JP2000277153A - 円筒形リチウムイオン電池 - Google Patents

円筒形リチウムイオン電池

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大電流放電が可能でかつ電池単位体積あたり
の効率が高い円筒形リチウムイオン電池を得る。 【解決手段】 円筒形電池缶16に捲回群Wと該捲回群
Wから電池端子への接続部(A部、B部)とを内蔵した
円筒形リチウムイオン電池において、該電池の直径D/
高さLが0.3〜0.4の範囲にある円筒形リチウムイ
オン電池とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は円筒形リチウムイオ
ン電池に係り、特に円筒形電池缶内に電極捲回群と該電
極捲回群から各極端子へ接続するための接続部とを内蔵
した円筒形リチウムイオン電池に関する。
【0002】
【従来の技術】リチウムイオン二次電池は、高エネルギ
ー密度であるメリットを活かして、主にVTRカメラや
ノートパソコン、携帯電話等のポータブル機器の電源に
使用されている。円筒形リチウムイオン二次電池の内部
は、正極及び負極の両電極が共に活物質が金属箔に塗着
された帯状であり、セパレータを挟んでこれら両電極が
直接接触しないように断面が渦巻状に捲回され、捲回群
が形成された捲回式の構造とされている。そして、この
捲回群が円筒形の電池缶内に収納され、電解液注液後、
封口される。一般的な円筒形リチウムイオン二次電池の
外形寸法は、18650型と呼ばれる、直径18mm、
高さ65mmであり、小型民生用リチウムイオン電池と
して広く普及している。
【0003】一方、自動車産業界においては環境問題に
対応すべく、排出ガスのない、動力源を完全に電池のみ
とした電気自動車の開発や内燃機関エンジンと電池との
両方を動力源とするハイブリッド(電気)自動車の開発
が加速され、一部実用段階に到達している。電気自動車
の電源となる二次電池には当然高出力、高エネルギーが
得られる特性が要求され、この要求を満足する二次電池
としてリチウムイオン電池が注目されている。
【0004】しかしながら、高エネルギー密度のリチウ
ムイオン二次電池とはいえ、電気自動車に使用する場合
の大電流放電、大電流充電に耐え得るためには、電極構
造のみならず、電極から電池端子への集電構造にも工夫
が必要となる。例えば、特開平第8−115744号公
報、特開平第9−55213号公報、特開平第9−92
238号公報、特開平第9−92241号公報、特開平
第9−92335号公報には、電極の集電体である金属
箔を活物質層から延出させ、そのまま、又は短冊状に加
工して集電リング等の接続部に溶接等により接続して、
一旦接続部を介して電池端子へと導くリード接続方式を
採用し、大電流放電、大電流充電時の電圧降下(iRド
ロップ)を低減させる技術が提案されている。これらの
公報にも開示されているように、大電流放電、大電流充
電時の電圧降下を低減させるためには、円筒形リチウム
イオン電池内にリード接続部を収納するためのスペース
が必要となる。
【0005】ところで、電池を電気自動車に搭載するに
あたっては、電気自動車ユーザーの多様な要望に応える
ために、車体設計、特に電池のパッケージングに自由度
を持たせることが好ましい。そのためには、搭載電池の
占める空間体積を最小にする必要があり、その最も有効
な手段は電池の体積あたりのエネルギー密度(Wh/
l)を最大にすることである、といわれている。すなわ
ち、電気自動車に搭載される電池は、通常複数の単電池
を並列、直列に接続されてモジュールを形成している
が、単電池の体積あたりのエネルギー密度を大きくする
ことが、モジュールサイズの低減には効果的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、体積エ
ネルギー密度を大きくしても、電池の直径D/長さLの
比によっては、集電体自体の電圧降下や集電体端部の接
続部への接続状態から生ずる電圧降下のために、電池単
位体積あたりの出力が低下する、という問題点が生ず
る。
【0007】本発明は上記事実に鑑み、大電流放電が可
能でかつ電池単位体積あたりの効率が高い円筒形リチウ
ムイオン電池を得ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、円筒形電池缶内に電極捲回群と該電極捲回
群から各極端子へ接続するための接続部とを内蔵した円
筒形リチウムイオン電池において、該電池の単位体積あ
たりの出力が最大となるように、該電池の直径/高さの
比を定めたことを特徴とする。
【0009】本発明の発明者は、円筒形リチウムイオン
電池では、電池の直径/長さの比が所定値より大きい
と、電池体積に対して接続部の占める割合が大きくなる
ので、エネルギー密度が低下し、一方、電池の直径/長
さの比が所定値より小さいと、集電体から延出された延
