JP2000281521A - L−2−オキソチアゾリジン−4−カルボン酸を含有する連続水相を含む組成物 - Google Patents

L−2−オキソチアゾリジン−4−カルボン酸を含有する連続水相を含む組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロシステインを安定に含有する水中油型エ
マルジョンの形態の組成物を提供する。 【解決手段】 水中油型エマルジョンの水相中に、プロ
システインを配合し、金属イオン封鎖剤と組成物のpH
を5から8の値に調整するに十分な量の中和剤とを組み
合わせて使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、L-2-オキソチア
ゾリジン-4-カルボン酸を含有する連続水相を含む組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】L-2-オキソチアゾリジン-4-カルボン
酸、またはプロシステインを、皮膚への局所適用を目的
とする化粧品または皮膚科用組成物に使用することは既
知の方法である。
【0003】こうした組成物は、欧州特許第65620
1号公報に記載の通り、髪の喪失の防止用または髪の再
生の促進用とすることが可能である。
【0004】プロシステインもまた、仏国特許第274
2658号公報によって、ヒトの皮膚の脱色または漂白
のための剤として既知である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プロシ
ステインは、特に水の存在下では多少不安定である。し
たがって、化粧品組成物、特に水を含む化粧品組成物に
導入された場合、その有効性は経時的に減少する。さら
に、一定期間の貯蔵後には、これを導入した組成物が劣
化の兆候、着色、臭気などの使用者が許容し難いと考え
る兆候を示す。
【0006】水中にプロシステインを安定化させる解決
策の一つは、これを特定重量のポリオールと混合し、水
の量を組成物全重量に対して35重量%、好ましくは2
0重量%未満の値に制限することからなる。
【0007】これらの組成物はプロシステインの有効性
を全く損なわずにこの活性剤を経時的に坦持することが
事実上可能であるにも関わらず、全ての使用者が必ずし
もその感触を好適とは感じず、多量の、例えば80重量
%より多い水を含有可能な、特に水中油型エマルジョン
の形態の組成物が依然求められている。
【0008】広く認められている通り、プロシステイン
を含有する水中油型組成物の形態の組成物は欧州特許第
656201号公報によって既知であるが、出願人は、
これらの組成物が経時的に不安定であり、プロシステイ
ンの劣化を招き、結果として不快な硫黄臭の発生及び組
成物が黄色化をきたすことを観察している。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】出
願人はここに、金属イオン封鎖剤と、組成物のpHを5
から8の値に調整するに十分な量の中和剤との組み合わ
せの使用によって、プロシステインが処方されてなり、
経時的及び/または温度変化に対して安定な、連続水相
を含む組成物が得られることを見出した。
【0010】したがって、本発明の主題は、L-2-オキ
ソチアゾリジン-4-カルボン酸、少なくとも一の金属イ
オン封鎖剤及び少なくとも一の中和剤を含有する連続水
相を含み、前記中和剤が当該組成物の水相のpHを5か
ら8の値に調整するに十分な量で存在することを特徴と
する組成物である。
【0011】得られる組成物は、特に熱変性に対して安
定であり、また、水含量が97重量%までとされ、この
ために化粧品または皮膚科用としての応用に特に好適で
ある。
【0012】望ましくは、本発明の組成物は、L-2-オ
キソチアゾリジン-4-カルボン酸を、組成物全重量に対
して0.01から10重量%、好ましくは0.1から5
重量%、さらに好ましくは0.5から3重量%含む。
【0013】本発明の組成物に使用される中和剤は、特
に、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化ナトリウム及
び水酸化カリウム;アンモニア;有機塩基、例えばモノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、アミノメチル-1,3-プロパンジオール、N
-メチルグルカミン及び塩基性アミノ酸、例えばアルギ
ニン及びリジン;及びこれらの混合物から選択可能であ
る。中和剤は、トリエタノールアミンであることが好ま
しい。
【0014】中和剤は、組成物の水相のpHを5から
8、好ましくは6から7に調整するに十分な量で存在す
る。このためには、中和剤の量を、本発明の組成物中に
存在するL-2-オキソチアゾリジン-4-カルボン酸以外
の酸の関数として、また該中和剤の性質の関数として、
当業者が容易に決定可能である。例えば、本発明の組成
物がL-2-オキソチアゾリジン-4-カルボン酸以外の酸
を含まず、使用される中和剤がトリエタノールアミンで
ある場合、L-2-オキソチアゾリジン-4-カルボン酸に
対する中和剤の重量比は、一般的に0.7:1から1.
