JP2000279024A - 汎用コンバイン - Google Patents

汎用コンバイン

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JP2000279024A
JP2000279024A JP11093954A JP9395499A JP2000279024A JP 2000279024 A JP2000279024 A JP 2000279024A JP 11093954 A JP11093954 A JP 11093954A JP 9395499 A JP9395499 A JP 9395499A JP 2000279024 A JP2000279024 A JP 2000279024A
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JP
Japan
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culm
guide plate
general
rotor
threshing
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JP11093954A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Eto
哲郎 衛藤
Teruyoshi Tonami
照喜 戸波
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Publication of JP2000279024A publication Critical patent/JP2000279024A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】排稈を圃場に偏らずに排出できるようにする。 【解決手段】刈取部(3) の後方にフィーダハウス(35)を
介して脱穀部(5) を連設し、同脱穀部(5) の内部に、ス
クリュー型の第1、第2ロータ(51)(52)を前側方から順
に設並した汎用コンバインにおいて、前記第2ロータ(5
2)の後方一側に設けた排稈口(60)に、排稈落下位置を調
整する排稈ガイド板(G) を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汎用コンバインに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自走可能の走行部に、刈取部と、
スクリュー羽根を外周に突設したスクリュー型の二つの
ロータ及び各ローラの下方にそれぞれ配置した受網を具
備する脱穀部とを配設し、圃場を走行しながら刈取部で
刈り取った穀稈を、脱穀部内で前記ロータに回転によっ
て受網上を搬送しながら順次脱穀する汎用コンバインが
あった。
【0003】また、かかるコンバインは、後部側ロータ
の後方部に排稈口を設けて、同排稈口から脱穀後の排稈
を機外に排出するように構成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記汎用コ
ンバインでは、排稈口が機体の一側に設けられているた
めに、排出された排稈は同列的に集中することになる。
排稈が圃場に偏っていると、後に耕作する場合等に排稈
を圃場に均す作業に手間がかかるので、排稈を分散して
排出できるコンバインが望まれているが、そのようなも
のは未だ存在しない。
【0005】また、排稈が排稈口に集中すると目詰まり
するおそれがあり、円滑な排稈作業が行われなければ脱
穀性能も低下してしまうので排稈作業のさらなる円滑化
も課題となっている。
【0006】本発明は、上記課題を解決することのでき
る汎用コンバインを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の本発明では、刈取部の後方にフィー
ダハウスを介して脱穀部を連設し、同脱穀部の内部に、
スクリュー型の第1、第2ロータを前側方から順に設並
した汎用コンバインにおいて、前記第2ロータの後方一
側に設けた排稈口に、排稈落下位置を調整する排稈ガイ
ド板を設けた。したがって、排稈の落下位置を同列的に
集中させずに、機体の端部側から中央側まで分散させる
ことができるので、後に排稈を圃場に均す作業も容易と
なり、耕作に手間を取ることがなくなる。
【0008】また、請求項2記載の本発明では、排稈ガ
イド板を、排稈を排稈口の略真下に落下させる初期位置
と、排稈を排稈口よりも中央寄りに落下させる中央位置
とに往復動可能に構成し、しかも、位置変更を運転者の
