JP2000285519A - 光ディスク - Google Patents
光ディスクInfo
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- JP2000285519A JP2000285519A JP11085554A JP8555499A JP2000285519A JP 2000285519 A JP2000285519 A JP 2000285519A JP 11085554 A JP11085554 A JP 11085554A JP 8555499 A JP8555499 A JP 8555499A JP 2000285519 A JP2000285519 A JP 2000285519A
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-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/007—Arrangement of the information on the record carrier, e.g. form of tracks, actual track shape, e.g. wobbled, or cross-section, e.g. v-shaped; Sequential information structures, e.g. sectoring or header formats within a track
- G11B7/00736—Auxiliary data, e.g. lead-in, lead-out, Power Calibration Area [PCA], Burst Cutting Area [BCA], control information
Landscapes
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 レーザトリミングを用いなくてもBCAと同
等の識別パターンを設けた光ディスクを提供する。 【解決手段】 主データが記録されている領域10c
と、領域10cよりも内周側に設けられかつ主データの
再生動作の際に用いられる従データが記録されている領
域10bとを有する光透過性基板10A1上に、反射層
10A2、接着層10A3、貼り合せ光透過性基板10
A4を順次積層してなる光ディスクであって、反射層1
0A2は、基板10A1上に積層されかつ低反射率の第
1の反射層10A21と、反射層10A21上に積層さ
れかつ主及び従データを読み出し可能とする高反射率の
第2の反射層10A22とからなり、反射層10A21
上には、反射層10A22との間に識別パターン遮光層
10Bが形成されている。
等の識別パターンを設けた光ディスクを提供する。 【解決手段】 主データが記録されている領域10c
と、領域10cよりも内周側に設けられかつ主データの
再生動作の際に用いられる従データが記録されている領
域10bとを有する光透過性基板10A1上に、反射層
10A2、接着層10A3、貼り合せ光透過性基板10
A4を順次積層してなる光ディスクであって、反射層1
0A2は、基板10A1上に積層されかつ低反射率の第
1の反射層10A21と、反射層10A21上に積層さ
れかつ主及び従データを読み出し可能とする高反射率の
第2の反射層10A22とからなり、反射層10A21
上には、反射層10A22との間に識別パターン遮光層
10Bが形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不正なソフトの使
用防止、不正な複製防止等の著作権保護に利用可能な遮
光性の識別パターンを備えた光ディスクに関するもので
ある。
用防止、不正な複製防止等の著作権保護に利用可能な遮
光性の識別パターンを備えた光ディスクに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】光ディスクは一つのスタンパーから簡単
に大量の複製ディスクが製造できるため、パッケージメ
ディアとして安価に配布できるという利点がある。しか
しながら近年光ディスクの製造装置が比較的容易に入手
できるようになったため、いわゆる海賊版が横行するよ
うになった。また、光ディスクのソフトの不正使用や不
正な複製が後を絶たない。このような不正を防止する対
策の一つとして、光ディスク原盤にID番号を入れるな
どして、このID番号がない光ディスクは再生できない
などして海賊盤の製造及び流通を防ぐ方法がある。しか
し、この方法では完全に不正な複製を防止することは不
可能である。
に大量の複製ディスクが製造できるため、パッケージメ
ディアとして安価に配布できるという利点がある。しか
しながら近年光ディスクの製造装置が比較的容易に入手
できるようになったため、いわゆる海賊版が横行するよ
うになった。また、光ディスクのソフトの不正使用や不
正な複製が後を絶たない。このような不正を防止する対
策の一つとして、光ディスク原盤にID番号を入れるな
どして、このID番号がない光ディスクは再生できない
などして海賊盤の製造及び流通を防ぐ方法がある。しか
し、この方法では完全に不正な複製を防止することは不
可能である。
【0003】こうした状況の中で、前記した不正防止対
策の有効なものとして、DVD(デジタル・ビデオ・デ
ィスク)のBCA(Burst Cutting Area)信号を用いた方
法がある。ここで前記したDVDが再生専用DVDであ
る場合には、この再生専用DVDは光透過性基板上に反
射層、保護層を順次積層して構成される。また、光透過
性基板上には、ディスクの内周から外周に向かって順
次、リードイン領域、ソフト情報が予め記録されている
データ領域、リードアウト領域が形成されている。前記
した方法は、このリードイン領域上に積層されている反
射層のプリピット領域に、レーザトリミング法により反
射層を部分的に除去した物理マーク(BCA信号)を設
けるものである。この結果、このBCA信号が検知でき
る場合のみ真正な再生専用DVDとされるのである。こ
の物理マークは、前記したリードイン領域上に直接形成
されるものでなく、リードイン領域上に積層された反射
層上に直接形成される。このために、仮に、光透過性基
板を不正に複製したとしても、この物理マークは複製で
きないことになる。従って、こうした物理マークを用い
た不正防止対策は有効なものであり、また、この方法に
よれば、再生専用DVDディスク一枚毎に、精度良く読
みとり可能な識別マークを記録することができるのであ
る(特開平10−233019号公報)。
策の有効なものとして、DVD(デジタル・ビデオ・デ
ィスク)のBCA(Burst Cutting Area)信号を用いた方
法がある。ここで前記したDVDが再生専用DVDであ
る場合には、この再生専用DVDは光透過性基板上に反
射層、保護層を順次積層して構成される。また、光透過
性基板上には、ディスクの内周から外周に向かって順
次、リードイン領域、ソフト情報が予め記録されている
データ領域、リードアウト領域が形成されている。前記
した方法は、このリードイン領域上に積層されている反
射層のプリピット領域に、レーザトリミング法により反
射層を部分的に除去した物理マーク(BCA信号)を設
けるものである。この結果、このBCA信号が検知でき
る場合のみ真正な再生専用DVDとされるのである。こ
の物理マークは、前記したリードイン領域上に直接形成
されるものでなく、リードイン領域上に積層された反射
層上に直接形成される。このために、仮に、光透過性基
板を不正に複製したとしても、この物理マークは複製で
きないことになる。従って、こうした物理マークを用い
た不正防止対策は有効なものであり、また、この方法に
よれば、再生専用DVDディスク一枚毎に、精度良く読
みとり可能な識別マークを記録することができるのであ
る(特開平10−233019号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な物理マークであるBCA信号は前記したようにディス
クの反射層上に形成されるものである。このため、前記
した光透過性基板を成形するために作製する光ディスク
原盤工程中、あるいは、射出成形によって作製された光
透過性基板原盤上に反射層、保護層を順次積層する積層
工程中においては、BCA信号を反射層上に形成できな
い。このため、前記した積層工程の後工程として、完成
した再生専用DVDの反射層にレーザトリミング法によ
りレーザを照射してBCA信号を設ける新たな工程が必
要となる。この結果、この新たな工程のために、BCA
信号記録専用のレーザトリミング装置が必要であった。
また、BCA信号を単板ディスクに適用した場合、保護
