JP2001216757A - 磁気テープカセット - Google Patents

磁気テープカセット

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JP2001216757A
JP2001216757A JP2000309360A JP2000309360A JP2001216757A JP 2001216757 A JP2001216757 A JP 2001216757A JP 2000309360 A JP2000309360 A JP 2000309360A JP 2000309360 A JP2000309360 A JP 2000309360A JP 2001216757 A JP2001216757 A JP 2001216757A
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JP2000309360A
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Teruo Ashikawa
輝男 芦川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 窓部材と上ハーフとを確実に溶着できる磁気
テープカセットを提供する。 【解決手段】 磁気テープカセットは、窓部材3によっ
て塞がれる窓用開口2が上ハーフ1に形成されている。
窓用開口2の周縁部には、窓部材3を固着するための固
着面4が形成され、固着面4を囲繞する部分に斜面6が
形成されている。さらに、固着面4を囲繞する部分であ
って、磁気テープが通過するカセットケースの開口部側
のコーナ部Aには、肉盛り部8が形成されている。窓部
材3の周縁部には、複数の溶着リブ10が形成されてい
る。そして、窓部材3の樹脂成形によって生じるウェル
ドラインを溶着リブ10上に位置させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープ巻き量
確認用の窓部材を有する磁気テープカセットの窓枠構造
に特徴を有する磁気テープカセット、窓部材及び樹脂製
品に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、オーディオ機器やビデオ機器等
においては、一対のテープリールに巻回した磁気テープ
を、カセットケース内に走行可能に保持して記録再生を
行う磁気テープカセットが多用されている。
【0003】図6に示すように、従来、例えばDVC
(デジタルビデオカセット)用として用いられる磁気テ
ープカセット50は、カセットケースが上下ハーフ5
1,52から構成される。それら上下ハーフ51,52
は互いに組み合わされ、複数のビス54により締結され
る。そして、カセットケース内には、上フランジと、下
フランジが一体に形成されたハブとを溶着してなる一対
のテープリール53,53が、磁気テープ57を巻回さ
れた状態で回動自在に収容される。
【0004】下ハーフ52における前端側(図中手前
側)の開口部56の両側には、テープガイド55,55
が設けられている。各テープガイド55は、一方のテー
プリール53から送出されて他方のテープリール53に
巻き取られる磁気テープ57を案内し、磁気テープ57
を開口部56における所定の位置で通過させる。
【0005】また、下ハーフ52の後端側(図中奥側)
には、テープリール係止アーム58aを有するテープリ
ールロック部材58が組み付けられる。テープリールロ
ック部材58は、圧縮コイルばね59によって付勢され
ることで、テープリール係止アーム58aを各テープリ
ール53の下フランジ外周に形成された係合歯53aに
係合させ、各テープリール53の不測の回転を阻止す
る。これにより磁気テープ57の巻き緩みが防止され
る。
【0006】また、上ハーフ51の天板51aには、リ
ール付勢用板ばね63がテープリール53毎に取り付け
られる。各リール付勢用板ばね63は上ハーフ51に片
持支持され、対応するテープリール53を下ハーフ52
側に付勢する。さらに、上ハーフ51の前端側には、屋
外での使用に耐える防塵性を得るために、下ハーフ52
の一対のテープガイド55間に張架される磁気テープ5
7の前面及び裏面を覆う、アウターリッド60、トップ
リッド61及びインナーリッド62がそれぞれ開閉自在
に取り付けられる。
【0007】このような磁気テープカセット50では、
上ハーフ51の天板51aに、テープリール53におけ
