JP2000285631A - テープリール - Google Patents

テープリール

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JP2000285631A
JP2000285631A JP11093399A JP9339999A JP2000285631A JP 2000285631 A JP2000285631 A JP 2000285631A JP 11093399 A JP11093399 A JP 11093399A JP 9339999 A JP9339999 A JP 9339999A JP 2000285631 A JP2000285631 A JP 2000285631A
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JP
Japan
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upper flange
hub
boss
pivot
hole
Prior art date
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Pending
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JP11093399A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Naito
博幸 内藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上フランジをハブに溶着する際に当該上フラ
ンジにクラックが生じることのないテープリールを提供
する。 【解決手段】 本発明のテープリール10は、下フラン
ジ51を備え、下フランジ51にはハブ52が固着され
ている。ハブ52の上端面にはピボット56及び溶着ボ
ス55が突設されている。上フランジ21の、前記ピボ
ット56及び溶着ボス55に対応する位置には、ピボッ
ト孔22及びボス孔23が設けられている。上フランジ
21の、ピボット孔22及びボス孔23近傍のウエルド
が生じる箇所には、当該箇所の肉厚を増す補強リブ2
8,29が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープカセッ
トに適用されるテープリールに関し、詳しくは、上フラ
ンジをハブに溶着する際に、当該上フランジの変形・ゆ
がみ・破損等の問題が発生することのないテープリール
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テープリールは、ビデオ用、オー
ディオ用、コンピュータ用等の様々な形態の磁気テープ
カセットに適用されている。例えばビデオ用磁気テープ
カセットにおいては、上下のカセットハーフからなるカ
セットケース内に、ハブ及び上下フランジを有する一対
のテープリールが、前記ハブの外周に磁気テープを巻装
した状態で回動自在に収納される。
【0003】図4に、ビデオ用のテープリールの一例を
示す。テープリール50は円板状の下フランジ51を備
え、下フランジ51には、磁気テープを巻回するための
芯部分であるハブ52が突設されている。ハブ52は、
上端面中心にピボット56が突設されているハブ中央部
52aと、磁気テープが外周面に巻装される円筒状のハ
ブ周壁部52bとを備えている。テープリール50は図
示しないカセットケース内に収納された際に、当該カセ
ットケース内でガタつかないように、当該カセットケー
スに設けられた板ばねによって当該カセットケースの所
定の側に付勢されるが、その際に前記板ばねはピボット
56に当接してテープリール50を付勢する。ピボット
56の周りには複数(ここでは3個)の溶着ボス55が
配設されている。
【0004】円板状の上フランジ61には、ハブ52の
ピボット56及び溶着ボス55に対応する位置にピボッ
ト孔62及びボス孔63が設けられており、ハブ52の
上端面に上フランジ61を載置すると、ピボット孔62
にピボット56が嵌挿され、ボス孔63に溶着ボス55
が嵌挿される。その状態で、溶着ボス55を図示しない
溶着ホーンで溶かすことで、上フランジ61がハブ52
に固着されて、テープリールが形成される。
【0005】図5に、図4におけるX−X断面図を示
す。図5に示すように上フランジ61は中央部が、上面
が凹み下面が突出する段部65に形成されており、その
段部65にピボット孔62及びボス孔63が設けられて
いる。また、段部65の下面には、ピボット孔62を囲
む円筒状の支持突部64が設けられている。
【0006】図6に、ハブ52の上端面に上フランジ6
1を載置した様子を示す。図6に示すように、ボス55
は、ハブ52の一部であるボス支柱57の上端面に突設
されている。上フランジ61をハブ52の上端面に載置
した際には、支持突部64の下面がハブ中央部52b上
端面に当接し、段部65の下面がボス支柱57の上端面
に当接することで、上フランジ61が支持される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図7に、図4における
Y矢視図を示す。図7に示すように、上フランジ61の
段部65の、ピボット孔62及びボス孔63近傍に、当
