JP2000288608A - 圧延ロール - Google Patents

圧延ロール

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JP2000288608A
JP2000288608A JP11095564A JP9556499A JP2000288608A JP 2000288608 A JP2000288608 A JP 2000288608A JP 11095564 A JP11095564 A JP 11095564A JP 9556499 A JP9556499 A JP 9556499A JP 2000288608 A JP2000288608 A JP 2000288608A
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JP
Japan
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rolling
roll
rolling ring
outer periphery
ring
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JP11095564A
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English (en)
Inventor
Katsu Yamamoto
克 山本
Mitsuhiro Takatsuki
満広 高月
Tatsuyoshi Kawai
立芳 河合
Koichi Hasegawa
光一 長谷川
Akira Terajima
明 寺嶋
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Mitsubishi Materials Corp
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロール本体11の外周に圧延リング14が取
り付けられた圧延ロールにおいて、圧延リング14の取
付強度の向上を図って圧延加工中のスリップを防止す
る。 【解決手段】 軸線O回りに回転されるロール本体11
の外周に圧延リング14が取り付けられてなる圧延ロー
ルにおいて、この圧延リング14に、軸線O方向に側圧
Sを与えるとともに、例えば圧延リング14を、ロール
本体11の外周に取り付けられる円筒状のホルダ18の
外周に焼きバメ、冷やしバメ、または圧入することによ
って固定したりして、軸線Oに対する径方向内周側から
内圧Pを与えることにより、圧延リング14をロール本
体11の外周に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸線回りに回転さ
れるロール本体の外周に超硬合金等からなる圧延リング
が取り付けられて、被加工物の圧延加工を行う圧延ロー
ルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来のこの種の圧延ロールの一
例を示すものである。この図8において符号1で示すの
は軸線O回りに回転可能に支持される多段円柱状のロー
ル本体であって、その一端側(図8において左側)には
雄ねじ部1Aが形成されるとともに他端側(図8におい
て右側)にはフランジ部1Bが形成されており、これら
雄ねじ部1Aとフランジ部1Bとの間には両者の中間の
外径の取付部1Cが形成されていて、この取付部1C
に、上記フランジ部1B側から順に皿バネ2、スペーサ
3、圧延リング4、およびスペーサ5が嵌挿されてい
る。さらに、上記雄ねじ部1Aには油圧ナット6がねじ
込まれており、この油圧ナット6の油圧室6Aに作動油
を供給してピストン6Bによりスペーサ3,5および圧
延リング4を介して皿バネ2を圧縮し、この状態でスペ
ーサ5と油圧ナット6との間に割りリング7を介装した
後、油圧ナット6の圧力を開放することにより、皿バネ
2の弾性力によって圧延リング4はその両側のスペーサ
3,5から軸線O方向に側圧Sを受けて取付部1Cの外
周に固定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
圧延リング4が側圧Sによって固定されているだけの圧
延ロールでは、この側圧Sによる固定力以上の圧延トル
クが圧延リング4に作用すると、圧延加工中に圧延リン
グ4がロール本体1の周方向にずれ動いてスリップを起
こしてしまう。しかるに、圧延加工中にこのような圧延
リング4のスリップが惹起されると、圧延リング4とロ
ール本体1の取付部1Cとの嵌合面やスペーサ3,5と
の接触面に摩耗や損傷が生じてしまい、これにより圧延
リング4外周の圧延部(カリバー部)4Aの振れ精度が
損なわれて加工精度の劣化を招くため、頻繁に圧延リン
