JP2006032212A - 工事用開閉器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】工事用開閉器11を装柱したとき、検電部60が電柱P側、即ち工事用開閉器11の操作ハンドル22と反対側の側面を向くように、当該検電部60を電源側ブッシング23及び負荷側ブッシング24の外周面に設けるようにした。工事用開閉器11の装柱状態において検電部60が電柱P側を向くことにより、当該検電部60に検電器の検知部を接触させる等の検電作業を行いやすくなる。また、検電部60が電柱P側にあることにより、作業者が電柱Pに足場を別途設けて工事用開閉器11の操作ハンドル22側に回り込んで、のけぞるような形で作業する必要がない。さらに、工事用開閉器11に検電器を搭載するようにした場合に比べて、製品コストも極力抑制される。
【選択図】 図1
Description
請求項1に記載の発明によれば、ブッシングには、操作ハンドルが設けられた正面壁側又は当該正面壁の反対側に位置する背面壁側のいずれかを向くように検電端子が設けられる。一般に、工事用開閉器は、操作ハンドルの操作性を確保するために当該操作ハンドルが正面側を向くように、即ち電柱と反対側を向くように設置される。このため、工事用開閉器を電柱に設置した状態において、検電端子が例えば下方、即ち地面側を向くことはない。従って、作業者は上を向きながら、あるいは検電端子をのぞき込むようにして検電作業を行う必要はない。従って、検電作業効率が向上する。また、例えば工事用開閉器に検電器を搭載して、当該検電器と各検電端子とをそれぞれリード線で接続するようにした場合と異なり、工事用開閉器の製品コストも極力抑制される。
図1に示すように、工事用開閉器11は装柱装置12を介して電柱Pの中間部に固定される。装柱装置12は、工事用開閉器11を囲うように設けられた四角枠状の開閉器ガード13と、当該開閉器ガード13の電柱固定側に固定されると共に電柱Pの側面に当接する装柱用ブラケット14と、図示しないチェーン及び締付金具からなる締付装置15とを備えている。また、開閉器ガード13の上部中央には単一の吊り金具16(本実施形態では、アイボルト)が設けられている。この吊り金具16を介して工事用開閉器11は吊り上げられ、前記チェーンを電柱に巻回して締付金具を締付けることにより当該工事用開閉器11は電柱Pに固定される。
図2及び図3に示すように、電源側ブッシング23及び負荷側ブッシング24にはそれぞれ導電棒27が挿通固定されており、当該導電棒27の外端部にはチューリップ状のソケット28が固定されている。これら電源側ブッシング23及び負荷側ブッシング24にはそれぞれバイパスケーブル31をワンタッチで接続可能とされている。即ち、図2に示すように、電源側ブッシング23の外端部及び負荷側ブッシング24の外端部には、それぞれ当該電源側ブッシング23の外端部及び負荷側ブッシング24の外端部を覆うように開閉器側コネクタ41が設けられている。この各開閉器側コネクタ41には、それぞれバイパスケーブル31の先端部に取付けられたケーブル側コネクタ32が接続される。このケーブル側コネクタ32と開閉器側コネクタ41とは雄雌の関係にある。ケーブル側コネクタ32には電源側ブッシング23の外端部及び負荷側ブッシング24の外端部を内嵌可能とした凹部33が形成されている。凹部33の内底面には前記ソケット28に嵌入可能とされた棒状のケーブル側接続導体34が突出している。また、ケーブル側コネクタ32の先端側の外周面には環状のロック溝35が形成されている。
次に、検電部60の構成を詳細に説明する。図4に示すように、電源側ブッシング23及び負荷側ブッシング24のフランジ25には両端が開口した筒状の中間電極61が導電棒27と同心状に埋設されている。また、フランジ25の外周面における操作ハンドル22と反対側には、検電作業時に使用される検電部60が設けられている。検電部60はフランジ25の外周面に突設された円柱状の支持部62を備えており、当該支持部62の中央には雌ネジ部材63が埋設されている。雌ネジ部材63は導電性を有する金属材料により形成されており、当該雌ネジ部材63の先端部は中間電極61の外周面にろう付けされている。雌ネジ部材63の先端部とは反対側の端部である雌ねじ開口端面は支持部62の先端面と面一になっている。