層を除去して反射層を再形成するとBCA信号は消去可
能である。一方、原盤レベルでBCA信号相当の反射率
変化による識別信号を形成するのは光学的に困難であ
る。そこで、本発明は、上記の点に着目してなされたも
のであり、主データが記録されているデータ領域と従デ
ータが記録されている特定領域とを有する光透過性基板
上に反射層、接着層、貼合基板を順次積層した光ディス
クであって、前記反射層は、前記光透過性基板上に積層
されかつ低反射率の第1の反射層と、この第1の反射層
上に積層されかつ高反射率の第2の反射層とからなり、
前記第1の反射層上には、前記第2の反射層との間に、
前記特定領域上の一部を覆うように識別パターン遮光層
が形成され、前記識別パターン遮光層によって得られる
再生出力は、前記主データ及び前記従データの出力レベ
ルよりも一段と低いレベルで得られるように構成したか
ら、前記識別パターン遮光層は第1,第2の反射層でサ
ンドイッチ状態となるために、仮に、この識別パターン
を取り出そうとして第1,第2の反射層を剥離したとし
ても、この時に識別パターンは消失することになるか
ら、この識別パターンを取り出すことができないので、
この結果、不正な複製、ソフトの不正使用を確実に防止
できる光ディスクを提供することを目的とするものであ
る。
な物理マークであるBCA信号は前記したようにディス
クの反射層上に形成されるものである。このため、前記
した光透過性基板を成形するために作製する光ディスク
原盤工程中、あるいは、射出成形によって作製された光
透過性基板原盤上に反射層、保護層を順次積層する積層
工程中においては、BCA信号を反射層上に形成できな
い。このため、前記した積層工程の後工程として、完成
した再生専用DVDの反射層にレーザトリミング法によ
りレーザを照射してBCA信号を設ける新たな工程が必
要となる。この結果、この新たな工程のために、BCA
信号記録専用のレーザトリミング装置が必要であった。
また、BCA信号を単板ディスクに適用した場合、保護
層を除去して反射層を再形成するとBCA信号は消去可
能である。一方、原盤レベルでBCA信号相当の反射率
変化による識別信号を形成するのは光学的に困難であ
る。そこで、本発明は、上記の点に着目してなされたも
のであり、主データが記録されているデータ領域と従デ
ータが記録されている特定領域とを有する光透過性基板
上に反射層、接着層、貼合基板を順次積層した光ディス
クであって、前記反射層は、前記光透過性基板上に積層
されかつ低反射率の第1の反射層と、この第1の反射層
上に積層されかつ高反射率の第2の反射層とからなり、
前記第1の反射層上には、前記第2の反射層との間に、
前記特定領域上の一部を覆うように識別パターン遮光層
が形成され、前記識別パターン遮光層によって得られる
再生出力は、前記主データ及び前記従データの出力レベ
ルよりも一段と低いレベルで得られるように構成したか
ら、前記識別パターン遮光層は第1,第2の反射層でサ
ンドイッチ状態となるために、仮に、この識別パターン
を取り出そうとして第1,第2の反射層を剥離したとし
ても、この時に識別パターンは消失することになるか
ら、この識別パターンを取り出すことができないので、
この結果、不正な複製、ソフトの不正使用を確実に防止
できる光ディスクを提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、次の(1)〜(7)の光ディスクを
提供する。 (1) 主データが記録されているデータ領域と、この
データ領域よりも内周側に設けられ、かつ前記主データ
の再生動作の際に用いられる従データが記録されている
特定領域とを有する光透過性基板上に、反射層、接着
層、貼合基板を順次積層してなる光ディスクであって、
前記反射層は、前記光透過性基板上に積層されかつ低反
射率の第1の反射層と、この第1の反射層上に積層され
かつ前記主データ及び前記従データを読み出し可能とす
る高反射率の第2の反射層とからなり、前記第1の反射
層上には、前記第2の反射層との間に、前記特定領域上
の一部を覆うように識別パターン遮光層が形成され、前
記識別パターン遮光層によって得られる再生出力は、前
記主データ及び前記従データの出力レベルよりも一段と
低いレベルで得られることを特徴とする光ディスク。 (2) 主データが記録されているデータ領域と、この
データ領域よりも内周側に設けられ、かつ前記主データ
の再生動作の際に用いられる従データが記録されている
特定領域とを有する光透過性基板上に、反射層、接着
層、保護層を順次積層してなる光ディスクであって、前
記反射層は、前記光透過性基板上に積層されかつ低反射
率の第1の反射層と、この第1の反射層上に積層されか
つ前記主データ及び前記従データを読み出し可能とする
高反射率の第2の反射層とからなり、前記第1の反射層
上には、前記第2の反射層との間に、前記特定領域上の
一部を覆うように識別パターン遮光層が形成され、前記
識別パターン遮光層によって得られる再生出力は、前記
主データ及び前記従データの出力レベルよりも一段と低
いレベルで得られることを特徴とする光ディスク。 (3) 主データが記録されているデータ領域と、この
データ領域よりも内周側に設けられ、かつ前記主データ
の再生動作の際に用いられる従データが記録されている
特定領域とを有する光透過性基板上に、反射層、接着
層、貼合基板を順次積層してなる光ディスクであって、
前記反射層は、前記光透過性基板上に積層されかつ前記
主データ及び前記従データを読み出し可能とする高反射
率の第1の反射層と、この第1の反射層上に積層されか
つ低反射率の第2の反射層とからなり、前記第1の反射
層上には、前記第2の反射層との間に、前記特定領域上
の一部を覆うように識別パターン遮光層が形成され、前
記識別パターン遮光層によって得られる再生出力は、前
記主データ及び前記従データの出力レベルよりも一段と
低いレベルで得られることを特徴とする光ディスク。 (4) 主データが記録されているデータ領域と、この
データ領域よりも内周側に設けられ、かつ前記主データ
の再生動作の際に用いられる従データが記録されている
特定領域とを有する光透過性基板上に、反射層、接着
層、保護層を順次積層してなる光ディスクであって、前
記反射層は、前記光透過性基板上に積層されかつ前記主
データ及び前記従データを読み出し可能とする高反射率
の第1の反射層と、この第1の反射層上に積層されかつ
低反射率の第2の反射層とからなり、前記第1の反射層
上には、前記第2の反射層との間に、前記特定領域上の
一部を覆うように識別パターン遮光層が形成され、前記
識別パターン遮光層によって得られる再生出力は、前記
主データ及び前記従データの出力レベルよりも一段と低
いレベルで得られることを特徴とする光ディスク。 (5) 請求項1乃至請求項4記載のいずれかの光ディ
スクであって、前記識別パターン遮光層は、バーコード
パターンからなる遮光層であることを特徴とする光ディ
スク。 (6) 請求項1又は請求項2記載の光ディスクであっ
て、前記第1の反射層の反射率は、前記第2の反射層及
び前記第1の反射層が積層状態にあるときの反射率の1
/5以下であることを特徴とする光ディスク。 (7) 請求項3又は請求項4記載の光ディスクであっ
て、前記第2の反射層の反射率は、前記第1の反射層及
び前記第2の反射層が積層状態にあるときの反射率の1
/5以下であることを特徴とする光ディスク。
ために、本発明は、次の(1)〜(7)の光ディスクを
提供する。 (1) 主データが記録されているデータ領域と、この
データ領域よりも内周側に設けられ、かつ前記主データ
の再生動作の際に用いられる従データが記録されている
特定領域とを有する光透過性基板上に、反射層、接着
層、貼合基板を順次積層してなる光ディスクであって、
前記反射層は、前記光透過性基板上に積層されかつ低反
射率の第1の反射層と、この第1の反射層上に積層され
かつ前記主データ及び前記従データを読み出し可能とす
る高反射率の第2の反射層とからなり、前記第1の反射
層上には、前記第2の反射層との間に、前記特定領域上
の一部を覆うように識別パターン遮光層が形成され、前
記識別パターン遮光層によって得られる再生出力は、前
記主データ及び前記従データの出力レベルよりも一段と
低いレベルで得られることを特徴とする光ディスク。 (2) 主データが記録されているデータ領域と、この
データ領域よりも内周側に設けられ、かつ前記主データ
の再生動作の際に用いられる従データが記録されている
特定領域とを有する光透過性基板上に、反射層、接着
層、保護層を順次積層してなる光ディスクであって、前
記反射層は、前記光透過性基板上に積層されかつ低反射
率の第1の反射層と、この第1の反射層上に積層されか
つ前記主データ及び前記従データを読み出し可能とする
