JP2000285215A - 非接触icカード、その製造方法および製造装置 - Google Patents

非接触icカード、その製造方法および製造装置

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JP2000285215A
JP2000285215A JP9332399A JP9332399A JP2000285215A JP 2000285215 A JP2000285215 A JP 2000285215A JP 9332399 A JP9332399 A JP 9332399A JP 9332399 A JP9332399 A JP 9332399A JP 2000285215 A JP2000285215 A JP 2000285215A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い強度を有し、耐久性に優れる等の利点を
有すると共に、セキュリティ機能を有する非接触ICカ
ードを提供し、さらに、この非接触ICカードの製造方
法および製造装置を提供すること。 【解決手段】 非晶質樹脂材若しくは結晶質樹脂材の結
晶前非晶質材からなる所定厚さの基材2と、ICチップ
3とICチップ3に接続されて所定の媒体を介して情報
及び電力を送受信するアンテナコイル4とからなり、基
材2に固定取付される非接触ICモジュール5と、を含
んで構成され、ICチップ3は、基材2と略同じ厚さに
形成されると共に、基材2に設けられた取付孔2Aに埋
め込まれて固定され、アンテナコイル4は、基材2表面
に圧着固定された構成を特徴とする非接触ICカード1
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非接触ICカー
ド、その製造方法および製造装置に関し、特に、高い強
度を有し、耐久性に優れる等の利点を有すると共に、セ
キュリティ機能を有する非接触ICカード、その製造方
法および製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】次世代のカードとして注目されている非
接触ICカードは、CPUとメモリ機能を内蔵したカー
ドであり、かかる非接触ICカードは、薄い樹脂シート
の間にICチップとアンテナコイルを入れ、これらを接
着するラミネート方法によって製造される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の非接触形ICカードにおいては次のような問
題点がある。即ち、カードの基材は、薄い樹脂シートか
ら構成されており、このような構成では、カード自体が
薄く形成できるものの、強度的に劣り、長期の使用によ
って、割れや剥がれ、摩耗等が発生すると共に、ICチ
ップの割れ等も発生し、寿命が短いという問題点があ
る。また、その製造方法においては、表裏のシートをサ
ンドイッチ状に貼り合わせため、工数も多く、面倒な接
着工程等があるため、自動化も難しい。
【0004】このような製造方法の欠点を解消する方法
として、複数枚の非接触形ICカードを形成し得る大き
さの表裏の各シートの一方にアンテナコイル、ICチッ
プを固定し、両シートを可動型と固定型とからなる金型
にインサートして真空吸着して固定し、両シート間の隙
間に溶融樹脂を射出し、金型を圧縮して成形して成形品
を金型から取り出した後、該成形品から複数の非接触形
ICカードを打ち抜いて形成するようにした製造方法も
考えられている。しかし、このような従来のインサート
射出成形を用いた製造方法では、アンテナコイルとIC
チップとが挟み込まれた不織布を両シート間にインサー
トする方法の場合は、不織布を固定できず、実際には採
用できない。
【0005】本発明は、上記のような課題を解決するた
めなされたものであり、高い強度を有し、耐久性に優れ
る等の利点を有すると共に、セキュリティ機能を有する
非接触ICカードを提供し、さらに、この非接触ICカ
ードの製造方法および製造装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明の非接触ICカードは、非晶質樹脂材若しくは結
晶質樹脂材の結晶前非晶質材からなる所定厚さの基材
と、ICチップと該ICチップに接続されて所定の媒体
を介して情報及び電力を送受信するアンテナコイルとか
らなり、前記基材に固定取付される非接触ICモジュー
ルと、を含んで構成され、前記ICチップは、前記基材
と略同じ厚さに形成されると共に、基材に設けられた取
付孔に埋め込まれて固定され、前記アンテナコイルは、
前記基材表面に圧着固定された構成を特徴とする。
【0007】請求項2に係る発明は、前記基材に設けら
れた取付孔に埋め込まれたICチップは、接着剤にて補
強接着されてなる。
【0008】請求項3に係る発明は、前記基材の表面お
よび裏面の少なくとも一方の面に貼着されて、該一方の
面と当該面に露呈する非接触ICモジュールとに固着
し、かつ、非接触ICモジュールを覆うラベルを含んで
構成されたことを特徴とする。
【0009】請求項4に係る発明は、セキュリティ機能
を有することを特徴とする。
【0010】請求項5に係る発明は、前記ラベルを剥が
したときに非接触ICカードが非動作状態となる構成と
したことを特徴とする。
【0011】請求項6に係る発明は、アンテナコイルの
一部に、基材表面との非圧着部を設け、前記ラベルを剥
がした際に、該ラベルに固着された非圧着部が破断され
る構成としたことを特徴とする。
