JP2000276730A - 磁気記憶媒体 - Google Patents

磁気記憶媒体

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Hisateru Sato
久輝 佐藤
Yoshitake Kaizu
功剛 貝津
Iwao Okamoto
巌 岡本
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高記録密度で情報を記録し、かつその情報を
高い信号品質(高S/N m)で再生することが可能であ
るとともに、情報の長寿命化が図られた磁気記憶媒体を
提供する。 【解決手段】 非磁性の基体1上に磁気記録層3を有
し、さらに磁気記録層3は強磁性材料からなる強磁性粒
体3_1と反強磁性材料からなる反強磁性マトリックス
3_2とを有し、磁気記録層3において強磁性粒体3_
1どうしは反強磁性マトリックス3_2により互いに分
断されるので、磁気記録層3は高密度の記録に好適であ
り、また、強磁性粒体3_1と反強磁性マトリックス3
_2との間には互いに交換相互作用が働くので、磁気記
録層3に記録された磁気情報は熱揺らぎに対して安定で
あり長期間保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
に好適な磁気記憶媒体、特に、そこに記憶されている磁
気情報の熱的安定性に優れた磁気記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】情報処理装置で扱われる記録情報の増加
に伴って、この情報処理装置の外部記憶装置として使用
される磁気記憶装置は、コンパクトであるとともにます
ます記憶容量の大きなものが要求されている。そのため
に磁気記憶装置には、高い記録密度で記録することが自
在な磁気記憶媒体が必要とされる。しかし、磁気記憶媒
体として従来から用いられているCoCr系合金薄膜磁
気記憶媒体では、高い記録密度で磁気情報が記録される
ほど、その記録された磁気情報の再生信号に対するS/
mが低下すること(再生信号の出力Sに対して媒体ノ
イズNmが増大すること)が知られている。
【0003】磁気記憶媒体における1ビットの磁気情報
は、磁気記憶媒体の1ビットセル内に存在する複数の強
磁性結晶粒子の各々の磁化の集合からなる全磁化の方向
によって示される。これらの強磁性結晶粒子の各々の磁
化は、磁気情報が記録された状態ではほぼ1方向に揃
う。しかし、隣りの1ビットセルの磁化がこの方向と逆
の方向に揃っている場合には、その1ビットセルとの境
界付近で互いに逆方向を向く磁化がジグザグに入り交じ
る領域(磁化遷移領域)が生ずる。上述した媒体ノイズ
が発生する原因の1つは、この磁化遷移領域での磁化の
ばらつきにある。この磁化のばらつきは、強磁性を示す
強磁性結晶粒子間の磁気的な相互作用に起因して生ずる
ことが知られている。この磁気的な相互作用を弱めるた
め、上記CoCr系合金薄膜磁気記憶媒体において、組
成、作成条件により強磁性部分と非磁性部分の偏析が促
されて、各々の強磁性部分が非磁性部分により覆われた
ものが考えられている。
【0004】また、CoCr系合金薄膜磁気記憶媒体に
代わるものとして、グラニュラ媒体が知られている。グ
ラニュラ媒体は、強磁性結晶粒子がSiO2等の非磁性
の物質中に分散する構成を有し、この構成により強磁性
結晶粒子間の磁気的な相互作用がほぼ完全に分断され
る。この結果、磁化遷移領域の磁化のばらつきに起因す
るノイズ(遷移性ノイズ)はほぼゼロに抑えられる。
【0005】また、媒体ノイズは粒子サイズのばらつき
によっても発生する。再生出力は1ビットセル内の強磁
性結晶粒子の体積の総和に比例すると考えられる。その
ため、1ビットセル内の平均粒子サイズが大きくなると
粒子サイズのばらつきも大きくなり、結果として再生出
力のばらつきが大きくなって媒体ノイズも増大する。し
たがって、上記グラニュラ媒体において強磁性結晶粒子
の粒子サイズがより小さくなるよう調整されることで、
このグラニュラ媒体の媒体ノイズはさらに低減されて、
S/Nmがさらに高くなると考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、磁気的な相互
