JP2000283251A - 遊星歯車装置を備えた動力伝達装置 - Google Patents

遊星歯車装置を備えた動力伝達装置

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JP2000283251A
JP2000283251A JP11090642A JP9064299A JP2000283251A JP 2000283251 A JP2000283251 A JP 2000283251A JP 11090642 A JP11090642 A JP 11090642A JP 9064299 A JP9064299 A JP 9064299A JP 2000283251 A JP2000283251 A JP 2000283251A
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planetary gear
gear
clutch
gears
speed
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JP11090642A
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Yoshiaki Tsukada
善昭 塚田
Takushi Matto
卓志 松任
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊星歯車装置を備えた動力伝達装置におい
て、動力伝達装置の小型化と構造の簡単化、変速比の変
更の容易化を図る。 【解決手段】 遊星歯車装置20、40、60を備えた動力伝
達装置1において、遊星歯車装置20、40、60は、固定軸
(センター軸)9上に配置され、各遊星歯車装置20、4
0、60を構成するリングギヤ21、41、61、遊星ギヤ24、4
4、64、サンギヤ22、42、62の3つのギヤのうち、制御
部材として機能するギヤは、固定軸9に一方向クラッチ
15〜17を介して支持されている。複数の遊星歯車装置2
0、40、60が、固定軸9上に並べて配置されている。制
御部材として機能するギヤは、サンギヤ22、42、62とさ
れ、入力部材として機能するギヤは、リングギヤ21、4
1、61とされ、出力部材として機能するギヤは、遊星ギ
ヤ24、44、64とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、遊星歯車装置
を備えた動力伝達装置に関し、特に動力伝達装置の小型
化と変速比の変更の容易化とを図った遊星歯車装置を備
えた動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術、発明が解決しようとする課題】従来、遊
星歯車装置を備えた動力伝達装置において、遊星歯車装
置を構成するリングギヤ、遊星ギヤ、サンギヤの3つの
ギヤのうち、入力部材して機能するギヤと出力部材とし
て機能するギヤとの間にあって、これら両部材間の動力
伝達を制御する制御部材として機能するギヤの保持部も
しくは制御部は、遊星歯車装置と並んで設けられていた
ので、動力伝達装置が大型化、複雑化していた(実開昭
58―109646号公報参照)。
【0003】本願の発明は、従来の遊星歯車装置を備え
た動力伝達装置が有する前記のような問題点を解決し
て、動力伝達装置の小型化と構造の簡単化、変速比の変
更の容易化等を可能にする遊星歯車装置を備えた動力伝
達装置を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段および効果】本願の発明
は、前記のような課題を解決した遊星歯車装置を備えた
動力伝達装置に係り、その請求項1に記載された発明
は、遊星歯車装置を備えた動力伝達装置において、前記
遊星歯車装置は、固定軸上に配置され、前記遊星歯車装
置を構成するリングギヤ、遊星ギヤ、サンギヤの3つの
ギヤのうち、制御部材として機能するギヤは、前記固定
軸に一方向クラッチを介して支持されたことを特徴とす
る遊星歯車装置を備えた動力伝達装置である。
【0005】請求項1に記載された発明は、前記のよう
に構成されているので、遊星歯車装置を備えた動力伝達
装置において、遊星歯車装置を構成する3つのギヤのう
ち、制御部材として機能するギヤは、固定軸に一方向ク
ラッチを介して支持される。
【0006】この結果、制御部材に対する制御部として
機能する一方向クラッチは、遊星歯車装置の内部に配置
されることになるので、遊星歯車装置を備えた動力伝達
装置の幅を小さくして、全体装置を小型化することがで
きる。
【0007】また、請求項2記載のように請求項1記載
の発明を構成することにより、複数の遊星歯車装置が固
定軸上に並べて配置されるので、その配置数の増減が容
易であり、動力伝達装置の変速比の変更が容易になる。