グ4やスペーサ3,5等を交換しなければならなくな
る。また、例えば特殊型鋼やネジ鉄筋用異形棒鋼などの
圧延加工や、その他の高精度が要求される高級棒鋼や線
材の圧延加工においては、圧延リング4のスリップの発
生自体が許されない。
【0004】本発明は、このような事情を鑑みてなされ
たもので、ロール本体の外周に圧延リングが取り付けら
れた圧延ロールにおいて、圧延リングの取付強度の向上
を図って圧延加工中のスリップを防止することが可能な
圧延ロールを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、こ
のような目的を達成するために、本発明は、軸線回りに
回転されるロール本体の外周に圧延リングが取り付けら
れてなる圧延ロールにおいて、上記圧延リングに、上記
軸線方向に側圧を与えるとともに、該軸線に対する径方
向内周側から内圧を与えることにより、該圧延リングを
上記ロール本体の外周に固定したことを特徴とする。従
って、このように構成された圧延ロールにおいては、従
来の圧延ロールの皿バネ等による側圧に加えて、ロール
本体の径方向内周側から与えられる内圧が圧延リングに
作用することにより、圧延リングの周方向へのずれ動き
に対する摩擦抵抗を増大させることができ、圧延加工時
における圧延リングの取付強度の向上を図ることができ
る。
【0006】ここで、このように圧延リングに径方向内
周側から内圧を作用させるには、一つに、上記圧延リン
グを、上記ロール本体の外周に取り付けられる円筒状の
ホルダの外周に焼きバメ、冷やしバメ、または圧入する
ことによって固定する手段を採ることができ、このよう
な手段を採った場合には、焼きバメや冷やしバメ、また
は圧入により生じる予応力によって圧延リングに内圧が
付与される。また、他の一つとして、上記圧延リング
を、上記ロール本体の外周にテーパ嵌合させることによ
り固定する手段を採ることができ、この場合には圧延リ
ングがテーパ嵌合によって拡径させられるように応力を
受けることにより、内圧が付与される。なお、この場合
には、ロール本体と圧延リングとの間にテーパスリーブ
を介装することにより、このテーパスリーブを介して圧
延リングに内圧を与えるようにしてもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
を示すものである。本実施形態におけるロール本体11
は鋼材により形成されていて、図8に示した従来の圧延
ロールと同様に一端側の雄ねじ部11Aから他端側のフ
ランジ部11Bにかけてその外径が段階的に拡径する多
段円柱状に形成されており、これら雄ねじ部11Aおよ
びフランジ部11Bよりそれぞれ外側の端部が支持され
て、その軸線O回りに回転可能とされている。そして、
このロール本体11の雄ねじ部11Aとフランジ部11
Bとの間の取付部11Cの外周には、フランジ部11B
側から皿バネ12、スペーサ13、圧延リング14、お
よびスペーサ15が取り付けられるとともに、雄ねじ部
11Aには油圧ナット16が螺着され、さらにこの油圧
ナット16とスペーサ15との間には割りリング17が
介装されている。
【0008】ここで、スペーサ13,15は、ロール本
体11と同様に鋼材によって形成されていて、取付部1
1Cに嵌挿可能な内径とフランジ部11Bよりも大きな
外径とを有する断面略方形の円環状をなしている。一
方、圧延リング14は超硬合金等の硬質耐摩耗材料によ
り形成されていて、その外径がスペーサ13,15と等
しくされるとともに内径は上記取付部11Cの外径より
も一回り大きくされた断面略方形の円環状をなしてお
り、その外周面には被加工物を圧延成形するための圧延
部(カリバー部)14Aが形成されている。しかして、
本実施形態では、この圧延リング14の内周面とロール
本体11の上記取付部11Cとの間に、略円筒状をなす
ホルダ18が介装されており、またこのホルダ18の一
端側の外周には、圧延リング14の一端側を向く側面と
スペーサ15との間に円環板状をなすプレート19が介
装されている。
【0009】これらホルダ18およびプレート19は、
スペーサ13,15と同様に鋼材により形成されたもの
で、ホルダ18は、上記取付部11Cに外嵌可能な内径
を有する円筒部18Aとこの円筒部18Aの他端側の外
周部から拡径する円環板状のフランジ部18Bとが一体
形成されて断面L字状をなしており、このフランジ部1
8Bの外径はスペーサ13,15および圧延リング14
の外径と等しくされている。また、プレート19は、ホ
ルダ18の上記円筒部18Aに外嵌可能な内径を有する
とともに、その外径はやはりスペーサ13,15および
圧延リング14の外径と等しくされている。そして、上
記圧延リング14は、ホルダ18の上記円筒部18Aに
焼きバメ、冷やしバメ、または圧入されて締まりバメさ