作用が分断されて磁気的に孤立している強磁性結晶粒子
に記録された磁化は、粒子サイズが小さければ小さいほ
ど、その粒子の磁化の所定方向への向き易さを示すエネ
ルギーKu・V(磁気異方性エネルギー×粒子の体積)
が小さくなる。このエネルギーが小さくなると熱の影響
で磁化の方向が揺らぐ熱揺らぎ現象が生ずる。そのた
め、粒子サイズが所定のサイズ以下になると、室温であ
っても各粒子の磁化に熱揺らぎ現象が生じて、強磁性結
晶粒子の磁化の総和からなる1ビットセル内の記録磁化
が消えてしまうという問題がある。
【0007】本発明は上記事情に鑑み、高記録密度で情
報を記録し、かつその情報を高い信号品質(高S/
m)で再生することが可能であるとともに、記録され
ている情報の長寿命化が図られた磁気記憶媒体を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の磁気記憶媒体は、 (1)非磁性の基体 (2)反強磁性材料中に強磁性材料からなる粒体が分散
してなる記録層 を有することを特徴とする。
【0009】上記本発明の磁気記憶媒体では、上記
(2)の記録層中に強磁性材料からなる粒体が分散して
いる。それらの粒体間の磁気的な相互作用はほぼ完全に
分断されているので磁化遷移領域での磁化のばらつきは
小さい。そのため、本発明の磁気記憶媒体では、高記録
密度で記録された磁気情報が高いS/Nmで再生され
る。
【0010】上記本発明の磁気記憶媒体では、上記
(2)の記録層中に強磁性材料からなる粒体が反強磁性
材料中に分散している。それらの粒体は反強磁性材料と
接触しており、その接触の界面ではそれらの粒体の磁化
と反強磁性材料の磁化との間に交換相互作用が働く。こ
の交換相互作用により上記粒体の磁気異方性エネルギー
uは見かけ上増大するので、これらの粒体の磁化は熱
揺らぎに対して安定である。そのため、本発明の磁気記
憶媒体に記録された磁気情報は熱に対して安定して保持
される。
【0011】上記磁気記憶媒体は、上記反強磁性材料が
酸化物であり、かつ上記強磁性材料が金属材料であるこ
とが好ましい。
【0012】金属と酸化物は非固溶であるので、この構
成の磁気記憶媒体では、上記(2)の記録層における強
磁性材料からなる粒体どうしの分離が良好である。
【0013】また、上記磁気記憶媒体は、上記反強磁性
材料のネール温度が400K以上であることが好まし
い。
【0014】上記反強磁性材料のネール温度が400K
以上であると、一般に磁気記憶媒体が使用及び保管に際
して保証される60℃程度の温度よりさらに高い温度で
あっても上記(2)の記録層中の反強磁性材料は反強磁
性を示す。
【0015】また、上記本発明の磁気記憶媒体は、上記
反強磁性材料がNiOであることが好ましい。
【0016】NiOはネール温度が400K以上であ
り、かつ酸化物であるので、この磁気記憶媒体の上記
(2)の記録層中の反強磁性材料として適している。
【0017】上記反強磁性材料が酸化物であり、かつ上
記強磁性材料が金属材料である磁気記憶媒体は、上記反
強磁性材料の、上記記録層中に占める体積割合が30体
積%〜70体積%であることが好ましい。
【0018】上記反強磁性材料が上記体積割合を有する
と、上記強磁性材料からなる粒体どうしの分離が良好で
ある。
【0019】上記本発明の磁気記憶媒体は、上記強磁性
材料がCoを含むものであることが好ましい。
【0020】上記強磁性材料にCoを含むと、Coは一
軸結晶磁気異方性を有するので、磁化の配向性が良く、
保磁力Hcが大きい磁気記憶媒体が得られる。
【0021】また、上記磁気記憶媒体は、上記強磁性材
料がNiもしくはFeを含むものであることが好まし
い。
【0022】Ni、Feは強磁性を示すとともに大きな
保磁力Hcを有するので、この磁気記憶媒体に適してい
る。
【0023】上記強磁性材料がCoを含む磁気記憶媒体
は、上記強磁性材料にPtが10原子%〜30原子%の
割合で含有され、その強磁性材料がCoPt系合金から
なることが好ましい。
【0024】このような組成の強磁性材料の異方性磁界
kは4Oe〜8.3Oeであり、この範囲の異方性磁
界Hkを有すると上記磁気記憶媒体のオーバーライト特
性は、−25dBという現行機種(富士通AL−4)の
オーバーライト特性より良好となる。
