JP2000280914A - ステアリングコラムカバー - Google Patents

ステアリングコラムカバー

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JP2000280914A
JP2000280914A JP11088563A JP8856399A JP2000280914A JP 2000280914 A JP2000280914 A JP 2000280914A JP 11088563 A JP11088563 A JP 11088563A JP 8856399 A JP8856399 A JP 8856399A JP 2000280914 A JP2000280914 A JP 2000280914A
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Yukihiro Tanaka
幸広 田中
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UD Trucks Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はステアリングコラムカバーにおいて
スパイラルケーブルの巻き付き状態を固定するためのロ
ック部材の装着及び取り外しを容易にすることを目的と
する。 【解決手段】 車両のステアリングコラムの主要部分を
囲むように配置されるステアリングコラムカバー10で
あって、ステアリングホイールと対向する位置にステア
リングコラムの頂部を通す円形状の開口部10aを形成
するとともに、円形状の開口部10aの一部分に面する
位置に所定のロック部材を通すのに十分な大きさの切り
欠き10bを形成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のステアリン
グコラムの主要部分を囲むように配置されるステアリン
グコラムカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】ステアリングコラムカバーは、たとえば
実開平5−86751号公報に示されるように車両のス
テアリングホイールの下方に配置され、ステアリングコ
ラムの主要部分を囲むように設置される。ステアリング
ホイールは、ステアリングコラムの頂部にしっかりと固
定される。また、ステアリングホイールを回動可能にす
るために、ステアリングコラムの頂部は回動自在に支持
されている。また、一般にステアリングコラムの頂部は
円柱状に形成されている。
【0003】また、ステアリングホイール上に設置され
るホーンスイッチやエアバッグなどの電気回路を車体側
の電気回路と電気的に接続する必要があるが、ステアリ
ングホイールの回転動作を許容するために、渦巻き状に
巻回されたスパイラルケーブルが用いられる。このスパ
イラルケーブルは、ステアリングコラムの頂部に内蔵さ
れる。
【0004】スパイラルケーブルの一端は車体側に接続
され、他端はステアリングホイール側に接続される。ま
た、ステアリングホイールが中立の操舵位置にある時に
スパイラルケーブルが中間的な巻き付き状態になるよう
に組み付けられる。従って、ステアリングホイールを中
立状態から時計回り方向に回転するとスパイラルケーブ
ルは更に巻き付く方向又は巻き戻し方向に変形し、ステ
アリングホイールを中立状態から反時計回り方向に回転
するとスパイラルケーブルは巻き戻し方向又は更に巻き
付く方向に変形し、いずれの場合もステアリングホイー
ルの回転を妨げることなく電気接続状態を維持する。
【0005】このようなステアリングコラムを覆うステ
アリングコラムカバーの頂部には、一般に、ステアリン
グコラム頂部を露出させるために円形の開口部が形成さ
れている。ステアリングコラム及びステアリングホイー
ルの回転を妨げないように、前記開口部の径はステアリ
ングコラム頂部の径よりも少し大きく形成される。
【0006】また、ステアリングコラムカバーの機械的
強度を高めるため、その形状はステアリングホイールを
支持する部分を除いてステアリングコラムを包み込むよ
うに形成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ステアリング機構の組
付けを行う際には、ステアリングホイール及びステアリ
