JP2000277526A - 半導体製造装置及びそれを用いた半導体部材の製造方法 - Google Patents

半導体製造装置及びそれを用いた半導体部材の製造方法

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JP2000277526A
JP2000277526A JP11080108A JP8010899A JP2000277526A JP 2000277526 A JP2000277526 A JP 2000277526A JP 11080108 A JP11080108 A JP 11080108A JP 8010899 A JP8010899 A JP 8010899A JP 2000277526 A JP2000277526 A JP 2000277526A
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Masataka Ito
正孝 伊藤
Nobuhiko Sato
信彦 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体製造装置及び高温処理方法の問題点
は、雰囲気ガス中の意図しない制御困難な水分及び酸素
が混入し、成膜された膜の品質を劣化させることであ
る。 【解決手段】 表面にシリコンを有する半導体基板を、
水素を含む還元性雰囲気ガス中で熱処理する半導体製造
装置であって、半導体基板と水素を含む還元性雰囲気ガ
スを導入するためのガス導入口との間に、水素を含む還
元性雰囲気ガス中に含まれる水分及び/又は酸素を除去
する、半導体基板とは別の除去材を有することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集積回路等の電子
デバイスの製作に用いられる半導体基板の雰囲気ガス中
での高温処理に適用され、特に絶縁物上に単結晶シリコ
ン層を有する半導体基板(SOI基板:Silicon On Ins
ulator)に用いるのに好適な半導体製造装置、及びこの
半導体製造装置を用いて半導体部材を製造する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】半導体部材の製造工程においては、半導
体ウエハを雰囲気ガス中で高温処理する工程が広く用い
られている。
【0003】例えば、CZ法で形成された半導体結晶中
には、欠陥の一要因となる酸素等が高濃度に含まれてい
るため、欠陥層が存在するが、半導体ウエハを高温で熱
処理することで酸素等を熱拡散により外部に放出させ、
半導体ウエハに無欠陥層を形成することが行われてい
る。
【0004】しかしながら、1000℃に近い、あるいはそ
れ以上の高温の熱処理であるため、熱処理雰囲気中に微
量な水分や酸素が存在すると、被処理基板(例えば、シ
リコン基板)と水分や酸素が反応し、局所的にエッチン
グされる場合がある。
【0005】これは高温熱処理中に、シリコン基板と水
及び酸素間で下記に代表される反応(1)、(2)が起
こることによるものである。
【0006】 Si+H2O → H2+SiO …(1) 2Si+O2 → 2SiO …(2) 反応生成物のSiOの蒸気圧は高く、雰囲気ガスと共に
運び去られ、結果として被処理物のシリコン基板は局所
的にエッチングされることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような、熱処理雰
囲気中に含まれる微量な酸素や水分によるシリコン基板
のエッチングを防止する方法が、特開平5−114596号公
報に開示されている。
【0008】特開平5−114596号公報においては、アル
ゴン等の不活性ガスによる熱処理に際し、上式(1)、
(2)の右辺におけるシリコン酸化物(SiO)をあら
かじめ熱処理雰囲気中に添加しておくことで、上記反応
の抑制を図り、Siウエハのエッチングを抑制しようと
するものである。
【0009】その添加方法として、図6に示すように、
雰囲気ガス導入口にシリコン粒11と石英粒12を混合
させたシリコン酸化物蒸気発生源13を設けることが開
示されている。
【0010】しかしながら、上記公報記載の方法は、熱
処理雰囲気ガスが不活性ガスである場合には、エッチン
グ抑制の効果が期待できるものの、導入ガスに水素を含
む場合には、前述のシリコン酸化物蒸気発生源内におけ
る石英粒(SiO2)と水素が式(3)に示すような反
応を起こし水蒸気を発生させるため、結果として被処理
基板のシリコンはエッチングされるという問題があっ
た。
【0011】 H2+SiO2→H2O+SiO …(3) また、上記公報記載の方法にかかわらず、水素を含む雰
囲気で熱処理する場合に、熱処理炉内のガス導入管に石
英が用いられていると、導入管自体がシリコン酸化物発
生源として機能するため、ある程度シリコンのエッチン
グは抑えられるものの、やはり式(3)に示す反応によ
り水蒸気が発生してしまい、結果として被処理基板がエ
ッチングされるという問題があった。
【0012】さらにまた、熱処理炉内部に石英等が存在
しない場合においても、水素を含む雰囲気で熱処理する
に際して、雰囲気ガス中に含まれる微量の水分、酸素に