3:1、さらに好ましくは0.9:1から1.2:1で
ある。本発明の好ましい実施態様によれば、L-2-オキ
ソチアゾリジン-4-カルボン酸に対する中和剤の重量比
は1:1である。
【0015】中和剤と組み合わせられる金属イオン封鎖
剤は、特に、EDTA;EDTA塩、例えばEDTAの
二ナトリウム塩及び四ナトリウム塩、またはEDTAの
二カリウム塩;ココアンフォジアセタート二ナトリウ
ム;ジエチレントリアミン五酢酸及びその塩、例えばジ
エチレントリアミン五酢酸の五ナトリウム塩;ニトリロ
三酢酸の三ナトリウム塩;アスコルビン酸;クエン酸三
ナトリウム;エチドロン酸及びその塩、例えばエチドロ
ン酸の四ナトリウム塩;ジエチレントリアミンペンタメ
チレンホスホン酸の七ナトリウム塩;ジエチレントリア
ミンテトラメチレンホスホン酸の五ナトリウム塩;エチ
レントリアミンテトラメチレンホスホン酸及びその塩、
例えばエチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸の五
ナトリウム塩;グルコヘプタン酸ナトリウム及びこれら
の混合物から選択される。好ましくは、金属イオン封鎖
剤は、EDTA塩である。
【0016】金属イオン封鎖剤は、例えば、組成物全重
量に対して0.01から1重量%、好ましくは0.01
から0.5重量%の量で、さらに好ましくは0.05重
量%の量で存在する。
【0017】本発明の組成物としては、多少によらず流
動性であり、白色もしくは有色のクリーム、乳剤、ロー
ション、漿液、ムースまたは水性もしくは水−アルコー
ル性のゲルの外観を有するものが可能である。これはま
た、水性もしくは水−アルコール性のスティックの形態
もとりうる。該組成物は、任意に、エアロゾルの形態で
皮膚または髪に適用可能である。
【0018】好ましい実施態様によれば、本発明による
組成物は水中油型のエマルジョンの形態である。この表
現は、一般的に二つの不混和性の液体の混合物を意味
し、その一つは不連続なオイル相を含み、他方は連続水
相を成し、ここにオイル相が分散している。しかしなが
ら、変形として、水中油型エマルジョンは、球状体を用
いた水相中オイルの分散物から構成可能であり、これら
の球状体はポリマー製ナノ粒子、例えばナノスフェア及
びナノカプセル、もしくはイオン性及び/または非イオ
ン性タイプの脂質小胞、例えば欧州特許第641557
号公報及び同705593号公報に記載のものであると
よい。
【0019】本発明の組成物は、皮膚の手入れ用製品及
び/またはメイクアップ製品として使用可能である。こ
れにはまた、シャンプーまたはコンディショナーの形態
が可能である。
【0020】全ての場合において、組成物は生理学的に
許容される媒体、すなわち、皮膚もしくは身体表面成長
物に適合性の媒体を含む。
【0021】組成物が、水中油型エマルジョンの形態で
ある場合、不連続な脂肪相の割合は、組成物全重量に対
して0.5から70%、好ましくは20から50%を占
めるとよい。組成物に使用されるオイル、乳化剤及び共
乳化剤は、かかる分野で従来より使用されているものか
ら選択される。
【0022】本発明に使用可能なオイルとしては、鉱物
オイル(流動ワセリン)、植物起源のオイル(アボカド
オイル、大豆油)、動物起源のオイル(ラノリン)、合
成オイル(ペルヒドロスクアレン)、シリコーンオイル
(シクロメチコーン)及びフッ化油(パーフルオロポリ
エーテル)を挙げることができる。使用可能な脂肪物質
としては、脂肪アルコール(セチルアルコール)、脂肪
酸またはワックス(カルナウバワックス、オゾケライ
ト)を挙げることができる。
【0023】乳化剤及び共乳化剤としては、水中油型エ
マルジョンを形成するあらゆる界面活性剤、例えば、ソ
ルビタンの脂肪酸エステルで、任意にポリオキシアルキ
レン化されたもの、グリセロールの脂肪酸エステル、ポ
リアルキレングリコールの脂肪酸エステル、脂肪アルコ
ール、ポリオキシエチレン化脂肪アルキルエーテル、モ
ノグリセリルエーテルスルファート、アルキルエーテル
スルファート、アルキルまたはアルケニルオリゴグリコ
シド、脂肪酸のN-アルキルポリヒドロキシアルキルア
ミド、及びこれらの混合物が使用可能である。
【0024】既知の方法で、本発明の組成物はまた、化
粧品分野で一般的な補助剤、例えば親水性または親油性
のゲル化剤、親水性または親油性の活性剤、保存料、抗
酸化剤、溶媒、香料、充填剤、スクリーニング剤、顔
料、臭気吸収剤及び染料を含有可能である。これら様々