手元操作により行えるようにした。
【0009】さらに、請求項3記載の本発明では、第
1、第2ロータに異常負荷が生じると、排稈ガイド板は
初期位置に自動復帰することとした。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る汎用コンバインは、
刈取部の後方にフィーダハウスを介して脱穀部を連設
し、同脱穀部の内部に、スクリュー型の第1、第2ロー
タを前側方から順に設並した汎用コンバインにおいて、
前記第2ロータの後方一側に設けた排稈口に、排稈落下
位置を調整する排稈ガイド板を設けたものである。
【0011】すなわち、脱穀部に2個のロータを配置し
ており、各ロータの回転軸芯は、機体の進行方向、すな
わち、脱穀部への穀稈の搬送方向に直交するように設け
られている。したがって、脱穀部に搬入された穀稈が最
初のロータの外周面に突設されたスクリュー羽根に直接
圧接されて、穀稈の取り込み性能を向上させている。
【0012】かかる構成において、上記第2ロータの後
方一側に排稈口を設け、同排稈口に臨ませて排稈ガイド
板を設けたことに特徴がある。
【0013】この排稈ガイド板は、排稈を排稈口の略真
下に落下させる初期位置と、排稈を排稈口よりも中央寄
りに落下させる中央位置とに往復動可能に構成してお
り、さらに、位置変更を運転者の手元操作により行える
ように構成している。
【0014】したがって、排稈ガイド板を適宜中央位置
に切り換えることにより、脱穀部の各ロータにより脱穀
処理された排稈を偏ることなく排出することができ、後
に排稈を圃場に均す作業も容易となり、耕作に手間を取
ることがなくなる。
【0015】また、ガイド板の往復動を繰り返すことに
より、排稈口で目詰まりすることが防止でき、円滑な脱
穀作業を行うことができる。
【0016】また、この排稈ガイド板を駆動するアクチ
ュエータとしては、電動シリンダや電動モータを好適に
使用することができる。
【0017】さらに、例えば排稈ガイド板を機体中央側
に進出させた中央位置にしていた場合、排稈口が狭まる
のでやがては排稈が集中し、第1、第2ロータに異常負
荷が生じる場合があるが、ロータに異常負荷がかかる
と、排稈の投げだし力が弱まってしまい、排稈が中途に
滞って脱穀能率が低下し、さらに、そのような状態で作
業を終えた場合、次の再始動時に目詰まり状態となって
円滑に脱穀作業を開始できないおそれがある。
【0018】そこで、ロータに異常負荷がかかると、排
稈ガイド板を排稈集束位置に自動復帰するように構成す
ることが望ましく、そこで、例えば、ロータの負荷検知
手段を設け、検出信号に基づいて排稈ガイド板を自動復
帰させるようにすることができる。
【0019】このように、本発明によれば、脱穀後の排
稈の排出が円滑に行えるので、脱穀能率も向上する。
【0020】
【実施例】以下、添付図に示す実施例に基づいて、本発
明を具体的に説明する。
【0021】図1は、本実施例に係る汎用コンバインA
の全体側面図、図2は刈取部及び脱穀部の平面視による
説明図である。
【0022】図1に示すように、本実施例に係る汎用コ
ンバインAは、走行部1の上方に本機Bを搭載し、同本
機Bの前方に刈取部3と搬送部4とを昇降自在に突設し
ている。
【0023】走行部1は、左右一対の走行フレーム11の
前後端部に、それぞれ従動輪12と駆動輪13とを軸支する
とともに、同走行フレーム11の下面に複数の転動輪14を
軸支し、これらの外周に履帯15を巻回してクローラ式の
走行部1を構成している。
【0024】また、本機Bと走行フレーム11との間に、
左右一対の傾動機構16を介設している。
【0025】同傾動機構16は、本機Bの下面前後部にそ
れぞれ左右方向に伸延した枢軸17,17を架設し、各枢軸1
7,17 にそれぞれ略L字形状の第1・第2昇降アーム18,
18の屈折部を回動自在に枢着し、各昇降アーム18,18 の
前端部を走行フレーム11の前後部にそれぞれ回動自在に
枢着し、さらに、各昇降アーム18,18 の上端部同志を連
結杆19を介して連結しており、本機Bに対し走行部1を
平行状態を保持したままで上下移動できるようにしてい
る。そして、第1昇降アーム18の上端部と本機Bとの間
に傾動用油圧シリンダ20を介装し、同傾動用油圧シリン
ダ20の伸縮作動により、左右の走行フレーム11,11 を個
別に上下移動させ、一方の走行部1がぬかるみ等で沈み
込んでも本機Bの水平を保持できるようにしている。
【0026】刈取部3は、プラットホーム30の前端縁に
刈刃装置31を配置し、同刈刃装置31の上方に昇降リンク
32を介して掻込みリール33を配置しており、刈刃装置31
