JP2000288210A - 遊技機用制御装置 - Google Patents

遊技機用制御装置

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JP2000288210A
JP2000288210A JP11103187A JP10318799A JP2000288210A JP 2000288210 A JP2000288210 A JP 2000288210A JP 11103187 A JP11103187 A JP 11103187A JP 10318799 A JP10318799 A JP 10318799A JP 2000288210 A JP2000288210 A JP 2000288210A
Authority
JP
Japan
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cover
control device
magnifying lens
upper cover
rom
Prior art date
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Application number
JP11103187A
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English (en)
Inventor
Kenichi Nakagaki
健一 中垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyomaru Industry Co Ltd
Original Assignee
Toyomaru Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特定の制御素子に表示された識別情報を容易に
チェックすることができ、特定の制御素子が不正に取り
替えられた場合に、その事態を速やかに発見することが
可能な遊技機用制御装置を提供する。 【解決手段】制御装置5は、基板9、上カバー11、下
カバー12等によって形成されており、基板9上に設置
されたROM13aの外面には、識別情報が表示されて
いる。また、上カバー11のROM13aの前方に相当
する部位には、凹状部16が形成されている。そして、
凹状部16の最も内側に位置した部分には、拡大レンズ
17が取り付けられており、ROM13aの外面と平行
に対峙した状態になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機、スロ
ットマシーン等の遊技機を制御するための制御装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】遊技機の一種であるパチンコ機には、制
御装置が取り付けられており、その制御装置には、パチ
ンコ機の作動を制御するROMやCPU等の種々の制御
素子が内蔵されている。それらの制御素子の内でも、特
にROM等の特定の制御素子は、きわめて重要な役割を
果たすものであるため、パチンコ機が遊技者にとって都
合良く作動するように、不正に取り替えられることがあ
る。このため、従来の制御装置は、特定の制御素子が不
正に取り替えられた場合にその事態を発見することがで
きるように、特定の制御素子の外面に、その制御素子の
型式、使用される遊技機の機種名等の識別情報が表示さ
れている。また、制御素子が簡単に取り替えられたり、
改造されたりしないように、制御素子を配設した基板全
体が、合成樹脂によって形成された箱状のカバーによっ
て覆われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の制御装置は、制御素子を配設した基板全体がカバー
によって覆われているため、カバーの外側からでは、特
定の制御素子の外面に表示された識別情報が読みとりに
くく、識別情報をチェックするためには、カバーを取り
外さなければならなかった。したがって、識別情報を表
示した特定の制御装置が類似した識別情報を表示した別
のROMと不正に取り替えられた場合に、その事態を速
やかに発見することができないため、パチンコ機が不正
遊技者にとって都合良く作動する事態を効果的に防止す
ることができなかった。
【0004】本発明の目的は、上記従来の制御装置の問
題点を解消し、特定の制御素子に表示された識別情報を
容易にチェックすることができ、特定の制御素子が不正
に取り替えられた場合に、その事態を速やかに発見する
ことができ、遊技機が不正遊技者にとって都合良く作動
する事態を未然に防止することができる不正行為防止性
