JP2000285819A - ガラスと金属の接合電子部品 - Google Patents

ガラスと金属の接合電子部品

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JP2000285819A
JP2000285819A JP11091146A JP9114699A JP2000285819A JP 2000285819 A JP2000285819 A JP 2000285819A JP 11091146 A JP11091146 A JP 11091146A JP 9114699 A JP9114699 A JP 9114699A JP 2000285819 A JP2000285819 A JP 2000285819A
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Hideo Yamagami
英雄 山上
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    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
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    • H01J29/467Control electrodes for flat display tubes, e.g. of the type covered by group H01J31/123
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラスと金属の加熱膨張率の差が大きくても
加熱焼成し接合した場合に接合部分付近のガラス部材に
ひび割れやキズ等のクラックを生じさせず、また精密度
の高いガラスと金属の接合電子部品を提供することを目
的とする。 【解決手段】 ガラス部材13と金属部材12bが接す
る所定部分の間に、30〜500℃における熱膨張係数
がガラス部材13の熱膨張係数の70〜130%の範囲
内にあるような接合補助部材17を金属部材12bの接
合部の所定箇所に固着して構成し、また、各部材の間隙
部分にスペーサ19aを配置しガラス部材13と金属部
材12bとの間隙部分には遮蔽部材19bを配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスと金属の接
合電子部品に関し、更に詳しくは、ガラス部材と金属部
材を加熱焼成により接合し一体としたときに接合部分付
近のガラス部材に生じるひび割れやキズ等のクラックの
発生を防止し、また精密度を高めたガラスと金属の接合
電子部品に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー受像機等に使用される電子管用電
子銃は、カラーブラウン管のパネル部に塗布された赤、
緑、青の3原色を発光する蛍光膜に向けて各3原色に対
応した電子ビームを発射するものである。電子ビームは
全画面をおおうように電磁界によって偏向走査され、映
像を再現する。この電子管用電子銃は一定の間隔で一平
面上に配列されたインライン、又はデルタ型に配列した
ものがあるが、いずれも電子管用電子銃から発射される
3本の電子ビームが蛍光面上で各々1点に集中するよう
に調整されている必要があり、この調整が不十分である
と画像に色ズレが発生してしまう。
【0003】電子管用電子銃の一例として、カソード、
G1電極(第1グリッド電極)、G2電極(第2グリッ
ド電極)から構成された電子管用電子銃の縦断面図を図
3(a)に示す。この電子管用電子銃20はカソード2
1の前に微小孔を有するG1電極22aが約50〜20
0μmの微小間隔で面しており、その後ろには約50〜
350μmの間隔でG2電極22bが配置されている。
さらにG3〜G6電極を積層し複合部品である電子銃部
品となる。
【0004】電子管用電子銃20は、初めに、ガラス2
3、カソード21を構成する円筒型状をした金属製のカ
ソードサポート25及び金属製ケース27を加熱焼成し
て接合することにより製造される。すなわち、3本のカ
ソードサポート25を挿入するための孔が一列に穿設さ
れ打錠成形等によりタブレット状に成型されたガラス2
3を底面部に開口部が設けられた金属製ケース27内に
収納し、図示しない治具に固定する。そして、孔に3つ
のカソードサポート25挿入した後、加熱焼成してガラ
ス23、カソードサポート25、金属製ケース27を接
合し一体化させる。次に、カソード21の上にG1電極
22a載せ、さらにその上にG2電極22bを積層させ
ることにより製造される。
【0005】しかし、この方法でのカソード、G1電極
及びG2電極の積層作業はもっぱら手作業で行なわれて
