JP2000285246A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JP2000285246A
JP2000285246A JP9433899A JP9433899A JP2000285246A JP 2000285246 A JP2000285246 A JP 2000285246A JP 9433899 A JP9433899 A JP 9433899A JP 9433899 A JP9433899 A JP 9433899A JP 2000285246 A JP2000285246 A JP 2000285246A
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unit
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Yoshiaki Murano
義明 村野
Shinken Heianza
真賢 平安座
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Toshiba Corp
Toshiba Computer Engineering Corp
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Toshiba Corp
Toshiba Computer Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グラフィクス描画を指示する制御手段が複数
同時に動作する場合の描画処理を高速化すること 【解決手段】 複数の描画コマンドを格納するメモリを
有し上記メモリから順次読み出す上記描画コマンドに従
ってグラフィクス描画を実行する表示制御手段であっ
て、上記メモリに制御手段によって書き込まれる描画コ
マンドの量に従い格納内容が更新される更新格納手段
と、少なくとも該更新格納手段の内容を参照して次に書
き込むべき上記メモリのアドレス情報を獲得し上記メモ
リの該アドレスから描画コマンドを書き込む機能を有す
る単一または複数の上記制御手段とを具備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示制御装置に係
り、特に、描画コマンドに従い描画動作を実行するグラ
フィックスアクセラレ−タを備えた情報処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】グラフィクス描画を指示する制御手段
(プログラム)が複数同時に動作し、高速描画するため
のハ−ドウェアが単一である場合の高速描画方式の先行
技術例として特開平10−91464公報記載の発明が
ある。この例では、複数の制御手段は互いに排他制御
し、そのため、複数の制御手段が共通に参照できるグラ
ッフィックハ−ドウェアの状態管理用のメモリ領域を設
ける。
【0003】この場合、一方の描画処理中は他方の処理
は一切できず処理効率が悪いとともに、メモリ領域への
書き込みおよびその参照に要する処理が負担の増加とな
る。この処理効率の悪さは、特に、早い処理を必要とす
る表示処理装置で描画結果が目に見える時に問題とな
る。
【0004】また、上記の事情は、表示デバイスが2以
上ある場合において、そのそれぞれが上記の複数の制御
手段に対応する場合についても同じとなる。すなわち、
一方の表示デバイスの描画処理中は他方の処理は一切で
きず待ち時間が生じ処理効率が悪いとともに、メモリ領
域への書き込みおよびその参照に要する処理が負担の増
加となる。また、この処理効率の悪さが、特に、早い処
理を必要とする表示処理装置で描画結果が目に見える時
に問題となるのも同様である。
【0005】次に、ハ−ドウェアの描画能力のためハ−
ドウェア的描画ができない描画指示が制御手段において
発生する場合の問題点について述べる。
【0006】この場合は、基本的には、制御手段がハ−
ドウェア的に描画できない描画指示が発生したことを判
断したのちすでに転送した描画コマンドの処理の完了を
待ってから制御手段がソフトウェア的にその描画指示を
実行することによればいい。しかしながら、すでに転送
した描画コマンドの処理の完了を制御手段が知るために
は、描画手段の状態監視が必要となりCPUの負担増を
招き効率的な処理が図れなくなる。
【0007】このための一つの解決手段として、一見す
ると、すでに転送した描画コマンドのうち最後に発行さ
れたものにそのことの識別情報を付加し、この描画コマ
ンド処理の完了によって割り込み信号を発生させCPU
側に伝える方法が考えられる。しかし、すでに発行され
