JP2000276103A - プラズマディスプレイパネルの駆動方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの駆動方法

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JP2000276103A
JP2000276103A JP11066680A JP6668099A JP2000276103A JP 2000276103 A JP2000276103 A JP 2000276103A JP 11066680 A JP11066680 A JP 11066680A JP 6668099 A JP6668099 A JP 6668099A JP 2000276103 A JP2000276103 A JP 2000276103A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントラストの向上を図ることが出来るプラ
ズマディスプレイパネルの駆動方法を提供することを目
的とする。 【解決手段】 1フィールドの表示期間を複数のサブフ
ィールドに分割し、これらサブフィールドの内の連続配
置された少なくとも2つのサブフィールドからなるサブ
フィールド群の先頭のサブフィールドにおいてのみで全
ての放電セルを発光セル又は非発光セルのいずれか一方
の状態に初期化するリセット行程を実行し、サブフィー
ルド群内のいずれか1のサブフィールドにおいて走査ラ
イン毎に順次走査しつつ上記放電セル各々を画素データ
に応じて非発光セル又は発光セルのいずれか一方に選択
的に設定する画素データ書込行程を実行し、各サブフィ
ールドにおいて上記発光セルのみをそのサブフィールド
の重み付けに対応した発光回数だけ維持発光する維持発
光行程とを実行するにあたり、かかる維持発光行程を、
全ての発光セルを一斉に維持発光する一斉維持発光行程
と、発光セル各々を走査ライン毎に順次走査しつつ維持
発光する走査維持発光行程とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、マトリクス表示方
式のプラズマディスプレイパネル(以下、PDPと称す
る)の駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】かかるマトリクス表示方式のPDPの一
つとしてAC(交流放電)型のPDPが知られている。
AC型のPDPは、複数の列電極(アドレス電極)と、
これら列電極と直交して配列されておりかつ一対にて1
走査ラインを形成する複数の行電極対とを備えている。
これら各行電極対及び列電極は、放電空間に対して誘電
体層で被覆されており、行電極対と列電極との交点にて
1画素に対応した放電セルが形成される構造となってい
る。
【0003】この際、PDPは放電現象を利用している
為、上記放電セルは、"発光"及び"非発光"の2つの状態
しかもたない。そこで、かかるPDPにより中間調の輝
度表示を実現させる為にサブフィールド法を用いる。サ
ブフィールド法では、1フィールドの表示期間をN個の
サブフィールドに分割し、各サブフィールド毎に、画素
データ(Nビット)の各ビット桁の重み付けに対応した期
間長を有する発光期間を夫々割り当てて発光駆動を行
う。
【0004】図1は、かかるサブフィールド法を用いて
中間調の輝度表示を行うプラズマディスプレイ装置の概
略構成を示す図である。図1において、駆動装置100
は、入力されたビデオ信号を1画素毎に対応したディジ
タルの画素データに変換し、この画素データに対応した
画素データパルスをPDP10の列電極D1〜Dmに印加
する。PDP10は、上記列電極D1〜Dm各々に交叉
し、且つX電極、Y電極の一対にて1行を構成する行電
極X1〜X n及びY1〜Ynを備えている。これら列電極及
び行電極対各々は図示せぬ誘電体を挟んで形成されてお
り、1つの列電極及び行電極対が交差する部分に1つの
画素セルが形成される。
【0005】図2は、上記駆動装置100による1フィ
ールド表示期間での駆動フォーマットを示す図である。
図2に示されるように、1フィールドの表示期間は、サ
ブフィールドSF1〜SF4なる4つのサブフィールド
に分割されており、各サブフィールドでは、一斉リセッ
ト行程Rc、画素データ書込行程Wc、維持発光行程I
c、及び消去行程Eを夫々実行する。
【0006】図3は、これら各種行程を実施すべく、各
サブフィールド内において駆動装置100が、PDP1
0の列電極及び行電極対に印加する各種駆動パルスの印
加タイミングを示す図である。先ず、一斉リセット行程
Rcにおいて、駆動装置100は、図3に示されるが如
きリセットパルスRPx及びRPYを行電極X1〜Xn及び
1〜Yn各々に同時に印加する。これらリセットパルス
RPx及びRPYの印加に応じて、PDP10中の全ての
放電セルがリセット放電されて、各放電セル内には一様
に所定量の壁電荷が形成される。これにより、全ての放
電セルは一旦、発光セルに初期設定される。
【0007】次に、画素データ書込行程Wcにおいて、
駆動装置100は、図3に示されるが如く、各行毎の画
素データパルス群DPを順次列電極D1〜Dmに印加して
行く。例えば、サブフィールドSF1では、PDP10
の全放電セル各々に対応した入力画素データ各々から第
1ビット目だけを抽出し、この第1ビット目の論理レベ
ルに応じた画素データパルス群DPを、1行分毎に順次
列電極D1〜Dmに印加して行く。又、サブフィールドS
F2では、PDP10の全放電セル各々に対応した入力
画素データ各々から第2ビット目だけを抽出し、この第
2ビット目の論理レベルに応じた画素データパルス群D
Pを、1行分毎に順次列電極D1〜Dmに印加して行くの
である。この際、駆動装置100は、入力画素データの
論理レベルが例えば"1"である場合に限り高電圧の画素
データパルスを発生し、これを列電極Dに印加する。更
に、駆動装置100は、かかる画素データパルス群DP
の印加タイミングと同一タイミングにて、図3に示され
るが如き走査パルスSPを発生しこれを行電極Y1〜Yn
へと順次印加して行く。ここで、上記走査パルスSPが
印加された"行"と、高電圧の画素データパルスが印加さ
れた"列"との交差部の放電セルにのみ放電(選択消去放
電)が生じ、その放電セル内に残存していた壁電荷が選
択的に消去される。かかる選択消去放電により、上記一
斉リセット行程Rcにより発光セルの状態に初期化され
た放電セルは、非発光セルに推移する。尚、上記高電圧
の画素データパルスが印加されなかった"列"に形成され