ングシャフトが中立の操舵位置にある時に前述のスパイ
ラルケーブルが中間的な巻き付き状態になるように組み
付ける必要がある。
【0008】ところが、ステアリングコラムの頂部は回
動自在になっているので、そのままでは部品搬送などの
際にスパイラルケーブルの巻き付き状態が変化する。従
って、ステアリング機構の組付けを行う際には、スパイ
ラルケーブルの巻き付き状態を確認してそれを調整しな
ければならない。しかし、スパイラルケーブルはその周
囲を他の部品で覆われているので巻き付き状態を確認す
ることはできない。
【0009】そこで、従来より部品の段階で予めスパイ
ラルケーブルの巻き付き状態を調整し、その巻き付き状
態がステアリング機構の組付けを行う前に変化しないよ
うに、所定のロック部材を用いてステアリングコラム頂
部を一時的に固定している。ところで、スパイラルケー
ブルを内蔵した円柱状の頂部は、比較的大きな厚みを有
している。もしも、前記頂部のほぼ全体がステアリング
コラムカバーの円形の開口部から露出するようにステア
リングコラムカバーを配置すると、露出した部分のほぼ
全体をステアリングホイールに収容する必要がある。し
かしながら、ステアリングホイール自体の厚みには制約
があるため、ステアリングコラムカバーの円形の開口部
から露出する前記頂部の厚みは小さい方が望ましい。
【0010】一方、前記頂部の一部分だけがステアリン
グコラムカバーの円形の開口部から露出するようにステ
アリングホイールカバーを配置すると、前記頂部とステ
アリングホイールカバーの開口部との隙間が小さいた
め、スパイラルケーブルの巻き付き状態を固定するため
のロック部材の装着及び取り外しが困難になる。また、
前記隙間を大きくするために、たとえばステアリングホ
イールカバーの開口部の径を単純に大きくするとステア
リングホイールカバーの機械的強度が著しく低下する。
【0011】本発明は、ステアリングコラムカバーにお
いてスパイラルケーブルの巻き付き状態を固定するため
のロック部材の装着及び取り外しを容易にすることを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1のステアリング
コラムカバーは、車両のステアリングコラムの主要部分
を囲むように配置されるステアリングコラムカバーであ
って、ステアリングホイールと対向する位置にステアリ
ングコラムの頂部を通す円形状の開口部を形成するとと
もに、前記円形状の開口部の一部分に面する位置に、所
定のロック部材を通すのに十分な大きさの切り欠きを形
成したことを特徴とする。
【0013】請求項1の発明によれば、開口部の一部分
に面する位置に切り欠きが形成されているので、ステア
リングコラムの頂部とステアリングコラムカバーの前記
開口部との隙間が小さい場合であっても、前記切り欠き
の部分には十分な開口空間が存在する。つまり、前記切
り欠きの空間を利用することによりステアリングコラム
の頂部の回転を止めるためのロック部材を装着したり、
それを取り外したりするための作業が容易になる。
【0014】ステアリングコラムの頂部とステアリング
コラムカバーの前記開口部との隙間を全周にわたって広
くする必要がないので、ステアリングコラムカバーの強
度低下を防止できる。請求項2は、請求項1のステアリ
ングコラムカバーにおいて、前記円形状の開口部の円周
方向に関する前記切り欠きの大きさを、前記ロック部材
の大きさよりも十分に大きくしたことを特徴とする。
【0015】ステアリング機構の組付けを行う際には、
ステアリングホイール及びステアリングシャフトが中立
の操舵位置にある状態でスパイラルケーブルが中間的な
巻き付き状態になるように組み付ける必要がある。この
ようなスパイラルケーブルの位置決めを正確に行うた
め、一般に、ステアリングコラムの頂部近傍には、固定
側と可動側とにそれぞれスパイラルケーブル位置決めマ
ークが形成されている。
【0016】請求項2の発明によれば、切り欠きの円周
方向の大きさがロック部材の大きさよりも十分に大きい
ので、切り欠きにロック部材を挿入した状態であって
も、切り欠きの残りの部分の空間からスパイラルケーブ
ル位置決めマークを覗き込むことができ位置決めが容易
である。請求項3は、請求項1のステアリングコラムカ
バーにおいて、ステアリングシャフトの軸と直交する面
からみた形状を矩形に近似した形状にするとともに、該
