JP2000286514A - 接着剤付きフレキシブルプリント回路用基板 - Google Patents

接着剤付きフレキシブルプリント回路用基板

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JP2000286514A
JP2000286514A JP8713099A JP8713099A JP2000286514A JP 2000286514 A JP2000286514 A JP 2000286514A JP 8713099 A JP8713099 A JP 8713099A JP 8713099 A JP8713099 A JP 8713099A JP 2000286514 A JP2000286514 A JP 2000286514A
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polyimide resin
thickness
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Yoshitaka Okugawa
良隆 奥川
Etsu Takeuchi
江津 竹内
Yoshiyuki Yamamori
義之 山森
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のフレキシブルプリント回路用基板で
は、絶縁層上に別の樹脂層を設けない状態でフラットに
なるように製造されており、このようなフレキシブルプ
リント回路用基板の絶縁層上に接着剤樹脂層を塗布形成
すると、カールが発生し、微細回路の加工や、高精度の
張り合わせが出来ないという問題点がある。 【解決手段】 銅箔上に、厚さ0.5から5μmで線膨
張係数が15から45ppmの第1のポリイミド層と、厚
さ2から30μmで線膨張係数が5から20ppmの第2
のポリイミド層、厚さ2から20μmの接着剤層を積層
する。 または、銅箔上に、厚さ0.5から5μmで線
膨張係数が15から45ppmの第1のポリイミド層と、
厚さ2から30μmで線膨張係数が5から20ppmの第
2のポリイミド層、厚さ0.5から5μmで線膨張係数
が15から45ppmの第3のポリイミド層、および厚さ
2から20μmの接着剤層を積層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路形成後に、別
の回路基板と張り合わせたり、半導体素子や電気・電子
部品を接着固定することができ、カールが無く、層間の
密着力が高く、耐熱性の良い接着剤付きフレキシブルプ
リント回路用基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フレキシブルプリント回路用基板
は、銅箔と接着剤付き絶縁フィルムを熱圧着などの方法
で張り合わせたり、銅箔上に直接ポリアミド酸樹脂溶液
を塗布乾燥させて接着剤層の無いポリイミドフレキシブ
ルプリント回路用基板を得る方法で製造されている。ま
た、フレキシブルプリント回路用基板の絶縁層上に接着
剤樹脂層を設け、別のプリント回路用基板と接着した
り、半導体素子や電子部品を接着固定させたりすること
が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな接着剤付きフレキシブルプリント回路用基板では、
次のような問題点があった。接着剤付き絶縁フィルムを
銅箔と熱圧着したものでは、絶縁フィルムの接着剤の耐
熱が低いため、絶縁層上に塗布する接着剤として高温で
の乾燥が必要となる耐熱の良い接着剤を用いることがで
きなかった。また、銅箔上に直接ポリアミド酸樹脂を塗
布乾燥させた後にアニールして接着剤層の無いポリイミ
ドフレキシブルプリント回路用基板を得る方法では、耐
熱性が良いので、絶縁層上に塗布する接着剤に、高耐熱
接着剤を使用することができるが、一般に、このような
接着剤層のないポリイミドフレキシブル回路板では、ポ
リイミド樹脂上に接着剤を設けない状態でカールがない
ように設計されており、絶縁層上に接着剤層を形成する
と、樹脂層を内にして大きくカールが発生してしまい、
回路加工やハンドリングに支障が生じる。
【0004】このようなカールを防ぐ方法として、接着
剤と絶縁層の線膨張係数を考慮した積層方法が提案され
ている。すなわち、一般に接着剤はその線膨張係数が銅
箔の線膨張係数である16ppmより大きいので、絶縁層
の線膨張係数を銅箔より小さくすることにより、銅箔と