ている放電セルには放電が起こらず、上記一斉リセット
行程Rcにて初期化された状態、つまり発光セルの状態
が維持される。
【0008】更に、かかる画素データ書込行程Wcにお
いて、駆動装置100は、各走査パルスSPを各行電極
Yに印加する直前に、図3に示されるが如きプライミン
グパルスPPを行電極Y1〜Ynに印加する。かかるプラ
イミングパルスPPの印加に応じて各行毎にプライミン
グ放電が生じる。このプライミング放電により、上記一
斉リセット動作にて得られたものの時間経過と共に減少
してしまった荷電粒子がPDP10の放電空間内に再形
成される。よって、荷電粒子が再形成された直後に走査
パルスSPが印加されることになるので、選択消去放電
が確実に生起されるようになり、画素データの書き込み
ミスが防止される。
【0009】次に、維持発光行程Icにおいて、駆動装
置100は、図3に示されるように維持パルスIPX
びIPYを行電極X1〜Xn及びY1〜Ynに対して交互に
印加する。この際、1サブフィールド内においてこれら
維持パルスIPX及びIPYを印加する回数(期間)は、各
サブフィールドの重み付けに対応して設定されている。
例えば、図2に示されるように、 SF1:1 SF2:2 SF3:4 SF4:8 なる回数(期間)比にて維持パルスIPX及びIPYを印加
し続けるのである。
【0010】この際、上記画素データ書込行程Wcによ
って壁電荷が残留したままとなっている放電セル、すな
わち発光セルのみが、かかる維持パルスIPX及びIPY
が交互に印加される度に放電発光し、その発光状態を維
持する。次に、消去行程Eにおいて、駆動装置100
は、図3に示されるが如き消去パルスEPを行電極X1
〜Xnに印加することにより、全放電セルを一斉に消去
放電せしめ、各放電セル内に残留している壁電荷を消去
する。
【0011】かかるサブフィールド法を用いた駆動によ
り、例えば、放電セルを輝度"8"で発光させる場合に
は、サブフィールドSF1〜SF4の内のSF4のみで
発光を実施させ、又、輝度"7"で発光させる場合には、
サブフィールドS1〜SF3において発光を実施させる
のである。これにより、16段階での中間調の輝度表現
が可能となる。
【0012】しかしながら、図3に示されるが如き駆動
方法では、画素データ書込を安定して実施させるべく、
走査パルスSPの印加直前にプライミング放電を生起さ
せている為、このプライミング放電に伴う発光現象によ
り画像のコントラストが低下してしまうという問題があ
った。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決するためになされたものであり、画像のコントラ
ストを向上させることが出来るプラズマディスプレイパ
ネルの駆動方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴によ
るプラズマディスプレイパネルの駆動方法は、走査ライ
ン毎に配列された複数の行電極と前記行電極に交叉して
配列された複数の列電極との各交点にて1画素に対応し
た放電セルを形成しているプラズマディスプレイパネル
の駆動方法であって、1フィールドの表示期間を複数の
サブフィールドに分割し前記サブフィールドの内の連続
配置された少なくとも2つのサブフィールドをサブフィ
ールド群とし、前記サブフィールド群の先頭の前記サブ
フィールドにおいてのみで全ての前記放電セルを発光セ
ル又は非発光セルのいずれか一方の状態に初期化するリ
セット放電を生起せしめるリセット行程を実行し、前記
サブフィールド群内のサブフィールドの各々において前
記走査ライン毎に順次走査しつつ前記放電セル各々を画
素データに応じて前記非発光セル又は前記発光セルのい
ずれか一方に選択的に設定する放電を生起せしめる画素
データ書込行程を実行し、前記サブフィールド群内のサ
ブフィールドの各々において前記発光セルのみを前記サ
ブフィールドの重み付けに対応した発光回数だけ維持発
光放電せしめる維持発光行程を実行し、前記維持発光行
程は、全ての前記発光セルを一斉に維持発光放電せしめ
る一斉維持発光行程と、前記発光セル各々を前記走査ラ
イン毎に順次走査しつつ維持発光放電せしめる走査維持
発光行程と、からなることを特徴とする。
【0015】又、本発明の第2の特徴によるプラズマデ
ィスプレイパネルの駆動方法は、走査ライン毎に配列さ
れた複数の行電極と前記行電極に交叉して配列された複
数の列電極との各交点にて1画素に対応した放電セルを
形成しているプラズマディスプレイパネルの駆動方法で
あって、1フィールドの表示期間をN個のサブフィール
ドに分割し、前記1フィールドの表示期間における先頭
の前記サブフィールドにおいてのみで全ての前記放電セ
ルを発光セル又は非発光セルのいずれか一方の状態に初
期化するリセット放電を生起せしめるリセット行程を実
行し、前記N個のサブフィールドの内のいずれか1のサ
ブフィールドにおいて前記走査ライン毎に順次走査しつ
つ前記放電セル各々を画素データに応じて前記非発光セ
ル又は前記発光セルのいずれか一方に選択的に設定する
放電を生起せしめる画素データ書込行程を実行し、前記
サブフィールドの各々において前記発光セルのみを前記
サブフィールドの重み付けに対応した発光回数だけ維持
発光放電せしめる維持発光行程を実行し、前記維持発光
行程は、全ての前記発光セルを一斉に維持発光放電せし
める一斉維持発光行程と、前記発光セル各々を前記走査
ライン毎に順次走査しつつ維持発光放電せしめる走査維
持発光行程と、からなることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図を参照
しつつ説明する。図4は、本発明による駆動方法に基づ
いてプラズマディスプレイパネル(以下、PDPと称す
る)を発光駆動するプラズマディスプレイ装置の概略構
成を示す図である。
【0017】図4において、A/D変換器1は、駆動制
御回路2から供給されるクロック信号に応じて、アナロ
グの入力映像信号をサンプリングしてこれを1画素毎に
例えば8ビットの画素データ(入力画素データ)Dに変換
し、これをデータ変換回路30に供給する。駆動制御回
路2は、上記入力映像信号中の水平及び垂直同期信号に
同期して、上記A/D変換器1に対するクロック信号、
及びメモリ4に対する書込・読出信号を発生する。更
に、駆動制御回路2は、かかる水平及び垂直同期信号に
同期して、アドレスドライバ6、第1サスティンドライ
バ7及び第2サスティンドライバ8各々を駆動制御すべ
き各種タイミング信号を発生する。
【0018】データ変換回路30は、かかる8ビットの