【0008】また、請求項3記載のように請求項1また
は請求項2記載の発明を構成することにより、制御部材
として機能するギヤは、サンギヤとされ、入力部材とし
て機能するギヤは、リングギヤとされ、出力部材として
機能するギヤは、遊星ギヤとされる。
【0009】この結果、遊星歯車装置を構成する3つの
ギヤのうち、最も内側のギヤであるサンギヤが固定軸に
一方向クラッチを介して支持されるので、遊星歯車装置
を構成する3つのギヤのうち、制御部材として機能する
ギヤを固定軸に一方向クラッチを介して支持する構成を
きわめて簡単化することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1および図2に図示され
る本願の請求項1ないし請求項3に記載された発明の一
実施形態について説明する。図1は、本実施形態におけ
る遊星歯車装置を備えた動力伝達装置の縦断面図、図2
は、図1の部分拡大図である。
【0011】図1および図2において、本実施形態にお
ける遊星歯車装置20、40、60を備えた動力伝達装置1
は、例えば、自動二輪車に搭載される内燃機関の減速歯
車装置として使用されるものであって、図示されない内
燃機関のクランクシャフトの回転が、動力伝達装置1の
図1において左方端寄りに配置されたドリブンギヤ2に
入力されて、右方端に配置された出力ギヤ3から減速さ
れて出力される。
【0012】ドリブンギヤ2は、中央フランジ付きボス
4にリベット5により一体に結合されており、中央フラ
ンジ付きボス4は、その図1において右方ボス部が遠心
式発進クラッチ6のインナ6a とスプライン嵌合され
て、ニードル軸受7、8を介してセンター軸9に回転自
在に支持されている。出力ギヤ3も、そのボス部がニー
ドル軸受85を介してセンター軸9に回転自在に支持され
ている。
【0013】ドリブンギヤ2と出力ギヤ3との間には、
図1において左から順に、遠心式発進クラッチ6、2速
用変速クラッチ12、3速用変速クラッチ13、4速用変速
クラッチ14がセンター軸9上に配置されている。2速用
変速クラッチ12、3速用変速クラッチ13、4速用変速ク
ラッチ14は、センター軸9上に一方向クラッチ15〜17を
介して片側にのみ回転可能に支持されて、それぞれ配置
されている。
【0014】センター軸9は、固定軸であって、その図
1において右方端が、クランクケース等のケース10の右
方ケース部10a の軸受部に回り止め11によって回転不能
に固定されている。センター軸9の図1において左方端
は、左方ケース部10b の軸受部に支持されている。
【0015】したがって、ドリブンギヤ2が内燃機関の
クランクシャフトによりギヤの噛合を介して回転される
と、遠心式発進クラッチ6のインナ6a がドリブンギヤ
2と一体に回転する。そして、その回転数が所定の回転
数に達すると、インナ6a のウエイトが遠心式発進クラ
ッチ6のアウタ6b の内周面に接して、遠心式発進クラ
ッチ6が接続状態になる。
【0016】遠心式発進クラッチ6のアウタ6b は、セ
ンター軸9上において隣接する2速用変速クラッチ12の
アウタ12a とリベット18により一体に結合されているの
で、遠心式発進クラッチ6が前記のようにして接続状態
になると、このアウタ12a もドリブンギヤ2と一体に回
転する。
【0017】回転ドラム状の2速用変速クラッチ12のア
ウタ12a の筒状部の内周縁には、第1遊星歯車装置20の
リングギヤ21が嵌着されている。また、センター軸9上
には、アウタ12a に隣接して第1遊星歯車装置20のサン
ギヤ22とスプライン嵌合されたサンギヤボス23が、前記
した一方向クラッチ15を介して片側にのみ回転可能に支
持されている。一方向クラッチ15は、センター軸9とサ
ンギヤボス23との間に圧入されている。
【0018】第1遊星歯車装置20のリングギヤ21とサン
ギヤ22との間には、遊星ギヤ24がこれらのギヤと噛み合
うようにして介装されている。そして、これらリングギ
ヤ21、サンギヤ22、遊星ギヤ24により、第1遊星歯車装
置20が構成されている。
【0019】また、2速用変速クラッチ12のアウタ12a
の筒状部の内周面には、環状板状の変速用フリクション
ディスク25が複数枚植設されている。そして、これに対
向するようにして、遊星ギヤ24のキャリアとして作用す
るランププレート26が嵌着された遊星ギヤボス27の外周
面には、環状板状の変速用クラッチプレート28が複数
枚、コイルスプリング28b によりフリクションディスク
25から離間する方向に付勢されて摺動自在に嵌合されて
いる。遊星ギヤボス27は、サンギヤボス23に回動自在に
嵌合されている。
【0020】さらに、複数枚のクラッチプレート28のう
ち、図1において右方最外側のクラッチプレート28の外
周段部28a と、ランププレート26の外周複数個所に形成
