〜図4は、本発
明に係る一体成形回路体の製造方法の第一実施例を示す
ものである。
【0010】この製造方法は、先ず図1の如く、上下の
成形金型1,2の間に回路体3をセットする。各成形金
型1,2には回路体3の上下において成形室4,5が形
成されている。下側の成形金型2の両端部には、回路体
3に対する支持突部6,6が形成され、上側の成形金型
1の両端部には、回路体3に対する導出口7,7が少な
くとも二箇所に形成されている。導出口7は、回路体3
を支持突部6に強く押え付けないような寸法に設定され
ている。導出口7の内側に従来同様のシール材を配置す
ることも可能である。回路体3であるワイヤハーネス
(複数本の電線)には例えば被覆電線やエナメル線や裸
導線等が使用される。
【0011】回路体3を下側の成形金型2の所定の位置
にセットした後、成形金型2の外部において矢印イの如
く回路体3の両端部を軸方向に引っ張り、回路体3に軸
方向のテンション(引張力)を加える。回路体3を引っ
張る方法としては、例えば回路体3の両端部に等しい重
さのウェイトをつけたり、回路体3の両端部をエアシリ
ンダや張力計等で均等に引っ張る等の方法が挙げられ
る。回路体3は両側から均一にテンションをかけること
で不動に固定される。
【0012】回路体3にテンションをかけたまま、図2
の如く上側の成形金型1を閉じ、あるいは成形金型1を
閉じた後、回路体3に矢印イの如くテンションをかけ、
その状態で成形室4,5内に、溶融した合成樹脂材(以
下樹脂材という)8を注入する。高温の樹脂材8によっ
て回路体3が主に軸方向に膨張する。回路体3の膨張
は、テンションをかけたことによって吸収される。すな
わち、回路体3の膨張方向とテンションの方向とが同一
であるから、回路体3が膨張しても常に引っ張られて、
弛みを生じない。従って、高温の樹脂材8に起因する回
路体3の弛みが防止される。
【0013】また、樹脂材8を冷却する際にも回路体3
にテンションをかけたままにしておく。すなわち、樹脂
材8が冷えて収縮する際に、回路体3を収縮とは逆方向
に引っ張って矯正することで、回路体3の収縮が防止さ
れる。それにより、冷却時の回路体3の歪み変形が防止
され、回路体3が所定の位置に保持される。
【0014】樹脂材8が冷却されて固化した時点で、図
3の如く成形金型1を開いて一体成形回路体9を取り出
す。樹脂材8(図2)は固化して板状の樹脂体8′にな
っている。図4の如く、一体成形回路体9の樹脂体8′
から回路体3の突出した端部3aを切断する。
【0015】図5は一体成形回路体9の一形態としての
自動車のドアトリム9′を示すものである。ドアトリム
9′は、幅広で板状の樹脂体81 ′と、樹脂体81 ′の
内部に配索された回路体3′とで構成されている。回路
体3′としての例えば裸導線はドアトリム9′の前後方
向に貫通して配索され、ドアトリム9′の前後端におい
て回路体3′の両端部3a′が切断されて、回路体3′
の切断部3bが露出している。切断部3bには例えばコ
ネクタ(図示せず)が配置接続される。
【0016】図6は、本発明に係る一体成形回路体の製
造方法の第二実施例を示すものである。この製造方法
は、基本的には上記実施例と同様であるが、上下の成形
金型11,12に、回路体13の長手方向中間部を上下
から支持(挟持)する各一対の固定治具14,15を配
設し、固定治具14,15の挟持力を回路体13の引張
力よりも小さく設定して、回路体13を安定に支持させ
つつ、回路体13に矢印イの如く適切なテンション(引
張力)を加えることを特徴とするものである。
【0017】上下一対の固定治具14,15は上下の成
形金型11,12の通孔16,17を貫通してスライド
自在に設けられ、各先端面14a,15aで回路体13
としての複数の並列な電線を同時に押圧可能である。固
定治具14,15は一例として矩形柱状に形成されてい
る。固定治具14,15の押圧手段としては例えば図示
しないプレスやウェイト等で上側の固定治具14を下側
の固定治具15に向けて押圧する等が挙げられる。下側
の固定治具15を定位置に固定し、下側の固定治具15
の上に回路体13を載置し、上側の固定治具14で押圧
挟持してもよい。
【0018】回路体13は上下一対の固定治具14,1
5で成形金型11,12の成形室18,19の高さ方向
中央に位置する。成形室18,19に続く両側の導出口
20,20は回路体13を自由に挿通させる寸法に設定
されるか、あるいは回路体13にかかる引張力よりも弱
い押圧力で導出口20の上下の支持突部21,22が回