な補助剤の量は、従来から懸かる分野で使用されている
通りであり、例えば組成物全重量に対して0.01から
20%である。その性質により、これらの補助剤を脂肪
相(存在する場合)、水相、脂質小胞及び/またはナノ
粒子中に導入可能である。
【0025】特に挙げることのできる親水性ゲル化剤
は、カルボキシビニルポリマー(カーボマー)、アクリ
ルコポリマー、例えばアクリラート/アルキルアクリラ
ートコポリマー、ポリアクリルアミド、多糖類、天然ゴ
ム及び粘土であり、親油性ゲル化剤として挙げることが
できるのは、変性粘土、例えばベントン、脂肪酸の金属
塩及び疎水性シリカである。
【0026】特に使用可能な活性剤は、ビタミン、角質
溶解剤及び/または剥離剤、例えば5-n-オクタノイル
サリチル酸、UVスクリーニング剤、カルマント(calm
ants)及びこれらの混合物である。他の脱色剤、例えば
コウジ酸またはヒドロキノン及びその誘導体もまた本発
明の組成物に導入可能であり、このためこれらの剤を低
用量で使用可能である。髪の喪失防止及び/または髪の
再生のための剤もまた本発明の組成物に導入可能であ
る。不適合の場合には、これらの活性剤及び/またはL
-2-オキソチアゾリジン-4-カルボン酸が球状体、特に
イオン性または非イオン性の小胞及び/またはナノ粒子
(ナノカプセル及び/またはナノスフェア)に導入、組
成物中でこれらを互いに分離させることができる。さら
に、本発明の組成物に導入可能な活性剤、及びその濃度
が、L-2-オキソチアゾリジン-4-カルボン酸の望まし
い特性を変更させないことのないように留意する必要が
ある。
【0027】特に使用可能な保存料は、パラベン及びフ
ェノキシエタノールであるが、ホフムアルデヒド供与保
存料、例えばジアゾリジニルウレアは避けることが好ま
しい。
【0028】本発明の主題はまた、連続水相を含む組成
物中でL-2-オキソチアゾリジン-4-カルボン酸を安定
化するための、少なくとも一の中和剤と組み合わせた少
なくとも一の金属イオン封鎖剤の使用であって、前記中
和剤が、当該組成物の水相のpHを5から8の値に調整
するに十分な量で存在する使用である。
【0029】本発明の別の主題は、連続水相を含む組成
物中でL-2-オキソチアゾリジン-4-カルボン酸を安定
化する方法であって、前記組成物に少なくとも一の金属
イオン封鎖剤及び少なくとも一の中和剤を導入すること
からなる段階を含み、前記中和剤が当該組成物の水相の
pHを5から8の値に調整するに十分な量で存在する方
法である。
【0030】本発明の組成物は、化粧品分野で、特に以
下の目的のために使用可能である: ・皮膚、体毛及び/または頭髪の脱色または漂白; ・髪の喪失の防止及び/または髪の再生の促進; ・光誘発性老化及び/または環境関連のストレスの防止
または処理、特にL-2-オキソチアゾリジン-4-カルボ
ン酸のラジカル捕捉特性のため;及び/または ・脂性肌の防止または処理、例えば挫瘡の処理。
【0031】本特許出願においては、環境関連のストレ
スは、都市生活、特に皮膚に接触した際に酸化反応を引
き起こしがちな、空気中に浮遊する汚染物質の微細な粒
子に皮膚がさらされることに関連した皮膚の劣化におけ
る全ての化学的及び/または物理的因子として定義され
る。これらの微細な粒子は、例えば、煙草の煙、排気ガ
スまたは工業排気に含まれる。これらは特定の汚濁物、
例えば窒素酸化物及び活性酸素中にある。皮膚状態の劣
化は、以下の一以上の症状に反映される:皺の形成、皮
膚の水分含量の低下、鱗屑の形成、顔色の輝きの喪失、
赤み等。
【0032】本発明の主題はまた、髪の喪失の防止及び
/または髪の再生の促進を目的とする組成物の製造のた
めの上記組成物の使用である。
【0033】
【実施例】以下の実施例は、本発明の詳説を目的とす
る。パーセンテージは組成物の各成分の全重量に対して
重量ベースで示した。
【0034】(実施例1)以下の組成物を調製した。 シクロへキサシロキサン 10% アプリコットオイル 6% グリセロール 5% 無水オクテニルコハク酸と架橋したデンプンのアンモニウム塩 3% ステアリルアルコール及びceteareth-20 2% メチルグルコースセスキステアラート 2% トリエタノールアミン 1.1% L-2-オキソチアゾリジン-4-カルボン酸 1% 保存料 0.6% キサンタンガム 0.25% EDTA二ナトリウム塩 0.05% 水 69%
【0035】得られた水中油型エマルジョンは、6.6