された鋼球収容部26a との間には、鋼球からなる変速用
ウエイト29が抱持されている。鋼球収容部26a は、クラ
ッチプレート28の外周段部28a 側に指向する傾斜面をも
っている。
【0021】この変速用ウエイト29は、遊星ギヤ24が後
述するように高速で公転するとき、遠心力により、鋼球
収容部26a の傾斜面に沿って半径方向外方に移動して、
右方最外側のクラッチプレート28およびその他のクラッ
チプレート28をコイルスプリング28b の付勢力に抗して
フリクションディスク25に接近する方向に付勢する。
【0022】そして、遊星ギヤ24の公転が所定の回転数
に達すると、クラッチプレート28はフリクションディス
ク25に接触して、2速用変速クラッチ12は接続状態にな
り、遊星ギヤボス27および遊星ギヤ24は、2速用変速ク
ラッチ12のアウタ12a と一体に回転する。これにより、
第1遊星歯車装置20全体が、アウタ12a と一体に回転す
る。
【0023】ここで、2速用変速クラッチ12のインナ
は、リングギヤ21を除いた第1遊星歯車装置20の各構成
部材、変速用クラッチプレート28および変速用ウエイト
29よりなるものと見ることができる。これら2速用変速
クラッチアウタ12a と2速用変速クラッチインナとによ
り、2速用変速クラッチ12が構成されている。
【0024】2速用変速クラッチ12は、次のように作動
する。先ず、ドリブンギヤ2の回転数が所定の回転数
(LOWレシオ)に達して、遠心式発進クラッチ6が接
続状態になると、2速用変速クラッチ12のアウタ12a が
回転し、該アウタ12a と一体のリングギヤ21が回転し
て、第1遊星歯車装置20に回転動力が入力される。リン
グギヤ21は、第1遊星歯車装置20において、入力部材と
して機能している。
【0025】第1遊星歯車装置20において、リングギヤ
21が回転すると、サンギヤ22が一方向クラッチ15により
逆方向に回転不能に固定されているので、遊星ギヤ24が
リングギヤ21とサンギヤ22との間で自転しながら公転す
る。
【0026】遊星ギヤ24のランププレート26は、センタ
ー軸4上において隣接する3速用変速クラッチ13のアウ
タ13a とリベット30により一体に結合されているので、
遊星ギヤ24の公転は、ランププレート26とリベット30と
を介して3速用変速クラッチ13のアウタ13a に伝達され
る。遊星ギヤ24の公転数は、第1遊星歯車装置20の所定
の減速比に基づき、リングギヤ21の回転数に対して減速
されている。
【0027】遊星ギヤ24は、第1遊星歯車装置20におい
て、出力部材として機能している。サンギヤ22は、入力
部材として機能するリングギヤ21と出力部材として機能
する遊星ギヤ24との間にあって、第1遊星歯車装置20の
減速比を制御する制御部材として機能している。
【0028】ドリブンギヤ2の回転数がさらに増加する
と(LOWレシオ→2速レシオ)、リングギヤ21の回転
数がさらに増加し、遊星ギヤ24の公転数も増加して、変
速用ウエイト29が半径方向外方に移動し、2速用変速ク
ラッチ12が接続状態になり、第1遊星歯車装置20全体が
2速用変速クラッチ12のアウタ12a と一体に回転する。
そして、この回転は、第1遊星歯車装置20の遊星ギヤ24
のランププレート26とリベット30とを介して3速用変速
クラッチ13のアウタ13a に減速されずに伝達される。
【0029】3速用変速クラッチ13の構成は、2速用変
速クラッチ12の構成と基本的に同じであるので、2速用
変速クラッチ12の各部品20〜30に対応する部分には、40
〜50の符号をそれぞれ付し、第1桁の数字を双方合致さ
せて示すことにして、詳細な説明を省略する。なお、4
速用変速クラッチ14の構成についても、同様であり、60
〜70の符号をそれぞれ付し、第1桁の数字を双方合致さ
せて示すことにして、詳細な説明を省略する。
【0030】前記のようにして、2速用変速クラッチ12
のアウタ12a の回転が3速用変速クラッチ13のアウタ13
a に減速されるかもしくは減速されずに伝達されると、
3速用変速クラッチ13は、2速用変速クラッチ12と全く
同様に作動して、アウタ13aへの回転入力を、第2遊星
歯車装置40の遊星ギヤ44のランププレート46とリベット
50とを介して、4速用変速クラッチ14のアウタ14a に減
速するかもしくは減速せずに伝達する。
【0031】アウタ13a への回転入力が小さい(回転数
が低い)場合には、3速用変速クラッチ13は、この回転
入力を4速用変速クラッチ14のアウタ14a に減速して伝
達する。また、この回転入力が大きい(回転数が高い。
2速レシオ→3速レシオ)場合には、3速用変速クラッ
チ13は、接続状態になるので、この回転入力を4速用変
速クラッチ14のアウタ14a に減速せずに伝達する。