矩形の対角線上に近い位置に前記切り欠きを形成したこ
とを特徴とする。
【0017】ステアリングコラムカバーの形状を矩形に
すると、前記円形状の開口部の円周から矩形の各辺まで
の距離は、各辺と直交しかつ開口部の中心を通る各軸の
方向で小さくなる。それらの方向の各位置では、開口部
の周辺部の面積が小さいため、ステアリングコラムカバ
ーの機械的強度に大きな影響を及ぼす。請求項3の発明
によれば、矩形の対角線上に近い位置に前記切り欠きを
形成してあるため、切り欠きを設けてもステアリングコ
ラムカバーの機械的強度はほとんど変化しない。
【0018】請求項4は、請求項1のステアリングコラ
ムカバーにおいて、ステアリングコラムの頂部近傍の固
定されたスパイラルケーブル位置決めマークの形成位置
を内包する範囲に前記切り欠きを形成したことを特徴と
する。請求項4の発明によれば、前記切り欠きの部分か
ら固定されたスパイラルケーブル位置決めマークを覗き
込むことができる。従って、ステアリングコラムの頂部
とステアリングコラムカバーとの隙間が小さい場合であ
っても、スパイラルケーブル位置決めマークの位置を確
認しながら位置決めを行い組み付けることができる。
【0019】請求項5は、請求項1のステアリングコラ
ムカバーにおいて、前記切り欠きの前記開口部からみた
放射方向の幅が、運転者側からみて遠い位置は比較的大
きく、手前側に向かって徐々に小さくなるように、前記
切り欠きを非対称の形状に形成したことを特徴とする。
前記ロック部材の挿入や取り外しには比較的大きな空間
が必要であるが、スパイラルケーブル位置決めマークを
確認するために必要な空間は比較的小さい。請求項5の
発明においては、運転者側(あるいは作業者)からみて
遠い位置の切り欠きの空間が大きいので、その部分を通
して前記ロック部材の挿入や取り外しを行うことができ
る。その場合、前記ロック部材よりも手前の位置に切り
欠きの残りの空間が開口しているので、残りの空間から
スパイラルケーブル位置決めマークを確認することがで
きる。このような非対称の形状に前記切り欠きを形成す
ることによって、切り欠きの大きさを必要最小限に抑制
できる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明のステアリングコラムカバ
ーの1つの実施の形態について、図1〜図8を参照して
説明する。この形態は、全ての請求項に対応する。図1
はこの形態のステアリングコラムカバーの外観を示す分
解斜視図である。図2はステアリングコラム頂部及びス
テアリングコラムカバーを示す斜視図である。図3はス
テアリングコラム頂部にロック部材を装着した状態を示
す斜視図である。図4はステアリングコラム頂部及びス
テアリングコラムカバーをステアリングホイール側から
みた平面図である。
【0021】図5はステアリングコラム頂部にロック部
材を装着した状態を示す平面図である。図6はステアリ
ングコラム頂部及びステアリングコラムカバーを示す縦
断面図である。図7は図3のロック部材を通る面で切断
した状態を示す縦断面図である。図8はロック部材の断
面図である。
【0022】この形態では、請求項1の円形状の開口
部,ロック部材及び切り欠きは、それぞれ円形開口部1
0a,ロック部材30及び切り欠き部10bとして具体
化されている。また、請求項4のスパイラルケーブル位
置決めマークはスパイラルケーブル位置決めマーク32
に対応する。図1に示すステアリングコラムカバー10
は、図6に示すようにステアリングホイール40と連結
されるステアリングシャフト26を案内するステアリン
グコラムの大部分を包み込むような形状に構成されてい
る。組付けを容易にするために、ステアリングコラムカ
バー10は図1に示すように下側部材11と上側部材1
2とで脱着可能に構成されている。
【0023】ステアリングホイール40と対向するステ
アリングコラムカバー10の上面10cには、図1に示
すように円形開口部10a及び切り欠き部10bが形成
されている。円形開口部10aは円形に形成されてい
る。切り欠き部10bは円形開口部10aの一部分に面
する位置に形成されている。ステアリング機構を組み付
ける際には、図2,図3,図6に示すようにステアリン
グコラム頂部20の一部分が円形開口部10aから露出
するように配置される。従って、ステアリングコラムカ
バー10がステアリングコラム頂部20と干渉しないよ