出部を接続部へ溶接することが困難となり電圧降下を招
き、また同時に、集電体自体の長さのために電圧降下を
生ずることを知見すると共に、必ずしもエネルギー密度
が大きい電池が単位体積あたりの出力が大きくなるとは
限らないことも見出した。
【0010】本発明では、電池単位体積あたりの出力が
最大となるように、電池の直径/高さの比を定めること
により、電池の体積あたりの効率を向上させた。電池単
位体積あたりの出力が最大となるような電池の直径/高
さの比は0.3〜0.4である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を適
用した円筒形リチウムイオン二次電池の実施の形態につ
いて説明する。
【0012】(構成)図1に示すように、本実施形態の
円筒形リチウムイオン二次電池は、その中心部に円筒状
の巻き芯17を備えている。この巻き芯17の周囲に
は、帯状の正極板及び負極板が厚さ40μmの微多孔性
のポリエチレンフィルムからなる帯状のセパレータW5
を介して電池円筒断面渦巻状に捲回された捲回群Wが配
置されている。
【0013】正極板は、厚さ20μmのアルミニウム箔
の正極集電体W1と正極集電体W1の両面に塗布された
正極活物質層W2とで構成されている。この正極活物質
層W2は、正極活物質のリチウムマンガン複合酸化物と
なるマンガン酸リチウムと、導電助剤となるグラファイ
トと、バインダー(結着剤)となるポリフッ化ビニリデ
ン(PVDF)と、を構成物質とする層である。なお、
後述する電解液の注入前の正極板の厚さは98+−2μ
mであり、正極活物質層W2の密度は2.65g/cm
である。
【0014】一方、負極板は、厚さ10μmの銅箔の負
極集電体W3と負極集電体W3の両面に塗布された負極
活物質層W4とで構成されている。負極活物質層W4
は、リチウムイオンを電極反応種とし充電、放電に伴い
リチウムイオンを吸蔵、放出する負極活物質となる非黒
鉛炭素と、バインダーとなるPVDFと、を構成物質と
する層である。なお、後述する電解液の注入前の負極板
の厚さは60+−2μmであり、負極活物質層W4の密
度は1.02g/cmである。
【0015】捲回群Wの上部には正極集電体W1からの
電位を集電するためのリング状の正極集電リング10が
配置され、正極集電リング10は正極集電リング10を
支持する正極集電リング支え8を介して巻き芯17の上
端部に固定されている。
【0016】この正極集電リング10の周縁には、正極
活物質層W2の上部端側から延出された正極集電体W1
の上端部が溶接されている。正極集電リング10上面に
は、正極集電リング10で集電された電位を正極端子ま
で導くための正極リード板B13の一端が溶接されてお
り、正極リード板B13の他端は自由端とされている。
【0017】正極集電リング10の上部には、上蓋キャ
ップ1、上蓋ケース2、安全弁3及び弁押さえ4、で構
成された上蓋が配置されている。上蓋は、絶縁性のガス
ケット5を介して電池缶16上部にかしめられて固定さ
れている。
【0018】正極集電リング10の周縁上部には捲回群
Wを固定するための正極集電リングスペーサ6が上蓋ケ
ース2の周縁下部に当接して固定されている。上蓋ケー
ス2の中央下部には正極リード板A12の一端が溶接さ
れている。正極リード板A12の他端は自由端とされ、
正極リード板A12及び正極リード板B13の自由端同
士は溶接により接合されている。
【0019】一方、捲回群Wの下部には負極集電体W3
からの電位を集電するためのリング状の負極集電リング
11が配置されており、負極集電リング11は負極集電
リング11を支持する負極集電リング支え9を介して巻
き芯17の下端部に固定されている。この負極集電リン
グ11の周縁には、負極活物質層W4の下部端側から延
出された負極集電体W3の下端部が溶接されている。
【0020】負極集電リング11の下部側は負極集電リ
ング11で集電された電位を負極端子まで導くための断
面逆ハット状の負極リード板14のハット開口周縁部が
溶接されており、負極リード板14のハット先端平面部
は電池缶16に溶接されている。負極集電リング11と
電池缶16との間には、捲回群Wを固定するための負極
集電リングスペーサ7が固定されている。
【0021】電池缶16内には、体積比にして30:5
0:20のエチレンカーボネート(EC)とジメチルカ
ーボネート(DMC)とジエチルカーボネート(DE
C)の混合溶媒に、1モル濃度となるように6フッ化リ
ン酸リチウム(LiPF)が溶解された図示しない電
解液50mlが注入されている。なお、図1中参照番号
15は正極側と負極側とを絶縁する絶縁フィルムであ
る。
【0022】(作製方法)次に、本実施形態の円筒形リ
チウムイオン二次電池の作製方法について説明する。
【0023】正極板を作製するには、マンガン酸リチウ
ム(平均粒径約20μm)とグラファイト(平均粒径約
5μm)とPVDFとをそれぞれ重量比80:10:1