【0025】上記反強磁性材料が酸化物であり、かつ上
記強磁性材料が金属材料である磁気記憶媒体において、
さらに、 (3)基体と記録層とに挟まれた上記記録層に隣接する
位置に、体心立方構造の金属材料を含む下地層 を有することが好ましい。
【0026】この下地層を有する磁気記憶媒体は、上記
(3)の下地層との界面で上記(2)の記録層中のその
界面と接する強磁性材料が良好にヘテロエピタキシャル
成長するため、その強磁性材料の磁化の配向が良好であ
る。
【0027】上記体心立方構造の金属材料を含む下地層
を有する磁気記憶媒体において、その下地層が、その金
属材料としてCrを含むものであることがさらに好まし
い。
【0028】上記(3)の下地層にCrを含むと、Cr
の(110)面どうしの間隔と、上記(2)の記録層に
使用されて強磁性材料として優れているCoの(00
2)面どうしの間隔とは互いにほぼ一致する。そのた
め、この磁気記憶媒体では、上記(2)の記録層の強磁
性材料が上記(3)の下地層との界面でヘテロエピタキ
シャル成長するので、その強磁性材料の磁化の配向が良
好であって記録層の保持力Hcも大きい。
【0029】さらに、上記下地層が上記金属材料として
Crを含むものである磁気記憶媒体において、その下地
層がCr中にMoまたはWを含有する合金からなるとと
もに、記録層中の強磁性材料がCoPt系合金からな
り、上記下地層を構成する合金の(110)面どうしの
間隔が記録層中の強磁性材料を構成するCoPt系合金
の(002)面どうしの間隔より1.0%〜2.5%大
きな間隔であることが好ましい。
【0030】この磁気記憶媒体の場合、上記(2)の記
録層は、上記(3)の下地層の上に上記1.0%〜2.
5%分だけ余地を持ってヘテロエピタキシャル成長す
る。これにより上記(2)の記録層中の強磁性材料の磁
化の配向は良化し、記録層の保持力Hcも大きなものが
得られる。
【0031】さらに、上記本発明の磁気記憶媒体は、 (4)記録層に隣接した該記録層の上層にCを含有する
保護層 を有するものであることが好ましい。
【0032】この磁気記憶媒体の場合、上記(4)の保
護層は硬質の粒子からなるので、その保護層により上記
(2)の記録層が保護される。
【0033】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態について説
明する。
【0034】まず、本発明の実施形態の磁気記憶媒体の
構成を図1を用いて説明する。
【0035】図1は、本発明の実施形態の磁気記憶媒体
(媒体構成:[Al/NiP基板]/Cr(50nm)
/(Co80Pt2040vol.%−NiO(25nm)/C
(8nm))の断面構造を示す図である。
【0036】この磁気記憶媒体はAl/NiP基板1と
下地層2と磁気記録層3とカーボン層4により構成され
ている。Al/NiP基板1はアルミニウム基板上にN
iPメッキが施されたものであり、本発明にいう非磁性
の基体に相当する。Al/NiP基板1に隣接して50
nmの厚さの下地層2を有し、さらにその下地層2の上
部に25nmの厚さの磁気記録層3を有する。
【0037】磁気記録層3はCo80Pt20の組成を持つ
CoPt強磁性結晶粒子3_1がNiOマトリックス3
_2中に分散されているものである。磁気記録層3で
は、このCoPt強磁性結晶粒子3_1が40%の体積
を占め、NiOマトリックス3_2は60%の体積を占
める。
【0038】CoPt強磁性結晶粒子3_1は強磁性を
示す六方晶の合金であり、その磁化は(001)面に垂
直な方向に一軸結晶磁気異方性を有する。CoPt強磁
性結晶粒子3_1は、この一軸結晶磁気異方性の方向が
上記ディスク基板の円周方向にほぼ揃うように形成され
ている。
【0039】このCoPt強磁性結晶粒子3_1を分断
するNiOマトリックス3_2は、反強磁性を示す体心
立方構造の酸化物である。このNiOは400K以上の
高いネール温度を有する。CoPt強磁性結晶粒子3_
1は、図1に示されるようにNiOマトリックス3_2
により分断されているため、CoPt強磁性結晶粒子3
_1どうしは磁気的な相互作用を及ぼし合わない。ま
た、強磁性のCoPt強磁性結晶粒子3_1の界面の磁
化と、この磁化に隣接する、反強磁性のNiOマトリッ