画素データDを、8ビットの変換画素データ(表示画素
データ)HDに変換し、これをメモリ4に供給する。
尚、かかるデータ変換回路30の変換動作については、
後述する。メモリ4は、駆動制御回路2から供給されて
くる書込信号に従って上記変換画素データHDを順次書
き込む。かかる書込動作により1画面(n行、m列)分
の書き込みが終了すると、メモリ4は、この1画面分の
変換画素データHD11-nmを、各ビット桁毎に分割して
読み出し、これを1行分毎に順次アドレスドライバ6に
供給する。
【0019】アドレスドライバ6は、駆動制御回路2か
ら供給されたタイミング信号に応じて、かかるメモリ4
から読み出された1行分の変換画素データビット各々の
論理レベルに対応した電圧を有するm個の画素データパ
ルスを発生し、これらをPDP10の列電極D1〜Dm
夫々印加する。PDP10は、アドレス電極としての上
記列電極D1〜Dmと、これら列電極と直交して配列され
ている行電極X1〜Xn及び行電極Y1〜Ynを備えてい
る。PDP10では、これら行電極X及び行電極Yの一
対にて1行分に対応した行電極を形成している。すなわ
ち、PDP10における第1行目の行電極対は行電極X
1及びY1であり、第n行目の行電極対は行電極Xn及び
nである。上記行電極対及び列電極は放電空間に対し
て誘電体層で被覆されており、各行電極対と列電極との
交点にて1画素に対応した放電セルが形成される構造と
なっている。
【0020】第1サスティンドライバ7及び第2サステ
ィンドライバ8各々は、駆動制御回路2から供給された
タイミング信号に応じて、以下に説明するが如き各種駆
動パルスを発生し、これらをPDP10の行電極X1
n及びY1〜Ynに印加する。図5は、図4に示される
プラズマディスプレイ装置における1フィールド表示期
間での発光駆動フォーマットを示す図である。尚、図5
に示される駆動モード(A)は、偶数フィールドでの発光
駆動を実施する際に用いるものであり、駆動モード(B)
は、奇数フィールドでの発光駆動を実施する際に用いる
ものである。
【0021】又、図6は、かかる発光駆動フォーマット
に基づいて、上記アドレスドライバ6、第1サスティン
ドライバ7及び第2サスティンドライバ8各々がPDP
10の列電極D1〜Dm、行電極X1〜Xn及びY1〜Yn
印加する各種駆動パルスの印加タイミングを示す図であ
る。図5及び図6に示される例では、1フィールドの表
示期間を8個のサブフィールドSF1〜SF8に分割し
てPDP10に対する駆動を行う。これらサブフィール
ドSF1〜SF8各々では、PDP10の各放電セルに
対して画素データの書き込みを行って発光セル及び非発
光セルの設定を行う画素データ書込行程Wc(Wc1〜W
c8)と、上記発光セルのみを各サブフィールドの重み付
けに対応した回数だけ発光維持させる維持発光行程Ic
(Ic1〜Ic8)とを実施する。又、先頭のサブフィールド
SF1のみで、PDP10の全放電セルを初期化せしめ
る一斉リセット行程Rcを実行し、最後尾のサブフィー
ルドSF8のみで、全放電セル内に残存する壁電荷を一
斉に消去して、全ての放電セルを非発光セルの状態にす
る消去行程Eを実行する。
【0022】図6において、上記一斉リセット行程Rc
では、第1サスティンドライバ7及び第2サスティンド
ライバ8が、図に示されるが如きリセットパルスRPx
及びRPYをPDP10の行電極X1〜Xn及びY1〜Yn
各々に同時に印加する。これらリセットパルスRPx
びRPYの印加に応じて、PDP10中の全ての放電セ
ルがリセット放電して、各放電セル内には一様に所定量
の壁電荷が形成される。これにより、全放電セルは上記
発光セルに設定される。
【0023】又、各サブフィールドSF1〜SF8各々
での画素データ書込行程Wc1〜Wc8では、アドレスドラ
イバ6が、各行毎の画素データパルス群DP11〜DP
n、DP21〜DP2n、DP31〜DP3n、・・・・、D
P81〜DP8nを図に示されるように、順次列電極D1
〜Dmに印加して行く。例えば、サブフィールドSF1
の画素データ書込行程Wc1では、上記変換画素データH
11-nm各々の第1ビット目に基づいて生成した第1行
〜第n行各々に対応した画素データパルス群DP1 1
DP1nを、1行分毎に順次列電極D1〜Dmに印加して
行くのである。又、サブフィールドSF2の画素データ
書込行程Wc2では、上記変換画素データHD11 -nm各々
の第2ビット目に基づいて生成した画素データパルス群
DP21〜DP2 nを、1行分毎に順次列電極D1〜Dm
印加して行くのである。この際、アドレスドライバ6
は、変換画素データのビット論理が例えば論理レベル"
1"である場合に限り高電圧の画素データパルスを発生
して列電極Dに印加する。かかる各画素データパルス群
DPの印加タイミングと同一タイミングにて、第2サス
ティンドライバ8は、図6に示されるが如き走査パルス
SPを発生しこれを行電極Y1〜Ynへと順次印加して行
く。ここで、上記走査パルスSPが印加された"行"と、
高電圧の画素データパルスが印加された"列"との交差部
の放電セルにのみ放電(選択消去放電)が生じ、その放
電セル内に残存していた壁電荷が選択的に消去される。
かかる選択消去放電により、上記一斉リセット行程Rc
にて発光セルの状態に初期化された放電セルは、非発光
セルに推移する。尚、上記高電圧の画素データパルスが
印加されなかった"列"に形成されている放電セルには放
電が生起されず、上記一斉リセット行程Rcにて初期化
された状態、つまり発光セルの状態を維持する。
【0024】かかる動作によれば、後述する維持発光行
程において発光状態が維持される発光セルと、消灯状態
のままの非発光セルとが画素データに応じて択一的に設
定され、いわゆる画素データの書き込みが為されるので
ある。尚、サブフィールドSF1の画素データ書込行程
Wc1においては、上記走査パルスSPを各行電極Yに印
加する直前に、第2サスティンドライバ8が図6に示さ
れるが如きプライミングパルスPPを行電極Yに印加す
る。かかるプライミングパルスPPの印加に応じてプラ
イミング放電が生じ、これにより、荷電粒子がPDP1
0の放電空間内に再形成される。よって、この荷電粒子
が再形成された直後に走査パルスSPが印加されること
になるので、選択消去放電が確実に生起されるようにな
り、画素データの書き込みミスが防止される。
【0025】次に、各サブフィールドにおける維持発光
行程Ic1〜Ic8各々では、第1サスティンドライバ7及
び第2サスティンドライバ8が、行電極X1〜Xn及びY
1〜Ynに対して図6に示されるように交互に維持パルス
