JP2000282729A - 傾動窓の規制装置 - Google Patents

傾動窓の規制装置

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JP2000282729A
JP2000282729A JP11124649A JP12464999A JP2000282729A JP 2000282729 A JP2000282729 A JP 2000282729A JP 11124649 A JP11124649 A JP 11124649A JP 12464999 A JP12464999 A JP 12464999A JP 2000282729 A JP2000282729 A JP 2000282729A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】駆動部1個で窓の3種類の開閉規制操作を行な
う規制装置を提供する。 【構成】縦框の中間上部に設けられた両側軸を支点に自
在に傾動する障子の上部に平衡重錘を横設し、窓の縦枠
と下枠とに並行設置された螺軸に、螺軸が回転すること
により螺軸上を移動する移動体1、2を設け、移動体
1、2にそれぞれ突軸、ロック軸を設け、一方上記縦枠
に対応する側の障子の縦框に突軸の移動により障子開閉
を規制する規制具A〜Cを設け、下枠に対応する障子の
下框にロック軸の移動により障子をロックするため規制
具Dを設けて閉窓ロック機構を形成させ、直交する螺軸
にそれぞれ接続軸を連接し、両接続軸を連結具を介して
直交伝動機構に連結し、この直交伝動機構にハンドル回
転による手動式駆動部を設けてなる傾動窓の規制装置 【効果】全閉時における2重ロック、風や対流などによ
る自在傾動、開放保持と3種類の規制動作を行なうこと
が出来、しかもその操作を駆動体1つで行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は横軸を支点にし、障子の
中心よりも軸をずらして軸支させ、障子を傾動開閉させ
る横軸傾動窓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、平衡重錘を障子の上框部分に突設
し、障子の横軸を支点として風や対流などをエネルギー
として自然開窓による換気を試みた窓開閉装置が提供さ
れてきているが、突風、木枯らしの吹き込み、暴風雨な
どの不測の事態に対しても即応できる防衛手段がないと
危険である。そのため特開平10−102932号公報
においては室内側にロッドを設け、ロッドに回転アーム
を設けて閉窓時にはロッドの回転により回転アームで窓
がロックされ、更に窓の下部に障子ロック手段を設けて
2重ロックで窓の安全を確保する技術が提供されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この特
開平10−102932号公報のものは室内側の窓枠取
付部の前にロッドが横設されてなり、隠しようがないた
め景的的には見苦しく、また回転アームの押圧による閉
窓ロックと窓の下部に設けられた閉窓ロック手段とはそ
れぞれが独立した閉窓ロック機構であり、緊急時にはつ
い一方だけ操作して他方を忘れるという不具合点があ
る。また開け放しにしておきたくとも開放状態を保持す
ることができない。本発明は掛かる不具合を解決するた
めに提供されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は縦框の中間上部
に設けられた両側軸を支点に自在に傾動する障子の上部
に平衡重錘を横設し、閉窓時窓下部に閉窓ロック機構が
設けられてなる横軸傾動窓において、螺軸1、2に螺嵌
され螺軸が回転することにより該螺軸上を移動する移動
体1、2が窓の縦枠と下枠とに並行して設けられ、該縦
枠に対応する障子の縦框に障子の傾動開角度と全閉時を
規制する規制具A、Bが設けられ、該規制具A、Bが設
けられた障子の反対面側に障子傾動の最大開角度を規制
する規制具Cが設けられ、一方該下枠に設けられた移動
体2に対応する障子下框に全閉時移動体2によって障子
がロック規制されるための規制具Dが設けられ、螺軸
1、2に連接された接続軸が連結具を介して直交伝動機
構に連結され、該直交伝動機構の軸または螺軸、あるい
は接続軸のうちいずれか一方端に駆動部が設けられてな
ることを特徴とする傾動窓の規制装置である。
【0005】本発明の傾動窓の規制装置は単窓、連窓い
ずれも使用可能である。単窓の場合は縦枠に設けられた
移動体を片側のみに突軸を設けた移動体1とし、突軸を
設けた側の縦框に規制具A、Bを設け、単窓下枠と下框
とに移動体2と規制具Dとによる閉窓ロック機構を設
け、螺軸に連接された接続軸をそれぞれ連結具を介して
直交伝動機構に連結すれば良く、この直交伝動機構の軸
または螺軸、あるいは接続軸のうちいずれか一方端に駆
動部を設けることにより単窓用の傾動窓の規制装置にな
る。
【0006】2連窓の場合は縦枠に設けられた移動体を
両側共に突軸を設けた移動体1とし、突軸を設けた側の
縦框に螺軸1と線対象にそれぞれ規制具A、Bを設け、