クス3_2の界面の磁化との間には互いに交換相互作用
が働く。
【0040】下地層2は、磁気記録層3とAl/NiP
基板1とを仲介する役割を果たす。下地層2は体心立方
構造を有する金属であるCrにより形成されている。一
般に下地層には面心立方構造の材料より体心立方構造の
材料を使用した方が、下地層に隣接して形成される記録
層の磁化の配向が良くなることが知られている。また、
Crの(110)面どうしの間隔は、CoPt強磁性結
晶粒子3_1のCoPt合金の(002)面どうしの間
隔に近いので、下地層2に隣接して形成されたCoPt
強磁性結晶粒子3_1はヘテロエピタキシャル成長す
る。そのため、下地層2に隣接して形成されるCoPt
強磁性結晶粒子3_1の磁化の配向は良好である。この
ようにして磁気記録層3の磁化の配向が良くなると磁気
記録層3の保持力Hcも高まり、再生された信号の再生
出力が大きくなる。
【0041】上記磁気記憶媒体は、磁気記録層3の上部
に隣接して8nmの厚さのカーボン層4を有する。カー
ボン層4は本発明にいう保護層に相当し、磁気記録層3
を保護するものである。
【0042】この磁気記憶媒体の製法は以下通りであ
る。まず、Al/NiP基板1上にDCスパッタリング
法でCrを50nm積層してする。その後CoPtター
ゲットとNiOターゲットをRFスパッタリング法で同
時放電させ、CoPt−NiOコンポジット膜を25n
m積層する。その際基板にRFバイアス電力を印加し、
NiO反強磁性マトリックス3_2中にCoPt強磁性
結晶粒子3_1の微細析出を促進させる。また、この
際、CoPt強磁性結晶粒子3_1の粒度分布中心が6
nmになるようにRFバイアスの値が調節される。
【0043】この磁気記憶媒体の特性を従来のグラニュ
ラ媒体と比較する。その前に従来のグラニュラ媒体の構
成を図2により示す。
【0044】図2は、従来のグラニュラ媒体(媒体構
成:[Al/NiP基板]/Cr(50nm)/(Co
80Pt2040vol.%−SiO2(25nm)/C(8n
m))の断面構成を示す図である。
【0045】この従来のグラニュラ媒体は、上記磁気記
憶媒体とは、磁気記録層3を構成する反強磁性体である
NiOマトリックス3_2の代わりに磁気秩序を持たな
いSiO2マトリックス3_3が使用されている点にお
いてのみ異なっている。その他の点では、図1に示され
る磁気記憶媒体と同じである。また、この従来のグラニ
ュラ媒体においても、磁気記録層3はCoPt強磁性結
晶粒子3_1の粒度分布中心が6nmになるように形成
されている。
【0046】CoPt強磁性結晶粒子3_1は、図2に
示されるようにSiO2マトリックス3_3によって分
断されている。しかし、SiO2マトリックス3_3は
強磁性材料や反強磁性材料のように磁気秩序を持つ物質
ではないので、強磁性のCoPt強磁性結晶粒子3_1
の界面の磁化と、この磁化に隣接する、SiO2マトリ
ックス3_2界面の磁化との間には交換相互作用が働か
ない。
【0047】以上のような構成を持つ磁気記憶媒体の熱
揺らぎに対する安定性の測定結果及び、この磁気記憶媒
体に記録されている磁気情報を再生した際のS/Nm
測定結果を表1に示す。表1には比較の対象として、上
記グラニュラ媒体に対しても同じ測定がなされ、それら
の測定結果も示されている。
【0048】
【表1】
【0049】表1の最上段のT90は、熱揺らぎに対する
安定性を表しており、無磁場中300Kにおいて残留磁
化の大きさが測定初期の磁化の90%の大きさに落ち込
むまでの時間である。表1の最上段のSiso/Nmは、0
kFCI近くの低い線記録密度を持つ孤立波状態の磁気
情報を再生した際の出力信号強度Sisoと、160kF
CIの線記録密度で記録された磁気情報を再生した際の
媒体ノイズNmとの比である。両媒体に対するSiso/N
mはコア幅1.5μmのMRヘッドを用いて評価されて
いる。表1の最左欄には測定された媒体の種類が示され
ており、1は、上記従来のグラニュラ媒体を示し、2
は、上記磁気記憶媒体を示す。そして、その最上段とそ
の最左欄に囲まれる4つの欄の数字が測定値を表す。
【0050】従来のグラニュラ媒体と本実施形態の磁気
記憶媒体との両媒体はそれぞれ、33.4dB、33.