能の高い遊技機用制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のうち、請求項1
に記載された発明の構成は、遊技機の作動を制御する制
御素子が設置された制御基板と、その制御基板を覆うカ
バーとを有する遊技機用制御装置であって、前記カバー
に、拡大レンズが、前記制御素子のうちの少なくとも1
つの外面と対峙するように設けられていることにある。
請求項2に記載された発明の構成は、請求項1に記載さ
れた発明において、拡大レンズが、カバーに一体的に設
けられていることにある。請求項3に記載された発明の
構成は、請求項1に記載された発明において、拡大レン
ズが、カバーに着脱自在に設けられていることにある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の遊技機用制御装置
(以下、単に制御装置という)の一実施形態について、
図面に基づいて詳細に説明する。
【0007】図1は、遊技機の一種であるパチンコ機の
裏面を示したものであり、パチンコ機1は、周囲が機枠
2で覆われており、機枠2の内側には、ミドル枠3が片
開き自在に設けられている。そして、ミドル枠3には、
機構板4が装着されており、その機構板4の中央よりや
や下側には、制御装置5が取り付けられている。なお、
機構板4には、遊技球タンク6、裏カバー8等も、取り
付けられている。
【0008】図2〜図4は、制御装置5を示したもので
あり、制御装置5は、基板9、上カバー11および下カ
バー12等によって形成されている。基板9は、パチン
コ機1の作動内容を制御するための各種の情報を記録し
たROM13aやCPU等の種々の制御素子13,13
・・が、表面に設置されている。そして、ROM13a
の外面には、ROM13aの型式、パチンコ機1の機種
名、製造者、シリアルナンバー(すなわち、機台固有の
連続したナンバー)、製造年月日等の識別情報が表示さ
れている。また、基板9の各コーナー際には、ネジ孔1
4,14・・が穿設されている。
【0009】上カバー11は、透明な合成樹脂によって
箱状に形成されており、平板部15の中央よりやや左側
(パチンコ機1の背面から見た場合の左側)であってR
OM13aの前方(パチンコ機1の背面から見た場合の
前方)に相当する部位に横長な凹状部16が形成されて
いる。そして、凹状部16の最も内側に位置した部位に
は、半円柱状の拡大レンズ17が一体的に設けられてい
る。拡大レンズ17は、内面が平坦で外面が凸に湾曲し
た半円柱状であり、平坦な内面が、ROM13aの外面
と平行に対峙した状態になっている(図4参照)。
【0010】また、上カバー11の両サイドには、上固
着翼18,18が設けられており、それらの各上固着翼
18,18には、4個ずつネジ保持部19,19・・が
設けられている。各ネジ保持部19,19・・は、筒状
を有しており、内部に、木ネジ(図示せず)が係止され
ている。なお、木ネジは、いわゆるワンウェイタイプの
ものであり、ネジ回し等によっては、螺着時と反対の方
向に回転できないようになっている(すなわち、ネジ回
し等では、取り外すことができないようになってい
る)。さらに、各ネジ保持部19,19・・の基端部分
と各上固着翼18,18の前面(パチンコ機1の背面か
ら見た場合の前面)の板状部分とを繋ぐように、切断容
易な取付片25,25・・が一体的に設けられている。
加えて、各上固着翼18,18の上端縁には、それぞ
れ、係合開口部20が設けられている。
【0011】一方、下カバー12は、透明な合成樹脂に
よって、上カバー11と同一幅に形成されており、両サ
イドに、下固着翼21,21が連設されている。各下固
着翼21,21は、それぞれ、上カバー11の各ネジ保
持部19,19・・と対応する位置に、取付タブ22,
22・・が立設されており、上端縁に、係合突起23が
設けられている。また、下カバー12の下端際および上
端よりやや下側には、ネジ溝を穿設したボス24,24
・・が立設されている。
【0012】そして、下カバー12の前面(パチンコ機
1の背面から見た場合の前面)には、基板9が、ネジ孔
14,14・・部分を下カバー12の各ボス24,24
・・のネジ溝部分に螺着させることによって取り付けら
れている。さらに、基板9が取り付けられた下カバー1
2に、上カバー11が、各上固着翼18,18を各下固
着翼21,21に重ね合わせ、各係合開口部20,20
に各係合突起23,23を係合させた状態で、左側(パ
チンコ機1の背面から見た場合の左側)の最上方のネジ
保持部19を同側の最上方の取付タブ22に、右側(パ
チンコ機1の背面から見た場合の右側)の最下方のネジ
保持部19を同側の最下方の取付タブ22に、それぞ
