JP2000284128A - 光学接続部品 - Google Patents

光学接続部品

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光素子、光回路パッケージ、光回路装置等の
光学部品を容易に接続することが可能であり、可撓性が
高く、かつ、ハンドリング等の取扱いが容易な自己保持
性の高い光学接続部品およびその作製方法を提供する。 【解決手段】 二次元平面を有する可撓性のある基材1
と、該基材の少なくとも一面上に二次元平面的に配線さ
れた、端部に光学接続するための終端部分を有する複数
の光ファイバ4と、該光ファイバを固定し、保護する少
なくとも一つの樹脂保護層2を有する光学接続部品であ
って、上記フィルム状基材に切り欠き部が設けられ、そ
の切り欠き部Cにおいて光ファイバ4が樹脂保護層2中
に埋没した状態で固定、保護されていることを特徴とす
る。この光学接続部品は2個以上を貼着して積層体の形
態にしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光素子、光回路パ
ッケージ、光回路装置等の光通信、光情報処理に用いら
れる光素子、部品、装置間を相互に接続するための光学
接続部品(光配線板)に関する。
【0002】
【従来の技術】光回路パッケージ内の複数の光素子の接
続や、複数の光回路パッケージ相互間、或いは光回路パ
ッケージを搭載する光回路装置の光学接続では、一般的
に光素子や光回路パッケージ、光回路装置等の端部に光
コネクタを配置して、光ファイバによって相互に接続し
ている。その場合、光ファイバは余長を持って配置する
必要があるために、例えば、光回路パッケージ上や光回
路装置の内部および/または背面では、光ファイバによ
る複雑な配線が鳥の巣状に、または輻輳して張り巡らさ
れ、そのために大きな空間を占めているのが現状であ
る。このような複雑な配線のために多大な場所と接続の
労力を必要とする光学接続方法に対して、光ファイバを
二次元平面上に任意に配線することにより、これらの問
題を解決する簡便な方法が提案されている。例えば、特
許第2574611号公報に開示されているように、粘
着剤の塗布してあるシートまたは基板を用い、それによ
って光ファイバを固定する光学接続部品が提案されてい
る。
【0003】ところで、特許第2574611号公報に
記載の光学接続部品は、その作製に際して、基材(ベー
ス層)上またはファイバジャケット上の粘着剤により光
ファイバを敷設して配線パターンを形成し、その上を、
基材で用いた材料と同様な材料を用いて被覆して保護層
を形成し、光学接続部品を得ている。しかしながら、こ
の方法では、敷設した光ファイバの数が多くなって、形
成された配線パターンにおける光ファイバの重なり部分
(交差配線)が増加するに伴い、光ファイバ配線層の厚
みが増加し、また、光ファイバの重なり部分において、
光ファイバが接する粘着面が減少することから、保護層
を均質に設けることができないという問題があった。ま
た、配線パターンにおける光ファイバの重なり部分にお
いて、粘着剤による固定力が弱くなって、光ファイバが
移動して、配線パターンにおける光ファイバが位置ずれ
(配線パターンの崩れ)を引き起こすという問題があっ
た。さらにまた、通常の光ファイバは直径125〜25
0μmであり、例えば、3本の重なり部分では375〜
750μmの厚さになるが、配線パターンにおける光フ
ァイバの重なり部分が多くなると、保護層の下の光ファ
イバ周囲に保護層の浮き部分(空気層)が生じ、温度お
よび湿度に対する信頼性等に問題が生じるほか、光配線
板の屈曲等の変形による破壊に対して著しく弱くなると
いう問題がある。さらにまた、二次元的に配線した光フ
ァイバの両側にフィルム基材が設けられるため、光学接
続部品の可撓性は著しく減少し、したがって、光回路パ
ッケージ上の光素子相互の接続や光回路パッケージ相互
の接続において、細長いタブを長く設ける必要があり、
光学接続部品を設置するスペースが狭い場合には、可撓
性、たわみ性が不足するために用いることができないと
いう問題があった。
【0004】これらの問題を解決するために、接着剤層
上に配線された光ファイバ上に樹脂保護層を形成するこ
とによって輻輳して配線された光ファイバを固定するこ
とが検討されているが、この場合においても、光ファイ
バが輻輳して、多層に配線されている箇所については、