該ピボット孔62又はボス孔63から放射方向に延びる
ウエルドWが形成されることがある。上フランジ61を
成型する金型には、ピボット孔62及びボス孔63を形
成するための、段部65を貫通するピンが設けられてい
る。なお、ここではゲート接続部60が段部65内に配
置されている。ゲート接続部66から供給された溶融樹
脂の流れは前記ピンに到達すると、各ピンの両側に分岐
してピンの回りを流れ、各ピンの、ゲート接続部65側
の反対側において合流するが、その地点でウエルドWが
形成されるのである。
【0008】このような上フランジ61を、図6に示し
たようにハブ52の上端面に載置し、ボス孔63に嵌挿
された溶着ボス55を溶着ホーンで溶かして、上フラン
ジ61をハブ52に固着しようとすると、ウエルドWが
形成された箇所から上フランジ61にクラックが生じて
しまう。上フランジ61は、ウエルドWが形成された箇
所で強度が弱くなっており、溶着ホーンの超音波振動
が、ウエルドWが形成された箇所に伝達されるとクラッ
クが生じてしまうのである。
【0009】本発明は、以上のような背景に基づいてな
されたものであって、その目的は、上フランジをハブに
溶着する際に当該上フランジにクラックが生じることの
ないテープリールを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る前記目的
は、下フランジに固着されたハブの上端面に突設された
ピボット及び溶着ボスを、上フランジの前記ピボット及
び溶着ボスに対応する位置に設けられたピボット孔及び
ボス孔に嵌挿し、前記ボス孔に嵌挿した溶着ボスを溶着
して前記上フランジを前記ハブに固着した構成のテープ
リールにおいて、前記上フランジの、前記ピボット孔及
びボス孔近傍の一部に、その部分の肉厚を他の部分より
増すように補強リブを設けたことを特徴とするテープリ
ールによって達成される。
【0011】ここで、ピボット孔及びボス孔近傍の一部
の部分とは、従来の構造ではいわゆるウエルドが発生し
易い箇所をいう。ここでウエルドが発生し易い箇所と
は、成型時のゲート接続部の位置によって決定されるも
ので、ゲート接続部から供給された溶融樹脂の流れが、
ピボット孔及びボス孔を形成するための金型の各ピンに
到達し、ピンの両側に分岐してピンの回りを流れ、そし
て再び合流する地点のウエルドが発生する箇所のことを
いう。例えば、上フランジの段部の肉厚を全域に渡って
厚くすると、ひけが生じ易くなるので、ピボット孔及び
ボス孔近傍のウエルドが生じる箇所のみに補強リブを設
けるのである。補強リブは、上フランジの上面に設ける
ことが好ましく、こうすれば、上フランジの、ハブに面
する下面の形状の複雑化に伴う、上フランジの面振れ幅
の悪化等を招くこともない。上フランジの、ハブに面す
る下面に補強リブを設けると、溶着時に上フランジが変
形したり、面振れ幅が悪化したりするので、上フランジ
の下面は平面であることが好ましいのである。
【0012】以上のような構成のテープリールによれ
ば、上フランジにウエルドが生じても、そのウエルドが
生じた箇所は補強リブによって肉厚になっており強度が
高いので、その上フランジをハブに溶着しても、上フラ
ンジの変形・ゆがみ・破損等が生じることはない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
に基づいて詳細に説明する。なお、既に説明した部材等
については、図中に同一符号または相当符号を付すこと
により説明を簡略化あるいは省略する。図1に、本発明
の第1実施形態であるテープリールの概略断面図を示
す。テープリール10は、円板状の下フランジ51を備
え、下フランジ51には、中心にピボット56が突設さ
れたハブ中央部52a、及びハブ周壁部52bを有する
ハブ52が設けられている。ピボット56の周囲には、
ボス支柱57の上端面に突設されたボス55が配設され
ている。下フランジ51及びハブ52は、例えば不透明
な合成樹脂で一体成形されている。
【0014】円板状の上フランジ21中央部の段部25
には、ハブ52のピボット56及び溶着ボス55に対応
する位置にピボット孔22及びボス孔23が設けられて
いる。ここでは段部25の肉厚Tは約1mmに設定され
ている。段部25の下面には、ピボット孔22を囲む円
筒状の支持突部24が設けられている。
【0015】そして、上フランジ21の上面に、ピボッ
ト孔22及びボス孔23をそれぞれ囲む円筒状の補強リ
ブ28,29が設けられている。ここでは、ピボット孔
22を囲む補強リブ28が、上フランジ21の下面に設
けられた支持突部24と同じ形状に形成されており、そ
の高さHは、上フランジ21上面より突出しない寸法で
ある0.1〜0.3mmに設定されている。上フランジ
21は、例えば透明な合成樹脂で成形されている。
【0016】ハブ52の上端面に上フランジ21を載置
すると、ピボット孔22にピボット56が嵌挿され、ボ
ス孔23に溶着ボス55が嵌挿される。その際、ピボッ
ト56及び溶着ボス55はそれぞれ、補強リブ28,2
9の上面より突出する。その状態で、溶着ボス55を図
示しない溶着ホーンで溶かすことで、上フランジ21が
ハブ52に固着されて、テープリールが形成される。
【0017】図2に、図1におけるY矢視図を示す。図
2に示すように、上フランジ21の、平面視略三角形状