いたため、手間がかかり精度が悪く、バラつきも大きな
作業であった。このため、あらかじめカソード、G1電
極、G2電極を積層させた後、加熱焼成して接合し各部
材を一体化させた電子管用電子銃が製造されるようにな
った(図3(b)参照)。この電子管用電子銃30は、
概略として、図3(a)に示した従来タイプの電子銃2
0のG2電極22bの裾部分を広げて折り曲げ容器状に
し、その内側にG1電極及びカソードを収納するような
構造となっている。このタイプの電子管用電子銃30は
カソード31、G1電極32a及びG2電極32b、ガ
ラス33を加熱焼成することにより各部材が接合され一
体化される。
【0006】ここで、金属とガラスの接合を阻害する大
きな要因は、焼成後の冷却過程で金属とガラスの熱収縮
(熱膨張係数)の差による応力歪である。金属との接合
用として使用されるガラスは一般に熱膨張係数が30〜
500℃で4.5〜6.5×10−6/℃のものが採用
されるが、この歪みを小さくするため、金属部材として
はガラスとの熱膨張係数の近いFe−Ni系合金が使用
される。
【0007】Fe−Ni系合金の熱膨張係数を示す。
【表1】
【0008】電子銃部品のカソードサポートとしては、
カソードから放出される電子により加熱され、高温にな
るため、高温で熱膨張係数の低い、コバール合金(Fe
−29%Ni−17%Co)が一般的に用いられる。ま
た、他の金属部材は、カソードサポート程高温には加熱
されないため、安価な42合金(Fe−42%Ni)が
主として使用される。
【0009】電子銃部品はG1〜G6の電極を重ね合わ
せ、カソードから放出される電子の加速、抑制、分散、
収束方向等を制御するため、組み立ての際に各部品の位
置精度が厳しく要求される。従来はG1〜G6の電極を
手作業で組み立てていたが、作業性の向上のためにG
1、G2電極を複合化した部品も開発され、組立作業の
簡便化、高精度化が達成できるようになった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】電子銃部品が複合化さ
れることにより、組み立て時の問題は解消されたが、新
たにガラスにクラックが発生するという問題が生じた。
図3は従来のG1電極及びG2電極を複合化した部品の
断面図である。本発明者らがこのクラック発生原因の調
査を行なったところ、G1電極及びG2電極を複合化す
るとガラスと接合する金属部材が多くなるためガラスの
焼成後の冷却過程でガラスと金属の熱収縮差による歪み
が生じ、また金属部材間に挟まれた部分のガラスが薄く
なる等の要因により、結果的にクラックが発生すること
を見いだした。
【0011】また、複合化された部品には高精度の寸法
が要求される。具体的にはG1電極及びG2電極の電子
が通過する孔間隔を±5μm以内に精度良く組み込む必
要がある。加えて、部品を複合化するに際し、ガラスの
焼成時にカソードサポートの縁にガラスが付着するとい
った不具合も発生した。カソードサポートにガラスが付
着するとカソードから電子を放出する際、カソードのB
aイオンがその周辺に付着して導電が起こり、ガラスの
絶縁性が阻害されてしまう。
【0012】ガラスに生じるクラックの発生等を防止す
るための種々の手段を検討した結果、金属の30〜50
0℃での熱膨張係数がガラスの同温度範囲での熱膨張係
数に対し70〜130%の範囲内である金属部材を使用
すると良好な結果が得られることが判明した。すなわ
ち、表1に示すように、材料の熱膨張係数は各温度によ
り異なった値を示し、その値が温度域によっては材料間
で逆転することもある。本発明者らはガラスの焼成時の
状況をガラスの歪温度、熱膨張係数、金属の熱膨張係数
の関係について考察し、このような複合部品の場合でも
ガラスと金属の接合に際しては、上記したように、金属
材料の30〜500℃における熱膨張係数がガラスの7
0〜130%の範囲内であれば接合に適正であることを
見出した。本発明では明らかにされた最適範囲に基づき
使用するガラス部材と金属部材の加熱膨張率の差が大き
くても加熱焼成して接合した場合に接合部分付近のガラ
ス部材にひび割れやキズ等のクラックを発生させないよ
うな電子管電子銃等を含むガラスと金属の接合電子部品
を提供することを目的とする。また、併せて精密度を高
めたガラスと金属の接合電子部品を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1に記載の本発明は、加熱焼成によりガラス部
材と金属部材が接する部分を接合して両者を一体とした
ガラスと金属の接合電子部品において、ガラスと接合さ
れる金属部材の接合部分の30〜500℃における熱膨
張係数が該ガラス部材の熱膨張係数の70〜130%の
範囲にない場合に、30〜500℃における熱膨張係数
が前記ガラス部材の熱膨張係数の70〜130%の範囲