光ファイバが補強材の役割を果たすこと、および多層に
輻輳して配線された光ファイバと基材および樹脂保護層
の曲げに対する追従性が異なることから、光配線板全体
の可撓性が低くなり、特許第2574611号公報記載
の光学接続部品と同様に光学接続部品を設置するスペー
スが狭い場合には、可撓性、たわみ性が不足するために
用いることができないという問題が残る。
【0005】上記の可撓性、たわみ性の不足という問題
を解決するために、基材を用いないで、配線された光フ
ァイバを可撓性の高い樹脂保護層に埋没した状態で固
定、保護することが検討されているが、この場合におい
ては、可撓性、たわみ性に問題はないものの、光学接続
部品の自己保持性に問題があり、ハンドリング等の取扱
いが困難になって、注意を払うことが必要になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
における上記のような問題点を解決することを目的とし
てなされたものである。すなわち、本発明の目的は、上
記のように光素子、光回路パッケージ、光回路装置等の
光学接続部品を容易に接続することが可能であり、可撓
性が高く、かつ、ハンドリング等の取扱いが容易な自己
保持性の高い光学接続部品を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、二次元平面を
有する可撓性のフィルム状基材上に、端部に光学接続す
るための終端部分を有する複数の光ファイバが配線さ
れ、その光ファイバが可撓性を有する樹脂保護層によっ
て固定、保護されている光学接続部品において、光学接
続部品の可撓性、たわみ性をあげるために、フィルム状
基材の少なくとも1箇所に切り欠き部を設け、フィルム
状基材が存在せずに光ファイバが樹脂保護層に埋没した
状態で固定、保護されていることを特徴とするものであ
る。
【0008】すなわち、本発明の光学接続部品の第1の
態様は、二次元平面を有する可撓性のある基材と、その
基材の少なくとも一面上に二次元平面的に配線された、
端部に光学接続するための終端部分を有する複数の光フ
ァイバと、該光ファイバを固定し、保護する少なくとも
一つの樹脂保護層を有するものであって、上記フィルム
状基材に切り欠き部が設けられ、該切り欠き部において
光ファイバが樹脂保護層中に埋没した状態で固定、保護
されていることを特徴とする。
【0009】本発明の光学接続部品の第2の態様は、二
次元平面を有する2個以上の可撓性のフィルム状基材を
有するものであって、上記第1の態様の光学接続部品が
2個以上積層されて積層体を形成していることを特徴と
する。
【0010】本発明によれば、可撓性が低くなる光ファ
イバが多層に輻輳している箇所に、フィルム状基材が存
在せず、その光ファイバが可撓性の大きい樹脂保護層に
埋没した状態で固定、保護されているので、光学接続部
品の可撓性を上げることができる。
【0011】すなわち、本発明の光学接続部品は、その
大部分の領域において可撓性のあるフィルム状基材が存
在しているために、ハンドリング等の取り扱いが容易で
あり、光ファイバが多層に輻輳している箇所のように可
撓性が低くなるか、或いは作業上の都合等でより可撓性
が必要な箇所については、フィルム状基材が存在せずに
可撓性の大きな樹脂保護層のみとなっているために、可
撓性が著しく向上したものとなっている。したがって、
本発明の光学接続部品を用いれば、光素子、光回路パッ
ケージ、光回路装置等の光学接続部品を設置するスペー
スが狭く大きな可撓性を必要とする場合にも、光学接続
部品の光学的および機械的な性能を劣化させることな
く、容易に接続することが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の光学接続
部品の一例の一部破砕した平面図であり、図2(a)は
図1のA−A線断面図であり、図2(b)はB−B線断
面図である。図1および図2において、光学接続部品の
周辺部は、可撓性を有する基材1の一面に接着剤層3を
介して複数の光ファイバ4が二次元平面的に配線されて
おり、これら光ファイバ4は、可撓性を有する樹脂保護
層2によって固定、保護されている。光ファイバ4の端
部は、光学接続するための終端部分5になっていて、光
学部品6、例えば、光コネクタが接続されている。な
お、終端部分5と光学部品6とは一体になっていてもよ
い。7は、樹脂保護層を形成するために設けた堰状物で