2dBといった高いSiso/Nmを示した。この理由は、
上記両媒体において、どちらも、CoPt強磁性結晶粒
子3_1どうしは分断されて磁気的な相互作用を及ぼし
合わないので、磁気記録層3の磁化遷移領域での磁化の
ばらつきが小さいためである。
【0051】一方T90については、グラニュラ媒体は1
3秒程度であったのであるが、上記磁気記憶媒体では
1015年と比較にならないほど長くなっている。この理
由は、上記磁気記憶媒体においては、強磁性のCoPt
強磁性結晶粒子3_1の界面の磁化と、この磁化に隣接
する、反強磁性のNiOマトリックス3_2の界面の磁
化との間には互いに交換相互作用が働くので、CoPt
強磁性結晶粒子3_1の磁気異方性エネルギーKuは見
かけ上増大し、CoPt強磁性結晶粒子3_1の磁化の
方向は安定して保持されるためである。上記測定結果に
より、マトリックスに反強磁性のNiOを用いることで
熱揺らぎに対する安定性が大きく改善されることがわか
る。
【0052】このように本実施形態の磁気記憶媒体の磁
気情報は熱揺らぎに対して安定である。しかし、S/N
mに関しては、CoPt強磁性結晶粒子3_1の体積と
NiOマトリックス3_2の体積との比が変わることに
よりCoPt強磁性結晶粒子3_1どうしが分断される
様子が異なるので媒体ノイズNmが増大する可能性があ
る。
【0053】そこで次に、磁気記録層3中の、CoPt
強磁性結晶粒子3_1の体積とNiOマトリックス3_
2の体積との比による媒体ノイズの変化について図3に
より説明する。
【0054】図3は、本発明の実施形態の磁気記憶媒体
([Al/NiP基板]/Cr(50nm)/(Co80
Pt20xvol.%−NiO(25nm)/C(8nm),
x=30〜100)の遷移性ノイズのCoPt体積比依
存性の測定結果を示すグラフである。
【0055】横軸は、磁気記録層3においてCoPt強
磁性結晶粒子3_1が占める体積の割合を表す。縦軸
は、媒体の遷移性ノイズの大きさを表す。ここでは、C
oPt強磁性結晶粒子3_1の粒度は一定であり、磁気
記録層3の組成のみを変えている。そのため、ここで測
定された媒体ノイズの大きさは遷移性ノイズの大きさを
表す。グラフ中の実線で表される遷移性ノイズの大きさ
は、CoPt強磁性結晶粒子3_1の体積が占める割合
が80%〜100%の場合には大きい。この場合に遷移
性ノイズが大きいのは、CoPt強磁性結晶粒子3_1
が互いにつながって磁気的な相互作用を及ぼし合うこと
により、磁化遷移領域での磁化のばらつきが大きいため
である。上記割合が80%以下では、ノイズの大きさは
小さい。上記割合が30%〜70%での遷移性ノイズの
大きさは、80%〜100%の場合の遷移性ノイズの大
きさの5分の1以下の大きさになる。これは、この割合
の場合に、CoPt強磁性結晶粒子3_1どうしがNi
Oマトリックス3_2により分断されて磁気的な相互作
用を及ぼし合わなくなるので、磁化遷移領域の磁化のば
らつきが小さいためである。
【0056】ここで示されるように、磁気記録層3がC
oPt強磁性結晶粒子3_1とNiOマトリックス3_
2とからなり、その磁気記録層3におけるCoPt強磁
性結晶粒子3_1の体積比が30%〜70%である磁気
記憶媒体は、熱揺らぎに対して安定であると共に遷移性
ノイズが小さく、高密度記録媒体として好ましい。
【0057】次に、このように熱揺らぎに対して安定で
あり媒体ノイズの小さい磁気記憶媒体が、オーバーライ
ト特性においても優れていることについて説明する。C
oPt強磁性結晶粒子3_1のオーバーライト特性はC
oPt強磁性結晶粒子3_1の異方性磁界Hkによって
変わり、その異方性磁界Hkの大きさはCoPt強磁性
結晶粒子3_1のPtの組成比により変化する。この変
化の様子を図4に示す。
【0058】図4は、CoPt強磁性結晶粒子の異方性
磁界HkのPt組成比に対する依存性の測定結果を示す
図である。
【0059】横軸は、CoPt強磁性結晶粒子3_1の
Ptの組成比(原子%)を示し、縦軸はこのCoPt強
磁性結晶粒子3_1の異方性磁界HkをOe単位で示
す。図中の実線に示されるように、Ptの組成比が10
原子%程度で異方性磁界Hkは点線a1に示される4k
Oeであり、Pt組成比が30原子%程度まで増加する
と異方性磁界Hkも増加して点線a2に示される8.3
kOeとなる。この8.3kOeは、現行機種(富士通
AL―4)のヘッドの書き込み磁界Hhead=5kOeに
対して一般に推奨される異方性磁界Hkの値Hhead
0.6である。