絶縁層と接着剤を積層した状態でカールが発生しないよ
うにするというものである。しかしながら、このような
方法で得られる接着剤付きフレキシブルプリント回路用
基板では、絶縁層の線膨張係数を小さくすると、銅箔や
接着剤層との密着性が悪くなり、これらの層間で剥離が
発生するという問題点があった。
【0005】そこで本発明は、従来の接着剤付きフレキ
シブルプリント回路用基板が有する上記の問題を鑑み
て、鋭意研究をした結果なされたものであり、接着剤付
きでカールが無く、層間の密着力が高く、耐熱性の良い
接着剤付きフレキシブルプリント回路用基板を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の接着剤付きフレキシブルプリント回路用
基板の第1の構成は、銅箔上に、厚さ0.5から5μm
で線膨張係数が15から45ppmの第1のポリイミド
樹脂層と、厚さ2から30μmで線膨張係数が5から2
0ppmの第2のポリイミド樹脂層、厚さ2から20μ
mの接着剤樹脂層を積層することを特徴とする接着剤付
きフレキシブルプリント回路用基板である。
【0007】また、本発明の接着剤付きフレキシブルプ
リント回路用基板の第2の構成では、銅箔上に、厚さ
0.5から5μmで線膨張係数が15から45ppmの
第1のポリイミド樹脂層と、厚さ2から30μmで線膨
張係数が5から20ppmの第2のポリイミド樹脂層、
厚さ0.5から5μmで線膨張係数が15から45pp
mの第3のポリイミド樹脂層、および厚さ2から20μ
mの接着剤樹脂層を積層することを特徴とする接着剤付
きフレキシブルプリント回路用基板である。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の接着剤付
きフレキシブルプリント回路用基板の構成を説明するた
めの図で、接着剤付きフレキシブルプリント回路用基板
は、銅箔4上に、厚さ0.5から5μmで線膨張係数が
15から45ppmの第1のポリイミド樹脂層1と、厚
さ2から30μmで線膨張係数が5から20ppmの第
2のポリイミド樹脂層2、厚さ2から20μmの接着剤
樹脂層3が積層されたものである。
【0009】本発明の第1の構成では、銅箔上に、線膨
張係数が15から45ppmの第1のポリイミド樹脂層
を0.5から5μmの厚みに成形されるが、線膨張係数
が15ppm未満の場合、銅箔との密着力が十分でな
く、45ppmを越える場合、銅箔を外側にしたカール
が発生するため、本発明のフレキシブルプリント回路用
基板に好ましくない。厚みは、0.5μm未満の場合、
銅箔の粗化を埋めることが出来ないため好ましくない。
5μmを越える場合、該樹脂の線膨張係数を小さくして
も銅箔を外側にしたカールが発生する。
【0010】次に、第1のポリイミド樹脂層の上に、線
膨張係数が5から20ppmの第2のポリイミド樹脂層
を2から30μmの厚みに形成されるが、この樹脂層
は、本発明のフレキシブルプリント回路用基板におい
て、絶縁性を発現させるものである。該樹脂層の厚みが
2μm未満の場合、絶縁性が不充分であり、30μmを
越える場合、フレキシブルプリント回路用基板全体の厚
みが厚くなり、フレキシブル性が損なわれる。線膨張係
数が5ppm未満の場合、本発明の第2のポリイミド樹
脂層と第1のポリイミド樹脂層との密着力が低下する。
線膨張係数が20ppmを越える場合、銅箔を外側にし
たカールが発生する。
【0011】図2は、本発明の第2の接着剤付きフレキ
シブルプリント回路用基板の構成を説明するための図
で、銅箔4上に第1のポリイミド樹脂層1および第2の
ポリイミド樹脂層2を形成するのは、前記第1の構成の
場合と同様であるが、第2のポリイミド樹脂層2の上
に、線膨張係数が15から45ppmの第3のポリイミ
ド樹脂層5を0.5から5μmの厚みに形成することを
特徴とし、該第3のポリイミド樹脂層5の上に厚さ2か
ら20μmの接着剤樹脂層3が積層されたものである。
【0012】本発明の第2の構成における、第3のポリ
イミド樹脂層は、第2のポリイミド樹脂層と接着樹脂剤
層との層間密着力が不十分な場合に、これを改善する方
法として使用される。
【0013】第3のポリイミド樹脂層の線膨張係数が1
5ppm未満の場合、銅箔との密着力が十分でなく、4
5ppmを越える場合、銅箔を外側にしたカールが発生
するため、本発明のフレキシブルプリント回路用基板に
好ましくない。厚みは、0.5μm未満の場合、銅箔の
粗化を埋めることが出来ないため好ましくない。5μm
を越える場合、該樹脂の線膨張係数を小さくしても銅箔
