JP2000207869A - 磁気テ―プカセットのテ―プリ―ル - Google Patents
磁気テ―プカセットのテ―プリ―ルInfo
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Abstract
変形を防止する。 【解決手段】 上リール14の図中下面に設けられた嵌
合凸部24は、上リール14及び下リール16が所定の
位置関係を以て固定される際、下リール16のボス部1
5の側壁22先端(図中上端)に設けられた嵌合凹部2
5に嵌合され、段部24aの図中下面及び右側面を嵌合
凹部25に係合するとともに、突出部24bの図中右側
面を側壁22の内周面における嵌合凹部25の図中下部
に係合する。これにより、側壁22先端を上リール14
に対して位置決めする。
Description
カセット(DVC)等の磁気テープカセットのテープリ
ールに関し、詳しくは磁気テープの巻き面となる下リー
ルのボス部の側壁の変形を防止するための構造に関す
る。
においては、一対のテープリールに巻回した磁気テープ
を、カセットハーフ内に走行可能に保持して記録再生を
行う磁気テープカセットが多用されている。図8を参照
すると、従来、例えばDVC用として用いられる磁気テ
ープカセット30として、磁気テープtを巻回した一対
のテープリール31を、上カセットハーフ32と対をな
す下カセットハーフ33内に、回動自在に支持したもの
がある。
側の開口部34両側にはそれぞれ、テープガイド35が
設けられる。各テープガイド35はそれぞれ、一方のテ
ープリール31から送出されて他方のテープリール31
に巻き取られる磁気テープtを案内し、磁気テープtを
前記開口部34における所定の位置を通過させる。
側には、テープリール係止用アーム38を有するリール
ロック部材39が設けられる。リールロック部材39
は、圧縮コイルバネ40によって付勢されることによ
り、テープリール係止用アーム38を各テープリール3
1の外周に形成された係合歯41に係合させ、各テープ
リール31の不用意な回転を阻止する。これにより磁気
テープtの巻き緩み等を防止する。
ーフ33の開口部34を覆うアウターリッド50、イン
ナーリッド51及びアッパーリッド52がそれぞれ、開
閉自在に取り付けられる。アウターリッド50の側板5
3には、ロックピン54が突設される。ロックピン54
は、下カセットハーフ33に回動自在に設けられたリッ
ドロック55に係止される。なお符号56は、アウター
リッド50の回転軸57に装着されるリッドバネを示
す。
上リール42及び下リール43を、上リール42のフラ
ンジ中心部44及び下リール43のボス部45間に所定
の間隙をあけた状態で固定して構成される。
れぞれ、上リール42のフランジ中心部44に設けられ
たピボット孔46に、下リール43のボス部45に突設
されたピボット47が嵌挿される。また、下リール43
のボス部45におけるピボット47から放射方向に離れ
た位置に突設された溶着用ボス48が、上リール42の
フランジ中心部44における溶着用ボス48に対応する
位置に設けられた溶着用ボス孔49に嵌挿される。この
状態で、溶着用ボス48の先端面(図9中上端面)略中
央に、溶着ホーン(図示しない)が当接されることによ
り、溶着用ボス48が超音波溶着される。これにより、
対向する上リール42及び下リール43が固定される。
のボス部45は、ボス中心部45aと同心であってその
周囲に、磁気テープtの巻き面となる側壁45bを設け
られ、更にボス中心部45a及び側壁45bを、ボス部
45の放射方向に沿う複数のリブ(図示しない)で連結
して構成される。ピボット47は、ボス中心部45aの
上面略中央に突設される。また溶着用ボス48は、ボス
中心部45aの上面に、周方向に所定の間隔をあけて複
数(図8では3個)突設される。
ット30では、成形時における歪み等によって、成形品
単体としての下リール43のボス部45が、図10に示
すように側壁45b先端(図中上端)を放射方向内側
(図中左側)に向けて、又は図11に示すように側壁4
5b先端を放射方向外側(図中右側)に向けて、変形す
るという傾向があった。このため、側壁45bの変形が
最小となるような成形条件を模索する状況であった。ま
た下リール43のボス部45においては、側壁45bに
巻回された磁気テープtから側壁45bに作用するテー
プ巻き締まり応力によって、図10に示すように側壁4
