JP2000276841A - 情報記録方法及び装置、並びに情報記録媒体作成方法及び装置、並びに情報記録媒体 - Google Patents

情報記録方法及び装置、並びに情報記録媒体作成方法及び装置、並びに情報記録媒体

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JP2000276841A
JP2000276841A JP7677299A JP7677299A JP2000276841A JP 2000276841 A JP2000276841 A JP 2000276841A JP 7677299 A JP7677299 A JP 7677299A JP 7677299 A JP7677299 A JP 7677299A JP 2000276841 A JP2000276841 A JP 2000276841A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DVD−R、DVD−RAM、あるいはDV
D−RWの記録領域を有効に利用することのできる情報
記録方法及び装置を提供すること。 【解決手段】 予めDVD−RW等の記録媒体に1EC
Cブロック単位に満たない所定のデータを記録し、EC
Cブロック内には空き領域を形成しておく。また、この
時n行m列のデータ配列であるECCブロックの各列ご
とのデータに基づいて算出するECC外符号の値は、当
該ECCブロックの各列ごとに、全てのECC外符号シ
ンボルの値を等しくする。このようなDVD−RWの前
記空き領域にデータの追加記録を行う場合には、新たに
追加記録を行うデータと、既記録のデータと、ダミーシ
ンボルとにより算出されるECC外符号32が、既記録
のECC外符号の値と同じになるように、当該ダミーシ
ンボルの値を書き換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク等の情
報の読み取り及び記録が可能な情報記録媒体に、元の数
が2Nのガロア体GF(2N)上における、総シンボル数n、
情報シンボル数kの巡回符号のシンボルからなる誤り訂
正符号ブロック化した情報を記録する情報記録方法及び
装置、並びに当該情報記録方法及び装置に使用可能な情
報記録媒体を作成する情報記録媒体作成方法及び装置、
並びに当該情報記録媒体作成方法及び装置により作成さ
れ前記情報記録方法及び装置に使用可能な情報記録媒体
の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般的に映画等の画像情報や音楽等の音
情報は著作権により保護されている場合が多く、その場
合には、これらの情報を無断で複写することは著作権法
上禁止されている。
【0003】しかしながら、DVDあるいはCD(Comp
act Disc)等の媒体に記録された映画または音楽等のコ
ンテンツを、不法に複写して販売する者は後を絶たず、
当該コンテンツの著作権者においてはこのような不法な
行為を効果的に防止する方策を採る必要がある。
【0004】特に、何回でも書き換え可能なDVD−R
W(DVD-Rewritable)、DVD−RAM(DVD-Random Acc
ess Memory)、あるいは一度だけ書き込み可能なDVD
−R(DVD-Recordable)と共に、これらの媒体へのデー
タの記録を行う記録装置が市販されている状況において
は、上述のような不法な複写行為が容易に行われるおそ
れがある。
【0005】そこで、従来は、例えば再生専用のDVD
−ROM(DVD-Read Only Memory)に映画等のコンテンツ
を記録する場合には、複写許否情報と共に媒体識別情報
を記録する方法が採られている。複写許否情報は、「複
写を禁止する」、または「1世代に限り複写を許可す
る」、あるいは「世代を限定することなく複写を許可す
る」という何れかの内容を示す情報であり、各コンテン
ツに固有の情報として記録される。また、媒体識別情報
は、その媒体が、DVD−ROM、DVD−R、DVD
−RAM、あるいはDVD−RWの何れであるかを識別
するための情報であり、書き換えが出来ないように、た
とえDVD−Rのように有機色素系記録膜を用いる媒
体、あるいはDVD−RWやDVD−RAMのように相
変化媒体であってもエンボスドピット列として記録され
る。
【0006】従って、複写禁止のコンテンツがDVD−
ROMに記録されている場合に、当該コンテンツをDV
D−ROMからDVD−RWへ複写記録したとすると、
当該DVD−RWには、当該コンテンツが複写禁止であ
ることを示す複写許否情報についても記録される。そし
て、このようなDVD−RWを再生装置によって再生し
ようとすると、再生装置は、複写許否情報を読み取るこ
とにより、当該コンテンツが複写禁止であることを認識
する。また、再生装置は、媒体識別情報を読み取ること
により、この媒体が、書き換え可能なDVD−RWであ
ることを認識する。その結果、再生装置は、複写の禁止
されているコンテンツが、再生専用のDVD−ROMで
はなく、書き換え可能なDVD−RWに記録されている
ので、当該コンテンツが不法に複写されたものであると
判断し、当該コンテンツについては再生を行わない。従
って、このようなDVD−RWは市場における商品価値
を失うので、結果として不法な複写された記録媒体が市
場に出回ることを防止することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、DVD
−RW、DVD−RAM、あるいはDVD−Rに上述の
ような媒体識別情報を記録すると、記録領域の一部に、
ユーザーによるデータの記録を行うことのできない領域
が生ずるという問題があった。
【0008】DVDにおいては、データの記録はECC
(Error Correcting Code)ブロック単位で行われ、1
ECCブロック単位に満たない大きさの媒体識別情報を
記録する場合であっても、この媒体識別情報にダミーデ
ータを付加することにより1ECCブロック分のデータ
として記録を行っている。そして、この1ECCブロッ
ク分のデータを作成する際には、ECCブロック内のデ
ータを訂正するためのエラー訂正符号化処理が行われ、
前記媒体識別情報及びダミーデータに、誤り訂正用の検
査符号である所謂パリティが付加される。
【0009】従って、一度記録を行った後にはデータの
書き換えを行うことのできないDVD−Rにおいては、
ユーザーが前記ダミーデータの記録された領域にデータ
を記録することができなくる。また、データの書き換え
を行うことのできるDVD−RWあるいはDVD−RA
Mにおいても、前記ダミーデータの記録された領域にユ
ーザーのデータを記録すると、その際に付加されるパリ
ティと、既に記録されている前記媒体識別情報に対して
付加されたパリティとの整合が取れなくなる。
【0010】これは、ユーザーがデータを記録する際に
も、当該記録は1ECCブロック単位で行われ、その際
に付加されるパリティは、ユーザーが記録しようとする
データから構成されるデータブロックに基づいて作成さ
れるためである。つまり、前記媒体識別情報に対して付
加されたパリティと、ユーザーのデータに対して付加さ
れるパリティとでは、パリティの作成の基礎となるデー
タが異なるため、両者の間の整合が取れなくなるのであ
る。
【0011】その結果、上述したようなダミーデータが
記録された領域に、ユーザーによるデータの記録を行う
と、再生時にはパリティの不整合により前記媒体識別情
報がエラーと判断され、当該媒体の種類を正しく判定す
ることができず、上述したような不法な複写を防止する
ことができなくなってしまう。
【0012】また、前記媒体識別情報とユーザーが記録
しようとするデータとから、新たなパリティを算出した
としても、前記媒体識別情報に対して付加されたパリテ
ィは、上述したようにエンボスドピットとして記録され
ているので、新たな値に書き換えることはできない。
【0013】従って、従来においては、DVD−R、D
VD−RW、あるいはDVD−RAMに媒体識別情報を
記録する場合には、記録領域の一部をユーザーによるデ
ータの記録に用いることができず、無駄が生じていた。
【0014】そこで、本発明は、このような問題を解決
し、DVD−R、DVD−RW、あるいはDVD−RA
Mの記録領域を有効に利用することのできる情報記録方
法及び装置、並びに当該情報記録方法及び装置に使用可
能な情報記録媒体を作成する情報記録媒体作成方法及び
装置、並びに当該作成方法及び装置により作成される情
報記録媒体を提供することを課題としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の情報記
録方法は、前記課題を解決するために、情報の読み取り
及び記録が可能な情報記録媒体に、元の数が2Nのガロ
ア体GF(2N)上における、総シンボル数n、情報シ
ンボル数kの巡回符号のシンボルからなる誤り訂正符号
ブロック化した情報の記録を行う情報記録方法であっ
て、前記誤り訂正符号ブロックにおける前記情報シンボ
ル数kに満たないシンボル数mの既存の情報シンボルを
読み取る工程と、前記読み取った既存の情報シンボル
と、シンボル数(n−k)の予め設定されたダミーシン
ボルと、シンボル数(k−m−(n−k))の新規の情
報シンボルとにより、前記ダミーシンボルを下位(n−
k)シンボルとするガロア体GF(2N)上の巡回符号
としてのシンボル数kの情報シンボル単位を形成し、当
該情報シンボル単位に基づき誤り検査用の外符号に相当
するシンボル数(n−k)の仮想の外符号を算出する工
程と、前記既存の情報シンボルに対応して予め作成され
た誤り検査用の既存の外符号のシンボルと全シンボルに
て等しい値を有するシンボル数(n−k)の新規の外符
号と、前記仮想の外符号との間で、ガロア体GF
(2N)上の加算処理を行いシンボル数(n−k)の補
正シンボルを算出する工程と、前記下位(n−k)シン
ボルのダミーシンボルと、前記補正シンボルとの間で、
ガロア体GF(2N)上の加算処理を行い、シンボル数
(n−k)の新規のダミーシンボルを算出する工程と、
前記新規のダミーシンボルにより前記情報シンボル単位
を更新し、当該更新した情報シンボル単位と前記新規の
外符号とにより、誤り訂正符号ブロックを形成する工程
と、前記誤り訂正符号ブロックを形成する各シンボルを
前記情報記録媒体に記録する工程とを備えたことを特徴
とする。
【0016】請求項1に記載の情報記録方法によれば、
情報記録媒体に対する情報の記録は、元の数が2Nのガ
ロア体GF(2N)上における、総シンボル数n、情報
シンボル数kの巡回符号のシンボルからなる誤り訂正符
号ブロック化した情報について行われる。例えば、記録
しようとするデータが全て新規のデータである場合に
は、当該データを読み取ってシンボル数kの情報シンボ
ルとし、更にこの情報シンボルにシンボル数(n−k)
の外符号のシンボルを付加することにより、前記ガロア
体GF(2N)上における総シンボル数nの巡回符号の
シンボルからなる誤り訂正符号ブロック化を行った後、
所定の単位で情報の記録を行う。
【0017】しかし、記録しようするデータが、新規の
データではなく、予め作成しておいた既存のデータであ
ると共に、そのデータの容量が前記シンボル数kの情報
シンボルに相当するデータの容量に満たない場合には、
この既存のデータに相当する既存の情報シンボルだけで
は、前記誤り訂正符号ブロック化を行うことができなく
なる。
【0018】そこで、本発明においては、まず、シンボ
ル数kに満たないシンボル数mの既存の情報シンボルを
読み取り、次に、この読み取った既存の情報シンボル
と、予め設定されたシンボル数(n−k)のダミーシン
ボルと、新たに記録を行おうとするシンボル数(k−m
−(n−k))の新規の情報シンボルとにより、ガロア
体GF(2N)上の巡回符号としての情報シンボル単位
を形成する。
【0019】この情報シンボル単位は、シンボル数(n
−k)の前記ダミーシンボルを下位(n−k)シンボル
とするシンボル数kのシンボル群である。そして、この
情報シンボル単位に基づいて、誤り検査用の外符号に相
当するシンボル数(n−k)の仮想の外符号を算出す
る。
【0020】ここで、前記情報シンボル単位はガロア体
GF(2N)上の巡回符号であり、一般にこのような巡
回符号を組織符号として符号化するには、前記情報シン
ボル単位を構成する各シンボルを係数とする情報多項式
を作成し、この情報多項式にXn-kを掛け、その結果を
生成多項式で割り、剰余多項式を求める。そして、この
剰余多項式の各係数を、誤り検査用の外符号に相当する
シンボル数(n−k)の仮想の外符号とする。
【0021】次に、前記既存の情報シンボルに対応して
予め作成された誤り検査用の既存の外符号のシンボルと
全シンボルにて等しい値を有するシンボル数(n−k)
の新規の外符号を作成し、この新規の外符号と、前記仮
想の外符号との間で、ガロア体GF(2N)上の加算処
理を行い、シンボル数(n−k)の補正シンボルを算出
する。従って、この補正シンボルは、前記仮想の外符号
の前記新規の外符号に対する差分値を有することにな
る。
【0022】次に、前記下位(n−k)シンボルのダミ
ーシンボルと、前記補正シンボルとの間で、ガロア体G
F(2N)上の加算処理を行い、シンボル数(n−k)
の新規のダミーシンボルを算出する。
【0023】次に、前記シンボル数(n−k)の新規の
ダミーシンボルを用いて前記情報シンボル単位を更新す
ることにより、前記情報シンボル単位は、下位(n−
k)シンボルが前記新規のダミーシンボルになり、当該
新規のダミーシンボルと、前記読み取った既存の情報シ
ンボルと、新たに記録を行おうとするシンボル数(k−
m−(n−k))の新規の情報シンボルとから構成され
る。そして、このようにして更新した情報シンボル単位
と、前記新規の外符号とにより、誤り訂正符号ブロック
を形成する。
【0024】ここで、以上のようにして求められた誤り
訂正符号ブロックにおける、前記更新した情報シンボル
単位の各シンボルを係数として情報多項式を形成し、こ
の情報多項式にXn-kを掛け、その結果を生成多項式で
割り、その時の剰余多項式の各係数を前記新規の外符号
を用いて方程式を表したとすると、ガロア体GF
(2 N)上の加算処理においては、情報多項式にXn-k
掛けたものと、前記新規の外符号を係数とした剰余多項
式との和が、前記生成多項式と商の多項式との積に等し
くなる。
【0025】このようにして変形した前記方程式の両辺
を、Xn-kで割ると、前記方程式は、更に前記情報多項
式と前記剰余多項式の和が前記生成多項式によって割り
切れることを示す方程式に変形することができる。これ
は、前記更新した情報シンボル単位と、前記新規の外符
号とにより、形成される符号はガロア体上の巡回符号で
あり、誤り訂正符号ブロック単位の適正な,誤り訂正符
号が得られることを示すものである。
【0026】ここで、このような変形が可能な理由につ
い説明すると、前記情報多項式は、最高次が(k−1)
次のべき級数であり、当該べき級数である情報多項式に
n- kを掛けた多項式は、最高次が(n−1)次のべき
級数である。一方、前記生成多項式は、最高次が(n−
k)次のべき級数である。従って、最高次が(n−1)
次のべき級数を最高次が(n−k)次のべき級数である
前記生成多項式で割ると、その剰余多項式は、最高次が
(n−k−1)次のべき級数となる。情報多項式にX
n-kを掛けたものと、前記新規の外符号を係数とした剰
余多項式との和が、前記生成多項式と等しいことを表す
ように変形された前記方程式の両辺をXn- kで割る場合
には、最高次が(n−k−1)次のべき級数である剰余
多項式を、この最高次よりも高い次数を有するXn-k
割ることになるので、その時の剰余は前記剰余多項式そ
のものとなる。従って、前記のように変形された前記方
程式の両辺をXn-kで割ると、前記情報多項式と前記剰
余多項式の和が前記生成多項式によって割り切れること
を示す方程式に変形することができるのである。
【0027】以上のように、本発明によれば、誤り訂正
符号ブロックにおける情報シンボル数に満たないシンボ
ル数の既存の情報シンボルと、当該既存の情報シンボル
に付加された既存の外符号とが、情報の読み取りと記録
が可能な情報記録媒体に予め記録されている場合であっ
ても、前記既存の情報シンボルと、ダミーシンボルと、
新たに記録しようとする新規の情報シンボルとから情報
シンボル単位を形成し、当該情報シンボル単位に基づい
て仮想の外符号を求め、前記既存の外符号と同じ値を有
する前記新規の外符号と、当該仮想の外符号との差分
