JP2000288049A

JP2000288049A - マッサージ機

Info

Publication number: JP2000288049A
Application number: JP11104449A
Authority: JP
Inventors: Yoichi Furukawa; 洋一古川; Masanobu Aoki; 正亘青木; Mikiyuki Aoki; 幹亨青木; Kazuyo Inoue; 和世井上
Original assignee: Marutaka Co Ltd
Current assignee: Marutaka Co Ltd
Priority date: 1999-04-12
Filing date: 1999-04-12
Publication date: 2000-10-17

Abstract

(57)【要約】【課題】容易に装着、取り外しができ、施療部位に上下
方向からの圧力を加えることが可能なマッサージ機を提
供すること。【解決手段】空気圧を利用するマッサージ機において、
上部に袋状部材を有する底板１１と、下部に袋状部材を
有する天板１０と、前記底板と前記天板とを連結する支
柱１２とを有する。本発明によれば、例えば支柱を中央
部に配置することにより、断面が「エ」字状のマッサー
ジ機となり、左右の解放部から例えば足を挿入するだけ
で簡単に装着できる。更に、天板および底板に装着され
た袋状部材に空気ポンプ等によって空気を送り込んだ
り、排気したりすることを繰り返すことにより、足に上
下方向から圧力をかけることが可能となり、例えばすね
の脇にある三里のつぼに刺激を与えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はマッサージ機に関
し、特に、空気圧を利用して簡単に足などのマッサージ
を行うことが可能なマッサージ機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、空気圧を利用することにより、ゴ
ツゴツとした不快感をなくしたマッサージ機が提案され
ているが、例えば血圧計のように施療部を人体の施療部
位に巻き付けたり、筒状の施療部に手や足の施療部位を
通したりしてマッサージを行っていた。また、凹字状の
固定具の内側に空気袋等の施療部を配置してマッサージ
を行うものも提案されている。なお、関連する先行文献
としては、例えば特開平７−１１６２１２号公報、特開
平８−８９５４０号公報、特開平１０−５７４３８号公
報等がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記したような、従来
のマッサージ機において、施療部を施行部位に巻き付け
たり、施療部に施行部位を通したりするものは装着が面
倒であるという問題点があった。また、凹字状の固定具
を使用するマッサージ機においては足などの施療部位に
左右からの圧力しかかけることができないという問題点
があった。

【０００４】本発明の目的は、前記のような従来技術の
問題点を解決し、容易に装着、取り外しができ、施療部
位に上下方向からの圧力を加えることが可能なマッサー
ジ機を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、空気圧を利用
するマッサージ機において、上部に袋状部材を備えた底
板と、下部に袋状部材を備えた天板と、前記底板と前記
天板とを連結する支柱とを有することを特徴とする。本
発明によれば、例えば支柱を中央部に配置することによ
り、断面が「エ」字状のマッサージ機となり、左右の解
放部から例えば足を挿入するだけで簡単に装着できる。
更に、天板および底板に装着された袋状部材に空気ポン
プ等によって空気を送り込んだり、排気したりすること
を繰り返すことにより、足に上下方向から圧力をかける
ことが可能となり、例えばすねの脇にある三里のつぼに
刺激を与えることができる。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。図１は、本発明を適用したマッサージ機の
構造を示す斜視図である。底板１１および天板１０は略
長方形をしており、天板１０は底板１１よりもわずかに
小さい。そして、天板１０および底板１１のそれぞれの
長辺の中点を結ぶ線に沿って、支柱１２が底板１１およ
び天板１０を連結している。

【０００７】図２は、本発明を適用したマッサージ機の
構造を示す側面図である。天板１０および底板１１は平
行に配置されており、図２の左側の部分においては、天
板１０の一方の長辺と底板１１の一方の長辺により形成
される面が前記底板１１と直角をなすように配置されて
いる。また図２の右側の部分においては、底板１１の長
辺の方が天板１０の長辺よりも右側に突き出しており、
天板１０の長辺と底板１１の長辺により形成される面
と、底板１１のなす角度αは鋭角となっている。天板１
０の下面および底板１１の上面にはそれぞれ上部空気袋
２０および下部空気袋２１が装着されており、それぞれ
パイプ２２、２３によって図示しないポンプ装置に接続
されている。

