JP2000289035A - 樹脂成形金型のスライドコア駆動機構 - Google Patents
樹脂成形金型のスライドコア駆動機構Info
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- JP2000289035A JP2000289035A JP11103752A JP10375299A JP2000289035A JP 2000289035 A JP2000289035 A JP 2000289035A JP 11103752 A JP11103752 A JP 11103752A JP 10375299 A JP10375299 A JP 10375299A JP 2000289035 A JP2000289035 A JP 2000289035A
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- Japan
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- slide core
- mold
- core
- axial center
- pin
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/26—Moulds
- B29C45/33—Moulds having transversely, e.g. radially, movable mould parts
- B29C45/332—Mountings or guides therefor; Drives therefor
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 樹脂成形金型の型閉め及び型開き動作に関連
して動作させるスライドコアの動作ストロークを大きく
確保でき、さらにはスライドコアの動作速度及びトルク
を変化させることができるようにした。 【解決手段】 アンギュラピン15は、そのキャビティ
型12との取付端からその中間部にかけて、キャビティ
型12の開閉動作方向に対して比較的急傾斜の軸心であ
る急傾斜部分15Aと、さらにそのアンギュラピンの中
間部よりその先端にかけて上記比較的急傾斜の軸心より
も比較的緩傾斜の軸心である緩傾斜部分15Bに形成
し、そのアンギュラピン15を貫通させているスライド
コア13には、上記比較的急傾斜15Aの軸心に等しい
角度の軸心a’と上記比較的緩傾斜15Bの軸心に等し
い角度の軸心b’とで穿設されたピンガイド孔17を設
けた。
して動作させるスライドコアの動作ストロークを大きく
確保でき、さらにはスライドコアの動作速度及びトルク
を変化させることができるようにした。 【解決手段】 アンギュラピン15は、そのキャビティ
型12との取付端からその中間部にかけて、キャビティ
型12の開閉動作方向に対して比較的急傾斜の軸心であ
る急傾斜部分15Aと、さらにそのアンギュラピンの中
間部よりその先端にかけて上記比較的急傾斜の軸心より
も比較的緩傾斜の軸心である緩傾斜部分15Bに形成
し、そのアンギュラピン15を貫通させているスライド
コア13には、上記比較的急傾斜15Aの軸心に等しい
角度の軸心a’と上記比較的緩傾斜15Bの軸心に等し
い角度の軸心b’とで穿設されたピンガイド孔17を設
けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂成形金型によ
りアンダーカット部を有する樹脂成形品を成形する際に
採用されるスライドコアの駆動機構に係り、特に上記樹
脂成形金型の型閉め及び型開き動作に関連して動作させ
るスライドコアの動作ストロークを大きく確保でき、さ
らにはスライドコアの動作速度及びトルクを変化させる
ことができるようにした樹脂成形金型のスライドコア駆
動機構に関するものである。
りアンダーカット部を有する樹脂成形品を成形する際に
採用されるスライドコアの駆動機構に係り、特に上記樹
脂成形金型の型閉め及び型開き動作に関連して動作させ
るスライドコアの動作ストロークを大きく確保でき、さ
らにはスライドコアの動作速度及びトルクを変化させる
ことができるようにした樹脂成形金型のスライドコア駆
動機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アンダーカット部を有する樹脂成形品を
成形すべく使用される樹脂成形金型には、そのコア型及
びキャビティ型の型閉め及び型開き方向に対して交差方
向へ移動(スライド)されるスライドコアが具備されて
おり、この樹脂成形金型のスライドコア駆動機構とし
て、例えば図6で示すように、コア型1とキャビティ型