【0012】請求項7に係る発明は、前記ICチップ
は、破断すると動作しなくなるライン部がラベルに固着
されるように設けられ、前記ラベルを剥がした際に、該
ラベルに固着されたライン部が破断される構成としたこ
とを特徴とする。
【0013】請求項8に係る発明は、前記ラベルを剥が
したか否かを判定可能な構成としたことを特徴とする。
【0014】請求項9に係る発明は、前記ラベルの貼着
面に、ラベルを剥がした際に基材表面に印刷痕として残
留するような印刷が施されていることを特徴とする。
【0015】請求項10に係る発明は、前記ラベルの貼
着面の一部に、ラベルを剥がした際に基材表面に痕とし
て残留するような接着剤が施されていることを特徴とす
る。
【0016】請求項11に係る発明は、前記ラベルは、
前記基材の表面に付与された情報が書き込まれる情報機
能部を有し、基材の表面に付与された情報とラベルの情
報機能部に書き込まれた情報とを比較してラベルを剥が
したか否かを判定するようにしたことを特徴とする。
【0017】請求項12に係る発明は、前記ラベル自体
がセキュリティ機能を有することを特徴とする。
【0018】請求項13に係る発明は、前記ラベル若し
くは基材は、指紋によるセキュリティ機能を有すること
を特徴とする。
【0019】請求項14に係る発明は、前記基材は、指
紋情報が付与されたことを特徴とする。
【0020】請求項15に係る発明は、前記ラベルは、
その一部が透明に形成され、該透明部から目視可能なそ
の貼着面に印刷された指紋部からなる偽造防止機能部を
有することを特徴とする。
【0021】請求項16に係る発明は、前記ラベルは、
基材と、粘着剤および接着剤の少なくとも一方と、から
構成され、該粘着剤および接着剤の少なくとも一方に混
入された所定の物質から構成された指紋部からなる偽造
防止機能部を有することを特徴とする。
【0022】請求項17に係る発明は、前記ラベル若し
くは基材は、秘密鍵データによるセキュリティ機能を有
することを特徴とする。
【0023】請求項18に係る発明は、前記ラベルは、
基材よりも小さく形成されたことを特徴とする。
【0024】請求項19に係る発明は、前記ラベルの基
材材料は、樹脂製シート、紙、金属製シート、不織布の
うちいずれかであることを特徴とする。
【0025】請求項20に係る発明は、前記ラベルは、
基材と、粘着剤および接着剤の少なくとも一方と、から
構成されることを特徴とする。
【0026】請求項21に係る発明は、前記粘着剤およ
び接着剤の少なくとも一方は、べた塗り若しくはセキュ
リティ機能を有するデザイン塗りであることを特徴とす
る。
【0027】請求項22に係る発明の非接触ICカード
の製造方法は、非晶質樹脂材若しくは結晶質樹脂材の結
晶前非晶質材からなる所定厚さの基材と、ICチップと
該ICチップに接続されて所定の媒体を介して情報及び
電力を送受信するアンテナコイルとからなり、前記基材
に固定取付される非接触ICモジュールと、を含んで構
成される非接触ICカードの製造方法であって、治具表
面に立設した複数のピン周りにアンテナコイルの巻線を
形成する工程と、治具側面にICチップを位置決めして
配置すると共に、前記巻線の巻き始め線部と巻き終わり
線部とをICチップに対して位置決めして配置する工程
と、巻線の巻き始め線部と巻き終わり線部とをICチッ
プに溶接して固着する工程と、巻線の巻き始め線部と巻
き終わり線部とが接続されたICチップを、起こして治
具の表面側でリング状の巻線の内側位置に折り曲げる工
程と、ICチップを埋め込むための取付孔を開加工する
工程と、基材表面に治具のアンテナコイルとICチップ
が位置する側の表面を当て、熱プレスにより、基材に結
晶質にならない温度を加えつつ、ICチップを基材の取
付孔に圧入すると共に、アンテナコイルを基材表面に熱
圧着させる工程と、ラベルを基材の表面と裏面の少なく
とも一方に貼着する工程と、を含むことを特徴とする。
【0028】請求項23に係る発明は、基材の表面およ
び裏面の少なくとも一方の面に貼着されて、該一方の面
と当該面に露呈する非接触ICモジュールとに固着し、
かつ、非接触ICモジュールを覆う所定機能を有するラ
ベルを基材の表面と裏面の少なくとも一方に貼着する工
程を含むことを特徴とする。
【0029】請求項24に係る発明は、基材の取付孔に
圧入されたICチップを接着剤にて補強接着する工程を
含むことを特徴とする。
【0030】請求項25に係る発明は、大きな基材の複
数箇所に治具を用いてそれぞれICチップのを基材の取
付孔に圧入すると共に、アンテナコイルを基材表面に熱
圧着させた際には、大きな基材からカードサイズ分を打
ち抜く工程を含むことを特徴とする。
【0031】請求項26に係る発明の非接触ICカード
の製造装置は、非晶質樹脂材若しくは結晶質樹脂材の結
晶前非晶質材からなる所定厚さの基材と、ICチップと
該ICチップに接続されて所定の媒体を介して情報及び
電力を送受信するアンテナコイルとからなり、前記基材
に固定取付される非接触ICモジュールと、を含んで構
成される非接触ICカードの製造装置であって、基材表
面にアンテナコイルとICチップとを位置決め配置した
治具をセットする手段と、セットされた治具に熱を加え
つつ圧力を加えてアンテナコイルを熱圧着すると共にI
Cチップを取付孔に圧入する熱プレス手段と、を含んで
構成されることを特徴とする。
【0032】請求項27に係る発明は、基材の表面およ
び裏面の少なくとも一方の面に貼着されて、該一方の面