れ、各ネジ保持部19,19内の木ネジによって螺着す
ることによって、合着されている。そして、上カバー1
1と下カバー12とによって、基板9を覆った状態にな
っている。
【0013】上記した制御装置5においては、拡大レン
ズ17によって、ROM13aに表示された識別情報が
拡大される。したがって、上カバー11の外側から、R
OM13aの外面に表示された識別情報を把握すること
ができる。
【0014】また、制御装置5においては、上カバー1
1のネジ保持部19と下カバー12の取付タブ22と
が、ワンウェイタイプの木ネジによって螺着されている
ため、木ネジを螺着時と反対方向に回転させても、ネジ
保持部19と取付タブ22との螺着状態が解除されな
い。それゆえ、ROM13a以外の制御素子の内容をチ
ェックする等のために上カバー11を取り外す場合に
は、取付タブ22と螺着した各ネジ保持部19の前方に
設けられた2つの取付片25,25を、ニッパ等の工具
で切断し、かかるネジ保持部19を上カバー11から切
り離すことによって、上カバー11と下カバー12とを
分離しなければならない。また、再度 上カバー11を
下カバー12に合着させる場合には、未だ取付タブ22
と螺着していないネジ保持部19を、同位置の取付タブ
22と螺着すれば良い。それゆえ、制御装置5において
は、制御素子の内容をチェックしても、再度、上カバー
11を下カバー12に合着させることができ、かかる上
カバー11と下カバー12との分離、合着を3回繰り返
すことができる。
【0015】制御装置5は、上記の如く構成されてお
り、上カバー11に、拡大レンズ17が、基板9上に設
置されたROM13aの外面と対峙するように設けられ
ているため、ROM13aが正規のものであるか否か
を、上カバー11、下カバー12を取り外したりするこ
となく、きわめて容易に、かつ正確にチェックすること
ができ、ROM13aが不正に取り替えられた場合に
は、その事態を速やかに発見することができる。したが
って、制御装置5によれば、遊技機が不正遊技者にとっ
て都合良く作動する事態を未然に防止することができ
る。
【0016】また、制御装置5は、拡大レンズ17が、
上カバー11に一体的に設けられているため、安価、か
つ容易に製造することができる。また、上カバー11に
対する拡大レンズ17の取付強度が高く、衝撃によって
拡大レンズ17が外れたりしない。
【0017】さらに、制御装置5は、上カバー11を下
カバー12と分離するためには、2つの取付片25,2
5・・を切断することにより下カバー12の取付タブ2
2と螺着されたネジ保持部19を上カバー11から切り
離さなければならない構造であり、上カバー11が取り
外された場合には、必ず、その痕跡が残るため、ROM
13a以外の制御素子が不正に取り替えられた場合であ
っても、容易にその事態を発見することができる。加え
て、制御装置5は、各ネジ保持部19,19・・の前面
に設けられた取付片25,25・・が容易に切断可能で
あるため、それらの取付片25,25・・をニッパ等の
工具で切断することによって、上カバー11を容易に取
り外し、ROM13a以外の制御素子の内容を簡単にチ
ェックすることができる。
【0018】なお、本発明の制御装置は、上記実施形態
の態様に何ら限定されるものではなく、基板、上カバ
ー、下カバー等の形状、構造等の構成を、本発明の趣旨
を逸脱しない範囲内で適宜変更することができる。ま
た、本発明の遊技機用制御装置が取り付けられる遊技機
も、上記実施形態の態様に何ら限定されず、機枠、ミド
ル枠、機構板の形状、構造、制御装置の取付位置、取付
方法等の構成を、適宜変更することができる。
【0019】たとえば、拡大レンズは、半円柱状以外の
形状のものでも良い。また、拡大レンズは、必ずしも、
カバーに一体的に設ける必要はなく、着脱自在に設ける
ことも可能である。かかる構成を採用した場合には、制
御装置は、拡大レンズが損傷した場合でも容易に交換す
ることができる上、制御素子の外面の表示内容に応じて
拡大倍率の異なる拡大レンズに取り替えることができる
ものとなる。さらに、複数の拡大レンズを、複数の制御
素子の外面と対峙するようにカバーに設けることも可能
であるし、ROM以外の制御素子の外面と対峙するよう
に設けることも可能である。
【0020】一方、制御装置は、上カバーと下カバーと
が合着して基板を覆ったものに限定されず、1つのカバ
ーのみによって基板を覆ったものや、片開き式のカバー
によって基板を覆ったものでも良い。加えて、カバーを
上記実施形態の如く構成する場合には、上カバーに設け
る凹状部には、片開き式やのスライド式の蓋を設けるこ
とも可能である。
【0021】加えて、カバーは、全体が透明なものに限