高反射率の第2の反射層とからなり、前記第1の反射層
上には、前記第2の反射層との間に、前記特定領域上の
一部を覆うように識別パターン遮光層が形成され、前記
識別パターン遮光層によって得られる再生出力は、前記
主データ及び前記従データの出力レベルよりも一段と低
いレベルで得られることを特徴とする光ディスク。 (3) 主データが記録されているデータ領域と、この
データ領域よりも内周側に設けられ、かつ前記主データ
の再生動作の際に用いられる従データが記録されている
特定領域とを有する光透過性基板上に、反射層、接着
層、貼合基板を順次積層してなる光ディスクであって、
前記反射層は、前記光透過性基板上に積層されかつ前記
主データ及び前記従データを読み出し可能とする高反射
率の第1の反射層と、この第1の反射層上に積層されか
つ低反射率の第2の反射層とからなり、前記第1の反射
層上には、前記第2の反射層との間に、前記特定領域上
の一部を覆うように識別パターン遮光層が形成され、前
記識別パターン遮光層によって得られる再生出力は、前
記主データ及び前記従データの出力レベルよりも一段と
低いレベルで得られることを特徴とする光ディスク。 (4) 主データが記録されているデータ領域と、この
データ領域よりも内周側に設けられ、かつ前記主データ
の再生動作の際に用いられる従データが記録されている
特定領域とを有する光透過性基板上に、反射層、接着
層、保護層を順次積層してなる光ディスクであって、前
記反射層は、前記光透過性基板上に積層されかつ前記主
データ及び前記従データを読み出し可能とする高反射率
の第1の反射層と、この第1の反射層上に積層されかつ
低反射率の第2の反射層とからなり、前記第1の反射層
上には、前記第2の反射層との間に、前記特定領域上の
一部を覆うように識別パターン遮光層が形成され、前記
識別パターン遮光層によって得られる再生出力は、前記
主データ及び前記従データの出力レベルよりも一段と低
いレベルで得られることを特徴とする光ディスク。 (5) 請求項1乃至請求項4記載のいずれかの光ディ
スクであって、前記識別パターン遮光層は、バーコード
パターンからなる遮光層であることを特徴とする光ディ
スク。 (6) 請求項1又は請求項2記載の光ディスクであっ
て、前記第1の反射層の反射率は、前記第2の反射層及
び前記第1の反射層が積層状態にあるときの反射率の1
/5以下であることを特徴とする光ディスク。 (7) 請求項3又は請求項4記載の光ディスクであっ
て、前記第2の反射層の反射率は、前記第1の反射層及
び前記第2の反射層が積層状態にあるときの反射率の1
/5以下であることを特徴とする光ディスク。
【0006】
【発明の実施の態様】以下、添付図面を参照して本発明
の光ディスクの一実施例を説明する。図1は本発明の光
ディスクの構成を示す実施例図であり、図1(A)は本
発明の光ディスクの上面図、図1(B),(C)はそれ
ぞれ本発明の光ディスクの第1,第3実施例になる光デ
ィスクのラジアル方向の部分拡大断面図である。
の光ディスクの一実施例を説明する。図1は本発明の光
ディスクの構成を示す実施例図であり、図1(A)は本
発明の光ディスクの上面図、図1(B),(C)はそれ
ぞれ本発明の光ディスクの第1,第3実施例になる光デ
ィスクのラジアル方向の部分拡大断面図である。
【0007】本発明の光ディスクはDVD規格で規定さ
れているBCAを搭載している。即ち、本発明の光ディ
スク10は、図1(A)に示すように、中心穴10a、
リードイン領域10b、データ領域10c、リードアウ
ト領域10dを有している。またここでは図示していな
いが、リードアウト領域10dのさらに外周部にはディ
スク周縁部がある。前記したBCAはリードイン領域1
0bの特定の範囲(図中実線で示す部分)の一部分にB
CA10eとして形成されている。なお、同図中、BC
A10eは環状のリードイン領域10bの約2/3程度
を占有している状態を示してあるが、このリードイン領
域10bはBCA10eの内周側及び外周側に広がって
いる(リードイン半径領域を有する)ものであるので
(図示せず)、BCA10eがリードイン領域10bの
一部を前記のように占有している状態であっても、リー
ドイン領域10bからリードイン信号を確実に読み出す
ことができる。
れているBCAを搭載している。即ち、本発明の光ディ
スク10は、図1(A)に示すように、中心穴10a、
リードイン領域10b、データ領域10c、リードアウ
ト領域10dを有している。またここでは図示していな
いが、リードアウト領域10dのさらに外周部にはディ
スク周縁部がある。前記したBCAはリードイン領域1
0bの特定の範囲(図中実線で示す部分)の一部分にB
CA10eとして形成されている。なお、同図中、BC
A10eは環状のリードイン領域10bの約2/3程度
を占有している状態を示してあるが、このリードイン領
域10bはBCA10eの内周側及び外周側に広がって
いる(リードイン半径領域を有する)ものであるので
(図示せず)、BCA10eがリードイン領域10bの
一部を前記のように占有している状態であっても、リー
ドイン領域10bからリードイン信号を確実に読み出す
ことができる。
【0008】本発明の第1実施例である光ディスク10
Aのリードイン領域10bは、図1(B)に示すよう
に、光透過性基板10A1上に、第1の反射層10A2
1、第2の反射層10A22、接着層10A3、貼り合
せ光透過性基板10A4、印刷層10A5を順次積層し
てなる。前記したBCA10eは第1の反射層10A2
1上に、部分10A6(図中黒塗り)として直接形成
(印刷)されている。図中、再生用レーザビームL1は
光透過性基板10A1の下側から入射される。また、本
発明の第2実施例である光ディスクは、ここでは図示し
ないが、前記した第1実施例の光ディスク10Aを構成
する接着層10A3及び貼り合せ光透過性基板10A4
に代えて、例えば紫外線硬化樹脂からなる保護層を用い
たものであり、これ以外の構成は前記した光ディスク1
0Aと同一のものである。
Aのリードイン領域10bは、図1(B)に示すよう
に、光透過性基板10A1上に、第1の反射層10A2
1、第2の反射層10A22、接着層10A3、貼り合
せ光透過性基板10A4、印刷層10A5を順次積層し
てなる。前記したBCA10eは第1の反射層10A2
1上に、部分10A6(図中黒塗り)として直接形成
(印刷)されている。図中、再生用レーザビームL1は
光透過性基板10A1の下側から入射される。また、本
発明の第2実施例である光ディスクは、ここでは図示し
ないが、前記した第1実施例の光ディスク10Aを構成
する接着層10A3及び貼り合せ光透過性基板10A4
に代えて、例えば紫外線硬化樹脂からなる保護層を用い
たものであり、これ以外の構成は前記した光ディスク1
0Aと同一のものである。
【0009】さらに、本発明の第3実施例である光ディ
スク10Bのリードイン領域10bは、図1(C)に示
すように、光透過性基板10B1上に、第1の反射層1
0B21、第2の反射層10B22、保護層10B3を
順次積層してなる。そして、光透過性基板10B1の下
側に印刷層10B4が形成される。前記したBCA10
eは第1の反射層10B21上に、部分10B5(図中
黒塗り)として直接形成されている。図中、再生用レー
ザビームL2は例えば紫外線硬化樹脂からなる保護層1
0B3の上側から入射される。さらにまた、本発明の第
4実施例である光ディスクは、ここでは図示しないが、
前記した第3実施例の光ディスク10Bを構成する保護
層10B3に代えて接着層及び貼り合せ光透過性基板と
したものであり、これ以外の構成は前記した光ディスク
10Bと同一のものである。
スク10Bのリードイン領域10bは、図1(C)に示
すように、光透過性基板10B1上に、第1の反射層1
0B21、第2の反射層10B22、保護層10B3を
順次積層してなる。そして、光透過性基板10B1の下
側に印刷層10B4が形成される。前記したBCA10
eは第1の反射層10B21上に、部分10B5(図中
黒塗り)として直接形成されている。図中、再生用レー
ザビームL2は例えば紫外線硬化樹脂からなる保護層1
0B3の上側から入射される。さらにまた、本発明の第
4実施例である光ディスクは、ここでは図示しないが、
前記した第3実施例の光ディスク10Bを構成する保護
層10B3に代えて接着層及び貼り合せ光透過性基板と
したものであり、これ以外の構成は前記した光ディスク
10Bと同一のものである。
【0010】前述した本発明の光ディスクの具体的な構
成は、次の(1)〜(4)の通りとなる。 (1) 本発明の第1実施例である光ディスク10A
は、図1(A),(B)に示すように、主データ(情報