【０００８】図３は、本発明を適用したマッサージ機の
構造を示す断面図である。マッサージ機の断面は略
「エ」字状をしており、断面を斜線によって示すフレー
ム３０によって、天板１０、底板１１、支柱１２が一体
に成形されている。材質としては金属や木材も使用可能
であるが、強度や重量の点でプラスティックが好適であ
る。支柱１２の上部及び下部には空気袋２０、２１を配
置するための孔が設けられており、この孔を貫通して空
気袋２０、２１がそれぞれ天板１０の下部および底板１
１の上部に配置されている。なお、表面にはフレーム３
０および空気袋２０、２１を覆う布製のカバー３１が装
着されている。底板１１の長辺は天板１０の長辺よりも
長く、天板１０の短辺と、同じ側にある底板１１の短辺
により形成される面と、底板１１のなす角度βは鋭角と
なっている。

【０００９】図４は、マッサージ機に装着される空気袋
の構造を示す平面図である。図４（ａ）は、上部空気袋
２０の構成を示している。上部空気袋２０は、気密性の
２枚のシートを重ねて周囲を接着したものであり、中央
部分がくびれて両端にいくほど広がった鼓状の形状をし
ている。そして、２カ所の空気供給孔から空気を供給す
ることによって両端に近い部分がより膨らむように構成
されている。これは、例えば足をマッサージする場合に
すねの真上からではなく、より外側から圧力がかかるよ
うにするためである。

【００１０】図４（ｂ）は下部空気袋２１の構成を示し
ている。下部部空気袋２１も気密性の２枚のシートを重
ねて周囲を接着したものであり、２つの長方形を連結し
た形状をしている。そして、２カ所の空気供給孔から空
気を供給することによって膨らむように構成されてい
る。なお、例えば加圧したときに足のふくらはぎ部分が
均一に加圧され、かつすわりが良いようにするために、
左右それぞれの長方形部分の中央部を膨らまないように
接着してもよい。なお、上部空気袋２０および下部空気
袋２１は中央部分において連結した１つの袋状部材とし
て製作されているが、左右にそれぞれ独立した２個の空
気袋を設けてもよい。

【００１１】図５は、脚を付けたマッサージ機の複数の
使用状態を示す側面図である。図１のマッサージ機は、
このまま床に置いて足や手を左右の開口部から挿入して
使用することも可能であるが、図５のように独立して折
り畳み可能な脚４０、４１を付加することによって、よ
り便利に使用可能となる。図５（ａ）は両側の脚４０、
４１を伸ばしてマッサージ機を高い位置で水平に設置し
た状態を示している。例えば椅子型のマッサージ機ある
いはソファーと同時に使用する場合に、底板１１の上部
の高さを椅子型のマッサージ機の座の高さと同じにする
ことにより、椅子型のマッサージ機に座って脚を水平に
伸ばして本発明のマッサージ機を使用できる。

【００１２】図５（ｂ）は一方の脚４０を折り畳み、他
方の脚４１を半分折り畳んだ状態としたものであり、マ
ッサージ機を斜めに設置した状態を示している。例えば
任意の椅子やソファーと同時に使用する場合に、足を斜
めに伸ばして本発明のマッサージ機を使用できる。

【００１３】図５（ｃ）は両方の脚４０、４１を折り畳
んだ状態としたものであり、マッサージ機を低い位置に
水平に設置した状態を示している。この状態において
は、例えば図１の実施例のように、マッサージ機を床に
おいて使用者も床に座り、足などを挿入して使用した
り、あるいは足先をマッサージするために、任意の椅子
やソファーに座って、足を斜めに伸ばして、足先をマッ
サージ機の右側（支柱１２が傾斜している側）から挿入
し、足の甲や土踏まずをマッサージすることができる。

