JP2000280704A - ホイールキャップのフィルム貼着方法とその装置 - Google Patents

ホイールキャップのフィルム貼着方法とその装置

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JP2000280704A
JP2000280704A JP11091131A JP9113199A JP2000280704A JP 2000280704 A JP2000280704 A JP 2000280704A JP 11091131 A JP11091131 A JP 11091131A JP 9113199 A JP9113199 A JP 9113199A JP 2000280704 A JP2000280704 A JP 2000280704A
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JP
Japan
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film
box
cap
compressed air
vacuum
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JP11091131A
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English (en)
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Tamio Yatsuyanagi
太美雄 八柳
Shingo Tsukui
慎吾 津久井
Toru Shimizu
徹 清水
Takayuki Sato
隆行 佐藤
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Topy Industries Ltd
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Topy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素な設備で安価にホイールキャップに意匠
を付与する方法とその装置の提供。 【解決手段】 テーブル20を上昇させテーブル20に
ホイールのキャップ10をセットする工程と、テーブル
20を上部開放の真空ボックス30内に入れフィルム5
0を真空ボックス30の上端にセットする工程と、ヒー
ターでフィルム50を加熱する工程と、下部開放の圧空
ボックス40を真空ボックス30上にセットする工程
と、真空ボックス30内を減圧する工程と、テーブル2
0を圧空ボックス40内の位置まで上昇させ圧空ボック
ス40内を加圧する工程と、圧空ボックス40を外しフ
ィルム50が貼着されたキャップ10を取り出し余分な
フィルムをトリミングする工程と、からなるホイールキ
ャップのフィルム貼着方法とその装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用ホイール
のキャップにフィルムを貼着する方法とその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用ホイールのキャップの意
匠を高めるために、キャップ表面にコート層を形成した
り、フィルムを貼着する場合がある。コート層を形成す
る場合は、有機溶剤系塗料による焼付け塗装で意匠面を
付与する。この方法は、有機溶剤を含む塗料をスプレー
ガン等でキャップに塗布し、加熱炉を通して焼き付ける
工程を何度も繰り返すことで行われる。印字やロゴマー
ク等を付与する場合はマスキング処理等で塗装してい
る。転写フィルムの場合は、樹脂材料製のホイールキャ
ップの場合は、転写フィルムを金型で挟み込み、ポリプ
ロピレン等の溶融樹脂をキャビティーに圧送し、鋳造と
同時に意匠を付与する、いわゆるインモールド成形が一
般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のホイー
ルキャップのフィルム貼着方法とその装置にはつぎの問
題がある。有機材料系塗料による焼付け塗装で意匠面を
付与する場合、製造工程が多く、製造コストが高く、装
置が大型化すること、意匠性が単純になること、環境に
悪いこと、等の問題がある。転写フィルムにより意匠を
付与する場合、射出成形機など設備が高価になること、
形状ごとに金型が必要となり治具費がかかること、樹脂
の溶融熱が高いので、意匠構成も単純となること、等の
問題がある。本発明の目的は、簡素な設備で安価にホイ
ールキャップに意匠を付与する方法とその装置を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎの通りである。 (1) テーブルを上昇させ該テーブルにホイールのキ
ャップをセットする工程と、前記テーブルを上部開放の
真空ボックス内に入れフィルムを該真空ボックスの上端
にセットする工程と、ヒーターで前記フィルムを加熱す
る工程と、下部開放の圧空ボックスを前記真空ボックス
上にセットする工程と、前記真空ボックス内を減圧する
工程と、前記テーブルを前記圧空ボックス内の位置まで
上昇させ前記圧空ボックス内を加圧する工程と、前記圧
空ボックスを外し前記フィルムが貼着されたキャップを
取り出し余分なフィルムをトリミングする工程と、から
なるホイールキャップのフィルム貼着方法。 (2) キャップを保持する上下動可能なテーブルと、
上部が開放され内部に前記テーブルが入る真空ボックス
と、下部が開放され前記真空ボックスに着脱可能にセッ
トされ内部に前記テーブルが進入可能な圧空ボックス
と、フィルムを加熱するヒーターと、からなるホイール
キャップのフィルム貼着装置。
【0005】上記(1)のホイールキャップのフィルム
貼着方法および上記(2)のホイールキャップのフィル
