JP2000283739A - 3次元情報入力カメラ - Google Patents

3次元情報入力カメラ

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JP2000283739A
JP2000283739A JP11087156A JP8715699A JP2000283739A JP 2000283739 A JP2000283739 A JP 2000283739A JP 11087156 A JP11087156 A JP 11087156A JP 8715699 A JP8715699 A JP 8715699A JP 2000283739 A JP2000283739 A JP 2000283739A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3次元情報の入力ミスが生じない3次元情報
入力カメラを提供する。 【解決手段】 撮影領域を撮影する撮像手段と、撮影領
域にパターン光を投影する投影手段とを備え、該投影手
段が投影したパターン光により撮影領域内の被写体に形
成された投影パターンを上記撮影手段により撮影する3
次元情報入力カメラにおいて、パターン光の投影により
3次元情報を得ることが可能となるための制限条件に関
する情報を伝達する制限条件伝達手段E,Fを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3次元情報入力カ
メラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、3次元情報入力としては、複数の
撮影レンズを通過した2像から3次元情報を得る方法
や、図16に示すように、光を物体に投影し三角測量法
の原理によって距離分布を検出する方法が知られてい
る。
【0003】また、たとえば特開平6−249624号
公報に開示されたのように、フリンジパターンを投影
し、別カメラでパターンを入力して、いわゆる三角測量
により距離分布を検知する方法がある。また、格子パタ
ーンを物体に投影し、異なる角度方向から観察すると、
投影された格子パターンが物体の起伏に応じた変形デー
タを得ることにより、物体の起伏を求める方法も提案さ
れている。(精密工学会誌、55,10,85(198
9))。また、図17に示すように、格子パターン投影
の代わりに、グレイコードパターンを投影し、光学的分
布をCCDカメラで測定する方法である。
【0004】これらの方法により3次元情報を得るに
は、複数画像の撮影が必要となったり画像情報の処理が
面倒であったりするので、撮影時、もしくは後の処理に
時間を要する。そのため、計測機器としては問題ない
が、カメラに使用するには適さないと考えられる。
【0005】短時間の撮影および後演算で3次元情報を
精度よく得られる方法として、以下のような提案があ
る。
【0006】たとえば図18(出典:「光三次元計測」
吉澤徹編、新技術コミュニケーションズ、第89頁、図
5.2.12(a))のように、縞パターンを投影し、投
影した縞パターンに対し、設計的に決まる角度で被写体
からの縞パターンを受光し、被写体の凹凸による縞の変
形画像から被写体の距離分布を検出する。すなわち、各
画像ポイントで測定される画像の位相に対して、オリジ
ナル縞との位相のずれを演算する。この位相のずれには
被写体の高さの情報も含まれている。そこで位相情報と
三角測量による情報とによって、被写体の距離分布を求
める。しかし、検出には高い精度が必要となる。縞パタ
ーンの濃度分布や光度には限界があるため、縞パターン
の位置を少しずつずらした複数の撮影画像によって、被
写体の距離分布を求まる方法がとられてきた。たとえ
ば、0°、90°、180°、270°の4つの位相の
ずれた縞パターンを投影する。
【0007】これを改良したのが、たとえば図19およ
び図20に示したように、正弦波の縞パターンを被写体
に投影し、別角度から位相ずれを検出して距離分布を検
出する方法である。これによれば、1回の撮影で、一本
の縞について多数の位相位置の距離分布の検出が可能で
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記縞パタ
ーン投影法は、室内などで固定した使用方法を前提とし
ており、投影パターンは被写体を充分カバーできる程度
の大きさを設定できるが、ハンドリングを前提とした装
置では大がかりな投影パターンを設定できない。そこで
投影パターンユニットを小型化し、持ち運びを容易にし
た装置が考えられる。
【0009】しかし、この場合撮影距離や撮影画面を制
限することが必要となる。撮影した結果、この制限条件
外になってしまえば、たとえ被写体の写真が撮れても、
3次元情報が得られないことが生じる。
【0010】したがって、本発明が解決しようとする技
術的課題は、3次元情報の入力ミスが生じない3次元情
報入力カメラを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用・効果】本発明
は、上記技術的課題を解決するために、3次元情報の入
力ミスが生じないようにするために3次元情報入力条件
を表示することを基本的特徴とする、以下の構成の3次
元情報入力カメラを提供する。
【0012】3次元情報入力カメラは、撮影領域を撮影
する撮像手段と、撮影領域にパターン光を投影する投影
手段とを備え、該投影手段が投影したパターン光により
撮影領域内の被写体に形成された投影パターンを上記撮
影手段により撮影するタイプものもである。3次元情報
入力カメラは、パターン光の投影により3次元情報を得
ることが可能となるための制限条件に関する情報を伝達
する制限条件伝達手段を備える。
【0013】上記構成において、制限条件伝達手段は、
たとえば、被写体までの距離、パターン光に対する被写