た描画コマンドは当然すでに転送されてしまっているの
でありかかる付加処理を後からすることはできない。
【0008】また、このための他の解決手段として、特
開平8−320942公報に記載の先行技術を用いるこ
とが一応可能である。すなわち、同公報の先行技術よれ
ば、転送した一連の描画コマンドの処理の完了を割り込
み信号としてCPU側に伝えるので状態監視によるCP
Uの負担増を招くことなくすでに転送した描画コマンド
の処理の完了を知ることができる。ただし、描画コマン
ドを転送する処理時間より描画手段がその描画コマンド
を処理する時間の方が短い場合までも考えると、必要の
ない割り込み信号が頻繁に発生してしまうことになるた
め、実用性に欠けることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な事情に鑑みてなされたものであり、システムとしての
情報処理の一である描画処理の高速化を目的とする。さ
らに具体的には以下のような目的を有する。
【0010】第一に、グラフィクス描画を指示する制御
手段が複数同時に動作する場合の描画処理を高速化する
ことである。
【0011】第二に、表示デバイスが複数ある場合にお
いて、そのそのそれぞれが上記の複数の制御手段に対応
する場合について、描画処理を高速化することである。
【0012】第三に、グラフィクス描画がハ−ドウェア
処理を介して実行できないときにソフトウエェア処理で
描画する動作が発生する場合においても効率的に一連の
描画処理を行い結果として描画処理を高速化することで
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第一の課題解決のた
め、本発明は、一つ以上の描画コマンドを記憶する記憶
手段と、前記記憶手段から順次読み出す描画コマンドに
従って描画処理を実行する描画手段と、互いに独立して
前記描画手段に実行させるべき描画コマンドを生成し前
記記憶手段に書き込む複数の制御手段と、前記記憶手段
に前記制御手段によって書き込まれる描画コマンドの量
に従い格納内容が更新される更新格納手段と、前記描画
手段に実行させるべき描画コマンドを前記記憶手段に書
き込むに際し前記更新格納手段の内容を前記制御手段に
報知する手段とを具備することを特徴とした。
【0014】ここで、上記記憶手段は後述するFIFO
とすることが可能であり、また、上記制御手段は後述の
ように表示デバイスへのドライバプロブラムとすること
ができる。
【0015】また、ここで、前記更新格納手段は、書き
込まれる一連の描画コマンドの長さからその数を検知す
る手段と、格納されていた内容にその数を加算して新た
な格納内容とする加算手段とを具備することを特徴とし
た。
【0016】また、前記更新格納手段は、書き込まれる
描画コマンドの数量に従い歩進していくカウント手段を
具備することを特徴とした。
【0017】また、前記更新格納手段は、次に書き込む
べき前記記憶手段のアドレス情報として前記制御手段が
前記描画手段に送り出す数値を記憶する手段を具備する
ことを特徴とした。
【0018】上記第二の課題解決のため、本発明は、
(a)描画コマンドを記憶する複数の領域を有する記憶
手段と、前記描画コマンドを前記記憶手段から順次読み
出しかつ前記領域に対応して複数の表示デバイスのため
の描画処理をそれぞれ実行する描画手段と、前記描画コ
マンドを前記記憶手段の前記複数の領域に前記複数の表
示デバイスに対応して書き込む単一または複数の制御手
段とを具備することを特徴とした。
【0019】また、本発明は、(b)複数の描画コマン
ドを記憶するする単数の領域を有する記憶手段と、前記
描画コマンドを前記記憶手段から順次読み出しかつ前記
描画コマンドに埋め込まれた複数の表示デバイスに対応
する識別情報を判別することにより前記複数の表示デバ
イスのための描画処理をそれぞれ実行する描画手段と、
前記描画コマンドに前記複数の表示デバイスに対応して
前記識別情報を埋め込みしかるのち前記描画コマンドを
前記記憶手段に書き込む単一または複数の制御手段とを
具備することを特徴とした。
【0020】また、本発明は、複数の表示デバイスそれ
ぞれに対応する複数の描画指示パラメ−タを格納する複
数のレジスタセットと、前記複数の表示デバイスに対応
して前記複数のレジスタセットのうちの一の内容を参照
して前記複数の表示デバイスのための描画処理をそれぞ
れ実行する描画手段と、前記複数の表示デバイスそれぞ
れに対応する前記複数の描画指示パラメ−タを対応する
前記レジスタセットに書き込む単一または複数の制御手
段とを具備する上記(a)(b)いずれかであることを