0の割合で十分混合し、そこへ分散媒となるN−メチル
−2−ピロリドン(NMP)を適量加え、十分に混練、
分散させ、スラリー状とした正極活物質を得る。この混
練物をロールからロールへの転写(ロール・ツー・ロー
ル転写)により正極集電体W1を挟んだ正極活物質層W
2の両面が同じ厚さとなるように塗着し、乾燥させた
後、プレスにより所定厚さとなるまで正極活物質層W2
の両面を圧縮し、裁断して帯状の正極板を得る。
【0024】負極板を作製するには、平均粒径20μm
の非黒鉛炭素とPVDFとを重量比90:10で十分混
合し、そこへ分散媒となるNMPを適量加え、十分に混
練、分散させ、スラリー状とした負極活物質を得る。こ
の混練物をロール・ツー・ロール転写により負極集電体
W3を挟んだ負極活物質層W4の両面に同じ厚さとなる
ように塗着し、乾燥させた後、プレスにより所定厚さに
なるまで負極活物質層W4の両面を圧縮し、裁断して帯
状の負極板を得る。なお、本実施形態では非黒鉛炭素と
して呉羽化学工業(株)製の商品名カーボトロンPを用
いた。
【0025】得られた帯状の正極板及び負極板の間にこ
れら両極板が直接接触しないようにセパレータW5を挟
んで捲回することにより捲回群Wを得る。
【0026】捲回群Wの両端に正極集電リング10、負
極集電リング11を配置して、正極集電リング10、負
極集電リング11の周縁にそれぞれ正極集電体W1、負
極集電体W3から延出された上端部、下端部を溶接す
る。正極集電リング10、負極集電リング11をそれぞ
れ正極集電リング支え8、負極集電リング支え9を介し
て巻き芯17の端部に固定する。
【0027】この集電リング付き捲回群Wを、負極集電
リング11側が底側になるように電池缶16に挿入し、
負極集電リング11に予め溶接させておいた負極リード
板14のハット先端平面部を電池缶16に溶接する。そ
の際、負極集電リング11と電池缶16との間には、捲
回群Wを固定するための負極集電リングスペーサ7を配
置する。また、正極集電リング10上面には、正極リー
ド板B13を予め溶接しておく。
【0028】一方、上蓋を別途作製し、上蓋ケース2に
は、正極リード板A12を溶接によって取り付けてお
く。正極集電リング10の周縁上部に正極集電リングス
ペーサ6を配置する。正極リード板A12及び正極リー
ド板B13の自由端同士を溶接し、上蓋と集電リング付
き捲回群とを接続する。この状態で電解液を電池缶16
内に注入する。その後、絶縁性のガスケット5を介して
上蓋を電池缶16上部に配置、かしめることにより本実
施形態の円筒形リチウムイオン二次電池が完成される。
【0029】本実施形態では、下表1に示すように、実
施例1〜3及びこれら実施例の効果を確認するための比
較例1〜9の種々の直径、高さを有する電池を作製し
た。
【0030】
【表1】
【0031】なお、電池缶16の厚さは0.5mmであ
り、電池缶16の内径と電解液注入前の捲回群Wの直径
との間には、捲回群Wを電池缶16内に収容しやすいよ
うに、両側あわせて1mmの隙間が設けられている。こ
の隙間は電解液の注入により捲回群Wが膨潤して埋めら
れる。また、これらの電池の捲回群Wの端部から各極端
子までの接続部に必要な空間として、正極側、負極側あ
わせて25mmとした(図1のA+B=25mm)。ま
た、これらの電池の定格容量を6.2Ahとした。
【0032】(測定/評価)次に、このようにして完成
した実施例1〜3及び比較例1〜9の電池を25+−2
℃の雰囲気温度で、4.2V定電圧、制限電流5A、3
時間充電し、満充電状態として次の測定1及び測定2の
測定を行った。
【0033】[測定1] 満充電状態の電池を1A定電
流、放電終止電圧2.7V、25+−2℃で放電し、放
電容量を確認した。
【0034】[測定2] 満充電状態の電池を10A、3
0A、90Aの定電流、25+−2°Cでそれぞれ放電
し、各放電開始後5秒目の電池電圧値を各電流値に対し
てプロットした直線の傾きの電池所定の放電終止電圧
2.7Vと交差するところの電流値とこの2.7Vの積
として出力(W)を求め、電池の体積あたりの出力(以
下、出力密度(W/l)という。)を算出した。
【0035】[測定1の結果] 測定1により測定した測
定結果を表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】表2に示すように、実施例1〜3及び比較
例1〜9の各電池はすべて、容量6.2Ah、平均電圧
4.2V、エネルギー23.25Whを有することを確
認することができた。表2から、比較例5〜9の電池、
すなわち、高さLに対する直径Dの比(以下、D/L比
という。)が0.3未満の電池(表1も参照)のエネル
ギー密度は、実施例1〜3の電池のエネルギー密度より
大きいことが分かる。なお、表2において、電池体積
(l)は表1の高さL及び直径Dから求めたものであ
る。
【0038】[測定2の結果] 測定2により測定した測