を、補正シンボルとして前記ダミーシンボルに加算処理
することにより、前記既存の外符号と同じ値を有する前
記新規の外符号を備えた誤り訂正符号ブロックを形成す
ることができる。このことは、前記既存の情報シンボル
と、ダミーシンボルと、新たに記録しようとする新規の
情報シンボルとから形成される情報シンボル単位に基づ
いて求められる仮想の外符号を、前記新規の外符号と前
記ダミーデータとに分配したことと等価である。
【0028】従って、本発明によれば、予め作成した既
存の情報シンボルに、新たな情報シンボルを追加して誤
り訂正符号ブロック化を行った場合でも、予め作成した
既存の外符号と同じ値の外符号を有する誤り訂正符号ブ
ロック化を行うことができるので、新たな情報シンボル
の値がどのような値であっても、既存の情報シンボルと
既存の外符号のシンボルの値を変更することなく、且
つ、誤り訂正符号ブロックにおける外符号の整合性を保
つことができる。
【0029】請求項2に記載の情報記録方法は、前記課
題を解決するために、請求項1記載の情報記録方法にお
いて、前記既存の情報シンボルを読み取る工程は、前記
情報記録媒体以外の記憶手段に、予め記憶させた前記既
存の情報シンボルを読み取る工程であり、前記補正シン
ボルを算出する工程は、前記既存の情報シンボルに対応
して前記記憶手段に予め記憶された誤り検査用の既存の
外符号のシンボルと全シンボルにて等しい値を有するシ
ンボル数(n−k)の新規の外符号と、前記仮想の外符
号との間で、ガロア体GF(2N)上の加算処理を行い
シンボル数(n−k)の補正シンボルを算出する工程で
あることを特徴とする。
【0030】請求項2記載の情報記録方法によれば、既
存の情報シンボルと、この既存の情報シンボルに対応し
て作成された既存の外符号のシンボルが、記憶手段に記
憶されている場合であっても、当該既存の情報シンボル
と既存の外符号のシンボルとを、前記記憶手段から読み
取って、請求項1記載の情報記録方法のように誤り訂正
符号ブロック化を行う。従って、本発明によれば、前記
記憶手段上に予め作成した既存の情報シンボルに、新た
な情報シンボルを追加して誤り訂正符号ブロック化を行
った場合でも、前記記憶手段上に予め作成した既存の外
符号と同じ値の外符号を有する誤り訂正符号ブロック化
を行うことができるので、新たな情報シンボルの値がど
のような値であっても、前記記憶手段上に作成した既存
の情報シンボルと既存の外符号のシンボルの値を変更す
ることなく、且つ、誤り訂正符号ブロックにおける外符
号の整合性を保つことができる。
【0031】請求項3記載の情報記録方法は、前記課題
を解決するために、請求項1記載の情報記録媒体におい
て、前記既存の情報シンボルを読み取る工程は、記録位
置が、予め設定された先行記録位置である場合に、前記
情報記録媒体の当該先行記録位置に予め記録した前記既
存の情報シンボルを読み取る工程であり、前記補正シン
ボルを算出する工程は、前記既存の情報シンボルに対応
して前記情報記録媒体の先行記録位置に予め記録された
誤り検査用の既存の外符号のシンボルと全シンボルにて
等しい値を有するシンボル数(n−k)の新規の外符号
と、前記仮想の外符号との間で、ガロア体GF(2N
上の加算処理を行いシンボル数(n−k)の補正シンボ
ルを算出する工程であり、各シンボルを前記情報記録媒
体に記録する工程は、前記情報記録媒体の先行記録位置
の誤り訂正符号ブロックの記録領域における、前記既存
の情報シンボル及び既存の外符号が記録された領域以外
の領域に、前記誤り訂正符号ブロックを形成する前記新
規の情報シンボルと、前記新規のダミーシンボルと、前
記新規の外符号とを記録する工程である。
【0032】請求項3記載の情報記録方法によれば、既
存の情報シンボルと、この既存の情報シンボルに対応し
て作成された既存の外符号のシンボルが、情報記録媒体
に予め記録されている場合であっても、当該既存の情報
シンボルと既存の外符号のシンボルとを、当該情報記録
媒体の先行記録位置から読み取って、請求項1記載の情
報記録方法のように誤り訂正符号ブロック化を行う。従
って、本発明によれば、情報記録媒体上に予め作成した
既存の情報シンボルに、新たな情報シンボルを追加して
誤り訂正符号ブロック化を行った場合でも、前記情報記
録媒体上に予め作成した既存の外符号と同じ値の外符号
を有する誤り訂正符号ブロック化を行うことができるの
で、新たな情報シンボルの値がどのような値であって
も、前記情報記録媒体上に作成した既存の情報シンボル
と既存の外符号のシンボルの値を変更することなく、且
つ、誤り訂正符号ブロックにおける外符号の整合性を保
つことができる。また、このようにして形成した誤り訂
正符号ブロックのうち、前記新規の情報シンボルと、前
記新規のダミーシンボルと、前記新規の外符号とを、前
記既存の情報シンボル及び既存の外符号が記録された領
域以外の領域に記録するので、誤り訂正符号ブロックに
おける外符号の整合性を保ちつつ、情報記録媒体の記録
領域を無駄なく有効に使用することができる。
【0033】請求項4記載の情報記録方法は、前記課題
を解決するために、請求項1ないし3のいずれか1記載
の情報記録方法において、前記誤り検査用の既存の外符
号のシンボルは、全てのシンボルがゼロの値に設定され
ていることを特徴とする。
【0034】請求項4記載の情報記録方法によれば、前
記既存の外符号のシンボルは、全てのシンボルがゼロな
ので、前記新規の外符号のシンボルについても全てゼロ
とすれば良く、前記仮想の外符号がそのまま補正シンボ
ルとなる。つまり、本発明によれば、請求項1の情報記
録方法における補正シンボルの算出工程を省略すること
ができる。従って、本発明によれば、新たな情報シンボ
ルの値がどのような値であっても、予め作成した既存の
情報シンボルと既存の外符号のシンボルの値を変更する
ことなく、且つ、誤り訂正符号ブロックにおける外符号
の整合性を保つことができると共に、前記誤り訂正符号
ブロック化処理の工程を簡易化する。
【0035】請求項5記載の情報記録方法は、前記課題
を解決するために、請求項1ないし4のいずれか1記載
の情報記録方法において、前記下位(n−k)シンボル
のダミーシンボルは、全てのシンボルがゼロの値に設定
されていることを特徴とする。
【0036】請求項5記載の情報記録方法によれば、前
記下位(n−k)シンボルのダミーシンボルが、全てゼ
ロの値であるので、前記新規のダミーシンボルの算出工
程を簡易化することができる。つまり、請求項1に記載
の情報記録方法においては、前記補正シンボルそのもの
が前記新規のダミーシンボルとなり、請求項4に記載の
情報記録方法においては、前記仮想の外符号そのものが
前記新規のダミーシンボルとなる。また、特に請求項4
に記載の情報記録方法に、本発明を適用した場合には、
情報シンボル単位の下位(n−k)シンボルの位置に前
記仮想の外符号を設けることと等価なので、総シンボル
数n、情報シンボル数kの系の符号化において、総シン
ボル数k、情報シンボル数(k−(n−k))の符号化
を行うことになる。
【0037】請求項6記載の情報記録装置は、前記課題
を解決するために、記憶手段と、情報の読み取り及び記
録が可能な情報記録媒体に対して情報の記録を行う記録
手段とを備え、元の数が2Nのガロア体GF(2N)上に
おける、総シンボル数n、情報シンボル数kの巡回符号
のシンボルからなる誤り訂正符号ブロック化した情報の
記録を行う情報記録装置であって、前記誤り訂正符号ブ
ロックにおける情報シンボル数kに満たないシンボル数
mの既存の情報シンボルを読み取る読取手段と、前記読
み取った既存の情報シンボルと、前記記憶手段に記憶さ
れたシンボル数(n−k)のダミーシンボル及びシンボ
ル数(k−m−(n−k))の新規の情報シンボルとに
より、前記ダミーシンボルを下位(n−k)シンボルと
するガロア体GF(2N)上の巡回符号としてのシンボ
ル数kの情報シンボル単位を形成し、当該情報シンボル
単位に基づき誤り検査用の外符号に相当するシンボル数
(n−k)の仮想の外符号を算出する仮想外符号算出手
段と、前記既存の情報シンボルに対応して予め作成され
た誤り検査用の既存の外符号のシンボルと全シンボルに
て等しい値を有するシンボル数(n−k)の新規の外符
号と、前記仮想の外符号との間で、ガロア体GF(2N)
上の加算処理を行いシンボル数(n−k)の補正シンボ
ルを算出する補正シンボル算出手段と、前記下位(n−
k)シンボルのダミーシンボルと、前記補正シンボルと
の間で、ガロア体GF(2N)上の加算処理を行い、シ
ンボル数(n−k)の新規のダミーシンボルを算出する
ダミーシンボル算出手段と、前記新規のダミーシンボル
により前記情報シンボル単位を更新し、当該更新した情
報シンボルと前記新規の外符号とにより、誤り訂正符号
ブロックを形成する誤り訂正符号ブロック形成手段と、
前記誤り訂正符号ブロックを形成する各シンボルを前記
情報記録媒体に前記記録手段により記録させる記録制御
手段とを備えたことを特徴とする。
【0038】請求項6に記載の情報記録装置によれば、
情報記録媒体に対する情報の記録は、記録手段により、
元の数が2Nのガロア体GF(2N)上における、総シン
ボル数n、情報シンボル数kの巡回符号のシンボルから
なる誤り訂正符号ブロック化した情報について行われ
る。例えば、記録しようとするデータが全て新規のデー
タである場合には、当該データを読み取ってシンボル数
kの情報シンボルとし、更にこの情報シンボルにシンボ
ル数(n−k)の外符号のシンボルを付加することによ
り、前記ガロア体GF(2N)上における総シンボル数
nの巡回符号のシンボルからなる誤り訂正符号ブロック
化を行った後、所定の単位で情報の記録を行う。
【0039】しかし、記録しようするデータが、新規の
データではなく、予め作成しておいた既存のデータであ
ると共に、そのデータの容量が前記シンボル数kの情報
シンボルに相当するデータの容量に満たない場合には、
この既存のデータに相当する既存の情報シンボルだけで
は、前記誤り訂正符号ブロック化を行うことができなく
なる。
【0040】そこで、本発明においては、まず、シンボ
ル数kに満たないシンボル数mの既存の情報シンボルを
読取手段によって読み取り、次に、仮想外符号算出手段
は、この読み取った既存の情報シンボルと、予め設定さ
れたシンボル数(n−k)のダミーシンボルと、新たに
記録を行おうとするシンボル数(k−m−(n−k))
の新規の情報シンボルとにより、ガロア体GF(2N
上の巡回符号としての情報シンボル単位を形成する。
【0041】この情報シンボル単位は、シンボル数(n
−k)の前記ダミーシンボルを下位(n−k)シンボル
とするシンボル数kのシンボル群である。更に仮想外符
号算出手段は、この情報シンボル単位に基づいて、誤り
検査用の外符号に相当するシンボル数(n−k)の仮想
の外符号を算出する。ここで、前記情報シンボル単位は
ガロア体GF(2N)上の巡回符号であり、一般にこの
ような巡回符号を組織符号として符号化するには、前記
情報シンボル単位を構成する各シンボルを係数とする情
報多項式を形成し、この情報多項式にXn-kを掛け、そ
の結果を生成多項式で割り、剰余多項式を求める。従っ
て、仮想外符号算出手段においてもこのようにして剰余
多項式を求め、この剰余多項式の各係数として、誤り検
査用の外符号に相当するシンボル数(n−k)の仮想の
外符号を求める。
【0042】次に、補正シンボル算出手段は、前記既存
の情報シンボルに対応して予め作成された誤り検査用の
既存の外符号のシンボルと全シンボルにて等しい値を有
するシンボル数(n−k)の新規の外符号を作成し、こ
の新規の外符号と、前記仮想の外符号との間で、ガロア
体GF(2N)上の加算処理を行いシンボル数(n−
k)の補正シンボルを算出する。従って、この補正シン
ボルは、前記仮想の外符号の前記新規の外符号に対する
差分値を有することになる。
【0043】次に、ダミーシンボル算出手段は、前記下
位(n−k)シンボルのダミーシンボルと、前記補正シ
ンボルとの間で、ガロア体GF(2N)上の加算処理を
行い、シンボル数(n−k)の新規のダミーシンボルを
算出する。
【0044】次に、誤り訂正符号ブロック形成手段は、
前記シンボル数(n−k)の新規のダミーシンボルによ
り前記情報シンボル単位を更新する。つまり、下位(n
−k)シンボルが前記新規のダミーシンボルであり、当
該新規のダミーシンボルと、前記読み取った既存の情報
シンボルと、新たに記録を行おうとするシンボル数(k
−m−(n−k))の新規の情報シンボルとから構成さ
れる情報シンボル単位を形成する。そして、誤り訂正符
号ブロック形成手段は、このようにして更新した情報シ
ンボル単位と、前記新規の外符号とにより、誤り訂正符
号ブロックを形成する。
【0045】このようにして形成される誤り訂正符号ブ
ロックは、請求項1に記載の情報記録方法の項で説明し
たように、ガロア体GF(2N)上の巡回符号である。
従って、本発明によれば、誤り訂正符号ブロックにおけ
る情報シンボル数に満たないシンボル数の既存の情報シ
ンボルと、当該既存の情報シンボルに付加された既存の
外符号とが、予め作成されている場合であっても、前記
既存の情報シンボルと、ダミーシンボルと、新たに記録
しようとする新規の情報シンボルとから情報シンボル単
位を形成し、当該情報シンボル単位に基づいて仮想の外
符号を求め、前記既存の外符号と同じ値を有する前記新
規の外符号と、当該仮想の外符号との差分を、補正シン
ボルとして前記ダミーシンボルに加算処理することによ
り、前記既存の外符号と同じ値を有する前記新規の外符
号を備えた誤り訂正符号ブロックを形成することができ
る。このことは、前記既存の情報シンボルと、ダミーシ
ンボルと、新たに記録しようとする新規の情報シンボル
とから形成される情報シンボル単位に基づいて求められ
る仮想の外符号を、前記新規の外符号と前記ダミーデー
タとに分配したことと等価である。
【0046】従って、本発明によれば、予め作成した既
存の情報シンボルに、新たな情報シンボルを追加して誤
り訂正符号ブロック化を行った場合でも、予め作成した
既存の外符号と同じ値の外符号を有する誤り訂正符号ブ
ロック化を行うことができるので、新たな情報シンボル
の値がどのような値であっても、既存の情報シンボルと
既存の外符号のシンボルの値を変更することなく、且
つ、誤り訂正符号ブロックにおける外符号の整合性を保
つことができる。
【0047】請求項7に記載の情報記録装置は、前記課
題を解決するために、請求項6記載の情報記録装置にお
いて、前記既存の情報シンボルは、前記記憶手段に予め
記憶されており、前記既存の外符号のシンボルは、前記
既存の情報シンボルに対応して前記記憶手段に予め記憶
されていることを特徴とする。
【0048】請求項7記載の情報記録装置によれば、既
存の情報シンボルと、この既存の情報シンボルに対応し
て作成された既存の外符号のシンボルが、記憶手段に記
憶されている場合であっても、当該既存の情報シンボル
と既存の外符号のシンボルとを、前記記憶手段から読み
取って、請求項6記載の情報記録装置により上述のよう
な誤り訂正符号ブロック化を行う。従って、本発明によ
れば、前記記憶手段上に予め作成した既存の情報シンボ
ルに、新たな情報シンボルを追加して誤り訂正符号ブロ
ック化を行った場合でも、前記記憶手段上に予め作成し
た既存の外符号と同じ値の外符号を有する誤り訂正符号
ブロック化を行うことができるので、新たな情報シンボ
ルの値がどのような値であっても、前記記憶手段上に作
成した既存の情報シンボルと既存の外符号のシンボルの
値を変更することなく、且つ、誤り訂正符号ブロックに
おける外符号の整合性を保つことができる。
【0049】請求項8に記載の情報記録装置は、前記課
題を解決するために、請求項6記載の情報記録装置にお
いて、前記既存の情報シンボルは、前記情報記録媒体の
予め設定された先行記録位置に予め記録されており、前
記既存の外符号のシンボルは、前記既存の情報シンボル
に対応して前記先行記録位置に予め記憶されており、前
記読取手段は、記録位置が、前記先行記録位置である場
合に、前記既存の情報シンボルを読み取る手段であり、
前記記録制御手段は、前記先行記録位置の誤り訂正符号
ブロックの記録領域における、前記既存の情報シンボル
及び既存の外符号が記録された領域以外の領域に、前記
誤り訂正符号ブロックを形成する前記新規の情報シンボ
ルと、前記新規のダミーシンボルと、前記新規の外符号
とを記録させる手段であることを特徴とする。
【0050】請求項8に記載の情報記録装置によれば、
既存の情報シンボルと、この既存の情報シンボルに対応
して作成された既存の外符号のシンボルが、情報記録媒