と当該面に露呈する非接触ICモジュールとに固着し、
かつ、非接触ICモジュールを覆う所定機能を有するラ
ベルを基材の表面と裏面の少なくとも一方に貼着する手
段を含むことを特徴とする。
【0033】かかる本発明の作用について説明する。請
求項1に係る発明の非接触ICカードにおいては、非晶
質樹脂材若しくは結晶質樹脂材の結晶前非晶質材からな
る所定厚さの基材に、ICチップとアンテナコイルとか
らなる非接触ICモジュールを基材に固定取付した構成
としたから、カードが強度的に優れ、長期の使用によっ
て、割れや剥がれ、摩耗等が発生する虞が少ないと共
に、ICチップは取付孔に埋め込まれているため、割れ
等も発生し難く、耐久性に優れ、長寿命化を図ることが
できる。
【0034】請求項2に係る発明において、基材に設け
られた取付孔に埋め込まれたICチップを、接着剤にて
補強接着するようにしたから、ICチップの基材に対す
る固定強度を高めることができる。
【0035】請求項3に係る発明において、所定機能を
有するラベルを、基材の表面および裏面の少なくとも一
方の面に貼着して、該一方の面と当該面に露呈する非接
触ICモジュールとに固着させるようにしたから、非接
触ICモジュールを保護することができ、より耐久性の
向上を図れ、長寿命化をより効果的に図ることができ
る。
【0036】請求項4〜17に係る発明において、非接
触ICカードは、ラベルを剥がしたときに非動作状態と
なる構成、ラベルを剥がしたか否かを判定可能な構成、
ラベル自体がセキュリティ機能を有する構成、ラベル若
しくは基材を、指紋によるセキュリティ機能を有する構
成或いは秘密鍵データによるセキュリティ機能を有する
構成としたから、通常携帯時において、カード所有者が
正規の者であるか否かの判別や、カードを紛失等した場
合において、同様のカード所有者が正規の者であるか否
かの判別や、偽造防止等を確実に行うことができ、高い
セキュリティ性を有する非接触ICカードとなる。
【0037】請求項18に係る発明において、ラベル
を、基材よりも小さく形成するようにしたから、基材と
ラベルの境界部がカード周縁部にあって、ここからラベ
ルが剥がれるようなことがない。
【0038】請求項19に係る発明において、ラベルの
基材材料を、樹脂製シート、紙、金属製シート、不織布
のうちいずれかとしたから、ラベルを安価に製造でき、
その耐久性も高めることができる。
【0039】請求項20に係る発明において、ラベル
を、基材と、粘着剤および接着剤の少なくとも一方と、
から構成すれば、ラベルを簡単に基材に貼着することが
できる。
【0040】請求項21に係る発明において、粘着剤お
よび接着剤の少なくとも一方を、べた塗り若しくはセキ
ュリティ機能を有するデザイン塗りで容易に基材に塗り
付けることができる。
【0041】請求項22〜25に係る発明において、非
晶質樹脂材若しくは結晶質樹脂材の結晶前非晶質材から
なる基材表面に治具をセットし、その後、治具に熱を加
えると共に圧力を加えて治具にセットされたアンテナコ
イルとICチップとを基材表面に装着するようにしたか
ら、簡単な工程で非接触ICカードを容易に製造するこ
とができる。
【0042】請求項26及び27に係る発明において、
基材表面にアンテナコイルとICチップとを位置決め配
置した治具をセットする手段と、セットされた治具に熱
を加えつつ圧力を加えてアンテナコイルを熱圧着すると
共にICチップを取付孔に圧入する熱プレス手段と、ラ
ベルを基材の表面と裏面の少なくとも一方に貼着する手
段と、により、非接触ICカードを容易に製造すること
ができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、添付された図面を参照して
本発明を詳述する。図1は、本発明に係る非接触ICカ
ードの一実施形態を示している。この非接触ICカード
1は、PVC、ABS、PC等の非晶質樹脂材若しくは
結晶質樹脂材の結晶前非晶質材(例えば、非晶質PE
T、非晶質PEN、PETG等)からなる所定厚さの方
形状の基材2と、ICチップ3と該ICチップ3に接続
されて所定の媒体を介して情報及び電力を送受信するア
ンテナコイル4とからなり、前記基材2に固定取付され
る非接触ICモジュール5と、基材2の表面および裏面
の少なくとも一方の面(本実施形態では両面)に、該面
と当該面に露呈する非接触ICモジュール5とに固着
し、かつ、非接触ICモジュール5を覆うように貼着さ
れる方形状のラベル6,7と、を含んで構成される。
【0044】前記基材2とICチップ3とは、略同じ厚
さに形成されている。なお、基材2とICチップ3の厚
さは、非接触ICカード1の使用目的に応じて選定さ
れ、例えば商品に付されてその価格等の情報を識別する
バーコードに代わって利用可能なタグ等として使用する
ものでは、薄く形成され、キャッシュカード等して使用
するものでは、厚く形成される。
【0045】また、前記ラベル6,7は、基材2よりも
小さく形成され、基材2の縁から1mm以上の間隔を有
するように形成される。なお、本実施形態において、ラ
ベル6,7は、基材2の表面および裏面の両方に貼着さ
れ、表面側のラベル6は方形状に形成され、裏面側のラ
ベル7は、表面側のラベル6より小さい短冊状に形成さ
れる。
【0046】ICチップ3は、基材2に設けられた取付
孔2Aに埋め込まれて固定され、接着剤にて補強接着さ
れている。また、アンテナコイル4は、基材2表面に圧
着固定されている。一方、ラベル6,7は、基材と、粘