IPX及びIPYを印加する。かかる維持パルスIPX
びIPYが交互に印加される度に、壁電荷が残留したま
まとなっている放電セル(すなわち、直前に実施された
上記画素データ書込行程Wcにおいて発光セルに設定さ
れた放電セル)は、発光を伴う維持放電を繰り返す。こ
の際、維持発光行程Ic1〜Ic8各々での維持放電による
発光回数は、各サブフィールドの重み付けに対応して設
定されている。
【0026】例えば、図5に示される駆動モード(A)に
よる発光駆動時には、 SF1(Ic1):6 SF2(Ic2):22 SF3(Ic3):40 SF4(Ic4):60 SF5(Ic5):80 SF6(Ic6):102 SF7(Ic7):126 SF8(Ic8):74 であり、駆動モード(B)による発光駆動時には、 SF1(Ic1):2 SF2(Ic2):12 SF3(Ic3):32 SF4(Ic4):48 SF5(Ic5):70 SF6(Ic6):92 SF7(Ic7):114 SF8(Ic8):140 となる。
【0027】尚、各サブフィールドSF1〜SF8各々
での発光期間比は、非線形(すなわち、逆ガンマ比率、
Y=X2.2)であり、これにより入力画素データDの非
線形特性(ガンマ特性)を補正するようにしている。図
5に示されるように、最後尾のサブフィールドSF8を
除く他のサブフィールドでの維持発光行程Ic1〜Ic7
々は、一斉維持発光行程I1と、走査維持発光行程I2
から構成されている。
【0028】一斉維持発光行程I1では、第1サスティ
ンドライバ7及び第2サスティンドライバ8が、上述し
た如き各サブフィールドSF毎の放電発光回数よりも1
回分少ない回数だけ、図6に示されるが如き維持パルス
IPX及びIPYを交互にかつ一斉に行電極X1〜Xn及び
1〜Ynに夫々印加する。一方、走査維持発光行程I2
では、第2サスティンドライバ8が、図5及び図6に示
されるように、次のサブフィールドの画素データ書込行
程Wcにおける各走査パルスSPの印加直前に、1回分
の維持放電を促す維持パルスIPYFを印加する。つま
り、維持パルスIPYFとは、図7に示されるが如き総発
光回数分だけ印加される維持パルスIPYの内の最終の
維持パルスのことであり、これが、走査パルスSPと同
様に行電極Y1〜Ynへと順次走査して印加されて、維持
発光行程Ic内での最後の1回分の維持放電を生起させ
るのである。
【0029】尚、維持パルスIPYFが行電極Yに印加さ
れると、荷電粒子がPDP10の放電空間内に形成され
るので、その直後に走査パルスSPを印加すると選択消
去放電が確実に生起されるようになり、画素データの書
き込みミスが防止される。すなわち、各維持発光行程I
c内において最後の1回分の放電発光を生起させる維持
パルスIPYFは、前述した如きプライミングパルスPP
の役目をも担うのである。
【0030】ここで、サブフィールドSF8における維
持発光行程Ic8では、第1サスティンドライバ7及び第
2サスティンドライバ8は、上述した如き各サブフィー
ルドSF毎の放電発光回数の分だけ、図6に示されるが
如き維持パルスIPX及びIPYを交互にかつ一斉に行電
極X1〜Xn及びY1〜Ynに夫々印加する。図7は、サブ
フィールドSF1〜SF8各々における一斉維持発光行
程I1及び走査維持発光行程I2での発光回数、並びに維
持発光行程Ic内での総発光回数とその発光輝度比を示
す図である。尚、図7(A)は、駆動モード(A)、すなわ
ち偶数フィールドでの発光駆動を行う場合の発光回数、
図7(B)は、すなわち、奇数フィールドでの発光駆動を
行う場合の発光回数を示すものである。
【0031】又、図5及び図6に示されるように、1フ
ィールド表示期間中の最後尾のサブフィールドSF8に
おいてのみで消去行程Eが実行される。かかる消去行程
Eでは、アドレスドライバ6が図6に示されるような消
去パルスAPを発生してこれを列電極D1-mの各々に印
加する。更に、かかる消去パルスAPの印加タイミング
と同時に、第2サスティンドライバ8が消去パルスEP
を発生してこれを行電極Y1〜Yn各々に印加する。これ
ら消去パルスAP及びEPの同時印加により、PDP1
0における全放電セル内において消去放電が生起され、
全ての放電セル内に残存している壁電荷が消滅する。
【0032】すなわち、かかる消去行程Eの実行によ
り、PDP10における全ての放電セルが非発光セルと
なるのである。図8は、図5及び図6に示される駆動に
より実施される発光駆動の全パターンを示す図である。
図8に示されるように、サブフィールドSF1〜SF8
の内の1つのサブフィールドでの画素データ書込行程W
cにおいてのみで、各放電セルに対して選択消去放電を
実施する(黒丸にて示す)。すなわち、一斉リセット行程
Rcの実行によってPDP10の全放電セル内に形成さ
れた壁電荷は、上記選択消去放電が実施されるまでの間
残留し、その間に存在するサブフィールドSF各々での
維持発光行程Icにおいて放電発光を行うのである(白
丸にて示す)。よって、各放電セルは、図8の黒丸に示
されるサブフィールドにおいて上記選択消去放電が為さ
れるまでの間、発光セルとなり、その間に存在するサブ
フィールド各々での維持発光行程Icにおいて、図7に
示されるが如き放電発光回数の分だけ発光を行ってその
発光状態を維持するのである。
【0033】以上の如く、図8に示される発光駆動パタ
ーンにおいては、各放電セルが発光セルから非発光セル
へと推移する回数は、1フィールド期間内において必ず
1回以下となるようにしている。すなわち、1フィール
ド期間内において一旦、非発光セルに設定した放電セル
を再び発光セルに復帰させるような発光駆動パターンを
禁止したのである。よって、画像表示に関与していない
にも拘わらず強い発光を伴う上記一斉リセット動作を図
5及び図6に示されるように1フィールド期間内におい
て1回だけ実施しておけば良いので、コントラストの低
下を抑えることが出来る。又、1フィールド期間内にお
いて実施する選択消去放電は、図8の黒丸にて示される
ように最高でも1回なので、その消費電力を抑えること
が可能となる。又、図5に示されるように、1フィール
ド期間内において、放電セルが発光状態にある期間(白
丸にて示す)と、非発光状態にある期間とが互いに反転
する発光パターンは存在しないので、偽輪郭を防止する
ことが出来る。
【0034】更に、本発明においては、図5及び図6に
示されるように、維持発光行程Ic内での最後の1回分
の維持放電を生起させる維持パルス(IPYF)を、走査パ
ルスSPと同様に走査して行電極Y1〜Ynへと順次印加