る磁気テープ57の巻き量(残量)を確認できるよう
に、天板51aの長手方向の一方側(図中右側)にて天
板51aの短手方向に延びる窓用開口65が形成されて
いる。そして、窓用開口65を塞ぐように透明の窓部材
64が取り付けられる。
【0008】図7に示すように、略六角形状の窓部材6
4は、その周縁部に形成された被固着面64aに複数の
溶着リブ66を有している。一方、上ハーフ51の天板
51aに形成された窓用開口65の周縁には、窓部材6
4を固着するための固着面65aが形成されている。そ
の固着面65aが形成された箇所の肉厚は、天板51a
のそれよりも薄くされている。固着面65aは、斜面6
7を介して天板51aの表面に連続している。また、固
着面65aを囲繞する部分には、窓用開口65の各辺毎
に位置決め用リブ68が立設されている。なお、固着面
65aを囲繞する部分の一部であるコーナ部Bについて
は、リール付勢用板ばね63の片持支持される端部の直
下に位置する部分であるため、天板51a表面に連続し
た平坦面となっており、斜面になっていない。
【0009】このような窓部材64を上ハーフ51に取
り付けるには、先ず窓部材64を位置決め用リブ68に
ガイドさせながら窓用開口65に被せ、窓部材64の溶
着リブ66を窓用開口65の周縁部の固着面65aに載
置する。次いで、窓部材64を窓用開口65の周縁部の
固着面65aに押しつけた状態で、超音波振動等によっ
て、図8に示すように、窓部材64の溶着リブ66を固
着面65aに溶着させる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第一の目的
は、窓部材64と上ハーフ51とを確実に溶着すること
にある。ところで、上ハーフ51の窓部材64を溶着す
るための固着面65aは、天板51aの表面(内面又は
外面)に対して段差を有している。この段差の箇所にお
いて肉厚が急激に変化する場合には、射出成形時におい
て、圧力のかかる時間が異なる等の理由により、梨地転
写不良が発生して上ハーフ51表面の外観を損なう恐れ
がある。
【0011】そこで、上ハーフ51では、上記したよう
に、固着面65aを斜面67を介して天板51a表面に
連続させることで、射出成形時の圧力の急激な変動を避
け、上ハーフ51の外観不良を防止している。しかしな
がら、このような窓枠構造を採用したものは、窓部材6
4に外力が作用すると、その外力がカセットケースの磁
気テープが通過する開口部側のコーナ部Cに集中的に作
用し、それによって窓部材64が窓用開口65の周縁の
固着面65a、特に集中荷重が作用するコーナ部C付近
から剥がれてしまう場合があった。
【0012】本発明の第二の目的は、外観を損なうこと
なく、簡単な構造で、窓部材の剥がれを防止した磁気テ
ープカセットを提供することにある。
【0013】ところで、上記従来の磁気テープカセット
50では、窓部材64が樹脂射出成形により形成され
る。その際、図9に示すように、窓部材64には、溶融
樹脂の二つ以上の流れが合流する部分にできるヘアライ
ン状の細い線、すなわちウェルドラインWが生じる。
【0014】従来の窓部材64では、ゲート位置を符号
69で示す位置に設定しており、また、ゲート出口に至
る前において、バルブゲートを3つに分け、それがゲー
ト出口の前において合流する構成を採用していた。した
がって、そのゲート出口の前の合流地点で発生したウェ
ルドラインがそのまま溶融樹脂とともに流れ、図6に示
したように、ウェルドラインWがゲート位置69に比較
的近い、溶着リブ66,66間に生じることがあった。
【0015】このような状態の窓部材64を上ハーフ5
1の窓用開口65の周縁に形成した固着面65aに超音
波振動によって溶着させようとすると、ウェルドライン
Wを境にして、亀裂が生じる場合がある。
【0016】本発明の第三の目的は、樹脂製品を溶着に
よってある製品に固着させる場合でも、亀裂を生じる恐
れのない樹脂製品を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、上
下ハーフからなるカセットケースと、該カセットケース
の開口部を通過する磁気テープを巻回するとともに該カ
セットケース内に収容されるテープリールと、前記上ハ
ーフの天板に形成された窓用開口に設置される窓部材と
を備え、前記上ハーフの天板に形成された窓用開口の周
縁部に前記窓部材を固着するための固着面が形成される
とともに、該固着面を囲繞する部分に該固着面に連続す
る斜面が形成された磁気テープカセットであって、前記