着剤或いは接着剤から構成されている。なお、粘着剤と
接着剤の両方を混在して使用しても良い。
【0047】ラベル6,7の基材材料としては、樹脂製
シート、紙、金属製シート、不織布のうちいずれかが採
用される。前記粘着剤或いは接着剤は、べた塗り若しく
はセキュリティ機能を有するデザイン塗りされる。ここ
で、上記の非接触ICカード1は、次のようにセキュリ
ティ機能を有している。
【0048】即ち、非接触ICカード1は、例えば表面
側のラベル6(以下、ラベルと称するときはこれを指
す)を剥がしたときに非動作状態となる構成とする。こ
の構成の具体例としては、 (1)アンテナコイル4の一部に、基材2表面との非圧着
部を設け、ラベル6を剥がした際に、該ラベル6に固着
された非圧着部が破断される構成。 (2)ICチップ3を、破断すると動作しなくなるライン
部(例えば、後述するICチップ3とアンテナコイル4
との溶接部等)がラベル6に固着されるように設け、ラ
ベル6を剥がした際に、該ラベル6に固着されたライン
部が破断される構成。
【0049】また、非接触ICカード1は、ラベル6を
剥がしたか否かを判定可能な構成とする。この構成の具
体例としては、 (1)ラベル6の貼着面に、ラベル6を剥がした際に基材
2表面に印刷痕として残留するような印刷を施す。 (2)ラベル6の貼着面の一部に、ラベル6を剥がした際
に基材2表面に痕として残留するような接着剤を施す。 (3)ラベル6は、基材2の表面に付与された情報が書き
込まれる情報機能部を有し、基材2の表面に付与された
情報とラベル6の情報機能部に書き込まれた情報とを比
較してラベル6を剥がしたか否かを判定するようにす
る。
【0050】さらに、ラベル6自体がセキュリティ機能
を有する構成としても良い。この具体例としては、 (1)ラベル6は、リライト機能からなる情報機能部を有
するようにする(リライト機能ラベル)。 (2)ラベル6は、2次元および3次元バーコードからな
る情報機能部を有するようにする。 (3)ラベル6は、写真用印画処理部からなる身分認証機
能部を有するようにする。 (4)ラベル6は、サインからなる身分認証機能部を有す
るようにする。 (5)ラベル6は、液晶や蛍光物質を含んだ特殊インク等
の所定の物質で印刷された印刷部からなる偽造防止機能
部を有するようにする。
【0051】(1)のリライト機能ラベルは、非接触IC
カードの再利用のためのもので、感熱方式、磁気方式、
レーザ方式、その他の方式のものがある。
【0052】前記感熱方式では、透明/白濁型の場合、
「高分子化合物」、「有機分子+高分子化合物」、「高
分子液晶」等がある。この透明/白濁型は,材料への加
熱後の冷却速度により、相変化を制御して透明または白
濁を生じさせる。また、発色/消色型の場合、「ロイコ
染料」等がある。この発色/消色型は、加熱により発色
させ、急冷すると発色を維持し、除冷すると、消色す
る。
【0053】磁気方式では、磁気性カプセルを用いたも
のでは、「可逆性磁気記録型」、「可逆性熱磁気記録
型」等がある。これは、フレーク状磁性金属粉をマイク
ロカプセル化し、これを磁力により水平または垂直に配
列させる。水平に配列すると、光を反射して明状態に、
垂直に配列すると、吸収して暗状態になる。また、磁性
粒子付着を用いるものもある。これは、磁化した磁性材
料に磁性粒子を付着させて表示するもので、磁性粒子を
動かすことで、表示されている文字が消えるタイプであ
る。
【0054】レーザ方式では、結晶/非晶型等がある。
その他の方式では、「サーモクロミック」、「フォトク
ロミック」、「エレクトロクロミック」、「LCD」等
がある。前記「サーモクロミック」は、温度により明る
くなったり、暗くなったりするものであり、例えば、そ
の反応温度を利用して温度計等に利用されている。前記
「フォトクロミック」は、紫外線を照射すると目に見え
るようになり、白色光では判読できないもので、遊園地
等で再入場させる場合のスタンプ等に利用されている。
前記「エレクトロクロミック」は、材料の酸化還元状態
の色の違いを利用するものである。前記「LCD」は、
薄型の電気表示器でICカードに組み込み、内容の確認
表示に使用する。
【0055】また、ラベル6若しくは基材2を、指紋に
よるセキュリティ機能を有する構成としても良い。この
具体例としては、 (1)基材2に、指紋情報を付与する。 (2)ラベル6を、その一部を透明に形成して、該透明部
から目視可能なその貼着面に印刷された指紋部からなる
偽造防止機能部を有するようにする。 (3)ラベル6を、その粘着剤および接着剤の少なくとも
一方に混入された所定の物質から構成された指紋部から
なる偽造防止機能部を有するようにする。
【0056】この場合、指紋照合装置にカードを挿入し
て、カードの偽造をチェックする。なお、この照合の仕
方としては大きく分けて2種類あり、指紋の中で特徴が
多い部分を選び出して、その部分をチェックするか、指
紋の紋様の途切れや枝分かれといった、より細かい特徴
部分を複数抽出して記憶し、その特徴部分を逐一照合し
ていく。
【0057】さらに、ラベル6若しくは基材2を、秘密
鍵データによるセキュリティ機能を有する構成とするこ
ともできる。かかる構成の非接触ICカード1によれ
ば、非晶質樹脂材若しくは結晶質樹脂材の結晶前非晶質
材からなる所定厚さの基材2に、ICチップ3とアンテ
ナコイル4とからなる非接触ICモジュール5を基材2
に固定取付した構成としたから、強度的に優れたカード
となり、長期の使用によって、割れや剥がれ、摩耗等が