定されず、拡大レンズの設置部分のみが透明なもの(た
とえば、拡大レンズの設置部分以外の部分をエンボス加
工したもの)等の一部が透明なものでも良い。かかる構
成を採用した場合には、制御装置は、拡大レンズと対峙
した特定の制御素子の外面に表示された情報以外の情報
を漏洩しないものとなる。
【0022】なお、上記実施形態においては本発明の遊
技機用制御装置をパチンコ機に使用した場合の一例につ
いて説明したが、本発明の遊技機用制御装置は、スロッ
トマシーンやテレビゲーム等のパチンコ機以外の遊技機
に使用することも可能である。
【0023】
【発明の効果】請求項1に記載された制御装置は、カバ
ーに、拡大レンズが、前記制御素子のうちの少なくとも
1つの外面と対峙するように設けられているため、特定
の制御素子が正規のものであるか否かを、カバーを取り
外したりすることなくきわめて容易に、かつ正確にチェ
ックすることができ、特定の制御素子が不正に取り替え
られた場合には、その事態を速やかに発見することがで
きる。このため、請求項1に記載された遊技機用制御装
置によれば、遊技機が不正遊技者にとって都合良く作動
する事態を未然に防止することができる。
【0024】請求項2に記載された制御装置は、拡大レ
ンズが、カバーに一体的に設けられているため、安価、
かつ容易に製造することができる。また、カバーに対す
る拡大レンズの取付強度が高く、衝撃によって拡大レン
ズが外れたりしない。
【0025】請求項3に記載された制御装置は、拡大レ
ンズが、カバーに着脱自在に設けられているため、拡大
レンズが損傷した場合でも容易に交換することができる
上、制御素子の外面の表示内容に応じて拡大倍率の異な
る拡大レンズに取り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の背面を示す説明図である。
【図2】制御装置の正面および右側面(パチンコ機の背
面から見た場合の正面および右側面)を示す説明図であ
る。
【図3】制御装置を分解して示す説明図である。
【図4】図2(a)におけるA−A線断面を示す説明図
である。
【符号の説明】
1・・パチンコ機、2・・機枠、3・・ミドル枠、4・
・機構板、5・・制御装置、6・・遊技球タンク、8・
・裏カバー、9・・基板、11・・上カバー、12・・
下カバー、13・・制御素子、13a・・ROM、14
・・ネジ孔、15・・平板部、16・・・・凹状部、1
7・・拡大レンズ、18・・上固着翼、19・・ネジ保
持部、20・・係合開口部、21・・下固着翼、22・
・取付タブ、23・・係合突起、24・・ボス、25・
・取付片。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月23日(2000.2.2
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 遊技機用制御装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機、スロ
ットマシーン等の遊技機を制御するための制御装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】遊技機の一種であるパチンコ機には、制
御装置が取り付けられており、その制御装置には、パチ
ンコ機の作動を制御するROMやCPU等の種々の制御
素子が内蔵されている。それらの制御素子の内でも、特
にROM等の特定の制御素子は、きわめて重要な役割を
果たすものであるため、パチンコ機が遊技者にとって都
合良く作動するように、不正に取り替えられることがあ
る。このため、従来の制御装置は、特定の制御素子が不
正に取り替えられた場合にその事態を発見することがで
きるように、特定の制御素子の外面に、その制御素子の
型式、使用される遊技機の機種名等の識別情報が表示さ
れている。また、制御素子が簡単に取り替えられたり、
改造されたりしないように、制御素子を配設した基板全
体が、合成樹脂によって形成された箱状のカバーによっ
て覆われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の制御装置は、制御素子を配設した基板全体がカバー
によって覆われているため、カバーの外側からでは、特
定の制御素子の外面に表示された識別情報が読みとりに
くく、識別情報をチェックするためには、カバーを取り
外さなければならなかった。したがって、識別情報を表
示した特定の制御装置が類似した識別情報を表示した別
のROMと不正に取り替えられた場合に、その事態を速
やかに発見することができないため、パチンコ機が不正
遊技者にとって都合良く作動する事態を効果的に防止す