固着面を囲繞する部分であって、前記磁気テープが通過
する前記カセットケースの開口部側のコーナ部に、肉盛
り部が形成されたことを特徴とする磁気テープカセット
によって達成される。また、本発明の上記目的は、上下
ハーフからなるカセットケースと、該カセットケースの
開口部を通過する磁気テープを巻回するとともに該カセ
ットケース内に収容されるテープリールと、前記上ハー
フの天板に形成された窓用開口に設置される窓部材とを
備え、前記上ハーフの天板の長手方向の一方側にて該天
板の短手方向に延びる窓用開口の周縁部に前記窓部材を
固着するための固着面が形成されるとともに、該固着面
を囲繞する部分に該固着面に連続する斜面が形成された
磁気テープカセットであって、前記固着面を囲繞する部
分であって、前記磁気テープが通過する前記カセットケ
ースの開口部側かつ前記天板の長手方向中央側のコーナ
部に、肉盛り部が形成されたことを特徴とする磁気テー
プカセットによって達成される。
【0018】ここで、肉盛り部としては、上ハーフの天
板と同一肉厚からなる補強用リブや、コーナ部の円弧の
両端を直線的に結んだ面取り部等が好ましい。
【0019】本発明に係る磁気テープカセットでは、固
着面を囲繞する部分に斜面を形成して梨地転写不良の発
生を防止するとともに、カセットケースの開口部側のコ
ーナ部には肉盛り部を形成して強度を確保し、変形し難
い形状としている。
【0020】本発明の上記目的は、周縁部に溶着リブが
形成された窓部材の前記溶着リブを、上ハーフの窓用開
口の周縁部に形成された固着面に当接させ、超音波振動
によって前記窓部材を前記上ハーフの固着面に溶着させ
る磁気テープカセットにおいて、前記窓部材の樹脂成形
によって生じるウェルドラインを前記溶着リブ上に位置
させたことを特徴とする磁気テープカセットによって達
成される。また、本発明の上記目的は、複数の溶着リブ
を周縁部に形成した窓部材において、樹脂成形によって
生じるウェルドラインを前記溶着リブ上に位置させたこ
とを特徴する窓部材によって達成される。また、本発明
の上記目的は、複数の溶着リブを形成した樹脂製品にお
いて、樹脂成形によって生じるウェルドラインを前記溶
着リブ上に位置させたことを特徴する樹脂製品によって
達成される。
【0021】本発明によれば、ゲート位置を適切な位置
に設定することで、ある部品と溶着するための溶着リブ
上にウェルドラインが形成される。すなわち、溶着リブ
間にウェルドラインを生じさせるのではなく、樹脂製品
の他の箇所に比較して、その肉厚が厚い箇所である溶着
リブの上にウェルドラインを生じさせるように、適切な
ゲート位置を設定する。したがって、樹脂製品を超音波
振動によってある製品に溶着しようとするときでも、溶
着リブ上にウェルドラインが設定されているため、ウェ
ルドラインを境にして亀裂が生じない。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る磁気テープカ
セットを図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明
の第1実施形態に係る磁気テープカセットにおける上ハ
ーフの窓用開口近傍と窓部材を示した斜視図、図2はそ
の窓部材を上ハーフの窓用開口に溶着した状態を示した
要部断面図であり、図2(A)はそのコーナ部を示し、
図2(B)はその他の部分を示している。
【0023】この磁気テープカセットでは、上ハーフ1
に形成した窓用開口2の周縁部に、窓部材3を固着する
ための平坦な固着面(第一固着面)4が形成されてい
る。この固着面4の肉厚は、窓部材3を固着する部分で
あるため、上ハーフ1の天板5のそれよりも薄く形成さ
れている。そして、固着面4は、該固着面4を囲繞する
斜面6を介して天板5の一方の表面(内面)5aに連続
している。また、固着面4を囲繞する部分には、窓用開
口2の各辺毎に位置決め用リブ7が立設されている。
【0024】この上ハーフ1では、固着面4を囲繞する
部分であって、磁気テープが通過するカセットケースの
開口部側のコーナ部Aに肉盛り部としての補強用リブ8
が立設されている。すなわち、カセットケースの開口部
側かつ天板5の長手方向中央側に補強用リブ8が立設さ
れている。図1に示した補強用リブ8は、平面視で略3
角形状をなしており、固着面4から垂直に天板5の表面
5aまで達している。一方、窓部材3は、上記した従来
のものとほぼ同様で、周縁部に形成された被固着面(第
二固着面)9の全周にわたり不連続な溶着リブ10を有