体の位置など、パターン光の投影により3次元情報を得
ることが可能となるための制限条件に関して、3次元情
報を得ることが可能な撮影範囲、被写体が実際に制限条
件を満たしているかなどの情報を、視覚表示や音声など
により、操作者に伝達する。これによって、制限条件を
満たしているか否かを知ることができ、制限条件を満た
すようにすることができる。
【0014】したがって、3次元情報の入力ミスを防止
できる。
【0015】具体的には、制限条件伝達手段は、種々の
態様で構成される。
【0016】第1の態様としては、上記制限条件伝達手
段は、撮影領域表示手段と、入力可能領域表示手段とを
含む。上記撮影領域表示手段は、撮影領域の撮影画像を
表示する。上記入力領域表示手段は、該撮影領域表示手
段が表示する撮影領域表示画像中に、被写体が存在すれ
ばパターン光の投影により3次元情報を得ることが可能
となる。
【0017】上記構成において、入力可能領域は、一般
には、パターン光の投影画角又はパターン光の到達距離
(発光量)又は撮像手段の撮像感度(レンズの明るさや
撮影時間など)に依存して決まる。
【0018】上記構成によれば、入力可能領域内に被写
体が存在するか否かによって、3次元情報の入力可否が
分かり、入力可能領域内に被写体が存在するようにする
ことによって、3次元情報入力が可能となる。したがっ
て、操作者に分かり易い方法で、3次元情報の入力ミス
を防止できる。
【0019】第2の態様としたは、上記制限条件伝達手
段は、撮影領域表示手段と、入力可能部分領域表示手段
とを含む。上記撮影領域表示手段は、撮影領域の撮影画
像を表示する。上記入力可能部分領域表示手段は、該撮
影領域表示手段が表示する撮影画像中に、被写体が存在
する部分領域のうち、パターン光の投影により3次元情
報を得ることが可能となる入力可能部分領域を表示す
る。
【0020】上記構成によれば、入力可能部分領域内の
被写体については、3次元情報を得ることが可能であ
る。入力可能部分領域の表示の有無により3次元情報の
入力可否が分かり、どの被写体について3次元情報入力
が可能であるかが分かる。したがって、操作者に分かり
易い方法で、3次元情報の入力ミスを防止できる。
【0021】第3の態様は、上記制限条件伝達手段は、
被写体検出手段と、警告手段とを含む。上記被写体検出
手段は、パターン光の投影により3次元情報を得ること
が可能となる有効距離範囲内に被写体が存在するか否か
を検出する。上記警告手段は、該被写体検出手段が上記
有効距離範囲内において被写体の存在を検出できないと
きに、警告を発する。
【0022】上記構成によれば、有効距離範囲内に被写
体が存在しない場合には、撮影者は、そのことを警告に
よって知ることができる。警告は、視覚表示や音声など
により、操作者に伝達する。警告の有無により、3次元
情報の入力可否が分かり、警告時には、警告がなくなる
まで被写体を移動すれば、3次元情報入力が可能であ
る。したがって、操作者に分かり易い方法で、3次元情
報の入力ミスを防止できる。
【0023】上記第1および第2の態様において、好ま
しくは、上記撮影領域表示手段は、液晶ディスプレイで
ある。
【0024】上記構成において、液晶ディスプレイ(L
CD)は薄く、電源も小さくなる。したがって、撮影領
域表示手段を含め、3次元情報入力カメラを小型化する
ことが容易である。
【0025】また、上記第1の態様において、好ましく
は、上記入力可能領域表示手段は、上記撮像手段の撮影
画角の変化および/またはパターン光の投影角の変化に
応じて、上記撮影領域表示画像中の上記入力可能領域の
表示の大きさが変化する。
【0026】上記構成によれば、撮像手段の撮影画角お
よび/またはパターン光の投影角が変化して、入力可能
領域が変化すると、それに応じて、撮影画像中の入力可
能領域の表示の大きさが変化する。したがって、撮影画
角の変化により入力可能領域の表示の大きさが変化する
場合でも、入力可能領域の範囲が分かるので、容易に、
被写体の3次元情報を入力することができる。
【0027】また、上記第1の態様において、好ましく
は、上記撮影領域表示画像中の上記入力可能領域の表示
が変化しないように、上記撮像手段の撮影画角の変化に
応じて、パターン光の投影角を変化させるパターン光投
影角度変更手段を備える。
【0028】上記構成によれば、撮影画角を変えても、
撮影画像中の入力可能領域の表示の大きさは変化しない
ので、操作者は移動することなく、撮影画角を変えるだ
けで、入力可能領域内に被写体が入るように操作するこ
とができる。したがって、操作が容易になる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
3次元情報入力カメラ(以下3Dカメラという)につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0030】3Dカメラは、図1の正面図に示すよう
に、縞パターン投影部1と、箱型のカメラ本体部2と、
直方体状の撮像部3(太線で図示)とから構成されてい
る。撮像部3は、正面から見てカメラ本体部2の右側面
に着脱可能である。
【0031】撮像部3は撮影レンズであるマクロ機能付
きズームレンズ301の後方位置の適所にCCDカラー
エリアセンサ303(図5参照)を備えた撮像回路が設
けられている。また、銀塩レンズシャッターカメラと同
様に、撮像部3内の適所にフラッシュ光の被写体からの
反射光を受光する調光センサ305を備えた調光回路3
04(図5参照)が、また、被写体の距離を測定するた
めの測距センサAF、光学ファインダー31が設けられ
ている。
【0032】一方、撮像部本体3の内部には、上記ズー
ムレンズ301のズーム比の変更と収容位置、撮影位置
間のレンズ移動を行うためのズームモータM1(図5参
照)および合焦を行うためのモータM2(図5参照)と