信号)がプリピット信号として記録されている(微小な
凹凸状のピット列として同心円状あるいは螺旋状に記録
されている)データ領域10cと、このデータ領域10
cよりも内周側(中心穴10aの周囲)に設けられ、か
つ前記主データ(情報信号)の再生動作の際に用いられ
る従データ(リードイン信号)がプリピット信号として
記録されている(微小な凹凸状のピット列として同心円
状あるいは螺旋状に記録されている)特定領域(リード
イン領域)10bとを有する光透過性基板10A1上
に、反射層10A2、接着層10A3、貼り合せ光透過
性基板10A4を順次積層してなる光ディスクであっ
て、前記反射層10A2は、前記光透過性基板10A1
上に積層されかつ低反射率(例えば反射率15%以下
(即ち≦80%×0.2=16%よりも小さい)、)の
第1の反射層10A21と、この第1の反射層10A2
1上に積層されかつ前記主データ及び前記従データを読
み出し可能とする高反射率(第1の反射層10A21と
の積層状態において、例えば反射率80%)の第2の反
射層10A22とからなり、前記第1の反射層10A2
1上には、前記第2の反射層10A22との間に、前記
特定領域上の一部を覆うように識別パターン遮光層(B
CA)10e(部分10A6)が形成され、前記識別パ
ターン遮光層10e,10A6によって得られる再生出
力は、前記主データ及び前記従データの出力レベルより
も一段と低いレベルで得られることを特徴とする光ディ
スクである。 (2) 本発明の第2実施例である光ディスクは、図1
(A)に示すように、主データ(情報信号)がプリピッ
ト信号として記録されている(微小な凹凸状のピット列
として同心円状あるいは螺旋状に記録されている)デー
タ領域10cと、このデータ領域10cよりも内周側
(中心穴10aの周囲)に設けられ、かつ前記主データ
(情報信号)の再生動作の際に用いられる従データ(リ
ードイン信号)がプリピット信号として記録されている
(微小な凹凸状のピット列として同心円状あるいは螺旋
状に記録されている)特定領域(リードイン領域)10
bとを有する光透過性基板(光透過性基板10A1と同
一)上に、反射層(反射層10A2と同一)、保護層
(図示せず)を順次積層してなる光ディスクであって、
前記反射層10A2は、前記光透過性基板10A1上に
積層されかつ低反射率(例えば反射率15%以下)の第
1の反射層10A21と、この第1の反射層10A21
上に積層されかつ前記主データ及び前記従データを読み
出し可能とする高反射率(第1の反射層10A21との
積層状態において、例えば80%)の第2の反射層10
A22とからなり、前記第1の反射層10A21上に
は、前記第2の反射層10A22との間に、前記特定領
域上の一部を覆うように識別パターン遮光層(BCA)
10e(部分10A6)が形成され、前記識別パターン
遮光層10e,10A6によって得られる再生出力は、
前記主データ及び前記従データの出力レベルよりも一段
と低いレベルで得られることを特徴とする光ディスクで
ある。また、前記識別パターン遮光層10e,10A6
は、BCAのバーコードパターンからなる遮光層であ
る。さらに、前記第1の反射層10A21の反射率は、
前記第2の反射層10A22及び前記第1の反射層10
A21が積層状態にあるときの反射率の1/5以下であ
る。
成は、次の(1)〜(4)の通りとなる。 (1) 本発明の第1実施例である光ディスク10A
は、図1(A),(B)に示すように、主データ(情報
信号)がプリピット信号として記録されている(微小な
凹凸状のピット列として同心円状あるいは螺旋状に記録
されている)データ領域10cと、このデータ領域10
cよりも内周側(中心穴10aの周囲)に設けられ、か
つ前記主データ(情報信号)の再生動作の際に用いられ
る従データ(リードイン信号)がプリピット信号として
記録されている(微小な凹凸状のピット列として同心円
状あるいは螺旋状に記録されている)特定領域(リード
イン領域)10bとを有する光透過性基板10A1上
に、反射層10A2、接着層10A3、貼り合せ光透過
性基板10A4を順次積層してなる光ディスクであっ
て、前記反射層10A2は、前記光透過性基板10A1
上に積層されかつ低反射率(例えば反射率15%以下
(即ち≦80%×0.2=16%よりも小さい)、)の
第1の反射層10A21と、この第1の反射層10A2
1上に積層されかつ前記主データ及び前記従データを読
み出し可能とする高反射率(第1の反射層10A21と
の積層状態において、例えば反射率80%)の第2の反
射層10A22とからなり、前記第1の反射層10A2
1上には、前記第2の反射層10A22との間に、前記
特定領域上の一部を覆うように識別パターン遮光層(B
CA)10e(部分10A6)が形成され、前記識別パ
ターン遮光層10e,10A6によって得られる再生出
力は、前記主データ及び前記従データの出力レベルより
も一段と低いレベルで得られることを特徴とする光ディ
スクである。 (2) 本発明の第2実施例である光ディスクは、図1
(A)に示すように、主データ(情報信号)がプリピッ
ト信号として記録されている(微小な凹凸状のピット列
として同心円状あるいは螺旋状に記録されている)デー
タ領域10cと、このデータ領域10cよりも内周側
(中心穴10aの周囲)に設けられ、かつ前記主データ
(情報信号)の再生動作の際に用いられる従データ(リ
ードイン信号)がプリピット信号として記録されている
(微小な凹凸状のピット列として同心円状あるいは螺旋
状に記録されている)特定領域(リードイン領域)10
bとを有する光透過性基板(光透過性基板10A1と同
一)上に、反射層(反射層10A2と同一)、保護層
(図示せず)を順次積層してなる光ディスクであって、
前記反射層10A2は、前記光透過性基板10A1上に
積層されかつ低反射率(例えば反射率15%以下)の第
1の反射層10A21と、この第1の反射層10A21
上に積層されかつ前記主データ及び前記従データを読み
出し可能とする高反射率(第1の反射層10A21との
積層状態において、例えば80%)の第2の反射層10
A22とからなり、前記第1の反射層10A21上に
は、前記第2の反射層10A22との間に、前記特定領
域上の一部を覆うように識別パターン遮光層(BCA)
10e(部分10A6)が形成され、前記識別パターン
遮光層10e,10A6によって得られる再生出力は、
前記主データ及び前記従データの出力レベルよりも一段
と低いレベルで得られることを特徴とする光ディスクで
ある。また、前記識別パターン遮光層10e,10A6
は、BCAのバーコードパターンからなる遮光層であ
る。さらに、前記第1の反射層10A21の反射率は、
前記第2の反射層10A22及び前記第1の反射層10
A21が積層状態にあるときの反射率の1/5以下であ
る。
【0011】(3) 本発明の第3実施例である光ディ
スク10Bは、図1(A),(C)に示すように、主デ
ータ(情報信号)がプリピット信号として記録されてい
る(微小な凹凸状のピット列として同心円状あるいは螺
旋状に記録されている)データ領域10cと、このデー
タ領域10cよりも内周側(中心穴10aの周囲)に設
けられ、かつ前記主データ(情報信号)の再生動作の際
に用いられる従データ(リードイン信号)がプリピット
信号として記録されている(微小な凹凸状のピット列と
して同心円状あるいは螺旋状に記録されている)特定領
域(リードイン領域)10bとを有する光透過性基板1
0B1上に、反射層10B2、保護層10B3を順次積
層してなる光ディスクであって、前記反射層10B2
は、前記光透過性基板10B1上に積層されかつ前記主
データ及び前記従データを読み出し可能とする高反射率
(第2の反射層10B22との積層状態において、例え
ば80%)の第1の反射層10B21と、この第1の反
射層10B21上に積層されかつ低反射率(例えば反射
率15%)の第2の反射層10B22とからなり、前記
第1の反射層10B21上には、前記第2の反射層10
B22との間に、前記特定領域上の一部を覆うように識
別パターン遮光層(BCA)10e(部分10B5)が
形成され、前記識別パターン遮光層10e,10B5に
よって得られる再生出力は、前記主データ及び前記従デ
ータの出力レベルよりも一段と低いレベルで得られるこ
とを特徴とする光ディスクである。 (4) 本発明の第4実施例である光ディスクは、図1
(A)に示すように、主データ(情報信号)がプリピッ
ト信号として記録されている(微小な凹凸状のピット列
として同心円状あるいは螺旋状に記録されている)デー
タ領域10cと、このデータ領域10cよりも内周側
(中心穴10aの周囲)に設けられ、かつ前記主データ
(情報信号)の再生動作の際に用いられる従データ(リ