発生する虞が少ないと共に、ICチップ3は取付孔2A
に埋め込まれているため、割れ等も発生し難く、耐久性
に優れ、長寿命化を図ることができる。
【0058】特に、本実施形態においては、ラベル6
を、基材の表面および裏面の少なくとも一方の面に貼着
して、該一方の面と当該面に露呈する非接触ICモジュ
ール5とに固着させるようにしたから、非接触ICモジ
ュール5を保護することができ、より耐久性の向上を図
れ、長寿命化をより効果的に図ることができる。
【0059】また、非接触ICカード1は、例えば表面
側のラベル6を剥がしたときに非動作状態となる構成、
ラベル6を剥がしたか否かを判定可能な構成、ラベル6
自体がセキュリティ機能を有する構成、ラベル6若しく
は基材2を、指紋によるセキュリティ機能を有する構成
或いは秘密鍵データによるセキュリティ機能を有する構
成としたから、通常携帯時において、カード所有者が正
規の者であるか否かの判別や、カードを紛失等した場合
において、同様のカード所有者が正規の者であるか否か
の判別や、偽造防止等を確実に行うことができ、高いセ
キュリティ性を有する非接触ICカードとなる。
【0060】なお、本実施形態においては、ラベル6,
7を、基材2よりも小さく形成するようにしたから、基
材2とラベル6,7の境界部がカード周縁部にあって、
ここからラベル6,7が剥がれるようなことがない。ま
た、ラベル6,7の基材材料を、樹脂製シート、紙、金
属製シート、不織布のうちいずれかとしたから、ラベル
6,7を安価に製造でき、その耐久性も高めることがで
きる。
【0061】さらに、ラベル6,7を、基材と、粘着剤
および接着剤の少なくとも一方と、から構成すれば、ラ
ベル6,7を簡単に基材に貼着することができる。この
場合、粘着剤および接着剤の少なくとも一方を、べた塗
り若しくはセキュリティ機能を有するデザイン塗りで容
易に基材に塗り付けることができる。
【0062】次に、かかる非接触ICカード1の製造方
法の一実施形態について説明する。先ず、この非接触I
Cカード1の製造に当たって用意する材料は、アンテナ
コイル4を製造する線材、ICチップ3、基材3、ラベ
ル6,7である。なお、前記線材は、中心部のCu線
(例えば直径40μm)と外周囲のポリウレタン層と融
着層(例えば厚さ1〜20μm)とから構成する。
【0063】前記ICチップ3(例えば厚さ675μ
m)は、次のように形成される。例えばAlパッド部に
Niメッキバンプを形成する。Niメッキバンプは、そ
の外周部に0.05μmの厚さのAuメッキ層を設け
て、1辺が約100μmの四角形で、10〜15μmの
厚さに形成される。前記基材2は、ポリエステルシー
ト、或いは、Mpetシート(ポリエチレンテレフタレ
ートに無機フィラーを添加したコンポジットシート:ユ
ニチカ製)に対して上下面にGpetシート(イースト
マン ケミカル ジャパン製)を重合した複合材を用い
る。
【0064】この非接触ICカード1の製造方法は、次
の工程からなる。 (1)複数のピン8Aが立設された治具8表面の該ピン
8A周りに沿ってアンテナコイル4の巻線4A(例えば
4〜5ターン)を形成する(図2参照)。
【0065】(2)治具8の側面にICチップ3のNi
メッキバンプ3Aを位置決めして配置すると共に、上記
巻線4Aの巻き始め線部と巻き終わり線部とをNiメッ
キバンプ3Aに対して位置決めして配置する(図2参
照)。
【0066】(3)巻線4Aの巻き始め線部と巻き終わ
り線部とをNiメッキバンプ3Aに抵抗溶接(モリブデ
ン箔9に電極を接続して通電する)にて固着する(図3
参照)。
【0067】(4)巻線4Aの巻き始め線部と巻き終わ
り線部とが接続されたICチップ3を、起こして治具8
の表面側でリング状の巻線4Aの内側位置に折り曲げ
る。
【0068】(5)基材2にICチップ3を埋め込むた
めの取付孔2A及び治具8表面のピン8Aの逃げ孔2B
を開加工する。
【0069】(6)基材2表面に治具8のアンテナコイ
ル4の巻線4AとICチップ3のNiメッキバンプ3A
が位置する側の表面を当て、熱プレスにより、基材2に
これが結晶質にならない温度(例えば80°C)を加え
つつ、ICチップ3を基材2の取付孔2Aに圧入すると
共に、アンテナコイル4の巻線4Aを基材2表面に熱圧
着させる(図4参照)。
【0070】(7)基材2の取付孔2Aに圧入されたI
Cチップ3を接着剤にて補強接着する。
【0071】(8)ラベル6,7を基材2の表面と裏面
にそれぞれ貼着する。なお、大きな基材からカードを複
数枚取りする場合には、大きな基材の複数箇所に上記の
治具を用いてそれぞれICチップを基材の取付孔に圧入
すると共に、アンテナコイルの巻線を基材表面に熱圧着
させ、(9)大きな基材からカードサイズ分を打ち抜
く。
【0072】かかる構成の非接触ICカード1の製造方
法によれば、非晶質樹脂材若しくは結晶質樹脂材の結晶
前非晶質材からなる基材2表面に治具8をセットし、そ
の後、治具8に熱を加えると共に圧力を加えて治具8に
セットされたアンテナコイル4とICチップ3とを基材
2表面に装着するようにしたから、簡単な工程で非接触
ICカード1を容易に製造することができる。
【0073】図5は、上記の非接触ICカード1を製造
する装置の一実施形態の概略構造を示しており、この製
造装置は、基材2表面にアンテナコイル4とICチップ
3とを位置決め配置した治具8をセットする手段と、セ
ットされた治具に熱を加えつつ圧力を加えてアンテナコ
イル4を熱圧着すると共にICチップ3を取付孔2Aに