することにより、各走査パルスSPの直前に維持放電を
生起せしめるようにしている。この際、かかる維持放電
は画素データに応じた発光を伴いつつも、各放電セル内
に荷電粒子を形成させるので、前述した如きプライミン
グ放電と同様な役目を為す。よって、画素データに関与
しない発光を伴うプライミング放電を必要とせずとも、
画素データの書込が確実に為されるようになるので、プ
ライミング放電を独立して実施するものに比して画像表
示時のコントラストを向上させることが出来るのであ
る。
【0035】ここで、図8に示される発光駆動パターン
によると、偶数フィールドの表示期間では、図中の発光
輝度(A)に示されるが如き、 {0:3:14:34:64:104:155:218:255} なる発光輝度比からなる9階調の輝度を表現し得る発光
駆動が為され、奇数フィールドの表示期間では、図中の
発光輝度(B)に示されるが如き、 {0:1:7:23:47:82:128:185:255} なる発光輝度比からなる9階調の輝度を表現し得る発光
駆動が為される。
【0036】このように、各サブフィールドで実施すべ
き発光期間が互いに異なる2種類の9階調駆動をフィー
ルド(フレーム)毎に交互に実施することにより、視覚上
における表示階調数を、この9階調よりも増加させてい
るのである。更に、視覚上における表示階調数は時間方
向に積分すると9階調よりも増加する。従って、後述す
る多階調化処理によるディザ及び誤差拡散のパターンが
目立ちにくくなりS/N感が向上する。
【0037】図9は、図4に示されるデータ変換回路3
0の内部構成を示す図である。図9に示されるように、
データ変換回路30は、ABL回路31、第1データ変
換回路32、多階調化処理回路33及び第2データ変換
回路34で構成される。図9において、ABL(自動輝
度制御)回路31は、PDP10の画面上に表示される
画像の平均輝度が所定の輝度範囲内に収まるように、A
/D変換器1から順次供給されてくる各画素毎の画素デ
ータDに対して輝度レベルの調整を行い、この際得られ
た輝度調整画素データDBLを第1データ変換回路32に
供給する。
【0038】かかる輝度レベルの調整は、上述の如くサ
ブフィールドの発光回数の比を非線形に設定して逆ガン
マ補正を行う前に行われる。つまり、ABL回路31
は、画素データD(入力画素データ)に逆ガンマ補正を
施して得られた逆ガンマ変換画素データの平均輝度に応
じて、上記画素データDの輝度レベルを自動調整する。
これにより、輝度調整による表示品質の劣化を防止する
のである。
【0039】図10は、かかるABL回路31の内部構
成を示す図である。図10において、レベル調整回路3
10は、後述する平均輝度検出回路311によって求め
られた平均輝度に応じて画素データDのレベルを調整し
て得られた輝度調整画素データDBLを出力する。データ
変換回路312は、かかる輝度調整画素データDBLを図
11に示されるが如き非線形特性からなる逆ガンマ特性
(Y=X 2.2)に変換したものを逆ガンマ変換画素データD
rとして平均輝度レベル検出回路311に供給する。す
なわち、輝度調整画素データDBLに逆ガンマ補正処理を
施すことにより、ガンマ補正の解除された元の映像信号
に対応した画素データ(逆ガンマ変換画素データDr)
を復元するのである。平均輝度検出回路311は、かか
る逆ガンマ変換画素データDrの平均輝度を求め、これ
を上記レベル調整回路310に供給するのである。
【0040】更に、平均輝度検出回路311は、例えば
図12に示されるが如き輝度モード1〜4の中から、上
記平均輝度に応じた平均輝度にてPDP10を発光駆動
し得る輝度モードを選択し、この選択した輝度モードを
示す輝度モード信号LCを駆動制御回路2に供給する。
尚、平均輝度検出回路311は、偶数フィールドに対す
る駆動表示を行う場合には図12の駆動モード(A)、奇
数フィールドに対する駆動表示を行う場合には図12の
駆動モード(B)を用いて、上述した如き輝度モードの選
択を行う。ここで、駆動制御回路2は、かかる図12に
示されるが如き輝度モード信号LCにしたがって、図4
に示されるサブフィールドSF1〜SF8各々の維持発
光行程Ic1〜Ic8において発光維持すべき期間、すなわ
ち維持パルスIPの印加回数を設定する。
【0041】この際、図7に示されている各サブフィー
ルドでの発光回数は、輝度モード1が設定された際にお
ける発光回数を示すものであり、仮に輝度モード2が設
定された場合には、偶数フィールド時には、 SF1:12 SF2:44 SF3:80 SF4:120 SF5:160 SF6:204 SF7:252 SF8:148 奇数フィールド時には、 SF1:4 SF2:24 SF3:64 SF4:96 SF5:140 SF6:184 SF7:228 SF8:280 なる発光回数にて各サブフィールドでの発光駆動が実施
される。
【0042】尚、かかる発光駆動においても、各サブフ
ィールドSF1〜SF8各々での発光回数の比が非線形
(すなわち、逆ガンマ比率、Y=X2.2)に設定されてお
り、これにより入力画素データDの非線形特性(ガンマ
特性)が補正される。ここで、図9における第1データ
変換回路32は、上記ABL回路31から供給された8
ビット(0〜255)で256階調の輝度調整画素デー
タDBLを、8ビット(0〜128)の変換画素データH
pに変換して多階調化処理回路33に供給する。
【0043】図13は、かかる第1データ変換回路32
の内部構成を示す図である。図13において、データ変
換回路321は、上記輝度調整画素データDBLを図14
に示されるが如き変換特性に基づいて8ビット(0〜1
28)の変換画素データAに変換してこれをセレクタ3
22に供給する。データ変換回路323は、上記輝度調
整画素データDBLを図15に示されるが如き変換特性に
基づいて8ビット(0〜128)の変換画素データBに
変換してこれをセレクタ322に供給する。尚、具体的
には、データ変換回路321及び323各々は、上記図
14及び図15に示される変換特性に基づく図16及び
図17に示されるが如き変換テーブルに従って、輝度調
整画素データDBLを変換画素データA及びBに変換す
る。セレクタ322は、これら変換画素データA及びB
の内から、変換特性選択信号の論理レベルに応じた方を
択一的に選択し、これを変換画素データHDpとして出
力する。かかる変換特性選択信号は、図4に示される駆
動制御回路2から供給されるもので、入力画素データD
の垂直同期タイミングに応じて論理レベル"1"から"
0"、又は"0"から"1"へと推移する信号である。ここ