【0060】CoPt強磁性結晶粒子3_1の異方性磁
界Hkがこのように変化するときのオーバーライト特性
の変化について図5により説明する。
【0061】図5は、本発明の実施形態の磁気記憶媒体
([Al/NiP基板]/Cr(50nm)/(Co
100-xPtx40vol.%−NiO(25nm)/C(8n
m),x=0〜40)のオーバーライト特性の異方性磁
界Hkに対する依存性の測定結果を示すグラフである。
【0062】このグラフにおけるオーバーライト特性
は、高い線記録密度で記録された磁気情報の再生出力に
対する、その磁気情報が0kFCI近くの線記録密度で
オーバーライトされた際になお残留している高い線記録
密度を持つ磁気情報の再生出力との比によって表され
る。グラフの横軸は、強磁性結晶粒子3_1の異方性磁
界Hkを示し、縦軸はdB単位でオーバーライト特性
(O/W)を示す。グラフ中の実線が、異方性磁界Hk
に対するO/Wを示し、異方性磁界Hkが2〜4kOe
でO/Wが−40dBと一定であり、4kOe以上では
異方性磁界Hkが増加するとともにO/Wも増大する。
そして、異方性磁界Hkが8.3kOeで、O/Wが−
25dBとなる。
【0063】O/W=−25dB付近を示す横軸方向に
伸びる狭いバンドは、上述した現行機種のオーバーライ
ト特性の所要値である−25dBmを示す。この値を上
回るためには異方性磁界Hkが8.3kOe以下である
ことが好ましい。また、磁気情報が、磁気記憶媒体に高
記録密度で記録されることにより1ビットセルの大きさ
が小さくなるにもかかわらず、高い再生出力を保って再
生されるためには、その磁気記憶媒体が有する強磁性結
晶粒子3_1の異方性磁界Hkにある程度以上の大きさ
が必要である。その大きさは4kOe以上の大きさであ
ることが好ましいとされている。図中のHk=4〜8.
3kOeの領域で縦軸方向に伸びる広いバンドが、その
好ましい異方性磁界Hkの領域を示す。
【0064】この領域のHkを持つCoPt強磁性結晶
粒子3_1は、図4とともに上で説明したように、Pt
組成比が10〜30原子%で実現される。以上から、C
oPt強磁性結晶粒子3_1のPt組成比を10〜30
原子%に設計することで、高分解能でかつオーバーライ
ト特性の良好な磁気記憶媒体を提供できる。
【0065】この良好なオーバーライト特性を満足する
異方性磁界Hkの値を保ちながら、再生出力をより大き
くするために、磁気記録層3の保持力Hcを増大させる
ことが好ましい。それは、CoPt強磁性結晶粒子3_
1の磁化の配向性を増大させることにより実現される。
記録層の磁化の配向性は、下地層の存在により増大する
ことが知られており、また、CoPt合金からなる記録
層の下地層としては体心立方構造を持ち、その(11
0)面どうしの間隔がCoPt合金の(002)面どう
しの間隔とほぼ整合するCrが適していることが知られ
ている。このCrにMo及びWのうち1種類の金属が添
加されることによって上記面どうしの間隔の増大がおき
る。その増大に伴う磁気記録層3の保持力Hcの変化に
ついて図6により説明する。
【0066】図6は、本発明の実施例の磁気記憶媒体
([Al/NiP基板]/Cr100-xMox(50nm)
もしくはCr100-xx(50nm)/(Co80Pt20
40vol .%−NiO(25nm)/C(8nm),x=0
〜30)において、下地層の材料として用いられる、C
rMo系合金及びCrW系合金のそれぞれの合金の(1
10)面どうしの間隔と保持力Hcの組成依存性の測定
結果を示す図である。
【0067】図6には上下に2つのグラフがあり、いず
れも横軸は、下地層2における、Crに添加されたMo
及びWのうちの一種類の金属の組成比(原子%)を示
す。また、上のグラフの縦軸は体心立方構造を持つ下地
層2の合金の(110)面どうしの間隔をÅ単位で示
し、下のグラフの縦軸はOe単位で保持力Hcを示す。
また、上のグラフでの横軸方向に伸びる狭いバンドa5
が示す2.07Åの面どうしの間隔は、Co80Pt20
組成でのCoPt強磁性結晶粒子3_1の(002)面
どうしの間隔を表す。
【0068】図6の上のグラフ中の実線がCrにMoを
添加された下地層2のMo組成比に対するCrMo合金
の(110)面どうしの間隔の変化を表し、グラフ中の
破線がCrにWを添加された下地層2のW組成比に対す
るCrW合金の(110)面どうしの間隔の変化を表
す。この実線と狭いバンドa5が交わる際のMo組成比
は約10原子%であり、その組成比を縦軸方向に伸びる
バンドa6が示す。この組成比でCrMo合金の(11