5b先端(図中上端)が、放射方向内側(図中左側)に
向けて変形する恐れがあった。
ールのボス部の側壁の成形時等における変形を矯正する
ことができるとともに、テープ巻き締まり応力による変
形を確実に防止することができる磁気テープカセットの
テープリールを提供することを目的としている。
ランジ中心部を有する上リールと、上リールに対向して
配置され、上リールと対向する面にボス部を有する下リ
ールとを備え、上リールのフランジ中心部に設けられた
ピボット孔に、下リールのボス部に突設されたピボット
を嵌挿させるとともに、下リールのボス部におけるピボ
ットから放射方向に離れた位置に突設された溶着用ボス
を、上リールのフランジ中心部に設けられた溶着用ボス
孔に嵌挿させ、この状態で溶着用ボスを超音波溶着され
ることにより、上リール及び下リールを所定の位置関係
を以て固定される磁気テープカセットのテープリールに
おいて、前記下リールのボス部は、ピボット及び溶着用
ボスを突設されたボス中心部と、ボス中心部と同心であ
ってその周囲に設けられ、磁気テープの巻き面となる側
壁とから構成されており、かつ、ボス部の側壁先端、及
び上リールにおける側壁先端に対向する部位には、相互
に係合して側壁先端を上リールに対して位置決めする位
置決め手段が設けられることを特徴とする磁気テープカ
セットのテープリールにより達成される。
ルにおいては、上リールのフランジ中心部に設けられた
ピボット孔に、下リールのボス部に突設されたピボット
が嵌挿される。また、下リールのボス部におけるピボッ
トから放射方向に離れた位置に突設された溶着用ボス
が、上リールのフランジ中心部に設けられた溶着用ボス
孔に嵌挿される。この状態で、溶着用ボスを超音波溶着
される。これにより、上リール及び下リールが所定の位
置関係を以て固定される。この際、下リールのボス部の
側壁先端、及び上リールにおける側壁先端に対向する部
位に設けられた位置決め手段が、相互に係合して側壁先
端を上リールに対して位置決めする。
の実施形態を説明する。図1は、本発明の第1実施形態
であるテープリールを適用した磁気テープカセットの下
カセットハーフを示す平面図である。また図2は、本発
明の第1実施形態であるテープリールの上下リール固定
前の状態を示す要部断面図であり、図3は、図2のテー
プリールの上下リール固定後の状態を示す要部断面図で
ある。
は、磁気テープt(図8参照)を巻回した一対のテープ
リール12(図中右側のテープリールは図示省略)を、
上カセットハーフ(図示しない)と対をなす下カセット
ハーフ11に、回動自在に支持して構成される。下カセ
ットハーフ11は、ABS樹脂等の合成樹脂で一体成形
されている。
ット10のテープリール12はそれぞれ、フランジ中心
部13を有する上リール14と、上リール14に対向し
て配置され、フランジ中心部13と対向する面にボス部
15を有する下リール16とを備える。上リール14及
び下リール16は、上リール14のフランジ中心部13
下面及び下リール16のボス部15上面間に、所定の間
隙をあけた状態で固定される。上リール14は、例えば
透明な合成樹脂で一体成形されており、下リール16
は、例えば不透明な合成樹脂で一体成形されている。
着用ボス孔18が設けられる。ピボット孔17は、上リ
ール14のフランジ中心部13略中央に貫通して設けら
れる。溶着用ボス孔18は、上リール14のフランジ中
心部13における後述する溶着用ボス20に対応する位
置に貫通して、溶着用ボス20と同数設けられる。
用ボス20がそれぞれ、ボス部15の上面に突設され
る。ボス部15は、ボス中心部21と同心であってその
周囲に、磁気テープtの巻き面となる側壁22を設けら
れ、更にボス中心部21及び側壁22を、ボス部15の
放射方向に沿う複数のリブ23で連結して構成される。
ピボット19は、ボス中心部21の上面略中央に突設さ
れる。また溶着用ボス20は、ボス中心部21の上面
に、周方向に所定の間隔をあけて複数(図1では3個)
突設される。
上リール14のフランジ中心部13に設けられたピボッ
ト孔17に、下リール16のボス部15に突設されたピ
ボット19が嵌挿される。また、下リール16のボス部
15に突設された溶着用ボス20が、上リール14のフ
ランジ中心部13に設けられた溶着用ボス孔18に嵌挿
される。この状態で、各溶着用ボス20の先端面(図2
中上端面)略中央に、溶着ホーン(図示しない)がそれ