ある。また、複数の光ファイバ4が多層に輻輳して配線
されている光学接続部品の中央部は、基材1の切り欠き
部Cになっていて、基材1が存在せずに、可撓性を有す
る樹脂保護層2と同一または異なる材質よりなる可撓性
を有する樹脂保護層2aによって、光ファイバ4が固
定、保護されている。
【0013】図3ないし図6は、本発明の光学接続部品
の他の例の断面図であって、図3の光学接続部品におい
ては、図2の切り欠き部が形成された基材1に、樹脂保
護層2aを設けない状態で他の接着剤層3′を介して複
数の光ファイバ4′が二次元的に配線され、それら配線
された光ファイバ4′が、可撓性を有する樹脂保護層
2′によって固定、保護されている。
【0014】図4の光学接続部品は、予め切り欠き部が
形成された可撓性を有する基材1の一面に、接着剤層3
を介して複数の光ファイバ4が可撓性を有する樹脂保護
層2によって固定されると共に、光学接続部品の可撓性
を上げるために、基材1の裏面に接着剤層3′を介して
可撓性を有する樹脂保護層2aが設けられた構造を有し
ている。図5の光学接続部品は、図4における裏面の接
着剤層3′を介して複数の光ファイバ4′が二次元平面
的に配線されており、これら光ファイバ4′は可撓性を
有する樹脂保護層2′によって固定、保護されている。
また、図6の光学接続部品は、図5の2個の光学接続部
品8および8が接着剤層3aによって接合されて積層体
を形成している。
【0015】本発明の光学接続部品において、配線され
た光ファイバを支持するための二次元平面を有する可撓
性のある基材は、特に限定されるものではなく、例え
ば、ガラス−エポキシ樹脂複合基板、ポリエステルフィ
ルム、ポリイミドフィルム、シリコーンまたはウレタン
樹脂等の有機材料のゲル状物、ゴム状物またはフォーム
状物等、通常の電子部品、電気部品で使用される基材で
あれば如何なるものでも使用することが可能であり、そ
の形状も如何なるものであってもよい。
【0016】本発明で配線される光ファイバは、光学接
続部品の適用目的に応じて適宜選択して使用され、例え
ば、石英またはプラスチック製のシングルモード光ファ
イバ、マルチモード光ファイバ等が好ましく使用され
る。
【0017】光ファイバを配線するための接着剤層を構
成する接着剤としては、配線される光ファイバの曲げで
生じる張力に対して光ファイバの形状を維持する接着力
を有するものであれば、如何なるものでも使用でき、例
えば、ウレタン系、アクリル系、エポキシ系、ナイロン
系、フェノール系、ポリイミド系、ビニル系、シリコー
ン系、ゴム系、フッ素化エポキシ系、フッ素化アクリル
系等各種の感圧接着剤(粘着剤)、熱可塑性接着剤、熱
硬化性接着剤を使用することができる。光ファイバの配
線の容易さからは、感圧接着剤および熱可塑性接着剤が
好ましく使用される。
【0018】本発明の光学接続部品における可撓性を有
する樹脂保護層を構成する材料は、特に限定されるもの
ではないが、ゲル状またはゴム状の有機材料、紫外線硬
化性樹脂、電子線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂等の硬化性
樹脂で可撓性を有するもの、可撓性を有する熱可塑性樹
脂等が使用される。より具体的には、ゲル状の有機材料
としては、シリコーン系ゲル、アクリル系樹脂ゲル、フ
ッ素樹脂系ゲル等があげられ、ゴム状の有機材料として
は、シリコーン系ゴム、ウレタン系ゴム、フッ素系ゴ
ム、アクリル系ゴム、エチレン−アクリル系ゴム、SB
R、BR、NBR、クロロプレン系ゴム等があげられ
る。可撓性のある硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、
紫外線硬化性接着剤、シリコーン樹脂等があげられる。
可撓性を有する熱可塑性樹脂としては、ポリ酢酸ビニ
ル、メタクリル酸エチル樹脂等のアクリル系樹脂、ポリ
ビニルブチラール樹脂、ポリアミド樹脂等のホットメル
ト型接着剤を構成する樹脂があげられる。
【0019】なお、必要に応じて、光学接続部品の樹脂
保護層の上に、光学接続部品の使用に必要な可撓性を損
なわないような保護層を設けてもよい。保護層として
は、例えば膜厚が1μm程度のシリコーン系ハードコー
ト材料等が用いられる。
【0020】本発明の光学接続部品においては、通常、
光コネクタとの接続のために、光学接続部品端面の所望
の位置(ポート)から光ファイバが伸びて終端部分を形