ることができなかった。
【0004】本発明の目的は、上記従来の制御装置の問
題点を解消し、特定の制御素子に表示された識別情報を
容易にチェックすることができ、特定の制御素子が不正
に取り替えられた場合に、その事態を速やかに発見する
ことができ、遊技機が不正遊技者にとって都合良く作動
する事態を未然に防止することができる不正行為防止性
能の高い遊技機用制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のうち、請求項1
に記載された発明の構成は、遊技機の作動を制御する制
御素子が設置された制御基板と、その制御基板を覆うカ
バーとを有する遊技機用制御装置であって、前記カバー
が、透明な合成樹脂によって箱状に形成されており、平
板部分に凹状部を設けたものであるとともに、その凹状
部の最も内側に拡大レンズが設けられており、前記制御
素子のうちの少なくとも1つの外面と対峙した状態にな
っていることにある。請求項2に記載された発明の構成
は、請求項1に記載された発明において、拡大レンズ
が、カバーに一体的に設けられていることにある。請求
項3に記載された発明の構成は、請求項1に記載された
発明において、拡大レンズが、カバーに着脱自在に設け
られていることにある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の遊技機用制御装置
(以下、単に制御装置という)の一実施形態について、
図面に基づいて詳細に説明する。
【0007】図1は、遊技機の一種であるパチンコ機の
裏面を示したものであり、パチンコ機1は、周囲が機枠
2で覆われており、機枠2の内側には、ミドル枠3が片
開き自在に設けられている。そして、ミドル枠3には、
機構板4が装着されており、その機構板4の中央よりや
や下側には、制御装置5が取り付けられている。なお、
機構板4には、遊技球タンク6、裏カバー8等も、取り
付けられている。
【0008】図2〜図4は、制御装置5を示したもので
あり、制御装置5は、基板9、上カバー11および下カ
バー12等によって形成されている。基板9は、パチン
コ機1の作動内容を制御するための各種の情報を記録し
たROM13aやCPU等の種々の制御素子13,13
・・が、表面に設置されている。そして、ROM13a
の外面には、ROM13aの型式、パチンコ機1の機種
名、製造者、シリアルナンバー(すなわち、機台固有の
連続したナンバー)、製造年月日等の識別情報が表示さ
れている。また、基板9の各コーナー際には、ネジ孔1
4,14・・が穿設されている。
【0009】上カバー11は、透明な合成樹脂によって
箱状に形成されており、平板部15の中央よりやや左側
(パチンコ機1の背面から見た場合の左側)であってR
OM13aの前方(パチンコ機1の背面から見た場合の
前方)に相当する部位に横長な凹状部16が形成されて
いる。そして、凹状部16の最も内側に位置した部位に
は、半円柱状の拡大レンズ17が一体的に設けられてい
る。拡大レンズ17は、内面が平坦で外面が凸に湾曲し
た半円柱状であり、平坦な内面が、ROM13aの外面
と平行に対峙した状態になっている(図4参照)。
【0010】また、上カバー11の両サイドには、上固
着翼18,18が設けられており、それらの各上固着翼
18,18には、4個ずつネジ保持部19,19・・が
設けられている。各ネジ保持部19,19・・は、筒状
を有しており、内部に、木ネジ(図示せず)が係止され
ている。なお、木ネジは、いわゆるワンウェイタイプの
ものであり、ネジ回し等によっては、螺着時と反対の方
向に回転できないようになっている(すなわち、ネジ回
し等では、取り外すことができないようになってい
る)。さらに、各ネジ保持部19,19・・の基端部分
と各上固着翼18,18の前面(パチンコ機1の背面か
ら見た場合の前面)の板状部分とを繋ぐように、切断容
易な取付片25,25・・が一体的に設けられている。
加えて、各上固着翼18,18の上端縁には、それぞ
れ、係合開口部20が設けられている。
【0011】一方、下カバー12は、透明な合成樹脂に
よって、上カバー11と同一幅に形成されており、両サ
イドに、下固着翼21,21が連設されている。各下固
着翼21,21は、それぞれ、上カバー11の各ネジ保
持部19,19・・と対応する位置に、取付タブ22,
22・・が立設されており、上端縁に、係合突起23が
設けられている。また、下カバー12の下端際および上
端よりやや下側には、ネジ溝を穿設したボス24,24
・・が立設されている。
【0012】そして、下カバー12の前面(パチンコ機
1の背面から見た場合の前面)には、基板9が、ネジ孔