が設けられている。
【0033】カメラ本体部2の前面には、左端部の適所
にグリップ部4が設けられ、右端部の上部適所に内蔵フ
ラッシュ5が、さらに、3Dカメラと外部機器(たとえ
ば、他の3Dカメラやパーソナルコンピュータ)と赤外
線通信をを行うためのIRDAポート設けられている。
また、カメラ本体部2の上面にはシャッタボタン9が設
けられている。
【0034】縞パターン投影部1は、カメラ本体部2と
撮像部本体3の間に位置し、縞パターン投影部501が
配置されている。投影部501は撮影レンズ301の光
軸中心とほぼ同じ高さに縞パターン中心を置く配置とし
ている。そして縞パターンのパターン方向が光軸から離
れる方向に対し垂直方向になるように配置している。こ
れらは、三角測量の原理から3次元情報を得ることが基
本であるため、いわゆる基線長を長くとり、精度を確保
する目的と、オフセットを持たせたり、垂直以外の角度
による配置に比べて相対的に小さな縞パターンで被写体
をカバーすることを目的としている。縞パターンの投影
は、ここではフラッシュ光を用いている。縞パターンは
フィルムを用いる。
【0035】これらの変形例としては、投影はフラッシ
ュ光以外にランプ光でもよい。また、縞パターンは、フ
ィルムだけでなく、ガラス基板に顔料や染料などのパタ
ーンをつけたものでもよい。
【0036】図2の背面図に示したように、カメラ本体
部2の背面には、撮影画像のモニタ表示(ビューファイ
ンダーに相当)および記録画像の再生表示等を行うため
のLCD表示部10が設けられている。また、LCD表
示部10の下方位置に、3Dカメラの操作を行うキース
イッチ群521〜526、カメラ本体の電源スイッチP
Sとが設けられている。また、電源スイッチPSの左側
には、電源ON状態で点灯するLED1、メモリカード
にアクセス中や撮影準備に必要なためカメラへの入力を
受け付けない状態を表示するBUSY表示LED2が設
けられている。
【0037】さらに、カメラ本体部2の背面には、「撮
影モード」と「再生モード」とを切換設定する撮影/再
生モード設定スイッチ14が設けられている。撮影モー
ドは、写真撮影を行うモードであり、再生モードは、メ
モリカード8(図5参照)に記録された撮影画像をLC
D表示部10に再生表示するモードである。撮影/再生
モード設定スイッチ14も2接点のスライドスイッチか
らなり、たとえば下にスライドすると、再生モードが設
定され、上にスライドすると、撮影モードが設定され
る。
【0038】また、カメラ背面右上方には、4連スイッ
チZが設けられており、ボタンZ1〜Z2を押すことに
より、ズームモータM1(図5参照)を駆動してズーミ
ングを行い、ボタンZ3、Z4を押すことによって露出
補正を行う。
【0039】撮像部3の背面側には、LCD表示をオン
・オフさせるためのLCDボタンが設けられており、こ
のボタンを押す毎にLCD表示のオンオフ状態が切り替
わる。たとえば、専ら、光学ファインダー31のみを用
いて撮影するときには、節電の目的で、LCD表示をオ
フするようにする。マクロ撮影時には、MACROボタ
ンを押すことにより、フォーカスモータM2が駆動され
撮影レンズ301がマクロ撮影可能な状態になる。
【0040】縞パターン投影部1の背面側には、縞パタ
ーン投影をするためのフラッシュ電源、すなわち3Dフ
ラッシュ電源スイッチZ5を配置している。
【0041】図3の側面図に示すように、3Dカメラの
本体部2の側面には、DC入力端子と、液晶表示されて
いる内容を外部のビデオモニターに出力するためのビデ
オ出力端子Videoが設けられている。
【0042】図4の底面に示すように、カメラ本体部2
の底面には、電池装填室18とメモリカード8のカード
装填室17とが設けられ、装填口は、クラムシェルタイ
プの蓋15により閉塞されるようになっている。本実施
の形態における3Dカメラは、4本の単三形乾電池を直
列接続してなる電源電池を駆動源としている。また、底
面には、コネクタおよび鉤状の接続具によって接続され
ている撮像部3と本体部2との係合を解くための解除レ
バーRelが設けられている。
【0043】縞パターン投影部1の底面には、カメラ本
体部2と同様に電池装填室518および蓋515を設
け、カメラ本体部2とは別のフラッシュ用電池を用い
る。また、縞パターン投影部1の底面には三脚ねじ50
2を設けている。三脚ねじ502は、カメラのバランス
から、比較的中央に位置する縞パターン投影部1に設け
ている。
【0044】次に、図5のブロックを参照しながら、撮
像部3の内部ブロックについて説明する。
【0045】CCD303は、マクロズームレンズ30
1により結像された被写体の光像を、R(赤),G
(緑),B(青)の色成分の画像信号(各画素で受光さ
れた画素信号の信号列からなる信号)に光電変換して出
力する。タイミングジェネレータ314は、CCD30
3の駆動を制御するための各種のタイミングパルスを生
成するものである。
【0046】撮像部3における露出制御は、絞りが固定
絞りとなっているので、CCD303の露光量、すなわ
ち、シャッタスピードに相当するCCD303の電荷蓄
積時間を調節して行われる。被写体輝度が低輝度時に適
切なシャッタスピードが設定できない場合は、CCD3
03から出力される画像信号のレベル調整を行うことに
より露光不足による不適正露出が補正される。すなわ
ち、低輝度時は、シャッタスピードとゲイン調整とを組
み合わせて露出制御が行われる。画像信号のレベル調整
は、信号処理回路313内の後述するAGC回路のゲイ
ン調整において行われる。
【0047】タイミングジェネレータ314は、本体部
2のタイミング制御回路202から送信される基準クロ
ックに基づきCCD303の駆動制御信号を生成するも
のである。タイミングジェネレータ314は、たとえば