している。すなわち、被固着面9の周方向に間隔を隔て
て複数の溶着リブ10を有している。
【0025】このように構成された磁気テープカセット
では、窓部材3を位置決め用リブ7にガイドさせながら
窓用開口2に被せ、窓部材3の溶着リブ10を窓用開口
2周縁部の固着面4に載置させる。次いで、窓部材3を
窓用開口2周縁部の固着面4に押しつけた状態で、超音
波振動等によって溶着リブ10を固着面4に溶着させ
る。
【0026】このようにして窓部材3が溶着される窓用
開口2周縁部の固着面4を囲繞する部分のうち、コーナ
部Aは、図2(A)に示すように、補強用リブ8が窓部
材3の側面近傍まで張出しており斜面6がない。すなわ
ち、コーナ部Aが補強されて厚肉になっており、十分な
強度が確保されるので、窓部材3に外力がかかっても、
コーナ部Aが変形し難い。したがって、窓部材3が窓用
開口2周縁部の固着面4、特にコーナ部A付近から剥が
れてしまう恐れはない。また、その他の部分では、図2
(B)に示すように、斜面6の下端が窓部材3の側面近
傍に位置する。斜面6によって、射出成形時の樹脂流動
が円滑化され、梨地転写不良の発生が防止される。
【0027】図3は、本発明の第2実施形態に係る磁気
テープカセットにおける窓部材溶着エリアを示す。斜面
6のコーナ部Aでは、面取り部11(平面視でコーナ部
の円弧の両端を直線で結んだ形状)とすることで肉盛り
部としている。なお、図3における上ハーフ1の他の部
分は、図1のものとほぼ同じであるので、同一部分には
同一符号を付してその説明を省略する。また、窓部材3
については、図1のものと同一であるので、図示を省略
している。
【0028】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れることなく、適宜な変更、改良等が可能である。例え
ば、本発明は、デジタルビデオカセット用に限定され
ず、窓部材を有する種々の磁気テープカセットに適用可
能である。また、コーナ部Aに形成する肉盛り部の形状
は各種形状を採用することができることは勿論である。
【0029】図4は本発明の第3実施形態に係る窓部材
とその窓部材を溶着する上ハーフの窓用開口近傍を示し
た斜視図、図5はその窓部材を成形する金型の要部を概
念的に示した断面図である。
【0030】図4に示す窓部材23は、周縁部に中央部
に比べて肉厚の薄い薄肉部29aが形成されている。薄
肉部29aの一方の表面(外面)は被固着面29とさ
れ、該被固着面29の全周にわたり不連続な棒状の溶着
リブ30が複数個(図では13個)形成されている。す
なわち、被固着面29の周方向に間隔を隔てて複数の溶
着リブ30が形成されている。
【0031】この窓部材23は、図5に示す金型33に
よって形成される。金型33は、固定型33aと可動型
33bによって構成されている。固定型33aにはゲー
ト31が形成され、該ゲート31は溶着リブ30を形成
するキャビティ32に開口している。そして、この金型
33によって射出成形された窓部材23は、図4に示し
たように、溶着リブ30を横切るようにしてウェルドラ
インWが形成される。
【0032】ここで、図4に示した符号31aは、本実
施形態における実験的に求めたゲート位置を示したもの
であり、この位置にゲート位置を設定することによっ
て、溶着リブ30間にウェルドラインWが生じるのを防
止したものである。すなわち、本実施形態によれば、ま
ずウェルドラインがどこに生じるかを予め実験的に確か
めてから、適切なゲート位置を設定している。
【0033】図4に示すように、上ハーフの天板25
は、窓用開口22を有している。そして、窓用開口22
の周縁部に、窓部材23を固着するための固着面24が
形成されている。この固着面24の肉厚は、窓部材23
を溶着する部分であるため、天板25のそれよりも薄く
されている。固着面24は、斜面26を介して天板25
の一方の表面(内面)25aに連続している。また、窓
用開口22の周縁部には、窓用開口22の各辺毎に位置
決め用リブ27が立設されている。
【0034】このように構成された磁気テープカセット
では、窓部材23を位置決め用リブ27にガイドさせな
がら窓用開口22に被せ、窓部材23の溶着リブ30を
窓用開口22周縁部の固着面24に載置させる。次い
で、窓部材23を窓用開口22の周縁部の固着面24に
押しつけた状態で、超音波振動等によって溶着リブ30
を固着面24に溶着させる。この際、溶着リブ30間に
ウェルドラインWはなく、他の箇所に比較して、肉厚が
厚い箇所である溶着リブ30上にウェルドラインWがあ