特徴とした。
【0021】(d)、(e)、上記の場合など、ここ
で、複数の表示デバイスは同種のデバイスのみならず後
述するように、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ
など種々のものが使用できる。また、複数の制御手段は
後述するように各表示デバイスへのドライバプログラム
とすることができ、上記記憶手段は後述するようにFI
FOとすることができる。
【0022】上記第三の課題解決のため、本発明は、一
つ以上の描画コマンドを記憶する記憶手段と、前記記憶
手段から順次読み出す描画コマンドに従って描画処理を
実行する描画手段と、読み出す上記描画コマンドがある
特定の場合に限り前記描画処理の実行を行わず代わりに
CPU(central processing un
it)側への割り込み信号を発生させる処理手段と、前
記描画処理が実行可能か否かを判断し実行不能であれば
前記ある特定の場合の描画コマンドを前記記憶手段に書
き込んで前記割り込み信号の発生があるまで待機したの
ち自ら描画動作を実行し実行可能であれば通常の描画コ
マンドを前記記憶手段に順次書き込む制御手段とを具備
することを特徴とした。
【0023】ここで、上記制御手段は後述するように表
示デバイスへのドライバプログラムとすることができ、
上記記憶手段は後述するFIFOとすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。
【0025】まず、システム全体の構成を図2により説
明する。同図のCPU21は、プログラムやデ−タ(ア
プリケ−ションソフトウェアなど)を記憶するシステム
メモリ20およびシステムの基本ソフトウェア(OSな
ど:operating systemなど)を格納す
るROM(read only memory)23と
あいまってシステムを管理しプログラムの処理を行う。
バスコントロ−ラ1はシステムバスを内部バスであるレ
ジスタインタフェ−スバス9とVRAMインタフェ−ス
バス10とに変換しまた逆の変換する。VRAMコント
ロ−ラ5は、ビットマップ形式で表示するデ−タおよび
描画コマンドを記憶するVRAM24の制御を行うとと
もにレジスタインタフェ−スバス9およびVRAMイン
タフェ−スバス10との間で情報のやり取りを行う。グ
ラフィクスアクセラレ−タ3は、VRAM24、VRA
Mコントロ−ラ5、VRAMインタフェ−スバス10を
介してVRAM24に記憶された描画コマンドを順次読
み込み解釈し、これに従いVRAMコントロ−ラ5、V
RAMインタフェ−スバス10を通してVRAM24か
らデ−タの読み出しを行い、表示デバイスコントローラ
2を介し描画イメ−ジを生成する。表示デバイスコント
ロ−ラ2は単数または複数の表示デハイスをコントロー
ルする。レジスタインタフェ−スバス9は、バスコント
ロ−ラ1を介し描画に際し必要な表示デバイスコントロ
ーラ2、グラフィクスアクセラレ−タ3、VRAMコン
トロ−ラ5などのパラメ−タの設定やステ−タスの読み
出しに用いられる。
【0026】さらに、パワ−コントロ−ル22は構成全
体に電源を供給し、他に、USB(universal
serial bus)コントロ−ラ4、PCMCI
A(personal computer memor
y cardinternational assoc
iation)コントロ−ラ6、スマ−トメディアコン
トロ−ラ7、IO(input output)バスコ
ントロ−ラ8を介しキ−ボ−ドコントロ−ラ25、クロ
ックコントロ−ラ11、インタラプタコントロ−ラ12
等があるものである。なお、26はひとつの情報処理ボ
−ドである。
【0027】ここで、図3は、これらのシステムから本
発明に特に関係する部分を抜き出して示したものであ
る。
【0028】このシステムにおいてグラフィクス描画を
指示する制御手段が複数同時に動作するのは実際にはC
PU21の処理に負うところであるが、この場合に各制
御手段が排他制御を行うと、一方の制御手段は、他方の
制御手段からの描画処理が現在なされているかを監視し
つつかつシステムメモリ20内に設けられた複数の制御
手段が共通に参照できるグラッフィックハ−ドウェアの
状態管理用のメモリ領域を参照することになる。したが
って、一方の描画処理中は他方の処理は一切できず処理
効率が悪いとともに、メモリ領域への書き込みおよびそ
の参照に要する処理が負担の増加となる。
【0029】また、上記の事情は、表示デバイスコント
ローラ2の制御する表示デバイスが2以上ある場合にお
いて、そのそれぞれが上記の複数の制御手段に対応する