積分開始/終了(露出開始/終了)のタイミング信号、
各画素の受光信号の読出制御信号(水平同期信号,垂直
同期信号,転送信号等)等のクロック信号を生成し、C
CD303に出力する。
【0048】信号処理回路313は、CCD303から
出力される画像信号(アナログ信号)に所定のアナログ
信号処理を施すものである。信号処理回路313は、C
DS(相関二重サンプリング)回路とAGC(オートゲ
インコントロール)回路とを有し、CDS回路により画
像信号のノイズの低減を行ない、AGC回路のゲインを
調整することにより画像信号のレベル調整を行う。
【0049】調光回路304は、フラッシュ撮影におけ
る内蔵フラッシュ5の発光量を本体部2の全体制御部2
11により設定された所定の発光量に制御するものであ
る。フラッシュ撮影においては、露出開始と同時に被写
体からのフラッシュ光の反射光が調光センサ305によ
り受光され、この受光量が所定の発光量に達すると、調
光回路304から制御部211内に設けられたFL制御
回路発光停止信号が出力される。FL制御回路は、この
発光停止信号に応答して内蔵フラッシュ5の発光を強制
的に停止し、これにより内蔵フラッシュ5の発光量が所
定の発光量に制御される。
【0050】3D情報入力には後述のシーケンスで説明
するが、2枚のフラッシュ撮影画像から得る。1枚が縞
パターン投影付き画像でもう1枚が縞パターンを投影し
ない画像である。2枚の画像では、基本光度(図20参
照)が一定であることが理想である。縞パターン情報か
ら位相情報を取り出す場合、基本光度情報は除去されな
ければならない。よって、2枚の撮影では、別々の調光
制御を行わずにフラッシュ発光時間を一定にすることと
する。なお、フラッシュへの調光制御そのものはカメラ
本体部2の全体制御部211から制御される。
【0051】以上述べた、撮像部3と本体部2とは、撮
像部3の装着面334に設けられた、334a〜334
gからなる7グループの接続端子群と、本体2の接続面
233に設けられた234a〜234gからなる7グル
ープの接続端子群によって、撮像部3と本体部2とが縞
パターン投影部1を通って電気的に接続される。また、
縞パターン投影部1と本体部2とは、234hの接続端
子によって電気的に接続される。
【0052】次に、カメラ本体部2の内部ブロックに関
して説明する。
【0053】カメラ本体部2内において、A/D変換器
205は、画像信号の各画素信号を10ビットのデジタ
ル信号に変換するものである。
【0054】カメラ本体部2内には、基準クロック、タ
イミングジェネレータ314、A/D変換器205に対
するクロックを生成するタイミング制御回路202が設
けられている。タイミング制御回路202は、制御部2
11により制御される。
【0055】黒レベル補正回路206は、A/D変換さ
れた画素信号(以下、画素データという。)の黒レベル
を基準の黒レベルに補正するものである。また、WB回
路207は、γ補正後にホワイトバランスも合わせて調
整されるように、R,G,Bの各色成分の画素データの
レベル変換を行うものである。WB回路207は、全体
制御部211から入力される、レベル変換テーブルを用
いてR,G,Bの各色成分の画素データのレベルを変換
する。なお、レベル変換テーブルの各色成分の変換係数
(特性の傾き)は全体制御部211により撮影画像ごと
に設定される。
【0056】γ補正回路208は、画素データのγ特性
を補正するものである。
【0057】画像メモリ209は、γ補正回路208か
ら出力される画素データを記憶するメモリである。画像
メモリ209は、1フレーム分の記憶容量を有してい
る。すなわち、画像メモリ209は、CCD303がn
行m列の画素を有している場合、n×m画素分の画素デ
ータの記憶容量を有し、各画素データが対応する画素位
置に記憶されるようになっている。
【0058】VRAM210は、LCD表示部10に再
生表示される画像データのバッファメモリである。VR
AM210は、LCD表示部10の画素数に対応した画
像データの記憶容量を有している。
【0059】撮影待機状態においては、撮像部3により
1/30(秒)ごとに撮像された画像の各画素データが
A/D変換器205〜γ補正回路208により所定の信
号処理を施された後、画像メモリ209に記憶されると
ともに、全体制御部211を介してVRAM210に転
送され、LCD表示部10に表示される(ライブビュー
表示)。これにより撮影者はLCD表示部10に表示さ
れた画像により被写体像を視認することができる。ま
た、再生モードにおいては、メモリカード8から読み出
された画像が全体制御部211で所定の信号処理が施さ
れた後、VRAM210に転送され、LCD表示部10
に再生表示される。
【0060】カードI/F212は、メモリカード8へ
の画像データの書込みおよび画像データの読出しを行う
ためのインターフィースである。
【0061】フラッシュ制御回路216は、内蔵フラッ
シュ5の発光を制御する回路である。フラッシュ制御回
路216は、全体制御部211の制御信号に基づき内蔵
フラッシュ5の発光の有無、発光量および発光タイミン
グ等を制御し、調光回路304から入力される発光停止
信号STPに基づき内蔵フラッシュ5の発光量を制御す
る。
【0062】RTC219は、撮影日時を管理するする
ための時計回路である。図示しない別の電源で駆動され
る。
【0063】操作部250には、上述した、各種スイッ
チ、ボタンが設けられている。
【0064】シャッタボタン9は銀塩カメラで採用され
ているような半押し状態(S1)と押し込んだ状態(S
2)とが検出可能な2段階スイッチになっている。待機
状態でシャッターボタンをS1状態にすると、測距セン
サAFからの測距情報によって距離情報を全体制御部2
11へ入力する。全体制御部211の指示によって、A