ム貼着装置では、フィルムをホイールキャップに貼着す
ることにより意匠を付与するため、キャップ形状が嵌ま
るテーブルと、圧力が3kg/cm2 〜5kg/cm2
の工場の工業用エアーと、フィルム加熱用のヒーター
と、真空ボックスと、圧空ボックスと、で構成されてい
るため、大がかりな設備が不要となり、簡素な設備で安
価にホイールキャップに意匠を付与することができる。
また、フィルムをキャップに接着しているだけであり、
塗装焼付け等の化学反応で意匠面を付与するものではな
いため、フィルムの張り替えが可能である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明実施例のホイールキャップ
のフィルム貼着方法の実施に用いる装置は、キャップ1
0とキャップ10を保持するテーブル20と、テーブル
20が入る真空ボックス30と、真空ボックス30に着
脱可能にセットされ内部にテーブル20が進入可能な圧
空ボックス40と、フィルム50と、フィルム50を加
熱するヒーター60と、を有している。本発明実施例の
ホイールキャップのフィルム貼着方法の実施に用いる装
置は、さらにテーブル20を上下動させるテーブル昇降
シリンダ21と、フィルム50を把持し固定するクラン
プ51と、大気バルブ70と、圧空バルブ71と、真空
バルブ72と真空発生機73と、を有している。
【0007】キャップ10は、鋼製、またはアルミ製、
または樹脂製の材質からなり、自動車用ホイールに取付
けられる。テーブル20は、テーブル昇降シリンダ21
に取付けられており、テーブル昇降シリンダ21により
上下動可能とされており、上面にキャップ10を乗せて
キャップ10を保持可能となっている。真空ボックス3
0は、上部31が上方に向って開口されている。真空ボ
ックス30の底部34には、真空バルブ72と連通する
図示略のホースが嵌合可能とされた第1の通気穴32が
形成されており、テーブル昇降シリンダ21が挿通可能
な挿通穴33が形成されている。真空ボックス30は、
テーブル20が上部31から出入り可能とされている。
【0008】圧空ボックス40は、下部41が下方に向
って開口されている。圧空ボックス40の上端には、大
気バルブ70および圧空バルブ71と連通する図示略の
ホースが嵌合可能とされた第2の通気穴42が形成され
ている。圧空ボックス40の下部41を真空ボックス3
0の上部31に合わせることにより、圧空ボックス40
は真空ボックス30とセットされ、内部に気密空間を形
成可能となっている。圧空ボックス40は、テーブル2
0が下部41から進入可能とされている。フィルム50
は、表面に印刷可能な層を有し、ユーザーの好みに合わ
せて模様、図柄、文字、写真を付与できるものを使用す
るか、またはシルクスクリーン印刷で絵付けしたもの
や、ホログラムフィルムを使用し貼着面には接着層があ
るものを使用する。フィルム50はクランプ51により
把持され、真空ボックス30と圧空ボックス40により
挟まれる。
【0009】ヒーター60は、フィルム50の加熱用に
用いられる、たとえば赤外線による加熱装置であり、フ
ィルム50を加熱することによりフィルム50に延伸性
をもたせ、球面形状に馴染むようにする。またフィルム
50の接着層も加熱することで、粘着度が向上する。ヒ
ーター60によるフィルム50の加熱時間は、タイマー
もしくは放射温度計等で管理することが望ましい。テー
ブル昇降シリンダ21はテーブル20を上下動させる働
きをする。キャップ10がセットされたテーブル20
は、完全に真空ボックス30内に入るまで、テーブル昇
降シリンダ21により下方に移動可能とされており、テ
ーブル20が真空ボックス30とセットされた圧空ボッ
クス40内に完全にまたはほぼ完全に進入するまで、テ
ーブル昇降シリンダ21により上方に移動可能とされて
いる。
【0010】クランプ51はフィルム50を把持し固定
する働きをする。大気バルブ70は、圧空ボックス40
と圧空バルブ71との間の枝分かれ部位に位置してお
り、圧空ボックス40の内部と外気(大気)との気体の
流れを制御する働きをする。大気バルブ70を開くこと
により、圧空ボックス40の内部は外気と連通し大気圧
となる。
【0011】圧空バルブ71は、圧空ボックス40と3
kg/cm2 〜5kg/cm2 の圧力とされたエアー8
0との気体の流れを制御する働きをする。圧空バルブ7
1を開くことにより圧空ボックス40内を加圧すること
ができる。真空バルブ72は、真空ボックス30と真空
発生機73との間に位置しており、真空ボックス30の
内部の気体の真空発生機73側への移動を制御する働き
をする。真空バルブ72を開くことにより真空ボックス
30の内部を減圧することができる。真空発生機73
は、たとえばベンチュリバルブからなる。
【0012】つぎに、本発明実施例のホイールキャップ
のフィルム貼着方法を説明する。図1に示すように、テ
ーブル昇降シリンダ21でテーブル20を上昇させ、キ
ャップ10をテーブル20上にセットする。図2に示す
ように、キャップ10がセットされたテーブル20を、
全体が真空ボックス30内部に入るまで、テーブル昇降
シリンダ21により下降させる。フィルム50をクラン
プ51で把持し、フィルム50を真空ボックス30の上
部31にセットする。
【0013】図3に示すように、外部からヒーター60
をフィルム50の上方にセットし、フィルム50を加熱
する。この時、加熱時間は、タイマーまたは放射温度計
などで管理することが望ましい。図4に示すように、圧
空ボックス40の下部41を、加熱されたフィルム50
を介して、真空ボックス30の上部31に合わせてシー
ルする。図5に示すように、大気バルブ70を開き、圧
空バルブ71を閉じ、真空バルブ72を開くと、フィル
ム50が真空ボックス30の底部34側に吸引され、キ
ャップ10の意匠面である上面部に馴染む。
【0014】図6に示すように、フィルム50の真空ボ