2とを有し、さらにそのコア型1内には、成形品にアン
ダーカット部を形成するためのスライドコア3を設けて
なる樹脂成形金型にあっては、上記キャビティ型2に、
上下方向へ約30度の傾斜で位置されるアンギュラピン
4の上端を固定させると共に、上記スライドコア3に
は、上記アンギュラピン4が傾斜状態で貫通される斜め
のピンガイド孔5が設けられている。
成形すべく使用される樹脂成形金型には、そのコア型及
びキャビティ型の型閉め及び型開き方向に対して交差方
向へ移動(スライド)されるスライドコアが具備されて
おり、この樹脂成形金型のスライドコア駆動機構とし
て、例えば図6で示すように、コア型1とキャビティ型
2とを有し、さらにそのコア型1内には、成形品にアン
ダーカット部を形成するためのスライドコア3を設けて
なる樹脂成形金型にあっては、上記キャビティ型2に、
上下方向へ約30度の傾斜で位置されるアンギュラピン
4の上端を固定させると共に、上記スライドコア3に
は、上記アンギュラピン4が傾斜状態で貫通される斜め
のピンガイド孔5が設けられている。
【0003】そして上記のコア型1に対してキャビティ
型2を降下させて型閉めするとき、このキャビティ型の
下降動作に伴ないアンギュラピン4も降下され、このア
ンギュラピン4の降下によりスライドコア3がキャビテ
ィ型の降下方向と直交する方向でキャビティ方向へ押動
される。また上記キャビティ型2の上昇による型開き時
には、図7で示すように、そのコア型1の上昇によるア
ンギュラピン4の上昇により、スライドコア3は、キャ
ビティの外方向へ移動し、コア型1の上下動作に連動し
てスライドコア3は、キャビティ外方向又はキャビティ
内方向へ往復動されるようになっている。
型2を降下させて型閉めするとき、このキャビティ型の
下降動作に伴ないアンギュラピン4も降下され、このア
ンギュラピン4の降下によりスライドコア3がキャビテ
ィ型の降下方向と直交する方向でキャビティ方向へ押動
される。また上記キャビティ型2の上昇による型開き時
には、図7で示すように、そのコア型1の上昇によるア
ンギュラピン4の上昇により、スライドコア3は、キャ
ビティの外方向へ移動し、コア型1の上下動作に連動し
てスライドコア3は、キャビティ外方向又はキャビティ
内方向へ往復動されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来の金
型構造では、アンギュラピンによるスライドコア3の移
動トルクを確保するために、キャビティ型2に取付けら
れている直線形状のアンギュラピン4の傾斜角度を垂直
線に対して略30度に設定することが要求されているた
めに、キャビティ型2の上下方向ストロークS1に対し
てスライドコア3の水平方向ストロークS2は約1/√
3となり、奥行の深いアンダーカット部を形成しなけれ
ばならない樹脂成形品の場合に、そのスライドコア3の
水平方向移動ストロークS2の長さに不足が生じる。
型構造では、アンギュラピンによるスライドコア3の移
動トルクを確保するために、キャビティ型2に取付けら
れている直線形状のアンギュラピン4の傾斜角度を垂直
線に対して略30度に設定することが要求されているた
めに、キャビティ型2の上下方向ストロークS1に対し
てスライドコア3の水平方向ストロークS2は約1/√
3となり、奥行の深いアンダーカット部を形成しなけれ
ばならない樹脂成形品の場合に、そのスライドコア3の
水平方向移動ストロークS2の長さに不足が生じる。
【0005】そこでキャビティ型2の開閉動作に連動す
るスライドコア3のストロークS2を大きくするための
手段として傾斜する1本のガイドロッド(アンギュラピ
ン)と傾斜するルーズコアとを並設せしめた技術(例え
ば特開平7−32370号公報)が既に知られててる
が、この従来例のようにガイドロッドとルーズコアを並
設する金型構造では、スライドコアのストロークを大き
くすることは可能であっても、その金型構造全体が複雑
となり、高価なものとなって実用性に欠けるものであっ
た。
るスライドコア3のストロークS2を大きくするための
手段として傾斜する1本のガイドロッド(アンギュラピ
ン)と傾斜するルーズコアとを並設せしめた技術(例え
ば特開平7−32370号公報)が既に知られててる
が、この従来例のようにガイドロッドとルーズコアを並
設する金型構造では、スライドコアのストロークを大き
くすることは可能であっても、その金型構造全体が複雑
となり、高価なものとなって実用性に欠けるものであっ
た。
【0006】また図6、図7で示すようにアンギュラピ
ン4は、直線的形状のピンであるために、キャビティ型
2の上下動作速度が一定であるとき、アンギュラピン4