が刈取った穀稈をプラットホーム30中に掻込むようにし
ている。また、プラットホーム30の内部に、左右方向に
伸延した横送りオーガ34を軸支しており、同横送りオー
ガ34の回転によりプラットホーム30の中央からやや左よ
りの位置に刈取穀稈を集積するようにしている。21は刈
取る穀稈を他の穀稈と区分する分草板であり、後に詳述
するように、刈取開始と刈取終了を検出する検出スイッ
チS'を備えている。
【0027】搬送部4は、前記刈取部3後面の刈取穀稈
集積位置にフィーダハウス35の前端部を連通連結し、同
フィーダハウス35の後端部を後述する脱穀部5の穀稈入
口36に上下回動自在に連通連結しており、フィーダハ
ウス35の内部に配設した刈取穀稈コンベア37により、
フィーダハウス35中の刈取穀稈を脱穀部5に搬送するよ
うにしている。
【0028】また、フィーダハウス35の下面と本機Bと
の間に昇降用油圧シリンダを介設して、同昇降用油圧シ
リンダの伸縮作動により、刈取部3と搬送部4とを昇降
させるようにしている。
【0029】前記フィーダハウス35の上方には、内部に
運転席39や走行ハンドル40等を収納したキャビン41を配
設しており、同キャビン41が本機Bの前側中央上部に位
置しているので視界が良好であり、特に、刈取部3前方
の視界が良好なので刈取状態の確認が容易である。
【0030】キャビン41の後方には脱穀部5を配設して
いる。脱穀部5は、図1及び図2に示すように、大径の
第1ロータ51と小径の第2ロータ52とを、軸芯を水平に
し、かつ、進行方向と直交させて軸支しており、各ロー
タ51,52 の外周面にそれぞれ第1・第2スクリュー羽根
53,54 を突設している。なお、第1・第2スクリュー羽
根53,54 の外周には、図示しない多数の扱歯を突設し
て、穀稈を効果的に切断するようにしている。
【0031】前記第1・第2ロータ51,52 の下方には、
それぞれ第1・第2スクリュー羽根53,54 から所定間隙
を保持して第1・第2受網55,56 を配設して第1・第2
扱室D1,D2 を構成し、前記第1・第2ロータ51,52 の間
に仕切壁57を設けるとともに、第2ロータ52の後方に後
壁58を設け、さらに、前記仕切壁57の右側端部に連通口
59を設けるとともに、後壁58の左側端部には排稈口60を
設けている。
【0032】そして、第1ロータ51の回転により、フィ
ーダハウス35から送給された刈取穀稈を第1受網55上に
引き込み、第1受網55上を進行方向に対して右側方向に
搬送しながら脱穀処理し、連通口59を介して第2受網56
上に送り込み、第2ロータ52の回転により刈取穀稈を
折り返し左側方向に搬送しながら脱穀処理し、第1・第
2受網55,56 を通過した藁屑混じりの穀粒を後述
する揺動選別部7に落下させ、第1・第2受網55,56 上
に残留した排稈を排稈口60から機外に排出するようにし
ている。
【0033】上記してきたように、脱穀部5に第1・第
2ロータ51,52 を配設して、搬入された穀稈を順次二段
階で脱穀処理するようにしているので、扱残し等による
穀粒の損失を防止することができる。
【0034】また、第1・第2ロータ51,52 を進行方向
に対し直交して配置しているので、脱穀処理長さを長く
したにもかかわらず機体の前後長を短くできる。また、
大径の第1ロータ51がフィーダハウス35からの刈取穀稈
の搬入方向と直交しているので、穀稈の脱穀部5への取
込みが良好になるとともに、第2ロータ52を小径にして
いるので、刺さり粒等の未処理の部分まで完全に脱穀処
理することができ、排稈に混入して穀粒が排出されるの
を防止することができる。
【0035】揺動選別部7は、脱穀部5の下方に配設さ
れており、図1で示すように、揺動機構71により一体的
に揺動する流殻板72やグレンシーブ73やチャフシーブ74
等と、流殻板72の下方に配設した唐箕75とで構成されて
いる。
【0036】そして、脱穀部5から流殻板72上に落下し
た藁屑混じりの穀粒からグレンシーブ73により藁屑と微
塵混じりの穀粒とに分離し、藁屑を排稈排出口60から機
外に排出し、微塵混じりの穀粒を、グレンシーブ73とチ
ャフシーブ74との下面に沿って流れる唐箕75からの選別
風によって穀粒と微塵とに分離し、微塵を排稈排出口60
から機外に排出し、穀粒のうち1番物を1番樋76から1
番コンベア77と揚殻筒78とを介してグレンタンク79に移
送・貯溜し、2番物を2番樋80から還元コンベア81を介
して揺動選別部7の前部に環流させるようにしている。
【0037】なお、前記グレンタンク79は、図1で示す