体に予め記録されている場合であっても、当該既存の情
報シンボルと既存の外符号のシンボルとを、読取手段に
より当該情報記録媒体の先行記録位置から読み取って、
請求項6記載の情報記録装置のように誤り訂正符号ブロ
ック化を行う。従って、本発明によれば、情報記録媒体
上に予め作成した既存の情報シンボルに、新たな情報シ
ンボルを追加して誤り訂正符号ブロック化を行った場合
でも、前記情報記録媒体上に予め作成した既存の外符号
と同じ値の外符号を有する誤り訂正符号ブロック化を行
うことができるので、新たな情報シンボルの値がどのよ
うな値であっても、前記情報記録媒体上に作成した既存
の情報シンボルと既存の外符号のシンボルの値を変更す
ることなく、且つ、誤り訂正符号ブロックにおける外符
号の整合性を保つことができる。また、このようにして
形成した誤り訂正符号ブロックのうち、前記新規の情報
シンボルと、前記新規のダミーシンボルと、前記新規の
外符号とを、前記既存の情報シンボル及び既存の外符号
が記録された領域以外の領域に記録制御手段により記録
するので、誤り訂正符号ブロックにおける外符号の整合
性を保ちつつ、情報記録媒体の記録領域を無駄なく有効
に使用することができる。
【0051】請求項9に記載の情報記録装置は、前記課
題を解決するために、請求項6ないし8のいずれか1記
載の情報記録装置において、前記誤り検査用の既存の外
符号のシンボルは、全てのシンボルがゼロの値に設定さ
れていることを特徴とする。
【0052】請求項9記載の情報記録装置によれば、前
記既存の外符号のシンボルは、全てのシンボルがゼロな
ので、前記新規の外符号のシンボルについても全てゼロ
とすれば良く、前記仮想の外符号がそのまま補正シンボ
ルとなる。つまり、本発明によれば、請求項6の情報記
録装置による補正シンボル算出手段を省略することがで
きる。従って、本発明によれば、新たな情報シンボルの
値がどのような値であっても、予め作成した既存の情報
シンボルと既存の外符号のシンボルの値を変更すること
なく、且つ、誤り訂正符号ブロックにおける外符号の整
合性を保つことができると共に、装置の構成を簡易化す
る。
【0053】請求項10に記載の情報記録装置は、前記
課題を解決するために、請求項6ないし9のいずれか1
記載の情報記録装置において、前記記憶手段に記憶され
た下位(n−k)シンボルのダミーシンボルは、全ての
シンボルがゼロの値に設定されていることを特徴とす
る。
【0054】請求項10記載の情報記録装置によれば、
前記下位(n−k)シンボルのダミーシンボルが、全て
ゼロの値であるので、前記ダミーシンボル算出手段を省
略することができる。つまり、請求項6に記載の情報記
録装置においては、前記補正シンボルそのものが前記新
規のダミーシンボルとなり、請求項9に記載の情報記録
装置においては、前記仮想の外符号そのものが前記新規
のダミーシンボルとなる。また、特に請求項9に記載の
情報記録装置に、本発明を適用した場合には、情報シン
ボル単位の下位(n−k)シンボルの位置に前記仮想の
外符号を設けることと等価なので、総シンボル数n、情
報シンボル数kの系の符号化において、総シンボル数
k、情報シンボル数(k−(n−k))の符号化を行う
ことになる。
【0055】請求項11に記載の情報記録媒体作成方法
は、前記課題を解決するために、情報の読み取り及び記
録が可能な情報記録媒体の一部の領域に、予め所定の情
報を記録することにより、請求項1、3、4、5のいず
れか1記載の情報記録方法、あるいは請求項6、8、
9、10のいずれか1記載の情報記録装置に使用可能な
情報記録媒体を作成する情報記録媒体作成方法であっ
て、元の数が2Nのガロア体GF(2N)上における、総
シンボル数n、情報シンボル数kの巡回符号のシンボル
からなる誤り訂正符号ブロックを、シンボル数mの情報
シンボルと、シンボル数(k−m)のダミーシンボル
と、シンボル数(n−k)の全シンボルが等しい値の誤
り検査用の外符号とから形成する工程と、 前記シンボ
ル数mの情報シンボルと、当該情報シンボルに付加する
前記誤り検査用の外符号とを、書き換え不能なエンボス
ドピットとして前記情報記録媒体上に記録する工程とを
備えたことを特徴とする。
【0056】請求項11記載の情報記録媒体作成方法に
よれば、まず、元の数が2Nのガロア体GF(2N)上に
おける、総シンボル数n、情報シンボル数kの巡回符号
のシンボルからなる誤り訂正符号ブロック単位を、シン
ボル数mの情報シンボルと、シンボル数(k−m)のダ
ミーシンボルと、シンボル数(n−k)の全シンボルが
等しい値の誤り検査用の外符号とから形成する。次に、
記録位置が、予め設定された記録位置になると、前記シ
ンボル数mの情報シンボルと、当該情報シンボルに付加
する前記誤り検査用の外符号とを、書き換え不能なエン
ボスドピットとして前記情報記録媒体上に記録する。こ
のようにして作成される情報記録媒体は、誤り訂正符号
ブロック単位内にシンボルの未記録領域を有することに
なるが、上述したように請求項1、3、4、5のいずれ
か1記載の情報記録方法、あるいは請求項6、8、9、
10のいずれか1記載の情報記録装置に用いられること
により、前記未記録領域に有効に情報シンボルの記録が
行われる。また、予め記録される外符号は、前記シンボ
ル数mの情報シンボルに付加されるので、シンボル数
(n−k)に満たないシンボル数となるが、その値は、
全シンボルが等しい値なので、上述したように前記情報
記録方法、または前記情報記録装置に本発明により作成
された情報記録媒体が用いられると、当該予め記録され
る外符号との整合性を保つ前記新規の外符号が作成さ
れ、記録される。従って、本発明のように外符号を書き
換え不能なエンボスドピットとして情報記録媒体に形成
したとしても、誤り訂正符号ブロック単位内における外
符号の整合性が保たれ、前記エンボスドピットとして予
め記録されるシンボル数mの情報シンボルは、再生時に
おいて適正に誤り訂正されることになる。
【0057】請求項12記載の情報記録媒体作成方法
は、前記課題を解決するために、請求項11記載の情報
記録媒体作成方法において、シンボル数(n−k)の誤
り検査用の外符号は、全てのシンボルの値がゼロである
ことを特徴とする。
【0058】請求項12記載の情報記録媒体作成方法に
よれば、まず、元の数が2Nのガロア体GF(2N)上に
おける、総シンボル数n、情報シンボル数kの巡回符号
のシンボルからなる誤り訂正符号ブロック単位を、シン
ボル数mの情報シンボルと、シンボル数(k−m)のダ
ミーシンボルと、シンボル数(n−k)の全シンボルが
ゼロの値の誤り検査用の外符号とから形成する。次に、
記録位置が、予め設定された記録位置になると、前記シ
ンボル数mの情報シンボルと、当該情報シンボルに付加
する前記誤り検査用の外符号とを、書き換え不能なエン
ボスドピットとして前記情報記録媒体上に記録する。こ
のようにして作成される情報記録媒体は、誤り訂正符号
ブロック単位内にシンボルの未記録領域を有することに
なるが、上述したように請求項1、3、4、5のいずれ
か1記載の情報記録方法、または請求項6、8、9、1
0のいずれか1記載の情報記録装置に用いられることに
より、前記未記録領域に有効に情報シンボルの記録が行
われる。また、予め記録される外符号は、前記シンボル
数mの情報シンボルに付加されるので、シンボル数(n
−k)に満たないシンボル数となるが、その値は、全シ
ンボルがゼロの値なので、上述したように前記情報記録
方法、または前記情報記録装置に本発明により作成され
た情報記録媒体が用いられると、当該予め記録される外
符号との整合性を保つ前記新規の外符号が作成され、記
録される。従って、本発明のように外符号を書き換え不
能なエンボスドピットとして情報記録媒体に形成したと
しても、誤り訂正符号ブロック単位内における外符号の
整合性が保たれ、前記エンボスドピットとして予め記録
されるシンボル数mの情報シンボルは、再生時において
適正に誤り訂正されることになる。
【0059】請求項13に記載の情報記録媒体作成方法
は、前記課題を解決するために、請求項11または12
記載の情報記録媒体作成方法において、書き換え不能な
エンボスドピットとして記録される前記シンボル数mの
情報シンボルは、情報記録媒体の種類を識別するための
情報に基づいて形成されていることを特徴とする。
【0060】請求項13に記載の情報記録媒体作成方法
によれば、書き換え不能なエンボスドピットとして記録
される前記シンボル数mの情報シンボルは、情報記録媒
体の種類を識別するための情報に基づいて形成されてい
るので、上述のように当該情報シンボルが適正に再生さ
れることにより、当該情報記録媒体の種類が適正に識別
され、例えば不法な複写記録を確実に防止することがで
きる。
【0061】請求項14に記載の情報記録媒体作成装置
は、前記課題を解決するために、記憶手段と、情報の読
み取り及び記録が可能な情報記録媒体の一部の領域に予
め所定の情報を記録する記録手段とを備え、請求項1、
3、4、5のいずれか1記載の情報記録方法、あるいは
請求項6、8、9、10のいずれか1記載の情報記録装
置に使用可能な情報記録媒体を作成する情報記録媒体作
成装置であって、元の数が2Nのガロア体GF(2N)上
における、総シンボル数n、情報シンボル数kの巡回符
号のシンボルからなる誤り訂正符号ブロックを、シンボ
ル数mの情報シンボルと、シンボル数(k−m)のダミ
ーシンボルと、シンボル数(n−k)の全シンボルが等
しい値の誤り検査用の外符号とから形成する誤り訂正符
号ブロック形成手段と、前記シンボル数mの情報シンボ
ルと、当該情報シンボルに付加する前記誤り検査用の外
符号とを、前記記録手段により、書き換え不能なエンボ
スドピットとして記録させる記録制御手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0062】請求項14に記載の情報記録媒体作成装置
によれば、まず、誤り訂正符号ブロック形成手段は、元
の数が2Nのガロア体GF(2N)上における、総シンボ
ル数n、情報シンボル数kの巡回符号のシンボルからな
る誤り訂正符号ブロック単位を、シンボル数mの情報シ
ンボルと、シンボル数(k−m)のダミーシンボルと、
シンボル数(n−k)の全シンボルが等しい値の誤り検
査用の外符号とから形成する。次に、記録制御手段は、
記録位置が、予め設定された記録位置になると、前記シ
ンボル数mの情報シンボルと、当該情報シンボルに付加
する前記誤り検査用の外符号とを、書き換え不能なエン
ボスドピットとして、記録手段により前記情報記録媒体
上に記録させる。このようにして作成される情報記録媒
体は、誤り訂正符号ブロック単位内にシンボルの未記録
領域を有することになるが、上述したように請求項1、
3、4、5のいずれか1記載の情報記録方法、または請
求項6、8、9。10のいずれか1記載の情報記録装置
に当該情報記録媒体が用いられることにより、前記未記
録領域に有効に情報シンボルの記録が行われる。また、
予め記録される外符号は、前記シンボル数mの情報シン
ボルに付加されるので、シンボル数(n−k)に満たな
いシンボル数となるが、その値は、全シンボルが等しい
値なので、上述したように前記情報記録方法、または前
記情報記録装置に本発明により作成された情報記録媒体
が用いられると、当該予め記録される外符号との整合性
を保つ前記新規の外符号が作成され、記録される。従っ
て、本発明のように外符号を書き換え不能なエンボスド
ピットとして情報記録媒体に形成したとしても、誤り訂
正符号ブロック内における外符号の整合性が保たれ、前
記エンボスドピットとして予め記録されるシンボル数m
の情報シンボルは、再生時において適正に誤り訂正され
ることになる。
【0063】請求項15に記載の情報記録媒体作成装置
は、前記課題を解決するために、請求項14記載の情報
記録媒体作成装置において、シンボル数(n−k)の誤
り検査用の外符号は、全てのシンボルの値がゼロである
ことを特徴とする。
【0064】請求項15に記載の情報記録媒体作成装置
によれば、まず、誤り訂正符号ブロック形成手段は、元
の数が2Nのガロア体GF(2N)上における、総シンボ
ル数n、情報シンボル数kの巡回符号のシンボルからな
る誤り訂正符号ブロック単位を、シンボル数mの情報シ
ンボルと、シンボル数(k−m)のダミーシンボルと、
シンボル数(n−k)の全シンボルがゼロの値の誤り検
査用の外符号とから形成する。次に、記録制御手段は、
記録位置が、予め設定された記録位置になると、前記シ
ンボル数mの情報シンボルと、当該情報シンボルに付加
する前記誤り検査用の外符号とを、書き換え不能なエン
ボスドピットとして、記録手段により前記情報記録媒体
上に記録させる。このようにして作成される情報記録媒
体は、誤り訂正符号ブロック単位内にシンボルの未記録
領域を有することになるが、上述したように請求項1、
3、4、5のいずれか1記載の情報記録方法、または請
求項6、8、9。10のいずれか1記載の情報記録装置
に当該情報記録媒体が用いられることにより、前記未記
録領域に有効に情報シンボルの記録が行われる。また、
予め記録される外符号は、前記シンボル数mの情報シン
ボルに付加されるので、シンボル数(n−k)に満たな
いシンボル数となるが、その値は、全シンボルがゼロの
値なので、上述したように前記情報記録方法、または前
記情報記録装置に本発明により作成された情報記録媒体
が用いられると、当該予め記録される外符号との整合性
を保つ前記新規の外符号が作成され、記録される。従っ
て、本発明のように外符号を書き換え不能なエンボスド
ピットとして情報記録媒体に形成したとしても、誤り訂
正符号ブロック内における外符号の整合性が保たれ、前
記エンボスドピットとして予め記録されるシンボル数m
の情報シンボルは、再生時において適正に誤り訂正され
ることになる。
【0065】請求項16記載の情報記録媒体作成装置
は、前記課題を解決するために、請求項14または15
記載の情報記録媒体作成装置、書き換え不能なエンボス
ドピットとして記録される前記シンボル数mの情報シン
ボルは、情報記録媒体の種類を識別するための情報に基
づいて形成されていることを特徴とする。
【0066】請求項16に記載の情報記録媒体作成装置
によれば、書き換え不能なエンボスドピットとして記録
される前記シンボル数mの情報シンボルは、情報記録媒
体の種類を識別するための情報に基づいて形成されてい
るので、上述のように当該情報シンボルが適正に再生さ
れることにより、当該情報記録媒体の種類が適正に識別
され、例えば不法な複写記録を確実に防止することがで
きる。
【0067】請求項17記載の情報記録媒体は、前記課
題を解決するために、請求項11ないし13のいずれか
1記載の情報記録媒体作成方法により、あるいは請求項
14ないし16のいずれか1記載の情報記録媒体作成装
置により、情報の記録が可能な情報記録媒体の一部の領
域に予め所定の情報が記録された情報記録媒体として作
成され、請求項1、3、4、5のいずれか1記載の情報
記録方法、あるいは請求項6、8、9、10のいずれか
1記載の情報記録装置に使用可能な情報記録媒体であっ
て、前記一部の領域には、元の数が2Nのガロア体GF
(2N)上における、総シンボル数n、情報シンボル数
kの巡回符号のシンボルからなる誤り訂正符号ブロック
のシンボルのうち、前記情報シンボルkに満たないシン
ボル数mの情報シンボルと、当該情報シンボルに付加さ
れ、全シンボルが等しい値の誤り検査用の外符号とが書
き換え不能なエンボスドピットとして記録されているこ
とを特徴とする。
【0068】請求項17に記載の情報記録媒体によれ
ば、誤り訂正符号ブロック単位内にシンボルの未記録領
域を有することになるが、上述したように請求項1、
3、4、5のいずれか1記載の情報記録方法、または請
求項6、8、9、10のいずれか1記載の情報記録装置
に本発明の情報記録媒体が用いられることにより、前記
未記録領域に有効に情報シンボルの記録が行われる。ま
た、予め記録される外符号は、前記シンボル数mの情報
シンボルに付加されるので、シンボル数(n−k)に満
たないシンボル数となるが、その値は、全シンボルが等
しい値なので、上述したように前記情報記録方法、また
は前記情報記録装置に本発明の情報記録媒体が用いられ
ると、当該予め記録される外符号との整合性を保つ前記
新規の外符号が作成され、記録される。従って、本発明
のように外符号が書き換え不能なエンボスドピットとし
て形成された情報記録媒体であっても、誤り訂正符号ブ
ロック単位内における外符号の整合性が保たれ、前記エ
ンボスドピットとして予め記録されるシンボル数mの情
報シンボルは、再生時において適正に誤り訂正されるこ