路体13に接触し、回路体13を安定に支持する。
【0019】回路体13へのテンションのかけ方や作用
は第一実施例と同様であるので説明を省略する。本例に
よれば、上下各一対の固定治具14,15で回路体13
を安定に支持でき、回路体13の位置決め性が一層向上
する。成形室18,19内の樹脂材23が冷却固化した
後、成形金型11,12から一体成形回路体24を取り
出し、樹脂材23から突出した回路体13の両端部13
aにそれぞれ端子(図示せず)を圧着接続する。
【0020】図7は上記一体成形回路体24の一例(2
4′)を示すものである。回路体13′である各電線の
端末の端子25は合成樹脂製のコネクタハウジング26
内に挿着されてコネクタ27を構成する。板状の樹脂体
23′の内部で回路体13′が保護され、図6の固定治
具14,15に対応する位置に貫通孔28が形成され、
貫通孔28内で回路体13′が露出している。回路体1
3′の露出部13bから分岐接続が可能である。
【0021】図8〜図10は、本発明に係る一体成形回
路体の製造方法の第三実施例を示すものである。この製
造方法は、回路体30にテンションをかけるための一手
段を含むものであり、図8の如く、一方の成形金型31
に回路体直交方向の引き込み孔33を設け、引き込み孔
33に可動支持具34をスライド自在に係合させ、可動
支持具34の挿通溝(挿通部)35に回路体30を挿通
(係合)させて、図9の如く、溶融した樹脂材36の注
入時の圧力で可動支持具34を引き込み孔33内に押し
込むことで、回路体30に矢印ロの如くテンションをか
けることを第一の特徴としている。
【0022】図8で、回路体30は一方の成形金型31
と他方の成形金型32との各成形室37,38の中央に
真直にセットされ、回路体30の図示しない両端部は成
形金型31,32等で固定され、可動支持具34は成形
室37,38と引き込み孔33との両方に跨がって位置
し、挿通溝35は回路体30と同一線上に位置してい
る。回路体30は例えばピン等の図示しない支持手段で
真直に支持されている。挿通溝35は他方の成形金型3
2寄りに形成されている。挿通溝35は挿通孔(図示せ
ず)であってもよく、回路体30を可動支持具34に容
易に脱着できさえすれば挿通部の構成は何でも構わな
い。
【0023】回路体30である電線の両端部には端子3
9(図10)が予め接続されており、その状態で回路体
30が可動支持具34にセットされる。端子39(図1
0)は例えば何れかの成形金型31の図示しない凹部内
に固定(セット)される。あるいは成形金型31から外
側に突出した状態で固定される。端子39(図10)に
続く回路体30の屈曲部30c(図10)はピン等の支
持手段で固定される。これらにより、回路体30の両端
部が不動に固定された状態となる。
【0024】次いで、成形室37,38内に溶融した樹
脂材36が注入され、前述の如く、樹脂材36の圧力で
図9の如く可動支持具34が押されて引き込み孔33内
に完全に進入する。引き込み孔33の底部(停止段部)
41までの深さは可動支持具34の高さに等しく、可動
支持具34の表面34aが成形室37の表面と同一面に
位置し、回路体30の一部30dが樹脂材36から外側
に突出した状態となり、且つ一体成形回路体41(図1
0)が凹凸なくフラットに仕上がる。可動支持具34が
引き込み孔33内に進入することで、回路体30が引っ
張られて、第一実施例で述べたと同様の作用が奏され
る。
【0025】すなわち、高温の樹脂材36によって回路
体30が軸方向に膨張するが、回路体30を引っ張るこ
とで、膨張による歪み(弛み)が回路体30の一部であ
る外側突出部分30dに吸収され、回路体30がピンと
張った状態に保持され、回路体30の蛇行等が防止され
る。また、樹脂材36の冷却時にもテンションを加えた
ままにしておくことで、樹脂材36が収縮しても回路体
30は引っ張られて収縮しないように矯正される。これ
らにより、樹脂材36内における回路体30の配索位置
が正確に保たれる。樹脂材36が固化した後は回路体3
0の膨張や収縮が起こらないから、可動支持具34から
回路体30を外すと共に成形金型31,32を開いて図
10の一体成形回路体41を得る。
【0026】一体成形回路体41のコネクタ42は、樹
脂材36(図9)で板状の樹脂体36′を成形すると同
時に、あるいは樹脂体36′を成形した後、端子39の
廻り(成形金型31の図示しない凹部)に、溶融した樹
脂材(図示せず)を注入してコネクタハウジング44を
成形することによって得ることができる。これにより、