るので、ウェルドラインWを境にして亀裂が生じない。
【0035】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れることなく、適宜な変更、改良等が可能である。例え
ば、上記実施形態は、樹脂製品として磁気テープカセッ
トの窓部材を一例として示したもので、本発明は、他の
樹脂製品にも適用できることは勿論である。また、上記
実施形態では、窓部材を成形するときのゲート位置を溶
着リブ上に位置させているが、ウェルドラインの位置
は、ゲートの位置、ゲート出口の前に存在するバルブゲ
ートの位置及び形状、ゲートの径、樹脂の材料等によっ
て変わるものである。したがって、これらの条件を勘案
して、実験的にゲートの位置を設定する必要がある。
【0036】以上、いくつかの実施形態に基づいて本発
明を説明してきたが、本発明はこれら実施形態のうち少
なくとも2つを組み合わせたものも当然含む。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気テー
プカセットでは、上ハーフの窓用開口の周縁部に、窓部
材を固着するための固着面を形成するととともに、該固
着面を囲繞する部分に斜面を形成し、かつ前記固着面を
囲繞する部分であって、磁気テープが通過するカセット
ケースの開口部側のコーナ部に肉盛り部を形成した。し
たがって、本発明の磁気テープカセットでは、コーナ部
が補強され十分な強度が確保されるので、窓部材に外力
がかかっても、それによって窓部材が固着面のコーナ部
付近から剥がれてしまう恐れはなく、他の部分の固着面
を囲繞する部分には斜面が形成されているため、梨地転
写不良の発生が防止される。また、本発明の樹脂製品で
は、ウェルドラインの位置を溶着リブ上に位置させて、
ウェルドラインによる強度の低下を補っている。したが
って、樹脂製品をある製品に超音波接着によって固着さ
せる場合でも、樹脂製品に亀裂を生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る磁気テープカセッ
トにおける上ハーフの窓用開口近傍と窓部材を示した斜
視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る磁気テープカセッ
トの窓部材を上ハーフの窓用開口に溶着した状態を示し
た要部断面図であり、図2(A)はそのコーナ部を示
し、図2(B)はその他の部分を示している。
【図3】本発明の第2実施形態に係る窓部材溶着エリア
を示した斜視図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る窓部材とその窓部
材を溶着する上ハーフの窓用開口を示した斜視図であ
る。
【図5】図4に示した窓部材を成形する金型の要部を概
念的に示した断面図である。
【図6】従来の磁気テープカセットの分解斜視図であ
る。
【図7】図6に示した磁気テープカセットの要部を拡大
して示した斜視図である。
【図8】図7に示した磁気テープカセットの窓部材を窓
用開口に設置した状態を示した断面図である。
【図9】従来の窓部材におけるウェルドラインの位置を
示した窓部材の平面図である。
【符号の説明】
1 上ハーフ 2,22 窓用開口 3,23 窓部材(樹脂製品) 4,24 固着面 5,25 天板 5a,25a 表面 6,26 斜面 7,27 位置決め用リブ 8 補強用リブ 9,29 被固着面 10,30 溶着リブ 11 面取り部 A コーナ部 W ウェルドライン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下ハーフからなるカセットケースと、
    該カセットケースの開口部を通過する磁気テープを巻回
    するとともに該カセットケース内に収容されるテープリ
    ールと、前記上ハーフの天板に形成された窓用開口に設
    置される窓部材とを備え、 前記上ハーフの天板に形成された窓用開口の周縁部に前
    記窓部材を固着するための固着面が形成されるととも
    に、該固着面を囲繞する部分に該固着面に連続する斜面
    が形成された磁気テープカセットであって、 前記固着面を囲繞する部分であって、前記磁気テープが
    通過する前記カセットケースの開口部側のコーナ部に、
    肉盛り部が形成されたことを特徴とする磁気テープカセ
    ット。
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