ように、側面視略逆三角形状に形成され、第2ロータ52
の前端上方から揺動選別部7の後端上方にかけて配置さ
れている。そして、グレンタンク79の最下部に排出コン
ベア82を左右方向に伸延させて配置し、同排出コンベア
82の終端を排出オーガ83の始端を回動自在に連通連結し
て、同排出オーガ83の終端を任意の位置に移動できるよ
うにして、グレンタンク79中の穀粒をトラックの荷台等
に移送する際の便をはかっている。
【0038】また、グレンタンク79の後方には、エンジ
ン84を配設しており、同エンジン84下方にミッションケ
ース85を配設している。
【0039】次に、エンジン84からの動力伝達につい
て、図1を参照して説明する。エンジン84の左側面に出
力軸86を突出しており、同出力軸86に多連プーリ87を嵌
着し、同多連プーリ87と第2ロータ52に連結した第2ロ
ータプーリ91とを、ベルト88と中継プーリ89とを介して
連動連結している。また、第2ロータプーリ91と第1ロ
ータ51に連結した第1ロータプーリ90とを、ベルト88を
介して連動連結するとともに、第1ロータプーリ90をフ
ィーダハウス35の後端部に軸支した刈取部入力プーリ92
にベルト88を介して連動連結して、第1・第2ロータ5
1,52 と、刈刃装置31、横送りオーガ34及び刈取穀稈コ
ンベア37とを駆動するようにしている。
【0040】また、第2ロータプーリ91と1番コンベア
77と還元コンベア81とをベルト88を介して連動連結し
て、1番コンベア77と還元コンベア81とを駆動するよう
にし、さらに、第1ロータプーリ90と揺動選別部7の選
別部入力プーリ93とベルト88を介して連動連結して、揺
動選別部7を駆動するようにしている。
【0041】図中、94はミッションケース85の側面に突
設した走行部入力プーリであり、同プーリ94と前記多連
プーリ87とをベルトを介して連動連結している。また、
95はテンションプーリ、96はテンションクラッチであ
り、同テンションクラッチ96の断接により、汎用コンバ
インAの走行作動と、刈取・脱穀・選別作動と、穀粒排
出作動とを個別に行わせたり、これらを組合わせて行わ
せることができる。
【0042】上記構成の汎用コンバインAにおいて、本
発明の要旨となるのは、図2に示すように、前記第2ロ
ータ52の後方一側、すなわち、本実施例では進行方向左
側に設けた排稈口60に、排稈落下位置を排稈口60の略真
下に落下させる初期位置P1から排稈口60よりも中央寄り
に落下させる中央位置P2までの間で調整可能とした排稈
ガイド板Gを設けたことにある。
【0043】排稈ガイド板Gは、排稈口60の左端部に回
動自在に枢支されたガイド板本体G1と、同ガイド板本体
G1にロッド先端を枢着した電動シリンダCとから構成さ
れており、かかる構成により、ガイド板本体G1を往復動
可能としている。G2はガイド板本体G1の枢支部である。
【0044】また、電動シリンダCは、キャビン41内の
運転席39近傍に設けた操作スイッチSにより切換操作可
能としている。S1は操作つまみであり、本実施例では、
つまみポジションを3段階に切換可能とし、排稈落下位
置を前記初期位置P1と、排稈口60よりも中央寄りに落下
させる中央位置P2と、両者の中間となる中間位置(図示
せず)とを選択可能としている。
【0045】上記構成により、操作つまみS1で排稈ガイ
ド板Gのポジションを選択決定すれば、排稈を、排稈口
60の略真下に落下させたり(図2における仮想線F1)、
排稈口60よりも中央寄りに落下させたり(図2における
仮想線F2)、あるいは両者の中間位置(図2におけるF
3)に落下させたりすることを容易に行うことができ
る。
【0046】したがって、排稈の落下位置を同列的に集
中させずに、機体の端部側から中央側まで任意の位置に
排出させることができるので、後に排稈を圃場に均す作
業も容易となり、耕作に手間がかからない。
【0047】なお、操作スイッチSにガイド板自動揺動
位置を設け、ガイド板本体G1を連続的に往復動させるよ
うに制御することもできる。
【0048】この場合、左端側から中央寄り側にかけて
排稈を連続的に分散した状態で圃場に排出することがで
きるので、後作業がより容易となる。しかも、ガイド板
本体G1の揺動によって排稈が排稈口60に滞ることを防止
することができ、目詰まり防止ともなる。
【0049】また、本実施例では、排稈ガイド板Gを中
央位置P2に位置させている場合、第1・第2ロータ51,5
2 に異常負荷が生じると、排稈ガイド板Gを初期位置P1
に自動復帰するようにしている。
【0050】すなわち、排稈ガイド板Gを機体中央側に