検電部60の非使用時において、当該検電部60には導電ゴム製の端子キャップ71が装着される。端子キャップ71には、検電部60におけるブッシング取付け金具26の外面からの突出部位の全体を外方から覆うことができるように、端子収容部71aが開口形成されている。検電部60に端子キャップ71を装着した状態において、端子収容部71aの内周面とリング部材70の外周面、端子ボルト66の頭部及び平座金68の外周面とが密接するように、当該端子収容部71aは形成されている。また、検電部60に端子キャップ71を装着した状態において、端子キャップ71の開口端面がブッシング取付け金具26の外面に密接するように、当該端子キャップ71は形成されている。従って、端子キャップ71を検電部60に装着した状態において、前記中間電極61は、雌ネジ部材63、端子ボルト66、ばね座金67、平座金68、端子キャップ71、リング部材70、ブッシング取付け金具26、ボルトB及び開閉器ケース21を介してアース接地される。図1に示すように、工事用開閉器11の電源側及び負荷側において、各相の端子キャップ71は互いに紐72により連結されている。これにより、検電時における端子キャップ71の落下防止が図られる。
次に、前述のように構成した工事用開閉器における検電作業について説明する。
工事用開閉器11は無停電工法のバイパス線路のスイッチとして使用される。工事区間の線路に対して並列をなすバイパス線路への工事用開閉器11の接続は専用のバイパスケーブル31により行われる。電源側ブッシング23及び負荷側ブッシング24とバイパスケーブル31との接続は、開閉器側コネクタ41にケーブル側コネクタ32を挿入することにより行われる。このように、工事用開閉器11とバイパスケーブル31との接続はワンタッチで簡単に行われる。
従って、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)工事用開閉器11を装柱したとき、検電部60(正確には、端子ボルト66の頭部)が電柱P側、即ち工事用開閉器11の操作ハンドル22と反対側である背面壁側を向くように、当該検電部60を電源側ブッシング23及び負荷側ブッシング24の側面に設けるようにした。工事用開閉器11は、操作ハンドル22の操作性を確保するために当該操作ハンドル22が正面側を向くように、即ち電柱と反対側を向くように設置される。このため、工事用開閉器11の装柱状態において検電部60が電柱P側を向くことにより、当該検電部60の端子ボルト66頭部に検電器の検知部を接触させる等の検電作業を行いやすくなる。
尚、前記各実施形態は、次のように変更して実施してもよい。
・本実施形態において、工事用開閉器11の操作ハンドル22が設けられた正面壁側を向くように、検電部60(正確には、端子ボルト66)を電源側ブッシング23及び負荷側ブッシング24にそれぞれ設けるようにしてもよい。このようにしても、例えば検電部60が下方を向くようにした場合に比べて、検電作業が実施しやすくなる。特に高所作業車等より検電作業を行う場合、操作ハンドル22が設けられた正面壁側を向くように、検電部60を設けるようにした方が作業は容易になる。なお、各電源側ブッシング23及び各負荷側ブッシング24において、検電部60は、操作ハンドル22が設けられた正面壁側又は反対側の背面壁側のいずれかを向くようにそれぞれ一つずつ設ければよい。正面壁及び背面壁側の両側を向くように検電部60を設けること、即ち各電源側ブッシング23及び各負荷側ブッシング24にそれぞれ一対の検電部60を設けることは可能であるが、製造コストが上がるため必要としない。
次に、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
(イ)前記電源側ブッシング及び負荷側ブッシングにそれぞれ形成されたフランジを外側から開閉器ケースに固定するブッシング取付け金具を備え、前記検電端子は、前記各ブッシングの内部に設けられた中間電極に電気的に接続されると共に前記ブッシング取付け金具を貫通して外部に露出した端子部材と、前記端子部材とブッシング取付け金具との絶縁を確保する絶縁部材とを備えた請求項1に記載の工事用開閉器。
(二)前記検電端子は、ブッシング取付け金具の外周面に突出して設けるようにした前記(イ),(ロ),(ハ)項のうちいずれか一項に記載の工事用開閉器。この構成によれば、検電端子はブッシング取付け金具の外周面から突出するので、検電器の検知部を接触させやすい。このため、検電作業効率がいっそう向上する。
23…電源側ブッシング、24…負荷側ブッシング、25…フランジ、
26…ブッシング取付け金具、31…バイパスケーブル、61…中間電極、
64…絶縁部材、66…端子ボルト(検電端子、端子部材)、70…リング部材、
71…端子キャップ。
Claims (1)
- 開閉器ケースの互いに対向する両側壁に貫通支持された各相ブッシングに対してバイパスケーブルをワンタッチで接続可能とした工事用開閉器であって、
前記各相ブッシングには、操作ハンドルが設けられた正面壁側又は当該正面壁の反対側に位置する背面壁側のいずれかを向くように検電端子を設けたことを特徴とする工事用開閉器。
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