FモータM2を駆動し、合焦位置へ撮影レンズ301を
移動させる。
【0065】全体制御部211は、マイクロコンピュー
タからなり、上述した撮像部3内およびカメラ本体部2
内の各部材の駆動を有機的に制御して3Dカメラ1の撮
影動作を統括制御するものである。図6のブロック図を
参照しながら説明する。
【0066】また、全体制御部211は、露出制御値
(シャッタスピード(SS))を設定するための輝度判
定部211aとシャッタスピード設定部(SS設定部2
11b)とを備えている。
【0067】輝度判定部211aは、撮影待機状態にお
いて、CCD303により1/30(秒)ごとに取り込
まれる画像を利用して被写体の明るさを判定するもので
ある。すなわち、輝度判定部211aは、画像メモリ2
09に更新的に記憶される画像データを用いて被写体の
明るさを判定するものである。
【0068】シャッタスピード設定部211bは、輝度
判定部による被写体の明るさの判定結果に基づいてシャ
ッタスピード(CCD303の積分時間)を設定するも
のである。
【0069】さらに、全体制御部211は、上記撮影画
像の記録処理を行うために、フィルタリング処理を行う
フィルタ部211fとサムネイル画像および圧縮画像を
生成する記録画像生成部211gとを備え、メモリカー
ド8に記録された画像をLCD表示部10に再生するた
めに、再生画像を生成する再生画像生成部211hを備
えている。
【0070】フィルタ部211fは、デジタルフィルタ
により記録すべき画像の高周波成分を補正して輪郭に関
する画質の補正を行うものである。
【0071】記録画像生成部211fは、画像メモリ2
09から画素データを読み出してメモリカード8に記録
すべきサムネイル画像と圧縮画像とを生成する。記録画
像生成部211hは、画像メモリ209からラスタ走査
方向に走査しつつ、横方向と縦方向の両方向でそれぞれ
8画素ごとに画素データを読み出し、順次、メモリカー
ド8に転送することで、サムネイル画像を生成しつつメ
モリカード8に記録する。
【0072】また、記録画像生成部211fは、画像メ
モリ209から全画素データを読み出し、これらの画素
データに2次元DCT変換、ハフマン符号化等のJPE
G方式による所定の圧縮処理を施して圧縮画像の画像デ
ータを生成し、この圧縮画像データをメモリカード8の
本画像エリアに記録する。
【0073】なお、3D情報入力モードの場合は、JP
EG圧縮を行わないことが望ましいので、記録画像生成
部211fを通過する場合、1/1圧縮という扱いにす
る。
【0074】全体制御部211は、撮影モードにおい
て、シャッタボタン9により撮影が指示されると、撮影
指示後に画像メモリ209に取り込まれた画像のサムネ
イル画像と圧縮率設定スイッチ12で設定された圧縮率
によりJPEG方式により圧縮された圧縮画像とを生成
し、撮影画像に関するタグ情報(コマ番号、露出値、シ
ャッタスピード、圧縮率、撮影日、撮影時のフラッシュ
オンオフのデータ、シーン情報、画像の判定結果等)等
の情報とともに両画像をメモリカード8に記憶する。
【0075】3D情報入力モードの場合は、図7に示す
ように、1コマ目と2コマ目の2枚で初めて1つの被写
体の3D情報となる。すなわち、1枚目がaとし、縞パ
ターン付き画像、2枚目がbで縞パターンなしの通常画
像である。通常40枚撮影できるカードであれば、20
シーンの3D画像ということになる。
【0076】3Dカメラによって記録された画像の各コ
マはタグの部分とJPEG形式で圧縮された高解像度の
画像データ((1600×1200)画素)とサムネイル
表示用の画像データ(80×60)画素)が記録されて
いる。
【0077】撮影/再生モード設定スイッチ14を再生
モードに設定したときには、メモリカード8内のコマ番
号の最も大きな画像データが読み出され、再生画像生成
部211hにて、データ伸張され、これがVRAM21
0に転送されることにより、表示部10には、コマ番号
の最も大きな画像、すなわち直近に撮影された画像が表
示される。UPスイッチZ3を操作することにより、コ
マ番号の大きな画像が表示され、DOWNスイッチZ4
を押すことによりコマ番号の小さな画像が表示される。
ただし、3Dモードで撮影した場合のa画像、すなわち
縞パターン付き画像は表示しないでb画像のみの表示と
する。
【0078】次に縞パターン投影部1の部分を説明す
る。縞パターン投影部1内部回路は3Dフラッシュ電源
スイッチZ5のスイッチがONの場合動作する。ONで
ある場合、カメラ本体のフラッシュ制御回路216およ
び内蔵フラッシュ5は不動作状態に入る。縞パターン投
影部1の制御回路514は、縞パターン投影部1のフラ
ッシュ505を動作させる回路および縞パターンの切り
替えを行う回路を含む。マスク切り替えには、マスクモ
ータM3に信号を送り、パターンマスク530を動作さ
せる。縞パターン投影部1には他に不図示の電源回路お
よび電池が配置される。また、制御回路514は、フラ
ッシュのズームモータM4を制御する。
【0079】縞パターン投影部1の内部は、図14のよ
うになっている。フラッシュ光を発光するキセノンチュ
ーブ531とパターンを被写体にむけてワイドに投影す
るためのシリンドリカル凹レンズ532、マスクパター
ンユニット530、マスクパターンユニットを投影窓5
33から完全に待避回転させるための軸534、軸を回
転させる不図示のモータがある。また制御回路2には、
フラッシュ光用の電気エネルギーをためるコンデンサや
調光センサ305の信号を受けフラッシュ発光をうち切
るスイッチIGBTなどがあるが従来のフラッシュ回路
と同様であるのでここでは略す。フラッシュをズームす
る実施例の場合には、図14にあるように、キセノンチ
ューブ531をシリンドリカル凹レンズ532の光軸方
向に動かす。フラッシュのズーム機構は、従来のズーム