【００１４】この場合、天板１０の方が底板１１よりも
幅が短く、図２の角度αが鋭角であるので、足先を挿入
した場合に、奥まで挿入することができ、くるぶしに近
い部分までマッサージすることが可能となる。なお、図
５（ｃ）の状態で天板１０の高さを椅子型のマッサージ
機やソファーの座の高さと同じにすることにより、天板
１０の上部を足乗せ台（オットマン）としても使用可能
である。

【００１５】図６は、脚を付けたマッサージ機の構造を
示す底面図である。図６（ａ）は両方の脚４０、４１を
折り畳んだ状態を示しており、図６（ｂ）は両方の脚４
０、４１を伸ばした状態を示している。脚４０、４１は
それぞれ略「コ」字状をした金属製のパイプであり、両
端が取り付け金具５０に回動可能に連結されている。そ
して、取り付け金具５０は底板１１の底部にねじで固着
されている。また、脚４０、４１それぞれの一方の連結
部にはロック機構が装備されている。

【００１６】図７は、マッサージ機の脚のロック機構の
構造を示す側面図および底面図である。図７（ａ）は、
ロック機構の側面図であり、図７（ｂ）は底面図であ
る。脚４０（４１）と取り付け金具５０とは固定ピン５
１によって回動可能に連結されている。脚４０の固定ピ
ン５１の近傍には、長円形の孔５３に挿入された可動ピ
ン５４が設けられており、バネ５５によって固定ピン５
１の方向に引っ張られている。一方、固定金具５０に
は、長円形の孔５３と対応する３カ所の位置に切り欠き
５６、５７、５８が設けられている。

【００１７】図７（ａ）は脚４０を伸ばした位置でロッ
クしている状態を示しており、可動ピン５４は切り欠き
５６と係合した状態で、バネ５５によって固定ピン５１
方向に引っ張られているので、脚４０はこの位置で固定
（ロック）される。脚４０のロック位置を変更したい場
合には、図７（ｂ）に点線で示すように手で可動ピン５
４を固定ピン５１と反対側に押してロックを解除し、脚
４０を回動させて所望の位置で可動ピン５４を離し、可
動ピン５４と切り欠き５６、５７、５８の内の１つとを
係合させてロックする。図７（ｃ）は脚４０を半分伸ば
した位置でロックした状態を、また図７（ｄ）は脚４０
を折り畳んだ位置でロックした状態をそれぞれ示してい
る。なお、このロック機構は一例であって、本発明のマ
ッサージ機には公知の任意の構造のロック機構を採用可
能である。

【００１８】図８は、マッサージ機を駆動するエアポン
プ装置の構成を示すブロック図である。エアポンプ装置
７１のエアポンプ７２は空気を加圧して送出し、エアタ
ンク７３を介して平滑された加圧空気は給排気弁７４に
供給される。給排気弁７４は電磁的に駆動され、マッサ
ージ機７０の空気袋（エアバック）２０、２１に連結さ
れているパイプ７６をエアタンク７３に接続して加圧し
たり、あるいは外気と接続して排気したりする。

【００１９】制御回路７５は、エアポンプ７２および給
排気弁７４を制御し、例えば、給排気弁７４をポンプ側
に切り替え、エアポンプ７２を駆動して所定時間加圧
し、その後ポンプ７２を停止させると共に給排気弁７４
を排気に切り替える動作を繰り返す。なお、加圧時の空
気袋２０、２１の圧力は加圧時間に依存するが、長時間
加圧した場合にはポンプ７２の能力に依存する。

【００２０】以上、本発明の実施例を開示したが、本発
明には下記のような変形例も考えられる。実施例におい
ては、支柱１２が中央部分に設けられている例を開示し
たが、支柱の位置や形状、数は任意であり、例えばどち
らかの短辺に１つ設けてもよいし、両側の短辺に２つ、
あるいは中央と両側の短辺の３カ所に設けてもよい。形
状も板状の例を示したが、円柱状、棒状、複数の棒の組
み合わせ、ひも状など任意である。実施例においては天
板の長辺、短辺が共に底板よりも短い例を開示したが、
天板の短辺のみあるいは長辺のみが底板よりも短いか、
あるいは同じ形状であってもよい。なお、天板と底板と
が同じ形状であっても図２の角度αを鋭角にすることは
可能である。実施例においては独立して折り畳み可能な
脚を有する実施例を開示したが、折り畳み不可能な脚、
あるいは折り畳みは不可能であるが独立して着脱可能な
脚を備えてもよい。実施例においてはマッサージ機本体
とポンプ装置とが別の装置である例を開示したが、本体
内にポンプを内蔵させることも可能である。