成しており、そこに光コネクタが接続されるか、または
光コネクタに接続された光ファイバと融着接続される。
本発明の光学接続部品に接続される光コネクタは特に限
定されないが、好適には単心または多心の小型光コネク
タが選択される。例えば、MPO光コネクタ、MT光コ
ネクタ、MU光コネクタ、FPC光コネクタ(NTT
R&D、Vol.45 No.6,589頁)等があげ
られる。
【0021】本発明の上記光学接続部品を製造するため
の方法としては、次に例示する方法が好ましく採用でき
る。第1の態様として、例えば、まず、二次元平面を有
する可撓性のフィルム状基材の一面に前記の接着剤層を
設けた接着シートを作製する。この接着シートにおい
て、配線パターンの輻輳等の原因で可撓性が低くなる箇
所或いは作業性等の都合で可撓性の改善が必要な箇所を
カッテイングしてフィルム状基材に切れ目を入れてお
く。次いで、前記の接着剤層上に光ファイバを所望のパ
ターンに配線する。その際、光ファイバの端部は、光コ
ネクタ等と光学接続するための終端部分となるように、
フィルム状基材から引き出された状態にする。なお、接
着剤層を設ける方法としては、フィルム状基材上に、接
着剤を直接または溶剤に溶解して塗布液とした状態で、
ロールコーティング、バーコーティング、ブレードコー
ティング、キャスティング、ディスペンサーコーティン
グ、スプレーコーティング、スクリーン印刷等の方法で
塗布し、接着剤層を設ける方法、および、予め剥離性フ
ィルム上に、接着剤層が形成されている接着シートを上
記フィルム状基材に貼着し、その後、剥離性フィルムを
除去する方法が採用される。接着剤層の膜厚は、配線す
る光ファイバの径により適宜選択して使用すればよい
が、通常1μm〜1mm、好ましくは5〜500μm、
さらに好ましくは10〜300μmの範囲に設定され
る。
【0022】上記のようにして配線された光ファイバの
上に、可撓性を有する樹脂保護層形成用の樹脂材料を用
い、樹脂保護層を形成した後、フィルム状基材の他面よ
り、前記カッティングにより切れ目を設けた箇所のフィ
ルム状基材を剥がし、形成された切り欠き部に、前記樹
脂保護層と同一または異なる樹脂材料を用いて樹脂保護
層を形成し、切り欠き部の穴埋めをする。また、樹脂保
護層を形成し、切り欠き部のフィルム状基材を剥がした
後に、フィルム状基材の他面に接着剤層を設け、接着剤
層上に光ファイバを所望のパターンに配線し、配線され
た光ファイバ上に前記の樹脂保護層と同一または異なる
樹脂材料を用いて、樹脂保護層を形成することもでき
る。
【0023】また、本発明の光学接続部品の作製方法の
第2の態様は、剥離性フィルムが貼着された接着剤層を
設けたフィルム状基材よりなる接着シートを用意し、そ
のフィルム状基材にカッティングを施して、可撓性が低
くなる箇所または可撓性を上げる必要のある箇所のフィ
ルム状基材を接着剤層と共に除去する。次いで、この接
着シートの他面に、予め剥離性フィルムに接着剤層を設
けた接着シートを貼着し、フィルム状基材の両面に接着
剤層を設けた両面接着シートを作製する。その後、表層
の剥離性フィルムを除去して光ファイバを所望のパター
ンに配線し、配線された光ファイバ上に可撓性を有する
樹脂保護層形成用の樹脂材料を用い、第1の樹脂保護層
を形成する。次いで、フィルム状基材の他面の剥離性フ
ィルムを除去し、第1の樹脂保護層と同一または異なる
樹脂材料を用いて、第2の樹脂保護層を形成し、それに
より、フィルム状基材の一面に光ファイバが配線された
光学接続部品を得ることができる。また第3の態様は、
上記のようにして第1の樹脂保護層を形成した後、フィ
ルム状基材の他面に、光ファイバ端部に光学接続するた
めの終端部分を有するように複数の光ファイバを配線
し、配線された光ファイバ上に、第1の樹脂保護層と同
一または異なる樹脂材料を用いて第2の樹脂保護層を形
成し、それにより、フィルム状基材の両面に光ファイバ
が配線された光学接続部品を得ることができる。
【0024】ここで、配線された光ファイバを固定、保
護する樹脂保護層の厚みは、配線される光ファイバの径
とその重なりの本数によって適宜選択して、光ファイバ
が保護、固定されるようにすればよい。通常は、(光フ
ァイバの径)×(重なり本数)以上の厚みが必要とな
る。また、光ファイバが配線されない場合の樹脂保護層
の厚みは、光学接続部品を使用する目的に応じて、フィ