ックス30の底部34側への吸引力に抗して、テーブル
20を上昇させる。次いで、図7に示すように、大気バ
ルブ70を閉じ、圧空バルブ71を開くことにより、フ
ィルム50がキャップ10のサイド(外周部)エッジ1
1にも馴染み、吸引力と圧空力により強固にフィルム5
0をキャップ10に貼着することができる。図8に示す
ように、圧空ボックス40を真空ボックス30から上昇
させて外し、フィルム50を把持しているクランプ51
を開放し、フィルム50が貼着したキャップ10を取り
外す。最後にキャップ10の意匠面からはみ出した余分
なフィルムをトリミングしてキャップ10へのフィルム
50の貼着は完成する。
【0015】つぎに、作用を説明する。キャップ10へ
のフィルム50の貼着方法として、真空バルブ72を開
くことによりフィルム50が真空ボックス30の底部3
4側に吸引されてキャップ10の表面にフィルム50が
貼着され、さらに、圧空バルブ71を開くことによりフ
ィルム50がキャップ10側に押し付けられるため、キ
ャップ10に確実にフィルム50を馴染ませることがで
きる。また、テーブル20がテーブル昇降シリンダ21
により上下動可能とされているため、フィルム50をキ
ャップ10のサイドエッジ部(外周部)まで馴染ませる
ことができる。また、設備が簡便なため、カーショップ
などでも製造可能である。
【0016】さらに、本発明実施例のフィルム貼着方法
では、ホイールのキャップは、装置の大きさを変えるこ
とにより、ディスクのハブ穴およびその近傍を覆うセン
ターキャップと、ディスクの全体、またはほぼ全体を覆
うフルキャップと、の両方に、フィルムを貼着すること
ができる。また、キャップ10の材質に無関係にフィル
ム50を貼着することができる。
【0017】
【発明の効果】請求項1のホイールキャップのフィルム
貼着方法および請求項2のホイールキャップのフィルム
貼着装置によれば、フィルムをホイールキャップに貼着
することにより意匠を付与するため、治具はテーブル
と、フィルム加熱用のヒーターと、真空ボックスと、圧
空ボックスと、で構成されているため、大がかりな設備
が不要であり、簡素な設備で安価に、ホイールキャップ
に意匠を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホイールキャップのフィルム貼着方法
およびその装置における、キャップをテーブルにセット
した状態を示す断面図である。
【図2】本発明のホイールキャップのフィルム貼着方法
およびその装置における、フィルムを真空ボックスにセ
ットした状態を示す断面図である。
【図3】本発明のホイールキャップのフィルム貼着方法
およびその装置における、ヒーターでフィルムを加熱す
る状態を示す断面図である。
【図4】本発明のホイールキャップのフィルム貼着方法
およびその装置における、圧空ボックスを真空ボックス
側に移動させシールした状態を示す断面図である。
【図5】本発明のホイールキャップのフィルム貼着方法
およびその装置における、大気バルブを開き、圧空バル
ブを閉じ、真空バルブを開いた状態を示す断面図であ
る。
【図6】図5の状態において、テーブルを上昇させた状
態を示す断面図である。
【図7】本発明のホイールキャップのフィルム貼着方法
およびその装置における、大気バルブを閉じ、圧空バル
ブを開いた状態を示す断面図である。
【図8】本発明のホイールキャップのフィルム貼着方法
およびその装置における、圧空ボックスを真空ボックス
から外した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 キャップ 20 テーブル 21 テーブル昇降シリンダ 30 真空ボックス 40 圧空ボックス 50 フィルム 60 ヒーター 70 大気バルブ 71 圧空バルブ 72 真空バルブ 73 真空発生機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 徹 東京都千代田区四番町5番地9 トピー工 業株式会社内 (72)発明者 佐藤 隆行 東京都千代田区四番町5番地9 トピー工 業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーブルを上昇させ該テーブルにホイー
    ルのキャップをセットする工程と、 前記テーブルを上部開放の真空ボックス内に入れフィル
    ムを該真空ボックスの上端にセットする工程と、 ヒーターで前記フィルムを加熱する工程と、 下部開放の圧空ボックスを前記真空ボックス上にセット
    する工程と、 前記真空ボックス内を減圧する工程と、 前記テーブルを前記圧空ボックス内の位置まで上昇させ
    前記圧空ボックス内を加圧する工程と、 前記圧空ボックスを外し前記フィルムが貼着されたキャ
    ップを取り出し余分なフィルムをトリミングする工程
    と、からなるホイールキャップのフィルム貼着方法。
  2. 【請求項2】 キャップを保持する上下動可能なテーブ
    ルと、 上部が開放され内部に前記テーブルが入る真空ボックス
    と、 下部が開放され前記真空ボックスに着脱可能にセットさ
    れ内部に前記テーブルが進入可能な圧空ボックスと、 フィルムを加熱するヒーターと、からなるホイールキャ
    ップのフィルム貼着装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015194679A1 (en) * 2014-06-16 2015-12-23 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Decorated cast article or decorated forged article

Cited By (2)

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