内にあるような金属の接合補助部材を該ガラス部材と接
合される金属部材の接合部の所定箇所に固着して構成
し、加熱焼成による接合の際に接合部分の熱膨張率の差
を小さくすることによりガラス部材に生ずるクラックの
発生を防止したことを特徴とする。
【0014】上記課題を解決するために請求項2に記載
の本発明は、加熱焼成により複数の金属部材がガラス部
材と接合されて一体とされる接合電子部品において、ガ
ラスと接合される金属部材の接合部分の30〜500℃
における熱膨張係数が該ガラス部材の熱膨張係数の70
〜130%の範囲にない場合に、30〜500℃におけ
る熱膨張係数がガラス部材の熱膨張係数の70〜130
%の範囲内にあるような金属の接合補助部材を該ガラス
部材と接合される金属部材の接合部の所定箇所に固着し
て構成し、加熱焼成による接合の際に接合部分の熱膨張
率の差を小さくすることによりガラス部材に生ずるクラ
ックの発生を防止したことを特徴とする。
【0015】上記課題を解決するために請求項3に記載
の本発明は、請求項1又は2に記載のガラスと金属の接
合電子部品において、ガラス部材の材質が30〜500
℃における熱膨張係数が4.5〜6.0×10−6/℃
であり、金属部材の材質がFe−42%Ni合金であ
り、金属板の材質がコバール合金(Fe−29%Ni−
17%Co)であることを特徴とする。
【0016】上記課題を解決するために請求項4に記載
の本発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のガラ
スと金属の接合電子部品において、ガラスと金属の接合
電子部品が電子管用電子銃部品であることを特徴とす
る。
【0017】上記課題を解決するために請求項5に記載
の本発明は、加熱焼成によりガラス部材と金属部材が接
する部分を接合して両者を一体としたガラスと金属の接
合電子部品において、金属部材間の寸法形状を正しく保
持するために該金属部材の間隙部分にスペーサを配置し
たことを特徴とする。
【0018】上記課題を解決するために請求項6に記載
の本発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のガラ
スと金属の接合電子部品において、金属部材間の寸法形
状を正しく保持するために該金属部材の間隙部分にスペ
ーサを配置したことを特徴とする。
【0019】上記課題を解決するために請求項7に記載
の本発明は、加熱焼成によりガラス部材と金属部材が接
する部分を接合して両者を一体としたガラスと金属の接
合電子部品において、ガラスの加熱焼成時に金属部材の
不要な部分にガラスが付着しないように該ガラス部材と
該金属部材との間隙部分に遮蔽部材を配置したことを特
徴とする。
【0020】上記課題を解決するために請求項8に記載
の本発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のガラ
スと金属の接合電子部品において、ガラスの加熱焼成時
に金属部材の不要な部分にガラスが付着しないように該
ガラス部材と該金属部材との間隙部分に遮蔽部材を配置
したことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明に係るガラスと金属の接合
電子部品について図面に示された好ましい実施形態を用
いて詳細に説明する。図1に示すのは本発明に係るガラ
スと金属の接合電子部品の一実施形態である電子管用電
子銃の分解斜視図、そして、図2は図1に示した電子管
用電子銃の縦断面図である。
【0022】まず、図1及び図2に示された電子管用電
子銃10は、概略として、金属部材であるカソードサポ
ート15、G1電極12a及びG2電極12b、ガラス
部材13、接合補助部材17、スペーサ19a、そして
遮蔽部材19bにより構成されている。カソードサポー
ト15は電子ビームを発射するカソード11を構成する
ものであり、内部が中空の円筒型状で、主にコバール合
金(Fe−29%Ni−17%Co)により作られてい
る。電子管用電子銃10は3原色に対応する電子ビーム
を発射可能なように3つのカソードサポート15がガラ
ス13と接合され、絶縁されている。
【0023】G1電極12a及びG2電極12bにはカ
ソード11から発射される電子ビームが通過するための
微小な孔が設けられている。G1電極12a及びG2電
極12bはカソード11から発射された電子ビームの電
子流量を変調する等種々の機能を持ち、蛍光面の輝度、
カラー画像の色調の変調を行なうものである。G1電極
12a及びG2電極12bは一般的に42合金、すなわ
ち、Fe−42%Ni合金で作られている。カソード1
1とG1電極12aは約50〜200マイクロmの微小
間隔で面しており、その後ろには約50〜350マイク
ロmの間隔でG2電極12bが配置され、変調効率を高