【００２１】

【発明の効果】本発明は、空気圧を利用するマッサージ
機において、上部に袋状部材を有する底板と、下部に袋
状部材を有する天板と、前記底板と前記天板とを連結す
る支柱とを有するので、例えば支柱を中央部に配置する
ことにより、断面が「エ」字状のマッサージ機となり、
左右の解放部から例えば足を挿入するだけで簡単に装着
できるという効果がある。また、天板および底板に装着
された袋状部材に空気ポンプ等によって空気を送り込ん
だり、排気したりすることを繰り返すことにより、足に
上下方向から圧力をかけることが可能となり、例えばす
ねの脇にある三里のつぼに刺激を与えることができると
いう効果もある。また、天板の前後方向の長さが底板の
前後方向の長さよりも短いので、足先や足の裏をマッサ
ージするのに都合がよく、更に、椅子と組み合わせて使
用する場合に、高さが多少ずれていても違和感なく使用
できるという効果もある。更に、前後を独立して折り畳
み可能な脚を設けたので、座った姿勢の他、任意の高さ
の椅子やソファーと組み合わせて使用できるという効果
もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用したマッサージ機の構造を示す斜
視図である。

【図２】本発明を適用したマッサージ機の構造を示す側
面図である。

【図３】本発明を適用したマッサージ機の構造を示す断
面図である。

【図４】マッサージ機に装着される空気袋の構造を示す
平面図である。

【図５】脚を付けたマッサージ機の複数の使用状態を示
す側面図である。

【図６】脚を付けたマッサージ機の構造を示す底面図で
ある。

【図７】脚のロック機構の構造を示す側面図および底面
図である。

【図８】エアポンプ装置の構成を示すブロック図であ
る。

【符号の説明】

１０…天板、１１…底板、１２…支柱、２０…上部空気
袋、２１…下部空気袋、２２、２３…パイプ、３０…フ
レーム、３１…布製のカバー、４０、４１…脚、５０…
取り付け金具、５１…固定ピン、５３…長円形の孔、５
４…可動ピン、５５…バネ、５６、５７、５８…切り欠
き、７０…マッサージ機、７１…エアポンプ装置、７２
…エアポンプ、７３…エアタンク、７４…給排気弁、７
５…制御回路、７６… パイプ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者青木幹亨静岡県藤枝市八幡広通550番１株式会社マルタカ内 (72)発明者井上和世神奈川県横浜市青葉区荏田町297番８有限会社ネオデザイン内Ｆターム(参考） 4C100 AD02 BA02 BB05 BC11 CA02 DA10

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】上部に袋状部材を備えた底板と、下部に袋状部材を備えた天板と、前記底板と前記天板とを連結する支柱とを有することを
特徴とするマッサージ機。
【請求項２】前記底板および前記天板は略長方形であ
り、前記支柱は、前記底板および前記天板の中央部分を連結
する板状部材からなることを特徴とする請求項１に記載
のマッサージ機。
【請求項３】前記天板の一方の長辺と、前記天板の一方
の長辺と同じ側にある前記底板の一方の長辺により形成
される面が前記底板と直角あるいは鋭角をなし、かつ、前記天板の一方の短辺と、前記天板の一方の短辺と同じ
側にある前記底板の一方の短辺により形成される面が前
記底板と直角あるいは鋭角をなすように構成されたこと
を特徴とする請求項２に記載のマッサージ機。
【請求項４】前記底板に脚が装着されていることを特徴
とする請求項１乃至３に記載のマッサージ機。
【請求項５】前記脚は、２つの長辺に近い脚をそれぞれ
独立して折り畳むことができるように構成されているこ
とを特徴とする請求項４に記載のマッサージ機。