ードイン信号)がプリピット信号として記録されている
(微小な凹凸状のピット列として同心円状あるいは螺旋
状に記録されている)特定領域(リードイン領域)10
bとを有する光透過性基板(光透過性基板10B1と同
一)上に、反射層(反射層10B2と同一)、接着層、
貼り合せ光透過性基板を順次積層してなる光ディスクで
あって、前記反射層10B2は、前記光透過性基板10
B1上に積層されかつ前記主データ及び前記従データを
読み出し可能とする高反射率(第2の反射層10B22
との積層状態において、例えば80%)の第1の反射層
10B21と、この第1の反射層10B21上に積層さ
れかつ低反射率(例えば反射率15%)の第2の反射層
10B22とからなり、前記第1の反射層10B21上
には、前記第2の反射層10B22との間に、前記特定
領域上の一部を覆うように識別パターン遮光層(BC
A)10e(部分10B5)が形成され、前記識別パタ
ーン遮光層10e,10B5によって得られる再生出力
は、前記主データ及び前記従データの出力レベルよりも
一段と低いレベルで得られることを特徴とする光ディス
クである。また、前記識別パターン遮光層10e,10
B5は、BCAのバーコードパターンからなる遮光層で
ある。さらに、前記第2の反射層10B22の反射率
は、前記第1の反射層10B21と第2の反射層10B
22とが積層状態にある時の反射率の1/5以下であ
る。
スク10Bは、図1(A),(C)に示すように、主デ
ータ(情報信号)がプリピット信号として記録されてい
る(微小な凹凸状のピット列として同心円状あるいは螺
旋状に記録されている)データ領域10cと、このデー
タ領域10cよりも内周側(中心穴10aの周囲)に設
けられ、かつ前記主データ(情報信号)の再生動作の際
に用いられる従データ(リードイン信号)がプリピット
信号として記録されている(微小な凹凸状のピット列と
して同心円状あるいは螺旋状に記録されている)特定領
域(リードイン領域)10bとを有する光透過性基板1
0B1上に、反射層10B2、保護層10B3を順次積
層してなる光ディスクであって、前記反射層10B2
は、前記光透過性基板10B1上に積層されかつ前記主
データ及び前記従データを読み出し可能とする高反射率
(第2の反射層10B22との積層状態において、例え
ば80%)の第1の反射層10B21と、この第1の反
射層10B21上に積層されかつ低反射率(例えば反射
率15%)の第2の反射層10B22とからなり、前記
第1の反射層10B21上には、前記第2の反射層10
B22との間に、前記特定領域上の一部を覆うように識
別パターン遮光層(BCA)10e(部分10B5)が
形成され、前記識別パターン遮光層10e,10B5に
よって得られる再生出力は、前記主データ及び前記従デ
ータの出力レベルよりも一段と低いレベルで得られるこ
とを特徴とする光ディスクである。 (4) 本発明の第4実施例である光ディスクは、図1
(A)に示すように、主データ(情報信号)がプリピッ
ト信号として記録されている(微小な凹凸状のピット列
として同心円状あるいは螺旋状に記録されている)デー
タ領域10cと、このデータ領域10cよりも内周側
(中心穴10aの周囲)に設けられ、かつ前記主データ
(情報信号)の再生動作の際に用いられる従データ(リ
ードイン信号)がプリピット信号として記録されている
(微小な凹凸状のピット列として同心円状あるいは螺旋
状に記録されている)特定領域(リードイン領域)10
bとを有する光透過性基板(光透過性基板10B1と同
一)上に、反射層(反射層10B2と同一)、接着層、
貼り合せ光透過性基板を順次積層してなる光ディスクで
あって、前記反射層10B2は、前記光透過性基板10
B1上に積層されかつ前記主データ及び前記従データを
読み出し可能とする高反射率(第2の反射層10B22
との積層状態において、例えば80%)の第1の反射層
10B21と、この第1の反射層10B21上に積層さ
れかつ低反射率(例えば反射率15%)の第2の反射層
10B22とからなり、前記第1の反射層10B21上
には、前記第2の反射層10B22との間に、前記特定
領域上の一部を覆うように識別パターン遮光層(BC
A)10e(部分10B5)が形成され、前記識別パタ
ーン遮光層10e,10B5によって得られる再生出力
は、前記主データ及び前記従データの出力レベルよりも
一段と低いレベルで得られることを特徴とする光ディス
クである。また、前記識別パターン遮光層10e,10
B5は、BCAのバーコードパターンからなる遮光層で
ある。さらに、前記第2の反射層10B22の反射率
は、前記第1の反射層10B21と第2の反射層10B
22とが積層状態にある時の反射率の1/5以下であ
る。
【0012】図2は本発明の光ディスク10にBCA1
0eを形成するための記録信号とBCA10eから再生
される再生信号とを含む波形図である。図2(A)は光
ディスク10の上面に形成されたBCA10eの位置を
示す図である。図2(B)はBCA10eを具体化した
バーコード信号を示す図である。図2(C)はBCA1
0eとして記録するための記録信号を示す図である。図
2(D)は記録信号データを示す図である。図2(E)
はBCA10eから再生される再生信号を示す図であ
る。図2(F)は前記した再生信号のエンベロープを示
す図である。図2(G)は再生信号データを示す図であ
る。前記したBCA10eには、上述したように、光デ
ィスク10A,10Bの第1の反射層10A21,10
B21上に印刷等で放射状のバーコード信号(図2
(B))を形成したものである。
0eを形成するための記録信号とBCA10eから再生
される再生信号とを含む波形図である。図2(A)は光
ディスク10の上面に形成されたBCA10eの位置を
示す図である。図2(B)はBCA10eを具体化した
バーコード信号を示す図である。図2(C)はBCA1
0eとして記録するための記録信号を示す図である。図
2(D)は記録信号データを示す図である。図2(E)
はBCA10eから再生される再生信号を示す図であ
る。図2(F)は前記した再生信号のエンベロープを示
す図である。図2(G)は再生信号データを示す図であ
る。前記したBCA10eには、上述したように、光デ
ィスク10A,10Bの第1の反射層10A21,10
B21上に印刷等で放射状のバーコード信号(図2
(B))を形成したものである。
【0013】こうしたBCA10eを形成するための記
録信号は上記のような放射状のバーコード信号に限ら
ず、BCA10eから再生される信号がBCA規格で規
定された範囲を満たせば他の方法によっても良いとされ
ているが、光ディスク原盤におけるピットサイズ、ピッ
ト深さ変調などで十分なBCA信号を得ることは難し
い。この範囲を図3に示す。図3中、I14H,I14Lはそ
れぞれ、主データ再生信号のエンベロープの上側レベ
ル,下側レベルを示す。すなわち、主データ再生信号が
存在している区間1b,1dはレベルI14H,I14Lの範
囲内に収まる。これに対して、BCA10eから再生信
号を得るための主データ再生信号が欠落している区間1
a,1c,1eはレベルI14L以下である。この区間1
a,1c,1eにおける反射率Isは、主データ再生信
号のエンベロープの下側I14L以下(Is≦I14L)で、
かつエンベロープの上側の20%以下にならなくてはな
らない(Is/I14H≦0.2)。この規格を満たすよう
に、光ディスク10A,10Bの積層構成における工程
中において、BCA信号を記録するのが本発明である。
録信号は上記のような放射状のバーコード信号に限ら
ず、BCA10eから再生される信号がBCA規格で規
定された範囲を満たせば他の方法によっても良いとされ
ているが、光ディスク原盤におけるピットサイズ、ピッ
ト深さ変調などで十分なBCA信号を得ることは難し
い。この範囲を図3に示す。図3中、I14H,I14Lはそ
れぞれ、主データ再生信号のエンベロープの上側レベ
ル,下側レベルを示す。すなわち、主データ再生信号が
存在している区間1b,1dはレベルI14H,I14Lの範
囲内に収まる。これに対して、BCA10eから再生信
号を得るための主データ再生信号が欠落している区間1
a,1c,1eはレベルI14L以下である。この区間1
a,1c,1eにおける反射率Isは、主データ再生信
号のエンベロープの下側I14L以下(Is≦I14L)で、
かつエンベロープの上側の20%以下にならなくてはな
らない(Is/I14H≦0.2)。この規格を満たすよう
に、光ディスク10A,10Bの積層構成における工程
中において、BCA信号を記録するのが本発明である。
【0014】図4は本発明の第1実施例である光ディス
ク10Aを作製する方法を説明する工程図である。 (1) まず、原盤にカッティングされたプリピット状