【0032】前記のようにして、3速用変速クラッチ13
のアウタ13a の回転が4速用変速クラッチ14のアウタ14
a に減速されるかもしくは減速されずに伝達されると、
4速用変速クラッチ14は、3速用変速クラッチ13と全く
同様に作動して、アウタ14aへの回転入力を、第3遊星
歯車装置60の遊星ギヤ64のランププレート66とリベット
70とを介して出力プレート80に減速するかもしくは減速
せずに伝達する。
【0033】アウタ14a への回転入力が小さい(回転数
が低い)場合には、4速用変速クラッチ14は、この回転
入力を出力プレート80に減速して伝達する。また、この
回転入力が大きい(回転数が高い。3速レシオ→4速レ
シオ)場合には、4速用変速クラッチ14は、接続状態に
なるので、この回転入力を出力プレート80に減速せずに
伝達する。
【0034】出力プレート80は、そのボス部が出力ギヤ
3のボス部にスプライン嵌合しているので、出力プレー
ト80に伝達された回転入力は、同速度でもって出力ギヤ
3に伝達され、この出力ギヤ3から出力される。
【0035】以上のようにして、ドリブンギヤ2と出力
ギヤ3との間に配置された遠心式発進クラッチ6、2速
用変速クラッチ12、3速用変速クラッチ13、4速用変速
クラッチ14のそれぞれの作用により、ドリブンギヤ2に
伝達される回転入力が、その大きさ(回転数の大きさ)
に応じて多段階に変速されて、出力ギヤ3から出力され
る。
【0036】すなわち、ドリブンギヤ2に伝達される回
転入力が2速用変速クラッチ12が接続されるまでの範囲
にある場合、遠心式発進クラッチ6のみが接続状態にあ
り、その回転入力は、変速クラッチ12〜14により3段階
に減速されて、出力ギヤ3から出力される(LOWレシ
オ)。
【0037】回転が上がり、3速用変速クラッチ13が接
続される回転数以下になった場合、遠心式発進クラッチ
6と変速クラッチ12とが接続状態にあり、その回転入力
は、変速クラッチ13、14により2段階に減速される(2
速レシオ)。
【0038】さらに、回転が上がり、4速用変速クラッ
チ14が接続される回転数以下になった場合、遠心式発進
クラッチ6、変速クラッチ12および変速クラッチ13が接
続状態にあり、変速クラッチ14のみにより1段階に減速
される(3速レシオ)。
【0039】さらに、回転が上がり、4速用変速クラッ
チ14が接続される回転数になると、遠心式発進クラッチ
6、変速クラッチ12〜14の全てが接続状態にあり、ドリ
ブンギヤ2に伝達される回転入力は、そのまま高速で出
力プレート80に伝達され、出力ギヤ3から出力される
(4速レシオ)。
【0040】このように、本実施形態における動力伝達
装置1は、変速クラッチ12〜14の作用により、ドリブン
ギヤ2に伝達される回転入力を、その大きさ(回転数の
大きさ)に応じて1〜3段階に減速して出力する。この
減速段数は、同一モジュールからなる変速クラッチの配
置台数によるから、変速比(減速比)の変更は容易であ
る。
【0041】内燃機関の始動時には、図示されない始動
用モータもしくはキック機構により、所定レシオの歯車
の噛合を介して始動用トルクが始動用ギヤ81に入力され
る。
【0042】始動用ギヤ81は、そのボス81a と中央フラ
ンジ付きボス4の左方ボス部に圧入嵌合された回転筒体
82との間に介設された始動用一方向クラッチ83を介し
て、中央フランジ付きボス4に連結されている。ボス81
a は、ニードル軸受84を介してセンター軸9に回転自在
に軸受されている。
【0043】したがって、いま、始動用ギヤ81に始動用
トルクが入力されると、その回転入力は、始動用一方向
クラッチ83、回転筒体82、中央フランジ付きボス4を介
してドリブンギヤ2に伝達され、このドリブンギヤ2か
ら出力される。そして、ドリブンギヤ2に噛み合う図示
されないギヤを介してクランクシャフトが回転させられ
て、内燃機関が始動する。
【0044】本実施形態は、前記のように構成されてい
るので、次のような効果を奏することができる。遊星歯
車装置20、40、60を備えた動力伝達装置1において、各
遊星歯車装置20、40、60を構成する3つのギヤのうち、
制御部材として機能するサンギヤ22、42、62は、センタ
ー軸9(固定軸)に一方向クラッチ15〜17を介してそれ
ぞれ支持されている。
【0045】この結果、サンギヤ22、42、62(制御部
材)に対する制御部として機能する一方向クラッチ15〜
17は、遊星歯車装置20、40、60の内部にそれぞれ配置さ
れることになるので、遊星歯車装置20、40、60を備えた
動力伝達装置1の幅を小さくして、全体装置を小型化す
ることができる。
【0046】また、一方向クラッチ15〜17は、遊星歯車
装置20、40、60を回転軸上に支持する支持部材を兼ねる
ことになるので、部品点数を削減することができるとと