ルム状基材の剛直性を緩和させる程度の膜厚で適宜選択
して使用すればよいが、通常は1μm〜数cm程度、好
ましくは10μm〜10mm、さらに好ましくは30μ
m〜1mmの範囲に設定される。
【0025】光ファイバが配線されたフィルム状基材上
に樹脂保護層を設ける最も簡単な方法としては、上記フ
ィルム状基材の周縁または周縁近傍に堰状物を設け、形
成された堰状物の内側部分に樹脂材料を満たし、固化す
ればよい。例えば、樹脂材料を適当な溶剤に溶解して塗
布液とし、それを滴下し、乾燥させる方法、液体状態の
熱硬化性樹脂を滴下し、加熱硬化させる方法、加熱溶融
した状態の熱硬化性樹脂を滴下し、冷却により固化させ
る方法、固体状態の樹脂材料を堰状物の内側部分に充填
し、加熱溶融した後、固化させる方法等によって樹脂保
護層を形成することができる。
【0026】堰状物は、通常はフィルム状基材の周縁ま
たは周縁近傍にその全周にわたって設ければよい。しか
しながら、フィルム状基材の周縁近傍に光コネクタ、光
モジュール、光デバイス等の光学部品を載置する場合に
おいて、それら光学部品が堰状物としての役割を果たす
ときは、その光学部品が載置された部分には堰状物を設
けなくてもよい。
【0027】堰状物を構成する材料としては、特に限定
されるものではなく、好適には、光学接続部品の適用目
的に応じて適宜選択すればよいが、特に、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ナイロン等の有機繊維よりなる不
織布、ガラス繊維の不織布、およびシリコーン系、エポ
キシ系、ウレタン系またはアクリル系樹脂よりなるシー
リング剤(充填剤)等が好適に使用される。堰状物は、
その内側に満たされる樹脂材料が外側に流れ出ないよう
にする限り、そのサイズおよび形状は限定されるもので
はない。
【0028】さらに、予め前記の方法によって上記光学
接続部品を複数個作製し、それら複数個の光学接続部品
の樹脂保護層表面に接着剤層を直接設けるか、または予
め接着剤層を設けた接着シートから接着剤層を樹脂保護
層表面に転写することにより接着剤層を設け、これら複
数の光学接続部品を貼着して多層構造の積層体よりなる
光学接続部品を作製することも可能である。
【0029】上記のようにして作製された本発明の光学
接続部品において、引き出された光ファイバの終端部分
には、光コネクタまたは光モジュール等の光学部品を接
合させる。例えば、光コネクタと接続させるために端面
処理された光ファイバの終端部分を光コネクタに接続す
るか、或いは光コネクタに固定された光ファイバ端面
と、光ファイバ配線部材から引き出された各光ファイバ
の端面とを融着接続させる。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 厚さ125μmのポリイミドフィルムの一面にアクリル
系粘着剤を厚さ100μmになるように塗工したフィル
ム状基材(サイズ120mm×100mm)を用意し、
中央部に30mm×70mmのカッティングを施して切
れ目を入れた。その粘着剤層の上に、光ファイバ心線
(古河電工社製、250μm径)をポート(光学接続部
材からの光ファイバ取り出し部分)当り次のように配線
した。すなわち、光ファイバ4本を250μmピッチで
並列し、ポリイミドフィルムの長辺の両側に各4ポート
(各ポートは光ファイバ4本で構成)を30mmピッチ
で作製した。各光ファイバはポリイミドフィルムの一方
の長辺から他方の長辺に配線し、両側の各ポートへの配
線は、設計により各光ファイバの交差する部分はシート
の中央部で行い、その最大の重なり数が4本となるよう
にした。
【0031】その後、光ファイバを配線したポリイミド
フィルムの周縁部に、シリコーン系充填剤(コニシ社
製、バスボンド)を用いて、幅1.5mm、高さ1.2
mmの堰状物を形成し、その内側にシリコーンゲル塗布
液(東レ・ダウコーニング社製、SE−1880)を滴
下し、120℃で1時間の条件下でシリコーンゲルを硬
化させて、樹脂保護層を形成した。その後、ポリイミド
を裏返して、30mm×70mmのカッティング部分の
ポリイミドフィルムを除去し、形成された切り欠き部に
シリコーンゲル塗布液(東レ・ダウコーニング社製、S
E−1880)を滴下し、120℃で1時間の条件下で
シリコーンゲルを硬化させて、穴埋めを行い、光ファイ
バを樹脂保護層材料に埋没した状態で固定し、厚さ1.