従来のように端子39をコネクタハウジング44に挿入
する手間が省ける。また、小さな端子39を成形金型3
1にセットする作業は大きなコネクタハウジング(4
4)を成形金型にセットする従来の作業よりも容易であ
る。
【0027】なお、図8において成形金型31,32は
上下ではなく左右に配置してもよく、上下に配置する場
合は可動支持具34の自重による降下を防ぐために例え
ばコイルばね(図示せず)で可動支持具34を支持して
もよく、あるいは回路体30のセット時に可動支持具3
4をストッパ(図示せず)で定位置に保持させ、樹脂材
36(図9)の注入と同時にストッパを外して可動支持
具34の自重と樹脂材36の圧力とで回路体30を引っ
張ってもよい。また、可動支持具34を樹脂材36の圧
力ではなく、例えばばね部材やエアシリンダ等の引張手
段(図示せず)で強制的に引き込ませることも可能であ
る。
【0028】また、図8の実施例に図6の実施例の固定
治具14,15を用いることも可能である。また、図1
0においては回路体30の両端部にコネクタ42を配置
したが、図1〜図7の各実施例において回路体3,13
の途中から分岐した電線(図示せず)に図10と同様の
方法でコネクタ42を一体成形することも可能である。
【0029】図11は上記一体成形回路体41の一例と
しての自動車のセンタコンソール41′を示すものであ
る。樹脂体361 ′の前寄りに一方のコネクタ421
位置し、他方のコネクタ422 はセンタコンソール4
1′の中央のスイッチ部45にコネクタ接続されてい
る。一方のコネクタ421 には例えば図示しないインパ
ネからのワイヤハーネスがコネクタ接続される。図10
の回路体30の外側突出部分30dに対応する部位はセ
ンタコンソール41′の内側に位置する。外側突出部分
30dに他の回路(図示せず)を分岐接続することも可
能である。
【0030】図12〜図13は上記第三実施例における
回路体30のセット時の支持手段の一例を示すものであ
る。図12の如く、一方の成形金型31′に支持突部4
6が形成され、回路体30′は支持突部46によって真
直(水平)に支持される。支持突部46は等間隔で複数
配設される。支持突部46の先端面46aは一方の成形
金型31′と他方の成形金型32′との成形室37′,
38′の中央に位置し、回路体30′である複数本の電
線を並列に支持する。図9と同様に回路体30′にテン
ションがかかると、回路体30′は支持突部46(図1
2)の両側の角部46bを支点として傾斜する。
【0031】図13の如く、一体成形回路体41″の完
成状態で、板状の樹脂体36″に、支持突部46に対す
る抜き孔47が残存する。抜き孔47は一体成形回路体
41の板厚の半分の深さで、抜き孔47の底部に回路体
30′が露出して位置する。抜き孔47内の回路体3
0′の露出部30eに電線(図示せず)を分岐接続する
ことも可能である。コネクタ42′や回路体30′の外
側突出部分30d′等の構成は図10の例と同様であ
る。なお、本例の支持突部46を図1の第一実施例の回
路体3の支持手段として適用することも可能である
【0032】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、樹脂材の注入時に樹脂材の温度で回路体が膨張して
伸びても、回路体にテンションをかけているから、回路
体の伸びが吸収され、また、樹脂材の冷却時に回路体が
収縮しようとしても、回路体にテンションをかけている
から、回路体の収縮が矯正される。これらにより、回路
体の真直性が確保され、樹脂材内において回路体が正規
の位置に正確に位置決めされる。回路体が正確に位置決
めされることで、成形金型への回路体のセット作業が容
易化する。
【0033】また、請求項2記載の発明によれば、樹脂
材の注入時の圧力を利用して可動支持具を動かして回路
体にテンションをかけることができるから、テンション
をかけるための作業や機器が不要となり、一体成形回路
体の製造コストの低減や樹脂成形装置の小型化が可能と
なる。また、請求項3記載の発明によれば、回路体を固
定治具で両側から支持(挟持)することで、回路体の位
置が安定し、その状態(挟持した状態)で回路体にテン
ションをかけることができるから、樹脂成形後の回路体
の位置が一層正確に規定される。また、請求項4記載の
発明によれば、回路体を支持突部で支持することで、回
路体の位置が安定し、その状態で回路体にテンションを
かけることにより、樹脂成形後の回路体の位置が一層正