よる被処理基板のエッチングを防止する方法が望まれて
いた。
【0013】特に、被処理基板が、絶縁層上に単結晶シ
リコン薄膜を有するSOI(Silicon on Insulator)基
板である場合には、SOI層の厚さが数百nm、又はそれ
以下と薄いため、通常のシリコン基板(ポリッシュウエ
ハ、厚さは600μm以上)では問題にならないわずかなエ
ッチング量(10nm程度)であっても、このエッチングに
よるSOI層の膜厚減少、膜厚むらは、SOI層に形成
される電子デバイスの特性に影響を与える場合がある。
【0014】本発明の解決しようとする第1の課題は、
雰囲気ガス中に含まれる酸素、水分を除去し、熱処理に
よるシリコン基板(シリコン薄膜)のエッチングを防止
する熱処理方法、当該方法を実施する半導体製造装置、
及びそれを用いた半導体部材の製造方法を提供すること
にある。
【0015】本発明の解決しようとする第2の課題は、
水素を含む還元性雰囲気ガスと熱処理室内の部材の構成
材料である石英とが反応して生じる水蒸気によるSOI
層のエッチング量を低減すると共に、膜厚の減少、及び
膜厚の不均一化を防止する熱処理方法、当該方法を実施
する半導体製造装置、及びそれを用いた半導体部材の製
造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体製造装置
は、処理室内に配置された表面にシリコンを有する半導
体基板を、水素を含む還元性雰囲気ガス中で熱処理する
半導体製造装置において、被処理基板と前記処理室内に
導入されるガスのガス導入口との間に、雰囲気ガス中に
含まれる水分及び/又は酸素を除去する被処理基板とは
別の除去材を有することを特徴としている。
【0017】また、本発明の半導体製造装置は、処理室
内に配置された表面にシリコンを有する半導体材料を、
水素を含む還元性雰囲気ガス中で熱処理する半導体製造
装置において、被処理基板と前記処理室内に導入される
ガスのガス導入口との間に、該ガス導入口側から、石英
を含む材料により構成される部材、及び雰囲気ガス中に
含まれる水分及び/又は酸素を除去する除去材をこの順
に有することを特徴としている。
【0018】また、本発明は、処理室内に配置された表
面にシリコンを有する半導体材料を、水素を含む雰囲気
ガス中で熱処理する方法において、ガスの流れの上流側
に石英を含む材料により構成される部材を配置し、該部
材よりもガスの流れの下流側に水分及び/又は酸素を除
去する除去材が配置して熱処理することを特徴としてい
る。
【0019】本発明では、雰囲気ガス中に含まれる水分
及び/又は酸素と除去材との間に化学反応を生じさせ、
水分及び/又は酸素を別の物質に変化させ、被処理基板
のエッチングを抑制あるいは制御することができる。本
発明における「除去」とは、還元性雰囲気ガスに含まれ
る水分等を完全に除去する場合はもちろん、雰囲気ガス
中の水分等を低減させることをも含むものである。
【0020】また、雰囲気ガスと処理室内の石英とが反
応(あるいは雰囲気ガスが石英で構成される材料に接
触)し、前記雰囲気ガス中に水分が混入した場合であっ
ても、該雰囲気ガスを除去材と反応させることにより被
処理基板のエッチングを抑制あるいは制御することがで
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明の第
1の実施の形態を図1に示す。
【0022】1は炉心管であり、その内部には被処理基
板(ウエハ)2、被処理基板を保持するボート3及びボ
ートを支持するヒートバリア4が配置されている。7は
水素を含む雰囲気ガスを導入するための導入口であり、
導入口7から、石英材料により形成される導入管8が配
置されている。
【0023】符号13は、ボート3の天板上に配置され
た水分及び/又は酸素を除去する除去材である。
【0024】半導体製造装置を上述のように構成するこ
とで、除去材により炉内に導入されるガス中に含まれる
水分、酸素を除去することができるので、被処理基板の
水分等によるエッチング、特に被処理基板がSOI基板
である場合には、膜厚減少や膜厚むらを低減することが
できる。
【0025】なお、水素を含む雰囲気ガス中の水分又は
酸素は、除去材13(シリコン)との間で、次のような
化学反応を起こす。
【0026】 2H2O+Si → 2H2+SiO2 …(4) O2+Si → SiO2 …(5) また、除去材13にカーボンを用いた場合には次の化学
反応を起こす。
【0027】 2H2O+C → 2H2+CO2 …(6) O2+C → CO2 …(7) これらの化学反応により、雰囲気ガス中の水分又は酸素
は除去され、被処理基板には到達しないので、雰囲気ガ
ス中の水分及び酸素に起因するシリコンのエッチングが
防止される。
【0028】除去材13としては、平板上の高純度シリ
コン部材を用いることができ、単結晶シリコン基板、特
に不純物濃度の低いp‐基板やn‐基板、あるいは不純
物ドープが行われていないシリコン基板を用いることも
好ましいものである。多結晶シリコン基板、非晶質シリ
コン基板も用いることができる。
【0029】また、除去材13として多孔質シリコン部
材を用いることもできる。この場合、表面積が大きくな