くするためにはそれぞれの間隔をなるべく狭くして組み
立てることが好ましい。
【0024】G2電極12bは内部にG1電極12a及
びカソード11を収納可能、且つ底部が開口された容器
様の形状をしており、ガラス13と接合される内壁部分
にはコバール合金(Fe−29%Ni−17%Co)で
作られた接合補助部材17が溶接等の手段により帯状に
周囲に固着されている。使用するガラスの熱膨張係数と
近いコバール合金を用いることで加熱焼成後に生ずるク
ラックの発生を防止するものである。接合補助部材17
は使用するガラスの膨張係数の70〜130%の範囲を
超えるような膨張係数を有する金属材料を用いるとクラ
ックの発生が認められるようになるためその範囲を超え
ないような膨張係数を有する金属材料を用いる。
【0025】ガラス13は、カソードサポート15、G
1電極12a及びG2電極12bを加熱焼成することに
より各部材を一体的に接合するものであり、ここではカ
ソードサポート15に使用されるコバール合金にマッチ
するように熱膨張係数が5.2×10−6/℃であるガ
ラスが用いられている。
【0026】スペーサ19aは、本実施例においてはG
1電極12aとG2電極12bの間隙に配置されてお
り、G1電極12aとG2電極12bの相互の寸法形状
を保持させるために使用されている。スペーサ19a
は、例えば中央に連通した孔を有する板状の形状を有
し、加熱焼成や電子の放出等によっても変形・変質する
ことがないような材質、例えばセラミック等によって作
られている。形状は本実施例に示したような板状体のも
のに限られるものではなく、各部材の間隙の大きさや形
状等にあわせて形成することが好ましい。G1電極12
aとG2電極12bの間隔は約50〜350μmであ
り、スペーサ19aはこの間隔を維持している。
【0027】遮蔽部材19bは、本実施例においてはG
2電極12bとカソードサポート15が配設されたガラ
ス13の間隙に配置されている。本実施例の遮蔽部材1
9bはカソードサポートが挿入される3つの孔が穿設さ
れた板状体とされているが、もちろんこの形状に限られ
るものではなく、各部材の間隙の大きさや形状等にあわ
せて形成することが好ましい。この部分に遮蔽部材19
bを配設しているのは加熱焼成時にガラス13が熱によ
り軟化して上昇し、カソードサポート15に付着するの
を防止するためである。遮蔽部材19bは上述したスペ
ーサ19aと同様に加熱焼成や電子の放出によっても変
形・変質することのないような材質、例えばセラミック
等によって作られている。
【0028】ガラス13とカソードサポート15、G1
電極12a及びG2電極12bとの接合は概略次のよう
に行なわれる。まず、粒子状のガラス素材を用いて打錠
成形等によりG2電極12bの内壁に接して収納可能と
されるような板状体のタブレットとする。このガラスタ
ブレットには3つのカソードサポート15がそれぞれ挿
入される3つの孔13a及びG1電極12aの端部が当
接するような溝13bが設けられている。そして、図示
しない治具にガラスタブレット、カソードサポート1
5、G1電極12a及びG2電極12b、さらにスペー
サ19aと遮蔽部材19bを配置した後、焼成器にて7
00〜850℃で加熱焼成して接合し各部材が一体とさ
れる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明は、ガラス部材と金
属部材が接する所定部分の間に、30〜500℃におけ
る熱膨張係数がガラス部材の熱膨張係数の70〜130
%の範囲内にあるような金属の接合補助部材を該ガラス
部材と接合される金属部材の接合部の所定箇所に固着し
て構成したため、たとえガラス部材と金属部材との熱膨
張率の差が大きくてもガラス部材は金属部材の所定位置
に固着された熱膨張率の差が小さい金属製の接合補助部
材と接合するので加熱焼成してもガラス部材のひび割れ
やキズ等のクラックの発生が防止できるという効果があ
る。従って、ガラス部材と金属部材の熱膨張率の差を気
にすることなく金属部材の特性を生かしたガラスと金属
の接合電子部品を製造することが可能になるという効果
がある。
【0030】また、接合部材間の間隙部分にスペーサを
配置することとしたので、電子部品に使用される各部材
の間隔や形状を正確に保持することができ極めて精度の
高いガラスと金属の接合電子部品を製造することが可能
になるという効果がある。
【0031】さらに、ガラス部材と金属部材の間に遮蔽
部材を配置することとしたので、加熱焼成時にガラス部
材が熱により軟化して金属部材に接合すべき部分以外に
付着するのを防止することができるので極めて高品質な
ガラスと金属の接合電子部品を製造することが可能にな
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガラスと金属の接合電子部品の一