フラッシュと同様の構成であるので、ここでは略す。
【0080】一方、フラッシュのズームを行わない構成
をとる場合は、図14のキセノンチューブ531を固定
構成とし、図5のフラッシュのズームモータM4を削除
する。
【0081】図5では調光センサの信号を受け、フラッ
シュ光量を制御するための信号経路として、図5では全
体制御回路211からの信号によってフラッシュ光を制
御しているが、図9のように調光回路304からの信号
を334f端子を通して直接入力し、フラッシュ発光時
間を制御してもよい。
【0082】マスクパターン530は、図8のようにな
っている。縞パターン数は10から30周期(ここでは
13本ある)で、各縞は濃度分布を持っている。この濃
度分布により、受光したときの位相シフトを検知し、位
相画像すなわち距離分布画像(3次元画像)を得ること
ができる。各濃度は、たとえば20%から70%の分布
で、三角波を示す。原理的には単調増加部と単調減少部
の組み合わせであればよいので、各々が正弦波でもガウ
ス分布でもよい。図8(a)において符号Kで示した部
分は、どの周波分かを特定するために色を変化させた部
分である。図8(b)に示すように、濃度が異なる部分
が色を持つ部分Kである。
【0083】さらに、位置特定の精度を上げるために、
たとえば中央部分には、色の付いたパターンを置き、グ
ラデーションのある縞だけでなく、色情報を利用したマ
ーカを置き位置情報の精度を上げることもできる。
【0084】被写体上に投影された縞パターンの位相シ
フトを精度良くとらえるためには、全体の濃度分布は5
0%程度のコントラストを必要とする。検出能力から
(SN)5%の変化をCCDセンサがとらえることがで
きれば、ここでは10段階の濃度は区別できることにな
る。コントラストは大きいほど分解能が上がり、3D情
報を得る場合の精度が向上する。
【0085】次に、この3次元情報入力カメラの動作
を、図12および図13を参照しながら説明する。
【0086】まず、カメラのメインスイッチPSをON
した後、3DフラッシュスイッチZ5をONする(S
1)。次に3Dモードをセットする(S2)。ここでは
スイッチ521〜526を使用してモード設定する。3
DフラッシュスイッチZ5のONと同時に、モードを自
動設定するようにしてもよい。また、回路形式および電
源形式がカメラ本体だけからの供給であれば、スイッチ
521〜526だけで設定するようにしてもよい。
【0087】モード設定されれば、BUSY表示LED
2が点灯し(S3)、図10(b)に示しすように、L
CD表示10に3D撮影可能領域表示Eが点灯される。
この表示は縞パターン投影可能領域を示す。そして3D
フラッシュのコンデンサ(不図示)への充電が開始され
る(S4)。充電終了を待ち(S5)、終了すればBU
SY表示LED2が消える(S6)。そして、S7でレ
リーズ信号(シャッターボタン9のオン)を待つ。
【0088】3D撮影には2枚の連写を必要とする。1
枚が縞パターン付き画像、1枚が縞パターンなしの画像
を得る。
【0089】レリーズ信号が入れば、1枚目の撮影に入
り撮像センサの積分が始まる(S8)。この積分中に縞
パターン付きフラッシュが発光し、縞パターン画像を得
る。ここでは、縞パターン付き画像を1枚目としている
が、逆に2枚目にしてもよい。
【0090】次に、カメラ本体部2では、画像データa
(縞パターン付き画像)をメモリする。一方、縞パター
ン投影部1では、一般のフラッシュとは異なり、フラッ
シュ発光後の追い充電に入るのを禁止し(S31)、マ
スクパターンの切り替えを行う(S32)。
【0091】マスクパターンの切り替えは、マスクモー
タM3により、図8において点線で示したように、マス
クパターン530を待避させる。この待避時間を短く
し、2枚の撮影間隔をできるだけ短くする。被写体が動
いても画像のずれを無視できる程度にする。たとえば、
マスク530のバウンドを含め100ms以内を目標と
する。
【0092】この待避をマスクモータM3で行う場合、
大きな消費電流を必要とする。よって、ここで同時にフ
ラッシュ充電に入ると、双方大電流を必要とするため、
モータM3が動かない場合がでて、待避できなくなり、
2枚目撮影で縞パターンなし画像を得られなくなる。そ
こでフラッシュコンデンサ充電とモータ通電の同時動作
を避ける。
【0093】パターンが切り替わった後、2枚目の撮像
に入る(S10)。同様にフラッシュ発光し(S1
1)、縞パターンなし画像を得る。
【0094】そして、S22で縞パターンなし画像bを
メモリし、S23で縞パターン付き画像aと縞パターン
なし画像bをメモリカード8に書き込む。
【0095】ここで、画像a,bをまとめてメモリカー
ド8に書き込むのは、2枚の撮影時間間隔を短くするた
めである。1枚ごとに書き込むと時間がかかるためであ
る。すなわち、3Dモードになれば、2枚ずつメモリカ
ード8に書き込むモードなる。
【0096】一方、縞パターン投影部1では、待避した
マスクパターン530を復帰する(S33)。そして、
ここで初めて3Dフラッシュの充電を再開し(S3
4)、再びBUSY表示LED2を点灯する(S3
5)。
【0097】以下、3DフラッシュスイッチZ5のオン
が続いていれば、S5に戻る(S12)。
【0098】一方、この撮影シーケンスにはいるまえ
の、撮影準備状態について説明する。撮影すべき被写体
をLCDファインダーなどでとらえる時、一般には撮影
できる領域がファインダー全域に表示される。通常撮影
に対し、3次元情報の撮影に対しては、2つの考え方が
ある。
【0099】1つは、撮影レンズのズームに対してフラ
ッシュをズームしない方法である。この方法の特徴は、
特定被写体に対しては、縞パターンの周波数が一定であ
るため、3次元情報の精度はほとんど変化しない。しか
し、ファインダー上では、撮影範囲が変化する。