るために一層の除去効果を得ることができる。また、ボ
ート3の上表面に高純度なポリシリコンのコーティング
層を形成したものを除去材として用いることができる。
【0030】除去材13には、シリコン材料以外にも、
例えばカーボンコーティング又はカーボン部材を用いる
ことができる。
【0031】図1においては、除去材13はボート3の
上面にのみ配置されているが、これに限定されるもので
はなく、被処理基板2と前記処理室14内に導入される
ガス導入口7との間に除去材が配置されていれば良い。
特に、炉内でのガスの吹き出し口(導入管の先端部1
2)と除去材13との間にガスの流れを遮るものがない
ことも好ましいものである。
【0032】また、ボートの上表面のサイズよりも大き
な除去材をおくことも好ましいものである。
【0033】さらに、ボート3の他の一部分又は全部の
表面にポリシリコン等を除去材としてコーティングする
こともできる。
【0034】炉心管1、ボート3、ヒートバリア4、導
入管8の全部又は一部について、少なくとも雰囲気ガス
が接する表面(内表面を含む)の全体若しくは一部をシ
リコン又はカーボンで形成しても良い。
【0035】導入管8の先端部12は、処理室14内に
導入された雰囲気ガスを除去材13に向かって吹き付け
て、雰囲気ガスが効率よく除去材と接触するように、図
1においては、除去材13に向かって湾曲しているが、
これに限定されるものではなく、除去材としての効果が
あれば逆方向に湾曲させることも可能である。
【0036】導入管8の構成材料としては、水素ガスと
の反応により水蒸気を生成することのないSiCにより
形成することもまた好ましいものである。熱処理におけ
る水素を含む雰囲気ガスとしては、100%の水素ガス
や、水素とアルゴン等の不活性ガスを含む混合ガスを用
いることができる。また、水素精製器を通して比較的高
純度の水素ガスを導入することも好ましいものである。
【0037】また、水素を含む還元性雰囲気ガスによる
熱処理(水素アニール)の際のガスの流量は、表面平坦
化、不純物の外方拡散等の水素アニール処理による効果
を勘案し、毎分5リットルから20リットル程度の流量条
件で実施することができる。
【0038】水素アニールの際の温度は、その温度の下
限は概ね300℃以上より好ましくは500℃以上、さらに好
ましくは900℃以上である。特に900℃以上1200℃以下で
行なうことが好ましい。上限はシリコンの融点以下であ
るが、1200℃以上シリコンの融点以下の温度で熱処理す
ると熱処理時間を短縮できるという場合がある。
【0039】また、水素アニールに要する時間は、必要
な特性に応じて適宜選択されるものであるため特に制限
はないが、数秒ないし1分から10時間程度が現実的な範
囲である。
【0040】水素アニールの際のガスの圧力は、加圧、
大気圧、減圧のいずれの雰囲気でも構わないが、大気圧
若しくは大気圧(1×105Pa)以下、1×104Pa
以上で行なうことが好適である。また大気圧に対して−
100mmH2O程度の微減圧下で行なうこともより好適であ
る。
【0041】ボート3には、CVD成膜技術により表面
に不純物が極めて少ないコーティング層を形成した炭化
珪素により形成されているボートを用いるのが好まし
い。ヒートバリア4には、発泡石英等の耐熱材料を用い
ることができる。
【0042】ヒーター10は、抵抗加熱器、ランプ加熱
器、高周波加熱器等を用いることができる。枚葉式の熱
処理炉の場合は、短時間に熱処理を行なうために、ハロ
ゲンランプ等を用いたRTAによることも好ましいもの
である。
【0043】導入口7から導入された雰囲気ガスは、導
入管8を経る際に加熱され、高温になっている。例え
ば、被処理基板2を1100℃で熱処理する場合には、ボー
ト3の上部は通常1000℃以上の高温に加熱されている。
さらに、ヒーター10の一部を独立に制御して、除去材
13(シリコン)の温度を制御するための別の加熱手段
を設けても良い。
【0044】なお、本発明にいう熱処理とは、アニール
処理、成膜処理、エッチング処理等を含むものである。
【0045】被処理基板は、表面にシリコンを有する基
板であれば特に限定されるものではないが、SOI基板
が好適である。SOI基板は、シリコン基板に酸素をイ
オン注入した後、1300℃を超える高温で熱処理すること
で、埋込酸化膜シリコン膜を形成する酸素打ち込み法
(SIMOX:Separated by Implanted Oxygen)やウエハ貼
り合わせ法により作製されたものを用いることができ
る。
【0046】貼り合わせ法としては、特許2608351号公
報に記載されている多孔質層上の単結晶層を別の基板上
に移設する方法(「ELTRAN(登録商標)」とも呼称され
る。T. Yonehara, K. Sakaguchi, N. Sato, Appl. Phy
s. Lett. 64(1994), p.2108)や、特開平5-211128号
公報記載のように、表面に酸化膜を有するシリコン基板
に水素を基板全面にイオン注入し、他の基板に貼り合わ
せた後、熱処理によりイオン注入層で分離し、SOI基
板を形成するという方法もある。もちろんこれらの方法
に限定されることなく他の方法により作製されるSOI