の上下動作に伴なうスライドコア3の水平方向への動作
速度は一定である。従って例えば図8で示すように、コ
ア型1に予めインサートされているインサート品6があ
って、このインサート品6の先端部をスライドコア3に
設けられている穴7内に密嵌入によるセットをせしめた
いとき、そのスライドコア3の移動速度が一定(高速)
であるために、そのスライドコア3の高速移動に伴なう
振動等によりスライドコア3に設けられている穴7の軸
心と、インサート品6の軸心との位置ずれが生じた場合
にそのインサート品6の先端部がスライドコア3に設け
られている穴7内へ円滑に密嵌合させることができず、
しかもインサート品6及び/又はスライドコア3を破損
させてしまうという懸念があった。
ン4は、直線的形状のピンであるために、キャビティ型
2の上下動作速度が一定であるとき、アンギュラピン4
の上下動作に伴なうスライドコア3の水平方向への動作
速度は一定である。従って例えば図8で示すように、コ
ア型1に予めインサートされているインサート品6があ
って、このインサート品6の先端部をスライドコア3に
設けられている穴7内に密嵌入によるセットをせしめた
いとき、そのスライドコア3の移動速度が一定(高速)
であるために、そのスライドコア3の高速移動に伴なう
振動等によりスライドコア3に設けられている穴7の軸
心と、インサート品6の軸心との位置ずれが生じた場合
にそのインサート品6の先端部がスライドコア3に設け
られている穴7内へ円滑に密嵌合させることができず、
しかもインサート品6及び/又はスライドコア3を破損
させてしまうという懸念があった。
【0007】本発明はかかる従来の事実に鑑みてなされ
たもので、樹脂成形金型のコア型に対応するキャビティ
型の型開き動作及び型閉め動作に伴ない、そのキャビテ
ィ型の動作方向と直交方向に移動するスライドコアの移
動ストロークを増加せしめて、奥行の大なるアンダーカ
ット部を有する樹脂成形品の成形を可能ならしめること
を第1の目的とする。
たもので、樹脂成形金型のコア型に対応するキャビティ
型の型開き動作及び型閉め動作に伴ない、そのキャビテ
ィ型の動作方向と直交方向に移動するスライドコアの移
動ストロークを増加せしめて、奥行の大なるアンダーカ
ット部を有する樹脂成形品の成形を可能ならしめること
を第1の目的とする。
【0008】また本発明では、コア型にインサートされ
ているインサート品とスライドコアとを密嵌合させると
き、そのスライドコアがインサート品に接近する直前ま
では、スライドコアを比較的高速度で移動させ、スライ
ドコアとインサート品とが接近して密嵌合されるまで
は、そのスライドコアを比較的低速度で移動させて、イ
ンサート品へのスライドコアの密嵌合を確実とならしめ
ると共に、インサート品とスライドコアの損傷を未然に
防止させることを第2の目的とする。
ているインサート品とスライドコアとを密嵌合させると
き、そのスライドコアがインサート品に接近する直前ま
では、スライドコアを比較的高速度で移動させ、スライ
ドコアとインサート品とが接近して密嵌合されるまで
は、そのスライドコアを比較的低速度で移動させて、イ
ンサート品へのスライドコアの密嵌合を確実とならしめ
ると共に、インサート品とスライドコアの損傷を未然に
防止させることを第2の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的及び第2
の目的を達成せしめるために、本発明の請求項1では、
コア型又はキャビティ型のいずれか一方の型にスライド
コアを設けると共に、そのいずれか他方の型に上記スラ
イドコアに穿設されたピンガイド孔に挿通されるアンギ
ュラピンを設け、上記コア型及び上記キャビティ型の金
型開閉方向への型開き動作に応じて上記アンギュラピン
により上記スライドコアを上記金型開閉方向に対して交
差方向へ移動せしめてなる樹脂成形金型において、上記
アンギュラピンは、略く字状に折曲げられて互いに異な
る角度を有する複数の傾斜部分が形成され、かつ、上記
アンギュラピンが挿通される上記スライドコアのピンガ
イド孔は、上記複数の傾斜部分の各軸心と夫々一致する
複数の軸心を有する孔形状に形成されている樹脂成形金
型のスライドコア駆動機構であることを特徴としてい
る。
の目的を達成せしめるために、本発明の請求項1では、
コア型又はキャビティ型のいずれか一方の型にスライド
コアを設けると共に、そのいずれか他方の型に上記スラ
イドコアに穿設されたピンガイド孔に挿通されるアンギ
ュラピンを設け、上記コア型及び上記キャビティ型の金
型開閉方向への型開き動作に応じて上記アンギュラピン
により上記スライドコアを上記金型開閉方向に対して交