進出させた中央位置P2にしていた場合、排稈口60が狭ま
るのでやがては排稈が集中し、第1・第2ロータ51,52
に異常負荷が生じる場合があるが、異常負荷がかかる
と、排稈の投げだし力が弱まってしまい、排稈が中途に
滞って脱穀能率が低下するからである。
【0051】さらに、そのような状態で作業を終えた場
合、次の再始動時には目詰まり状態となって円滑に脱穀
作業を開始できないおそれがあることから、前記のよう
に、第1・第2ロータ51,52 に異常負荷が生じると、排
稈ガイド板Gを初期位置P1に自動復帰するようにしてい
る。
【0052】なお、ガイド板本体G1を駆動する電動シリ
ンダCに代えて電動モータとしてもよく、また、操作ス
イッチSは、本実施例のようにつまみ式に限らず、レバ
ー式等であってもよい。
【0053】次に、本実施例に係る汎用コンバインAの
刈取部3について説明を加える。
【0054】図3に示す刈取部3において、S'は刈取開
始と刈取終了を検出する検出スイッチであり、プラット
ホーム30の先端部左右にそれぞれ設けた分草板21に配設
している。
【0055】かかる検出スイッチS'は、プラットホーム
30の幅方向に突出するレバー100 を備えており、刈取り
が行われている間は、穀稈や収穫物がこのレバー100 に
当接してスイッチをオンし、穀稈等がなくなるとレバー
100 が戻ってスイッチオフとなるように構成されてい
る。
【0056】したがって、このスイッチオン・オフの検
出信号によって、刈取りの状態や収穫物の有無を正確に
検出することができる。すなわち、この検出信号を利用
することによって、穀稈等がなければ刈刃装置31や掻込
みリール33の運転を停止するなど、様々な制御の開始・
停止信号として用いることが可能となる。
【0057】かかる検出スイッチS'の配設箇所として
は、上記に限らず、例えば図4に示すように、プラット
ホーム30の後壁30a に設けることもできる。
【0058】図5にかかる検出スイッチS'の一例を示
す。ここでは、スイッチ本体110 をプラットホーム30の
後壁30a の外側に取付け、同スイッチ本体110 から突出
させたスイッチ杆111 を、後壁30a に設けたスリット30
b に挿通し、同スイッチ杆111の先端に橇状若しくは皿
状のスイッチ板112 を設けた構成としている。なお、こ
のスイッチ板112 は、前記スリット30b と略同幅に形成
しており、穀粒をスリット30b からこぼさないようにし
ている。
【0059】したがって、刈り取られた穀稈が入って流
れてくると(矢印f)、フィーダハウス35へ送られる間
にスイッチ板112 を押してスイッチオンとなり、穀稈が
なくなるとスイッチ杆111 は戻ってスイッチオフの状態
となって、やはり刈取開始と刈取終了を検出することが
できる。
【0060】さらに、検出スイッチS'は、プラットホー
ム30に設ける場合の他の形態として、図6及び図7に示
す構成としてもよい。
【0061】すなわち、プラットホーム30の後壁30a の
外側にスイッチ本体110 を取付けるのは先の例と同様で
あるが、スイッチ本体110 からスイッチ軸120 を後壁30
a に平行に突設し、同スイッチ軸120 にレバー体121 を
回動自在に連結し、同レバー体121 を後壁30a に設けた
スリット30b に前後揺動自在に挿通している。さらに、
スリット30b に沿って三角推状に形成したガイド兼用の
ガード体122 を設け、穀稈が流れてくると(矢印f)、
レバー体121 を倒してスイッチオンとなる。そして、穀
稈がなくなるとレバー体121 は元に戻り、スイッチオフ
となって、この場合でも刈取開始と刈取終了とを検出す
ることが可能となる。しかも、ガード体122 があるため
に、穀稈がレバー体121 に巻き付いたりして破損させた
りすることを防止できるとともに、穀粒がスリット30b
からこぼれることを防止している。
【0062】また、図8に示すように、 分草板21には、
穀稈の量や倒伏状態に適応できるように、可変式デバイ
ダ130 を設けることができる。
【0063】この可変式デバイダ130 は、前述した排稈
ガイド板Gと略同様な構成であり、左右の分草板21の各
内側に対向状態に設けている。131 はデバイダ本体、13
2 は電動シリンダ、133 はデバイダ本体131 の枢支部で
ある。
【0064】電動シリンダ132 は、キャビン41に設けた
手元スイッチS'' (操作レバーでもよい)と電気的に接
続されており、スイッチ操作によって、デバイダ本体13
1 が分草板21の内側面と略面一である初期位置から進出
したり、初期位置に復帰したりする。また、手元スイッ