4mmの光配線板を作製した。その後、引き出された光
ファイバの端部にMUコネクタを接続して最終製品の光
配線板を得た。
【0032】作製した光配線板は、光配線板の周辺部に
ポリイミドフィルムが存在することにより、ハンドリン
グ等の取扱いが容易であり、光ファイバが3重、4重に
交差している中央部においてはフィルム状基材が存在し
ていなく、シリコーンゲルより形成された樹脂保護層中
に光ファイバが埋没して固定されているために、しなや
かで可撓性があった。
【0033】また、この光配線板を、非常に限られたス
ペースにおけるラック内のボード間の接続に用いたとこ
ろ、光配線板に自己支持性があり、かつ可撓性があり、
しなやかであるために、ボード内の所定の位置に容易に
光配線板を持ち運ぶことができ、光配線板に取り付けら
れた光コネクタとボード内の配線から引き出された光コ
ネクタとの接続を容易に実施することができた。さら
に、作製した上記光配線板の中央部を半径25mmの曲
率で180°折り曲げたところ、光配線板が破壊される
ことなく容易に曲げることができ、光ファイバにも損傷
が残らなかった。なお、接続した全ての光ファイバの損
失を測定したところ、光コネクタの接続損失も含めて、
0.6dB以下であった。また、作製した光配線板につ
いて、75℃、90%RHで5000時間放置の高温多
湿試験、および−40℃から75℃、500回の温度サ
イクル試験を行ったところ、光損失の変化、変動ともに
0.3dB以下であり、光学接続部品として十分使用可
能なことが分かった。
【0034】実施例2 実施例1において、シリコーンゲル塗布液の代わりに、
シリコーンゴム塗布液(東芝シリコーン社製、TSE−
399)を用いて、25℃で24時間硬化させた以外
は、実施例1と同様にしてポリイミドフィルムに第1の
樹脂保護層を形成した。その後、ポリイミドフィルムの
裏面から、中央の切り欠き部(30mm×70mm)の
ポリイミドフィルムを除去した。
【0035】次いで、予め剥離性フィルムに膜厚100
μmのアクリル系粘着剤層を形成した接着シートを用意
し、前記のポリイミドフィルムの裏面に貼着し、その接
着剤層上に、実施例1と同様にして光ファイバを配線し
た。その後、接着剤層の周縁部に、シリコーン系の充填
剤(コニシ社製、バスボンド)を用いて、幅1.5m
m、高さ1.2mmの堰状物を作製し、その内側にシリ
コーンゴム塗布液(東芝シリコーン社製、TSE39
9)を用いて、25℃で24時間の条件で硬化させて第
2の樹脂保護層を形成し、厚さ2.5mmの光配線板を
作製した。その後、引き出された光ファイバの端部にM
Uコネクタを接続して最終製品の光配線板を得た。
【0036】作製した光配線板の周辺部にポリイミドフ
ィルムが存在することにより、ハンドリング等の取扱い
が容易であり、ポリイミドフィルムが可撓性のあるシリ
コーンゴムの樹脂保護層によって挟まれ、かつ光ファイ
バが4重から8重に交差している中央部においてはフィ
ルム状基材が存在していなく、シリコーンゴムの樹脂保
護層中に光ファイバが埋没して固定されているため、非
常にしなやかで、可撓性があった。
【0037】また、この光配線板を、非常に限られたス
ペースにおけるラック内のボード間の接続に用いたとこ
ろ、光配線板に自己支持性があり、かつ可撓性であり、
しなやかであるため、ボード内の所定の位置に容易に光
配線板を持ち運ぶことができ、光配線板に取り付けられ
た光コネクタとボード内の配線から引き出された光コネ
クタとの接続を容易に実施することができた。さらに、
作製した上記光配線板の中央部を半径20mmの曲率で
180°折り曲げたところ、光配線板が破壊されること
なく容易に曲げることができ、光ファイバにも損傷が残
らなかった。
【0038】なお、接続した全ての光ファイバの損失を
測定したところ、光コネクタの接続損失も含めて、0.
7dB以下であった。また、作製した光配線板につい
て、75℃、90%RHで5000時間放置の高温多湿
試験、および−40℃から75℃、500回の温度サイ
クル試験を行ったところ、光損失の変化、変動ともに
0.4dB以下であり、光学接続部品として十分使用可
能なことが分かった。
【0039】実施例3 実施例1と同様にして、フィルム状基材を用意し、カッ
ティングを施して、中央部に30mm×70mmの切り
欠き部を有する120mm×100mmのサイズの接着
シートを作製し、その表面に剥離性フィルムを貼着し
た。次いで、予め膜厚100μmのアクリル系粘着剤層
を設けた剥離性フィルムを用意し、ポリイミドフィルム
の裏面に貼着し、ポリイミドフィルムの両面に粘着剤層
を設けた両面接着シートを作製した。
【0040】この両面接着シートの表層の剥離性フィル
ムを剥がし、露出した接着剤層上に実施例1と同様にし
て光ファイバを配線した。次いで、ポリイミドフィルム
の周縁部にシリコーンゴム塗布液(信越化学社製、KE
45−T)を塗布して、幅1.5mm、高さ1.2mm
の堰状物を形成し、その内側にシリコーンゴム塗布液
(東レダウコーニング社製、SE1701)を滴下し、
120℃で30分の条件で硬化させて、第1の樹脂保護
層を形成した。次いで、ポリイミドフィルムの裏面の剥
離性フィルムを除去し、ポリイミドフィルムの周縁部に
シリコーンゴム塗布液(信越化学社製、KE45−T)
を塗布して、幅1mm、高さ0.5mmの堰状物を形成
し、その内側にシリコーンゴム塗布液(東レダウコーニ
ング社製、SE1701)を滴下し、120℃で30分
の条件で硬化させて、第2の樹脂保護層を形成し、厚さ
2.0mmの光配線板を作製した。その後、引き出され
た光ファイバの端部にMUコネクタを接続して最終製品
の光配線板を得た。
【0041】作製した光配線板は、光配線板の周辺部に
ポリイミドフィルムが存在することにより、ハンドリン
グ等の取扱いが容易であり、光ファイバが3重、4重に
交差している中央部においてはフィルム状基材が存在し
ていなく、シリコーンゴムの樹脂保護層中に光ファイバ
が埋没して固定されているためにしなやかで、可撓性が
あった。
【0042】また、この光配線板を、非常に限られたス
ペースにおけるラック内のボード間の接続に用いたとこ
ろ、光配線板に自己支持性があり、かつ可撓性であり、
しなやかであるため、ボード内の所定の位置に容易に光
配線板を持ち運ぶことができ、光配線板に取り付けられ
た光コネクタとボード内の配線から引き出された光コネ
クタとの接続を容易に実施することができた。さらに、
作製した上記光配線板の中央部を半径20mmの曲率で
180°折り曲げたところ、光配線板が破壊されること
なく容易に曲げることができ、光ファイバにも損傷が残
らなかった。
【0043】なお、接続した全ての光ファイバの損失を
測定したところ、光コネクタの接続損失も含めて、0.