14,14・・部分を下カバー12の各ボス24,24
・・のネジ溝部分に螺着させることによって取り付けら
れている。さらに、基板9が取り付けられた下カバー1
2に、上カバー11が、各上固着翼18,18を各下固
着翼21,21に重ね合わせ、各係合開口部20,20
に各係合突起23,23を係合させた状態で、左側(パ
チンコ機1の背面から見た場合の左側)の最上方のネジ
保持部19を同側の最上方の取付タブ22に、右側(パ
チンコ機1の背面から見た場合の右側)の最下方のネジ
保持部19を同側の最下方の取付タブ22に、それぞ
れ、各ネジ保持部19,19内の木ネジによって螺着す
ることによって、合着されている。そして、上カバー1
1と下カバー12とによって、基板9を覆った状態にな
っている。
【0013】上記した制御装置5においては、拡大レン
ズ17によって、ROM13aに表示された識別情報が
拡大される。したがって、上カバー11の外側から、R
OM13aの外面に表示された識別情報を把握すること
ができる。
【0014】また、制御装置5においては、上カバー1
1のネジ保持部19と下カバー12の取付タブ22と
が、ワンウェイタイプの木ネジによって螺着されている
ため、木ネジを螺着時と反対方向に回転させても、ネジ
保持部19と取付タブ22との螺着状態が解除されな
い。それゆえ、ROM13a以外の制御素子の内容をチ
ェックする等のために上カバー11を取り外す場合に
は、取付タブ22と螺着した各ネジ保持部19の前方に
設けられた2つの取付片25,25を、ニッパ等の工具
で切断し、かかるネジ保持部19を上カバー11から切
り離すことによって、上カバー11と下カバー12とを
分離しなければならない。また、再度 上カバー11を
下カバー12に合着させる場合には、未だ取付タブ22
と螺着していないネジ保持部19を、同位置の取付タブ
22と螺着すれば良い。それゆえ、制御装置5において
は、制御素子の内容をチェックしても、再度、上カバー
11を下カバー12に合着させることができ、かかる上
カバー11と下カバー12との分離、合着を3回繰り返
すことができる。
【0015】制御装置5は、上記の如く構成されてお
り、上カバー11に、拡大レンズ17が、基板9上に設
置されたROM13aの外面と対峙するように設けられ
ているため、ROM13aが正規のものであるか否か
を、上カバー11、下カバー12を取り外したりするこ
となく、きわめて容易に、かつ正確にチェックすること
ができ、ROM13aが不正に取り替えられた場合に
は、その事態を速やかに発見することができる。したが
って、制御装置5によれば、遊技機が不正遊技者にとっ
て都合良く作動する事態を未然に防止することができ
る。
【0016】また、制御装置5は、拡大レンズ17が、
上カバー11に一体的に設けられているため、安価、か
つ容易に製造することができる。また、上カバー11に
対する拡大レンズ17の取付強度が高く、衝撃によって
拡大レンズ17が外れたりしない。
【0017】さらに、制御装置5は、上カバー11を下
カバー12と分離するためには、2つの取付片25,2
5・・を切断することにより下カバー12の取付タブ2
2と螺着されたネジ保持部19を上カバー11から切り
離さなければならない構造であり、上カバー11が取り
外された場合には、必ず、その痕跡が残るため、ROM
13a以外の制御素子が不正に取り替えられた場合であ
っても、容易にその事態を発見することができる。加え
て、制御装置5は、各ネジ保持部19,19・・の前面
に設けられた取付片25,25・・が容易に切断可能で
あるため、それらの取付片25,25・・をニッパ等の
工具で切断することによって、上カバー11を容易に取
り外し、ROM13a以外の制御素子の内容を簡単にチ
ェックすることができる。
【0018】なお、本発明の制御装置は、上記実施形態
の態様に何ら限定されるものではなく、基板、上カバ
ー、下カバー等の形状、構造等の構成を、本発明の趣旨
を逸脱しない範囲内で適宜変更することができる。ま
た、本発明の遊技機用制御装置が取り付けられる遊技機
も、上記実施形態の態様に何ら限定されず、機枠、ミド
ル枠、機構板の形状、構造、制御装置の取付位置、取付
方法等の構成を、適宜変更することができる。
【0019】たとえば、拡大レンズは、半円柱状以外の
形状のものでも良い。また、拡大レンズは、必ずしも、
カバーに一体的に設ける必要はなく、着脱自在に設ける
ことも可能である。かかる構成を採用した場合には、制
御装置は、拡大レンズが損傷した場合でも容易に交換す
ることができる上、制御素子の外面の表示内容に応じて
拡大倍率の異なる拡大レンズに取り替えることができる
ものとなる。さらに、複数の拡大レンズを、複数の制御