チS'' には、連続動作モードが設定されており、デバイ
ダ本体131 を連続的に往復動させることができる。134
は操作つまみである。上記構成により、運転者は穀稈の
取り込み状態を視認しながら、最適な取り込み状態とな
るように、デバイダ本体131 の出代を手元スイッチS''
で調整する。
【0065】すなわち、適正な稈長さで、かつ刈取対象
が倒伏稲でない場合は、デバイダ本体131 を初期位置と
し、比較的穀稈が長く、かつ量が多いときであって、プ
ラットホーム30の左右端部で穀稈が立ったまま中央側へ
搬送されるような状態であれば、デバイダ本体131 を進
出させた状態(図示状態)とすればよい。
【0066】また、連続動作モードは、刈取りが難しい
とされている倒伏向かい刈りの場合、すなわち、穂先が
刈刃上に乗った状態でプラットホーム30で搬送されない
ようなときに適しており、デバイダ本体131 が左右往復
動作を連続して穀稈の取り込みを円滑に行うことができ
る。
【0067】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明は上記
した形態で実施されるものであり、下記の効果を奏す
る。
【0068】請求項1記載の本発明では、刈取部の後
方にフィーダハウスを介して脱穀部を連設し、同脱穀部
の内部に、スクリュー型の第1、第2ロータを前側方か
ら順に設並した汎用コンバインにおいて、前記第2ロー
タの後方一側に設けた排稈口に、排稈落下位置を調整す
る排稈ガイド板を設けたので、排稈の落下位置を同列的
に集中させずに、機体の端部側から中央側まで分散させ
ることができ、後に排稈を圃場に均す作業も容易とな
り、耕作に手間を取ることがなくなる。
【0069】請求項2記載の本発明では、上記排稈ガ
イド板を、排稈を排稈口の略真下に落下させる初期位置
と、排稈を排稈口よりも中央寄りに落下させる中央位置
とに往復動可能に構成し、しかも、位置変更を運転者の
手元操作により行えるようにしたので、圃場に排出され
た排稈の状態を見ながら、運転者は排稈方向を随時変更
できる。しかも、操作はきわめて容易である。
【0070】請求項3記載の本発明では、上記第1、
第2ロータに異常負荷が生じると、排稈ガイド板は初期
位置に自動復帰することとしたので、異常負荷がかかっ
て排稈の投げだし力が弱まり、排稈が中途に滞って脱穀
能率が低下するようなおそれがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る汎用コンバインの側面視による全
体説明図である。
【図2】第1実施例に係る汎用コンバインの平面視によ
る説明図である。
【図3】刈取開始と刈取終了を検出する検出スイッチの
説明図である。
【図4】同検出スイッチの他の形態を示す平面視による
説明図である。
【図5】同拡大説明図である。
【図6】検出スイッチの他の形態を示す平面視による説
明図である。
【図7】同検出スイッチの側面視による説明図である。
【図8】可変式デバイダの説明図である。
【符号の説明】
A 汎用コンバイン G 排稈ガイド板 P1 初期位置 P2 中央位置 3 刈取部 5 脱穀部 35 フィーダハウス 51 第1ロータ 52 第2ロータ 60 排稈口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】刈取部(3) の後方にフィーダハウス(35)を
    介して脱穀部(5)を連設し、同脱穀部(5) の内部に、ス
    クリュー型の第1、第2ロータ(51)(52)を前側方から順
    に設並した汎用コンバインにおいて、 前記第2ロータ(52)の後方一側に設けた排稈口(60)に、
    排稈落下位置を調整する排稈ガイド板(G) を設けたこと
    を特徴とする汎用コンバイン。
  2. 【請求項2】排稈ガイド板(G) を、排稈を排稈口(60)の
    略真下に落下させる初期位置(P1)と、排稈を排稈口(60)
    よりも中央寄りに落下させる中央位置(P2)とに往復動可
    能に構成し、しかも、位置変更を運転者の手元操作によ
    り行えるようにしたことを特徴とする請求項1記載の汎
    用コンバイン。
  3. 【請求項3】第1、第2ロータ(51)(52)に異常負荷が生
    じると、排稈ガイド板(G) は初期位置(P1)に自動復帰す
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の汎用コンバ
    イン。
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