うに、円形開口部10aの径はステアリングコラム頂部
20の径より少し大きくなっている。
【0024】ステアリングホイール40上にはホーンス
イッチやエアバッグなどの電気回路が配置されるので、
それらの回路と車体側とを電気的に接続する必要があ
る。しかし、ステアリングホイール40は時計回り又は
反時計回りに回転するので、その動きを妨げないように
電気ケーブルを配線する必要がある。そこで、この例で
は帯状に形成した電気ケーブルを渦巻き状に巻回したス
パイラルケーブル25を用いて、車体側の電気回路とス
テアリングホイール40上の電気回路とを接続してあ
る。すなわち、スパイラルケーブル25の一端が車体側
の電気回路と接続され、他端がステアリングホイール4
0上の電気回路と接続される。
【0025】図6に示すように、スパイラルケーブル2
5はステアリングコラム頂部20の筒状部材22の内側
に配置されている。筒状部材22は、下端側(矢印Zと
反対の方向)がベースプレート27を介してねじ29で
固定部材28に連結され、動かないようになっている。
筒状部材22の上端側には、回動可能な円形の回動プレ
ート21が配置されている。
【0026】この回動プレート21上に、ステアリング
ホイール40が固定される。回動プレート21上に固定
された2つの突起23,24は、ステアリングホイール
40と係合する。突起23,24は、組み付け時の位置
決めや回動プレート21とステアリングホイール40と
の相対的な回転の防止に役立つ。ステアリング機構の組
付けを行う際には、ステアリングシャフト26の回転方
向の位置が中立的な操舵状態である時に、スパイラルケ
ーブル25が中間的な巻き付き状態になるように位置合
わせして、回動プレート21,ステアリングシャフト2
6及びステアリングホイール40を互いに固定する必要
がある。
【0027】もしも、位置が大きくずれた状態で組み付
けると、スパイラルケーブル25の巻き付き可能範囲又
は巻き戻し可能範囲の余裕が小さくなるため、ステアリ
ングホイール40の回転可能範囲が時計回り又は反時計
回りについて制限される可能性がある。しかし、組付け
を行う前の部品又はモジュールの段階では、回動プレー
ト21は自由に回転できるため、その回転を規制しない
とスパイラルケーブル25の巻き付き状態が変化する。
【0028】そこで、スパイラルケーブル25の巻き付
き状態が変化しないように、組付けを行う前の部品又は
モジュールの段階では、図8に示すような形状のロック
部材30を図3,図5,図7に示すようにステアリング
コラム頂部20に取り付けておき、ベースプレート27
と回動プレート21とが相対的に回転しないように固定
する。なお、ロック部材30を取り付ける前に、予めス
パイラルケーブル25の巻き付き状態が中間的な状態に
なるように位置を調整する。
【0029】ロック部材30は、図8に示すようにそれ
ぞれ薄板状に形成された上端部30a,下端部30b,
中間部30c,取っ手部30d,30eを備えている。
このロック部材30は、樹脂のよう材料で構成され多少
弾性を有している。通常は、図8の(a)の形状になっ
ているが、取っ手部30d,30eを手で押さえて間隙
30gが小さくなるように変形させると、図8の(b)
のように中間部30cが変形し、下端部30bが変位す
る。
【0030】つまり、図8の(b)に示す状態でロック
部材30を所定位置に装着したり取り外したりすること
ができる。また、図8の(a)の状態に戻すと図7に示
すようにロック部材30が回動プレート21とベースプ
レート27とを相対的に固定する。図8に示すように、
ロック部材30の上端部30aには回動プレート21の
突起23と確実に係合するように穴30fが形成されて
いる。
【0031】ところで、図6に示すようにステアリング
コラム頂部20はスパイラルケーブル25を内蔵してい
るため矢印Z方向に比較的大きな厚みを有している。も
しも、ステアリングコラムカバー10の上面10cから
突出する部分のステアリングコラム頂部20の厚みHが
大きいと、それをステアリングホイール40に収容する
必要があるためステアリングホイール40の厚みが大き
くなる。
【0032】しかし、ステアリングホイール40の厚み
には制限があり、特にエアバッグなどをステアリングホ
イール40に収容する場合には、厚みの大きなステアリ