の主信号を透明基板に複製して、光透過性基板10A1
を作製する(図4(A))。 (2) 次に、BCA信号を検出可能であり、かつ最終
的に得られる主信号検出レベルに対してはBCA信号と
して用いるに十分な反射率の低さを持つ第1の反射層1
0A21を光透過性基板10A1上に形成する(図4
(B))。 (3) 次に、BCA信号を、基板10A1内周のプリ
ピット面に(リードイン領域10bの特定の範囲にわた
って)対応する第1の反射層10A21上に、遮光性識
別信号であるバーコード状に印刷してBCA部分10A
6を設ける(図4(C))。この印刷は、基板10A1
を一定回転数で回転させてインクジェット方式の印刷方
法で行っても良いし、また、ゴムスタンプで簡易的に行
うか、あるいはあらかじめ作成したマスクを第1の反射
層10A21上に重ねてオフセット印刷で行っても良
い。光ディスク一枚毎、もしくはそれに準ずる形で頻繁
にディスク識別信号を変えたい場合には、識別信号生成
装置を上記インクジェット方式に結合するのがよい。原
盤毎に識別信号を変えたい場合などにはマスクを基板に
重ねて印刷する方法が簡便である。用いるインクは再生
波長において遮光性の高いものを用いる。この後、印刷
されたインクを十分に乾かす。 (4) 次に、通常の貼り合わせディスク作成方法と同
様に、BCA部分10A6が設けられた基板10A1上
に第2の反射層10A22を作成する(図4(D))。 (5) 次に、第2の反射層10A22上に接着層10
A3を介して貼り合わせ基板10A4を貼り合わせて、
接着層10A3を構成する紫外線硬化樹脂を紫外線の照
射により硬化させる(図4(E))。 (6) 次に、再生用レーザビームL1が入射する光透
過性基板10A1の下側である読み出し面と反対側に、
貼り合わせ基板10A4上にラベル印刷を行う(図4
(F))。 こうして、上記した本発明の光ディスク10Aを作製す
ることができる。このようにすると、識別信号が印刷さ
れた部分は読み出し面側から見ると第2の反射層10A
22がBCA部分10A6で一部遮蔽された状態にな
り、このときの再生波形は図6に示すようになるので、
BCA規格を十分に満たす反射率低下の効果が得られ
る。
ク10Aを作製する方法を説明する工程図である。 (1) まず、原盤にカッティングされたプリピット状
の主信号を透明基板に複製して、光透過性基板10A1
を作製する(図4(A))。 (2) 次に、BCA信号を検出可能であり、かつ最終
的に得られる主信号検出レベルに対してはBCA信号と
して用いるに十分な反射率の低さを持つ第1の反射層1
0A21を光透過性基板10A1上に形成する(図4
(B))。 (3) 次に、BCA信号を、基板10A1内周のプリ
ピット面に(リードイン領域10bの特定の範囲にわた
って)対応する第1の反射層10A21上に、遮光性識
別信号であるバーコード状に印刷してBCA部分10A
6を設ける(図4(C))。この印刷は、基板10A1
を一定回転数で回転させてインクジェット方式の印刷方
法で行っても良いし、また、ゴムスタンプで簡易的に行
うか、あるいはあらかじめ作成したマスクを第1の反射
層10A21上に重ねてオフセット印刷で行っても良
い。光ディスク一枚毎、もしくはそれに準ずる形で頻繁
にディスク識別信号を変えたい場合には、識別信号生成
装置を上記インクジェット方式に結合するのがよい。原
盤毎に識別信号を変えたい場合などにはマスクを基板に
重ねて印刷する方法が簡便である。用いるインクは再生
波長において遮光性の高いものを用いる。この後、印刷
されたインクを十分に乾かす。 (4) 次に、通常の貼り合わせディスク作成方法と同
様に、BCA部分10A6が設けられた基板10A1上
に第2の反射層10A22を作成する(図4(D))。 (5) 次に、第2の反射層10A22上に接着層10
A3を介して貼り合わせ基板10A4を貼り合わせて、
接着層10A3を構成する紫外線硬化樹脂を紫外線の照
射により硬化させる(図4(E))。 (6) 次に、再生用レーザビームL1が入射する光透
過性基板10A1の下側である読み出し面と反対側に、
貼り合わせ基板10A4上にラベル印刷を行う(図4
(F))。 こうして、上記した本発明の光ディスク10Aを作製す
ることができる。このようにすると、識別信号が印刷さ
れた部分は読み出し面側から見ると第2の反射層10A
22がBCA部分10A6で一部遮蔽された状態にな
り、このときの再生波形は図6に示すようになるので、
BCA規格を十分に満たす反射率低下の効果が得られ
る。
【0015】また、特殊で高価なレーザートリミング法
によるBCA信号記録装置を必要とせず、通常のバーコ
ード印刷機を応用したものか、またはオフセット印刷機
を応用したもの、さらに簡単にはゴムスタンプ状の印刷
機でよいので、非常に安価に識別信号を生成可能であ
る。
によるBCA信号記録装置を必要とせず、通常のバーコ
ード印刷機を応用したものか、またはオフセット印刷機
を応用したもの、さらに簡単にはゴムスタンプ状の印刷
機でよいので、非常に安価に識別信号を生成可能であ
る。
【0016】上述した第1実施例ではDVDのような貼
り合わせディスクについて説明したが、これを、前記し
た本発明の第2実施例である光ディスクである例えばC
Dのような単板ディスクに応用することもできる。レー
ザートリミングによるBCA信号記録法を単板の光ディ
スクに適応した場合、保護層を除去して反射層10A2
を露出させ、その後に反射層10A2を再形成するとB
CA信号が消去可能であるという欠点があるが、本方法
では保護層を除去しても、識別信号は第1の反射層10
A21と第2の反射層10A22との間にサンドイッチ
状態で形成されており、仮にこれら反射層を剥離して
も、これによって識別信号は消失するので、識別信号の
再形成はできないものになる。
り合わせディスクについて説明したが、これを、前記し
た本発明の第2実施例である光ディスクである例えばC
Dのような単板ディスクに応用することもできる。レー
ザートリミングによるBCA信号記録法を単板の光ディ
スクに適応した場合、保護層を除去して反射層10A2
を露出させ、その後に反射層10A2を再形成するとB
CA信号が消去可能であるという欠点があるが、本方法
では保護層を除去しても、識別信号は第1の反射層10
A21と第2の反射層10A22との間にサンドイッチ
状態で形成されており、仮にこれら反射層を剥離して
も、これによって識別信号は消失するので、識別信号の
再形成はできないものになる。
【0017】本発明の第3実施例である光ディスクを作
製する方法として、光ヘッドによる主データ読み込みを
ディスク基板のプリピット成形面から行う場合について
述べる。つまりデータ再生を反射層側、すなわち保護層
10B3側から行う場合について述べる。この場合、前
述した本発明の第1実施例である光ディスク10Aとは
異なり、光ヘッドから第1の反射層10B21を遮蔽す
るためには、遮光性の識別信号を第1の反射層10B2
1形成後に、この反射層上に印刷する。この様子を図5
に示す。
製する方法として、光ヘッドによる主データ読み込みを
ディスク基板のプリピット成形面から行う場合について
述べる。つまりデータ再生を反射層側、すなわち保護層
10B3側から行う場合について述べる。この場合、前
述した本発明の第1実施例である光ディスク10Aとは
異なり、光ヘッドから第1の反射層10B21を遮蔽す
るためには、遮光性の識別信号を第1の反射層10B2
1形成後に、この反射層上に印刷する。この様子を図5
に示す。
【0018】図5は本発明の第3実施例である光ディス
ク10Bを作製する方法を説明する工程図である。 (1) まず、原盤にカッティングされたプリピット状
の主信号を透明基板に複製して、光透過性基板10B1
を作製する(図5(A))。 (2) 次に、主信号を読み出すのに十分な反射率の高
さを持つ第1の反射層10B21を光透過性基板10B
1上に形成する(図5(B))。 (3) 次に、BCA信号を、基板10B1内周のプリ
ピット面に(リードイン領域10bの特定の範囲にわた
って)対応する第1の反射層10B21上に、遮光性識
別信号であるバーコード状に印刷してBCA部分10B
6を設ける(図5(C))。この印刷は、基板10B1
を一定回転数で回転させてインクジェット方式の印刷方
法で行っても良いし、また、ゴムスタンプで簡易的に行
うか、あるいはあらかじめ作成したマスクを第1の反射
層10B21上に重ねてオフセット印刷で行っても良
い。光ディスク一枚毎、もしくはそれに準ずる形で頻繁
にディスク識別信号を変えたい場合には、識別信号生成
装置を上記インクジェット方式に結合するのがよい。原
盤毎に識別信号を変えたい場合などにはマスクを基板に