5dB以下であった。また、作製した光配線板につい
て、75℃、90%RHで5000時間放置の高温多湿
試験、および−40℃から75℃、500回の温度サイ
クル試験を行ったところ、光損失の変化、変動ともに
0.2dB以下であり、光学接続部品として十分使用可
能なことが分かった。
【0044】実施例4 実施例3と同様にして、光ファイバを配線し、第1の樹
脂保護層を作製した。次いで、ポリイミドフィルムの裏
面の剥離性フィルムを除去し、露出した接着剤層に実施
例1と同様にして光ファイバを配線した。その後、裏面
のポリイミドフィルムの周縁部にシリコーンゴム塗布液
(信越化学社製、KE45−T)を塗布して、幅1.5
mm、高さ1.2mmの堰状物を形成し、その内側にシ
リコーンゴム塗布液(東レダウコーニング社製、SE1
701)を滴下し、120℃で30分の条件で硬化させ
て、第2の樹脂保護層を形成し、厚さ2.5mmの光配
線板を作製した。その後、引き出された光ファイバの端
部にMUコネクタを接続して最終製品の光配線板を得
た。
【0045】作製した光配線板は、光配線板の周辺部に
ポリイミドフィルムが存在することにより、ハンドリン
グ等の取扱いが容易であり、ポリイミドフィルムが可撓
性であるシリコーンゴムの樹脂保護層によって挟まれ、
かつ光ファイバが4重から8重に交差している中央部に
おいてはフィルム状基材が存在していなく、シリコーン
ゴムの樹脂保護層中に光ファイバが埋没して固定されて
いるために、非常にしなやかで、可撓性があった。
【0046】また、この光配線板を、非常に限られたス
ペースにおけるラック内のボード間の接続に用いたとこ
ろ、光配線板に自己支持性があり、かつ可撓性であり、
しなやかであるため、ボード内の所定の位置に容易に光
配線板を持ち運ぶことができ、光配線板に取り付けられ
た光コネクタとボード内の配線から引き出された光コネ
クタとの接続を容易に実施することができた。さらに、
作製した上記光配線板の中央部を半径25mmの曲率で
180°折り曲げたところ、光配線板が破壊されること
なく容易に曲げることができ、光ファイバにも損傷が残
らなかった。
【0047】なお、接続した全ての光ファイバの損失を
測定したところ、光コネクタの接続損失も含めて、0.
