JP2000278924A - 回転機 - Google Patents

回転機

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JP2000278924A JP11075894A JP7589499A JP2000278924A JP 2000278924 A JP2000278924 A JP 2000278924A JP 11075894 A JP11075894 A JP 11075894A JP 7589499 A JP7589499 A JP 7589499A JP 2000278924 A JP2000278924 A JP 2000278924A
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知良 沢田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転部側の空間と回転駆動部側の空間の間で
不都合な物質や熱等が移動することが防がれると共に、
回転部を取り外しての洗浄又は清掃、回転部の交換等を
随時行い得、回転支持部における回転部の支持を安定的
に行い得る。 【解決手段】 下方開口の円形凹部12の底部12aを
挟んで、ステータ14の電機子16とロータマグネット
40を備えたロータ42を軸心方向に対向させる。ロー
タ42の各転動球体50を円形凹部12の内周面により
径方向に弾性押圧力下で支持すると共に、ロータマグネ
ット40とステータ14の環状ヨーク板20等との間の
磁気的吸引力下で円形凹部12の上面により軸心方向に
支持して回転自在とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、隔離部を間に挟ん
で回転駆動部により回転部を磁気的に回転駆動する回転
機に関し、特に回転部側の空間と回転駆動部側の空間の
間で何れか一方の側にとって不都合な物質、熱、振動、
騒音等が他方の側から一方の側に移動又は伝達すると不
具合を及ぼす回転機に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】気体や
液体の攪拌や送出を行うインペラ等の回転体を、隔壁を
隔てて駆動部により回転駆動することにより、回転体側
の空間と駆動部側の空間の間で何れか一方の側にとって
不都合な物質や熱等が他方の側から一方の側に移動する
ことが防ぐ回転機として、駆動部と回転体に隔壁を挟ん
で相対するようにそれぞれ磁極を設け、駆動部を回転さ
せることにより隔壁を隔てて回転体を磁気的に回転駆動
するものがある。例えば、電気ポットのポンプ装置、攪
拌器等である。
【0003】これにより、回転体側の空間で攪拌や送出
する気体や液体として飲食物、食器、調理器具、医薬
品、医療用品、衛生用品等を取り扱う場合に、駆動部側
の空間から回転体側の空間に軸受の潤滑剤や磁性粉等を
含む不純物や毒性のある物質が混入することを防いだ
り、回転体側から駆動部側にそのような気体や液体が漏
えいして水分や金属腐食性物質等の駆動部に錆を発生さ
せたり金属の腐食等を引き起こす物質が進入することを
防ぐことができる。このような場合の回転体は、回転体
側の空間において駆動部とは別個に種々の軸受装置によ
り回転自在に支持されていた。
【0004】一方、攪拌や送出する気体や液体として飲
食物や医薬品等を取り扱う場合の回転体及び軸受装置は
常時清浄に維持する必要があり、そのためには、回転体
及び軸受装置の洗浄又は清掃、或いは回転部の交換等を
随時容易に行うことができることが強く望まれる。とこ
ろが、従来のこの種回転機では、この点について十分に
配慮されていなかった。
【0005】本発明は、従来技術に存した上記のような
問題点に鑑み行われたものであって、その目的とすると
ころは、回転部側の空間と回転駆動部側の空間の間で何
れか一方の側にとって不都合な物質や熱等が他方の側か
ら一方の側に移動することが防がれると共に、回転部を
取り外して洗浄又は清掃、或いは回転部の交換等を随時
行い得、而も、回転支持部における回転部の支持を安定
的に行い得る回転機を提供することにある。
【0006】また、他の目的は、回転機全体をよりコン
パクト化することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の回転機は、軸心線のまわりに回転する磁界を形成し