のpHを有し、以下の温度、4℃、25℃、37℃及び
45℃で少なくとも2ヶ月間安定であった。黄色化また
は組成物による臭気の発生は、この期間終了時に全く観
察されなかった。さらに、プロシステインの劣化のレベ
ルは、HPLCで決定して、5%未満であった。この組成物
を、朝及び/または晩に皮膚に適用し、色素沈着したシ
ミを消すことができた。
【0036】(実施例2:比較例)中和剤(トリエタノ
ールアミン)を含まないこと以外は、実施例1と同様の
エマルジョンを調製した。得られたエマルジョンは2.
4のpHを有していた。2ヶ月後、これは全ての温度
(4℃、25℃、37℃及び45℃)において著しい硫
黄臭を発生した。2ヶ月間、45℃にて保存したエマル
ジョンについて、L-2-オキソチアゾリジン-4-カルボ
ン酸の20%劣化も観察された。
【0037】(実施例3:比較例)金属イオン封鎖剤
(EDTA二ナトリウム塩)を含まないこと以外は、実
施例1と同様のエマルジョンを調製した。得られたエマ
ルジョンは6.6のpHを有していた。2ヶ月後、これ
は全ての温度(4℃、25℃、37℃及び45℃)にお
いて僅かな硫黄臭を有しており、37℃及び45℃にて
貯蔵されたエマルジョンの僅かな黄色化も観察された。
【0038】(実施例4:比較例)中和剤(トリエタノ
ールアミン)も金属イオン封鎖剤(EDTA二ナトリウ
ム塩)も含まないこと以外は、実施例1と同様のエマル
ジョンを調製した。得られたエマルジョンは2.3のp
Hを有していた。2ヶ月後、これは全ての温度(4℃、
25℃、37℃及び45℃)において著しい硫黄臭を有
し、黄色化を呈していた。2ヶ月間、45℃にて保存し
たエマルジョンについて、L-2-オキソチアゾリジン-
4-カルボン酸の14%劣化も観察された。上記実施例
は、金属イオン封鎖剤及び/または中和剤を含まない組
成物と比較して、本発明による組成物の優れた安定性を
明白に示している。
【0039】(実施例5)以下の組成物を調製した。 A相 ステアリルアルコール 1% グリセリルステアラートと ポリエチレングリコール(100EO)との混合物 2% シクロへキサシロキサン 10% B相 グリセロール 5% 水酸化ナトリウム 0.01% EDTA 0.05% 保存料 0.2% 水 適量 C相 キサンタンガム 0.2% 水 20% D相 L-2-オキソチアゾリジン-4-カルボン酸 1% トリエタノールアミン 1.1% 水 20% E相 オクテニルスクシナート変性デンプン 3% シリカ 4%
【0040】A相及びB相を別々に80℃に加熱し、そ
の後A相をB相に攪拌しつつ導入した。冷却後、C相を
得られたエマルジョンに添加し、次いでD相を、最後に
E相を約40℃にて添加した。得られたエマルジョンは
脂性肌のテカリを低減させることができた。
【0041】(実施例6)以下の組成物を調製した。 A相 鉱物オイル 10% イソプロピルミリスタート 2% ステアリン酸 2.05% ステアリルアルコール及びceteareth−20 0.7% グリセリルステアラート 0.5% B相 グリセロール 2% 保存料 0.2% 水 適量 C相 カーボマー 0.1% トリエタノールアミン 0.1% 水 20% D相 アルコール 10% E相 トリエタノールアミン 1.2% L-2-オキソチアゾリジン-4-カルボン酸 1.0% 水 15%
【0042】A相及びB相を別々に80℃に加熱し、そ
の後A相をB相に攪拌しつつ導入して水中油型エマルジ
ョンを得た。続いてここにC、D及びE相を添加した。
得られたエマルジョンは、汚染物質の有害な影響から皮
膚を保護するのに特に好適であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/425 A61K 31/425 A61P 17/14 A61P 17/14

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 L-2-オキソチアゾリジン-4-カルボ
    ン酸、少なくとも一の金属イオン封鎖剤及び少なくとも
    一の中和剤を含有する連続水相を含む組成物であって、
    前記中和剤が当該組成物の水相のpHを5から8の値に
    調整するに十分な量で存在することを特徴とする組成
    物。
  2. 【請求項2】 前記金属イオン封鎖剤が、EDTA;
    EDTA塩、例えばEDTAの二ナトリウム塩及び四ナ