圧入する熱プレス手段と、ラベル6,7を基材2の表面
と裏面に貼着する手段と、を含んで構成される。
【0074】即ち、基材2を載置支持する支持台10が
設けられ、この支持台10の上方に、セット手段と熱プ
レス手段と貼着手段とが配設される。前記支持台10は
第1のアクチュエータ11により往復動スライドされ
る。前記セット手段は、先端部に治具8を保持する保持
ヘッド12Aと、該保持ヘッド12Aを上下にスライド
動作させる第2のアクチュエータ12Bと、を含んで構
成される。
【0075】前記熱プレス手段は、プレス具13Aと該
プレス具13Aを上下にスライド動作させる第3のアク
チュエータ13Bと、を含んで構成される。前記貼着手
段は、先端部にラベル6を保持する保持ヘッド14A
と、該保持ヘッド14Aを上下にスライド動作させる第
4のアクチュエータ14Bと、を含んで構成される。
【0076】かかる構成の装置において、基材2は支持
台10上にセットされ、この基材2表面に保持ヘッド1
2Aにより保持された治具8が第2のアクチュエータ1
2Bの下方スライドによりセットされる。その後、支持
台10が前方にスライドされ、次に、基材2表面上の治
具8が第3のアクチュエータ13Bの下方スライドによ
り下方に向けて押動されたプレス具13Aによって押圧
されて基材2にアンテナコイル4が熱圧着されると共
に、ICチップ3が取付孔2Aに埋め込まれる。
【0077】その後、支持台10がさらに前方にスライ
ドされ、基材2表面に保持ヘッド14Aにより保持され
たラベル6が第4のアクチュエータ14Bの下方スライ
ドにより貼着される。
【0078】かかる動作が繰り返し実行され、基材2が
順次支持台10上にセットされて、治具8のセットと、
アンテナコイル4の熱圧着とICチップ3の埋め込み
と、ラベル6の貼着とが行われて、非接触ICカード1
が製造される。
【0079】また、かかる非接触ICカードの製造装置
によれば、基材2表面にアンテナコイル4とICチップ
3とを位置決め配置した治具8をセットする手段と、セ
ットされた治具8に熱を加えつつ圧力を加えてアンテナ
コイル4を熱圧着すると共にICチップ3を取付孔2A
に圧入する熱プレス手段と、ラベル6を基材2に貼着す
る手段と、により、非接触ICカード1を容易に製造す
ることができる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明の非接触ICカードによれば、非晶質樹脂材若しくは
結晶質樹脂材の結晶前非晶質材からなる所定厚さの基材
に、ICチップとアンテナコイルとからなる非接触IC
モジュールを基材に固定取付した構成としたから、カー
ドが強度的に優れ、長期の使用によって、割れや剥が
れ、摩耗等が発生する虞が少ないと共に、ICチップは
取付孔に埋め込まれているため、割れ等も発生し難く、
耐久性に優れ、長寿命化を図ることができる。
【0081】請求項2に係る発明によれば、基材に設け
られた取付孔に埋め込まれたICチップを、接着剤にて
補強接着するようにしたから、ICチップの基材に対す
る固定強度を高めることができる。
【0082】請求項3に係る発明によれば、所定機能を
有するラベルを、基材の表面および裏面の少なくとも一
方の面に貼着して、該一方の面と当該面に露呈する非接
触ICモジュールとに固着させるようにしたから、基板
表面の非接触ICモジュールを保護することができ、よ
り耐久性の向上を図れ、長寿命化をより効果的に図るこ
とができる。
【0083】請求項4〜17に係る発明によれば、非接
触ICカードは、ラベルを剥がしたときに非動作状態と
なる構成、ラベルを剥がしたか否かを判定可能な構成、
ラベル自体がセキュリティ機能を有する構成、ラベル若
しくは基材を、指紋によるセキュリティ機能を有する構
成或いは秘密鍵データによるセキュリティ機能を有する
構成としたから、通常携帯時において、カード所有者が
正規の者であるか否かの判別や、カードを紛失等した場
合において、同様のカード所有者が正規の者であるか否
かの判別や、偽造防止等を確実に行うことができ、高い
セキュリティ性を有する非接触ICカードとなる。
【0084】請求項18に係る発明によれば、ラベル
を、基材よりも小さく形成するようにしたから、基材と
ラベルの境界部からラベルが剥がれるようなことがな
く、ラベルの貼着状態を維持できる。
【0085】請求項19に係る発明によれば、ラベルの
基材材料を、樹脂製シート、紙、金属製シート、不織布
のうちいずれかとしたから、ラベルを安価に製造でき、
その耐久性も高めることができる。
【0086】請求項20に係る発明によれば、ラベル
を、基材と、粘着剤および接着剤の少なくとも一方と、
から構成したので、ラベルを簡単に基材に貼着すること
ができる。
【0087】請求項21に係る発明によれば、粘着剤お
よび接着剤の少なくとも一方を容易に基材に塗り付ける
ことができる。
【0088】請求項22〜25に係る発明によれば、非
晶質樹脂材若しくは結晶質樹脂材の結晶前非晶質材から
なる基材表面に治具をセットし、その後、治具に熱を加
えると共に圧力を加えて治具にセットされたアンテナコ
イルとICチップとを基材表面に装着するようにしたか
ら、簡単な工程で非接触ICカードを容易に製造するこ
とができる。
【0089】請求項26及び27に係る発明によれば、
基材表面にアンテナコイルとICチップとを位置決め配
置した治具をセットする手段と、セットされた治具に熱
を加えつつ圧力を加えてアンテナコイルを熱圧着すると
共にICチップを取付孔に圧入する熱プレス手段と、ラ