得る磁極構成体を有する回転駆動部と、その回転駆動部
の磁極構成体と相対する磁極を有し、回転駆動部に形成
された磁界が軸心線のまわりに回転することにより前記
磁極に磁気的に作用し、回転駆動部と非接触で軸心線の
まわりに磁気的に回転駆動される回転部と、その回転部
を着脱可能な状態で回転自在に支持する回転支持部と、
前記回転部と回転駆動部の間を隔離する隔離部を備え、
回転部の磁極と磁極構成体との間の磁気的吸引力が、回
転部が所定位置から軸心方向に離脱することを防ぐよう
作用することを特徴とする(請求項1)。
【0008】回転駆動部による回転部の回転駆動は、回
転部と回転駆動部が隔離部により隔離された状態で行わ
れるので、回転部側の空間と回転駆動部側の空間の間で
何れか一方の側にとって不都合な物質や熱等(例えば種
々の塵埃や液滴等)が他方の側から一方の側に移動する
こと、及びこの反対側に移動することが防がれる。具体
的には、例えば飲食物、食器、調理器具、医薬品、医療
用品、衛生用品等を回転部側において取り扱う場合のよ
うに、主として回転部側の清浄性等の空間の状態を保つ
ために回転駆動部側の空間から回転部側の空間に不都合
な物質や熱等(防錆剤、絶縁塗料、重金属、種々の塵埃
等)が移動することを防ぐ場合、主として回転駆動部側
の腐食、絶縁性低下、その他の機能低下や破損等を防ぐ
ために回転部側の空間から回転駆動部側の空間に不都合
な物質や熱等(水分、金属腐食性物質、絶縁塗料溶解性
物質、極低温物質、極高温物質等)が移動することを防
ぐ場合、これら両方を主目的とする場合を挙げることが
できる。また、回転部側と回転駆動部側の間の機械的振
動や騒音(例えば、回転部の回転による騒音や振動、及
び回転駆動部の電磁振動等)の伝達を可及的に防ぐこと
が可能である。
【0009】回転部は回転支持部に対し着脱可能なの
で、回転支持部から回転部を取り外して回転支持部又は
回転部の洗浄又は清掃、或いは回転部の交換等を随時行
い得る。従って、回転部側の空間の清浄性等の空間の状
態や回転部の回転性維持等を容易且つ適切に行い得る。
【0010】また、回転部の磁極と回転駆動部との間の
磁気的吸引力が、回転部が所定位置から軸心方向(軸心
方向一方にのみ離脱し得る場合は軸心方向一方)に離脱
することを防ぐよう作用するので、回転部の着脱可能性
を維持しつつ回転支持部における回転部の支持を安定化
する上で有用である。この磁気吸引力は、回転部の磁極
と、磁極構成体における、永久磁石体、鉄心コイルの鉄
心、空心コイルのヨーク等との間に作用するものであ
る。なお、回転部の離脱防止については、他の離脱防止
手段を併用することがより望ましい。
【0011】回転駆動部が有する磁極構成体としては、
例えば、永久磁石体、空心コイル、鉄心コイル等が電動
機等により軸心線のまわりに回転して軸心線のまわりに
回転する磁界を形成し得るもの、及び、鉄心コイル部又
は空心コイル部により構成される電機子(固定電機子)
が、軸心線のまわりに回転する磁界を形成し得るものを
挙げることができる。電機子における回転磁界の形成
は、例えば、回転部の磁極位置を検知するセンサ(ホー
ルセンサ等)によって検知する磁極位置に応じ各極を構
成するコイルに流す電流を転流させることにより行うこ
とができる。或いはセンサを使用せずに電機子にて発生
する誘起電圧を利用して磁極位置を検知することもでき
る。
【0012】磁極構成体が鉄心コイル部又は空心コイル
部により構成される電機子である場合、静止状態の電機
子により隔離部を挟んで直接回転部を磁気的に駆動する
ので、全体としてコンパクトに構成することができる。
【0013】回転部が有する磁極は、回転駆動部の磁極
構成体と、例えば軸心方向に又は径方向に相対する。こ
の回転部の磁極は、通常の場合、永久磁石体による磁極
である。永久磁石体が磁粉が生じ易い材料からなる場合
には、被膜により被覆して磁粉の発生を防ぐようにする
ことが好ましい。
【0014】隔離部は、回転部側の空間と回転駆動部側
の空間の間で何れか一方の側にとって不都合な物質や熱
等の移動、或いは、振動や騒音の伝達が他方の側へ悪影
響を及ぼすことを阻止し得、且つ回転部が回転駆動部に
より磁気的に回転駆動され得るものであることを要し、
例えば非強磁性材料(常磁性材料、反磁性材料等)製の
隔壁や隔膜等により構成することができる。隔離部によ