基板であっても構わない。
【0047】本実施形態で説明した事項は、後述の実施
形態においても適用できることはもちろんである。
【0048】(第2の実施の形態)第2の実施の形態を
図2に示す。
【0049】図1と同じ構成要素には同じ符号を付して
説明を省略する。
【0050】本実施の形態は、内管搭載部22によって
支持された内管21を有する。内管21には石英又は炭
化ケイ素等の耐熱性の高い材料が用いられるのが好適で
ある。内管搭載部は矢符23の方向に移動し、内管21
の脱着を可能とする。内管21の内表面には除去材28
が配置されている。除去材28は、内管21の内面にポ
リシリコンのコーティング層として形成するのが好適で
ある。また、内管21の上部には除去材26が配置され
ている。除去材26にはガス流路27が形成されてい
る。除去材26としては板状のシリコン部材にガス流路
27を穿孔したものが用いられる。
【0051】導入管30から導入された雰囲気ガスは内
管21上部に導入され、除去材26に形成されたガス流
路27を経て処理室14に達する。この際、雰囲気ガス
は除去材26の表面に接し、式(4),(5)の化学反
応が生じ、雰囲気ガス中の水分及び酸素が除去される。
また、雰囲気ガスは内管21内において内管21の内面
に形成された除去材28に接触し、式(4),(5)の
化学反応が生じ、雰囲気ガス中の水分及び酸素が除去さ
れる。
【0052】本実施の形態においては雰囲気ガスが除去
材26のガス流路27を通過するように形成されている
ので、雰囲気ガスと除去材26が接触しやすく、高い除
去効果が得られる。
【0053】また、本実施の形態においては、処理室1
4の一部を形成する内管21の内表面が除去材28で構
成されているため、雰囲気ガスと除去材28の接触面積
がより大きく、そのために一層の除去効果が得られる。
さらに、本実施の形態においては、処理室14の一部を
形成する内管21の内表面が除去材28で構成されてい
るため、処理室14の内部において水分又は酸素が発生
する場合においても、それらを除去する効果が得られ
る。
【0054】本実施の形態では除去材26,28にシリ
コンを用いたが、これに限らず、処理温度において水分
及び酸素を除去する効果を有する物質を広く用いること
ができる。
【0055】また、本実施の形態では除去材28が内管
21の内面にポリシリコンのコーティング層として形成
された例を示したが、これに限らず、内管21全体がシ
リコン又はカーボンで形成されている場合にも同様の効
果を奏する。
【0056】また、除去材の配置はこれに限るわけでは
なく、例えば除去材26の上部の空間に粒状の除去材を
充填することによって、さらに高い除去効果が得られ
る。
【0057】さらに、本実施の形態においてはバッチタ
イプの縦型熱処理炉について述べたが、横型炉であって
も良い。
【0058】また、枚葉式の半導体製造装置であっても
同様の効果が得られる。
【0059】さらに、本実施の形態では高温アニール装
置について述べたが、高温成膜装置、高温エッチング装
置等であっも同様な効果が得られる。
【0060】(第3の実施の形態)第3の実施の形態を
図3に示す。
【0061】図2と同じ構成要素には同じ符号を付して
説明を省略する。
【0062】21は高温環境で化学的に安定な耐熱材料
によって形成された下部開口の有底円筒形の内管であ
り、頂部に開口部42を有する。内管21には表面にC
VDコーティング膜を施した炭化ケイ素を用いるのが好
適である。
【0063】内管21は内管搭載部22によって支持さ
れている。
【0064】56はヒートバリアであり、耐熱性が高
く、断熱性の高い発泡石英材料を用いるのが好適であ
る。ヒートバリア56の表面は除去材57によって覆わ
れている。除去材57にはポリシリコンのコーティング
層を用いるのが好適である。ヒートバリア56はヒータ
ー10によって直接加熱される領域の外部にあるもの
の、ヒーター10の間接的な影響により例えば処理温度
が1000℃の場合にはヒートバリア上部は500℃程度の温
度に加熱される。
【0065】58は除去材であり、ウェハ2を収納する
ボート3の下部に配置されている。除去材58として
は、円板状のカーボン部材を用いるのが適当である。
【0066】通常、被熱処理物であるウェハ2は、均熱
領域といわれる温度が正確に制御された領域に配置され
るが、除去材58は好ましくは、均熱領域内への配置だ
が、均熱領域外に配置されても良い。
【0067】高温処理時において、雰囲気ガスとして、
例えば水素ガスが導入口41から内管21の内部に導入
される。水素ガスはヒートバリア56と内管21の間隙
部を上方に移動する。この際、水素ガス中の水分及び酸
素は除去材57と次の化学反応を生じる。
【0068】 2H2O+Si → 2H2+SiO2 … (8) O2+Si → SiO2 … (9) この結果、水分及び酸素は水素ガス中から除去される。
【0069】次いで、水素ガスは処理室14に到達し、
まず、除去材58に接触する。除去材57によって除去
しきれなかった水分及び酸素と除去材58の間で次の化
学反応が生じる。