ングコラム頂部20の全体を収容するような余裕はな
い。もしも、ステアリングコラム頂部20のほぼ全体が
ステアリングコラムカバー10の上面10cから突出し
ている場合には、それが露出しているためロック部材3
0のステアリングコラム頂部20への装着や取り外しは
容易に行うことができる。
【0033】一方、ステアリングホイール40の厚みの
制約があるため、現実には図6に示すようにステアリン
グコラムカバー10の上面10cから突出するステアリ
ングコラム頂部20の厚みHを小さくするのが望まし
い。しかし、図6のように配置した場合には、ステアリ
ングコラムカバー10の円形開口部10aとステアリン
グコラム頂部20の外周との隙間が小さいため、ロック
部材30の装着や取り外しが困難になる。
【0034】たとえば、ステアリングコラムカバー10
の円形開口部10aの径を大きくするれば、それとステ
アリングコラム頂部20の外周との隙間を広げることが
できる。しかし、その場合にはステアリングコラムカバ
ー10の上面10cに残った面積が小さくなるため、ス
テアリングコラム頂部20の機械的強度が低下する可能
性がある。
【0035】特に、図4に示すようにステアリングコラ
ムカバー10の上面10cが矩形に近似した形状になっ
ている場合には、円形開口部10aの円周から矩形の各
辺までの距離d1,d2が小さいため、その部分の強度
が著しく低下する可能性がある。そこで、この例では図
1に示すようにステアリングコラムカバー10の円形開
口部10aの一部分に面する位置に、切り欠き部10b
が形成してある。切り欠き部10bの部分では、ステア
リングコラムカバー10とステアリングコラム頂部20
との隙間が十分に確保されているので、その部分からロ
ック部材30を挿入したり取り外したりすることは容易
である。
【0036】具体的には、切り欠き部10bの放射方向
の大きさはロック部材30の下端部30bの大きさより
も少し大きくなっている。従って、ロック部材30の下
端部30b及び中間部30cを切り欠き部10bの隙間
に通すことができる。また、切り欠き部10bを形成し
た位置は図1,図2,図4に示すように上面10cの矩
形の対角線の方向、つまり斜め方向になっている。この
ような位置に切り欠き部10bを形成する場合には、円
形開口部10a及び切り欠き部10bから矩形の各辺ま
での距離d1,d2の減少を避けることができるので、
ステアリングコラムカバー10の機械的強度を十分に確
保できる。しかも、ステアリングシャフト26から横方
向(X方向)にずれた位置に切り欠き部10bが存在す
るため、組付けの際にロック部材30を取り外す作業が
容易になる。
【0037】この例では、切り欠き部10bの円周方向
の長さはロック部材30に比べて2倍程度に大きくなっ
ている。また、切り欠き部10bの形状は非対称形状に
なっている。具体的に説明すると、図4に示すように運
転者の位置からみて遠い部分では切り欠き部10bの放
射方向の深さg1が比較的大きく、この深さは手前側に
向かって徐々に小さくなっている。深さg1は、ロック
部材30を通すのに十分な大きさになっている。
【0038】一方、固定側のベースプレート27には図
7に示すようにスパイラルケーブル位置決めマーク32
が形成されている。また、回動プレート21上にはスパ
イラルケーブル位置決めマーク31が形成されている。
これらのスパイラルケーブル位置決めマーク31,32
は、スパイラルケーブル25の巻き付き状態を中間状態
にするための指標である。作業者は、組付けの際に2つ
のスパイラルケーブル位置決めマーク31,32の位置
が一致するようにベースプレート27と回動プレート2
1との回転方向の相対位置を調整して組み付けを行う。
これにより、正確な位置合わせが実現する。
【0039】また、図4,図5に示すように切り欠き部
10bの範囲内に、固定側のスパイラルケーブル位置決
めマーク32が配置されている。このため、作業者は切
り欠き部10bの部分からスパイラルケーブル位置決め
マーク32を覗き込むことができる。特に、図5に示す
ように運転者側(作業者側)からみてロック部材30よ
りも近い位置にスパイラルケーブル位置決めマーク32
が配置されているので、ロック部材30が装着されてい
る状態であってもその手前側から切り欠き部10bを介
してスパイラルケーブル位置決めマーク32を確認でき