7dB以下であった。また、作製した光配線板につい
て、75℃、90%RHで5000時間放置の高温多湿
試験、および−40℃から75℃、500回の温度サイ
クル試験を行ったところ、光損失の変化、変動ともに
0.3dB以下であり、光学接続部品として十分使用可
能なことが分かった。
【0048】実施例5 実施例4と同様にして、光学接続部品を2個作製した。
次いで、一方の光学接続部品の第2の樹脂保護層に、シ
リコーン系粘着剤塗布液(東レ・ダウコーニング社製、
SD4592/BY24−741/SRX212/トル
エン=100/1.0/0.9/50(重量部))を用
いて、ディスペンサーコーティング法により塗布し、1
00℃で3分間乾燥させた後、厚さ100μmの接着剤
層を形成した。その上に、他の光学接続部品を重ねて貼
着し、厚さ5.1mmの積層体よりなる光配線板を作製
した。
【0049】作製した光配線板は、光配線板の周辺部に
ポリイミドフィルムが存在することにより、ハンドリン
グ等の取扱いが容易であり、ポリイミドフィルムが可撓
性であるシリコーンゴムの樹脂保護層によって挟まれ、
かつ光ファイバが10層を越えて交差している中央部に
おいてはフィルム状基材が存在していなく、シリコーン
ゴムの樹脂保護層中に光ファイバが埋没して固定されて
いるために、非常にしなやかで、可撓性があった。
【0050】また、この光配線板を、非常に限られたス
ペースにおけるラック内のボード間の接続に用いたとこ
ろ、光配線板に自己支持性があり、かつ可撓性であり、
しなやかであるために、ボード内の所定の位置に容易に
光配線板を持ち運ぶことができ、光配線板に取り付けら
れた光コネクタとボード内の配線から引き出された光コ
ネクタとの接続を容易に実施することができた。さら
に、作製した上記光配線板の中央部を半径40mmの曲
率で180°折り曲げたところ、光配線板が破壊される
ことなく、容易に曲げることができ、光ファイバにも損
傷は残らなかった。
【0051】なお、接続した全ての光ファイバの損失を
測定したところ、光コネクタの接続損失も含めて、0.
8dB以下であった。また、作製した光配線板につい
て、75℃、90%RHで5000時間放置の高温多湿
試験、および−40℃から75℃、500回の温度サイ
クル試験を行ったところ、光損失の変化、変動ともに
0.4dB以下であり、光学接続部品として十分使用可
能なことが分かった。
【0052】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明の光学接続部
品は、切り欠き部を有するフィルム状基材が存在してい
るため、ハンドリング等の取扱いが容易であり、かつ、
光ファイバが多重に輻輳して配線された部分では、可撓
性のある樹脂保護層中に埋没した状態で固定されてお
り、剛直な基材が存在しないため、しなやかで可撓性を
有している。したがって、本発明の光学接続部品は、光
コネクタ等の他の光学部品と接続する場合においても、
強度が必要な接続部位にはフィルム状基材が存在するた
めに、破壊されることなく容易にその光学部品と接続す
ることができる。したがってまた、本発明の光学接続部
品は、その作製における歩留まりが、従来技術と比較し
て著しく向上したものとなる。
【0053】また、本発明の光学接続部品は、非常に限
られたスペースにおける例えばラック内のボード間の接
続においても、そのしなやかさと平坦性により、この光
学接続部品に取り付けられた光コネクタ等の光学部品と
ボード内の配線から引き出された光コネクタ等の光学部
品との接続も容易に実施することができ、著しく作業性
が向上する。さらに、接続を容易にするための長いタブ
を作製しておく必要もなく、部品の製造が容易であり、
かつ取り付けにおいても大きな場所を占めることがな
い。さらに、容易に多層化して多数の光ファイバを敷線
収容することができるため、高密度光配線板として有用
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光学接続部品の一例の一部破砕した
平面図である。
【図2】 図1の光学接続部品の断面図であって、
(a)はA−A線断面図、(b)はB−B線断面図であ
る。
【図3】 本発明の光学接続部品の他の一例の断面図で
ある。
【図4】 本発明の光学接続部品の他の一例の断面図で
ある。
【図5】 本発明の光学接続部品の他の一例の断面図で
ある。
【図6】 本発明の光学接続部品の他の一例の断面図で
ある。
【符号の説明】
1…基材、2,2′,2a…樹脂保護層、3,3′,3
a…接着剤層、4,4′…光ファイバ、5…終端部分、
6…光コネクタおよび光モジュール等の光学部品、7…
堰状物、8…光学接続部品、C…切り欠き部分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川瀬 律 静岡県静岡市用宗巴町3番1号 株式会社 巴川製紙所技術研究所内 (72)発明者 助川 健 静岡県静岡市用宗巴町3番1号 株式会社 巴川製紙所技術研究所内 (72)発明者 小林 辰志 静岡県静岡市用宗巴町3番1号 株式会社 巴川製紙所技術研究所内 (72)発明者 有島 功一 東京都新宿区西新宿3丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 平山 守 東京都新宿区西新宿3丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2H038 AA25

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次元平面を有する可撓性のある基材
    と、該基材の少なくとも一面上に二次元平面的に配線さ
    れた、端部に光学接続するための終端部分を有する複数
    の光ファイバと、該光ファイバを固定し、保護する少な
    くとも一つの樹脂保護層を有する光学接続部品におい
    て、該フィルム状基材に切り欠き部が設けられ、該切り
    欠き部において光ファイバが樹脂保護層中に埋没した状
    態で固定、保護されていることを特徴とする光学接続部
    品。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光学接続部品が2個以
    上積層した積層体よりなることを特徴とする光学接続部
    品。
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