確に規定される。また、請求項5記載の発明によれば、
端子の周囲にコネクタハウジングが樹脂成形されるか
ら、従来におけるコネクタハウジングに端子を挿入する
作業が不要となり、工数低減により一体成形回路体の生
産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一体成形回路体の製造方法の第一実施
例における回路体セット工程を示す縦断面図である。
【図2】同じく樹脂材注入工程を示す断面図である。
【図3】同じく一体成形回路体の取り出し工程を示す断
面図である。
【図4】同じく一体成形回路体の仕上げ工程を示す断面
図である。
【図5】一体成形回路体の適用例を示す分解斜視図であ
る。
【図6】一体成形回路体の製造方法の第二実施例を示す
断面図である。
【図7】一体成形回路体の適用例を示す斜視図である。
【図8】一体成形回路体の製造方法の第三実施例におけ
る回路体セット工程を示す断面図である。
【図9】同じく樹脂材注入工程を示す断面図である。
【図10】完成した一体成形回路体を示す断面図であ
る。
【図11】一体成形回路体の適用例を示す斜視図であ
る。
【図12】回路体の支持方法の一例を示す断面図であ
る。
【図13】完成した一体成形回路体を示す断面図であ
る。
【図14】従来の一体成形回路体の製造方法を示す断面
図である。
【図15】同じく従来の他の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1,2,11,12,31,32,31′,32′ 成
形金型 3,13,30,30′ 回
路体 8,23,36 樹
脂材 8′,23′,36′,36″ 樹
脂体 9,24,41,41′ 一
体成形回路体 14,15 固
定治具 34 可
動支持具 39 端
子 44 コ
ネクタハウジング 46 支
持突部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形金型に回路体をセットすると共に樹
    脂材を注入して一体成形回路体を得る一体成形回路体の
    製造方法において、前記樹脂材の注入時と冷却時に前記
    回路体にテンションをかけておくことを特徴とする一体
    成形回路体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記回路体を可動支持具に係合させ、前
    記樹脂材の注入時の圧力で該可動支持具を移動させるこ
    とで、該回路体に前記テンションをかけることを特徴と
    する請求項1記載の一体成形回路体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記成形金型内で前記回路体を前記テン
    ションよりも弱い力で固定治具で挟持することを特徴と
    する請求項1又は2記載の一体成形回路体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記成形金型内で前記回路体を支持突部
    で支持することを特徴とする請求項1又は2記載の一体
    成形回路体の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記樹脂材で樹脂体を形成すると共に、
    該樹脂体から前記回路体の端子を突出させ、該端子の周
    囲にコネクタハウジングを該樹脂体と一体に形成するこ
    とを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の一体成形
    回路体の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016184576A (ja) * 2015-03-25 2016-10-20 大和化成工業株式会社 ワイヤーハーネスの製造方法、ワイヤーハーネスの製造装置、ワイヤーハーネス、及び保持部品
US9908486B2 (en) 2016-02-26 2018-03-06 Daiwa Kasei Industry Co., Ltd. Method for manufacturing a wire harness
US10343626B2 (en) 2015-03-25 2019-07-09 Daiwa Kasei Industry Co., Ltd. Method for manufacturing wire harness

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