る。また、修理や点検などを行う際にはスパイラルケー
ブル位置決めマーク32,31を位置合わせした状態を
確認しながら再びロック部材30を装着できるので、非
常に作業性がよい。
【0040】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれば
切り欠きの空間を利用することによりステアリングコラ
ムの頂部の回転を止めるためのロック部材を装着した
り、それを取り外したりするための作業が容易になる。
また、ステアリングコラムの頂部とステアリングコラム
カバーの開口部との隙間を全周にわたって広くする必要
がないので、ステアリングコラムカバーの強度低下を防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のステアリングコラムカバーの外観
を示す分解斜視図である。
【図2】ステアリングコラム頂部及びステアリングコラ
ムカバーを示す斜視図である。
【図3】ステアリングコラム頂部にロック部材を装着し
た状態を示す斜視図である。
【図4】ステアリングコラム頂部及びステアリングコラ
ムカバーをステアリングホイール側からみた平面図であ
る。
【図5】ステアリングコラム頂部にロック部材を装着し
た状態を示す平面図である。
【図6】ステアリングコラム頂部及びステアリングコラ
ムカバーを示す縦断面図である。
【図7】図3のロック部材を通る面で切断した状態を示
す縦断面図である。
【図8】ロック部材の断面図である。
【符号の説明】
10 ステアリングコラムカバー 10a 円形開口部 10b 切り欠き部 11 下側部材 12 上側部材 20 ステアリングコラム頂部 21 回動プレート 22 筒状部材 23,24 突起 25 スパイラルケーブル 26 ステアリングシャフト 27 ベースプレート 28 固定部材 29 ねじ 30 ロック部材 31,32 スパイラルケーブル位置決めマーク 40 ステアリングホイール

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のステアリングコラムの主要部分を
    囲むように配置されるステアリングコラムカバーであっ
    て、 ステアリングホイールと対向する位置にステアリングコ
    ラムの頂部を通す円形状の開口部を形成するとともに、 前記円形状の開口部の一部分に面する位置に、所定のロ
    ック部材を通すのに十分な大きさの切り欠きを形成した
    ことを特徴とするステアリングコラムカバー。
  2. 【請求項2】 請求項1のステアリングコラムカバーに
    おいて、前記円形状の開口部の円周方向に関する前記切
    り欠きの大きさを、前記ロック部材の大きさよりも十分
    に大きくしたことを特徴とするステアリングコラムカバ
    ー。
  3. 【請求項3】 請求項1のステアリングコラムカバーに
    おいて、ステアリングシャフトの軸と直交する面からみ
    た形状を矩形に近似した形状にするとともに、該矩形の
    対角線上に近い位置に前記切り欠きを形成したことを特
    徴とするステアリングコラムカバー。
  4. 【請求項4】 請求項1のステアリングコラムカバーに
    おいて、ステアリングコラムの頂部近傍の固定されたス
    パイラルケーブル位置決めマークの形成位置を内包する
    範囲に前記切り欠きを形成したことを特徴とするステア
    リングコラムカバー。
  5. 【請求項5】 請求項1のステアリングコラムカバーに
    おいて、前記切り欠きの前記開口部からみた放射方向の
    幅が、運転者側からみて遠い位置は比較的大きく、手前
    側に向かって徐々に小さくなるように、前記切り欠きを
    非対称の形状に形成したことを特徴とするステアリング
    コラムカバー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008037189A (ja) * 2006-08-03 2008-02-21 Nissan Motor Co Ltd 車両用操舵装置および、そのシャフトカバー
CN100402349C (zh) * 2005-02-08 2008-07-16 本田技研工业株式会社 转向柱罩结构

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