JP2000286021A - ヒューズ内蔵ケーブルコネクタ - Google Patents

ヒューズ内蔵ケーブルコネクタ

Info

Publication number
JP2000286021A
JP2000286021A JP11086537A JP8653799A JP2000286021A JP 2000286021 A JP2000286021 A JP 2000286021A JP 11086537 A JP11086537 A JP 11086537A JP 8653799 A JP8653799 A JP 8653799A JP 2000286021 A JP2000286021 A JP 2000286021A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bushing
cable
outer shell
fuse
side terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11086537A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Nakao
明宏 中尾
Kaoru Osako
馨 大迫
Sachio Tazawa
佐智夫 田沢
Hitoshi Kobayashi
均 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihen Corp
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Daihen Corp
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihen Corp, Hitachi Cable Ltd filed Critical Daihen Corp
Priority to JP11086537A priority Critical patent/JP2000286021A/ja
Publication of JP2000286021A publication Critical patent/JP2000286021A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Insulating Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】内蔵されたヒューズが溶断しているか否かを外
部から容易に判定することができるヒューズ内蔵ケーブ
ルコネクタを提供する。 【解決手段】変圧器1のブッシング端子2に結合される
第1の外殻構成体501と、第1の外殻構成体501に
結合された第2の外殻構成体502とからなる外殻部5
内に限流ヒューズ8を内蔵したケーブルコネクタ3にお
いて、外殻構成体501及び502にそれぞれブッシン
グ側検電電極31及びケーブル側検電電極35を取り付
け、これらの検電電極31及び35をそれぞれヒューズ
8の両端の端子につながるブッシング側端子導体6及び
ケーブル側端子導体7に静電的に結合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気機器とケーブ
ルとの接続部に設けるヒューズ内蔵形のケーブルコネク
タに関するものである。
【0002】
【従来の技術】変圧器等の電気機器において、ケーブル
を通して受電する場合や、ケーブルを通して出力を送出
する場合には、電気機器側にブッシング端子を設けると
ともに、ケーブルの端末部としてケーブルコネクタを設
けて、該ケーブルコネクタと電気機器側のブッシング端
子とを相互に接続することにより、ケーブルと電気機器
との接続を図るようにしている。
【0003】上記のように、電気機器とケーブルとをケ
ーブルコネクタを介して接続する場合に、コネクタ内に
限流ヒューズを内蔵して、該ヒューズにより電気機器の
短絡保護を図ることが行われている。ケーブルコネクタ
内にヒューズを内蔵すれば、遮断器を省略できるため、
電気機器の周辺設備の簡素化を図り、設備コストの低減
を図ることができる。
【0004】図5は、一例として、変圧器に取り付けら
れた従来のヒューズ内蔵ケーブルコネクタを示したもの
で、同図において1´はタンク1a´内に変圧器本体を
収納してなる変圧器、2´は軸線を水平方向に向けた状
態で変圧器のタンク1a´の上部に取り付けられたブッ
シング端子である。
【0005】ブッシング端子2´は、タンク1´を貫通
した状態で該タンクに固定された絶縁套体2a´と、該
絶縁套体の中心部を貫通した状態で設けられた中心導体
2b´とからなっている。ブッシング端子の中心導体2
b´の一端はタンク1a´内で変圧器からの口出線(図
示せず。)に接続されている。
【0006】3´は地下から立ち上げられたケーブル4