を外側にしたカールが発生する。
【0014】本発明の接着剤付きフレキシブルプリント
回路用基板の製造において、銅箔上に第1から第3のポ
リイミド樹脂層を積層形成するには、ポリイミド樹脂の
溶液を直接流延塗布して乾燥する方法や、ポリイミドの
前駆体であるポリアミド酸溶液を流延塗布したのち、高
温で加熱することによってイミド化反応を行って形成す
る方法が用いられる。
【0015】ポリイミド樹脂溶液やポリアミド酸溶液を
塗布する方法では、ドクターブレード、ナイフコータ、
バーコータ、カーテンコータ、ダイコータ、ロールコー
タ、リバースコータなどが使用できる。
【0016】次に、得られたポリイミド樹脂絶縁層付銅
箔のポリイミド樹脂面上に、接着剤を塗布する。塗布す
る方法は、絶縁層のポリイミド樹脂を塗布する方法と同
じ方法が使用できる。
【0017】本発明に用いる接着剤樹脂としては、熱可
塑性樹脂、熱硬化性樹脂、それらの混合でも使用できる
が、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、
ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂等が好
適に使用できる。特に、シリコーン変性ポリイミド樹脂
にエポキシ樹脂を混合した樹脂が、低い温度で接着で
き、しかも接着力が高く、吸湿率が低いので耐湿信頼性
も良く、最も好ましい。
【0018】本発明に用いる銅箔には、圧延銅箔、電解
銅箔のいづれも使用できるが、微細回路加工が出来、ポ
リイミドとの界面応力が少ない圧延銅箔が好ましい。
【0019】
【実施例】以下、本発明について、実施例により更に詳
しく説明するが、何らこれらに限定されない。
【0020】「合成例」 (シリコーン変性ポリイミド樹脂の合成)乾燥窒素ガス
導入管、冷却器、温度計、攪拌機を備えた四口フラスコ
に、脱水精製したN−メチル−2−ピロリドン(NM
P)791gを入れ、窒素ガスを流しながら10分間激
しく攪拌した後、2,2−ビス(4−(アミノフェノキ
シ)フェニルプロパン(BAPP)73.9g、1,3
−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン(APB)1
7.5g、α,ω−ビス(3−アミノプロピル)ポリジ
メチルシロキサン50.2g(平均分子量837)を投
入し、系を60℃に加熱し、均一になるまで攪拌した。
次に系を氷水浴で5℃以下に冷却し、3,3’,4,
4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPD
A)44.1g、エチレングリコールビストリメリット
酸二無水物(TMEG)61.5gを粉末状のまま15
分間かけて添加し、その後3時間攪拌を続けた。この間
フラスコは5℃以下に保った。その後、窒素ガス導入管
と冷却器を外し、キシレンを満たしたディーン・スター
ク管をフラスコに装着し、系にキシレン198gを添加
した。油浴にかえて系を175℃に加熱し発生する水を
系外に除いた。4時間加熱して系からの水の発生が認め
られなくなった後、冷却し、シリコーン変性ポリイミド
樹脂を得た。
【0021】「実施例1」厚さ18μmの圧延銅箔(三
井金属製BSH箔)上に、イミド化後の線膨張係数が3
5ppmのポリアミド酸(デュポン社製 カプトン)の
固形分15%NMP溶液を、イミド化後の厚さが2μm
になるように塗工し、80℃で20分、150℃で20
分乾燥して、第1のポリイミド樹脂層を形成した。次
に、イミド化後の線膨張係数が12ppmのポリアミド
酸(宇部興産製 UワニスS)の固形分13%NMP溶
液を、イミド化後の厚みが10μmになるように塗工
し、80℃で20分、150℃で20分、250℃で2
0分乾燥して第2のポリイミド樹脂層を形成して、第1
と第2のポリイミド樹脂層を形成したフレキシブルプリ
ント回路用基板を得た。窒素雰囲気中でこのフレキシブ
ルプリント回路用基板を380℃で2時間加熱して、各
層のイミド化反応を行った。次に、上記合成例で得られ
たシリコーン変性ポリイミド樹脂100重量部とエポキ
シ樹脂(油化シェルエポキシ製 YX4000H)10
重量部を混合して得られた接着剤樹脂の固形分35%N
MP溶液を、上記のフレキシブルプリント回路用基板の
ポリイミド樹脂層面の上にバーコータで塗布し、80℃
で10分、150℃で10分、180℃で10分乾燥さ
せて、10μmの接着剤樹脂層を形成した。得られた接
着剤付きフレキシブルプリント回路用基板は、カールが