【0070】 2H2O+C → 2H2+CO2 … (10) O2+C → CO2 … (11) この結果、ウェハ2に対しては、より一層水分及び酸素
濃度の低い水素ガスが供給され、これらに起因するウェ
ハのエッチング現象が防止もしくは抑制される。
【0071】また、内管21は高温下でも化学的に安定
な炭化ケイ素で形成されているため、内管21の内壁面
での水分及び酸素の生成が起こらないので、処理室14
内の水分及び酸素濃度は上昇しない。
【0072】処理室14中の水素ガスは開口部42から
内管21と炉心管1の間隙部を経て排出口9から排出さ
れる。ここで、水素ガスと炉心管1の石英材料が化学反
応を起こして微量の水分及び酸素が生ずる場合がある
が、これらは水素ガスと共に排出口9から排出されるの
で、ウェハ2に対して影響を及ぼすことはない。
【0073】本発明においては、高温処理の処理温度は
何ら限定されるものではないが、概ね1000℃以上におい
て水素雰囲気中でのウェハ2のエッチング現象の進行が
著しくなるため、この温度範囲において特に効果が大き
い。
【0074】高温処理を繰り返して実施した後に除去材
57の表面がSiO2によって覆われて除去効率が低下
した場合には、ヒートバリア56を取り出して、希フッ
酸等で洗浄すると良い。
【0075】本実施の形態においては、除去材58のボ
ート3の下部に配置したが、雰囲気ガスが処理室内を下
方に流れる構成の場合には、ウェハ2に対して雰囲気ガ
スの上流にあたるボート3の上部に除去材58を配置す
るのが好ましい。
【0076】本実施の形態においては、除去材57,5
8にポリシリコンのコーティング層及びカーボン部材を
用いた例を示したが、何らこれに限定されるものではな
く、単結晶シリコン、アモルファスシリコン、シリコン
を含む化合物でも良い。
【0077】また、カーボン部材はグラファイト、ダイ
ヤモンド、無定形炭素等の炭素の同素体のいずれでも良
く、さらには、炭素を含む化合物や、その他の水分・酸
素に対して除去能力を有する物質を用いた場合であって
も本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0078】(第4の実施の形態)図4に第4の実施の
形態を示す。
【0079】図3と同じ構成要素には同じ符号を付して
説明を省略する。
【0080】43は雰囲気ガスを導入する導入管、44
は除去材45が内部に充填された除去室、30は除去室
44からの雰囲気ガスを炉心管1に導入する導入管であ
り、いずれも、CVDコーティングを施した炭化ケイ素
で形成するのが望ましい。1はCVDコーティングを施
した炭化ケイ素からなる炉心管である。47はCVDコ
ーティングを施した炭化ケイ素からなる隔壁であり、ガ
ス流路27を有する。炉心管1の内部は、隔壁47によ
って処理室14と混合室42に分離されている。46は
ヒーターであり、除去室44の内部を、例えば800℃程
度に加熱する。
【0081】導入管43から供給された雰囲気ガスは、
除去室44内の除去材45の作用によってあらかじめ水
分及び酸素が除去されてから導入管30を経て混合室4
8に供給される。
【0082】49は添加ガス発生手段であり、例えば水
分(水蒸気)を発生する。添加ガス発生手段49は、キ
ャリアガス(例えば水素ガス)に一定濃度の水分を添加
するための温度制御されたバブラーと、このキャリアガ
スの流量を制御するためのマスフローコントローラーを
含むものが用いられる。
【0083】添加ガス発生手段49から供給された添加
ガスは、導入管50を経て、混合室48に導入され、雰
囲気ガスと混合され、ガス流路27から処理室14へ導
入される。この時、添加ガス発生手段49から供給する
添加ガスの濃度と流量を制御することで、処理室14へ
供給される微量な添加ガスの濃度をコントロールするこ
とができる。また、導入管50の少なくともヒーター1
0に加熱される部分はCVDコーティングを施した炭化
ケイ素から形成されるのが望ましい。
【0084】具体例を挙げて説明すると、導入管30か
らは雰囲気ガスとして実質的に水分を含まない水素ガス
が10リットル/分だけ供給されるものとする。また、添
加ガス発生手段49からは、水分を1%含んだ水素ガス
が0.01リットル/分だけ供給されるものとする。これら
が混合室48で混合される結果、処理室14には約10p
pmの微量水分を含んだ水素ガスが供給される。
【0085】ここで、添加ガス流量の雰囲気ガス流量に
対する割合をなるべく小さくすることで、微量な添加ガ
ス(水分)の濃度を安定して制御することが容易にな
る。
【0086】また、除去室44、導入管30、炉心管
1、隔壁47、導入管49、ボート3の部材をそれぞれ
CVDコーティングを施した炭化ケイ素によって形成す
ることで、これらの部材と雰囲気ガスとの反応による意
図しない水分の発生を防止することが可能となる。
【0087】このようにして、処理室14中のウェハ2
に対しては、雰囲気ガスの当初の水分含有率にかかわら
ず、制御された一定の水分濃度を含んだ雰囲気ガスが供
給されるので、ウェハ2は H2O+Si → H2+SiO … (12) の反応により、エッチングされる。この反応は水分濃
度、処理温度、処理時間を制御することによって制御可
能であり、所望のエッチング量を得ることが可能とな