とになる。
【0069】請求項18記載の情報記録媒体は、前記課
題を解決するために、請求項17記載の情報記録媒体誤
り検査用の外符号は、シンボルの値が全てゼロであるこ
とを特徴とする。
【0070】請求項18記載の情報記録媒体によれば、
誤り訂正符号ブロック単位内にシンボルの未記録領域を
有することになるが、上述したように請求項1、3、
4、5のいずれか1記載の情報記録方法、または請求項
6、8、9、10のいずれか1記載の情報記録装置に本
発明の情報記録媒体が用いられることにより、前記未記
録領域に有効に情報シンボルの記録が行われる。また、
予め記録される外符号は、前記シンボル数mの情報シン
ボルに付加されるので、シンボル数(n−k)に満たな
いシンボル数となるが、その値は、全シンボルがゼロの
値なので、上述したように前記情報記録方法、または前
記情報記録装置に本発明の情報記録媒体が用いられる
と、当該予め記録される外符号との整合性を保つ前記新
規の外符号が作成され、記録される。従って、本発明の
ように外符号を書き換え不能なエンボスドピットとして
形成された情報記録媒体であっても、誤り訂正符号ブロ
ック単位内における外符号の整合性が保たれ、前記エン
ボスドピットとして予め記録されるシンボル数mの情報
シンボルは、再生時において適正に誤り訂正されること
になる。
【0071】
【発明の実施の形態】以下、本発明に好適な実施の形態
を、添付図面に基づいて説明する。なお、以下に説明す
る実施の形態は、情報記録媒体としてのDVD−RWを
作成する情報記録媒体作成装置及び方法、及びDVD−
RWに対して情報を記録する情報記録装置及び方法、並
びに前記情報記録媒体作成装置及び方法により作成さ
れ、あるいは前記情報記録装置及び方法により情報の記
録された情報記録媒体としてのDVD−RWに対して本
発明を適用した場合の実施の形態である。
【0072】(1)記録フォーマットの実施の形態 まず、DVD−RWに情報を記録する際の一般的な物理
フォーマット、及び当該情報の再生時における誤り訂正
のための誤り訂正符号化処理について図1乃至図5を用
いて説明する。
【0073】図1は、直交積リードソロモン符号方式の
誤り訂正を行うためのECCブロックを説明する図であ
る。一般に、DVD−RWに記録される情報は、図1
(a)に示すデータセクタ20を複数個含む物理構造を
成して構成されている。一のデータセクタ20の中に
は、その先頭から、データセクタ20の開始位置を示す
ID情報21と、当該ID情報21の誤りを訂正するた
めのID情報誤り訂正コード(IEC(ID Data Error c
orrection Code))22と、予備データ23と、記録す
べきデータ24と、データ24におけるエラーを検出す
るためのエラー検出コード(EDC(Error Detection C
ode))25とにより構成されている。
【0074】次に、一のデータセクタ20を図1(b)
(i)に示すように172バイト毎に分割し、分割した
それぞれのデータを図1(b)(ii)に示すようにデ
ータブロック33として行方向に並べる。この時、行方
向には12行のデータブロック33が並ぶことになる。
【0075】以下、同様の処理を、15個のデータセク
タ20に対して繰り返し行うことにより、図1(b)
(ii)に示すように192行(12行×16セクタ
分)のデータブロック33が行方向に並ぶことになる。
【0076】一のデータセクタ20には、図1(a)に
示すように2048バイトのデータ24が含まれるの
で、192行のデータブロック33には、 2048バイト×16=32768バイト のデータ24が含まれることになる。
【0077】なお、図1(b)(ii)においては、1
バイトのデータを「D#.*」で示している。例えば、
「D1.0」は第1行第0列に配置されている1バイト
のデータを示しており、「D190.170」は第19
0行第170列に配置されている1バイトのデータを示
している。
【0078】次に、このような192行のデータブロッ
ク33を1バイトの列ごとに分割し、分割した各列のデ
ータに対して16個の誤り訂正用の外符号としてのEC
C外符号(PO(Parity Out)符号)32を付加する。
【0079】ECC外符号32とは、データブロック3
3の各列のデータと、ECC外符号32とから構成され
る誤り訂正符号を巡回符号とするための誤り検査用の外
符号であり、一例として次のようにして求められる。ま
ず、図2に示すように192行のデータブロック33の
各列の値を係数d191,d190,…d0とする。例えば、
図3における第0列については、
【0080】
【数1】d191 =「D0.0」 d190 =「D1.0」 d1 =「D190.0」 d0 =「D191.0」 である。次に、係数d191,d190,…d0を用いて、情
報多項式D(X)を作成する。
【0081】
【数2】D(X)=d191191+d190190+…+d0 次に、この情報多項式D(X)にX16を掛け、多項式X
16D(X)を得る。そして、この多項式X16D(X)
を、次の生成多項式G(X)で割る。
【0082】
【数3】G(X)=(X+α15)(X+α14)…(X+
α)(X+1) ここで、αは、元の数が2Nであるガロア体GF(2N
の原始元である。前記多項式X16D(X)を生成多項式
G(X)で割ると、剰余多項式R(X)が求められる。
【0083】
【数4】R(X)=R1515+R1414+…+R0 そして、この剰余多項式R(X)の各計数であるR15
14,…R0を、各列におけるECC外符号32の値と
する。図2における第0列の場合は、
【0084】
【数5】「D192.0」= R15 「D207.0]= R0 となる。以上のような処理を第0列から第171列まで
の全てについて行うことにより、16行×172バイト
のECC外符号32が得られる。
【0085】次に、以上のように行方向に並べられた1
92行のデータブロック33及び16行のECC外符号
32のそれぞれに対して、図1(b)(ii)に示すよ
うに、10バイトのECC内符号(PI(Parity In)符
号)31を付加し、208行の訂正ブロック34を形成
する。
【0086】ECC内符号31とは、1行のデータブロ
ック33とECC内符号31とから、あるいは1行のE
CC外符号32とECC内符号31とから構成される誤
り訂正符号を、巡回符号とするための符号であり、一例
として次のようにして求められる。まず、図3に示すよ
うに各行のデータブロック33の各列の値を係数
17 1,d170,…d0とする。例えば、図3における第
0行のデータブロック33については、
【0087】
【数6】d171 =「D0.0」 d170 =「D0.1」 d1 =「D0.170」 d0 =「D0.171」 である。次に、係数d171,d170,…d0を用いて、情
報多項式D(X)を作成する。
【0088】
【数7】D(X)=d171171+d170170+…+d0 次に、この情報多項式D(X)にX10を掛け、多項式X
10D(X)を得る。そして、この多項式X10D(X)
を、次の生成多項式G(X)で割る。
【0089】
【数8】G(X)=(X+α9)(X+α8)…(X+
α)(X+1) ここで、αは、元の数が2Nであるガロア体GF(2N
の原始元である。前記多項式X10D(X)を生成多項式
G(X)で割ると、剰余多項式R(X)が求められる。
【0090】
【数9】R(X)=R99+R88+…+R0 そして、この剰余多項式R(X)の各計数であるR9
8,…R0を、ECC内符号31の各列の値とする。図
3における第0行の場合は、
【0091】
【数10】「D0.172」= R9 「D0.181]= R0 となる。
【0092】このようにして、1行分の訂正ブロック3
4が形成される。以下、同様の処理を、192行のデー
タブロック33及び16行のECC外符号32の全てに
ついて行うことにより、10バイト×208行分のEC
C内符号31が得られ、また、208行分の訂正ブロッ
ク34が得られるので、当該208行分の訂正ブロック
34から成るECCブロック30が形成される。
【0093】以上のようにECC内符号31とECC外
符号32の双方を含んでECCブロック30を形成する
ことにより、データブロック33の1行分のデータ及び
ECC外符号32の1行分のデータの訂正をECC内符
号31で行うと共に、データブロック33の1列分のデ
ータの訂正をECC外符号32で行うことができる。即
ち、図1(b)(ii)で示すECCブロック30内に
おいては、列方向と行方向の二重に誤り訂正することが
可能となり、従来のCD(Compact Disc)等に用いられ
ている誤り訂正処理に比してより強力に誤り訂正ができ
るように構成されている。
【0094】この点についてより具体的に説明すると、
例えば、上述のように1行分のECC内符号31を含む
計182バイトのデータから成り、連続してDVD−R
AM上に記録される一の訂正ブロック34が、182バ
イトのデータの全てについて傷等により破壊されたとし
ても、それをECCブロック30における列方向で見た
場合には、1列のECC外符号32に対しての1バイト
のデータ破壊でしかない。従って、それぞれの列のEC
C外符号32を用いて誤り訂正を行えば、たとえ一の訂
正ブロック34の全てが破壊されていても、正しく誤り
訂正を行って正確に再生することができるのである。
【0095】以上のように構成される一のECCブロッ
ク30内に含まれる情報の総量は、 (172+10)バイト×(192+16)行=378
56バイト となる。
【0096】次に、図1(b)(ii)で示すECCブ
ロック30に構成された37856バイトのデータが、
具体的にDVD−RAMにどのように記録されるかにつ
いて、図4及び図5を用いて説明する。なお、図4にお
いて、「D#.*」で示されるデータは、図1(b)
(ii)内に記述されているデータに対応している。
【0097】ECCブロック30をDVD−RAMに記
録する際には、まず、図4(a)に示すように、ECC
ブロック30を構成する訂正ブロック34を1列に並
べ、インターリーブを行う。その結果、図4(b)に示
すように、16個のレコーディングセクタ40に分割さ
れる。なお、各レコーディングセクタ40の先頭には、
図4(b)に示すようにデータセクタ20におけるID
情報21が配置される。
【0098】一のECCブロック30には、208行分
の訂正ブロック34が含まれるから、一のレコーディン
グセクタ40には、13(208÷16)の訂正ブロッ
ク34が含まれることになる。また、一の訂正ブロック
34には、データ24以外のECC内符号31及びEC
C外符号32をもデータと考えれば、182バイトのデ
ータが含まれるので、一のレコーディングセクタ40に
は2366バイト(182バイト×13)のデータが含
まれることとなる。
【0099】また、一のレコーディングセクタ40に
は、図5に示す規則に従って、各訂正ブロック34が配
置される。図5は、1行分の訂正ブロック34を行方向
に1列に並べることにより、第0番のレコーディングセ
クタ40から第15番のレコーディングセクタ40まで
を表した図である。図5に示すように、各レコーディン
グセクタ40には、データブロック33とECC内符号
31とから構成される訂正ブロック34が、各レコーデ
ィングセクタ40の先頭から12行分ずつ配置される。
この12行分の訂正ブロック34は、図1(b)(i
i)に示す192行の訂正ブロック34を、第0行目か
ら順に12行ずつ分割したものである。但し、これらの
12行分の訂正ブロック34はインターリーブされるの
で、図1(b)(ii)に示すECCブロック30内に
おける順序と、図5に示す16個のレコーディングセク
タ40内における順序とは必ずしも一致していない。
【0100】そして、各レコーディングセクタ40にお
いては、12行分の訂正ブロック34の後に、ECC外
符号32とECC内符号31とから構成される訂正ブロ
ック34が1行分ずつ付加される。この1行分の訂正ブ
ロック34は、図1(b)(ii)に示すECCブロッ
ク30における第192行目から第207行(先頭行は
第0行)までの16行の訂正ブロック34を1行ずつ分
割したものである。このECC外符号32とECC内符
号31とから構成される訂正ブロック34についても、
インターリーブされて各レコーディングセクタ40に配
置されるので、図1(b)(ii)に示すECCブロッ
ク30内における順序と、図5に示す16個のレコーデ
ィングセクタ40内における順序とは必ずしも一致して
いない。
【0101】以上のように、1つのレコーディングセク
タ40は、データブロック33を含む12行の訂正ブロ
ック34と、ECC外符号32を含む1行の訂正ブロッ
ク34とから構成される。
【0102】次に、以上のようにして形成されるレコー
ディングセクタ40は、図4(c)に示すようにそれぞ
れのレコーディングセクタ40が91バイト毎のデータ
41に分割され、それぞれにヘッダHが付加される。そ
の後、この状態のレコーディングセクタ40を8−16
変調することにより、図4(d)に示すようにそれぞれ
のデータ41毎に一のシンクフレーム42が形成され
る。このとき、一のシンクフレーム42は、ヘッダH’
とデータ43とにより構成されている。また、一のシン
クフレーム42内の情報量は、 91バイト×8×(16/8)=1456バイト となり、このシンクフレーム42が連続した形態でDV
D−RWに情報が書き込まれる。従って、一のレコーデ
ィングセクタ40は、26個のシンクフレーム42を含
むこととなる。
【0103】以上説明した物理フォーマットを構成して
DVD−RAMに情報を記録することにより、当該情報
を再生する際に8−16復調及びデインターリーブを行
えば、元のECCブロック30を復元することができ、
前記のように強力な訂正を行って情報を正確に再生する
ことができるのである。
【0104】(2)カッティング装置の実施形態 次に、情報記録媒体作成装置の一例として、DVD−R
Wの大量生産に用いられるスタンパディスクを製造する
ためのカッティング装置の実施形態について図6を用い
て説明する。
【0105】本実施形態におけるカッティング装置10
0は、DVD−RWだけでなく、DVD−RAM、DV
D−ROM、あるいはDVD−Rにも使用可能である
が、ここでは、DVD−RWに使用する場合について説
明する。DVD−RWは、グルーブトラックに対して相
変化記録方式により情報の上書き可能な記録が行われ
る。しかし、最内周のリードイン領域に記録される、デ
ィスクに固有な情報、あるいは各レコーディングセクタ
40の先頭に記録されるアドレス情報を得るためのプリ
ピット等については、エンボスドピット列として予め形
成される。また、本実施形態のDVD−RWにおいて
は、媒体識別情報と呼ばれる情報が通常のデータの記録
領域に予めエンボスドピット列として記録される。この
媒体識別情報とは、当該ディスクが、DVD−RW、D
VD−ROM、DVD−R、あるいはDVD−RAMの
何れであるかを識別するための情報であり不法複写行為
の防止のために用いられる。従って、媒体識別情報は、
書き換えが出来ないように記録する必要があるため、エ
ンボスドピット列として記録される。
【0106】本実施形態のカッティング装置100は、
上述のような情報を示すデータを、エンボスドピット列
としてDVD−RW上に記録するために用いられるもの
である。
【0107】図6は本実施形態のカッティング装置10
0の概略構成を示す図である。図6に示すように、本実
施形態のカッティング装置100は、データ生成器1
と、ECC(Error Correcting Code)エンコーダ2と、
識別情報書込器3と、エンコーダ4と、レーザ発生器5
と、光変調器6と、対物レンズ7と、スピンドルモータ
13と、回転検出器9と、回転サーボ回路8と、送りユ
ニット12と、位置検出器11と、送りサーボ回路10
とにより構成されている。
【0108】また、スタンパディスクSPは、レジスト
14と、ガラス基板15とにより構成されている。ここ
で、レジスト14は、後述の光ビームBが照射されるこ
とにより感光され、当該光ビームBの強度の変化に対応
した形状のピットが形成されるものである。
【0109】次に、カッティング装置100の動作の概
要について説明する。
【0110】データ生成器1は、上述したディスクに固
有な情報等を示すデータに基づいて、図1(a)に示す
データセクタ20を生成する処理を行い、データ信号S
dとしてECCエンコーダ2に出力する。この時、デー