り回転部又回転駆動部を密封するものとすることもでき
る。また隔離部は、回転部と回転駆動部の間を軸心方向
に隔離する部分(例えば軸心方向に対し垂直な部分)、
或いは回転部と回転駆動部の間を径方向に隔離する部分
(例えば軸心線と同軸状をなす円筒状部分)を備えるも
のとすることができる。
【0015】この回転機における回転部と回転支持部に
ついては、回転部が転動体を保持し、その転動体を介し
て回転部が回転支持部に対し径方向及び軸心方向に支持
されつつ自在に回転し得、転動体と回転支持部との間で
径方向に作用する弾性的な押圧力、及び回転部の磁極と
回転駆動部との間の磁気的吸引力により、回転部が回転
支持部に保持されるものとすることができる(請求項
2)。
【0016】転動体は一般的には転動球体である。転動
体の保持は、例えば転動体が収容される凹部を有する環
状の保持器により行う。
【0017】転動体と回転支持部との間で径方向に作用
する弾性的な押圧力は、例えば、転動体を保持する回転
部、又は転動体を支持する回転支持部の何れか又は両方
において発生する。
【0018】このような回転機の場合、回転部の磁極と
回転駆動部との間の磁気的吸引力の他に、転動体と回転
支持部との間で径方向に作用する弾性的な押圧力が、回
転部が所定位置から軸心方向に離脱することを防ぐ上で
有効である。回転部の着脱可能性を維持しつつ回転支持
部における回転部の支持を安定化する上でも有用であ
る。
【0019】このような回転機の例としては、回転支持
部が、軸心線と同軸状をなす円筒状内周面部を有すると
共に、その軸心線に対し垂直な環状面部を前記円筒状内
周面部の軸心方向後側に有してなり、回転部が3以上の
転動体を保持し、それらの転動体のうち3以上が180
度未満の中心角毎に前記円筒状内周面部によって径方向
に支持されると共に、前記転動体のうち3以上が180
度未満の中心角毎に環状面部によって軸心方向に支持さ
れることにより回転部が回転支持部に回転自在に支持さ
れ、転動体と転動体を転動自在に支持する円筒状内周面
部との間で径方向に作用する弾性的な押圧力、及び回転
部の磁極と回転駆動部との間の磁気的吸引力により、回
転部が回転支持部に保持されるものを挙げることができ
る。
【0020】前記環状面部は、円筒状内周面部の軸心方
向後側、すなわちその円筒状内周面部の回転部離脱側と
は逆の側(前方)の端部又はそれよりも奥方に位置す
る。例えば、底面(転動体を軸心方向に支持する環状面
部を含む)が円形平面で内周面(円筒状内周面部)が円
筒面形状である凹部を回転支持部とすることができる。
円筒状内周面部よりも軸心方向前方側の内径は、円筒状
内周面部と等しいかそれよりも大きい。この場合、回転
部は回転支持部から軸心方向前方にのみ離脱し得る。
【0021】転動体は、例えば一定半径及び一定軸心方
向位置において等中心角毎に配置するものとすることが
できる。転動体の一部は、径方向外方及び軸心方向一方
に回転部からはみ出ているものとすることができる。
【0022】円筒状内周面部によって径方向に支持され
る転動体と環状面部によって軸心方向に支持される転動
体は同一の転動体(転動球体)でも異なる転動体でもよ
い。
【0023】前記回転機の他の例としては、回転支持部
が、軸心線と同軸状をなす円筒状外周面部を有すると共
に、その軸心線に対し垂直な環状面部を前記円筒状内周
面部の軸心方向後側に有してなり、回転部が3以上の転
動体を保持し、それらの転動体のうち3以上が180度
未満の中心角毎に前記円筒状外周面部によって径方向に
支持されると共に、前記転動体のうち3以上が180度
未満の中心角毎に環状面部によって軸心方向に支持され
ることにより回転部が回転支持部に回転自在に支持さ
れ、転動体と転動体を転動自在に支持する円筒状内周面
部との間で径方向に作用する弾性的な押圧力、及び回転
部の磁極と回転駆動部との間の磁気的吸引力により、回
転部が回転支持部に保持されるものを挙げることができ
る。
【0024】この場合の回転支持部は、例えば、環状平
面状の底面(転動体を軸心方向に支持する環状面部を含
む)の中央部に軸心方向の円柱部を備え、その円柱部の
外周面が円筒状外周面部であるものとすることができ
る。円筒状外周面部よりも軸心方向前方側の内径は、円
筒状内周面部と等しいかそれよりも小さい。この場合、
回転部は回転支持部から軸心方向前方にのみ離脱し得