重ねて印刷する方法が簡便である。用いるインクは再生
波長において遮光性の高いものを用いる。この後、印刷
されたインクを十分に乾かす。 (4) 次に、BCA部分10A6が設けられた第1の
反射層10B21上に、BCA信号を検出可能であり、
かつ最終的に得られる主信号検出レベルに対してはBC
A信号として用いるに十分な反射率の低さを持つ第2の
反射層10B22を作成する(図5(D))。 (5) 次に、第2の反射層10B22上に保護層10
B3を形成する(図5(E))。 (6) 次に、再生用レーザビームL2が入射する保護
層10B3の上側である読み出し面と反対側の基板10
B1上にラベル印刷を行って印刷層10B4を形成する
(図5(F))。 こうして、上記した本発明の光ディスク10Bを作製す
ることができる。
ク10Bを作製する方法を説明する工程図である。 (1) まず、原盤にカッティングされたプリピット状
の主信号を透明基板に複製して、光透過性基板10B1
を作製する(図5(A))。 (2) 次に、主信号を読み出すのに十分な反射率の高
さを持つ第1の反射層10B21を光透過性基板10B
1上に形成する(図5(B))。 (3) 次に、BCA信号を、基板10B1内周のプリ
ピット面に(リードイン領域10bの特定の範囲にわた
って)対応する第1の反射層10B21上に、遮光性識
別信号であるバーコード状に印刷してBCA部分10B
6を設ける(図5(C))。この印刷は、基板10B1
を一定回転数で回転させてインクジェット方式の印刷方
法で行っても良いし、また、ゴムスタンプで簡易的に行
うか、あるいはあらかじめ作成したマスクを第1の反射
層10B21上に重ねてオフセット印刷で行っても良
い。光ディスク一枚毎、もしくはそれに準ずる形で頻繁
にディスク識別信号を変えたい場合には、識別信号生成
装置を上記インクジェット方式に結合するのがよい。原
盤毎に識別信号を変えたい場合などにはマスクを基板に
重ねて印刷する方法が簡便である。用いるインクは再生
波長において遮光性の高いものを用いる。この後、印刷
されたインクを十分に乾かす。 (4) 次に、BCA部分10A6が設けられた第1の
反射層10B21上に、BCA信号を検出可能であり、
かつ最終的に得られる主信号検出レベルに対してはBC
A信号として用いるに十分な反射率の低さを持つ第2の
反射層10B22を作成する(図5(D))。 (5) 次に、第2の反射層10B22上に保護層10
B3を形成する(図5(E))。 (6) 次に、再生用レーザビームL2が入射する保護
層10B3の上側である読み出し面と反対側の基板10
B1上にラベル印刷を行って印刷層10B4を形成する
(図5(F))。 こうして、上記した本発明の光ディスク10Bを作製す
ることができる。
【0019】このようにして作成された光ディスク10
Bは保護層10B3側から光ヘッドでデータの再生が行
われ、保護層10B3の表面からピット表面(第2の反
射層10B22表面)までの距離が短いので、光学的収
差の発生が少ないという利点を持つ。上述した図5のよ
うな工程を施せば、この場合でも本発明が適用可能であ
る。
Bは保護層10B3側から光ヘッドでデータの再生が行
われ、保護層10B3の表面からピット表面(第2の反
射層10B22表面)までの距離が短いので、光学的収
差の発生が少ないという利点を持つ。上述した図5のよ
うな工程を施せば、この場合でも本発明が適用可能であ
る。
【0020】さらに、図5に示した実施例と同様の光学
的な効果を得るために、保護層10B3の代わりに薄い
貼り合わせ基板を接着剤を介して貼り合わせて、読み出
し面側の表面の平滑性と厚さの均一性を得る方法(本発
明の第4実施例である光ディスクを作製する方法)もあ
る。この場合には図5に示した第3実施例と同様に第1
の反射層10B21上に識別信号を印刷しても良いし、
あるいは貼り合わせ基板の貼り合わせ面側に識別信号を
印刷しても良い。
的な効果を得るために、保護層10B3の代わりに薄い
貼り合わせ基板を接着剤を介して貼り合わせて、読み出
し面側の表面の平滑性と厚さの均一性を得る方法(本発
明の第4実施例である光ディスクを作製する方法)もあ
る。この場合には図5に示した第3実施例と同様に第1
の反射層10B21上に識別信号を印刷しても良いし、
あるいは貼り合わせ基板の貼り合わせ面側に識別信号を
印刷しても良い。
【0021】なお、本文中ではDVDディスクのBCA
信号を念頭に置いて説明をしてきたが、本発明の手法に
よるものであれば、BCA信号のフォーマットに準拠し
ない識別信号も記録可能であることは言うまでもない。
また、記録する半径、領域は任意に設定可能であり、プ
リピット上に限定されるものではない。
信号を念頭に置いて説明をしてきたが、本発明の手法に
よるものであれば、BCA信号のフォーマットに準拠し
ない識別信号も記録可能であることは言うまでもない。
また、記録する半径、領域は任意に設定可能であり、プ
リピット上に限定されるものではない。
【0022】上述したように、本発明の実施例によれ
ば、次の効果がある。 (1)安価にBCA相当のバーコード状識別信号が記録
できる。 (2)DVDのような貼り合わせディスクに適用した場
合、仮に反射層を剥がしてもバーコードを取り出すこと
ができないので、このバーコードの複製は不可能である
という不正複製防止BCAの利点が生かされる。 (3)CDのような単板ディスクに適用した場合、反射
膜を完全に除去しない限り識別信号は現れないので、保
護膜を除去して反射膜を再形成するとBCA信号が消去
可能であるというレーザトリミングによるBCA信号形
成法の欠点を補える。 (4)ディスク基板のプリピットが成形された面から主
信号を再生する信号読み出し方法の場合にも、反射膜形
成後に識別信号を印刷すればよい。 (5)同じ原盤から作成したディスク基板に、異なる識
別信号を記録できるので、ディスク一枚毎、原盤毎、タ
イトル毎、ロット毎などの識別信号が記録可能であり、
光ディスクの複製防止、ソフトの不正使用や不正コピー
防止等に活用できる。
ば、次の効果がある。 (1)安価にBCA相当のバーコード状識別信号が記録
できる。 (2)DVDのような貼り合わせディスクに適用した場
合、仮に反射層を剥がしてもバーコードを取り出すこと
ができないので、このバーコードの複製は不可能である
という不正複製防止BCAの利点が生かされる。 (3)CDのような単板ディスクに適用した場合、反射
膜を完全に除去しない限り識別信号は現れないので、保
護膜を除去して反射膜を再形成するとBCA信号が消去
可能であるというレーザトリミングによるBCA信号形
成法の欠点を補える。 (4)ディスク基板のプリピットが成形された面から主
信号を再生する信号読み出し方法の場合にも、反射膜形
成後に識別信号を印刷すればよい。 (5)同じ原盤から作成したディスク基板に、異なる識
別信号を記録できるので、ディスク一枚毎、原盤毎、タ
イトル毎、ロット毎などの識別信号が記録可能であり、
光ディスクの複製防止、ソフトの不正使用や不正コピー
防止等に活用できる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光ディスク
によれば、識別パターン遮光層は第1,第2の反射層で
サンドイッチ状態となるために、仮に、この識別パター
ンを取り出そうとして第1,第2の反射層を剥離したと
しても、この時に識別パターンは消失することになるか
ら、この識別パターンを取り出すことができないので、
この結果、不正な複製、ソフトの不正使用を確実に防止
できる光ディスクを提供することができる。
によれば、識別パターン遮光層は第1,第2の反射層で
サンドイッチ状態となるために、仮に、この識別パター
ンを取り出そうとして第1,第2の反射層を剥離したと
しても、この時に識別パターンは消失することになるか
ら、この識別パターンを取り出すことができないので、
この結果、不正な複製、ソフトの不正使用を確実に防止
できる光ディスクを提供することができる。
【図1】本発明の光ディスクの構成を示す実施例図であ
る。
る。
【図2】本発明の光ディスクにBCAを形成するための
記録信号とBCAから再生される再生信号とを含む波形
図である。
記録信号とBCAから再生される再生信号とを含む波形
図である。
【図3】再生信号中のBCA信号を説明するための図で
ある。
ある。
【図4】本発明の光ディスクのBCA信号形成方法を説
明する工程図である。
明する工程図である。
【図5】本発明の光ディスクのBCA信号形成方法を説
明する工程図である。
明する工程図である。
【図6】再生信号中のBCA信号を説明するための図で
ある。
ある。
【符号の説明】 10,10A,10B 光ディスク 10a 中心穴 10A1,10B1 光透過性基板 10A2,10A21,10A22,10B2,10B