    トリウム塩、またはEDTAの二カリウム塩;ココアン
    フォジアセタート二ナトリウム;ジエチレントリアミン
    五酢酸及びその塩、例えばジエチレントリアミン五酢酸
    の五ナトリウム塩;ニトリロ三酢酸の三ナトリウム塩;
    アスコルビン酸;クエン酸三ナトリウム;エチドロン酸
    及びその塩、例えばエチドロン酸の四ナトリウム塩;ジ
    エチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸の七ナト
    リウム塩;ジエチレントリアミンテトラメチレンホスホ
    ン酸の五ナトリウム塩;エチレントリアミンテトラメチ
    レンホスホン酸及びその塩、例えばエチレンジアミンテ
    トラメチレンホスホン酸の五ナトリウム塩;グルコヘプ
    タン酸ナトリウム及びこれらの混合物から選択されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 金属イオン封鎖剤が、EDTA塩であ
    ることを特徴とする請求項2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記中和剤が、水酸化ナトリウム;水
    酸化カリウム;アンモニア;有機塩基、例えばモノエタ
    ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
    ミン、アミノメチル-1,3-プロパンジオール、N-メ
    チルグルカミン及び塩基性アミノ酸、例えばアルギニン
    及びリジン;及びこれらの混合物から選択されることを
    特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の組成
    物。
  5. 【請求項5】 前記中和剤が、トリエタノールアミン
    であることを特徴とする請求項4に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 ビタミン、脱色剤、角質溶解剤及び/
    または剥離剤、カルマント(calmants)及びスクリーニ
    ング剤から選択される少なくとも一の別の活性剤を更に
    含むことを特徴とする請求項1から5に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 水中油型エマルジョンの形態であるこ
    とを特徴とする請求項1から6のいずれか一向に記載の
    組成物。
  8. 【請求項8】 連続水相を含む組成物中でL-2-オキ
    ソチアゾリジン-4-カルボン酸を安定化するための、少
    なくとも一の中和剤と組み合わせた少なくとも一の金属
    イオン封鎖剤の使用であって、前記中和剤が、当該組成
    物の水相のpHを5から8の値に調整するに十分な量で
    存在する使用。
  9. 【請求項9】 連続水相を含む組成物中でL-2-オキ
    ソチアゾリジン-4-カルボン酸を安定化する方法であっ
    て、前記組成物に少なくとも一の金属イオン封鎖剤及び
    少なくとも一の中和剤を導入することからなる段階を含
    み、前記中和剤が当該組成物の水相のpHを5から8の
    値に調整するに十分な量で存在する方法。
  10. 【請求項10】 皮膚、体毛及び/または頭髪の脱色
    または漂白のための化粧品組成物としての請求項1から
    7のいずれか一項に記載の組成物の使用。
  11. 【請求項11】 髪の喪失の防止及び/または髪の再
    生の促進のための化粧品組成物としての請求項1から7
    のいずれか一項に記載の組成物の使用。
  12. 【請求項12】 光誘発性老化及び/または環境関連
    のストレスの防止または処理のための化粧品組成物とし
    ての請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物の使
    用。
  13. 【請求項13】 脂性肌の防止または処理のための化
    粧品組成物としての請求項1から7のいずれか一項に記
    載の組成物の使用。
  14. 【請求項14】 髪の喪失の防止及び/または髪の再
    生の促進を目的とする組成物の製造のための請求項1か
    ら7のいずれか一項に記載の組成物の使用。
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