れた状態で取り付けられており、これにより該圧延リン
グ14には、上記軸線Oに対する径方向内周側から内圧
Pが付与されている。
【0010】こうしてホルダ18に取り付けられた圧延
リング14は、さらにホルダ18の円筒部18Aの一端
側に上記プレート19が取り付けられた上で、これらホ
ルダ18およびプレート19ごと、上述のようにスペー
サ13,15の間に介装される。そして、上記油圧ナッ
ト16の油圧室16Aに作動油を供給してピストン16
Bを突出させることにより皿バネ12を圧縮した状態で
上記割りリング17を介装し、しかる後この圧力を開放
することにより、皿バネ12の弾性力によって圧延リン
グ14はホルダ18の上記フランジ部18Bと上記プレ
ート19とから軸線O方向に側圧Sを受け、この側圧S
と上記内圧Pとによってロール本体11の取付部11C
に固定される。
【0011】従って、このように構成された圧延ロール
においては、従来と同様の皿バネ12の弾性力による側
圧Sに加えて、該圧延リング14がホルダ18に焼きバ
メ、冷やしバメ、または圧入されることによる内圧Pが
作用することにより、圧延リング14の周方向へのずれ
動きに対する摩擦抵抗を増大させることができ、これに
よって圧延リング14をロール本体11の取付部11C
により強固に取り付けることが可能となって、圧延加工
時に過大な圧延トルクが作用しても圧延リング14のス
リップを防止することができる。このため、上記構成の
圧延ロールによれば、このような圧延リング14のスリ
ップによって該圧延リング14の内周面や側面に摩耗や
損傷が生じたりするのを防ぐことができ、当該圧延リン
グ14の寿命の延長を図ることができるのは勿論のこ
と、かかる摩耗や損傷によって圧延リングの圧延部14
Aの振れ精度が損なわれるような事態をも防止して、特
殊型鋼やネジ鉄筋用異形棒鋼、あるいはその他の高級棒
鋼や線材の圧延加工にも十分対応しうる高精度の圧延加
工を促すことが可能となる。
【0012】また、本実施形態では、このように圧延リ
ング14に内圧Pを与えるに際して、上述のように圧延
リング4をロール本体11の取付部11Cに取り付けら
れるホルダ18の円筒部18Aの外周に焼きバメし、ま
たは冷やしバメし、または圧入するようにしており、こ
のような締まりバメによって生じる予応力によって内圧
Pが与えられるようになされている。従って、この第1
の実施形態においては、これら焼きバメや冷やしバメ、
あるいは圧入におけるハメ代を適当に設定することによ
り、圧延リング14に作用させる内圧Pの大きさを調整
することが可能であり、例えば当該圧延ロールに設計上
の制約などがある場合に、これに応じて内圧Pと側圧S
との比率を95:5〜5:95の範囲で適当に設定した
りするようなことも可能となる。
【0013】なお、このような圧延ロールは一般的に、
図2に示すように一対の圧延ロールがそのロール本体1
1,11の軸線O,O同士を平行にして圧延リング1
4,14の上記圧延部14A,14Aを対向させて配置
され、これらの圧延ロールを互いに逆方向に回転させる
ことにより圧延部14A,14Aの間に通された被加工
物を圧延加工するのに用いられるが、本発明の圧延ロー
ルは、このような一般的な配置の他に、例えば図3に示
すように3つの圧延ロールをその軸線O…が三角形をな
すように配置して互いの圧延リング14…の圧延部14
A…を突き合わせ、これらの圧延部14A…の間に画成
される空間に被加工物を通して圧延加工を行うような場
合にも適用可能である。また、図4に示すように4つの
圧延ロールをその軸線O…が方形をなすように配置し
て、互いの突き合わされた圧延部14A…の間で圧延加
工を行うような場合にも適用可能である。
【0014】一方、本実施形態では、ロール本体11の
取付部に取り付けられた皿バネ12の弾性力によって圧
延リング14に側圧Sを作用させるようにしているが、
このような皿バネ12等の弾性部材による弾性力によっ
て側圧Sを与える圧延ロール以外に、例えばロール本体
に締付ナットを締め付けることによって側圧を作用させ
るような圧延ロールや、あるいは油圧ナットの圧力によ
って側圧を作用させるような圧延ロールにも、上記構成
を適用することは可能である。そのような場合には、例
えば図5に示すようにホルダ18の円筒部18Aの外周
に圧延リング14が焼きバメ、冷やしバメ、または圧入
されて予め内圧Pが与えられた状態で取り付けられた圧
延リング体20を用意しておき、この圧延リング体20
を上述のような各種の圧延ロールのロール本体に取り付
けて側圧Sを与えるようにすればよい。
【0015】次に、図6は本発明の第2の実施形態を示
すものであり、図1に示した第1の実施形態と共通する
部分には同一の符号を配して説明を省略する。すなわ
ち、この第2の実施形態においては、ロール本体11の