ベルを基材の表面と裏面の少なくとも一方に貼着する手
段と、により構成されるので、非接触ICカードを容易
に製造することができる。
【0090】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る非接触ICカードの一実施形態
を示す図で、(A)は表面側を示し、(B)は裏面側を
示す
【図2】 同上の非接触ICカードの製造に用いる治具
を示す図で、(A)は正面図、(B)は側面図
【図3】 アンテナコイルとICチップとの溶接方法を
示す概略図
【図4】 治具を熱プレスにより押圧してICチップを
基材の取付孔に圧入すると共に、アンテナコイルを基材
表面に熱圧着させる方法を示す概略図
【図5】 同上の非接触ICカードの製造方法を実施す
る装置の一例を示す概略図
【符号の説明】
1 非接触ICカード 2 基材 2A 取付孔 2B 逃げ孔 3 ICチップ 4 アンテナコイル 4A 巻線 5 非接触ICモジュール 6,7 ラベル 8 治具 8A ピン 10 支持台 11 第1のアクチュエータ 12A 保持ヘッド 12B 第2のアクチュエータ 13A プレス具 13B 第3のアクチュエータ 14A 保持ヘッド 14B 第4のアクチュエータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 MA01 MA11 NA09 PA04 PA18 QB01 QB03 QB05 RA04 RA09 RA12 RA23 SA15 TA22 5B035 AA07 BA05 BB09 CA23

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非晶質樹脂材若しくは結晶質樹脂材の結
    晶前非晶質材からなる所定厚さの基材と、 ICチップと該ICチップに接続されて所定の媒体を介
    して情報及び電力を送受信するアンテナコイルとからな
    り、前記基材に固定取付される非接触ICモジュール
    と、 を含んで構成され、 前記ICチップは、前記基材と略同じ厚さに形成される
    と共に、基材に設けられた取付孔に埋め込まれて固定さ
    れ、 前記アンテナコイルは、前記基材表面に圧着固定された
    ことを特徴とする非接触ICカード。
  2. 【請求項2】 前記基材に設けられた取付孔に埋め込ま
    れたICチップは、接着剤にて補強接着されてなること
    を特徴とする請求項1記載の非接触ICカード。
  3. 【請求項3】 前記基材の表面および裏面の少なくとも
    一方の面に貼着されて、該一方の面と当該面に露呈する
    非接触ICモジュールとに固着し、かつ、非接触ICモ
    ジュールを覆う所定機能を有するラベルを含んで構成さ
    れたことを特徴とする請求項1または2記載の非接触I
    Cカード。
  4. 【請求項4】 セキュリティ機能を有することを特徴と
    する請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の非接触I
    Cカード。
  5. 【請求項5】 前記ラベルを剥がしたときに非接触IC
    カードが非動作状態となる構成としたことを特徴とする
    請求項4記載の非接触ICカード。
  6. 【請求項6】 前記アンテナコイルの一部に、基材表面
    との非圧着部を設け、前記ラベルを剥がした際に、該ラ
    ベルに固着された非圧着部が破断される構成としたこと
    を特徴とする請求項4記載の非接触ICカード。
  7. 【請求項7】 前記ICチップは、破断すると動作しな
    くなるライン部がラベルに固着されるように設けられ、
    前記ラベルを剥がした際に、該ラベルに固着されたライ
    ン部が破断される構成としたことを特徴とする請求項4
    記載の非接触ICカード。
  8. 【請求項8】 前記ラベルを剥がしたか否かを判定可能
    な構成としたことを特徴とする請求項4記載の非接触I
    Cカード。
  9. 【請求項9】 前記ラベルの貼着面に、ラベルを剥がし
    た際に基材表面に印刷痕として残留するような印刷が施
    されていることを特徴とする請求項8記載の非接触IC
    カード。
  10. 【請求項10】 前記ラベルの貼着面の一部に、ラベル
    を剥がした際に基材表面に痕として残留するような接着
    剤が施されていることを特徴とする請求項8記載の非接
    触ICカード。
  11. 【請求項11】 前記ラベルは、前記基材の表面に付与
    された情報が書き込まれる情報機能部を有し、基材の表
    面に付与された情報とラベルの情報機能部に書き込まれ
    た情報とを比較してラベルを剥がしたか否かを判定する
    ようにしたことを特徴とする請求項8記載の非接触IC
    カード。
  12. 【請求項12】 前記ラベル自体がセキュリティ機能を
    有することを特徴とする請求項4記載の非接触ICカー
    ド。
  13. 【請求項13】 前記ラベル若しくは基材は、指紋によ
    るセキュリティ機能を有することを特徴とする請求項1
    〜3のうちいずれか1つに記載の非接触ICカード。
  14. 【請求項14】 前記基材は、指紋情報が付与されたこ
    とを特徴とする請求項13記載の非接触ICカード。
  15. 【請求項15】 前記ラベルは、その一部が透明に形成
    され、該透明部から目視可能なその貼着面に印刷された