の端末部を構成するケーブルコネクタである。図示のケ
ーブルコネクタ3´は、L字形の外殻部5´と、外殻部
5´内に固定されたブッシング側端子導体6´及びケー
ブル側端子導体金具7´と、外殻部5´内に形成された
ヒューズ収容空間に収容された限流ヒューズ8とを備え
ている。
【0007】外殻部5´は、筒状の本体部5A´と該本
体部の一端から直角に折れ曲がったブッシング結合部5
B´とを有していて、ブッシング結合部5B´の端部に
取付けフランジ5C´が形成されている。外殻部5´は
ブッシング結合部5B´内にブッシング端子2´を嵌合
させた状態で配置されて、その取付けフランジ5C´が
変圧器のタンクにボルト19´により締結されている。
【0008】ブッシング側端子導体6´は、外殻部5´
の本体部5A´の一端側に配置されて該本体部内に固定
され、ケーブル側端子導体7´は、本体部5A´の他端
側に配置されて、該本体部内に固定されている。
【0009】限流ヒューズ8は、内部に可溶体を収納し
た絶縁套管800と該絶縁套管の一端及び他端に固定さ
れた端子金具801及び802とを備えた公知のもので
ある。ヒューズ8は、外殻部5´の本体部内に形成され
たヒューズ収容空間に配置されて、その一端側及び他端
側の端子金具801及び802がそれぞれ、ブッシング
側端子導体6´及びケーブル側端子導体7´に設けられ
たヒューズ固定金具601´及び701´に固定されて
いる。
【0010】ブッシング側端子導体6´は、ブッシング
結合部5B´内に臨む頭部602´を備えていて、該頭
部602´に設けられた孔に雄形端子金具20´が取り
付けられている。雄形端子金具20´は、ブッシング結
合部5B´内に嵌合されたブッシング端子2´の中心導
体2b´に設けられた雌形コンタクト2b1´に接触させ
られている。
【0011】ケーブル側端子導体7´は、ケーブル4の
芯線4aを受け入れるスリーブ状のケーブル接続部70
2´を有していて、ケーブルの芯線4aを受け入れたケ
ーブル接続部702´がかしめられて、ケーブル側端子
導体7´とケーブル4とが接続されている。
【0012】外殻部5´の本体部5A´の中間部のケー
ブル側端子導体7´に相応する位置に突起5D´が設け
られ、該突起5D´に検電電極11´が、その頭部を外
部に露呈させた状態で埋め込まれている。突起5D´に
は検電電極11´を覆うキャップ12´が取り付けられ
ている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図6は上記のケーブル
コネクタが設けられる配電回路の一例を示したもので、
この例では、ケーブル4の一端が開閉器SWを介して電
源変電所の変圧器に接続され、ケーブル4の他端がケー
ブルコネクタ3´を介して配電用変圧器1´の一次側に
接続されている。
【0014】図示の配電回路において、いずれかの相で
短絡事故等が生じると、事故が生じた相の限流ヒューズ
8が溶断し、変電所の開閉器SWが開かれる。事故を復
旧させるに際しては、先ず事故点を標定し、事故点の機
器の点検修理や交換を行った後、溶断したヒューズがあ
る場合には、そのヒューズを交換する必要がある。
【0015】ところが従来のヒューズ内蔵ケーブルコネ
クタでは、内蔵されたヒューズが溶断しているか否かを
外部から知ることができなかったため、すべての相のケ
ーブルコネクタを分解して内部のヒューズが溶断してい
るか否かを調べる必要があり、ヒューズの点検に手間が
かかって事故の復旧に時間がかかるという問題があっ
た。
【0016】本発明の目的は、内蔵された限流ヒューズ
が溶断しているか否かを外部から容易に調べることがで
きるようにしたヒューズ内蔵ケーブルコネクタを提供す
ることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、電気機器に固
定されたブッシング端子に嵌合構造で結合されるブッシ
ング結合部を一端側に有する中空の外殻部と、外殻部の
一端側及び他端側にそれぞれ位置させた状態で外殻部内
に固定されたブッシング側端子導体及びケーブル側端子
導体と、外殻部の内部に形成されたヒューズ収納空間に
配置されて一端及び他端がそれぞれブッシング側端子導
体及びケーブル側端子導体に電気的に接続された限流ヒ
ューズとを有して、外殻部の他端側から該外殻部内に導
入されたケーブルの芯線がケーブル側端子導体に接続さ
れ、ブッシング側端子導体がブッシング端子の中心導体
の端子部に接続されているヒューズ内蔵ケーブルコネク
タに係わるものである。
【0018】本発明においては、ブッシング側端子導体
に対向するブッシング側検電電極と、ケーブル側端子導
体に対向するケーブル側検電電極との2つの検電電極を
外殻部に取り付けた。
【0019】上記のように2つの検電電極を設けると、
例えば、対の出力端子間から試験用電圧を発生する試験