場合についても同じとなる。すなわち、一方の表示デバ
イスの描画処理中は他方の処理は一切できず待ち時間が
生じ処理効率が悪いとともに、メモリ領域への書き込み
およびその参照に要する処理が負担の増加となる。
【0030】グラフィクスアクセラレ−タ3の描画能力
のためハ−ドウェア的に描画できない場合は、基本的に
は、制御手段がハ−ドウェア的に描画できない描画指示
が発生したことを判断したのちすでに転送した描画コマ
ンドのグラフィクスアクセラレ−タ3による処理の完了
を待ってから制御手段がソフトウェア的にその描画指示
を実行する。
【0031】以下、各請求項に対応して説明する。
【0032】図1は、請求項1に対応する本発明の実施
形態を示す図である。同図においてすでに説明した構成
要素には同一番号を付してその動作説明を省略し、32
は制御手段34、35によってなされる処理の一である
描画コマンド生成、31は同じく更新格納手段33から
獲得する参照情報、33は、VRAMインタフェ−スバ
ス10を介し転送されるVRAM24への描画コマンド
の量を検知しその格納内容を更新していく更新格納手
段、34、35は制御手段、36はVRAM24の一部
であリVRAMコントロ−ラ5と描画コマンドをやり取
りする描画コマンド格納部である。
【0033】動作を説明する。OS、アプリケ−ション
ソフトウェアの実行により描画指示が発生した場合、制
御手段34、35は、描画を実行するためまず描画コマ
ンド発生31により一連の描画コマンドを生成する。生
成された描画コマンドはバスコントローラ1、VRAM
インタフェ−スバス10、VRAMコントロ−ラ5を介
しVRAM24の描画コマンド格納部36へ順次格納す
る。
【0034】この際、格納すべき描画コマンド格納部3
6の格納アドレス情報をあらかじめ知る必要がある。こ
れは、発生する一連の描画コマンドを直前に格納したア
ドレス位置へ重なりや空白なく書き込んでいくためであ
るが、制御手段が単数の場合は、この動作は描画コマン
ド格納部36をFIFO(first in firs
t out)のような順次アドレス順に書き込まれてい
くメモリにするのみでたやすく実現できる。しかし、こ
の図のように制御手段が複数あり、バスコントロ−ラ1
以下のハ−ドウェアが単一である場合は、それぞれの制
御手段34、35は、直前の描画コマンド格納部36へ
の書き込みが自己の制御によるものとは限らないため、
次に書き込むための何らかのFIFOアドレスの参照が
必要となる。
【0035】このため、グラフィクスアクセラレ−タ3
の中に更新格納手段33を設け、この格納内容が次に書
き込むべき描画コマンド格納部36のアドレス情報とな
るように構成した。これにより、描画コマンド発生31
により描画コマンドが発生した場合、制御手段34、3
5は次に書き込むべき描画コマンド格納部36のアドレ
スを更新格納手段33からレジスタインタフェ−スバス
9、バスコントロ−ラ1を介し、参照情報32に取り込
み、これを参照して制御手段34、35は描画コマンド
格納部36の適切なアドレス位置から描画コマンドを書
き込むことができる。
【0036】更新格納手段33の内容の更新は以下のよ
うになされる。描画コマンドがVRAMインタフェ−ス
バス10を介し描画コマンド格納部36へ転送された場
合、書き込まれる描画コマンドの量をVRAMインタフ
ェ−スバス10から検知し、その量に対応する数値分だ
け更新する。これにより、描画コマンドがVRAMイン
タフェ−スバス10を通過するたびその量に応じて更新
されるため、これが次に書き込むべき描画コマンド格納
部36のアドレスに対応することになる。
【0037】描画コマンドが描画コマンド格納部36に
転送された後の動作を説明する。転送された描画コマン
ドは転送された順にグラフィクスアクセラレ−タ3によ
りVRAMコントロ−ラ5を介し読み出され、これらの
描画コマンドが解釈され、これに従い描画動作が開始さ
れる。例えば、描画コマンドがBitBlt(BitB
lock Transfer)であれば、グラフィクス
アクセラレ−タ3はVRAMコントロ−ラ5からVRA
Mインタフェ−スバス10を介しVRAM24から矩形
データの読み出しやそれの表示デバイスコントロ−ラへ
の書き込みを行うという具合である。すなわち、これら
の流れは図5に示すごとくである。
【0038】以上の動作でなされる制御手段34、35
の処理の流れを説明するに図4に示すようなものとな
る。すなわち、描画指示を描画コマンドに変換し生成す
るステップ41、次に描画コマンドを書き込むべきアド
レス情報をグラフィクスアクセラレ−タ3から取得する
ステップ42、描画コマンドを描画コマンド格納部36