る。
【0088】(第5の実施の形態)図5に第5の実施の
形態を示す。
【0089】1から14は第4の実施の形態と共通であ
る。
【0090】51は貫通穴を有した第1のの隔壁であ
り、上部に石英粒53とシリコン粒54が充填されてお
り、シリコン酸化物蒸気発生源を構成している。52は
貫通孔を有した第2の隔壁であり、上部にシリコン粒5
4が充填されている。
【0091】水素ガスは、導入口7から第1の隔壁51
の上部の石英粒53とシリコン粒54に接触する。水素
ガスには、石英粒53とシリコン粒54との反応により
生じるシリコン酸化物(SiO2)が添加されると共
に、水素ガスと石英粒53が接触して生じる水分が混入
する。これらのガスは隔壁51の貫通孔を通過し、隔壁
54上部に充填されたシリコン粒54と接触する。この
際、ガス中の水分はシリコン粒54と反応し除去される
ので、隔壁52の貫通孔を経て処理室14に供給される
雰囲気ガスには水分は含まれない。よって雰囲気ガス中
に含まれる水分に起因したウェハ2のエッチング現象が
防止される。
【0092】以上述べた複数の実施の形態において、本
発明は被処理物である半導体材料が、絶縁物上のシリコ
ン層を有するSOI基板の場合に特段の効果を奏する
が、その理由を以下に示す。SOI基板において意図し
ないシリコンのエッチング現象が発生すると、SOI層
の膜厚減少と共に膜厚のばらつきを引き起こす。SOI
層膜厚の減少とばらつきは、ここに形成される電子デバ
イス、特に完全空乏型のFET(電界効果型トランジス
タ)の特性の均一性の劣化原因となる。しかるに、本発
明によれば雰囲気ガス中の水分及び酸素を制御してシリ
コンのエッチングをコントロールすることができるの
で、かかる不具合の発生を防止することができる。
【0093】本発明は、被処理物である半導体材料が、
絶縁物上のシリコン層を有するSOI基板であり、前記
シリコン層の厚さが300nm以下の場合に特段の効果を奏
する。その理由を以下に示す。例えば、従来の技術を用
いてSOI基板による水素ガス100%の雰囲気中で1100
℃以上の温度で高温アニール処理を施すと、処理条件に
より異なるものの、例えば10nm程度のエッチングが生じ
る場合がある。前記シリコン層の厚さが300nm以下のS
OI基板は、多くの場合そのまま、あるいは犠牲酸化法
等によってさらに薄膜化してFET等の電子デバイスの
製造に供される。その際、前述のエッチングにより生じ
た膜厚の減少やばらつきのために所望の電子デバイス特
性が得られなくなる恐れが生じる。しかるに本発明によ
れば雰囲気ガス中の水分及び酸素を制御してシリコンの
エッチングをコントロールすることができるので、かか
る不具合の発生を防止することができる。
【0094】本発明は、被処理物である半導体材料が、
第1のシリコン単結晶基板の主面に多孔質層構造を形成
する工程と、前記多孔質構造上に単結晶シリコン層を形
成する工程と、前記単結晶シリコン層の表面に熱酸化膜
を形成する工程と、前記第1のシリコン単結晶基板の主
面と第2の基板の表面とを貼り合わせる工程と、前記多
孔質層を除去して前記単結晶シリコン層を表出させる工
程を含む方法により製作されたSOI基板である場合に
特段の効果を有する。その理由を以下に示す。前記方法
は「ELTRAN(登録商標)」と称される製造方法で
ある。
【0095】また本発明は、SIO基板が、シリコン基
板上に多孔質層を介して非多孔質単結晶シリコン層を有
する第1の基板を用意する工程、該d1の基板を絶縁層
を介して第2の基板と貼り合わせ、多層構造体を形成す
る工程、該多層構造体を該多孔質層で分離あるいは該多
層構造体から該多孔質層を除去する工程を含む工程によ
り作製された基板である場合にも特段の効果を有する。
【0096】この方法は、日経マイクロデバイス199
8年11月号74頁から75頁にかけての記載によれ
ば、例えば25nmの厚さの極めて薄いSOI層が形成可
能であり、このような超薄膜のSOI層においてエッチ
ング現象が生じると、当初の膜厚に対するエッチング量
の割合が極めて大きいため、前述した品質劣化の度合い
は極めて大きいものとなる。しかるに、本発明を適用す
ることにより、このようなSOI基板に対しても品質の
劣化を伴わない高温処理が可能となる。
【0097】同様な理由から、本発明は同じく日経マイ
クロデバイス1998年11月号74頁から75頁にか
けての記載により50nmの厚さのSOIの生産が可能とさ
れる「SIMOX」、200nmの厚さのSOIの生産が可
能とされる「Unibond」とそれぞれ称されるSO
I基板に適用した場合にも特段の効果を奏するものであ
る。
【0098】
【実施例】(実施例1)図1に示した本発明の半導体製
造装置を用いて、SOI基板を高温処理した際のSOI
層のエッチング量を、図1において除去材(シリコン)
を配置した場合と比較した。高温処理温度は1100℃、高
温処理時間は4時間、雰囲気ガスは水素ガスで、流量は
10SLMである。
【0099】雰囲気ガスは導入口7から導入管8を経
て、炉心管1の上部から処理室14に導入される。導入
された雰囲気ガスは炉心管1の内部を下方に流れて、排
出口9から排気される。これらの導入口7、導入管8及