用電源の一方の出力端子を一方の検電電極に接続した状
態で、該試験用電源の他方の出力端子と他方の検電電極
との間に試験用電圧が現れるか否かを見ることにより、
内蔵されたヒューズが溶断しているか否かを判定するこ
とができる。
【0020】また両検電電極間の静電容量を測定するこ
とによっても、内部のヒューズが溶断しているか否かを
判定することができる。即ち、ブッシング側検電電極と
ケーブル側検電電極との間の静電容量は、ヒューズが溶
断していない時には、ブッシング側検電電極とブッシン
グ側端子導体との間の静電容量とケーブル側検電電極と
ケーブル側端子導体との間の静電容量との2つの静電容
量の合成値に等しいが、ヒューズが溶断しているときに
は、ブッシング側検電電極とブッシング端子導体との間
の静電容量と、ヒューズの両端の端子金具間の静電容量
と、ケーブル側検電電極とケーブル側端子導体との間の
静電容量との3つの静電容量の合成値に等しくなるた
め、ヒューズが溶断していると、2つの検電電極間の静
電容量がヒューズが溶断していない場合に比べて大幅に
低下する。従って、ブッシング側検電電極とケーブル側
検電電極との間の静電容量を測定してみることにより、
内部の限流ヒューズが溶断しているか否かを判定するこ
とができる。
【0021】このように、本発明によれば、外殻部に取
り付けた2つの検電電極を利用して外部から内蔵された
ヒューズの溶断の有無を判定することができるため、溶
断したヒューズの交換を速やかに行わせて、事故の復旧
に要する時間を短縮することができる。
【0022】ヒューズの交換を容易にするためには、上
記外殻部を、電気機器に固定されたブッシング端子に嵌
合構造で結合されるブッシング結合部を一端側に有する
中空の第1の外殻構成体と、第1の外殻構成体と軸線を
共有するように設けられて一端が第1の外殻構成体の他
端に分離可能な結合構造で結合された中空の第2の外殻
構成体とにより構成するのが好ましい。この場合、ブッ
シング側端子導体は第1の外殻構成体内に固定され、ケ
ーブル側端子導体は第2の外殻構成体内に固定される。
【0023】上記のように、外殻部が第1の外殻構成体
と第2の外殻構成体とにより構成される場合には、ブッ
シング側端子導体に対向するブッシング側検電電極を第
1の外殻構成体に設け、ケーブル側端子導体に対向する
ケーブル側検電電極を第2の外殻構成体に設ける。
【0024】
【発明の実施の形態】図1ないし図4は本発明に係わる
ヒューズ内蔵ケーブルコネクタの構成例を示したもの
で、図1は縦断面図、図2は正面図、図3は第1の拘束
金具の断面図である。また図4(A)ないし(C)はそ
れぞれ、図1及び図2に示されたヒューズ内蔵ケーブル
コネクタで用いられている第2の拘束金具を示した上面
図、正面図及び右側面図である。
【0025】図1及び図2において、1は絶縁モールド
部1a内に変圧器本体のコイルを埋設してなるモールド
形の変圧器、2は変圧器のモールド部1aの上部側面か
ら水平方向に突出するように設けられたブッシング端子
である。
【0026】この例のブッシング端子2の絶縁套体2a
は、モールド部1aに一体に形成された円柱状の基部2
a1と、該基部2a1の端面の中心部から水平方向に突出し
た截頭円錐状の先端部2a2とからなっていて、絶縁套体
2aの軸芯部を貫通した状態で中心導体2bが設けられ
ている。中心導体2bの軸芯部には、その先端側に開口
したネジ孔が形成され、該中心導体2bの先端部がブッ
シング端子2の端子部となっている。また絶縁套体2a
の基部2a1内には、中心導体2bを取り囲む環状のシー
ルド20が埋設され、該シールド20につながるアース
端子金具21が絶縁套体の基部2a1の端面に取り付けら
れている。アース端子金具21はアース線22を通して
接地電位部に接続されている。
【0027】ブッシング端子の中心導体2bは、モール
ド部1a内で変圧器の一次端子または二次端子に接続さ
れている。
【0028】3は地下から立ち上げられたケーブル4の
端末部を構成するケーブルコネクタで、図示のケーブル
コネクタ3は、絶縁ゴムまたは樹脂の成型品からなる外
殻部5と、外殻部5内に固定されたブッシング側端子導
体6及びケーブル側端子導体7と、外殻部5内に収容さ
れた限流ヒューズ8とを備えている。
【0029】外殻部5は、ブッシング結合部501aを
一端側に有する中空の第1の外殻構成体501と、第1
の外殻構成体501と軸線を共有するように設けられて
一端寄りの部分が第1の外殻構成体501の他端寄りの
部分に分離可能な結合構造(図示の例では嵌合構造)で
結合された中空の第2の外殻構成体502とからなって
いる。
【0030】第1の外殻構成体501のブッシング結合
部501aは、ほぼ円柱状に形成されていて、その軸線
を外殻部5の軸線と直交させた状態で設けられている。
ブッシング結合部501aの内側には、該結合部501