差方向へ移動せしめてなる樹脂成形金型において、上記
アンギュラピンは、略く字状に折曲げられて互いに異な
る角度を有する複数の傾斜部分が形成され、かつ、上記
アンギュラピンが挿通される上記スライドコアのピンガ
イド孔は、上記複数の傾斜部分の各軸心と夫々一致する
複数の軸心を有する孔形状に形成されている樹脂成形金
型のスライドコア駆動機構であることを特徴としてい
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図面に示す実施の
形態に基いて詳細に説明する。
形態に基いて詳細に説明する。
【0011】図1において、11はアンダーカット部を
有する樹脂成形品を射出成形するために使用される樹脂
成形金型のコア型、12はそのキャビティ型であって、
該キャビティ型12は図面において垂直方向へ上下往復
移動がなされる。13は上記コア型11とキャビティ型
12とによってなされるキャビティ空間内へ侵入又はキ
ャビティ空間外へ引き出されるスライドコアであって、
このスライドコア13は、コア型11と一体に形成され
ている水平方向のガイドレール14により水平方向へ往
復移動がなされるように構成されている。
有する樹脂成形品を射出成形するために使用される樹脂
成形金型のコア型、12はそのキャビティ型であって、
該キャビティ型12は図面において垂直方向へ上下往復
移動がなされる。13は上記コア型11とキャビティ型
12とによってなされるキャビティ空間内へ侵入又はキ
ャビティ空間外へ引き出されるスライドコアであって、
このスライドコア13は、コア型11と一体に形成され
ている水平方向のガイドレール14により水平方向へ往
復移動がなされるように構成されている。
【0012】15は、上記スライドコア13をガイドレ
ール14に沿って水平方向へ往復移動せしめるためのア
ンギュラピンであって、このアンギュラピン15の上端
はキャビティ型12に、取付ねじ16によって固定支持
される。
ール14に沿って水平方向へ往復移動せしめるためのア
ンギュラピンであって、このアンギュラピン15の上端
はキャビティ型12に、取付ねじ16によって固定支持
される。
【0013】このアンギュラピン15の形状は、その上
端部よりその中程にかけて、垂直線(Y)に対して、例
えば30度の傾斜角度(α1)で傾斜する軸心(a)に
よる急傾斜部分15Aに形成されており、またそのアン
ギュラピン15の中程から、その先端にかけて垂直線
(Y)に対して、例えば45度の傾斜角度(α2)で傾
斜する軸心(b)による緩傾斜部分15Bに形成され
て、2段階傾斜のく字状に形成されている。
端部よりその中程にかけて、垂直線(Y)に対して、例
えば30度の傾斜角度(α1)で傾斜する軸心(a)に
よる急傾斜部分15Aに形成されており、またそのアン
ギュラピン15の中程から、その先端にかけて垂直線
(Y)に対して、例えば45度の傾斜角度(α2)で傾
斜する軸心(b)による緩傾斜部分15Bに形成され
て、2段階傾斜のく字状に形成されている。
【0014】上記スライドコア13には、上記アンギュ
ラピン15を貫通させることができるピンガイド孔17
が穿設されているが、このピンガイド孔17の穿設形状
は、その孔軸が図2(ロ)で示すように垂直線(Y)に
対して、上記アンギュラピンにおける傾斜角度(α1)
に等しい30度傾斜の孔軸(a)と、垂直線(Y)に対
して上記アンギュラピンにおける傾斜角度(α2)に等
しい45度傾斜の孔軸(b)とをスライドコア13の高
さ方向内側中間部で交差させた孔形に形成している。
ラピン15を貫通させることができるピンガイド孔17
が穿設されているが、このピンガイド孔17の穿設形状
は、その孔軸が図2(ロ)で示すように垂直線(Y)に
対して、上記アンギュラピンにおける傾斜角度(α1)
に等しい30度傾斜の孔軸(a)と、垂直線(Y)に対
して上記アンギュラピンにおける傾斜角度(α2)に等
しい45度傾斜の孔軸(b)とをスライドコア13の高
さ方向内側中間部で交差させた孔形に形成している。
【0015】以上が本実施の形態であるが、次にその作
用について述べると、図1で示すように、コア型11と
キャビティ型12とが型閉めされているときは、アンギ
ュラピン15の上端部位置によりスライドコア13は、
そのコア型11とキャビティ型12とからなるキャビテ
ィ空間内に位置されている。この状態でそのキャビティ
空間内に所定の樹脂を射出させることにより、上記スラ
イドコア13によりアンダーカット部が生じる樹脂成形
品が射出成形される。その樹脂成形品の射出成形後、図
3(イ)で示すようにキャビティ型12を上昇させ型開
きを行なうが、このキャビティ型12が半ば開放される
までは、アンギュラピン15において、比較的勾配が急