る。
【0025】上記回転機は、回転駆動部が、空心コイル
部からなる電機子であるものとすることができる(請求
項3)。
【0026】このような電機子としては、例えば円板状
又は環状平板状等のバックヨークを空心コイル部の軸心
方向一方側(回転部が位置する側とは逆の側)に備えて
おり、回転部の磁極と軸心方向に相対するものを挙げる
ことができる。
【0027】電機子により隔離部を挟んで直接回転部を
駆動するものであり、而もその電機子が空心コイル部か
らなるので、電機子自体を小型化して全体を一層コンパ
クトに構成することができる。
【0028】特に、空心コイル部からなる電機子と回転
部の磁極が隔離部を挟んで軸心方向に相対する面対向型
とした場合、全体を薄型化する上で効果が高い。
【0029】上記回転機は、回転部にインペラを備えた
ものとすることができる(請求項4)。
【0030】このインペラは、例えば、空気などの気体
を攪拌したり送出するもの、水などの液体を攪拌したり
送出するもの等とすることができる。気体又は液体に相
当する場合、回転部側の空間に飲食物を配置すること
で、この飲食物の攪拌において回転駆動部側の空間にあ
る飲食物に不都合な物質が混入することなく、或いは飲
食物が回転部側の空間へ混入することなく動作させるこ
とができる。回転部側の空間に他のものが存在する場合
も同様の効果が得られる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参
照しつつ説明する。
【0032】図1乃至図3は、本発明の回転機の実施の
形態の一例としての気体を攪拌及び送出する回転機であ
るファンモータに関するものであって、図1は中央縦断
面図、図2は、図1におけるII-II線要部断面図、図3
は、図1におけるIII-III線要部断面図である。
【0033】このファンモータは、非強磁性材料製の水
平状隔壁10に設けられた下方開口の円形凹部12(下
側から見た場合)の底部12aを挟んで、底部12aの
上側に近接してステータ14の電機子16(回転駆動
部)が位置し、底部12aの下側に、ロータマグネット
40を備えたロータ42(回転部)を有してなり、電機
子16、円形凹部12及びロータマグネット40は、同
軸状をなす。水平状隔壁10は、このファンモータが搭
載される装置側に固定又はその一部を構成する。
【0034】電機子16は、ほぼ水平に三角形状に巻回
された6個の空心コイル18が、水平板状の強磁性材料
製の環状ヨーク板20の下面に対し、軸心線のまわりに
6回回転対称状なすよう固定されてなる。3つの空心コ
イル18の内側には、ロータマグネット40の磁極位置
を検出するためのホールセンサ22がそれぞれ配設され
ている。電機子16とロータマグネット40との磁気作
用によりロータ42は回転する。
【0035】環状ヨーク板20は水平板状の環状基板2
4の下側に固定され、環状基板24は、円筒状外周壁を
備えた円形箱状フレーム26の上板部の中央に垂下した
中央垂下部26aの下端部に固定されている。円形箱状
フレーム26は、水平状隔壁10に設けられた円形凹部
12の凸側(上側)の外周部に対し、下部において同軸
状に外嵌固定されている。
【0036】ロータ42は、ロータフレーム44と、ロ
ータマグネット40と、インペラ46と、保持器48
と、4個の転動球体50からなる。
【0037】ロータフレーム44は、中央開口部を有す
る略円板状をなし、中央開口部の周囲に環状の中央立上
部44aを有し、その中央立上部44aと外周部の間の
径方向位置に環状の中間立上部44bを有する。ロータ
フレーム44は、ロータマグネット40のヨークとして
機能する強磁性材料製であることが好ましい。
【0038】ロータフレーム44の上面側における中央
立上部44aと中間立上部44bの間に環状のロータマ
グネット40が固定されている。中間立上部44bの外
周側に環状の保持器48が設けられ、その保持器48に
おける90度中心角毎の4箇所に転動球体50が保持さ
れている。各転動球体50は、上端部及び外端部が、保
持器48に設けた透孔を介してそれぞれ上方及び径方向
外方に突出した状態で転動自在に保持されている。
【0039】インペラ46は、円筒状をなす外周壁部の
外方に羽根を有し、外周壁部の上部に位置する上板部の
中央部に嵌合筒状部46aが立ち上げられ、その嵌合筒