タ生成器1は、1ECCブロックの形成に必要な量のデ
ータセクタ20を生成し、その量に応じたデータ信号S
dを出力する。但し、媒体識別情報に基づくデータは、
1ECCブロックを形成する際に必要なデータ量に満た
ない量のデータであるため、このような場合には、デー
タ生成器1は、媒体識別情報に基づくデータを用いてデ
ータセクタ20を生成すると共に、当該データセクタ2
0に媒体識別情報に基づくデータが含まれることを示す
判別情報を付加してデータ信号Sdを出力する。
【0111】ECCエンコーダ2は、データ信号Sdか
ら得られるデータセクタ20に基づいて、図1(b)
(ii)に示すデータブロック33を形成し、更にEC
C外符号32及びECC内符号の付加処理を行って、E
CCブロック30を形成する。そして、形成したECC
ブロック30を、付加データ信号Sdeとして識別情報
書込器3に出力する。但し、データ生成器1から出力さ
れるデータ信号Sdに、前記判別情報が付加されている
場合には、ECCエンコーダ2は、ダミーデータを用い
てECCブロック30を形成する。
【0112】上述したように、ECC外符号32とEC
C内符号31を算出するためには、172バイト×19
2行分のデータブロック33を形成する必要があるが、
媒体識別情報に基づくデータは、1ECCブロックを形
成する際に必要なデータ量に満たない量のデータである
ため、ダミーデータが必要となる。
【0113】但し、ダミーデータは、DVD−RWにエ
ンボスドピットとして形成しないので、ECCエンコー
ダ2は、媒体識別情報に基づくデータとダミーデータと
からECCブロック30を形成する場合には、付加デー
タ信号Sdeに判別情報を付加する。
【0114】また、媒体識別情報に基づくデータとダミ
ーデータとからECCブロック30を形成する場合に
は、ECCエンコーダ2は、ECC外符号32の値が、
16バイトの全てにおいて同じ値になるように処理を行
う。ECC外符号32は、上述したように、情報多項式
D(X)と生成多項式G(X)を用いた場合の剰余多項
式R(X)の係数として算出されるので、情報多項式D
(X)の係数を適宜設定すれば、剰余多項式R(X)の
係数を全て同じ値にすることができる。情報多項式D
(X)の係数となるのは、媒体識別情報に基づくデータ
とダミーデータであるから、ECCエンコーダ2は、剰
余多項式R(X)の係数が全て同じ値になるようにダミ
ーデータの値を決定する。
【0115】なお、ECC外符号32は、ECCブロッ
クの全ての列において同じ値である必要はなく、各列ご
とに同じ値であれば良い。例えば、図2に示す第0列の
「D192.0」〜「D207.0」の値が全てrだと
すると、第1列における「D192.1」〜「D20
7.1」の値は、全てr’であれば良く、rである必要
はない。
【0116】以上のように、ECCエンコーダ2は、情
報記録媒体作成装置における誤り訂正符号ブロック形成
手段として機能する。
【0117】識別情報書込器3は、付加データ信号Sd
eに前記判別情報が付加されていない場合には、付加デ
ータ信号SdeをそのままECCブロック信号Secと
してエンコーダ4に出力する。しかし、付加データ信号
Sdeに前記判別情報が付加されている場合には、付加
データ信号Sdeから得られるECCブロック30のう
ち、媒体識別情報に基づくデータからなるデータブロッ
ク33とECC内符号31とから形成される訂正ブロッ
ク34、及びECC外符号32とECC内符号31とか
ら形成される訂正ブロック34のみからECCブロック
信号Secを形成し、更に判別情報を付加してエンコー
ダ4に出力する。つまり、ダミーデータから形成される
訂正ブロック34についてはエンコーダ4への出力は行
われない。
【0118】以上のように、識別情報書込器3は、情報
記録媒体作成装置における記録制御手段として機能す
る。
【0119】エンコーダ4は、識別情報書込器3から出
力されたECCブロック信号Secに判別情報が付加さ
れていない場合には、ECCブロック信号Secに基づ
いて、図4に示すようなインターリーブ及び8−16変
調を施し、記録データ信号Srを生成する。しかし、E
CCブロック信号Secに判別情報が付加されている場
合には、媒体識別情報に基づくデータからなるデータブ
ロック33とECC内符号31とから形成される訂正ブ
ロック34、及びECC外符号32とECC内符号31
とから形成される訂正ブロック34を何れかの一又は複
数のレコーディングセクタ40に配置し、16個のレコ
ーディングセクタ40のうちの残りのレコーディングセ
クタ40については空の状態とする。そして、前記訂正
ブロック34が配置されたレコーディングセクタ40の
みについて、8−16変調を施し、記録データ信号Sr
を生成する。
【0120】レーザ発生器5は、スタンパディスクSP
に対してDVD−RWにおけるエンボスドピット列を形
成するためのピット列を形成するように光ビームBを出
射する。
【0121】光変調器6は、レーザ発生器5が発生した
光ビームBを前記記録データ信号Srを用いて強度変調
する。
【0122】対物レンズ7は、強度変調された光ビーム
BをスタンパディスクSPのレジスト14上に集光す
る。このとき、スピンドルモータ13は、スタンパディ
スクSPを回転させる。従って、前記レーザ発生器5及
び前記光変調器6並びに前記対物レンズ7は、情報記録
媒体作成装置における記録手段として機能する。
【0123】回転検出器9は、スタンパディスクSPの
回転を検出する。これにより、回転サーボ回路8は、検
出された回転数に基づいて、スタンパディスクSPの回
転をサーボ制御する。
【0124】送りユニット12は、前記エンボスドピッ
ト列が記録され、あるいは相変化記録方式による記録が
行われる螺旋状のトラックをDVD−RW上に形成する
ための凹部または凸部を、スタンパディスクSP上に形
成するために、スタンパディスクSPの回転に対応して
スピンドルモータ13及びスタンパディスクSPを当該
スタンパディスクSPの半径方向に移動させる。
【0125】位置検出器11は、前記送りユニット12
の位置を検出し、その検出信号を送りサーボ回路10に
出力する。
【0126】送りサーボ回路10は前記位置検出器11
から出力される検出信号に基づいて、前記送りユニット
12の位置情報を獲得し、当該位置情報に基づいて前記
送りユニット12の移動をサーボ制御する。
【0127】なお、前記データ生成器1、ECCエンコ
ーダ2、識別情報書込器3、及びエンコーダ4は、それ
ぞれ図示しない記憶手段としてのメモリを備えており、
上述したようなデータの処理を当該メモリ上で行う。
【0128】以上のような各構成手段により、記録デー
タ信号Srに基づいてエンボスドピット及び螺旋状のト
ラックに対応する凹部及び凸部がスタンパディスクSP
のレジスト14上に形成され、DVD−RW製造のため
の抜き型としてのスタンパディスクSPが完成すること
となる。
【0129】この後は、当該スタンパディスクSPを用
いて、樹脂成形、反射膜形成、保護層形成等のいわゆる
レプリケーションプロセスが実行されて、媒体識別情報
等の情報に基づく記録データ信号Srに対応したエンボ
スドピット列を有するレプリカディスクとしてのDVD
−RWが大量生産される。
【0130】以上のようなカッティング装置100によ
り作成されたスタンパディスクSPに基づいて生産され
る本実施形態におけるDVD−RWの記録内容の一例を
図7(a)に基づいて説明する。図7(a)は、理解を
容易にするために、本実施形態におけるDVD−RWの
記録内容を、レコーディングセクタ40のフェーズで説
明する図である。図7(a)において、レコーディング
セクタを示す符号である「40」の下方に括弧書きで付
された符号は、レコーディングセクタ40の番号を示す
ものである。この例では、第2番目のレコーディングセ
クタ40に、媒体識別情報に基づくデータとECC内符
号31とから成る12行の訂正ブロック34の群34a
2、及びECC外符号32とECC内符号31とから成
る1行の訂正ブロック34b2が記録されている。ま
た、第3番目のレコーディングセクタ40に、媒体識別
情報に基づくデータとECC内符号31とから成る12
行の訂正ブロック34の群34a3、及びECC外符号
32とECC内符号31とから成る1行の訂正ブロック
34b3が記録されている。つまり、この例では、媒体
識別情報に基づくデータが、24行分の訂正ブロック3
4により記録されている。そして、残りの14個のレコ
ーディングセクタ40には何も記録されていない。ま
た、ECC外符号32は、訂正ブロック34における1
行のデータとして見た場合、訂正ブロック34b2と訂
正ブロック34b3に同じ値になっている。
【0131】このようなデータが記録されたDVD−R
Wを生産することにより、後述する手法を用いて、第2
番目と第3番目のレコーディングセクタ40以外のレコ
ーディングセクタ40に、ECC外符号32の整合性を
保ちつつデータの追加記録を行うことができる。詳しく
は後述する。
【0132】なお、予め記録の行われるレコーディング
セクタ40は、第2番目及び第3番目のレコーディング
セクタ40に限定されるものではなく、他のレコーディ
ングセクタ40であっても良い。 (3)情報記録装置の実施の形態 次に、前記のようなデータが予めエンボスドピットとし
て形成された本実施形態のDVD−RWに、上述した物
理フォーマットに従ってデータの記録を行うための情報
記録装置の実施形態を、図7乃至図9に基づいて説明す
る。
【0133】図8は、本実施形態の情報記録装置200
の概略構成を示すブロック図である。図8に示すよう
に、本実施形態の情報記録装置200は、ピックアップ
52と、再生増幅器53と、デコーダ54と、プリピッ
ト信号デコーダ55と、スピンドルモータ56と、サー
ボ回路57と、プロセッサ58と、エンコーダ59と、
パワー制御回路60と、レーザ駆動回路61とにより構
成されている。
【0134】ピックアップ52は、図示しないレーザダ
イオード、偏光ビームスプリッタ、対物レンズ、光検出
器等を含み、レーザ駆動信号Sdlに基づいて光ビーム
BをDVD−RW50の情報記録面に照射し、その反射
光に基づいて前記プリピット、または既に記録されてい
る情報の検出信号Sdtを出力する。
【0135】再生増幅器53は、ピックアップ52から
出力されたプリピットまたは既に記録されている情報の
検出信号Sdtを増幅し、プリピット信号Sppを出力
すると共に、既に記録されている情報の増幅信号Spを
出力する。
【0136】デコーダ54は、増幅信号Spに対して8
−16復調及びデインターリーブを施すことにより当該
増幅信号Spをデコードし、復調信号Sdm及びサーボ
復調信号Ssdを出力する。
【0137】プリピット信号デコーダ55は、プリピッ
ト信号Sppをデコードして復調プリピット信号Spd
を出力する。
【0138】サーボ回路57は、復調プリピット信号S
pd及びサーボ復調信号Ssdに基づいて、ピックアッ
プ52におけるフォーカスサーボ制御及びトラッキング
サーボ制御のためのピックアップサーボ信号Sspを出
力すると共に、DVD−RW50を回転させるスピンド
ルモータ56の回転をサーボ制御するためのスピンドル
サーボ信号Sssを出力する。
【0139】これらと並行して、プロセッサ58は、復
調プリピット信号Spdに基づいてプリピットを検出
し、DVD−RW50上のアドレス情報を読み取り、こ
れによりデータを記録するDVD−RW50上の記録位
置を検出する。また、外部から入力される記録すべきデ
ータの記録信号Srを一時的に記憶し、前記アドレス情
報に基づいて記録信号Srをエンコーダ59に出力す
る。なお、本実施形態の情報記録装置200は、DVD
−RW50に記録されているデータを再生することも可
能であり、その際には、復調信号Sdmに基づいてプロ
セッサ58を介して再生信号Sotが外部に出力される
こととなる。また、プロセッサ58は、情報記録装置2
00による記録よりも先行してデータが記録された先行
記録位置、つまり図7(a)に示すような空き領域を有
するECCブロックにデータの記録を行う場合には、予
め記録された媒体識別情報に基づくデータとECC外符
号32を読み取り、新たに記録すべきデータと共に、当
該読み取ったデータを含めて記録信号Srを生成する。
なお、図7(a)に示すような空き領域を有するECC
ブロックのアドレス情報については、記憶手段としての
図示しないRAMあるいはROMもしくはプロセッサ5
8内の内部メモリ等に予め記録されているものとする。
【0140】以上のように、プロセッサ58は、情報記
録装置200における読取手段として機能する。
【0141】エンコーダ59は、記録信号Srから得ら
れるデータに基づいてデータセクタ20を形成し、更に
データセクタ20から形成したデータブロック33にE
CC内符号31及びECC外符号32を付加してECC
ブロック30を形成する。そして、当該ECCブロック
30に対してインターリーブ及び8−16変調を施し、
エンコード信号Sreを出力する。また、エンコーダ5
9は、図7(a)に示すような空き領域を有するECC
ブロックにデータの記録を行う場合には、後述するよう
なデータ処理を行う。 パワー制御回路60は、エンコ
ード信号Sreに基づいてピックアップ52内の図示し
ないレーザダイオードの出力を制御するための駆動信号
Sdを出力する。
【0142】レーザ駆動回路61は、駆動信号Spに基
づいて、実際に前記レーザダイオードを駆動して光ビー
ムBを出射させるためのレーザ駆動信号Sdlを出力す
る。従って、前記ピックアップ52及びパワー制御回路
60並びにレーザ駆動回路61は、情報記録装置200
における記録手段として機能する。
【0143】次に、以上のように構成される情報記録装
置200を用いて、図7(a)に示すような空き領域を
有するECCブロックにデータの記録を行う場合の処理
について詳しく説明する。
【0144】まず、当該処理の前提となる、ECC外符
号32の付加処理について詳しく説明する。この付加処
理はエンコーダ59において実行されるものである。つ
まり、エンコーダ59は、情報記録装置200におけ
る、仮想外符号算出手段、補正シンボル算出手段、ダミ
ーシンボル算出手段、誤り訂正符号ブロック形成手段、
及び記録制御手段として機能する。
【0145】本実施形態で用いられるECC外符号32
は、図1(b)(ii)に示すECCブロック30の各
列ごとに、リード・ソロモン符号による符号化を行うこ
とで得られたものである。各列に含まれる1バイトのデ
ータをシンボルと呼び、特にデータブロック33の1バ
イトのデータを情報シンボルと呼ぶことにすると、総シ
ンボル数nが208、情報シンボル数kが192、最小
符号間距離dが17であるから、エンコーダ59は、
(n=208,k=192,d=17)の系のリード・
ソロモン符号による符号化を行っている。例えば、第0
列については、「D0.0」、「D1.0」〜「D20
7.0」の208バイトのデータが総シンボルであり、
「D0.0」、「D1.0」〜、「D191.0」の1
92バイトのデータが情報シンボルである。
【0146】リードソロモン符号は、シンボルが、元の
数が2Nであるガロア体GF(2N)の元から構成され、
αをGF(2N)の原始元としたとき、生成多項式G
(X)が次式で表される多元の巡回ハミング符号であ
る。
【0147】
【数11】 G(X)=(X+αd-2)(X+αd-3)…(X+α1)(X+α0) …(1 ) ここで、dは最小符号間距離であり、(n=208,k
=192,d=17)の系においては、生成多項式G
(X)は、次式のように表される。
【0148】
【数12】 G(X)=(X+α15)(X+α14)…(X+α)(X+1) …(2) 但し、式(1),(2)を含めて、以後、演算は全てガ
ロア体GF(2N)上で行う。 つまり、加法と減法は
全く同じ演算となる。
【0149】一方、情報シンボルのベクトルDを、次式
のように表すと、
【0150】
【数13】 D=(dk-1,dk-2,…,d1,d0) …(3) となり、情報多項式D(X)は、
【0151】
【数14】 D(X)=dk-1k-1+dk-2k-2+…+d11+d0 …(4 ) と表すことができる。但し、dk-1,dk-2,…,d1
0はそれぞれ情報シンボルであり、情報の元となるビ
ットデータについて、Nビットを一かたまりとして、ガ
ロア体GF(2N)上の元をベクトル表現したものと対
応づける。また、kは、1ECCブロック内における情
報シンボルの数である。 例えば、図1のECCブロッ
ク30における第0列では、「D0.0」,「D1.