である孔軸(a)により形成されている急傾斜部分15
Aで案内されて、スライドコア13が比較的遅い速度で
キャビティ空間外方へ移動される。
用について述べると、図1で示すように、コア型11と
キャビティ型12とが型閉めされているときは、アンギ
ュラピン15の上端部位置によりスライドコア13は、
そのコア型11とキャビティ型12とからなるキャビテ
ィ空間内に位置されている。この状態でそのキャビティ
空間内に所定の樹脂を射出させることにより、上記スラ
イドコア13によりアンダーカット部が生じる樹脂成形
品が射出成形される。その樹脂成形品の射出成形後、図
3(イ)で示すようにキャビティ型12を上昇させ型開
きを行なうが、このキャビティ型12が半ば開放される
までは、アンギュラピン15において、比較的勾配が急
である孔軸(a)により形成されている急傾斜部分15
Aで案内されて、スライドコア13が比較的遅い速度で
キャビティ空間外方へ移動される。
【0016】これに次いでさらにキャビティ型12が上
昇して型開きが進行すると、アンギュラピン15の半ば
位置から、その先端との間で比較的緩やかな勾配の孔軸
(b)により形成される緩傾斜部15Bで案内されて、
スライドコア13が比較的速い速度で型外方向へ移動さ
れる。即ちキャビティ型の開放動作と連動してスライド
コア13を型外方へ移動させるためのアンギュラピン1
5の傾斜の度合が、急傾斜部分15Aと緩傾斜部分15
Bで形成されていることから、一本のアンギュラピン1
5でも図2(イ)で示すようにスライドコア13の総移
動量(A)(ストローク)を、従来の単一傾斜のアンギ
ュラピンによるスライドコアの移動量よりも長く(大き
く)確保することができる。
昇して型開きが進行すると、アンギュラピン15の半ば
位置から、その先端との間で比較的緩やかな勾配の孔軸
(b)により形成される緩傾斜部15Bで案内されて、
スライドコア13が比較的速い速度で型外方向へ移動さ
れる。即ちキャビティ型の開放動作と連動してスライド
コア13を型外方へ移動させるためのアンギュラピン1
5の傾斜の度合が、急傾斜部分15Aと緩傾斜部分15
Bで形成されていることから、一本のアンギュラピン1
5でも図2(イ)で示すようにスライドコア13の総移
動量(A)(ストローク)を、従来の単一傾斜のアンギ
ュラピンによるスライドコアの移動量よりも長く(大き
く)確保することができる。
【0017】また上記急傾斜部分15Aと緩傾斜部分1
5Bを設けた本実施形態のアンギュラピン15によれ
ば、上記急傾斜部分15Aで案内移動されるときにスラ
イドコア13に作用する摺動トルクは、緩傾斜部分15
Bで案内移動されるときのスライドコア13に作用する
摺動トルクよりも大となり、このために、スライドコア
13をキャビティ内の所定位置に位置決めセットさせる
ときのセット終了トルク及び樹脂成形後に、該スライド
コア13をキャビティ内から引き出すときの引出し初期
トルクをスライドコアの成形型外部における移動トルク
に比して高めることができ、これによってスライドコア
13のキャビティ内での位置決めを確実ならしめること
ができ、またスライドコア13の成形型外への引き抜き
移動を円滑ならしめることができる。
5Bを設けた本実施形態のアンギュラピン15によれ
ば、上記急傾斜部分15Aで案内移動されるときにスラ
イドコア13に作用する摺動トルクは、緩傾斜部分15
Bで案内移動されるときのスライドコア13に作用する
摺動トルクよりも大となり、このために、スライドコア
13をキャビティ内の所定位置に位置決めセットさせる
ときのセット終了トルク及び樹脂成形後に、該スライド
コア13をキャビティ内から引き出すときの引出し初期
トルクをスライドコアの成形型外部における移動トルク
に比して高めることができ、これによってスライドコア
13のキャビティ内での位置決めを確実ならしめること
ができ、またスライドコア13の成形型外への引き抜き
移動を円滑ならしめることができる。
【0018】また上記アンギュラピン15に設けている
急傾斜部分15Aで案内されるスライドコア13の移動
速度と、緩傾斜部分15Bで案内されるスライドコア1
3の移動速度は異なり、その緩傾斜部分15Bで案内さ
れるときのスライドコア13の移動速度は、緩傾斜部分
15Bで案内されるときのスライドコア13の移動速度
よりも遅く設定される。
急傾斜部分15Aで案内されるスライドコア13の移動
速度と、緩傾斜部分15Bで案内されるスライドコア1
3の移動速度は異なり、その緩傾斜部分15Bで案内さ
れるときのスライドコア13の移動速度は、緩傾斜部分
15Bで案内されるときのスライドコア13の移動速度
よりも遅く設定される。