で、図14の変換特性と図5の駆動モード(B)、図1
5の変換特性と図5の駆動モード(A)は、対となって
いる。つまり、セレクタ322は、図5の駆動モード
(A)が設定されるフィールド(偶数フィールド)で
は、変換画素データBを選択し、図5の駆動モード
(B)が設定されるフィールド(奇数フィールド)で
は、変換画素データAを選択し、これを変換画素データ
HDPとして出力するのである。尚、上記変換特性は、
入力画素データのビット数、及び後述する多階調化によ
る圧縮ビット数、並びに表示階調数に応じて設定され
る。このように、後述する多階調化処理回路33の前段
に第1データ変換回路32を設けて、表示階調数、多階
調化による圧縮ビット数に合わせた変換を施し、これに
より輝度調整画素データD BLを上位ビット群(多階調化
画素データに対応)と下位ビット群(切り捨てられるデ
ータ:誤差データ)をビット境界で切り分け、この信号
に基づいて多階調化処理を行うようになっている。これ
により、多階調化処理による輝度飽和の発生及び表示階
調がビット境界にない場合に生じる表示特性の平坦部の
発生(すなわち、階調歪みの発生)を防止する。
【0044】図13に示される構成により、第1データ
変換回路32は、上記ABL回路31から供給された8
ビット(0〜255)の輝度調整画素データDBLを、1
フィールド(フレーム)毎にその変換特性(図14、図1
5)を切り換えつつ8ビット(0〜128)の変換画素
データHDpに変換して多階調化処理回路33に供給す
る。
【0045】図18は、かかる多階調化処理回路33の
内部構成を示す図である。図18に示されるが如く、多
階調化処理回路33は、誤差拡散処理回路330及びデ
ィザ処理回路350から構成される。先ず、誤差拡散処
理回路330におけるデータ分離回路331は、上記第
1データ変換回路32から供給された8ビットの変換画
素データHDP中の下位2ビット分を誤差データ、上位
6ビット分を表示データとして分離する。加算器332
は、かかる誤差データとしての変換画素データHDP
の下位2ビット分と、遅延回路334からの遅延出力
と、係数乗算器335の乗算出力とを加算して得た加算
値を遅延回路336に供給する。遅延回路336は、加
算器332から供給された加算値を、画素データのクロ
ック周期と同一の時間を有する遅延時間Dだけ遅らせ、
これを遅延加算信号AD1として上記係数乗算器335
及び遅延回路337に夫々供給する。係数乗算器335
は、上記遅延加算信号AD1に所定係数値K1(例えば、"
7/16")を乗算して得られた乗算結果を上記加算器332
に供給する。遅延回路337は、上記遅延加算信号AD
1を更に(1水平走査期間−上記遅延時間D×4)なる時
間だけ遅延させたものを遅延加算信号AD2として遅延
回路338に供給する。遅延回路338は、かかる遅延
加算信号AD2を更に上記遅延時間Dだけ遅延させたも
のを遅延加算信号AD3として係数乗算器339に供給
する。又、遅延回路338は、かかる遅延加算信号AD
2を更に上記遅延時間D×2なる時間分だけ遅延させた
ものを遅延加算信号AD4として係数乗算器340に供
給する。更に、遅延回路338は、かかる遅延加算信号
AD2を上記遅延時間D×3なる時間分だけ遅延させた
ものを遅延加算信号AD5として係数乗算器341に供
給する。係数乗算器339は、上記遅延加算信号AD3
に所定係数値K2(例えば、"3/16")を乗算して得られた
乗算結果を加算器342に供給する。係数乗算器340
は、上記遅延加算信号AD4に所定係数値K3(例えば、"
5/16")を乗算して得られた乗算結果を加算器342に供
給する。係数乗算器341は、上記遅延加算信号AD5
に所定係数値K4(例えば、"1/16")を乗算して得られた
乗算結果を加算器342に供給する。加算器342は、
上記係数乗算器339、340及び341各々から供給
された乗算結果を加算して得られた加算信号を上記遅延
回路334に供給する。遅延回路334は、かかる加算
信号を上記遅延時間Dなる時間分だけ遅延させて上記加
算器332に供給する。加算器332は、上記誤差デー
タ(変換画素データHDP中の下位2ビット分)と、遅延
回路334からの遅延出力と、係数乗算器335の乗算
出力とを加算し、この際、桁上げがない場合には論理レ
ベル"0"、桁上げがある場合には論理レベル"1"のキャ
リアウト信号COを発生して加算器333に供給する。
加算器333は、上記表示データ(変換画素データHDP
中の上位6ビット分)に、上記キャリアウト信号COを加
算したものを6ビットの誤差拡散処理画素データEDと
して出力する。
【0046】以下に、かかる構成からなる誤差拡散処理
回路330の動作について説明する。例えば、図19に
示されるが如きPDP10の画素G(j,k)に対応した誤
差拡散処理画素データEDを求める場合、先ず、かかる
画素G(j,k)の左横の画素G(j,k-1)、左斜め上の画素G
(j-1,k-1)、真上の画素G(j-1,k)、及び右斜め上の画素
G(j-1,k+1)各々に対応した各誤差データ、すなわち、 画素G(j,k-1)に対応した誤差データ:遅延加算信号A
1 画素G(j-1,k+1)に対応した誤差データ:遅延加算信号
AD3 画素G(j-1,k)に対応した誤差データ:遅延加算信号A
4 画素G(j-1,k-1)に対応した誤差データ:遅延加算信号
AD5 各々を、上述した如き所定の係数値K1〜K4をもって重
み付け加算する。次に、この加算結果に、変換画素デー
タHDPの下位2ビット分、すなわち画素G(j,k)に対応
した誤差データを加算し、この際得られた1ビット分の
キャリアウト信号COを変換画素データHDP中の上位6
ビット分、すなわち画素G(j,k)に対応した表示データ
に加算したものを誤差拡散処理画素データEDとする。
【0047】誤差拡散処理回路330は、かかる構成に
より、変換画素データHDP中の上位6ビット分を表示
データ、残りの下位2ビット分を誤差データとして捉
え、周辺画素{G(j,k-1)、G(j-1,k+1)、G(j-1,k)、
G(j-1,k-1)}各々での誤差データを重み付け加算した
ものを、上記表示データに反映させるようにしている。
この動作により、原画素{G(j,k)}における下位2ビ
ット分の輝度が上記周辺画素により擬似的に表現され、
それ故に8ビットよりも少ないビット数、すなわち6ビ
ット分の表示データにて、上記8ビット分の画素データ
と同等の輝度階調表現が可能になるのである。
【0048】尚、この誤差拡散の係数値が各画素に対し
て一定に加算されていると、誤差拡散パターンによるノ