0」,…,「D190.0」,「D191.0」の値
が、それぞれ係数d191,d190,…,d 1,d0の値とな
る。
【0152】例えば、(n=208,k=192,d=
17)の系においては、情報多項式D(X)は、次式の
ように表される。
【0153】
【数15】 D(X)=d191191+d190190+…+d11+d0 …(5 ) そして、リード・ソロモン符号のシンボルを求める符号
多項式としての送信多項式I(X)は、情報多項式D
(X)と生成多項式G(X)から次式を用いて求めるこ
とができる。
【0154】
【数16】 I(X)=D(X)・G(X) …(6) しかしながら、この式によって得られる符号は巡回符号
であり、情報シンボル数kに対して、n−kのシンボル
数のECC外符号を有する組織符号にはならない。この
ような巡回符号を、組織符号として符号化するには、情
報多項式D(X)にXn-kを掛け、その結果を生成多項
式G(X)で割り、剰余多項式R(X)を求めれば良
い。つまり、商をQ(X)とすると、
【0155】
【数17】 Xn-k・D(X)=Q(X)・G(X)+R(X) …(7) となり、この(7)式における剰余多項式R(X)を求
める。そして、
【0156】
【数18】 I(X)=Xn-k・D(X)+R(X) …(8) という送信多項式I(X)で表されるシンボルを作成す
れば良い。つまり、(7)式の右辺の剰余多項式R
(X)を(7)式の左辺に移行すると、
【0157】
【数19】 Xn-k・D(X)+R(X)=Q(X)・G(X) …(9) であるから、この(9)式を(8)式に代入すると、
【0158】
【数20】 I(X)=Q(X)・G(X) …(10) となり、(8)式の送信多項式I(X)が、生成多項式
G(X)で割り切れることが判る。従って、(8)式で
表される送信多項式I(X)は、リード・ソロモン符号
のシンボルを多項式で表現した符号多項式となる。具体
的には、情報多項式D(X)の各係数が情報シンボルで
あり、剰余多項式R(X)の各係数が、ECC外符号3
2の各シンボルとなる。
【0159】つまり、(n=208,k=192,d=
17)の系について符号化を行う情報記録装置200の
エンコーダ59においては、新たに記録しようとする1
92バイトのデータを係数として情報多項式D(X)を
作成し、当該情報多項式D(X)にX16を掛け、その結
果を生成多項式G(X)で割り、剰余多項式R(X)を
求め、当該剰余多項式R(X)の各係数をECC外符号
32のシンボルとして付加すれば良い。
【0160】しかし、図7(a)に示すように、いくつ
かの情報シンボルとECC外符号32のシンボルが、書
き換え不能なエンボスドピット列として予め記録されて
いるECCブロックの空き領域に、新たな情報シンボル
とECC外符号32のシンボルとを記録しようとする場
合には、情報多項式D(X)の係数となる情報シンボル
の値の違いから、新たに求められたECC外符号32の
シンボルと、予め記録されたECC外符号32のシンボ
ルとの整合性がとれなくなってしまう。
【0161】そこで、本実施形態におけるエンコーダ5
9は、このような場合でも、新たに求められたECC外
符号32のシンボルと、予め記録されたECC外符号3
2のシンボルとの整合性がとれるように、いくつかの情
報シンボルの値を書き換える処理を行う。
【0162】一例として、(n=208,k=192,
d=17)の系について、この書き換え処理について説
明する。(n=208,k=192,d=17)の系お
いては、前記(7)式は次式のように表される。
【0163】
【数21】 X16・D(X)=Q(X)・G(X)+R(X) =(Q191191+Q190190+…+Q0)・G(X) +(R1515+…+R0) …(11 ) ここで、(11)式が、新たに記録しようとするデータ
からなる情報シンボルを係数とする情報多項式D(X)
を用いた式であるとすると、予め記録された媒体識別情
報に基づくデータを含む情報シンボルを係数とする情報
多項式D’(X)を用いた場合には、前記(7)式は次
のように表される。
【0164】
【数22】 X16・D’(X)=Q’(X)・G(X)+R’(X) =(Q191191+Q190190+…+Q0)・G(X) +(R'1515+…+R'0) …(12 ) つまり、(11)式と(12)式においては、基になる
情報多項式の係数が異なるために、剰余多項式の係数が
異なる。ここで、互いの剰余多項式の係数の差分を(r
1515+…+r0)とすると、(11)式は次のように
表される。
【0165】
【数23】 X16・D(X)=Q(X)・G(X)+R(X) =(Q191191+Q190190+…+Q0)・G(X) +{(r15+R’15)X15+…+(r0+R’0)} …(1 3) また、(13)式を書き換えると、
【0166】
【数24】 (Q191191+Q190190+…+Q0)・G(X) =X16・D(X)+{(r15+R’15)X15+…+(r0+R ’0)} … (14) となる。この(14)式を、(10)式に代入すると、
【0167】
【数25】 I(X)=X16・D(X)+{(r15+R’15)X15+…+(r0+R’0)} …(15) と表すことができる。ここで情報多項式D(X)を展開
して表すと、(15)式は、
【0168】
【数26】 I(X)=d191207+d190206+…+d1515+…+d0 +{(r15+R’15)X15+…+(r0+R’0)} =d191207+d190206+…+d3131+…+d1616 +(d15+r15)X31+(d14+r14)X30+…+(d0+r0)X16 +(R’1515+…+R’0 …(16) となる。また、前記(13)式の両辺をX16で割ると、
【0169】
【数27】 D(X)=(Q191175+Q190174+…+Q0)・G(X) +{(r15+R’15)X15+…+(r0+R’0)} …(1 7) となる。この(17)式においてシンボル(r15+R’
15,…,r0+R’0)は、情報多項式D(X)を、生成
多項式G(X)で割った時の剰余多項式の係数、すなわ
ち{D(X)}mod{G(X)}によって求められる
多項式の係数と等しい。従ってシンボル(r15,…,r
0)は{D(X)}mod{G(X)}によって求めら
れる多項式の係数に、シンボル(R’15,…,R’0
を加算したものと等しい。
【0170】以上の結果を考慮すると、(16)式は、
このようにして得られるシンボル(r15,…,r0
を、192個の情報シンボルのうちの下位16シンボル
(d15,d14,…,d0)に付加すると共に、剰余多項
式の係数(R’15,…,R’0)をECC外符号32の
シンボルとすれば、符号多項式I(X)は、生成多項式
G(X)で割り切ることができ、リード・ソロモン符号
による符号化が可能なことを示している。
【0171】ここで、ECC外符号32のシンボルとし
た(R’15,…,R’0)は、(12)式で示したよう
に、予め記録された媒体識別情報に基づくデータを含む
情報シンボルを係数とする情報多項式D’(X)に基づ
いて算出したものと等しい。但し、図7(a)に示すよ
うに、一部のECC外符号32しか記録されていない場
合には、シンボル数16の(R’15,…,R’0)の全
てを読み取ることはできない。しかしながら、上述した
ように、予め記録されたECC外符号32は、ECCブ
ロックの各列ごとに、全て等しい値となるように設定さ
れており、R’ 15=R’14=…=R’0となっている。
従って、一部のECC外符号32のシンボルしか読み取
れない場合でも、シンボル数16の(R’15,…,R’
0)を新規の外符号として作成することができる。
【0172】つまり、前記(16)式は、(n=20
8,k=192,d=17)の系において、シンボル数
192の情報シンボルのうちの下位16シンボルである
(d15,d14,…,d0)に対して、{D(X)}mo
d{G(X)}よって求められる剰余多項式の係数(r
15+R’15,…,r0+R’0)に、シンボル(R’15
…,R’0)を加算して得られるシンボル(r15,…,
0)を付加することにより、基になる情報多項式の係
数が異なる場合でも、新たに生成されるECC外符号3
2のシンボルを、予め記録されたECC外符号のシンボ
ルの値と等しくすることができることを示している。
【0173】つまり、前記シンボル(r15+R’15
…,r0+R’0)は、情報シンボルのうちの下位16シ
ンボルの値が未定の状態で、仮想的に求めた仮想の外符
号と考えることができ、前記シンボル(r15,…,
0)は、新規の外符号(R’15,…,R’0)に、この
仮想の外符号を加算して求めた補正シンボルと考えるこ
とができる。そして、本実施形態における書き換え処理
は、下位16シンボルである(d15,d14,…,d0
に対して、この補正シンボルを加算することにより、新
規のダミーシンボル((d15+r15),(d14
14),…,(d0+r0))を求め、この新規のダミー
シンボルと、新たに記録しようとするデータからなる情
報シンボルと、予め記録された媒体識別情報に基づくデ
ータからなる情報シンボルとから、新規の情報シンボル
(d191,d190,…,(d15+r15),(d 14
14),…,(d0+r0))を作成することにより、E
CC外符号32の整合性のとれたECCブロックを作成
する処理であるということができる。
【0174】但し、この処理においては、192個の情
報シンボルには、既に記録されていた媒体識別情報に基
づくデータからなるシンボル数qの情報シンボルが含ま
れ、また、シンボル数192の情報シンボルのうちの下
位16シンボルについては、シンボル(r15,…,
0)の付加により、その値が書き換えられることにな
る。
【0175】そこで、本実施形態のエンコーダ59にお
いては、図7(a)に示すように、既に情報シンボルが
記録されたECCブロックの空き領域に対して記録を行
う場合には、下位16シンボルをダミーシンボルとし、
このダミーシンボルと、既に記録されている媒体識別情
報に基づくデータからなるシンボル数qの情報シンボル
と、(176−q)シンボル分の新たな情報シンボルと
から、前記情報多項式D(X)の係数に用いるシンボル
数192の情報シンボルを構成する。つまり、本実施形
態においては、図7(a)に示すように、既に情報シン
ボルが記録されたECCブロックの空き領域に対して記
録を行う場合には、シンボル数16のダミーシンボル
と、シンボル数qの情報シンボルの分だけ、新たに記録
できる情報シンボルの数が減ってしまうことになる。
【0176】しかしながら、従来の記録方式を用いて、
既に情報シンボルが記録されたECCブロックの空き領
域に対して記録を行った場合には、当該ECCブロック
におけるECC外符号32の整合性がとれなくなり、適
正な誤り訂正を行うことができなくなる。その結果、媒
体識別情報はエラーとして正しく認識されず、不法な複
写行為を確実に防止することが出来なくなってしまう。
【0177】これに対し、本実施形態の記録方式では、
若干記録できる情報シンボル数は減少するものの、EC
Cブロック内のECC外符号32の整合性を保つことが
可能なので、再生時においては、エラーレートを悪化さ
せることなく、良好に誤り訂正が行われ、正しく媒体識
別情報を読み取ることができる。その結果、複写禁止で
あることを示す複写許否情報を有するコンテンツが、例
えばDVD−ROMから本実施形態のDVD−RWに複
写されたとしても、当該DVD−RWの媒体識別情報は
正しく読み取られるため、複写禁止のコンテンツが書き
換え自由なDVD−RWに複写記録されたと判定するこ
とができ、当該コンテンツについては再生を行わないよ
うにすることが可能である。従って、不法な複写記録を
確実に防止することができる。
【0178】また、このようにECC外符号32の整合
性を保ちつつ、ECCブロックの空き領域に対して記録
を行うことができるので、複写したコンテンツが複写許
可されたものである場合には、DVD−RWにおける記
録領域の有効な利用を図ることができるということがで
きる。
【0179】(実施例)次に、図9のフローチャート及
び図10のECCブロックを示す図を用いて、具体的な
実施例を説明する。
【0180】本実施例においては、下位16シンボルに
は、ダミーシンボルとして固定値を採用する。一例とし
て下位16シンボル(d15,d14,…,d0)を「0」
に設定する。これにより、(16)式は、
【0181】
【数28】 I(X)=d191207+d190206+…+d3131+…+d1616 +r1531+r1430+…+r016 +(R’1515+…+R’0 …(18) と表すことができる。この(18)式で表される符号多
項式I(X)は、シンボル数176の情報シンボル(d
191,d190,…,d16)に対して、{D(X)}mod
{G(X)}によって求められる多項式の係数にシンボ
ル(R’15,…,R’0)を加算して得られるシンボル
数16のシンボル(r15,…,r0)をECC外符号3
2のシンボルとして付加した場合と等価である。つま
り、情報シンボルの下位16シンボル(d15,d14
…,d0)を「0」にした場合には、情報シンボル数k
が176、この情報シンボル数にECC外符号32の1
6シンボルを加えた総シンボル数nが192であるか
ら、(n=192,k=176,d=17)の系のリー
ド・ソロモン符号により符号化を行う必要があることが
判る。
【0182】但し、この場合も、シンボル数176の情
報シンボルの中には、上述したように既に記録されてい
たシンボル数qの媒体識別情報に基づくデータからなる
情報シンボルが含まれるので、(176−q)シンボル
を新たに記録を行う情報シンボルとする。
【0183】本実施例では、媒体識別情報に基づくデー
タは、訂正ブロック34に換算して24行必要であると
する。従って、ECCブロックの1列分においては、前
記シンボル数qは24となる。従って、新たに記録を行
う情報シンボルのシンボル数は152となる。
【0184】また、ECC外符号32は16行×172
バイトの全てを「0」に設定する。つまり、ECCブロ
ックの1列当たりの16シンボルについては、
【0185】
【数29】 (R’15,…,R’0)=(0,…,0) …(19) とする。従って(18)式より、
【0186】
【数30】 I(X)=d191207+d190206+…+d3131+…+d1616 +r1531+r1430+…+r016 …(20) となる。(20)式におけるシンボル(r15,…,
0)は上述したように{D(X)}mod{G
(X)}によって求められる多項式の係数に、シンボル
(R’15,…,R’0)を加算したものと等しい。従っ
て、(19)式より、シンボル(r15,…,r0)は
{D(X)}mod{G(X)}により得られる剰余多
項式の各係数を求めることと等価である。
【0187】以上のように、本実施例では、データブロ
ック33のシンボル数192の情報シンボルを係数とし
て情報多項式D(X)を作成し、この情報多項式D
(X)を生成多項式G(X)で割って剰余多項式を求
め、この剰余多項式の各係数を、下位16シンボルのダ
ミーシンボルとして書き換える処理を行えば、図7
(a)のような空き領域に記録を行う場合でも、ECC
外符号32の整合性のとれたECCブロックを形成する
ことができる。
【0188】以下、図9のフローチャート、図1、及び
図10を用いて、本実施例における情報記録処理につい
て説明する。
【0189】なお、本実施例においては、予めDVD−
ROMに映画等のコンテンツが記録されており、当該D
VD−ROMには更に媒体識別情報に基づくデータと複
写許否情報データが記録されているものとする。そし
て、当該DVD−ROMの再生装置を、本実施形態の情
報記録装置200とは別に用意し、当該再生装置によ
り、当該DVD−ROMを再生することとする。そし
て、当該再生装置の外部出力端子と情報記録装置200
の外部入力端子とを接続コード等によって接続し、当該
再生装置にて前記DVD−ROMのコンテンツを再生し
ながら、情報記録装置200において上述した実施形態
のDVD−RWに当該コンテンツを複写記録するものと
する。つまり、このDVD−RWには、上述したよう
に、予め媒体識別情報に基づくデータ及び全て「0」の
値のECC外符号32が記録されているものとする。ま
た、以下の情報記録処理が実行される情報記録装置20
0においては、前記DVD−RWにおける媒体識別情報
に基づくデータが記録されたECCブロックの先頭アド
レス、及び当該ECCブロック内における媒体識別情報
に基づくデータが記録されたシンクフレーム42の先頭