【0100】もう1つは、フラッシュもズームする方法
である。これは、逆に3次元情報の精度は変化するが、
ファインダー上では、撮影範囲が変化しない。フラッシ
ュをズームするのは、撮影レンズが広角の時は、レン
ズに合わせて縞パターンを広く投影したい。撮影レン
ズが望遠の時はレンズに合わせて、広い投影範囲は必要
ないが縞パターンを遠くまで投影したい、と言う理由か
らである。
【0101】図14に示すように、撮影レンズが望遠の
ときには、キセノンチューブ531は実線位置(ポジシ
ョンa)にあり、撮影レンズが広角のときには、鎖線位
置(ポジションb)にある。この場合、被写体へ投影し
た縞パターンは、図15のようになっている。図15
(a)はポジションa(望遠)の場合を、(b)はポジ
ションb(広角)の場合をそれぞれ示す。たとえば、投
影された被写体上の縞パターン周波数は、ポジションb
ではポジションaの1/2になるが、撮影レンズの倍率
も1/2になるため、撮像素子でとらえる縞パターンの
周波数は同じに設定できる。これによって、レンズが広
角であっても望遠であっても同等の画角分解能が得られ
る。
【0102】撮影レンズとフラッシュが同時にズームす
る場合は、領域が変化しない設計ができるので、図10
(b)に示すように、固定された枠Eにより、3次元情
報入力可能領域を表示すればよい。
【0103】一方撮影レンズだけがズームする場合は、
3次元情報入力領域が変化する。3次元情報入力領域を
大きさが変化する枠Eで表示した例が、図11(a),
(b),(c)である。図11(a)が撮影レンズの焦
点距離が7mmの広角レンズの場合、図11(b)が1
4mm、図11(c)が21mmの望遠レンズの場合で
ある。画面での倍率は変化するが、被写体に対する3次
元情報入力領域は同一である。
【0104】精度に関するもう一つの問題は、縞パター
ン像のコントラストの問題である。被写体上での縞パタ
ーン像は、距離が近い場合は、図9(b)に示すように
コントラストがあるが、遠くなれば、図9(a)のよう
にコントラストは小さくなる。これは、キセノンチュー
ブが有限な大きさを持っていることに依存する。図9
(a)のようにコントラストが小さくなれば、濃度の段
数は多く取れなくなる。たとえば撮像系で5%の変化し
かとれないとすると、45%〜65%では5段階しかと
れない。図9の(b)に対する(a)では、10段階が
5段階に落ち、3次元情報精度は半分に落ちることにな
る。よって、どこかに情報入力の限界があり、これは撮
影者に伝える必要がある。
【0105】たとえば、1.5mまでが3次元情報入力
限界であるとすると、図11(d)のように、1.5m
以上の被写体では警告表示Fを出す。なお、図の被写体
までの距離は3mという設定である。ここでは、「TO
O FAR」とインポーズ表示をしている。この距離判
定は、撮像部本体3の測距センサAFによって行う。
【0106】また、別の方法として、図11(e)のよ
うに3m、2mの被写体は不可で、1.5mの被写体が
3次元情報入力可能とすると、1.5mの被写体領域だ
けを枠Eで囲むことによって、3次元情報入力表示を行
う。フラッシュがズームするタイプの場合、縞パターン
投影が広角になっているときは、限界距離が近い。この
時は、たとえば1mになる。表示するしきい値も変化す
る。距離警告表示は、フラッシュにズームがある場合特
に効果がある。
【0107】以上が、カメラでの動作である。3D情報
を得るためのデータは、メモリカード8にある。3D画
像に再現するには、このデータをパソコン等のコンピュ
ータで後処理を行う。この処理は、図13に示す手順で
行う。
【0108】すなわち、メモリカード8をパソコンにセ
ットした後(不図示)、メモリカード8から縞パターン
付き画像aおよび縞パターンなし画像bのデータを入力
する(D1,D2)。画像aから基本光度情報を抽出
し、画像bに対する基本光度倍率nを求める(D3)。
基本光度は、図20で示したように縞パターンに依存し
ない画像データである。
【0109】次に、画像aと画像bの基本光度レベルを
合わせ、縞パターン情報cのみを得る(D4)。そし
て、縞パターン情報cに基づいて、ゲインを規準化した
位相画像を抽出する(D5)。
【0110】そして、D6で位相画像から被写体の距離
分布を演算する。このときに、縞パターンの位置を区別
することができるようにしてあるため、位相位置が何番
目の縞に対応するのを正確に特定できる。つまり、投影
パターンと被写体からの反射パターンの位置のマッチン
グが正確に行える。このようにして被写体までの距離、
および距離分布が正確な情報として得ることができる。
3次元画像を得る場合は、距離分布だけの情報を利用す
るだけでもよい。
【0111】以上説明した3Dカメラは、3次元情報の
入力ミスが生じないようにするために、3次元情報入力
条件(枠E、警告F)を表示する。
【0112】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、その他種々の態様で実施可能である。
【0113】たとえば、デジタルカメラの実施形態を説
明したが、銀塩カメラでも同様に縞パターン付き画像と
縞パターンなし画像の2枚を銀塩フィルムに撮影し、後
処理によって3D画像を作成することは可能である。こ
の場合、フィルムは現像後、フィルムスキャナでデジタ
イズし、パソコンなどコンピュターに取り込めば、後処
理は同様になる。
【0114】また、本発明は、パターン投影時の被写体
像の撮像情報とパターン投影しない時の撮像情報を蓄積
する3次元情報入力カメラに限らず、単にパターン投影
時の被写体像の撮像情報のみを入力する3次元情報入力
カメラも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る3次元情報入力カ
メラの正面図である。