21,10B22 反射層 10A3 接着層 10A4 貼り合せ光透過性基板(貼合基板) 10A6,10B5 部分 10b 特定領域(リードイン領域) 10B3 保護層 10c データ領域 10e 遮光性識別信号,BCA(識別パターン遮光
層)
21,10B22 反射層 10A3 接着層 10A4 貼り合せ光透過性基板(貼合基板) 10A6,10B5 部分 10b 特定領域(リードイン領域) 10B3 保護層 10c データ領域 10e 遮光性識別信号,BCA(識別パターン遮光
層)
Claims (7)
- 【請求項1】主データが記録されているデータ領域と、
このデータ領域よりも内周側に設けられ、かつ前記主デ
ータの再生動作の際に用いられる従データが記録されて
いる特定領域とを有する光透過性基板上に、反射層、接
着層、貼合基板を順次積層してなる光ディスクであっ
て、 前記反射層は、前記光透過性基板上に積層されかつ低反
射率の第1の反射層と、この第1の反射層上に積層され
かつ前記主データ及び前記従データを読み出し可能とす
る高反射率の第2の反射層とからなり、 前記第1の反射層上には、前記第2の反射層との間に、
前記特定領域上の一部を覆うように識別パターン遮光層
が形成され、 前記識別パターン遮光層によって得られる再生出力は、
前記主データ及び前記従データの出力レベルよりも一段
と低いレベルで得られることを特徴とする光ディスク。 - 【請求項2】主データが記録されているデータ領域と、
このデータ領域よりも内周側に設けられ、かつ前記主デ
ータの再生動作の際に用いられる従データが記録されて
いる特定領域とを有する光透過性基板上に、反射層、接
着層、保護層を順次積層してなる光ディスクであって、 前記反射層は、前記光透過性基板上に積層されかつ低反
射率の第1の反射層と、この第1の反射層上に積層され
かつ前記主データ及び前記従データを読み出し可能とす
る高反射率の第2の反射層とからなり、 前記第1の反射層上には、前記第2の反射層との間に、
前記特定領域上の一部を覆うように識別パターン遮光層
が形成され、 前記識別パターン遮光層によって得られる再生出力は、
前記主データ及び前記従データの出力レベルよりも一段
と低いレベルで得られることを特徴とする光ディスク。 - 【請求項3】主データが記録されているデータ領域と、
このデータ領域よりも内周側に設けられ、かつ前記主デ
ータの再生動作の際に用いられる従データが記録されて
いる特定領域とを有する光透過性基板上に、反射層、接
着層、貼合基板を順次積層してなる光ディスクであっ
て、 前記反射層は、前記光透過性基板上に積層されかつ前記
主データ及び前記従データを読み出し可能とする高反射
率の第1の反射層と、この第1の反射層上に積層されか
つ低反射率の第2の反射層とからなり、 前記第1の反射層上には、前記第2の反射層との間に、
前記特定領域上の一部を覆うように識別パターン遮光層
が形成され、 前記識別パターン遮光層によって得られる再生出力は、
前記主データ及び前記従データの出力レベルよりも一段
と低いレベルで得られることを特徴とする光ディスク。 - 【請求項4】主データが記録されているデータ領域と、
このデータ領域よりも内周側に設けられ、かつ前記主デ
ータの再生動作の際に用いられる従データが記録されて
いる特定領域とを有する光透過性基板上に、反射層、接
着層、保護層を順次積層してなる光ディスクであって、 前記反射層は、前記光透過性基板上に積層されかつ前記
主データ及び前記従データを読み出し可能とする高反射
率の第1の反射層と、この第1の反射層上に積層されか
つ低反射率の第2の反射層とからなり、 前記第1の反射層上には、前記第2の反射層との間に、
前記特定領域上の一部を覆うように識別パターン遮光層
が形成され、 前記識別パターン遮光層によって得られる再生出力は、
前記主データ及び前記従データの出力レベルよりも一段
と低いレベルで得られることを特徴とする光ディスク。 - 【請求項5】請求項1乃至請求項4記載のいずれかの光
ディスクであって、 前記識別パターン遮光層は、バーコードパターンからな
る遮光層であることを特徴とする光ディスク。 - 【請求項6】請求項1又は請求項2記載の光ディスクで
あって、 前記第1の反射層の反射率は、前記第2の反射層及び前
記第1の反射層が積層状態にあるときの反射率の1/5
以下であることを特徴とする光ディスク。 - 【請求項7】請求項3又は請求項4記載の光ディスクで
あって、 前記第2の反射層の反射率は、前記第1の反射層及び前
記第2の反射層が積層状態にあるときの反射率の1/5
以下であることを特徴とする光ディスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08555499A JP3444481B2 (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 光ディスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08555499A JP3444481B2 (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 光ディスク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000285519A true JP2000285519A (ja) | 2000-10-13 |
JP3444481B2 JP3444481B2 (ja) | 2003-09-08 |
Family
ID=13862056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08555499A Expired - Fee Related JP3444481B2 (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 光ディスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3444481B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1249833A2 (en) * | 2001-04-12 | 2002-10-16 | Nec Corporation | Optical disk with area for recognising individual disks |
WO2006095541A1 (en) * | 2005-03-09 | 2006-09-14 | Fujifilm Corporation | Optical information recording medium, and method of producing same, method for detecting a bca signal, and method of controlling a recording beam |
CN100378821C (zh) * | 2003-05-20 | 2008-04-02 | 三星电子株式会社 | 在信息存储介质上的记录/再现方法 |
-
1999
- 1999-03-29 JP JP08555499A patent/JP3444481B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1249833A2 (en) * | 2001-04-12 | 2002-10-16 | Nec Corporation | Optical disk with area for recognising individual disks |
CN100378821C (zh) * | 2003-05-20 | 2008-04-02 | 三星电子株式会社 | 在信息存储介质上的记录/再现方法 |
WO2006095541A1 (en) * | 2005-03-09 | 2006-09-14 | Fujifilm Corporation | Optical information recording medium, and method of producing same, method for detecting a bca signal, and method of controlling a recording beam |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3444481B2 (ja) | 2003-09-08 |
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