【0019】従って図4(イ)、(ロ)で示すように、
コア型11に予めインサートされているインサート品1
8の先端部を、スライドコア13に設けられているイン
サート品挿入穴19内に挿入させようとするとき、又は
図5(イ)、(ロ)で示すように、コア型に予めインサ
ート(セット)されている入子本体20に予め形成され
ている孔21内に、スライドコア13の先端に突設され
ているピン22を挿入させようとするとき、スライドコ
ア13に設けているインサート品挿入穴19がインサー
ト品18に接近するまで又はスライドコア13に設けら
れているピン22が入子本体20の孔21に接近するま
では比較的速い速度でスライドコア13を移動させるこ
とができ、それらの接近後インサート品挿入穴19内に
インサート品が完全挿入されるまで、またピン22が孔
21内に挿入完了されるまでは、比較的遅い速度でスラ
イドコア13が移動されるので、スライドコアの動作振
動等が抑制され、これによりスライドコア13とインサ
ート品18及び入子本体20間の位置ずれ等を未然に防
いで、スライドコア13とインサート品及び入子本体2
0との挿入(係合等)を確実ならしめることができる。
コア型11に予めインサートされているインサート品1
8の先端部を、スライドコア13に設けられているイン
サート品挿入穴19内に挿入させようとするとき、又は
図5(イ)、(ロ)で示すように、コア型に予めインサ
ート(セット)されている入子本体20に予め形成され
ている孔21内に、スライドコア13の先端に突設され
ているピン22を挿入させようとするとき、スライドコ
ア13に設けているインサート品挿入穴19がインサー
ト品18に接近するまで又はスライドコア13に設けら
れているピン22が入子本体20の孔21に接近するま
では比較的速い速度でスライドコア13を移動させるこ
とができ、それらの接近後インサート品挿入穴19内に
インサート品が完全挿入されるまで、またピン22が孔
21内に挿入完了されるまでは、比較的遅い速度でスラ
イドコア13が移動されるので、スライドコアの動作振
動等が抑制され、これによりスライドコア13とインサ
ート品18及び入子本体20間の位置ずれ等を未然に防
いで、スライドコア13とインサート品及び入子本体2
0との挿入(係合等)を確実ならしめることができる。
【0020】また金型成形された樹脂成形品の成形直後
にスライドコア13を引き抜くときの初期時において、
そのスライドコア13の引き抜き速度を比較的遅く設定
することができるので、スライドコア13の引き抜き動
作に伴なう樹脂成形品の形崩れ損傷等を未然に防止する
ことができる。
にスライドコア13を引き抜くときの初期時において、
そのスライドコア13の引き抜き速度を比較的遅く設定
することができるので、スライドコア13の引き抜き動
作に伴なう樹脂成形品の形崩れ損傷等を未然に防止する
ことができる。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によるスライドコア
の動作機構によれば、スライドコアの移動ストロークを
大きく確保することができ、これにより、例えば奥行の
深いアンダーカット部を有する樹脂成形品の成形が可能
となる。またスライドコアが成形金型の外部よりそのキ
ャビティ空間内へ移動される往動後半時又はスライドコ
アが成形金型のキャビティ空間内から金型外部へ移動さ
れる復動前半時のスライドコア移動速度は、その他の時
の移動速度よりも遅く設定することができ、またその往
動後半時及び復動前半時のスライドコアの動作トルクを
その他のときの動作トルクよりも増大させることができ
る等のことにより、スライドコアを定位置へ精度よく位
置させることが確保でき、アンダーカット部を有する樹
脂成形品の成形品質を高めることができる。
の動作機構によれば、スライドコアの移動ストロークを
大きく確保することができ、これにより、例えば奥行の
深いアンダーカット部を有する樹脂成形品の成形が可能
となる。またスライドコアが成形金型の外部よりそのキ
ャビティ空間内へ移動される往動後半時又はスライドコ
アが成形金型のキャビティ空間内から金型外部へ移動さ
れる復動前半時のスライドコア移動速度は、その他の時
の移動速度よりも遅く設定することができ、またその往
動後半時及び復動前半時のスライドコアの動作トルクを
その他のときの動作トルクよりも増大させることができ
る等のことにより、スライドコアを定位置へ精度よく位
置させることが確保でき、アンダーカット部を有する樹
脂成形品の成形品質を高めることができる。
【図1】本発明よりなるスライドコア駆動機構の実施の
形態を示した説明図。
形態を示した説明図。