aの軸線方向の一端側に大径側の端部が開口した第1の
テーパ孔h1 と、結合部501aの軸線方向の他端側に
大径側の端部が開口した第2のテーパ孔h2 とが、それ
ぞれの軸線を外殻部5の中心軸線と直交する方向に向け
た状態で設けられている。
【0031】第1のテーパ孔h1 は、ブッシング端子2
の先端部2a2を隙間なく嵌合させるように形成されてい
る。また第2のテーパ孔h2 には、絶縁材料により截頭
円錐状に形成された栓30が挿入されている。栓30に
はブッシング側検電電極31がその頭部を外部に露呈さ
せた状態で埋め込まれ、図示のように栓30を第2のテ
ーパ孔h2 に嵌合させた状態で検電電極31がブッシン
グ側端子導体6に所定の距離を隔てて対向して該ブッシ
ング側端子導体6に静電的に結合されるようになってい
る。
【0032】ブッシング結合部501aの他端側の外周
には、第2のテーパ孔h2 の開口部を閉じるキャップ3
2が嵌着されている。キャップ32には帯状のバンド3
2aが一体に形成され、該バンド32aの端部は外殻構
成体501にネジ止めされている。
【0033】第1の外殻構成体501の他端寄りの部分
は、その先端側に向かうに従って径が次第に小さくなる
向きのテーパが付けられた雄形嵌合部501Aとなって
いて、該嵌合部501Aの大径側の端部の外周に第1の
鍔部501bが形成されている。
【0034】また第2の外殻構成体502の一端寄りの
部分の内周には、第1の外殻構成体501の嵌合部50
1Aを隙間なく嵌合させるようにテーパが付けられた雌
形嵌合部502Aが形成されている。第2の外殻構成体
502の先端部に第2の鍔部502bが形成され、図示
のように第1の外殻構成体501の嵌合部501Aと第
2の外殻構成体502の嵌合部502Aとを嵌合させ
て、両外殻構成体を結合した際に、両外殻構成体の鍔部
501b及び502bが互いに軸線方向から当接するよ
うになっている。
【0035】第2の外殻構成体502の他端寄りの部分
は、外周部にテーパが付けられたケーブル導入部502
Bとなっていて、外皮がはぎ取られたケーブル4の端部
4Aがケーブル導入部502Bの内側に導入されてい
る。
【0036】第1の外殻構成体501の嵌合部501A
を除く部分の外面は、半導電性を有するゴム材料からな
る被覆層501dにより被覆されている。また第2の外
殻構成体502の外面も半導電性を有するゴム材料から
なる被覆層502dにより被覆され、第1の外殻構成体
501と第2の外殻構成体502とを結合した際に、両
外殻構成体の被覆層501d及び502dが鍔部501
b及び502bのところで相互に電気的に接続されるよ
うになっている。
【0037】第2の外殻構成体502の他端側には、半
導電性の被覆層502dの端部とケーブル4の遮蔽層と
に跨るように半導電性を有する材料からなるテープ33
が巻き付けられ、被覆層502dの端部とテープ33と
を覆うように絶縁テープ34が巻き付けられている。ケ
ーブル4の金属シースにアース線37が接続され、該ア
ース線は絶縁テープ34とケーブル4との間から外部に
導出されて接地電位部に接続される。
【0038】ブッシング側端子導体6は、第1の外殻構
成体501の一端側に位置させた状態で該第1の外殻構
成体の中空部内に配置されたチューリップコンタクト形
のヒューズ取付け金具601と、ヒューズ取付け金具6
01に一端がボルト止めされ、他端がブッシング結合部
501aの孔h1 ,h2 の境界部に配置された端子部材
602とからなっている。端子部材602のブッシング
結合部501a内に位置する部分に孔が設けられ、この
端子部材602の孔を通してブッシング端子2の中心導
体のネジ孔に螺合されたスタッドボルト9と、該スタッ
ドボルト9に螺合されたナット10とにより、端子導体
6とブッシング端子の中心導体2bとが締結されてい
る。
【0039】ケーブル側端子導体7は、第2の外殻構成
体502の他端側に位置させた状態で該第2の外殻構成
体502の中空部内に配置されたチューリップコンタク
ト形のヒューズ取付け金具701と、該ヒューズ取付け
金具701にボルト止めされたケーブル接続部材702
とからなっている。ケーブル接続部材702に設けられ
たスリーブ状のケーブル接続部にケーブルの芯線4aが
挿入され、該ケーブル接続部がかしめられて、ケーブル
側端子導体7とケーブル4とが接続されている。
【0040】限流ヒューズ8は、内部に可溶体を収納し
た絶縁套管800と該絶縁套管の一端及び他端に固定さ
れた端子金具801及び802とからなっていて、外殻
部5内に形成されたヒューズ収容空間に配置され、その
一端側及び他端側の端子金具801及び802がそれぞ
れ、ブッシング側端子導体6のヒューズ取付け金具60
1及びケーブル側端子導体7のヒューズ取付け金具70
1に接触させられている。
【0041】第2の外殻構成体502の外周には、ヒュ