無く、ポリイミド樹脂層と銅箔の界面のピール強度が
1.2kgf/cm、ポリイミド樹脂層と接着剤樹脂層の界面
のピール強度が1.0kgf/cmであった。
【0022】「実施例2」厚さ18μmの圧延銅箔(三
井金属製BSH箔)上に、イミド化後の線膨張係数が3
5ppmのポリアミド酸(デュポン製 カプトン)の固
形分15%NMP溶液を、イミド化後の厚さが2μmに
なるように塗工し、80℃で20分、150℃で20分
乾燥して、第1のポリイミド樹脂層を形成した。次に、
イミド化後の線膨張係数が12ppmのポリアミド酸
(宇部興産製 UワニスS)の固形分13%NMP溶液
を、イミド化後の厚みが10μmになるように塗工し、
80℃で20分、150℃で20分、200℃で20分
乾燥して第2のポリイミド樹脂層を形成した。さらに第
2のポリイミド樹脂層の上に、第1のポリイミド樹脂層
に使用した物と同じポリアミド酸溶液を使用して、イミ
ド化後の厚さが1μmになるように塗工し、80℃で2
0分、150℃で20分、250℃で20分乾燥して、
第1と第2と第3のポリイミド樹脂層を形成したフレキ
シブルプリント回路用基板を得た。窒素雰囲気中でこの
フレキシブルプリント回路用基板を380℃で2時間加
熱して、各層のイミド化反応を行った。次に、上記合成
例で得られたシリコーン変性ポリイミド樹脂100重量
部とエポキシ樹脂10重量部を混合して得られた接着剤
樹脂の固形分35%NMP溶液を、上記のフレキシブル
プリント回路用基板のポリイミド樹脂層面の上に塗布
し、80℃で10分、150℃で10分、180℃で1
0分乾燥させて、10μmの接着剤樹脂層を形成した。
得られた接着剤付きフレキシブルプリント回路用基板
は、カールが無く、ポリイミド樹脂層と銅箔の界面のピ
ール強度が1.2kgf/cm、ポリイミド樹脂層と接着剤樹
脂層の界面のピール強度が1.4kgf/cmであった。
【0023】「実施例3」厚さ18μmの圧延銅箔(三
井金属製BSH箔)上に、イミド化後の線膨張係数が3
5ppmのポリアミド酸の固形分15%NMP溶液(デ
ュポン社製 カプトン)を、イミド化後の厚さが3μm
になるように塗工し、80℃で20分、150℃で20
分乾燥して、第1のポリイミド樹脂層を形成した。次
に、イミド化後の線膨張係数が12ppmのポリアミド
酸(宇部興産製 UワニスS)の固形分13%NMP溶
液を、イミド化後の厚みが25μmになるように塗工
し、80℃で20分、150℃で20分、250℃で2
0分乾燥して第2のポリイミド樹脂層を形成した。さら
に第2のポリイミド樹脂層の上に、第1のポリイミド樹
脂層に使用した物と同じポリアミド酸溶液を使用して、
イミド化後の厚さが1μmになるように塗工し、80℃
で20分、150℃で20分、250℃で20分乾燥し
て、第1と第2と第3のポリイミド樹脂層を形成したフ
レキシブルプリント回路用基板を得た。窒素雰囲気中で
このフレキシブルプリント回路用基板を380℃で2時
間加熱して、各層のイミド化反応を行った。窒素雰囲気
中でこのフレキシブルプリント回路用基板を380℃で
2時間加熱して、各層のイミド化反応を行った。次に、
上記合成例で準備したシリコーン変性ポリイミド樹脂1
00重量部とエポキシ樹脂(油化シェルエポキシ製 Y
X4000H)10重量部を混合して得られた接着剤樹
脂の固形分35%NMP溶液を、上記のフレキシブルプ
リント回路用基板のポリイミド樹脂層面の上にバーコー
タで塗布し、80℃で10分、150℃で10分、18
0℃で10分乾燥させて、10μmの接着剤樹脂層を形
成した。得られた接着剤付きフレキシブルプリント回路
用基板は、カールが無く、ポリイミド樹脂層と銅箔の界
面のピール強度が1.3kgf/cm、ポリイミド樹脂層と接
着剤樹脂層の界面のピール強度が1.2kgf/cmであっ
た。
【0024】「比較例1」厚さ18μmの圧延銅箔(三
井金属製 BSH箔)上に、イミド化後の線膨張係数が
12ppmのポリアミド酸(宇部興産製 UワニスS)
の15重量%NMP溶液を塗布し、80℃で20分、1
50℃で20分、250℃で20分乾燥させた後、窒素
雰囲気中で380℃で2時間乾燥して、厚みが12μm
のポリイミド樹脂絶縁層付きフレキシブルプリント回路
用基板を得た。上記の合成例で準備したシリコーン変性
ポリイミド樹脂100重量部と、エポキシ樹脂(油化シ
ェルエポキシ製 YX4000H)10重量部を混合し
て得られた接着剤樹脂の固形分35%NMP溶液を、上
記のフレキシブルプリント回路用基板のポリイミド樹脂