0)面どうしの間隔と、Co80Pt20の組成でのCoP
t強磁性結晶粒子3_1の(002)面どうしの間隔は
一致する。
【0069】また、上記破線と狭いバンドa5が交わる
際のW組成比は約7原子%であり、その組成比を縦軸方
向に伸びるバンドa7が示す。この組成比でCrW合金
の(110)面どうしの間隔と、Co80Pt20の組成で
のCoPt強磁性結晶粒子3_1の(002)面どうし
の間隔は一致する。
【0070】図6の下のグラフ中の実線が、下地層2に
CrMo合金が使用された際の、Mo組成比による磁気
記録層3の保持力Hcの変化を示し、破線が、下地層2
にCrW合金が使用された際の、W組成比による磁気記
録層3の保持力Hcの変化を示す。実線により表され
る、下地層2にCrMo合金が使用された際の磁気記録
層3の保持力Hcは、Mo組成比が0原子%からバンド
a6で示される10原子%までは約2500Oeの一定
の値をとる。そして、その保持力Hcは、それ以上のM
o組成ではMo組成比が増大するにつれて増加し、Mo
組成が20原子%付近で3500Oeを超える最大値を
とり、さらにMo組成が増大すると減少する。
【0071】一方、破線により表される、下地層2にC
rW合金が使用された際の磁気記録層3の保持力H
cは、W組成比が0原子%からバンドa7で示される7
原子%までは約2500Oeの一定の値をとる。そし
て、その保持力Hcは、7原子%以上のW組成比ではW
組成比が増大するにつれて増加し、Mo組成比が15原
子%付近で3500Oeを超える最大値をとり、さらに
W組成が増大すると減少する。
【0072】これらの組成比と保持力Hcの関係を面ど
うしの間隔の観点から見直すと、CrMo合金及びCr
W合金のいずれも、(110)面どうしの間隔が、Co
80Pt20の組成を持つCoPt強磁性結晶粒子3_1の
(002)面どうしの間隔である2.07Åよりも1%
〜2.5%広い場合に保持力Hcが大きい。そして、そ
の保持力Hcは、上記(110)面どうしの間隔が2.
10Å付近で最大となっている。
【0073】このように下地層2のCrMo合金及びC
rW合金の組成を調整することで、下地層2を形成する
合金の(110)面どうしの間隔が調整される。そし
て、磁気記録層3のCoPt強磁性結晶粒子3_1は、
下地層2の上に上記1.0%〜2.5%分だけ余地を持
ってヘテロエピタキシャル成長する。これにより磁気記
録層3中の磁化の配向とともに磁気記録層3の保持力H
cが高められる。
【0074】なお、本実施形態においては磁気記憶媒体
は構成要素として下地層2を含んでいたが、上述したよ
うに下地層2は、磁気記録層3のCoPt強磁性結晶粒
子3_1粒子の磁化の配向性を高めて保持力Hcを増大
させるためのものであり、本発明にいう磁気記憶媒体
は、下地層2を含まない構成をとる場合にも、記憶され
ている磁気情報は熱に対して安定であり、媒体ノイズは
低く、オーバーライト特性が適正である。
【0075】さらに、本実施形態においては強磁性材料
はCoPt強磁性結晶粒子3_1であるが、本発明にい
う強磁性材料からなる粒体は粒子に限るものではなく人
工的に整えられた形状を持つ粒子であってもよい。
【0076】また、本実施形態においては強磁性材料は
CoPt強磁性結晶粒子3_1粒子であるが、本発明に
いう強磁性材料からなる粒体は、強磁性を示すとともに
大きな保磁力Hcを有する、FeもしくはNiを含むも
のであってもよい。
【0077】また、本実施形態においては反強磁性材料
にNiOが採用されているが、本発明にいう磁気記憶媒
体の反強磁性材料には、NiO以外の反強磁性材料であ
ってもよく、その場合であっても、その磁気記憶媒体に
記憶されている磁気情報の熱による消失を抑える効果が
ある。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高記録密度で情報を記録し、かつその情報を高い信号品
質(高S/Nm)で再生することが可能であるととも
に、その情報の熱揺らぎに対する安定性を増すことで情
報の長寿命化が図られた磁気記憶媒体を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の磁気記憶媒体(媒体構成:
[Al/NiP基板]/Cr(50nm)/(Co80
2040vol.%−NiO(25nm)/C(8nm))
の断面構造を示す図である。
【図2】従来のグラニュラ媒体([Al/NiP基板]
/Cr(50nm)/(Co80Pt2040vol.%−Si