イズが視覚的に確認される場合があり画質を損なってし
まう。そこで、後述するディザ係数の場合と同様に4つ
の画素各々に割り当てるべき誤差拡散の係数K1〜K4
1フィールド毎に変更するようにしても良い。ディザ処
理回路350は、かかる誤差拡散処理回路330から供
給された誤差拡散処理画素データEDにディザ処理を施
すことにより、6ビットの誤差拡散処理画素データED
と同等な輝度階調レベルを維持しつつもビット数を更に
4ビットに減らした多階調化処理画素データDSを生成
する。尚、かかるディザ処理では、隣接する複数個の画
素により1つの中間表示レベルを表現するものである。
例えば、8ビットの画素データの内の上位6ビットの画
素データを用いて8ビット相当の階調表示を行う場合、
左右、上下に互いに隣接する4つの画素を1組とし、こ
の1組の各画素に対応した画素データ各々に、互いに異
なる係数値からなる4つのディザ係数a〜dを夫々割り
当てて加算する。かかるディザ処理によれば、4画素で
4つの異なる中間表示レベルの組み合わせが発生するこ
とになる。よって、例え画素データのビット数が6ビッ
トであっても、表現出来る輝度階調レベルは4倍、すな
わち、8ビット相当の中間調表示が可能となるのであ
る。
【0049】しかしながら、ディザ係数a〜dなるディ
ザパターンが各画素に対して一定に加算されていると、
このディザパターンによるノイズが視覚的に確認される
場合があり画質を損なってしまう。そこで、ディザ処理
回路350においては、4つの画素各々に割り当てるべ
き上記ディザ係数a〜dを1フィールド毎に変更するよ
うにしている。
【0050】図20は、かかるディザ処理回路350の
内部構成を示す図である。図20において、ディザ係数
発生回路352は、互いに隣接する4つの画素毎に4つ
のディザ係数a、b、c、dを発生してこれらを順次加
算器351に供給する。例えば、図21に示されるよう
に、第j行に対応した画素G(j,k)及び画素G(j,k+1)、
第(j+1)行に対応した画素G(j+1,k)及び画素G(j+1,k+
1)なる4つの画素各々に対応した4つのディザ係数a、
b、c、dを発生する。この際、ディザ係数発生回路3
52は、これら4つの画素各々に割り当てるべき上記デ
ィザ係数a〜dを図21に示されるように1フィールド
毎に変更して行く。
【0051】すなわち、最初の第1フィールドにおいて
は、 画素G(j,k) :ディザ係数a 画素G(j,k+1) :ディザ係数b 画素G(j+1,k) :ディザ係数c 画素G(j+1,k+1):ディザ係数d 次の第2フィールドにおいては、 画素G(j,k) :ディザ係数b 画素G(j,k+1) :ディザ係数a 画素G(j+1,k) :ディザ係数d 画素G(j+1,k+1):ディザ係数c 次の第3フィールドにおいては、 画素G(j,k) :ディザ係数d 画素G(j,k+1) :ディザ係数c 画素G(j+1,k) :ディザ係数b 画素G(j+1,k+1):ディザ係数a そして、第4フィールドにおいては、 画素G(j,k) :ディザ係数c 画素G(j,k+1) :ディザ係数d 画素G(j+1,k) :ディザ係数a 画素G(j+1,k+1):ディザ係数b の如き割り当てにてディザ係数a〜dを循環して繰り返
し発生し、これを加算器351に供給する。ディザ係数
発生回路352は、上述した如き第1フィールド〜第4
フィールドの動作を繰り返し実行する。すなわち、かか
る第4フィールドでのディザ係数発生動作が終了した
ら、再び、上記第1フィールドの動作に戻って、前述し
た動作を繰り返すのである。加算器351は、上記誤差
拡散処理回路330から供給されてくる上記画素G(j,
k)、画素G(j,k+1)、画素G(j+1,k)、及び画素G(j+1,k
+1)各々に対応した誤差拡散処理画素データED各々
に、上述の如く各フィールド毎に割り当てられたディザ
係数a〜dを夫々加算し、この際得られたディザ加算画
素データを上位ビット抽出回路353に供給する。
【0052】例えば、図21に示される第1フィールド
においては、 画素G(j,k)に対応した誤差拡散処理画素データED+
ディザ係数a、 画素G(j,k+1)に対応した誤差拡散処理画素データED
+ディザ係数b、 画素G(j+1,k)に対応した誤差拡散処理画素データED
+ディザ係数c、 画素G(j+1,k+1)に対応した誤差拡散処理画素データE
D+ディザ係数d の各々をディザ加算画素データとして上位ビット抽出回
路353に順次供給して行くのである。上位ビット抽出
回路353は、かかるディザ加算画素データの上位4ビ
ット分までを抽出し、これを多階調化画素データDS
して出力する。
【0053】このように、図20に示されるディザ処理
回路350は、4つの画素各々に対応させて割り当てる
べき上記ディザ係数a〜dを1フィールド毎に変更して
行くことにより、ディザパターンによる視覚的ノイズを
低減させつつも視覚的に多階調化した4ビット(0〜7)
の多階調化画素データDSを求め、これを第2データ変
換回路34に供給するのである。
【0054】第2データ変換回路34は、かかる多階調
化画素データDSを図22に示されるが如き変換テーブ
ルに従ってサブフィールドSF1〜SF8各々に対応し
た第1〜第8ビットからなる変換画素データ(表示画素
データ)HDに変換する。尚、図22において、変換画
素データHDにおける第1〜第8ビットの内の論理レベ
ル"1"のビットは、そのビットに対応したサブフィール
ドSFでの画素データ書込行程Wcにおいて選択消去放
電を実施させることを示すものである(黒丸にて示す)。
【0055】かかる変換画素データHDは、図4に示さ
れるように、メモリ4を介してアドレスドライバ6に供
給される。この際、変換画素データHDの形態は、図2
2に示されるが如き9パターンの内のいずれか1つとな
る。アドレスドライバ6は、上記変換画素データHD中
の第1〜第8ビット各々をサブフィールドSF1〜8各
々に割り当て、そのビット論理が論理レベル"1"である
場合に限り、該当するサブフィールドでの画素データ書
込行程Wcにおいて高電圧の画素データパルスを発生
し、これをPDP10の列電極Dに印加する。これによ
り、上記選択消去放電が生起されるのである。よって、
各放電セルは、図22の黒丸に示されるサブフィールド
において上記選択消去放電が為されるまでの間、発光セ
ルとなり、その間に存在する連続したサブフィールド各
々での維持発光行程Icにおいて、図7に示されるが如
き放電発光回数の分だけ発光を行う。
【0056】これにより、偶数フィールド(フレーム)表