の段部25に設けられたピボット孔22周囲に、周方向
に等間隔を隔てて複数(ここでは3個)のボス孔23が
同様に段部25に設けられている。また、ゲート接続部
26も段部25に配置されている。そして段部25に
は、ピボット孔22および各ボス孔23をそれぞれ囲む
円筒状の補強リブ28,29が設けられている。
【0018】この上フランジ21の成形時には、金型内
において、ゲート接続部26から供給された溶融樹脂の
流れが、ピボット孔22及びボス孔23を形成するため
の金型の各ピンに到達すると共に各ピンの両側に分岐し
て各ピンの回りを流れ、各ピンの、ゲート接続部26側
とは反対側において合流する。すなわち、ピボット孔2
2又はボス孔23の周囲にて溶融樹脂は合流する。そし
て、その合流地点にウエルドWが生じることがあるが、
その合流地点は、各ピンを囲むように成形される円筒状
の補強リブ28,29によって必ず肉厚になる。
【0019】以上のような構成のテープリール10によ
れば、上フランジ21にウエルドが生じても、そのウエ
ルドが生じた箇所は補強リブ28,29によって肉厚に
なっており強度が高いので、その上フランジ21をハブ
52に溶着しても変形・破損等が生じることはない。
【0020】また、補強リブ28,29は、上フランジ
21の上面に設けられており、上フランジ21の段部2
5の、ハブ52に面する下面は支持突部24を除けば、
寸法精度を高め易い平面になっている。したがって、上
フランジ21はハブ52上端面に安定して支持・固着さ
れ、上フランジ21の面振れ悪化が生じることもない。
また、上フランジ21の上面に設けられた補強リブ28
は、上フランジ21の下面に設けられた支持突部24と
同一形状かつ上下方向において同一位置であるため、成
形時のバランスが良く、この部分、すなわちピボット孔
22の周囲にはウエルドが生じにくい。
【0021】図3に、本発明の第2実施形態における上
フランジの平面図を示す。なお第2実施形態は、第1実
施形態の上フランジに変更を加えたものであって、図示
しない構成は第1実施形態と同じである図3に示すよう
に、上フランジ41には平面視において略三角形状の段
部45が設けられており、段部45内の、上フランジ4
1の中心位置にピボット孔42が設けられている。また
段部45内の、略三角形状の段部45の各頂部の近傍
に、ボス孔43が設けられている。また、ゲート接続部
46も段部25内に配置されている。
【0022】そして、ピボット孔42及びボス孔43を
通る直線状に、補強リブ48が設けられている。また各
ピボット孔42から、当該ピボット孔42を挟む、略三
角形状の段部45の2辺に引いた垂線に略沿って、補強
リブ49が設けられている。
【0023】以上のような構成の上フランジ41を適用
したテープリールにおいても、上フランジ41をハブに
溶着する際に変形・破損等が生じることはない。また、
以上のような上フランジ41においては、補強リブ4
8,49が模様のように配設されているので外観が良好
である。なお、本発明は以上のような実施形態に限定さ
れないことは言うまでもない。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のテープリ
ールは、上フランジの、ピボット孔及びボス孔近傍のウ
エルドが生じる箇所に、当該箇所の肉厚を増す補強リブ
を備えている。したがって、上フランジにウエルドが生
じても、そのウエルドが生じた箇所は補強リブによって
肉厚になっており強度が高いので、その上フランジをハ
ブに溶着してもクラックが生じることはない。すなわち
本発明により、生産性の高いテープリールが提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるテープリールを示
す概略分解断面図である。
【図2】図1におけるY矢視図である。
【図3】本発明の第2実施形態に適用される上フランジ
の平面図である。
【図4】従来のテープリールの分解斜視図である。
【図5】図4におけるX−X断面図である。
【図6】ハブの上端面に上フランジを載置した様子を示
す図ある。
【図7】図4におけるY矢視図である。
【符号の説明】
10 テープリール 21 上フランジ 22 ピボット孔 23 ボス孔 24 支持突部 25 段部 28,29 補強リブ 51 下フランジ 52 ハブ 55 溶着ボス 56 ピボット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下フランジに固着されたハブの上端面に
    突設されたピボット及び溶着ボスを、上フランジの前記
    ピボット及び溶着ボスに対応する位置に設けられたピボ
    ット孔及びボス孔に嵌挿し、前記ボス孔に嵌挿した溶着
    ボスを溶着して前記上フランジを前記ハブに固着した構
    成のテープリールにおいて、 前記上フランジの、前記ピボット孔及びボス孔近傍の一
    部に、その部分の肉厚を他の部分より増すように補強リ
    ブを設けたことを特徴とするテープリール。
JP11093399A 1999-03-31 1999-03-31 テープリール Pending JP2000285631A (ja)

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