層面の上にバーコータで塗布し、80℃で10分、15
0℃で10分、180℃で10分乾燥させて、10μm
の接着剤樹脂層を形成した。このようにして得られた接
着剤付きフレキシブルプリント回路用基板は、カールは
無かったが、銅箔とポリイミド樹脂層の界面のピール強
度が0.2kgf/cmと低く、また、接着剤樹脂層とポリイ
ミド樹脂層の界面のピール強度も0.5kgf/cmと低いも
のであった。
【0025】「比較例2」厚さ18μmの圧延銅箔(三
井金属製BSH箔)上に、イミド化後の線膨張係数が1
2ppmのポリアミド酸(宇部興産製 UワニスS)の
固形分13%NMP溶液を、イミド化後の厚さが10μ
mになるように塗工し、80℃で20分、150℃で2
0分乾燥して、第1のポリイミド樹脂層を形成した。次
に、イミド化後の線膨張係数が35ppmであるポリア
ミド酸(デュポン社製カプトン)の固形分13%NMP
溶液を、イミド化後の厚みが3μmになるように塗工
し、80℃で20分、150℃で20分、200℃で2
0分乾燥して、第1と第2のポリイミド樹脂層を形成し
たフレキシブルプリント回路用基板を得た。窒素雰囲気
中でこのフレキシブルプリント回路用基板を380℃で
2時間加熱して、各層のイミド化反応を行った。次に、
上記合成例で準備したシリコーン変性ポリイミド樹脂1
00重量部とエポキシ樹脂(油化シェルエポキシ製YX
4000H)10重量部を混合して得られた接着剤樹脂
の固形分35%NMP溶液を、上記のフレキシブルプリ
ント回路用基板のポリイミド樹脂層面の上に塗布し、8
0℃で10分、150℃で10分、180℃で10分乾
燥させて、10μmの接着剤樹脂層を形成した。得られ
た接着剤付きフレキシブルプリント回路用基板は、銅箔
を外側にして曲率半径30mmでカールが発生した。ま
た、接着剤樹脂層とポリイミド樹脂層の界面ピール強度
は1.2Kgf/cmと良好であったが、ポリイミド樹脂層と
銅箔の界面のピール強度は0.2kgf/cmと低いものであ
った。
【0026】
【発明の効果】本発明の接着剤付きフレキシブルプリン
ト回路用基板の製造方法によれば、回路形成後に、別の
回路基板と張り合わせたり、半導体素子や電気・電子部
品を接着固定する事ができ、カールが無く、層間の密着
力が高く、耐熱性の良い接着剤付きフレキシブルプリン
ト回路用基板を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接着剤付きフレキシブル回路板の第1
の構成を説明する図。
【図2】本発明の接着剤付きフレキシブル回路板の第2
の構成を説明する図。
【符号の説明】
1:第1のポリイミド樹脂層 2:第2のポリイミド樹脂層 3:接着剤樹脂層 4:銅箔 5:第3のポリイミド樹脂層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅箔上に、厚さ0.5から5μmで線膨
    張係数が15から45ppmの第1のポリイミド樹脂層
    と、厚さ2から30μmで線膨張係数が5から20pp
    mの第2のポリイミド樹脂層、厚さ2から20μmの接
    着剤樹脂層が積層された接着剤付きフレキシブルプリン
    ト回路用基板。
  2. 【請求項2】 銅箔上に、厚さ0.5から5μmで線膨
    張係数が15から45ppmの第1のポリイミド樹脂層
    と、厚さ2から30μmで線膨張係数が5から20pp
    mの第2のポリイミド樹脂層、厚さ0.5から5μmで
    線膨張係数が15から45ppmの第3のポリイミド樹
    脂層、および厚さ2から20μmの接着剤樹脂層が積層
    された接着剤付きフレキシブルプリント回路用基板。
  3. 【請求項3】 接着剤樹脂が、シリコーン変性ポリイミ
    ド樹脂とエポキシ樹脂の混合物である、請求項1または
    請求項2に記載の接着剤付きフレキシブルプリント回路
    用基板。
  4. 【請求項4】 銅箔が圧延銅箔である、請求項1または
    請求項2に記載の接着剤付きフレキシブルプリント回路
    用基板。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006106723A1 (ja) * 2005-03-31 2006-10-12 Nippon Steel Chemical Co., Ltd. フレキシブル銅張積層基板の製造方法及び多層積層体
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