ぞれ当接されることにより、各溶着用ボス20が超音波
溶着される。これにより、上リール14及び下リール1
6が所定の位置関係を以て固定される。
15の側壁22先端(図2中上端)には、断面視矩形状
の嵌合凹部25が、側壁22内周に沿って例えば環状に
設けられる。また上リール14の図2中下面における側
壁22先端に対向するフランジ中心部13周囲には、嵌
合凸部24が、フランジ中心部13の外周に沿って例え
ば環状に設けられる。嵌合凸部24は、嵌合凹部25に
嵌合される段部24a、及び段部24aより図2中下方
に突出した突出部24bを備える。嵌合凸部24は、上
リール14及び下リール16が所定の位置関係を以て固
定される際、嵌合凹部25に嵌合され、段部24aの図
2中下面及び右側面を嵌合凹部25に係合するととも
に、突出部24bの図2中右側面を側壁22の内周面に
おける嵌合凹部25の図2中下部に係合する。これによ
り、側壁22先端を上リール14に対して位置決めす
る。
ル14及び下リール16が所定の位置関係を以て固定さ
れる際、嵌合凸部24が嵌合凹部25に嵌合され、嵌合
凸部24の段部24aの図2中下面及び右側面が、嵌合
凹部25に係合されるとともに、嵌合凸部24の突出部
24bの図2中右側面が、側壁22の内周面における嵌
合凹部25の図2中下部に係合される。したがって例え
ば、磁気テープtが巻き面となる側壁22に巻回された
際、側壁22にテープ巻き締まり応力が作用しても、側
壁22の放射方向内側への変形が確実に防止される。
プリールの上下リール固定前の状態を示す要部断面図で
あり、図5は、図4のテープリールの上下リール固定後
の状態を示す要部断面図である。
2先端に設けられた嵌合凹部26、及び上リール14の
図4中下面に設けられた嵌合凸部27が、断面視矩形状
に形成される。嵌合凸部27は、上リール14及び下リ
ール16が所定の位置関係を以て固定される際、嵌合凹
部26に嵌合され、嵌合凸部27の図4中下面の一部
(図5では約半分)及び右側面を嵌合凹部26に係合す
る。これにより、側壁22先端を上リール14に対して
位置決めする。その他の構成及び作用は、上記第1実施
形態と同様である。
プリールの上下リール固定前の状態を示す要部断面図で
あり、図7は、図5のテープリールの上下リール固定後
の状態を示す要部断面図である。
2先端に設けられた嵌合凹部28、及び上リール14の
図6中下面に設けられた嵌合凸部29が、断面視下向き
三角形状に形成される。嵌合凸部29は、上リール14
及び下リール16が所定の位置関係を以て固定される
際、嵌合凹部28に嵌合され、図6中左右両側面を嵌合
凹部28に係合する。これにより、側壁22先端を上リ
ール14に対して位置決めする。その他の構成は、上記
第1実施形態と同様である。
ル14及び下リール16が所定の位置関係を以て固定さ
れる際、嵌合凸部29が嵌合凹部28に嵌合され、嵌合
凸部29の図6中左右両側面が、嵌合凹部28に係合さ
れる。したがって例えば、ボス部15の成形時における
歪み等によって、側壁22が放射方向内側(図6中左
側)又は外側に変形していた場合でも、側壁22の変形
が矯正される。また例えば、磁気テープtが巻き面とな
る側壁22に巻回された際、側壁22にテープ巻き締ま
り応力が作用しても、側壁22の放射方向内側への変形
が確実に防止される。
上リール14及び下リール16が所定の位置関係を以て
固定される際、嵌合凸部24が嵌合凹部25に嵌合さ
れ、嵌合凸部24の段部24aの図2中下面及び右側面
が嵌合凹部25に係合されるとともに、嵌合凸部24の
突出部24bの図2中右側面が側壁22の内周面におけ
る嵌合凹部25の図2中下部に係合される。また第2実
施形態によれば、上リール14及び下リール16が所定
の位置関係を以て固定される際、嵌合凸部27が嵌合凹
部26に嵌合され、嵌合凸部27の図4中下面の一部及
び右側面が嵌合凹部26に係合される。これにより、側
壁22先端を上リール14に対して位置決めすることが
でき、テープ巻き締まり応力による側壁22の放射方向
内側への変形を確実に防止することができる。また、上
リール14及び下リール16の位置決め精度を向上させ
ることができる。
14及び下リール16が所定の位置関係を以て固定され
る際、嵌合凸部29が嵌合凹部28に嵌合され、嵌合凸
部29の図6中左右両側面を嵌合凹部28に係合され
る。したがって、側壁22先端を上リール14に対して