    指紋部からなる偽造防止機能部を有することを特徴とす
    る請求項13記載の非接触ICカード。
  16. 【請求項16】 前記ラベルは、基材と、粘着剤および
    接着剤の少なくとも一方と、から構成され、該粘着剤お
    よび接着剤の少なくとも一方に混入された所定の物質か
    ら構成された指紋部からなる偽造防止機能部を有するこ
    とを特徴とする請求項13記載の非接触ICカード。
  17. 【請求項17】 前記ラベル若しくは基材は、秘密鍵デ
    ータによるセキュリティ機能を有することを特徴とする
    請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の非接触ICカ
    ード。
  18. 【請求項18】 前記ラベルは、基材よりも小さく形成
    されたことを特徴とする請求項1〜17のうちいずれか
    1つに記載の非接触ICカード。
  19. 【請求項19】 前記ラベルの基材材料は、樹脂製シー
    ト、紙、金属製シート、不織布のうちいずれかであるこ
    とを特徴とする請求項1〜18のうちいずれか1つに記
    載の非接触ICカード。
  20. 【請求項20】 前記ラベルは、基材と、粘着剤および
    接着剤の少なくとも一方と、から構成されることを特徴
    とする請求項1〜15、17〜19のうちいずれか1つ
    に記載の非接触ICカード。
  21. 【請求項21】 前記粘着剤および接着剤の少なくとも
    一方は、べた塗り若しくはセキュリティ機能を有するデ
    ザイン塗りであることを特徴とする請求項20記載の非
    接触ICカード。
  22. 【請求項22】 非晶質樹脂材若しくは結晶質樹脂材の
    結晶前非晶質材からなる所定厚さの基材と、ICチップ
    と該ICチップに接続されて所定の媒体を介して情報及
    び電力を送受信するアンテナコイルとからなり、前記基
    材に固定取付される非接触ICモジュールと、を含んで
    構成される非接触ICカードの製造方法であって、 治具表面に立設した複数のピン周りにアンテナコイルの
    巻線を形成する工程と、 治具側面にICチップを位置決めして配置すると共に、
    前記巻線の巻き始め線部と巻き終わり線部とをICチッ
    プに対して位置決めして配置する工程と、 巻線の巻き始め線部と巻き終わり線部とをICチップに
    溶接して固着する工程と、 巻線の巻き始め線部と巻き終わり線部とが接続されたI
    Cチップを、起こして治具の表面側でリング状の巻線の
    内側位置に折り曲げる工程と、 ICチップを埋め込むための取付孔を開加工する工程
    と、 基材表面に治具のアンテナコイルとICチップが位置す
    る側の表面を当て、熱プレスにより、基材に結晶質にな
    らない温度を加えつつ、ICチップを基材の取付孔に圧
    入すると共に、アンテナコイルを基材表面に熱圧着させ
    る工程と、 ラベルを基材の表面と裏面の少なくとも一方に貼着する
    工程と、を含むことを特徴とする非接触ICカードの製
    造方法。
  23. 【請求項23】 基材の表面および裏面の少なくとも一
    方の面に貼着されて、該一方の面と当該面に露呈する非
    接触ICモジュールとに固着し、かつ、非接触ICモジ
    ュールを覆う所定機能を有するラベルを基材の表面と裏
    面の少なくとも一方に貼着する工程を含むことを特徴と
    する請求項22記載の非接触ICカードの製造方法。
  24. 【請求項24】 基材の取付孔に圧入されたICチップ
    を接着剤にて補強接着する工程を含むことを特徴とする
    請求項22または23記載の非接触ICカードの製造方
    法。
  25. 【請求項25】 大きな基材の複数箇所に治具を用いて
    それぞれICチップを基材の取付孔に圧入すると共に、
    アンテナコイルを基材表面に熱圧着させた際には、大き
    な基材からカードサイズ分を打ち抜く工程を含むことを
    特徴とする請求項22〜24のうちいずれか1つに記載
    の非接触ICカードの製造方法。
  26. 【請求項26】 非晶質樹脂材若しくは結晶質樹脂材の
    結晶前非晶質材からなる所定厚さの基材と、ICチップ
    と該ICチップに接続されて所定の媒体を介して情報及
    び電力を送受信するアンテナコイルとからなり、前記基
    材に固定取付される非接触ICモジュールと、を含んで
    構成される非接触ICカードの製造装置であって、 基材表面にアンテナコイルとICチップとを位置決め配
    置した治具をセットする手段と、 セットされた治具に熱を加えつつ圧力を加えてアンテナ
    コイルを熱圧着すると共にICチップを取付孔に圧入す
    る熱プレス手段と、 を含んで構成されることを特徴とする非接触ICカード
    の製造装置。
  27. 【請求項27】 基材の表面および裏面の少なくとも一
    方の面に貼着されて、該一方の面と当該面に露呈する非
    接触ICモジュールとに固着し、かつ、非接触ICモジ
    ュールを覆う所定機能を有するラベルを基材の表面と裏
    面の少なくとも一方に貼着する手段を含むことを特徴と
    する請求項26記載の非接触ICカードの製造装置。
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