ーズ取付け金具701付近に位置させた状態で突起50
2cが形成され、突起502cの中心部にケーブル側検
電電極35がその頭部を外部に露呈させた状態で埋め込
まれている。突起502cには検電電極35を覆うキャ
ップ36が着脱自在に取り付けられている。検電電極3
5はケーブル側端子導体7のヒューズ取付け金具701
に所定の距離を隔てて対向するように設けられていて、
該ケーブル側端子導体7に静電的に結合されている。
【0042】第1及び第2の外殻構成体501及び50
2を結合状態に拘束するため、ステンレス鋼板等の金属
板からなる拘束具40が設けられている。拘束具40
は、第1の外殻構成体501の一端側から第1の鍔部5
01bに当接した状態で配置された第1の拘束金具41
と、第2の外殻構成体502の他端側から第2の鍔部5
02bに当接した状態で配置された第2の拘束金具42
と、両拘束金具を締結するボルト43とにより構成され
ている。
【0043】図3に示されているように、第1の拘束金
具41は、平板状の押え板部41aと、該押え板部41
aの両端から同じ側に直角に折れ曲がった1対の側板部
41b,41bとからなるもので、押え板部41aの中
央部には第1の外殻構成体501を嵌合させるための孔
41cが設けられている。
【0044】図4(A)ないし(C)に示したように、
第2の拘束金具42は、平板状の台板部42aと、台板
部42aの一端から直角に折れ曲がった1つの側板部4
2bとを有するもので、台板部42aの中央には第2の
外殻構成体502を嵌合させる円形の孔42cが形成さ
れ、孔42cの周囲には4つのネジ孔42dが形成され
ている。また側板部42bには、1対の小判形の長孔4
2e,42eが、外殻部5の外径よりも大きな間隔を隔
てた状態で、かつそれぞれの長手方向を台板部42aの
板面と直交させた状態で形成されている。
【0045】第1の拘束金具41は、その孔41cに第
1の外殻構成体501を嵌合させて押え板部41aを第
1の外殻構成体501の一端側から第1の鍔部502b
に当接させた状態で配置される。また第2の拘束金具4
2は、側板部42bを電気機器側に向けた状態で、かつ
孔42cに第2の外殻構成体502を嵌合させて台板部
42aを第2の外殻構成体502の他端側から第2の鍔
部502bに当接させた状態で配置される。
【0046】このように第1及び第2の拘束金具41及
び42を配置した状態で、第1の拘束金具41の孔41
cの周囲に設けられた4つのボルト挿通孔を貫通したボ
ルト43(図2参照)が、第2の拘束金具42の孔42
cの周囲に形成された4つのネジ孔42dにねじ込ま
れ、これらのボルトにより第1の拘束金具41と第2の
拘束金具42とが締結される。これにより、鍔部501
b及び502bが第1及び第2の拘束金具41及び42
の間に挟み込まれた状態で、第1の外殻構成体501と
第2の外殻構成体502とが結合状態に保持される。
【0047】上記の拘束具40において、第2の拘束金
具42に設けられた長孔42e,42eは、ケーブルコ
ネクタ3を変圧器に取り付ける際に、変圧器側に固定さ
れた支持棒45を係合させるために設けられている。図
示の例では、変圧器のモールド部1aの側面に台座部1
bが設けられて、該台座部1bに、水平方向に沿ってケ
ーブルコネクタ3側に平行に伸びる1対の支持棒45,
45が固定されている。台座部1bは、ブッシング端子
2に接続された状態にあるケーブルコネクタ3の第2の
拘束金具42に相応する位置に配置され、支持棒45,
45は、ケーブルコネクタ3がブッシング端子2に接続
された状態にあるときに、第2の拘束金具42の長孔4
2e,42eと嵌合して(係合して)拘束具40を支え
る状態になるように、該長孔42e,42eの間隔と等
しい間隔をもって互いに平行に伸びるように設けられて
いる。
【0048】図1及び図2に示すように、上記のケーブ
ルコネクタ3を変圧器1に取り付ける際には、ケーブル
コネクタ3に拘束具40を取り付けた後、該コネクタ3
を持ち上げて第2の拘束金具42の長孔42e,42e
に変圧器1側に固定された支持棒45,45を嵌合させ
る。これにより、ケーブルコネクタ3の外殻部5を支持
棒45,45に支持させる。
【0049】次いで、拘束具40と支持棒45,45と
の係合状態を維持しつつ、ケーブルコネクタ3を変圧器
1側に移動させて、該ケーブルコネクタ3の外殻部5の
ブッシング結合部501aをブッシング端子2の先端部
2a2に嵌合させ、ブッシング側端子導体6に設けられた
ボルト貫通孔とブッシング端子2の中心導体2bに設け
られたネジ孔とを整合させて、ブッシング端子2の中心
導体2bとブッシング側端子導体6とをボルト9及びナ
ット10からなる締結手段により締結する。その後ブッ
シング結合部501aの孔h2 内に栓30を嵌合させ、
キャップ32を取り付けて孔h2 の開口部を閉鎖する。