状部46aの上端部に、外方に突起した固定爪部46b
を有してなる。このインペラ46は、嵌合筒状部46a
をロータフレーム44の中央立上部44a内に下方から
嵌合させることにより固定爪部46bの下面が中央立上
部44aの上端面に接した状態でロータフレーム44に
対し同軸状に固定される。インペラ46は、ロータフレ
ーム44に対し固定爪部46bにより着脱可能であり、
固定爪部46bの上側面は外方に向かって下降傾斜して
いるので固定作業は円滑に行われる。
【0040】円形凹部12(回転支持部)の内周面12
bは軸心線と同軸状の円筒状をなし、円形凹部12の上
面は軸心線に対し垂直な平面状をなす。ロータ42の上
部を円形凹部12内に同軸状に嵌合させた状態におい
て、各転動球体50は、円形凹部12の内周面12bに
よって径方向に支持されると共に、円形凹部12の上面
によって軸心方向に支持され、これによりロータ42は
円形凹部12に回転自在に支持される。
【0041】ロータ42の転動球体50には潤滑剤を使
用せず、ロータマグネット40は磁粉発生を防ぐために
被膜によって被覆されている。また、ロータ42が円形
凹部12に回転自在に支持された状態において、ロータ
42の転動球体50と円形凹部12の内周面12bとの
間で径方向に作用する弾性的な押圧力と、ロータ42の
ロータマグネット40とステータ14の環状ヨーク板2
0等との間で軸心方向に作用する磁気的吸引力によっ
て、円形凹部12においてロータ42の着脱性を維持し
つつロータ42を安定的に支持することができる。ロー
タ42は円形凹部12に対し嵌脱可能なので、円形凹部
12からロータ42を取り外して円形凹部12又はロー
タ42の洗浄又は清掃、或いはロータ42の交換等を随
時行い得る。更に、インペラ46をロータ42から取り
外してインペラ46及びロータ42を洗浄又は清掃する
ことができる。従って、インペラ46を含むロータ42
側の空間の清浄性維持及びロータ42の回転性維持等を
容易且つ適切に行い得る。
【0042】ホールセンサ22により検知したロータマ
グネット40の磁極位置に応じ空心コイル18の励磁電
流を転流させることにより、インペラ46を備えたロー
タ42は、水平状隔壁10により隔離された状態でステ
ータ14の電機子16により磁気的に回転駆動されるの
で、ロータ42側の空間とステータ14側の空間の間で
何れか一方の側にとって不都合な物質や熱等(例えば種
々の塵埃や液滴等)が他方の側から一方の側に移動する
ことを防ぎつつ水平状隔壁10の下方の空気を攪拌する
ことができる。
【0043】また、このファンモータは、水平状隔壁1
0における円形凹部12の底部12aを挟んで電機子1
6により直接ロータ42を駆動するものであり、而も、
電機子16の空心コイル18がロータマグネット40と
軸心方向に相対する面対向型であるため、全体として効
果的に薄型化されている。
【0044】図4は、本発明の回転機の実施の形態の別
の例としてのファンモータの要部半断面図である。
【0045】このファンモータにおいては、ステータコ
ア80にステータコイル82が巻回されてなる環状の電
機子84の径方向内方に、円形凹部12の円筒状周壁1
2cを挟んでロータ86における環状のロータマグネッ
ト88外周面が相対している。ロータフレーム90は、
下方開口の環状溝形状をなし、インペラ46の嵌合筒状
部46aがロータフレーム90の中央貫通孔90aに嵌
合してロータフレーム90にインペラ46が同軸状に固
定されている。保持器48はロータフレーム90の外周
上部に設けられ、ロータマグネット88はロータフレー
ム90の外周下部に設けられている。ロータ86が円形
凹部12に回転自在に支持された図4に示す状態におい
て、ロータマグネット88の磁気センタはステータコア
80のそれよりもやや下方にずれているので、それらの
間の磁気吸引力により、ロータ42に対し上向きの力が
作用する。
【0046】その他の点は、図1乃至図3に示されたフ
ァンモータと同様である。
【0047】なお、以上の実施の形態についての記述に
おける上下位置関係は、単に図に基づいた説明の便宜の
ためのものであって、実際の使用状態等を限定するもの
ではない。また、例えば、ロータ42の回転支持に、転
動体がユニット化された玉軸受を使用してもよい。
【0048】
【発明の効果】本発明の回転機においては、回転部側の