へ順次書き込むステップ43を主たる処理とするもので
ある。このように、各制御手段は次に描画コマンドを書
き込むべきアドレスを書き込み直前に取得すればよいの
で、各制御手段は互いに排他制御する必要がなくなる。
なお、実際には、これら以外にレジスタインタフェ−ス
バス9を用い、パラメ−タレジスタ設定やステ−タス読
み出しを行う必要が生ずるためパラメ−タレジスタセッ
トの設定ステップ41−2が挿入されているが、この実
施の形態の本質と直接関係しないのでここでは説明を省
略する。
【0039】なお、制御手段34、35は、より具体的
には表示デバイスへのドライバプロブラムとすることが
できる。
【0040】次に、請求項2に対応する更新格納手段3
3の一具体例を図6を用い説明する。同図は更新格納手
段33とその周辺を示すものであるが、すでに説明した
番号は同じ構成要素を示すものであるので個別説明は省
略する。更新格納手段33は描画コマンド数の検知部5
1と加算部52とからなる。描画コマンド数の検知部5
1は、書き込まれる一連の描画コマンドの長さからその
数を検知する機能を有し、加算部52は格納されていた
内容にその数を加算して新たな格納内容とする加算機能
を有する。
【0041】次に、請求項3に対応する更新格納手段3
3の他の一具体例を図7を用い説明する。同図は更新格
納手段33とその周辺を示すものであるが、すでに説明
した番号は同じ構成要素を示すものであるので個別説明
は省略する。更新格納手段33はカウント部53からな
り、書き込まれる描画コマンドの数量に従い歩進してい
くカウント機能を有する。
【0042】次に、請求項1および請求項4に対応する
本発明の別の実施の形態を図8を用い説明する。同図に
おいてすでに説明した番号は同一の構成要素を示すので
説明を省略し、65はレジスタインタフェ−スバス9を
介し情報を出し入れできるグラフィクスアクセラレ−タ
3内の設けられた更新格納手段である。図1に示した実
施の形態との違いは、グラフィクスアクセラレ−タ3内
の設けられた更新格納手段65は一連の描画コマンドの
数をVRAMインタフェ−スバス10経由で知るのでは
なく、レジスタインタフェ−スバス9を介し制御手段に
より与えられる構成としたことである。このため、制御
手段は、図1に示した参照情報31の情報に描画コマン
ド数計算の結果を加算し、加算結果をレジスタインタフ
ェ−スバス9を介し更新格納手段65に転送することと
する。この転送は、一連の描画コマンド転送をするため
更新格納手段65の情報をレジスタインタフェ−スバス
9経由で参照情報31に取り出した後に行われる。
【0043】以上の動作でなされる図8に示した実施形
態における制御手段の処理の流れを説明するに図4に示
すようなものとなる。すなわち、パラメ−タレジスタセ
ット設定ステップ41−2がここでは重要な役割を持つ
ことになる。
【0044】次に、請求項5に対応する本発明の実施の
形態を図9を用い説明する。同図においてすでに説明し
た番号は同一の構成要素を示すので説明を省略し、85
は第一の描画コマンド格納部、86は第二の描画コマン
ド格納部であり、これらふたつの描画コマンド格納部は
ふたつの表示デバイスに対応するものである。
【0045】すなわち、図1に示した実施の形態との違
いは表示デバイスを複数とする場合に対応したことであ
る。この場合、制御手段はいずれの表示デバイスに描画
するのか指示される状態が生じこれをまたバスコントロ
−ラ1以下に指示することになる。またグラフィクスア
クセラレ−タ3は描画コマンドを解釈し誤りなく指示の
表示デバイスに描画する必要がある。
【0046】このため、この実施の形態ではVRAM2
4内に表示デバイスに対応して描画コマンド格納部とし
て描画コマンド格納部85、86の二つの領域を設け、
かつ制御手段は表示デバイス判断により表示デバイスを
判断しその結果に基づき対応する描画コマンド格納部8
5、86へ描画コマンドを転送することとした。
【0047】転送された描画コマンドは表示デバイスに
よりその領域を区別されて格納されるため、グラフィク
スアクセラレ−タ3はその領域に応じ描画動作を実行し
た結果を表示デバイスコントロ−ラ2を介し表示デバイ
スのいずれかに描画することができる。なお、例えばこ
の実行は、両表示デバイスにとって高速に描画できるよ
う描画コマンドを描画コマンド格納部85、86からひ
とつずつ交互に取り出して行うことができる。
【0048】なお、表示デバイスは、例えば、一方を液
晶ディスプレイ、他方をCRT(cathode ra
y tube)ディスプレイなどとすることができる。
【0049】次に、請求項6に対応する本発明の実施の