取付部11Cの一端側(雄ねじ部11A側)に、この一
端側に向かうに従い漸次縮径するテーパ部11Dが形成
される一方、このテーパ部11Dにおいて取付部11C
に取り付けられるスペーサ13,15および圧延リング
14の内周部は、該テーパ部11Dと等しいテーパで一
端側に向かうに従い漸次縮径するテーパ状に形成されて
いて、この圧延リング14が、ロール本体11の外周に
テーパ嵌合させられることにより、該ロール本体11の
軸線Oに対する径方向内周側から内圧Pが与えられて固
定されていることを特徴としている。
【0016】しかるに、このように構成された第2の実
施形態の圧延ロールでは、油圧ナット16によってスペ
ーサ13,15および圧延リング14を他端側に押圧し
て皿バネ12を圧縮する際に、圧延リング14がロール
本体11のテーパ部11Dによって拡径させられるよう
に応力を受け、この状態で割りリング17が介装されて
圧延リング14が固定されるため、残留した上記応力に
よって圧延リング14に上述のように内圧Pが与えられ
ることになる。従って、このような第2の実施形態の圧
延ロールにおいても、上記第1の実施形態と同様に皿バ
ネ12による側圧Sに加えて上記内圧Pによっても圧延
リング14をロール本体11に強固に固定することが可
能となり、圧延加工中の圧延リング14のスリップの防
止を図ることができる。
【0017】また、このように圧延リング14がロール
本体11の取付部11Cのテーパ部11Dにテーパ嵌合
させられた圧延ロールにおいては、互いに密着する圧延
リング14の内周面と上記テーパ部11Dの外周面とが
傾斜していることにより、例えば図8に示した従来の圧
延ロールなどに比べてその接触面積を僅かながらでも大
きく確保することができる。従って、この第2の実施形
態の圧延ロールによれば、このように圧延リング14の
内周面とロール本体11との接触面積が増大することに
よっても、圧延リング14の周方向への摩擦抵抗を増大
させることができ、圧延加工中のスリップをさらに確実
に防止することが可能となるという利点も得られる。
【0018】なお、この第2の実施形態では、超硬合金
等からなる圧延リング14の内周面自体をテーパ面状に
形成して、この圧延リング14の内周面がロール本体1
1の取付部11Cに形成されたテーパ部11Dの外周に
直接接触するようにしているが、例えばこれを図7に示
す本発明の第3の実施形態のように、圧延リング14は
第1の実施形態と同様に取付部11Cよりも一回り大き
な内径を有する断面略方形の環状に形成するとともに、
この圧延リング14とロール本体11のテーパ部11D
との間に、圧延リング14の内周に嵌挿可能な外径とロ
ール本体11のテーパ部11Dに密着可能なテーパ面状
の内周面とを有するテーパスリーブ21を介装し、この
テーパスリーブ21をロール本体11にテーパ嵌合させ
て圧延リング14を固定するようにしてもよい。
【0019】ここで、本実施形態では、このテーパスリ
ーブ21は、スペーサ13,15と同じ鋼材によって形
成されたものであって、その軸線O方向の長さは圧延リ
ング14よりも若干大きくされており、その一端側の外
周部には外周側に拡径するフランジ部21Aが形成され
ている。また、本実施形態における一端側のスペーサ1
5には、その他端側の内周部に、このテーパスリーブ2
1のフランジ部21Aを嵌挿して収容可能な凹部15A
が形成されている。ただし、この凹部15Aにフランジ
部21Aを収容してスペーサ15をロール本体11の取
付部11Cに取り付け、さらに油圧ナット16との間に
割りリング17を介装して皿バネ12の弾性力により圧
延リング14を固定した状態で、このスペーサ15は、
上記テーパスリーブ21のフランジ部21Aに干渉され
ることなく、第1、第2の実施形態と同様にその他端側
を向く側面が圧延リング14に直接接触して側圧Sを与
えるようになされている。
【0020】しかるに、このように構成された第3の実
施形態の圧延ロールにおいては、テーパスリーブ21が
ロール本体11の取付部11Cに形成されたテーパ部1
1Dにテーパ嵌合することにより、このテーパスリーブ
21が外周側に拡径させられ、これによって圧延リング
14が軸線Oに対する径方向内周側から押圧されて内圧
Pが与えられるので、上記第1、第2の実施形態と同様
の効果を得ることができる。また、この第3の実施形態
では、超硬合金等の硬質材料よりなる圧延リング14に
テーパ面を形成することなく、鋼材よりなるテーパスリ
ーブ21の内周をテーパ面状に形成すればよいので、そ
の加工が容易であるという利点を得ることもできる。
【0021】なお、この第3の実施形態ではテーパスリ
ーブ21は圧延リング14の内周に嵌挿されているだけ
であるが、例えばこの圧延リング14を第1の実施形態
の場合と同様にテーパスリーブ21の外周に焼きバメ、