それぞれの窓下枠と下框に移動体2と規制具Dとによる
閉窓ロック機構を設け、螺軸に連接された接続軸をそれ
ぞれ連結具を介して直交伝動機構に連結すれば良く、こ
の直交伝動機構の軸または螺軸、あるいは接続軸のうち
いずれか一方端に駆動部を設けることにより2連窓用の
傾動窓の規制装置になる
【0007】3連窓の場合は単窓と2連窓との組み合わ
せ、4連窓の場合は2連窓の組み合わせを用いることに
より製作出来る、それ以上の連窓は前記のいずれかを組
み合わせることにより可能である。また、規制具A〜D
と移動体2と螺軸2とは障子1つに1個、移動体1と螺
軸1は障子2連に1個の割合で設ければ良い。
【0008】直交伝動機構は傘歯車同士の組み合わせで
あっても、ウオーム・ウオーム歯車の組み合わせであっ
てもその他の方法を用いても構わないが、連窓窓で中間
の直交伝動機構の一端に駆動軸を設けるためにはウオー
ム・ウオーム歯車の組み合わせが必要となる。
【0009】駆動部は手動でも電動でも良く、電動式に
する場合は単窓の一つに全閉保持、全開保持、中間位置
の3点にそれぞれ感知具例えばリミットスイッチ等の感
知具を用いて連動させれば良く、雨風センサや煙感知セ
ンサあるいは温湿度感知センサ等を用いて電動モータと
を組み合わせれば傾動窓の自動開閉コントロールシステ
ムも構築できる。
【0010】
【作用】作用については単窓、連窓すべて同じであるた
め図2、3に基づいて単窓で説明する。直交伝動機構9
の軸または螺軸、あるいは接続軸のうちいずれか一方端
に駆動部を設けて軸駆動すると螺軸1、螺軸2はそれぞ
れ接続軸を介して互いに直交伝動機構9に連結されてい
るため。螺軸1、2が回転する。螺軸1、2が回転する
と螺軸1、2に螺嵌された移動体1、2が移動する。
【0011】今、障子を閉鎖する方向に移動体1、2が
移動する場合を考えると移動体1は次第に上昇し突軸6
が規制具Bに接触し始めると順次傾動窓は押圧されて閉
じてゆくことになる。図3において突軸6が規制具Bの
R位置に達すると障子は全閉位置に達し、移動体2のロ
ック軸は下框に設けられた規制具Dに掛かり始める。突
軸6が規制具BのR位置からS位置に達するまで突軸6
はずっと規制具Bを押圧して全閉位置を保持し、その間
に移動体2のロック軸7は下框に設けられた規制具Dの
完全ロック位置まで移動することになる。突軸6がS位
置に達した時、ロック軸7は下框に設けられた規制具D
の完全ロック位置に達することになり、全閉時の2重ロ
ックが完了する。
【0012】今度は駆動体を反対方向に回して行くと連
結された螺軸1、2も反対方向に回転する。それに伴
い、移動体1、2は逆方向に移動して行く。突軸6がR
地点に達するとロック軸7も規制具Dからはずれる位置
に達する。更に、突軸6が下降すると障子上部に設けら
れた平衡重錘により障子は両側軸5の中心Oを支点に突
軸6に接触しながら開き始め、平衡重錘と障子下部とが
バランス取れるまで突軸6に接触しながら開く。バラン
スがとれた後は突軸6がQ位置に達するまで障子は静止
し、更に突軸6がQ位置からP位置に達するまでは障子
は規制具Aにより強制的に開かれてゆき、P位置におい
て障子は規制具Cにより最大開角度でもって強制開が保
持されることになる。
【0013】しかるに突軸6がS−R位置間にいる間は
障子は強制的に閉じられたまま、突軸6がP位置にいる
間は障子は強制的に開かれたままであるが、突軸6がR
位置を離れてQ位置に達するまでの間は風や対流などの
外的エネルギーによりバランスがくずれると障子は全閉
位置〜突軸6接触間の角度内で傾動することになり、突
軸6がQ位置からP位置に達するまでの間は風や対流な
どの外的エネルギーによりバランスがくずれると障子は
強制開保持位置〜規制具Aと突軸6の接触位置間の角度
内で傾動することになる。一方、移動体2のロック軸7
も連動しているため、突軸6がR位置に達してロック軸
7が規制具Dからはずれる位置に達した以降はずっと規
制具Dから離れる方向への移動であり障子の傾動には関
与しない。
【0014】このようにして本発明の規制装置は大きく
は全閉時における2重ロック、風や対流などのエネ
ルギーによる規制された角度内での傾動、開放保持と
3種類の規制作用を行なうことができる。
【0015】
【実施例】本発明を図に基づいて説明すると、図1は本
発明装置を4連窓として用いた場合の説明図であり、図
2は主な構成を説明するための単窓における説明図であ
る。本発明装置の構成は障子3の室内面側上框に平衡重
錘4を横設し、障子3の縦框の中間上部に設けられた両
側軸5、5を支点に自然傾動できる窓において、螺軸
1、2に螺嵌され、螺軸1、2が回転することにより螺
軸1上を移動する突軸6を有する移動体1と螺軸2上を
移動するロック軸7を有する移動体2が窓の縦枠と下枠
とに並行して設けられ、該縦枠に対応する障子の縦框に
障子の傾動開角度と全閉時を規制する規制具A、Bが設
けられ、該規制具A、Bが設けられた障子の反対面側に
障子傾動の最大開角度を規制する規制具Cが設けられ、
一方下枠に設けられた移動体2のロック軸7に対応する