【図2】本発明よりなるスライドコア駆動機構であるス
ライドコアに設けたピンガイド孔の形態を示し、(イ)
は孔軸の説明図、(ロ)はその孔軸によるピンガイド孔
の断面図。
ライドコアに設けたピンガイド孔の形態を示し、(イ)
は孔軸の説明図、(ロ)はその孔軸によるピンガイド孔
の断面図。
【図3】本発明よりなるスライドコア駆動機構の動作説
明図で、(イ)はキャビティ型が半ば開いたときの説明
図、(ロ)はキャビティ型が全開したときの説明図。
明図で、(イ)はキャビティ型が半ば開いたときの説明
図、(ロ)はキャビティ型が全開したときの説明図。
【図4】本発明よりなるスライドコアとインサート品と
の関係を示し、(イ)はそのスライドコアとインサート
品との嵌合直前を示し、(ロ)はその嵌合完了時を示し
た説明図。
の関係を示し、(イ)はそのスライドコアとインサート
品との嵌合直前を示し、(ロ)はその嵌合完了時を示し
た説明図。
【図5】本発明よりなるスライドコアと入子本体との関
係を示し、(イ)はそのスライドコアが入子に挿入され
る直前を示し、(ロ)はその挿入完了時を示した説明
図。
係を示し、(イ)はそのスライドコアが入子に挿入され
る直前を示し、(ロ)はその挿入完了時を示した説明
図。
【図6】従来のスライドコア駆動機構を示した説明図。
【図7】従来のスライドコア駆動機構におけるキャビテ
ィ型の全開時を示した説明図。
ィ型の全開時を示した説明図。
【図8】従来のスライドコア駆動機構によるスライドコ
アとインサート品との関係を示した説明図。
アとインサート品との関係を示した説明図。
11…コア型 12…キャビティ型 13…スライドコア 14…ガイドレール 15…アンギュラピン 15A…急傾斜部分 15B…緩傾斜部分 16…取付ねじ 17…ピンガイド孔 18…インサート品 19…インサート品挿入穴 20…入子本体 21…孔 22…ピン
Claims (1)
- 【請求項1】 コア型(11)又はキャビティ型(1
2)のいずれか一方の型(11)にスライドコア(1
3)を設けると共に、そのいずれか他方の型(12)に
上記スライドコア(13)に穿設されたピンガイド孔に
挿通されるアンギュラピン(15)を設け、上記コア型
(11)及び上記キャビティ型(12)の金型開閉方向
への型開き動作に応じて上記アンギュラピン(15)に
より上記スライドコア(13)を上記金型開閉方向に対
して交差方向へ移動せしめてなる樹脂成形金型におい
て、上記アンギュラピン(15)は、略く字状に折曲げ
られて互いに異なる角度を有する複数の傾斜部分(15
A),(15B)が形成され、かつ、上記アンギュラピ
ン(15)が挿通される上記スライドコア(13)のピ
ンガイド孔(17)は、上記複数の傾斜部分(15
A),(15B)の各軸心(a),(b)と夫々一致す
る複数の軸心(a′),(b′)を有する孔形状に形成
されていることを特徴とする樹脂成形金型のスライドコ
ア駆動機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11103752A JP2000289035A (ja) | 1999-04-12 | 1999-04-12 | 樹脂成形金型のスライドコア駆動機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11103752A JP2000289035A (ja) | 1999-04-12 | 1999-04-12 | 樹脂成形金型のスライドコア駆動機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000289035A true JP2000289035A (ja) | 2000-10-17 |
Family
ID=14362306
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11103752A Pending JP2000289035A (ja) | 1999-04-12 | 1999-04-12 | 樹脂成形金型のスライドコア駆動機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000289035A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1999
- 1999-04-12 JP JP11103752A patent/JP2000289035A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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