冷やしバメ、または圧入することによって取り付けるよ
うにすれば、一層大きな内圧Pを圧延リング14に与え
ることが可能となり、さらに強固に圧延リング14を固
定することができて圧延加工中のスリップをより確実に
防止することが可能となる。また、このテーパスリーブ
21の外周面を内周面とは逆にロール本体11の他端側
に向かうに従い漸次縮径するテーパ面状に形成するとと
もに、圧延リング14の内周面をこのテーパスリーブ2
1の外周面に密着可能なテーパ面状に形成し、テーパス
リーブ21が圧延リング14ともテーパ嵌合するように
構成してもよい。さらに、この第3の実施形態や上記第
2の実施形態、あるいは図5に示した圧延リング体20
についても、図2に示す2ロールでの使用はもとより、
図3に示す3ロールでの使用や図4に示す4ロールでの
使用に適用することも勿論可能である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ロール本体の軸線方向に作用する側圧に加えて、該軸線
に対する径方向内周側からの内圧によっても圧延リング
がロール本体の外周に固定されるため、圧延リングの周
方向へのずれ動きに対する摩擦抵抗を増大させてその取
付強度を向上させ、圧加工中のスリップの発生を防止す
ることができる。従って、かかるスリップによる圧延リ
ングの摩耗や損傷を防止してその寿命の延長を図ること
ができるとともに、その圧延部の振れ精度の向上を促す
ことができて、高い精度を要求される圧延加工にも十分
対応しうる圧延ロールを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示す側断面図であ
る。
【図2】 図1に示す第1の実施形態を2ロールで使用
する場合を示す図である。
【図3】 図1に示す第1の実施形態を3ロールで使用
する場合を示す図である。
【図4】 図1に示す第1の実施形態を4ロールで使用
する場合を示す図である。
【図5】 図1に示す第1の実施形態に係わる圧延リン
グ体20の側断面図である。
【図6】 本発明の第2の実施形態を示す側断面図であ
る。
【図7】 本発明の第3の実施形態を示す側断面図であ
る。
【図8】 従来の圧延ロールの一例を示す側断面図であ
る。
【符号の説明】
11 ロール本体 11C 取付部 11D テーパ部 12 皿バネ 13,15 スペーサ 14 圧延リング 16 油圧ナット 17 割リング 18 ホルダ 19 プレート 20 圧延リング体 21 テーパスリーブ O ロール本体11の軸線 S 側圧 P 内圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高月 満広 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田1528 番地 三菱マテリアル株式会社岐阜製作所 内 (72)発明者 河合 立芳 北海道室蘭市仲町12番地 新日本製鐵株式 会社室蘭製鐵所内 (72)発明者 長谷川 光一 北海道室蘭市仲町12番地 新日本製鐵株式 会社室蘭製鐵所内 (72)発明者 寺嶋 明 北海道室蘭市仲町12番地 新日本製鐵株式 会社室蘭製鐵所内 Fターム(参考) 4E016 AA04 AA05 AA06 AA09 BA07 BA10 DA03 DA06 DA15 FA06 FA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線回りに回転されるロール本体の外周
    に圧延リングが取り付けられてなる圧延ロールであっ
    て、上記圧延リングは、上記軸線方向に側圧が与えられ
    るとともに、該軸線に対する径方向内周側から内圧が与
    えられることにより、上記ロール本体の外周に固定され
    ることを特徴とする圧延ロール。
  2. 【請求項2】 上記圧延リングは、上記ロール本体の外
    周に取り付けられる円筒状のホルダの外周に焼きバメ、
    冷やしバメ、または圧入されることにより、内圧が与え
    られて固定されることを特徴とする請求項1に記載の圧
    延ロール。
  3. 【請求項3】 上記圧延リングは、上記ロール本体の外
    周にテーパ嵌合させられることにより、内圧が与えられ
    て固定されることを特徴とする請求項1に記載の圧延ロ
    ール。
  4. 【請求項4】 上記ロール本体と圧延リングとの間には
    テーパスリーブが介装されていることを特徴とする請求
    項3に記載の圧延ロール。
JP11095564A 1999-04-01 1999-04-01 圧延ロール Withdrawn JP2000288608A (ja)

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