障子下框に全閉時移動体2の移動によって障子がロック
規制されるための規制具Dが設けられて閉窓ロック機構
8をなし、直交する螺軸1、2にそれぞれ接続軸が連接
され、連結具(図示せず)を介して直交伝動機構9に連
結され、直交伝動機構9にハンドル回転による手動式の
駆動部10が設けられてなる傾動窓の規制装置である。
【0016】図1〜図3で動作を説明すると、図3は障
子が全閉の2重ロック位置から規制具Cに当接停止する
全開保持位置まで傾動する場合の突軸6と規制具A、B
の動作説明図である。
【0017】単窓、連窓とも動作は同じであるため図
2、3に基づいて単窓で説明する。直交伝動機構9の軸
に駆動部10を設けて軸駆動すると螺軸1、螺軸2はそ
れぞれ接続軸を介して互いに直交伝動機構9に連結され
ているため。螺軸1、2が回転する。螺軸1、2が回転
すると螺軸1、2に螺嵌された移動体1、2が移動す
る。
【0018】今、障子3を閉鎖する方向に移動体が移動
する場合を考えると移動体1は次第に上昇し突軸6が規
制具Bに接触し始めると順次傾動窓は押圧されて閉じて
行く、図3において突軸6が規制具BのR位置に達する
と障子は全閉位置に達し、移動体2のロック軸7は下框
に設けられた規制具Dに掛かり始める。突軸6が規制具
BのR位置からS位置に達するまで突軸6はずっと規制
具Bを押圧して全閉位置を保持し、その間に移動体2の
ロック軸7は下框に設けられた規制具Dの完全ロック位
置まで移動することになる。突軸6がS位置に達した
時、ロック軸7は下框に設けられた規制具Dの完全ロッ
ク位置に達することになり、全閉時の2重ロックが完了
する。
【0019】今度は駆動部10を反対方向に回して行く
と連結された螺軸1、2も反対方向に回転し、それに伴
って移動体1、2も逆方向に移動して行く。突軸6がR
位置に達するとロック軸7も規制具Dからはずれる位置
に達する。更に、突軸6が下降すると障子上部に設けら
れた平衡重錘4により障子3は再側軸5、5、の中心O
を支点に開き始め、風や対流などの外力により、全閉位
置〜突軸6接触間の角度を傾動することになる。
【0020】更に突軸6が下降して規制具Aの接触位置
Q位置に達すると今度は障子3は積極的に押し開かれる
ことになり、障子3は風や対流などの外力により突軸6
接触〜規制具D接触間の角度を傾動することになり、更
に突軸6が下降してP位置に達すると障子の裏面が規制
具Dに接触し、規制具Aを押す突軸6と規制具Dにより
障子3は開放されたまま保持されることになる。一方、
そのあいだ移動体2も同様に移動しているがロック軸7
が規制具Dから離れる方向への移動であり問題はない。
【0021】この実施例において駆動部は手動で説明し
たが、全閉保持、全開保持、中間位置の3点にそれぞれ
感知具例えばリミットスイッチ等の感知具を用いれば電
動式の駆動でも実施出来るし、雨風センサや煙感知セン
サあるいは温湿度感知センサ等を用いて電動モータとを
組み合わせれば傾動窓の自動開閉コントロールシステム
も構築できる。
【0022】
【発明の効果】このようにして本発明の規制装置は単
窓、連窓いずれであっても同じ部品の組み合わせで製作
出来、1個の駆動部でもって全閉時における窓の2重
ロック、風や対流などの自然エネルギーによる自在傾
動、開放ロックと3種類の規制動作を行なうことが出
来る。また、シャフト類は縦枠、下枠に並行して設備さ
れるためカバーをすることで装置が隠蔽出来て景観を損
なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置を4連窓として用いた場合の説明図
【図2】実施例の主要構成部を為す規制装置の部分拡大
説明図
【図3】突軸6の動きと規制具A、B、C及び障子表面
の傾動動作説明図
【符号の説明】
3、障子 4、平衡重錘 5、両側軸 6、突軸 7、ロック軸 8、閉窓ロック機構 9、直交伝動機構 10、駆動部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦框の中間上部に設けられた両側軸を支
    点に自在に傾動する障子の上部に平衡重錘を横設し、閉
    窓時窓下部に閉窓ロック機構が設けられてなる横軸傾動
    窓において、螺軸1、2に螺嵌され螺軸が回転すること
    により該螺軸上を移動する移動体1、2が窓の縦枠と下
    枠とに並行して設けられ、該縦枠に対応する障子の縦框
    に障子の傾動開角度と全閉時を規制する規制具が設けら
    れ、該規制具が設けられた障子の反対面側に障子傾動の
    最大開角度を規制する別の規制具が設けられ、一方該下
    枠に設けられた移動体2に対応する障子下框に全閉時移
    動体2によって障子がロック規制されるための規制具が
    設けられ、螺軸1、2に連接された接続軸が連結具を介
    して直交伝動機構に連結され、該直交伝動機構の軸また
    は螺軸、あるいは接続軸のうちいずれか一方端に駆動部
    が設けられてなることを特徴とする傾動窓の規制装置
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