アドレス、並びに媒体識別情報に基づくデータを訂正ブ
ロック34で換算した場合の行数についての情報が、予
めプロセッサ58の内部メモリ等に備えられているもの
とする。
【0190】まず、図9のフローチャートに示すよう
に、情報記録装置200のプロセッサ58は、DVD−
RWのプリピット信号に基づいて、プリアドレスを検出
し(ステップS1)、次に、検出したプリアドレスが、
先行記録位置、即ち媒体識別情報に基づくデータの記録
されたECCブロックの先頭アドレスであるか否かにつ
いて判定する(ステップS2)。
【0191】そして、検出されたプリアドレスが、前記
アドレスと一致しない場合には、情報記録装置200の
外部入力端子から入力されるデータをエンコーダ59に
出力する。エンコーダ59は、当該データに基づいて、
図1(b)(ii)に示すようなECCブロックを形成
する。つまり、当該データを含む訂正ブロック34を1
92行配置し、各列ごとにECC外符号32を求め、そ
の後に208行分のECC内符号31を求める(ステッ
プS3)。次に、プロセッサ58は、DVD−RWにお
ける1ECCブロック分の記録領域の先頭位置をサーチ
する(ステップS4)。そして、先頭位置が見つかった
ら、エンコーダ59は、前記ECCブロックのデータを
インターリーブ及び8−16変調しながら出力し、パワ
ー制御回路60によってレーザ駆動回路61を制御しな
がら、前記先頭位置からのデータの記録が行われる(ス
テップS5)。そして、1ECCブロック分のデータに
ついての記録が完了したか否かを判定し(ステップS
6)、未だ残りのデータがある場合には、以上の処理を
繰り返す。
【0192】一方、ステップS1で検出したプリアドレ
スが、媒体識別情報に基づくデータを記録したECCブ
ロックの先頭アドレスに一致する場合には、媒体識別情
報に基づくデータが記録されたシンクフレーム42の先
頭アドレスに基づいて、図7(a)に示す第2番目と第
3番目のレコーディングセクタ40に相当するシンクフ
レーム42から、媒体識別情報に基づくデータとECC
外符号32のデータを読み取る(ステップS7)。そし
て、このデータを図10に示すように、第152行〜第
175行に配置する。また、ECC外符号32を第19
2行〜第207行に記録する。ここで、「配置」及び
「記録」とは、エンコーダ59が取り扱うメモリ上にデ
ータを記憶させることを意味する。以下の説明において
も同様である。
【0193】次に、外部入力端子を介して再生装置から
供給されるデータを、第0行〜第151行に記録すると
共に、第176行〜第191行には、全ての値が「0」
であるダミーシンボルを記録する。そして、このように
して記録したデータに基づいて、ECC外符号32を全
て「0」とする演算を行う(ステップS8)。つまり、
各列ごとに、第0行〜第191行の情報シンボルを係数
として情報多項式D(X)を作成し、この情報多項式D
(X)を生成多項式G(X)で割り、剰余多項式を求め
る。そして、この剰余多項式の各係数を、下位16シン
ボルのダミーシンボルに加算し、ダミーシンボルの領域
に記録する。以下、この処理を全ての列について行う。
【0194】次に、DVD−RW上のECCブロックの
先頭位置をサーチし(ステップS9)、先頭位置が見つ
かったら、ステップS8で換算した新たなダミーシンボ
ルの値を第176行〜第191行から読み取り、8−1
6変調しながら図7(a)に示す第0番目と第1番目の
レコーディングセクタ40に相当するシンクフレーム
に、当該新たなダミーシンボルの値を記録する(ステッ
プS10)。なお、この時、第0番目と第1番目のレコ
ーディングセクタ40に相当する記録領域は、訂正ブロ
ック34で換算して24行分の記録容量を有しており、
新たなダミーシンボルだけではデータが不足してしま
う。従って、訂正ブロック34で換算して8行分のデー
タは、第0行〜第151行の領域にある新たに記録され
るデータを用いる。
【0195】次に、図7(a)に示す第4番目のレコー
ディングセクタ40に相当する記録領域の先頭位置をサ
ーチし(ステップS11)、先頭位置が見つかったら、
第0行〜第151行の領域にある新たに記録されるデー
タの残りのデータを、8−16変調しながら当該先頭位
置から記録する(ステップS12)。
【0196】以下、残りのECCブロックについての記
録処理をステップS3〜S5に従って繰り返し、全ての
データの記録が終了したら、処理を終了する。
【0197】以上のようにして、図7(a)に示すEC
Cブロックの空き領域には、図7(b)に示すように新
たなデータが記録される。つまり、第0番目と第1番目
のレコーディングセクタ40に相当する記録領域には、
前記新たなダミーシンボルからなるデータと、前記新た
に記録されるデータとを含む訂正ブロック群34a0
34a1が記録され、第4番目〜第15番目のレコーデ
ィングセクタ40に相当する記録領域には、前記新たな
記録されるデータを含む訂正ブロック群34a 4〜34
15が記録される。また、それぞれの訂正ブロック群に
は、ECC外符号32を含む訂正ブロック34b0〜3
4b15が付加される。そして、これらのECC外符号3
2を含む訂正ブロック34b0〜34b15は全ての値が
「0」であり、ECCブロック内のECC外符号32の
整合性は保たれている。従って、このようにしてコンテ
ンツの複写が行われたDVD−RWを、前記情報記録装
置200あるいは他の再生装置等で再生すると、図7
(b)に示すECCブロック内の第2番目及び第3番目
に記録された媒体識別情報はECC外符号32及びEC
C内符号31による強力な誤り訂正処理が施されて確実
に読み取られ、当該情報記録媒体は、何回でもデータの
記録が可能なDVD−RWであることが、前記情報記録
装置200あるいは他の再生装置等において正確に認識
される。また、当該コンテンツからは、電子透かし技術
等を用いて複写許否情報が読み取られ、当該コンテンツ
が複写の禁止であることが正確に認識される。その結
果、当該コンテンツは不法に複写されたものであると判
定され、当該コンテンツの再生は行われない。
【0198】従って、このような複写禁止のコンテンツ
をDVD−RWに複写したとしても、当該コンテンツを
再生することができず、コンテンツが不法に複写された
記録媒体が市場に出回ることを確実に防止することがで
きる。
【0199】また、本実施例によれば、既に媒体識別情
報に基づくデータが記録されたECCブロックに、当該
ECCブロック内におけるECC外符号32の整合性を
保ちつつ、媒体識別情報に基づくデータ以外のデータ
を、訂正ブロック34に換算して152行分もの大きな
領域に亘って記録できる。従って、新たに記録しようす
るコンテンツが複写許可されたものである場合には、D
VD−RWの記録領域を従来よりも極めて有効に使用で
きる。
【0200】(他の実施形態)上述した実施形態におい
ては、媒体識別情報に基づくデータ及び外符号を、予め
DVD−RWに記録した例について説明したが、本発明
はこのような実施形態に限定されるものではなく、媒体
識別情報に基づくデータ及び外符号を、情報記録装置2
00における図示しない記憶手段としてのRAM等に予
め記憶させておいても良い。
【0201】以下、図11のフローチャートに基づい
て、本実施形態における情報記録装置200の情報記録
処理について説明する。
【0202】本実施形態においては、プロセッサ58
は、記録すべきデータを情報記録装置200内に設けら
れた図示しないRAMに一旦記憶させ、該RAMから当
該データを読み出しながらデータの記録処理を行う。そ
して、プロセッサ58は、RAMの読み出しアドレスを
検出し(ステップS20)、次に、検出した読み出しア
ドレスが、媒体識別情報に基づくデータが記憶された領
域の先頭アドレスであるか否かについて判定する(ステ
ップS21)。
【0203】そして、検出された読み出しアドレスが、
前記アドレスと一致しない場合には、情報記録装置20
0の外部入力端子から入力されるデータをエンコーダ5
9に出力する。エンコーダ59は、当該データに基づい
て、図1(b)(ii)に示すようなECCブロックを
形成する。つまり、当該データを含む訂正ブロック34
を192行配置し、各列ごとにECC外符号32を求
め、その後に208行分のECC内符号31を求める
(ステップS22)。次に、プロセッサ58は、DVD
−RWにおける1ECCブロック分の記録領域の先頭位
置をサーチする(ステップS23)。そして、先頭位置
が見つかったら、エンコーダ59は、前記ECCブロッ
クのデータをインターリーブ及び8−16変調しながら
出力し、パワー制御回路60によってレーザ駆動回路6
1を制御しながら、前記先頭位置からのデータの記録が
行われる(ステップS24)。そして、1ECCブロッ
ク分のデータについての記録が完了したか否かを判定し
(ステップS25)、未だ残りのデータがある場合に
は、以上の処理を繰り返す。
【0204】一方、ステップS20で検出した読み出し
アドレスが、媒体識別情報に基づくデータを記録したE
CCブロックの先頭アドレスに一致する場合には、当該
読み出しアドレスから、媒体識別情報に基づくデータと
ECC外符号32のデータを読み取る(ステップS2
6)。そして、このデータを図10に示すように、EC
Cブロック30を形成する領域における第152行〜第
175行に配置する。また、ECC外符号32を第19
2行〜第207行に記録する。ここで、「配置」及び
「記録」とは、エンコーダ59が取り扱うメモリ上にデ
ータを記憶させることを意味する。以下の説明において
も同様である。
【0205】次に、外部入力端子を介して再生装置から
供給されるデータを、第0行〜第151行に記録すると
共に、第176行〜第191行には、全ての値が「0」
であるダミーシンボルを記録する。そして、このように
して記録したデータに基づいて、ECC外符号32を全
て「0」とする演算を行う(ステップS27)。つま
り、各列ごとに、第0行〜第191行の情報シンボルを
係数として情報多項式D(X)を作成し、この情報多項
式D(X)を生成多項式G(X)で割り、剰余多項式を
求める。そして、この剰余多項式の各係数を、下位16
シンボルのダミーシンボルに加算し、ダミーシンボルの
領域に記録する。以下、この処理を全ての列について行
う。
【0206】次に、DVD−RW上のECCブロックの
先頭位置をサーチし(ステップS28)、先頭位置が見
つかったら、ステップS27で換算した新たなダミーシ
ンボルの値を第176行〜第191行から読み取り、8
−16変調しながら図7(a)に示す第0番目と第1番
目のレコーディングセクタ40に相当するシンクフレー
ムに、当該新たなダミーシンボルの値を記録する(ステ
ップS29)。なお、この時、第0番目と第1番目のレ
コーディングセクタ40に相当する記録領域は、訂正ブ
ロック34で換算して24行分の記録容量を有してお
り、新たなダミーシンボルだけではデータが不足してし
まう。従って、訂正ブロック34で換算して8行分のデ
ータは、第0行〜第151行の領域にある新たに記録さ
れるデータを用いる。
【0207】次に、図7(a)に示す第2番目のレコー
ディングセクタ40に相当する記録領域の先頭位置をサ
ーチし 先頭位置が見つかったら、媒体識別情報に基づ
くデータを第152行〜第175行から読み取り、8−
16変調しながら図7(a)に示す第2番目と第3番目
のレコーディングセクタ40に相当するシンクフレーム
に、当該媒体識別情報に基づくデータの値を情報シンボ
ルの値として記録する(ステップS29)。
【0208】次に、図7(a)に示す第4番目のレコー
ディングセクタ40に相当する記録領域の先頭位置をサ
ーチし、先頭位置が見つかったら、第0行〜第151行
の領域にある新たに記録されるデータの残りのデータ
を、8−16変調しながら当該先頭位置から記録する
(ステップS31)。
【0209】以下、残りのECCブロックについての記
録処理をステップS22〜S24に従って繰り返し、全
てのデータの記録が終了したら、処理を終了する。
【0210】以上のようにして、図7(a)に示すEC
Cブロックの空き領域には、図7(b)に示すように新
たなデータが記録される。つまり、第0番目と第1番目
のレコーディングセクタ40に相当する記録領域には、
前記新たなダミーシンボルからなるデータと、前記新た
に記録されるデータとを含む訂正ブロック群34a0
34a1が記録され、第2番目〜第3番目のレコーディ
ングセクタ40に相当する記録領域には、前記媒体識別
情報に基づくデータを含む訂正ブロック群34a2〜3
4a3が記録される。また、第4番目〜第15番目のレ
コーディングセクタ40に相当する記録領域には、前記
新たな記録されるデータを含む訂正ブロック群34a4
〜34a15が記録される。また、それぞれの訂正ブロッ
ク群には、ECC外符号32を含む訂正ブロック34b
0〜34b15が付加される。そして、これらのECC外
符号32を含む訂正ブロック34b0〜34b15は全て
の値が「0」であり、ECCブロック内のECC外符号
32の整合性は保たれている。 従って、このようにし
てコンテンツの複写が行われたDVD−RWを、前記情
報記録装置200あるいは他の再生装置等で再生する
と、図7(b)に示すECCブロック内の第2番目及び
第3番目に記録された媒体識別情報はECC外符号32
及びECC内符号31による強力な誤り訂正処理が施さ
れて確実に読み取られ、当該情報記録媒体は、何回でも
データの記録が可能なDVD−RWであることが、前記
情報記録装置200あるいは他の再生装置等において正
確に認識される。また、当該コンテンツからは、電子透
かし技術等を用いて複写許否情報が読み取られ、当該コ
ンテンツが複写の禁止であることが正確に認識される。
その結果、当該コンテンツは不法に複写されたものであ
ると判定され、当該コンテンツの再生は行われない。
【0211】従って、このような複写禁止のコンテンツ
をDVD−RWに複写したとしても、当該コンテンツを
再生することができず、コンテンツが不法に複写された
記録媒体が市場に出回ることを確実に防止することがで
きる。
【0212】また、本実施例によれば、媒体識別情報に
基づくデータを予め情報記録装置200内のRAMに記
憶させておくので、画像または音等の記録すべきデータ
が異なる場合でも、媒体識別情報に基づくデータについ
ては共通に使用して記録することができる。
【0213】また、以上に説明した本発明によれば、従
来の物理フォーマットとの互換性を保ちながら、予め作
成した媒体識別情報に基づくデータ等を記録したDVD
−RW等の記録媒体を構成することができるので、ユー
ザーの使い勝手を損なうことなく、また、記録領域の減
少を最小限に抑えて、媒体識別情報を利用した不法な複
写行為の禁止等の特別な処理を可能にするDVD−RW
等の記録媒体を提供することができる。
【0214】なお、以上の説明では、記録媒体としてD
VD−RWを用いた例について説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、複数回の書き換えが可能
なDVD−RAM、あるいは1回のみ記録が可能なDV
D−Rにも適用可能である。
【0215】また、以上の説明では、エンボスドピット
として予め記録されるデータを、媒体識別情報に基づく
データとした例について説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、他のデータであっても良い。
【0216】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし5
のいずれか1記載の情報記録方法、あるいは請求項6な
いし10のいずれか1記載の情報記録装置によれば、予
め特定の情報が記録された情報記録媒体に対して、誤り
訂正能力を低下させることなく、記録領域を有効に活用
して情報の記録を行うことができる。また、また、請求
項11ないし13のいずれか1記載の情報記録媒体作成
方法、あるいは請求項14ないし16記載の情報記録媒
体作成装置によれば、前記情報記録方法あるいは情報記
録装置による、誤り訂正能力を低下させることのない、
且つ記録領域を有効に活用した情報の記録を可能にする
情報記録媒体であって、予め特定の情報が記録された情
報記録媒体を、従来の情報記録媒体の物理フォーマット
との互換性を保ちつつ作成することができる。
【0217】更に、請求項17または18記載の情報記
録媒体によれば、従来の物理フォーマットとの互換性を
保ちながら、予め媒体識別情報に基づくデータ等の特定
の情報を記録したDVD−RW等の記録媒体を構成する
ことができるので、ユーザーの使い勝手を損なうことな