【0050】上記のように、ケーブルコネクタ3の外殻
部5を拘束具40及び支持棒45,45を介して電気機
器に対して支持した状態で、ケーブルコネクタ3と電気
機器のブッシング端子2との接続作業を行うと、ケーブ
ルコネクタ3を電気機器のブッシング端子2に接続する
作業を行う際に重量が大きいコネクタ3を支える必要が
ない。そのため、ブッシング側端子導体6とブッシング
端子2の中心導体2bの端子部との位置合わせを容易に
して、コネクタをブッシング端子に接続する作業を能率
よく行わせることができる。
【0051】また上記のようにケーブルコネクタに拘束
具40を取り付けて、変圧器側に固定した支持棒を該拘
束具に係合させることによりコネクタを支える構造にす
ると、ケーブルコネクタの重量をブッシング端子と支持
棒とにより分担することができるため、ブッシング端子
に無理な力が加わるのを防ぐことができる。
【0052】上記の例では、支持棒45が第2の拘束金
具42に設けた長孔に嵌合しているだけであるが、ケー
ブルコネクタの取付け強度を高くするためには、支持棒
45の少なくとも一部にネジ部を設けて、ケーブルコネ
クタ3をブッシング端子2に接続する作業が完了した後
に、該支持棒のネジ部にナットを螺合させて締め付ける
ことにより、第2の拘束金具42を変圧器1に対して固
定するようにするのが好ましい。
【0053】上記のように、ケーブルコネクタの外殻部
に、ブッシング側端子導体6に対向するブッシング側検
電電極31及びケーブル側端子導体7に対向するケーブ
ル側検電電極35を取り付けておくと、これらの検電電
極間の静電容量を利用してヒューズ8が溶断しているか
否かを判定することができる。例えば、対の出力端子間
から試験用電圧を発生する試験用電源の一方の出力端子
を一方の検電電極に接続した状態で、該試験用電源の他
方の出力端子と他方の検電電極との間の電圧を測定する
と、ヒューズが溶断していないときには他方の検電電極
を通して試験用電圧が検出されるが、ヒューズが溶断し
ているときには他方の検電電極を通して試験用電圧が検
出されないので、該他方の検電電極を通して検出される
電圧の有無により、内蔵されたヒューズが溶断している
か否かを判定することができる。またブッシング側検電
電極31とケーブル側検電電極35との間の静電容量
は、ヒューズが溶断していない時には、ブッシング側検
電電極とブッシング端子導体との間の静電容量とケーブ
ル側検電電極とケーブル側端子導体との間の静電容量と
の2つの静電容量の合成値に等しいが、ヒューズが溶断
しているときには、ブッシング側検電電極とブッシング
端子導体との間の静電容量と、ヒューズの両端の端子金
具間の静電容量と、ケーブル側検電電極とケーブル側端
子導体との間の静電容量との3つの静電容量の合成値に
等しくなるため、ヒューズが溶断していると、2つの検
電電極間の静電容量がヒューズが溶断していない場合に
比べて大幅に低下する。
【0054】そのため、ブッシング側検電電極とケーブ
ル側検電電極との間に高周波電圧を印加すると、両検電
電極を通して流れる高周波電流は、ヒューズが溶断して
いないときよりも溶断しているときの方が小さくなる。
【0055】従って、ブッシング側検電電極とケーブル
側検電電極との間の静電容量を測定してみるか、または
ブッシング側検電電極とケーブル側検電電極との間に高
周波電圧を印加して、流れる電流を検出することによ
り、内部の限流ヒューズが溶断しているか否かを判定す
ることができる。
【0056】このように、本発明によれば、外殻部に取
り付けた2つの検電電極を利用して外部からヒューズの
溶断の有無を判定することができるため、溶断したヒュ
ーズの交換を速やかに行わせて、事故の復旧に要する時
間を短縮することができる。上記の例では、モールド変
圧器にケーブルコネクタを介してケーブルを接続する場
合を例にとったが、タンク内に絶縁媒体とともに変圧器
本体を収容する構造の変圧器にケーブルを接続する場合
にも本発明を適用することができ、リアクトルなどの変
圧器以外の機器にケーブルを接続する場合にも本発明を
適用することができる。
【0057】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ヒュー
ズの両端の電極にそれぞれつながる導体に静電的に結合
された2つの検電電極を外殻部に取り付けることによ
り、外部からヒューズの溶断の有無を判定することがで
きるようにしたので、事故時に溶断したヒューズの交換
を速やかに行わせて、事故の復旧に要する時間を短縮す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるケーブルコネクタの構成例を電
気機器の要部とともに示した断面図である。
【図2】図1に示されたケーブルコネクタの正面図であ
る。
【図3】図1のケーブルコネクタに用いる第1の拘束金