形態を図10を用い説明する。同図においてすでに説明
した番号は同一の構成要素を示すので説明を省略し、9
5は描画コマンド格納部36からのVRAMインタフェ
−スバス10を介した描画コマンドを判別する判別部、
96は判別部95の判別結果に基づきその描画コマンド
が表示デバイスのいずれへのものかにより切り替わる選
択部、97、98はコマンドラッチ、99はグラフィク
スアクセラレ−タ3の主要部たる描画処理部、100は
コマンドラッチ97、98の内容いずれかを選択するマ
ルチプレクサである。
【0050】この実施の形態も表示デバイスを複数とす
る場合に対応したものであるが、図9に示した実施の形
態と異なり、描画コマンド格納部36は単一であり、代
りに制御手段93、94で生成される描画コマンドに、
いずれの表示デバイスへのものであるかの判別情報を埋
め込むこととした。これにより、制御手段から描画コマ
ンド格納部36へ転送される描画コマンドがいずれへの
ものであっても、グラフィクスアクセラレ−タ3により
読み出される描画コマンドは判別部95によりいずれへ
のものであるか正しく判別されるから、選択部96によ
りコマンドラッチ97、98の対応するいずれかにラッ
チされることになる。したがって、描画処理部99は描
画指示に従いマルチプレクサ100によりそのラッチ内
容を参照して、描画処理を表示デバイスに対し適切に実
行することになる。なお、制御手段の処理は図12に示
すようになる。すなわち、描画コマンドに判別情報を埋
め込むステップ130が付加的となる。
【0051】次に、請求項7に対応する本発明の実施の
形態を図11を用い説明する。同図においてすでに説明
した番号は同一の構成要素を示すので説明を省略し、1
05、106は表示デバイスに対応し描画指示パラメ−
タを格納するそれぞれ第一、第二のレジスタセット、1
07はグラフィクスアクセラレ−タ3の主要部たる描画
処理部、108はレジスタセット105、106の内容
いずれかを選択するマルチプレクサである。
【0052】この実施の形態も表示デバイスを複数とす
る場合に対応したものであるが、図9および図10に示
した実施の形態に加えるべき構成を示したものである。
この実施の形態では、表示デバイスに対応する描画指示
パラメ−タを制御手段が発生することとし、これをレジ
スタインタフェ−スバス9を介し第一、第二のレジスタ
セット105、106の対応するいずれかに転送するこ
ととした。これは、表示デバイスにより表示条件等が異
なる場合がありそれに対応し最適な描画を達成するため
である。これにより、グラフィクスアクセラレ−タ3の
描画処理部107は、複数の表示デバイスに対応して上
記複数のレジスタセットのうちの一の内容をマルチプレ
クサ108により参照して複数の表示デバイスのための
グラフィクス描画をそれぞれ実行する。なお、この場合
のグラフィクスアクセラレ−タ3の動作は図13に示す
ようなものとなる。すなわち、描画コマンド中の判別情
報を見て必要なコマンドの組、パラメータの組を選択す
るステップ131が付加的となる。
【0053】なお、上記図9から図13の説明の中で登
場する制御手段は、より具体的には各表示デバイスに対
するドライバプログラムとすることができる。
【0054】次に、請求項8に対応する本発明の実施の
形態を図14、図15を用い説明する。両図においてす
でに説明した番号は同一の構成要素を示すので説明を省
略し、111は描画コマンド格納部からの描画コマンド
が特定のものであるかを判定する特定描画コマンド判定
部、112は割り込み信号発生処理部、113は描画指
示ステップ、114はグラフィックアクセラレ−タ3に
よる描画が可能かを判断するステップ、116は特定描
画コマンド発生ステップ、117は割り込み発生を待つ
ステップ、118はソフトウェア描画処理ステップ、1
19はプログラム処理ステップである。
【0055】この実施の形態は、グラフィクス描画がハ
−ドウェア処理を介して実行できないときにソフトウエ
ェア処理で描画する動作が発生する場合について対応を
とったものである。
【0056】動作を説明する。プログラム処理119に
おいて描画処理113が発生した場合に、それがグラフ
ィクスアクセラレ−タ3によるハ−ドウェア的描画が可
能か否かを判断ステップ114で判断する。可能であれ
ば一連の描画コマンドを描画コマンド発生ステップ41
で発生させ、描画コマンド格納部へ転送するとともに制
御手段の制御はもとのプログラム処理119へ戻す。
【0057】一方、ハ−ドウェア的描画が不可能である
場合は、一連の描画コマンドの最後であることを示すダ
ミ−コマンド(以下、これを特定描画コマンドという)