く、また、記録領域の減少を最小限に抑えて、媒体識別
情報を利用した不法な複写行為の禁止等の特別な処理を
可能にするDVD−RW等の記録媒体を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態におけるECCブロックを説明する
ための図であり、(a)はデータセクタの構造を示す模
式図、(b)(i)は(a)のデータセクタのデータを
172バイトずつのデータブロックに分割した状態を示
す模式図、(c)は(b)のデータブロックと、ECC
外符号と、ECC内符号とからなるECCブロックの構
成を示す模式図である。
【図2】図1(b)(i)のECCブロックを作成する
過程におけるECC外符号の付加処理を説明するための
模式図である。
【図3】図1(b)(i)のECCブロックを作成する
過程におけるECC内符号の付加処理を説明するための
模式図である。
【図4】本実施形態におけるDVD−RAMの物理フォ
ーマットの各フェーズを説明する模式図であり、(a)
は図1(b)(i)のECCブロックを訂正ブロック単
位に分割したフェーズを示す模式図、(b)は(a)の
訂正ブロックをレコーディングセクタ単位にインターリ
ーブにより分割したフェーズを示す模式図、(c)は
(b)のレコーディングセクタを所定バイト単位に分割
したフェーズを示す模式図、(d)は(c)の所定バイ
ト単位に8−16変調を施してシンクフレーム形成した
フェーズを示す模式図である。
【図5】図4(b)のレコーディングセクタにおける訂
正ブロックの配置を説明する模式図である。
【図6】本実施形態におけるカッティング装置の一例の
概略構成を示すブロック図である。
【図7】本実施形態におけるDVD−RAMのデータ記
録状態を1ECCブロック分のレコーディングセクタの
単位で示す模式図であり、(a)はユーザーによるデー
タの記録前に予め所定の情報が記録された状態を示す模
式図、(b)は(a)に示す空き領域にデータが記録さ
れた状態を示す模式図である。
【図8】本実施形態における情報記録装置の概略構成を
示すブロック図である。
【図9】図8の情報記録装置における情報記録処理を説
明するためのフローチャートである。
【図10】図7(a)に示すように予めデータが記録さ
れたECCブロックの空き領域にデータを追加記録する
際に、図9の情報記録装置において新たに作成されるE
CCブロックの構成を示す模式図である。
【図11】本発明の他の実施形態における情報記録装置
による情報記録処理を説明するためのフローチャートで
ある。
【符号の説明】 1…データ生成器 2…ECCエンコーダ 3…識別情報書込器 4…エンコーダ 5…レーザ発生器 6…光変調器 7…対物レンズ 30…ECCブロック 31…ECC内符号 32…ECC外符号 33…データブロック 34…訂正ブロック 40…レコーディングセクタ 50…DVD−RW 52…光ピックアップ 58…プロセッサ 59…エンコーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/18 570 G11B 20/18 570N 572 572C 572F H03M 13/00 H03M 13/00 H04L 1/00 H04L 1/00 Z Fターム(参考) 5D044 BC03 BC05 BC06 CC04 DE28 DE60 DE69 GK14 5D090 AA01 BB01 BB03 BB04 CC01 CC04 CC14 DD03 DD05 EE12 FF43 5J065 AC03 AD01 AD04 AE02 AG01 AH06 AH17 5K014 AA05 BA02 BA06 FA16

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報の読み取り及び記録が可能な情報記
    録媒体に、元の数が2Nのガロア体GF(2N)上におけ
    る、総シンボル数n、情報シンボル数kの巡回符号のシ
    ンボルからなる誤り訂正符号ブロック化した情報の記録
    を行う情報記録方法であって、 前記誤り訂正符号ブロックにおける前記情報シンボル数
    kに満たないシンボル数mの既存の情報シンボルを読み
    取る工程と、 前記読み取った既存の情報シンボルと、シンボル数(n
    −k)の予め設定されたダミーシンボルと、シンボル数
    (k−m−(n−k))の新規の情報シンボルとによ
    り、前記ダミーシンボルを下位(n−k)シンボルとす
    るガロア体GF(2N)上の巡回符号としてのシンボル
    数kの情報シンボル単位を形成し、当該情報シンボル単
    位に基づき誤り検査用の外符号に相当するシンボル数
    (n−k)の仮想の外符号を算出する工程と、 前記既存の情報シンボルに対応して予め作成された誤り
    検査用の既存の外符号のシンボルと全シンボルにて等し
    い値を有するシンボル数(n−k)の新規の外符号と、
    前記仮想の外符号との間で、ガロア体GF(2N)上の
    加算処理を行いシンボル数(n−k)の補正シンボルを
    算出する工程と、 前記下位(n−k)シンボルのダミーシンボルと、前記
    補正シンボルとの間で、ガロア体GF(2N)上の加算
    処理を行い、シンボル数(n−k)の新規のダミーシン
    ボルを算出する工程と、 前記新規のダミーシンボルにより前記情報シンボル単位
    を更新し、当該更新した情報シンボル単位と前記新規の
    外符号とにより、誤り訂正符号ブロックを形成する工程
    と、 前記誤り訂正符号ブロックを形成する各シンボルを前記
    情報記録媒体に記録する工程と、 を備えたことを特徴とする情報記録方法。
  2. 【請求項2】 前記既存の情報シンボルを読み取る工程
    は、前記情報記録媒体以外の記憶手段に、予め記憶させ
    た前記既存の情報シンボルを読み取る工程であり、 前記補正シンボルを算出する工程は、前記既存の情報シ
    ンボルに対応して前記記憶手段に予め記憶された誤り検
    査用の既存の外符号のシンボルと全シンボルにて等しい
    値を有するシンボル数(n−k)の新規の外符号と、前
    記仮想の外符号との間で、ガロア体GF(2N)上の加
    算処理を行いシンボル数(n−k)の補正シンボルを算
    出する工程である、 ことを特徴とする請求項1記載の情報記録方法。
  3. 【請求項3】 前記既存の情報シンボルを読み取る工程
    は、記録位置が、予め設定された先行記録位置である場
    合に、前記情報記録媒体の当該先行記録位置に予め記録
    した前記既存の情報シンボルを読み取る工程であり、 前記補正シンボルを算出する工程は、前記既存の情報シ
    ンボルに対応して前記情報記録媒体の先行記録位置に予
    め記録された誤り検査用の既存の外符号のシンボルと全
    シンボルにて等しい値を有するシンボル数(n−k)の
    新規の外符号と、前記仮想の外符号との間で、ガロア体
    GF(2N)上の加算処理を行いシンボル数(n−k)
    の補正シンボルを算出する工程であり、 各シンボルを前記情報記録媒体に記録する工程は、前記
    情報記録媒体の先行記録位置の誤り訂正符号ブロックの
    記録領域における、前記既存の情報シンボル及び既存の
    外符号が記録された領域以外の領域に、前記誤り訂正符
    号ブロックを形成する前記新規の情報シンボルと、前記
    新規のダミーシンボルと、前記新規の外符号とを記録す
    る工程である、 ことを特徴とする請求項1記載の情報記録方法。
  4. 【請求項4】 前記誤り検査用の既存の外符号のシンボ
    ルは、全てのシンボルがゼロの値に設定されていること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれか1記載の情報
    記録方法。
  5. 【請求項5】 前記下位(n−k)シンボルのダミーシ
    ンボルは、全てのシンボルがゼロの値に設定されている
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1記載の
    情報記録方法。
  6. 【請求項6】 記憶手段と、情報の読み取り及び記録が
    可能な情報記録媒体に対して情報の記録を行う記録手段
    とを備え、元の数が2Nのガロア体GF(2N)上におけ
    る、総シンボル数n、情報シンボル数kの巡回符号のシ
    ンボルからなる誤り訂正符号ブロック化した情報の記録
    を行う情報記録装置であって、 前記誤り訂正符号ブロックにおける情報シンボル数kに
    満たないシンボル数mの既存の情報シンボルを読み取る
    読取手段と、 前記読み取った既存の情報シンボルと、前記記憶手段に
    記憶されたシンボル数(n−k)のダミーシンボル及び
    シンボル数(k−m−(n−k))の新規の情報シンボ
    ルとにより、前記ダミーシンボルを下位(n−k)シン
    ボルとするガロア体GF(2N)上の巡回符号としての
    シンボル数kの情報シンボル単位を形成し、当該情報シ
    ンボル単位に基づき誤り検査用の外符号に相当するシン
    ボル数(n−k)の仮想の外符号を算出する仮想外符号
    算出手段と、 前記既存の情報シンボルに対応して予め作成された誤り
    検査用の既存の外符号のシンボルと全シンボルにて等し
    い値を有するシンボル数(n−k)の新規の外符号と、
    前記仮想の外符号との間で、ガロア体GF(2N)上の加
    算処理を行いシンボル数(n−k)の補正シンボルを算
    出する補正シンボル算出手段と、 前記下位(n−k)シンボルのダミーシンボルと、前記
    補正シンボルとの間で、ガロア体GF(2N)上の加算
    処理を行い、シンボル数(n−k)の新規のダミーシン
    ボルを算出するダミーシンボル算出手段と、 前記新規のダミーシンボルにより前記情報シンボル単位
    を更新し、当該更新した情報シンボルと前記新規の外符
    号とにより、誤り訂正符号ブロックを形成する誤り訂正
    符号ブロック形成手段と、 前記誤り訂正符号ブロックを形成する各シンボルを前記
    情報記録媒体に前記記録手段により記録させる記録制御
    手段と、 を備えたことを特徴とする情報記録装置。
  7. 【請求項7】 前記既存の情報シンボルは、前記記憶手
    段に予め記憶されており、 前記既存の外符号のシンボルは、前記既存の情報シンボ
    ルに対応して前記記憶手段に予め記憶されている、 ことを特徴とする請求項6記載の情報記録装置。
  8. 【請求項8】 前記既存の情報シンボルは、前記情報記
    録媒体の予め設定された先行記録位置に予め記録されて
    おり、 前記既存の外符号のシンボルは、前記既存の情報シンボ
    ルに対応して前記先行記録位置に予め記憶されており、 前記読取手段は、記録位置が、前記先行記録位置である
    場合に、前記既存の情報シンボルを読み取る手段であ
    り、 前記記録制御手段は、前記先行記録位置の誤り訂正符号
    ブロックの記録領域における、前記既存の情報シンボル
    及び既存の外符号が記録された領域以外の領域に、前記
    誤り訂正符号ブロックを形成する前記新規の情報シンボ
    ルと、前記新規のダミーシンボルと、前記新規の外符号
    とを記録させる手段である、 ことを特徴とする請求項6記載の情報記録装置。
  9. 【請求項9】 前記誤り検査用の既存の外符号のシンボ
    ルは、全てのシンボルがゼロの値に設定されていること
    を特徴とする請求項6ないし8のいずれか1記載の情報
    記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記憶手段に記憶された下位(n−
    k)シンボルのダミーシンボルは、全てのシンボルがゼ
    ロの値に設定されていることを特徴とする請求項6ない
    し9のいずれか1記載の情報記録装置。
  11. 【請求項11】 情報の読み取り及び記録が可能な情報
    記録媒体の一部の領域に、予め所定の情報を記録するこ
    とにより、請求項1、3、4、5のいずれか1記載の情
    報記録方法、あるいは請求項6、8、9、10のいずれ
    か1記載の情報記録装置に使用可能な情報記録媒体を作
    成する情報記録媒体作成方法であって、 元の数が2Nのガロア体GF(2N)上における、総シン
    ボル数n、情報シンボル数kの巡回符号のシンボルから
    なる誤り訂正符号ブロックを、シンボル数mの情報シン
    ボルと、シンボル数(k−m)のダミーシンボルと、シ
    ンボル数(n−k)の全シンボルが等しい値の誤り検査
    用の外符号とから形成する工程と、 前記シンボル数mの情報シンボルと、当該情報シンボル
    に付加する前記誤り検査用の外符号とを、書き換え不能
    なエンボスドピットとして前記情報記録媒体上に記録す
    る工程とを備えた、 ことを特徴とする情報記録媒体作成方法。
  12. 【請求項12】 シンボル数(n−k)の誤り検査用の
    外符号は、全てのシンボルの値がゼロであることを特徴
    とする請求項11記載の情報記録媒体作成方法。
  13. 【請求項13】 書き換え不能なエンボスドピットとし
    て記録される前記シンボル数mの情報シンボルは、情報
    記録媒体の種類を識別するための情報に基づいて形成さ
    れていることを特徴とする請求項11または12記載の
    情報記録媒体作成方法。
  14. 【請求項14】 記憶手段と、情報の読み取り及び記録
    が可能な情報記録媒体の一部の領域に予め所定の情報を
    記録する記録手段とを備え、請求項1、3、4、5のい
    ずれか1記載の情報記録方法、あるいは請求項6、8、
    9、10のいずれか1記載の情報記録装置に使用可能な
    情報記録媒体を作成する情報記録媒体作成装置であっ
    て、 元の数が2Nのガロア体GF(2N)上における、総シン
    ボル数n、情報シンボル数kの巡回符号のシンボルから
    なる誤り訂正符号ブロックを、シンボル数mの情報シン
    ボルと、シンボル数(k−m)のダミーシンボルと、シ
    ンボル数(n−k)の全シンボルが等しい値の誤り検査
    用の外符号とから形成する誤り訂正符号ブロック形成手
    段と、 前記シンボル数mの情報シンボルと、当該情報シンボル
    に付加する前記誤り検査用の外符号とを、前記記録手段
    により、書き換え不能なエンボスドピットとして記録さ
    せる記録制御手段とを備えた、 ことを特徴とする情報記録媒体作成装置。
  15. 【請求項15】 シンボル数(n−k)の誤り検査用の
    外符号は、全てのシンボルの値がゼロであることを特徴
    とする請求項14記載の情報記録媒体作成装置。ことを
    特徴とする情報記録媒体作成装置。
  16. 【請求項16】 書き換え不能なエンボスドピットとし
    て記録される前記シンボル数mの情報シンボルは、情報
    記録媒体の種類を識別するための情報に基づいて形成さ
    れていることを特徴とする請求項14または15記載の
    情報記録媒体作成装置。
  17. 【請求項17】 請求項11ないし13のいずれか1記
    載の情報記録媒体作成方法により、あるいは請求項14
    ないし16のいずれか1記載の情報記録媒体作成装置に
    より、情報の記録が可能な情報記録媒体の一部の領域に
    予め所定の情報が記録された情報記録媒体として作成さ
    れ、請求項1、3、4、5のいずれか1記載の情報記録
    方法、あるいは請求項6、8、9、10のいずれか1記
    載の情報記録装置に使用可能な情報記録媒体であって、 前記一部の領域には、元の数が2Nのガロア体GF
    (2N)上における、総シンボル数n、情報シンボル数
    kの巡回符号のシンボルからなる誤り訂正符号ブロック
    のシンボルのうち、前記情報シンボルkに満たないシン
    ボル数mの情報シンボルと、当該情報シンボルに付加さ
    れ、全シンボルが等しい値の誤り検査用の外符号とが書
    き換え不能なエンボスドピットとして記録されている、 ことを特徴とする情報記録媒体。
  18. 【請求項18】 誤り検査用の外符号は、シンボルの値
    が全てゼロであることを特徴とする請求項17記載の情
    報記録媒体。
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