実施形態である電子銃の分解斜視図である。
【図2】図2は図1に示した電子銃の縦断面図である。
【図3】(a)は従来の電子銃の縦断面図、(b)はカ
ソード及び電極を一体とした従来の電子銃の縦断面図で
ある。
【符号の説明】
10 電子銃 11 カソード 12a G1電極 12b G2電極 13 ガラス 15 カソードサポート 17 接合補助部材 19a スペーサ 19b 遮蔽部材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱焼成によりガラス部材と金属部材が
    接する部分を接合して両者を一体としたガラスと金属の
    接合電子部品において、 前記ガラスと接合される前記金属部材の接合部分の30
    〜500℃における熱膨張係数が該ガラス部材の熱膨張
    係数の70〜130%の範囲にない場合に、30〜50
    0℃における熱膨張係数が前記ガラス部材の熱膨張係数
    の70〜130%の範囲内にあるような金属の接合補助
    部材を該ガラス部材と接合される前記金属部材の接合部
    の所定箇所に固着して構成し、加熱焼成による接合の際
    に前記接合部分の熱膨張率の差を小さくすることにより
    前記ガラス部材に生ずるクラックの発生を防止したこと
    を特徴とするガラスと金属の接合電子部品。
  2. 【請求項2】 加熱焼成により複数の金属部材がガラス
    部材と接合されて一体とされる接合電子部品において、 前記ガラスと接合される前記金属部材の接合部分の30
    〜500℃における熱膨張係数が該ガラス部材の熱膨張
    係数の70〜130%の範囲にない場合に、30〜50
    0℃における熱膨張係数が前記ガラス部材の熱膨張係数
    の70〜130%の範囲内にあるような金属の接合補助
    部材を該ガラス部材と接合される前記金属部材の接合部
    の所定箇所に固着して構成し、加熱焼成による接合の際
    に前記接合部分の熱膨張率の差を小さくすることにより
    前記ガラス部材に生ずるクラックの発生を防止したこと
    を特徴とするガラスと金属の接合電子部品。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のガラスと金属の
    接合電子部品において、 前記ガラス部材の材質が30〜500℃における熱膨張
    係数が4.5〜6.0×10−6/℃であり、前記金属
    部材の材質がFe−42%Ni合金であり、前記金属板
    の材質がコバール合金(Fe−29%Ni−17%C
    o)であることを特徴とするガラスと金属の接合電子部
    品。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のガ
    ラスと金属の接合電子部品において、 前記ガラスと金属の接合電子部品が電子管用電子銃部品
    であることを特徴とするガラスと金属の接合電子部品。
  5. 【請求項5】 加熱焼成によりガラス部材と金属部材が
    接する部分を接合して両者を一体としたガラスと金属の
    接合電子部品において、 前記金属部材間の寸法形状を正しく保持するために該金
    属部材の間隙部分にスペーサを配置したことを特徴とす
    るガラスと金属の接合電子部品。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のガ
    ラスと金属の接合電子部品において、 前記金属部材間の寸法形状を正しく保持するために該金
    属部材の間隙部分にスペーサを配置したことを特徴とす
    るガラスと金属の接合電子部品。
  7. 【請求項7】 加熱焼成によりガラス部材と金属部材が
    接する部分を接合して両者を一体としたガラスと金属の
    接合電子部品において、 ガラスの加熱焼成時に金属部材の不要な部分にガラスが
    付着しないように該ガラス部材と該金属部材との間隙部
    分に遮蔽部材を配置したことを特徴とするガラスと金属
    の接合電子部品。
  8. 【請求項8】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のガ
    ラスと金属の接合電子部品において、 ガラスの加熱焼成時に金属部材の不要な部分にガラスが
    付着しないように該ガラス部材と該金属部材との間隙部
    分に遮蔽部材を配置したことを特徴とするガラスと金属
    の接合電子部品。
JP11091146A 1999-03-31 1999-03-31 ガラスと金属の接合電子部品 Pending JP2000285819A (ja)

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