定結果を表3に示す。
【0039】
【表3】
【0040】図2は、縦軸に表1に示したD/L比をと
り、縦軸に表3に示した出力密度(W/l)をとったも
のである。図2に示すように、出力密度(W/l)は、
D/L比が約0.35のところで最大となることがわか
る。従って、電池体積あたりの出力が大きく、換言すれ
ば大電流放電が可能な電池を得るには、D/L比が、
0.3〜0.4の範囲にあることが必要である。
【0041】D/L比が約0.4を越えると出力密度が
低下するのは、電池内に占める接続部の体積(図1のA
部及びB部の体積)の割合が増加するためである。逆
に、D/L比が0.3未満でも出力密度が低下するの
は、電池の直径Dが小さくなるので正極集電リング1
0、負極集電リング11の直径が制約されることから大
電流放電時の電圧降下を招くと共に、正極集電体W1及
び負極集電体W3の長手方向と直交する方向の長さ(図
1のC)が長くなるので、電子伝導抵抗が大きくなり、
大電流放電時の電圧降下が大きくなるからである。
【0042】このように、円筒形リチウムイオン二次電
池の形状が自由に選択できる場合に、エネルギー密度を
大きくすることは好ましいが、エネルギー密度が大きい
電池が必ずしも出力密度が大きいとは限らず、D/L比
が0.3〜0.4の範囲にある電池が単位体積あたり利
用しうる出力が最大となる。
【0043】なお、本実施形態では正極集電体W1、負
極集電体W2をそのまま延出させ上部端、下部端を正極
集電リング10、負極集電リング11に溶接したが、D
/L比が0.3〜0.4より小さい場合に上述した公報
にも記載されているようにこれらの延出部を短冊状に加
工したときでも、延出部の一部が欠落しているので正極
集電リング10、負極集電リング11への溶接は若干容
易になるが、延出部が欠落していることにより全面が正
極集電リング10、負極集電リング11に溶接されない
ので、大電流放電時に電圧降下を招くことは明らかであ
る。
【0044】また、本発明は上記実施形態で説明した直
径D及び高さLに限定されるものではなく、正極合剤中
の導電剤、負極活物質中の炭素材等の物質や製造方法に
限定されるものでもない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
池体積あたりの出力が最大となるように、電池の直径/
高さの比を定めたので、電池の体積あたりの効率を向上
させることができる、という効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される円筒形リチウムイオン二次
電池の断面図である。
【図2】本発明が適用される実施例及び実施例の効果を
確認するための比較例の各電池のD/L比を横軸にと
り、出力密度を縦軸にとったときの出力密度特性図であ
る。
【符号の説明】
10 正極集電リング(接続部の一部) 11 負極集電リング(接続部の一部) 12 正極リード板A(接続部の一部) 13 正極リード板B(接続部の一部) 14 負極リード板(接続部の一部) 16 電池缶 D 電池の直径 L 電池の長さ W 捲回群 W1 正極集電体 W3 負極集電体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H011 AA03 BB03 5H028 AA07 BB07 CC12 HH01 HH05 5H029 AJ02 AJ03 AL03 AL06 AM03 AM05 AM06 BJ02 BJ14 DJ02 HJ04 HJ07 HJ17 HJ18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形電池缶内に電極捲回群と該電極捲
    回群から各極端子へ接続するための接続部とを内蔵した
    円筒形リチウムイオン電池において、該電池の単位体積
    あたりの出力が最大となるように、該電池の直径/高さ
    の比を定めたことを特徴とする円筒形リチウムイオン電
    池。
  2. 【請求項2】 前記電池の直径/高さの比は、0.3乃
    至0.4の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載
    の円筒形リチウムイオン電池。
  3. 【請求項3】 前記電池の単位体積あたりの出力は、前
    記電池の満充電状態から常温下異なる2種以上の定電流
    で放電し、各放電開始後5秒目の電池電圧値を前記各電
    流値に対してプロットした直線上で前記電池所定の放電
    終止電圧値に対する電流値を求め、該電流値と前記放電
    終止電圧値との積を前記電池の体積で除したものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の円筒形リチウムイオ
    ン電池。
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