具の断面図である。
【図4】(A)ないし(C)はそれぞれ図1のケーブル
コネクタに用いる第2の拘束金具の平面図、正面図及び
右側面図である。
【図5】従来のケーブルコネクタを示した断面図であ
る。
【図6】図5のケーブルコネクタを用いた配電回路の一
例を示した回路図である。
【符号の説明】
1…変圧器、2…ブッシング端子、2b…中心導体、3
…ケーブルコネクタ、4…ケーブル、5…外殻部、50
1…第1の外殻構成体、502…第2の外殻構成体、6
…ブッシング側端子導体、7…ケーブル側端子導体、8
…限流ヒューズ、30…栓、31…ブッシング側検電電
極、35…ケーブル側検電電極、40…拘束具、41…
第1の拘束金具、42…第2の拘束金具、45…支持
棒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大迫 馨 大阪府大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会社ダイヘン内 (72)発明者 田沢 佐智夫 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 (72)発明者 小林 均 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 Fターム(参考) 5E021 FA02 FA08 FB07 FB13 FC29 FC30 LA01 MA01 MA11 5G333 AA07 AB07 AB25 AB29 CB20 CC18

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気機器に固定されたブッシング端子に
    嵌合構造で結合されるブッシング結合部を一端側に有す
    る中空の外殻部と、前記外殻部の一端側及び他端側にそ
    れぞれ位置させた状態で前記外殻部内に固定されたブッ
    シング側端子導体及びケーブル側端子導体と、前記外殻
    部の内部に形成されたヒューズ収納空間に配置されて一
    端及び他端がそれぞれ前記ブッシング側端子導体及びケ
    ーブル側端子導体に電気的に接続された限流ヒューズと
    を有して、前記外殻部の他端側から該外殻部内に導入さ
    れたケーブルの芯線が前記ケーブル側端子導体に接続さ
    れ、前記ブッシング側端子導体が前記ブッシング端子の
    中心導体の端子部に接続されているヒューズ内蔵ケーブ
    ルコネクタにおいて、 前記ブッシング側端子導体に対向するように配置された
    ブッシング側検電電極と、前記ケーブル側端子導体に対
    向するように配置されたケーブル側検電電極とが前記外
    殻部に取り付けられていることを特徴とするヒューズ内
    蔵ケーブルコネクタ。
  2. 【請求項2】 電気機器に固定されたブッシング端子に
    嵌合構造で結合されたブッシング結合部を一端側に有す
    る中空の第1の外殻構成体と、前記第1の外殻構成体と
    軸線を共有するように設けられて一端が前記第1の外殻
    構成体の他端に分離可能な結合構造で結合された中空の
    第2の外殻構成体とからなる外殻部と、前記第1の外殻
    構成体内に固定されたブッシング側端子導体と、前記第
    2の外殻構成体内に固定されたケーブル側端子導体と、
    前記外殻部の内部に形成されたヒューズ収納空間に配置
    されて一端及び他端がそれぞれ前記ブッシング側端子導
    体及びケーブル側端子導体に電気的に接続された限流ヒ
    ューズとを有して、前記第2の外殻構成体の他端側から
    該第2の外殻構成体内に導入されたケーブルの芯線が前
    記ケーブル側端子導体に接続され、前記ブッシング側端
    子導体が前記ブッシング端子の中心導体の端子部に接続
    されているヒューズ内蔵ケーブルコネクタにおいて、 前記ブッシング側端子導体に対向するブッシング側検電
    電極が前記第1の外殻構成体に設けられ、前記ケーブル
    側端子導体に対向するケーブル側検電電極が前記第2の
    外殻構成体に設けられていることを特徴とするヒューズ
    内蔵ケーブルコネクタ。
JP11086537A 1999-03-29 1999-03-29 ヒューズ内蔵ケーブルコネクタ Pending JP2000286021A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11086537A JP2000286021A (ja) 1999-03-29 1999-03-29 ヒューズ内蔵ケーブルコネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11086537A JP2000286021A (ja) 1999-03-29 1999-03-29 ヒューズ内蔵ケーブルコネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000286021A true JP2000286021A (ja) 2000-10-13