び排出口9は、通常、石英材料によって炉心管1と一体
的に形成されている。
【0100】10はヒーターであり、通電することによ
り発熱し、ウェハ2を加熱することができる。
【0101】炉蓋5は、図示しないボートエレベータ機
構によって矢符11の方向に移動することができる。ボ
ート3へのウェハ2の搭載作業は、ボート3が炉心管1
の外に出る位置まで炉蓋5が移動した状態で行われる。
【0102】次いで、図5の状態に炉蓋5が移動し、ボ
ート3が炉心管1内に挿入されると共に、炉蓋5がOリ
ング6を介して炉心管1の開口部を気密封止する。
【0103】導入口7から雰囲気ガスを導入して炉心管
1の内部を雰囲気ガスに置換すると共に、ヒーター10
に通電してウェハ2を所定の温度(例えば1200℃)まで
加熱することで高温処理が行われる。
【0104】所定の時間(例えば1時間)の経過後、ヒ
ーター10への通電を停止してウェハ2を所定の温度ま
で冷却すると共に、導入口7から窒素ガス等の不活性な
ガスを導入して炉心管1内部の雰囲気ガスを排気する。
しかる後に炉蓋5を移動し、炉心管1の外部でボート3
上のウェハ2を取り出す。
【0105】結果を表1に示す。
【0106】
【表1】
【0107】この結果から、本発明によりSOI層のエ
ッチング量を従来の40%程度に減少することができる効
果が確認され、より高品質なSOI基板の製造が可能と
なった。また、複数のウェハを同時に熱処理した場合に
も、ウェハ間のエッチングのばらつきは、2mm程度で
あった。この効果は、製造方法の異なるSOI基板にお
いても同様であった。
【0108】図1に示す装置においては、処理室14の
上部から水素ガスを処理室14内に導入するので、(例
えば窒素ガスに比べて)非常に軽い水素ガスを処理室内
のガスと置換する際に置換効率が上がる。
【0109】また、ガスの流れの下流域には、堆積物が
生成する場合があり、処理室14内の下部から上部へガ
スを流すと、上部に堆積したパーティクル(ゴミ)が被
処理基板に落ちてくる場合がある。しかし、処理室内の
上部から下部へガスを流すことによりそのような堆積物
の付着も防止できる。
【0110】導入管8には、加工が容易な石英材料を用
いているので、図6に示すようにガス導入口を炉心管の
上部に設けることなく、ガス導入口7を炉心管1の下部
に配置したまま、導入管の先端は炉心管上部に設けるこ
とができる。炉心管(とくに、ヒーター10)の下部で
あれば、上部ほど高温になることはないので、外部から
ガスを導入する部材と導入管8との接続(継ぎ手)等に
用いられるシール材の熱による損傷を防止することがで
きる。
【0111】また、縦型炉の構成上、炉心管1の上部
は、床面からの高さが例えば3m程度に達する場合があ
り、このような高所に導入口7を配置すると、日常の点
検や、炉心管1の脱着時の作業に不便であるが、導入口
を炉心管の下部に配置することでメンテナンス性も向上
する。なお、水素ガスを含まない雰囲気での熱処理を行
なうと、雰囲気ガス中に含まれる水分や酸素と除去材で
あるシリコンとが反応し、除去材表面が二酸化シリコン
で被覆され除去材としての効果が低減する場合がある
が、本発明においては、雰囲気ガスに水素ガスを用いる
ので、表面の二酸化シリコンは容易に除去され、除去材
としての効果を継続して得ることができる。
【0112】
【発明の効果】本発明では、雰囲気ガス中の微量の水分
及び酸素を除去することができるので、高温処理中の半
導体材料のエッチング量を制御可能な半導体製造装置及
び半導体部材の製造方法が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の半導体製造装置の
断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の半導体製造装置の
断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態の半導体製造装置の
断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態の半導体製造装置の
断面図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態の半導体製造装置の
断面図である。
【図6】従来技術による半導体製造装置の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 炉心管 2 ウェハ 3 ボート 4 ヒートバリア 5 炉蓋 6 Oリング 7 導入口 8 導入管 9 排出口 10 ヒーター 12 先端部 13 除去材 14 処理室 21 内管 22 内管搭載部 24,25 Oリング 26,28 除去材 27 ガス流路 30,43,50 導入管 41 導入口 42 開口部 44 除去室 45 除去材 47 隔壁 48 混合室 56 ヒートバリア 57,58 除去材

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にシリコンを有する半導体基板を、
    水素を含む還元性雰囲気ガス中で熱処理する半導体製造
    装置であって、該半導体基板と該水素を含む還元性雰囲