素子の外面と対峙するようにカバーに設けることも可能
であるし、ROM以外の制御素子の外面と対峙するよう
に設けることも可能である。
【0020】一方、制御装置は、上カバーと下カバーと
が合着して基板を覆ったものに限定されず、1つのカバ
ーのみによって基板を覆ったものや、片開き式のカバー
によって基板を覆ったものでも良い。加えて、カバーを
上記実施形態の如く構成する場合には、上カバーに設け
る凹状部には、片開き式やのスライド式の蓋を設けるこ
とも可能である。
【0021】加えて、カバーは、全体が透明なものに限
定されず、拡大レンズの設置部分のみが透明なもの(た
とえば、拡大レンズの設置部分以外の部分をエンボス加
工したもの)等の一部が透明なものでも良い。かかる構
成を採用した場合には、制御装置は、拡大レンズと対峙
した特定の制御素子の外面に表示された情報以外の情報
を漏洩しないものとなる。
【0022】なお、上記実施形態においては本発明の遊
技機用制御装置をパチンコ機に使用した場合の一例につ
いて説明したが、本発明の遊技機用制御装置は、スロッ
トマシーンやテレビゲーム等のパチンコ機以外の遊技機
に使用することも可能である。
【0023】
【発明の効果】請求項1に記載された制御装置は、カバ
ーが、透明な合成樹脂によって箱状に形成されており、
平板部分に凹状部を設けたものであるとともに、その凹
状部の最も内側に拡大レンズが設けられており、前記制
御素子のうちの少なくとも1つの外面と対峙した状態に
なっているため、特定の制御素子が正規のものであるか
否かを、カバーを取り外したりすることなくきわめて容
易に、かつ正確にチェックすることができ、特定の制御
素子が不正に取り替えられた場合には、その事態を速や
かに発見することができる。このため、請求項1に記載
された遊技機用制御装置によれば、遊技機が不正遊技者
にとって都合良く作動する事態を未然に防止することが
できる。
【0024】請求項2に記載された制御装置は、拡大レ
ンズが、カバーに一体的に設けられているため、安価、
かつ容易に製造することができる。また、カバーに対す
る拡大レンズの取付強度が高く、衝撃によって拡大レン
ズが外れたりしない。
【0025】請求項3に記載された制御装置は、拡大レ
ンズが、カバーに着脱自在に設けられているため、拡大
レンズが損傷した場合でも容易に交換することができる
上、制御素子の外面の表示内容に応じて拡大倍率の異な
る拡大レンズに取り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の背面を示す説明図である。
【図2】制御装置の正面および右側面(パチンコ機の背
面から見た場合の正面および右側面)を示す説明図であ
る。
【図3】制御装置を分解して示す説明図である。
【図4】図2(a)におけるA−A線断面を示す説明図
である。
【符号の説明】 1・・パチンコ機、2・・機枠、3・・ミドル枠、4・
・機構板、5・・制御装置、6・・遊技球タンク、8・
・裏カバー、9・・基板、11・・上カバー、12・・
下カバー、13・・制御素子、13a・・ROM、14
・・ネジ孔、15・・平板部、16・・・・凹状部、1
7・・拡大レンズ、18・・上固着翼、19・・ネジ保
持部、20・・係合開口部、21・・下固着翼、22・
・取付タブ、23・・係合突起、24・・ボス、25・
・取付片。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機の作動を制御する制御素子が設置
    された制御基板と、その制御基板を覆うカバーとを有す
    る遊技機用制御装置であって、 前記カバーに、拡大レンズが、前記制御素子のうちの少
    なくとも1つの外面と対峙するように設けられているこ
    とを特徴とする遊技機用制御装置。
  2. 【請求項2】 拡大レンズが、カバーに一体的に設けら
    れていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機用制
    御装置。
  3. 【請求項3】 拡大レンズが、カバーに着脱自在に設け
    られていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機用
    制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008067840A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Jb:Kk 基板ケース及び遊技機

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