【図2】 図1のカメラの背面図である。
【図3】 図1のカメラの左側面図である。
【図4】 図1のカメラの底面図である。
【図5】 図1のカメラの回路ブロック図である。
【図6】 図5の要部詳細ブロック図である。
【図7】 データ配列の説明図である。
【図8】 マスクパターンの説明図である。
【図9】 マスクパターンのコントラストの説明図であ
る。
【図10】 LCD表示の説明図である。
【図11】 LCD表示の説明図である。
【図12】 撮影動作のフローチャートである。
【図13】 撮影画像処理のフローチャートである。
【図14】 フラッシュ部の構成図である。
【図15】 マスクパターンの説明図である。
【図16】 従来例の説明図である。
【図17】 従来例の説明図である。
【図18】 従来例の説明図である。
【図19】 従来例の説明図である。
【図20】 従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 縞パターン投影部(投影手段) 2 カメラ本体部(撮像手段) 3 撮像部 4 グリップ部 5 内蔵フラッシュ 8 メモリカード 9 シャッタボタン 10 LCD表示部(撮影領域表示手段) 14 モード設定スイッチ 15 蓋 17 カード装填室 18 電池装填室 31 光学ファインダー 301 ズームレンズ 302 撮像回路 303 CCDカラーエリアセンサ 304 調光回路 305 調光センサ 501 縞パターン投影部 502 三脚ねじ 515 蓋 518 電池装填室 521〜526 キースイッチ 530 マスクパターンユニット 531 キセノンチューブ 532 凹レンズ 533 投影窓 534 軸 AF 測距センサ(被写体検出手段) E 枠(制限条件伝達手段、入力可能領域表示手段) F 警告表示(制限条件伝達手段、警告手段) M1 ズームモータ M2 フォーカスモータ M3 マスクモータ M4 フラッシュズームモータ PS 電源スイッチ Rel 解除レバー Z 4連スイッチ Z1〜Z4 ボタン Z5 3Dフラッシュ電源スイッチ
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月22日(2000.2.2
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA04 AA14 AA53 BB02 BB29 FF01 FF07 FF09 FF10 FF24 FF42 GG03 GG06 HH06 JJ03 JJ26 KK03 LL06 LL08 LL30 LL41 NN02 QQ01 QQ03 QQ24 QQ33 QQ38 SS09 UU05 UU07 5B047 AA07 AB02 AB04 BA10 BB04 BC05 BC06 BC11 CA23 5C022 AA00 AB15 AB22 AB62 AB66 AC02 AC03 AC13 AC18 AC32 AC42 AC52 AC54 5C061 AB06 AB14

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影領域を撮影する撮像手段と、撮影領
    域にパターン光を投影する投影手段とを備え、該投影手
    段が投影したパターン光により撮影領域内の被写体に形
    成された投影パターンを上記撮影手段により撮影する3
    次元情報入力カメラにおいて、 パターン光の投影により3次元情報を得ることが可能と
    なるための制限条件に関する情報を伝達する制限条件伝
    達手段を備えたことを特徴とする、3次元情報入力カメ
    ラ。
  2. 【請求項2】 上記制限条件伝達手段は、 撮影領域の撮影画像を表示する撮影領域表示手段と、 該撮影領域表示手段が表示する撮影領域表示画像中に、
    被写体が存在すればパターン光の投影により3次元情報
    を得ることが可能となる入力可能領域を表示する入力可
    能領域表示手段とを含むことを特徴とする、請求項1記
    載の3次元情報入力カメラ。
  3. 【請求項3】 上記制限条件伝達手段は、 撮影領域の撮影画像を表示する撮影領域表示手段と、 該撮影領域表示手段が表示する撮影画像中に、被写体が
    存在する部分領域のうち、パターン光の投影により3次
    元情報を得ることが可能となる入力可能部分領域を表示
    する入力可能部分領域表示手段とを含むことを特徴とす
    る、請求項1記載の3次元情報入力カメラ。
  4. 【請求項4】 上記制限条件伝達手段は、 パターン光の投影により3次元情報を得ることが可能と
    なる有効距離範囲内に被写体が存在するか否かを検出す
    る被写体検出手段と、 該被写体検出手段が上記有効距離範囲内において被写体
    の存在を検出できないときに、警告を発する警告手段と
    を含むことを特徴とする、請求項1記載の3次元情報入
    力カメラ
  5. 【請求項5】 上記撮影領域表示手段は、液晶ディスプ
    レイであることを特徴とする、請求項2又は3記載の3
    次元情報入力カメラ。
  6. 【請求項6】 上記入力可能領域表示手段は、上記撮像
    手段の撮影画角の変化および/またはパターン光の投影
    角の変化に応じて、上記撮影領域表示画像中の上記入力
    可能領域の表示の大きさが変化することを特徴とする、
    請求項2記載の3次元情報入力カメラ。
  7. 【請求項7】 上記撮影領域表示画像中の上記入力可能
    領域の表示が変化しないように、上記撮像手段の撮影画
    角の変化に応じて、パターン光の投影角を変化させるパ
    ターン光投影角度変更手段を備えたことを特徴とする、
    請求項2記載の3次元情報入力カメラ。
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