を発生させ、これを描画コマンド格納部へ転送するとと
もに、割り込み発生を待つステップ117でグラフィク
スアクセラレ−タ3等のハ−ドウェアから割り込み信号
があるまで待機する。割り込みが発生したらソフトウェ
ア描画処理ステップ118により、グラフィクスアクセ
ラレ−タ3によらず直接表示デバイスへ描画する。この
描画処理が終了したら制御手段の制御をもとのプログラ
ム処理119へ戻す。これらの処理には、何らのグラフ
ィクスアクセラレ−タ3等のハ−ドウェアのステ−タス
読み出しがなく制御手段の処理負担の増加は最小限のも
のとすることができる。
【0058】他方、グラフィクスアクセラレ−タ3は描
画コマンド格納部から順次描画コマンドを読み出し描画
を実行するが、これが特定描画コマンドである場合を特
定描画コマンド判定部111で検出し、これにより割り
込み信号発生部112により割り込み信号を発生させ制
御手段側へ送る。これにより、一連の描画処理を完了す
ることができる。なお、特定描画コマンドは実際には何
らの描画をしないものとして無駄な時間消費を生じさせ
ないことが可能である。
【0059】なお、ここで、制御手段とは、より具体的
には表示デバイスへのドライバプログラムとすることが
できる。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば図
2に示すシステム構成を有する情報処理装置を前提とし
て描画処理の高速化を実現する。さらに具体的には以下
のような効果を有する。
【0061】第一に、次に描画コマンドを書き込むべき
アドレス情報を簡単に得られるようにしたので、グラフ
ィクス描画を指示する制御手段が複数同時に動作する場
合の描画処理を高速化できる。
【0062】第二に、どの表示デバイスへの描画指示で
あるかを識別、実行できるようにしたので、表示デバイ
スが複数ある場合において、そのそのそれぞれが上記の
複数の制御手段に対応する場合について、描画処理を高
速化できる。
【0063】第三に、割り込みを発生させるコマンドを
描画コマンドとして転送するようにしたので、グラフィ
クス描画がハ−ドウェア処理を介して実行できないとき
にソフトウエェア処理で描画する動作が発生する場合に
おいても効率的に一連の描画処理を行い結果として描画
処理を高速化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態を示す図。
【図2】描画処理を行うシステム構成を示す図。
【図3】図2の要部を示す図。
【図4】第一の実施形態における制御手段の処理を示す
流れ図。
【図5】第一の実施形態おけるグラフィクスアクセラレ
ータ3の処理を示す流れ図。
【図6】更新格納手段33の一具体例およびその周辺を
示す図。
【図7】更新格納手段33の他の一具体例およびその周
辺を示す図。
【図8】本発明の第二の実施形態を示す図。
【図9】本発明の第三の実施形態を示す図。
【図10】本発明の第四の実施形態を示す図。
【図11】本発明の第五の実施形態を示す図。
【図12】第四の実施形態における制御手段の処理を示
す流れ図。
【図13】第五の実施形態におけるグラフィクスアクセ
ラレータ3の処理を示す流れ図。
【図14】本発明の第六の実施形態を示す図。
【図15】第六の実施形態における制御手段の処理を示
す流れ図
【符号の説明】 1 バスコントロ−ラ 2 表示デバイスコントロ−ラ 3 グラフィクスアクセラレ−タ 5 VRAMコントロ−ラ 9 レジスタインタフェ−スバス 10 VRAMインタフェ−スバス 24 VRAM 31 参照情報 32 描画コマンド生成 33 更新格納手段 34、35 制御手段 36 描画コマンド格納部 51 描画コマンド数の検知部 52 加算部 53 カウント部 65 更新格納手段 85 第一の描画コマンド格納部 86 第二の描画コマンド格納部 95 判別部 96 選択部 97、98 コマンドラッチ 99 描画処理部 100、108 マルチプレクサ 105 第一のレジスタセット 106 第二のレジスタセット 107 描画処理部 111 特定描画コマンド判定部 112 割り込み信号発生処理部
フロントページの続き (72)発明者 平安座 真賢 東京都青梅市新町3丁目3番地の1 東芝 コンピュータエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 5B080 CA03 CA08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つ以上の描画コマンドを記憶する記憶
    手段と、 前記記憶手段から順次読み出す描画コマンドに従って描