空間と回転駆動部側の空間の間で何れか一方の側にとっ
て不都合な物質や熱等が他方の側から一方の側に移動す
ることが防がれ、而も、回転支持部から回転部を取り外
して回転支持部又は回転部の洗浄又は清掃、或いは回転
部の交換等を随時行い得る。また回転部の磁極と回転駆
動部との間の磁気的吸引力が、回転支持部における回転
部の支持を安定化する上で有用に作用する。
【0049】請求項2の回転機においては、回転部の磁
極と回転駆動部との間の磁気的吸引力の他に、転動体と
回転支持部との間で径方向に作用する弾性的な押圧力
が、回転支持部における回転部の支持を安定化する上で
有用に作用する。
【0050】請求項3の回転機は、全体を一層コンパク
トなものとすることができる。請求項4の回転機は、気
体や液体を攪拌又は送出するファンモータ、ポンプ装
置、攪拌器等を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファンモータの中央縦断面図である。
【図2】図1におけるII-II線要部断面図である。
【図3】図1におけるIII-III線要部断面図である。
【図4】別のファンモータの要部半断面図である。
【符号の説明】
10 水平状隔壁 12 円形凹部 12a 底部 12b 内周面 12c 円筒状周壁 14 ステータ 16 電機子 18 空心コイル 20 環状ヨーク板 22 ホールセンサ 24 環状基板 26 円形箱状フレーム 26a 中央垂下部 40 ロータマグネット 42 ロータ 44 ロータフレーム 44a 中央立上部 44b 中間立上部 46 インペラ 46a 嵌合筒状部 46b 固定爪部 48 保持器 50 転動球体 80 ステータコア 82 ステータコイル 84 電機子 86 ロータ 88 ロータマグネット 90 ロータフレーム 90a 中央貫通孔
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 5/173 H02K 5/173 A 7/08 7/08 B 7/14 7/14 B (72)発明者 岡本 拓 大阪市北区堂山町3−3 日本電産株式会 社大阪支店内 Fターム(参考) 5H603 AA10 AA17 AA18 BB01 BB10 BB13 BB14 CA01 CA05 CB01 CC14 CC19 5H605 AA02 AA08 AA15 BB05 BB09 BB14 BB20 CC04 EB04 EB10 EB18 5H607 AA00 AA02 AA05 AA06 BB01 BB09 BB13 BB14 CC05 DD06 DD15 FF04 FF06 GG04 GG08 GG20 JJ08 5H621 BB07 GB03 HH01 JK13 JK19 5H622 CA06 CA10 PP05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸心線のまわりに回転する磁界を形成し得
    る磁極構成体を有する回転駆動部と、その回転駆動部の
    磁極構成体と相対する磁極を有し、回転駆動部に形成さ
    れた磁界が軸心線のまわりに回転することにより前記磁
    極に磁気的に作用し、回転駆動部と非接触で軸心線のま
    わりに磁気的に回転駆動される回転部と、その回転部を
    着脱可能な状態で回転自在に支持する回転支持部と、前
    記回転部と回転駆動部の間を隔離する隔離部を備え、回
    転部の磁極と磁極構成体との間の磁気的吸引力が、回転
    部が所定位置から軸心方向に離脱することを防ぐよう作
    用することを特徴とする回転機。
  2. 【請求項2】回転部が転動体を保持し、その転動体を介
    して回転部が回転支持部に対し径方向及び軸心方向に支
    持されつつ自在に回転し得、転動体と回転支持部との間
    で径方向に作用する弾性的な押圧力、及び回転部の磁極
    と回転駆動部との間の磁気的吸引力により、回転部が回
    転支持部に保持される請求項1記載の回転機。
  3. 【請求項3】回転駆動部が、空心コイル部からなる電機
    子である請求項1又は2記載の回転機。
  4. 【請求項4】回転部にインペラを備えた請求項1、2又
    3記載の回転機。
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