Family

ID=13889760

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11086537A Pending JP2000286021A (ja) 1999-03-29 1999-03-29 ヒューズ内蔵ケーブルコネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000286021A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101015135B1 (ko) * 2008-08-20 2011-02-16 주식회사 평일 변압기용 퓨즈내장 엘보접속재
DE102011015825A1 (de) * 2011-04-01 2012-10-04 Intercable Gmbh Hochschwingfeste Steckverbindung
CN102852586A (zh) * 2012-09-26 2013-01-02 浙江吉利汽车研究院有限公司杭州分公司 汽车发动机机油压力监控方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101015135B1 (ko) * 2008-08-20 2011-02-16 주식회사 평일 변압기용 퓨즈내장 엘보접속재
DE102011015825A1 (de) * 2011-04-01 2012-10-04 Intercable Gmbh Hochschwingfeste Steckverbindung
CN102852586A (zh) * 2012-09-26 2013-01-02 浙江吉利汽车研究院有限公司杭州分公司 汽车发动机机油压力监控方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7901228B2 (en) Fully insulated fuse test and ground device
US8408925B2 (en) Visible open for switchgear assembly
US9620903B2 (en) Grounding type elbow connector
JP2000516020A (ja) 電気的接続装置
US3602872A (en) Electrical connector for tapping shielded high voltage cable
KR101915323B1 (ko) 플러그인 부싱 및 내전압 시험 방법
US20150004843A1 (en) Electrical connector having cold shrink component
JP6262269B2 (ja) 分離可能コネクタ用の複数部品ジャケット
KR101581006B1 (ko) 지중배전선로의 고장구간 검출장치
AU2014224157A1 (en) Permanent ground point for splicing connectors
US7588469B2 (en) Safely separating electrical connecting system
JP2000286021A (ja) ヒューズ内蔵ケーブルコネクタ
JPS61244214A (ja) ガス絶縁送電線
JPH05129047A (ja) 差込スリーブ
JP2000286020A (ja) ヒューズ内蔵ケーブルコネクタ
JP4372745B2 (ja) ケーブル接続部
JP3181504B2 (ja) 電力ケーブル接続部
US6215684B1 (en) Feed-through for high and medium voltage station
JP2673911B2 (ja) 高圧活線作業用バイパスケーブルの残留電荷放電方法及びその放電装置
JP2585038B2 (ja) ケーブル試験装置
JP2024037099A (ja) 電力ケーブル接続用部品、電力ケーブルの接続構造、および電力ケーブルの接続方法
JP2003125531A (ja) ハイブリッド車用電源回路の安全装置
JPH07211362A (ja) 接続用導体端子の接続構造
JP2619899B2 (ja) ケーブル試験装置
JP2006032212A (ja) 工事用開閉器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050607

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051018