2(25nm)/C(8nm))の構成を示す図であ
る。
【図3】本発明の実施形態の磁気記憶媒体([Al/N
iP基板]/Cr(50nm)/(Co80Pt20
xvol.%−NiO(25nm)/C(8nm),x=30
〜100)の遷移性ノイズのCoPt体積比依存性の測
定結果を示すグラフである。
【図4】CoPt強磁性結晶粒子の異方性磁界HkのP
t組成比に対する依存性の測定結果を示す図である。
【図5】本発明の実施形態の磁気記憶媒体([Al/N
iP基板]/Cr(50nm)/(Co100-xPtx
40vol.%−NiO(25nm)/C(8nm),x=0
〜40)のオーバーライト特性の異方性磁界Hkに対す
る依存性の測定結果を示すグラフである。
【図6】本発明の実施例の磁気記憶媒体([Al/Ni
P基板]/Cr100-xMox(50nm)もしくはCr
100-xx(50nm)/(Co80Pt2040vol.%−N
iO(25nm)/C(8nm),x=0〜30)にお
いて、下地層の材料として用いられる、CrMo系合金
及びCrW系合金のそれぞれの合金の(110)面どう
しの間隔と保持力Hcの組成依存性の測定結果を示す図
である。
【符号の説明】
1 Al/NiP基板 2 下地層 3 磁気記録層 3_1 CoPt強磁性結晶粒子 3_2 NiOマトリックス 3_3 SiO2マトリックス 4 カーボン層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 巌 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5D006 AA02 BB01 BB05 BB06 BB07 CA01 CA05 DA03 FA09 5D112 AA03 AA05 AA07 AA24 BB02 BB05 BB06 BC05 BD04 FA04 5E049 AA04 AA09 AB10 AC00 BA06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性の基体と、反強磁性材料中に強磁
    性材料からなる粒体が分散してなる記録層とを有するこ
    とを特徴とする磁気記憶媒体。
  2. 【請求項2】 前記反強磁性材料が酸化物であり、かつ
    前記強磁性材料が金属材料であることを特徴とする請求
    項1記載の磁気記憶媒体。
  3. 【請求項3】 前記反強磁性材料のネール温度が400
    K以上であることを特徴とする請求項1記載の磁気記憶
    媒体。
  4. 【請求項4】 前記反強磁性材料がNiOであることを
    特徴とする請求項1記載の磁気記憶媒体。
  5. 【請求項5】 前記反強磁性材料の、前記記録層中に占
    める体積割合が30体積%〜70体積%であることを特
    徴とする請求項2記載の磁気記憶媒体。
  6. 【請求項6】 前記強磁性材料がCoを含むものである
    ことを特徴とする請求項1記載の磁気記憶媒体。
  7. 【請求項7】 前記強磁性材料がNiもしくはFeを含
    むものであることを特徴とする請求項1記載の磁気記憶
    媒体。
  8. 【請求項8】 前記強磁性材料にPtが10原子%〜3
    0原子%の割合で含有され、該強磁性材料がCoPt系
    合金からなることを特徴とする請求項6記載の磁気記憶
    媒体。
  9. 【請求項9】 前記基体と前記記録層とに挟まれた該記
    録層に隣接する位置に、体心立方構造の金属材料を含む
    下地層を有することを特徴とする請求項2記載の磁気記
    憶媒体。
  10. 【請求項10】 前記下地層が、前記金属材料としてC
    rを含むものであることを特徴とする請求項9記載の磁
    気記憶媒体。
  11. 【請求項11】 前記下地層がCr中にMoまたはWを
    含有する合金からなるとともに、前記記録層中の強磁性
    材料がCoPt系合金からなり、前記下地層を構成する
    合金の(110)面どうしの間隔が前記記録層中の強磁
    性材料を構成するCoPt系合金の(002)面どうし
    の間隔より1.0%〜2.5%大きな間隔であることを
    特徴とする請求項10記載の磁気記憶媒体。
  12. 【請求項12】 前記記録層に隣接した該記録層の上層
    にCを含有する保護層を有することを特徴とする請求項
    1記載の磁気記憶媒体。
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