もに、全体装置をさらに小型化することができる。
【0047】また、複数の遊星歯車装置20、40、60およ
びこれらの遊星歯車装置20、40、60の各々をそれぞれ備
える変速クラッチ12〜14がセンター軸9上に並べて配置
されているので、その配置数の増減が容易であり、動力
伝達装置1の変速比(減速比)の変更がきわめて容易に
なる。
【0048】さらに、制御部材として機能するギヤは、
サンギヤ22、42、62とされ、入力部材として機能するギ
ヤは、リングギヤ21、41、61とされ、出力部材として機
能するギヤは、遊星ギヤ24、44、64とされている。
【0049】この結果、各遊星歯車装置20、40、60を構
成する3つのギヤのうち、最も内側のギヤであるサンギ
ヤ22、42、62がセンター軸9に一方向クラッチ15〜17を
介して支持されるので、各遊星歯車装置20、40、60を構
成する3つのギヤのうち、制御部材として機能するギヤ
をセンター軸9に一方向クラッチ15〜17を介して支持す
る構成をきわめて簡単化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の請求項1ないし請求項3に記載された発
明の一実施形態における遊星歯車装置を備えた動力伝達
装置の縦断面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【符号の説明】
1…動力伝達装置、2…ドリブンギヤ、3…出力ギヤ、
4…中央フランジ付きボス、5…リベット、6…遠心式
発進クラッチ、6a …インナ、6b …アウタ、7、8…
ニードル軸受、9…センター軸、10…ケース、10a …右
方ケース部、10b …左方ケース部、11…回り止め、12…
2速用変速クラッチ、12a …アウタ、13…3速用変速ク
ラッチ、13a …アウタ、14…4速用変速クラッチ、14a
…アウタ、15〜17…一方向クラッチ、18…リベット、20
…第1遊星歯車装置、21…リングギヤ、22…サンギヤ、
23…サンギヤボス、24…遊星ギヤ、25…変速用フリクシ
ョンディスク、26…ランププレート、26a …鋼球収容
部、27…遊星ギヤボス、28…変速用クラッチプレート、
28a …外周段部、28b …コイルスプリング、29…変速用
ウエイト、30…リベット、40…第2遊星歯車装置、41…
リングギヤ、42…サンギヤ、43…サンギヤボス、44…遊
星ギヤ、45…変速用フリクションディスク、46…ランプ
プレート、46a …鋼球収容部、47…遊星ギヤボス、48…
変速用クラッチプレート、48a …外周段部、48b …コイ
ルスプリング、49…変速用ウエイト、50…リベット、60
…第3遊星歯車装置、61…リングギヤ、62…サンギヤ、
63…サンギヤボス、64…遊星ギヤ、65…変速用フリクシ
ョンディスク、66…ランププレート、66a …鋼球収容
部、67…遊星ギヤボス、68…変速用クラッチプレート、
68a…外周段部、68b …コイルスプリング、69…変速用
ウエイト、70…リベット、80…出力プレート、81…始動
用ギヤ、81a …ボス、82…回転筒体、83…始動用一方向
クラッチ、84、85…ニードル軸受。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊星歯車装置を備えた動力伝達装置にお
    いて、 前記遊星歯車装置は、固定軸上に配置され、 前記遊星歯車装置を構成するリングギヤ、遊星ギヤ、サ
    ンギヤの3つのギヤのうち、制御部材として機能するギ
    ヤは、前記固定軸に一方向クラッチを介して支持された
    ことを特徴とする遊星歯車装置を備えた動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 複数の前記遊星歯車装置が、前記固定軸
    上に並べて配置されたことを特徴とする請求項1記載の
    遊星歯車装置を備えた動力伝達装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部材として機能するギヤは、サ
    ンギヤとされ、 入力部材として機能するギヤは、リングギヤとされ、 出力部材として機能するギヤは、遊星ギヤとされたこと
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の遊星歯車装
    置を備えた動力伝達装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001092094A1 (en) * 2000-05-27 2001-12-06 Sunrace Sturmey-Archer Inc. A multi-speed hub gear
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