位置決めすることができ、成形時における歪み等による
側壁22の放射方向内側及び外側への変形を矯正するこ
とができる。これにより、製品の安定した品質を確保す
ることができる。また、テープ巻き締まり応力による側
壁22の放射方向内側への変形を確実に防止することが
できる。更に、上リール14及び下リール16の位置決
め精度を向上させることができる。
のボス部は、ピボット及び溶着用ボスを突設されたボス
中心部と、ボス中心部と同心であってその周囲に設けら
れ、磁気テープの巻き面となる側壁とから構成されてお
り、かつ、ボス部の側壁先端、及び上リールにおける側
壁先端に対向する部位には、相互に係合して側壁先端を
上リールに対して位置決めする位置決め手段が設けられ
る。これにより、磁気テープの巻き面となる下リールの
ボス部の側壁の成形時等における変形を矯正することが
できるとともに、テープ巻き締まり応力による変形を確
実に防止することができる。
用した磁気テープカセットの下カセットハーフを示す平
面図である。
下リール固定前の状態を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
下リール固定前の状態を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
下リール固定前の状態を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
る。
リールを示す要部断面図である。
壁の放射方向内側への変形例を示す要部断面図である。
壁の放射方向外側への変形例を示す要部断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 フランジ中心部を有する上リールと、 上リールに対向して配置され、上リールと対向する面に
ボス部を有する下リールとを備え、 上リールのフランジ中心部に設けられたピボット孔に、
下リールのボス部に突設されたピボットを嵌挿させると
ともに、下リールのボス部におけるピボットから放射方
向に離れた位置に突設された溶着用ボスを、上リールの
フランジ中心部に設けられた溶着用ボス孔に嵌挿させ、
この状態で溶着用ボスを超音波溶着されることにより、
上リール及び下リールを所定の位置関係を以て固定され
る磁気テープカセットのテープリールにおいて、 前記下リールのボス部は、ピボット及び溶着用ボスを突
設されたボス中心部と、ボス中心部と同心であってその
周囲に設けられ、磁気テープの巻き面となる側壁とから
構成されており、かつ、ボス部の側壁先端、及び上リー
ルにおける側壁先端に対向する部位には、相互に係合し
て側壁先端を上リールに対して位置決めする位置決め手
段が設けられることを特徴とする磁気テープカセットの
テープリール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11005599A JP2000207869A (ja) | 1999-01-12 | 1999-01-12 | 磁気テ―プカセットのテ―プリ―ル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11005599A JP2000207869A (ja) | 1999-01-12 | 1999-01-12 | 磁気テ―プカセットのテ―プリ―ル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000207869A true JP2000207869A (ja) | 2000-07-28 |
Family
ID=11615701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11005599A Pending JP2000207869A (ja) | 1999-01-12 | 1999-01-12 | 磁気テ―プカセットのテ―プリ―ル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000207869A (ja) |
-
1999
- 1999-01-12 JP JP11005599A patent/JP2000207869A/ja active Pending
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