    気ガスを導入するためのガス導入口との間に、該水素を
    含む還元性雰囲気ガス中に含まれる水分及び/又は酸素
    を除去する該半導体基板とは別の除去材を有することを
    特徴とする半導体製造装置。
  2. 【請求項2】 表面にシリコンを有する半導体基板を、
    水素を含む還元性雰囲気ガス中で熱処理する半導体製造
    装置であって、該半導体基板と熱処理室内に該水素を含
    む還元性雰囲気ガスを導入するためのガス導入口との間
    に、該ガス導入口側から、石英を含む材料により構成さ
    れる部材、及び該水素を含む雰囲気ガス中に含まれる水
    分及び/又は酸素を除去する該半導体基板とは別の除去
    材をこの順に有することを特徴とする半導体製造装置。
  3. 【請求項3】 該除去材が、シリコンである請求項1あ
    るいは2記載の半導体製造装置。
  4. 【請求項4】 該除去材が、カーボン部材により構成さ
    れている請求項1あるいは2記載の半導体製造装置。
  5. 【請求項5】 該除去材が、前記半導体基板を支持する
    部材の上に配置されている請求項1あるいは2記載の半
    導体製造装置。
  6. 【請求項6】 前記石英を含む材料により構成される部
    材が、石英により形成された雰囲気ガス導入管である請
    求項2記載の半導体製造装置。
  7. 【請求項7】 該ガス導入管先端部と該除去材との間
    に、ガスの流れを遮るものがないことを特徴とする請求
    項6記載の半導体製造装置。
  8. 【請求項8】 該熱処理室内にガスを添加するガス添加
    手段を有することを特徴とする請求項1あるいは2記載
    の半導体製造装置。
  9. 【請求項9】 該ガス添加手段により添加されるガスの
    量が前記水素を含む雰囲気ガスの流量よりも少ないこと
    を特徴とする請求項8記載の半導体製造装置。
  10. 【請求項10】 該添加されるガスが、水又は酸素を含
    むことを特徴とする請求項8記載の半導体製造装置。
  11. 【請求項11】 前記水素を含む雰囲気ガスが、100%
    水素ガス、あるいは、水素ガスと不活性ガスの混合ガス
    である請求項1あるいは2記載の半導体製造装置。
  12. 【請求項12】 前記熱処理が、900℃以上シリコンの
    融点以下で行われる請求項1あるいは2記載の半導体製
    造装置。
  13. 【請求項13】 請求項1から12のいずれかに記載の
    半導体製造装置を用いて、半導体基板を熱処理する工程
    を含むことを特徴とする半導体部材の製造方法。
  14. 【請求項14】 該半導体基板が、絶縁層上に単結晶シ
    リコン層を有するSOI基板である請求項13記載の半
    導体部材の製造方法。
  15. 【請求項15】 該SOI基板が、 シリコン基板上に多孔質層を介して非多孔質単結晶シリ
    コン層を有する第1の基板を用意する工程、 該第1の基板を絶縁層を介して第2の基板と貼り合わ
    せ、多層構造体を形成する工程、 該多層構造体を該多孔質層で分離あるいは該多層構造体
    から該多孔質層を除去する工程を含む工程により作製さ
    れた基板である請求項14記載の半導体部材の製造方
    法。
  16. 【請求項16】 該SOI基板が、 希ガスないし水素をイオン注入した分離位置を規定する
    層を内在させた第1のシリコン基材と第2のシリコン基
    材とを絶縁層を介して貼り合わせた後、前記分離位置を
    規定する層で分離することにより作製された基板である
    請求項14記載の半導体部材の製造方法。
  17. 【請求項17】 該SOI基板が、 単結晶シリコン基板に酸素をイオン注入し、高温で熱処
    理することにより酸化シリコン層を形成することにより
    作製された基板である請求項14記載の半導体部材の製
    造方法。
  18. 【請求項18】 処理室内に配置された表面にシリコン
    を有する半導体材料を、水素を含む雰囲気ガス中で熱処
    理する熱処理方法であって、処理室内に吹出すガスの流
    れの上流側に石英を含む材料により構成される部材を配
    置し、該部材よりもガスの流れの下流側に水分及び/又
    は酸素を除去する除去材が配置されていることを特徴と
    する熱処理方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010050230A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Shin Etsu Handotai Co Ltd シリコンウェーハの製造方法及びシリコンウェーハ
KR20150135368A (ko) * 2013-03-25 2015-12-02 소이텍 실리콘 이산화물 층 용해 방법
CN109844922A (zh) * 2016-10-11 2019-06-04 索泰克公司 具有用于俘获污染物的装置的竖炉

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