    画処理を実行する描画手段と、 互いに独立して、前記描画手段に実行させるべき描画コ
    マンドを生成し前記記憶手段に書き込む複数の制御手段
    と、 前記記憶手段に前記制御手段によって書き込まれる描画
    コマンドの量に従い格納内容が更新される更新格納手段
    と、 前記描画手段に実行させるべき描画コマンドを前記記憶
    手段に書き込むに際し前記更新格納手段の内容を前記制
    御手段に報知する手段とを具備することを特徴とする情
    報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記更新格納手段は、 書き込まれる一連の描画コマンドの長さからその数を検
    知する手段と、 格納されていた内容にその数を加算して新たな格納内容
    とする加算手段とを具備することを特徴とする請求項1
    記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記更新格納手段は、 書き込まれる描画コマンドの数量に従い歩進していくカ
    ウント手段を具備することを特徴とする請求項1記載の
    情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記更新格納手段は、 次に書き込むべき前記記憶手段のアドレス情報として前
    記制御手段が前記描画手段に送り出す数値を記憶する手
    段を具備することを特徴とする請求項1記載の情報処理
    装置。
  5. 【請求項5】 描画コマンドを記憶する複数の領域を有
    する記憶手段と、 前記描画コマンドを前記記憶手段から順次読み出しかつ
    前記領域に対応して複数の表示デバイスのための描画処
    理をそれぞれ実行する描画手段と、 前記描画コマンドを前記記憶手段の前記複数の領域に前
    記複数の表示デバイスに対応して書き込む単一または複
    数の制御手段とを具備することを特徴とする情報処理装
    置。
  6. 【請求項6】 複数の描画コマンドを記憶するする単数
    の領域を有する記憶手段と、 前記描画コマンドを前記記憶手段から順次読み出しかつ
    前記描画コマンドに埋め込まれた複数の表示デバイスに
    対応する識別情報を判別することにより前記複数の表示
    デバイスのための描画処理をそれぞれ実行する描画手段
    と、 前記描画コマンドに前記複数の表示デバイスに対応して
    前記識別情報を埋め込みしかるのち前記描画コマンドを
    前記記憶手段に書き込む単一または複数の制御手段とを
    具備することを特徴とする情報処理装置。
  7. 【請求項7】 複数の表示デバイスそれぞれに対応する
    複数の描画指示パラメ−タを格納する複数のレジスタセ
    ットと、 前記複数の表示デバイスに対応して前記複数のレジスタ
    セットのうちの一の内容を参照して前記複数の表示デバ
    イスのための描画処理をそれぞれ実行する描画手段と、 前記複数の表示デバイスそれぞれに対応する前記複数の
    描画指示パラメ−タを対応する前記レジスタセットに書
    き込む単一または複数の制御手段とを具備することを特
    徴とする請求項3又は4記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 一つ以上の描画コマンドを記憶する記憶
    手段と、 前記記憶手段から順次読み出す描画コマンドに従って描
    画処理を実行する描画手段と、 読み出す上記描画コマンドがある特定の場合に限り前記
    描画処理の実行を行わず代わりにCPU(centra
    l processing unit)側への割り込み
    信号を発生させる処理手段と、 前記描画処理が実行可能か否かを判断し実行不能であれ
    ば前記ある特定の場合の描画コマンドを前記記憶手段に
    書き込んで前記割り込み信号の発生があるまで待機した
    のち自ら描画動作を実行し実行可能であれば通常の描画
    コマンドを前記記憶手段に順次書き込む制御手段とを具
    備することを特徴とする情報処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010287254A (ja) * 2003-02-18 2010-12-24 Microsoft Corp タスクのスケジューリングを支援する装置

Cited By (3)

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