示期間中は、図22の発光輝度(A)に示されるように、 {0:3:14:34:64:104:155:218:255} なる9階調の発光駆動が為され、奇数フィールド(フレ
ーム)表示期間中は、図22の発光輝度(B)に示される
ように、 {0:1:7:23:47:82:128:185:255} なる9階調の発光駆動が為されるのである。
【0057】上述の2種類の9階調の発光輝度(表示輝
度レベル)と入力画素データDとの関係を図示すると図
23のようになる。図において、−■−は駆動モード
(A)、−◆−は駆動モード(B)の場合の入力画素デ
ータDと表示輝度レベルの関係を示す。この図から、1
フィールド(フレーム)毎に駆動パターン、すなわち、
各サブフィールドの維持発光行程Icにおける発光回数
(維持パルスの数)を変更することにより、一方の駆動
モードで表現される階調レベルの間に他方の駆動モード
で表現される階調レベルが入るように設定されることが
わかる。従って、時間方向の積分効果により、視覚上に
おける表示階調数は9階調よりも増加し、階調表現力が
向上する。
【0058】また、隣り合う階調レベルの間の値、例え
ば、駆動モード(A)における発光輝度"3”と発光輝
度"14”の間の値(入力画素データDの下位4ビット
分に相当するレベル)は、上述の誤差拡散、ディザ等の
多階調化処理により表現される。尚、誤差拡散、ディザ
等の多階調化処理を行う際に、元の表示階調数が少ない
と、多階調化処理のパターンが目立ち、S/N感が劣化
するが、上述のように発光駆動パターンを1フィールド
(フレーム)毎に変更することにより、視覚上における
表示階調数が増加するため多階調化処理のパターンが目
立ちにくくなり、S/N感が向上する。又、図23から
各サブフィールドの維持発光行程Icにおける発光回数
比を逆ガンマ比率に設定することにより、入力画素デー
タDが逆ガンマ補正されることがわかる。
【0059】以上のように、駆動モード(A)及び駆動
モード(B)の階調数は、上述した如く9階調であるも
のの、上述の1フィールド(フレーム)毎に発光駆動パ
ターンを変更する手法と多階調化処理との組合わせによ
り、視覚上における多階調表現は、256階調相当とな
る。尚、上記実施例においては、画素データの書込方法
として、1フィールドの先頭において予め各放電セルに
壁電荷を形成させて全放電セルを発光セルに設定してお
き、画素データに応じて選択的にその壁電荷を消去する
ことにより画素データの書込を為す、いわゆる選択消去
アドレス法を採用した場合について述べた。
【0060】しかしながら、本発明は、画素データの書
込方法として、画素データに応じて選択的に壁電荷を形
成するようにした、いわゆる選択書込アドレス法を採用
した場合についても同様に適用可能である。図24は、
この選択書込アドレス法を採用した場合における発光駆
動フォーマットを示す図である。
【0061】又、図25は、かかる図24に示される発
光駆動フォーマットに基づいてPDP10の列電極D1
〜Dm、行電極X1〜Xn及びY1〜Ynに印加される各種
駆動パルスの印加タイミングを示す図である。更に、図
26は、かかる選択書込アドレス法を採用した場合に第
2データ変換回路34において用いられる変換テーブ
ル、及び1フィールド期間内で実施される発光駆動の全
パターンを示す図である。
【0062】図25に示されるように、上記選択書込ア
ドレス法を採用した場合には、先ず、先頭のサブフィー
ルドSF8での一斉リセット行程Rcにおいて、第1サ
スティンドライバ7及び第2サスティンドライバ8は、
PDP10の行電極X及びYに夫々リセットパルスRP
x及びRPYを同時に印加する。これにより、PDP10
中の全ての放電セルをリセット放電せしめ、各放電セル
内に強制的に壁電荷を形成させる(R1)。その直後
に、第1サスティンドライバ7は、消去パルスEPをP
DP10の行電極X1〜Xnに一斉に印加することによ
り、全放電セル内に形成された上記壁電荷を消去させる
消去放電を生起せしめる(R2)。すなわち、図25に
示される一斉リセット行程Rcの実行によれば、PDP
10における全ての放電セルは、非発光セルの状態に初
期化されるのである。
【0063】図25における各画素データ書込行程Wc
では、走査パルスSPが印加された"行"と、高電圧の画
素データパルスが印加された"列"との交差部の放電セル
にのみ放電(選択書込放電)が生じ、その放電セル内に選
択的に壁電荷が形成される。かかる選択書込放電によ
り、上記一斉リセット行程Rcにて非発光セルの状態に
初期化された放電セルは、発光セルに推移する。尚、上
記高電圧の画素データパルスが印加されなかった"列"に
形成されている放電セルには放電が生起されず、上記一
斉リセット行程Rcにて初期化された状態、つまり非発
光セルの状態を維持する。
【0064】すなわち、画素データ書込行程Wcの実行
により、後述する維持発光行程において発光状態が維持
される発光セルと、消灯状態のままの非発光セルとが、
画素データに応じて択一的に設定され、いわゆる各放電
セルに対する画素データの書き込みが為されるのであ
る。図25における各維持発光行程Icは、走査維持発
光行程I0と、一斉維持発光行程I1とから構成されてい
る。
【0065】走査維持発光行程I0では、第2サスティ
ンドライバ8が上記走査パルスSP各々の印加直後に、
1回分の維持放電を促す維持パルスIPYSを印加する。
つまり、維持パルスIPYSとは、図27に示されるが如
き各サブフィールド毎の総発光回数の分だけ印加する維
持パルスIPYの内の第1番目の維持パルスのことであ
り、これが、走査パルスSPと同様に行電極Y1〜Yn
と順次走査して印加されて、維持発光行程Ic内での最
初の1回分の維持放電を生起させるのである。
【0066】一斉維持発光行程I1では、第1サスティ
ンドライバ7及び第2サスティンドライバ8が、図27
に示されるが如き各サブフィールド毎の総発光回数より
も1回分少ない回数だけ、図25に示されるように、維
持パルスIPX及びIPYを交互にかつ一斉に行電極X1
〜Xn及びY1〜Ynに夫々印加する。ここで、かかる選
択書込アドレス法による発光駆動を実施する場合には、
図26に示されるように、変換画素データHDにおける
論理レベル"1"のビットに対応したサブフィールドSF
においてのみで選択書込放電を実施する(黒丸にて示
す)。この際、先頭のサブフィールドSF8からこの選
択書込放電が実施されまでの間に存在するサブフィール
ドSFでは非発光状態が維持され、この選択書込放電が
実施されたサブフィールドSF(黒丸にて示す)及びそれ
以降に存在するサブフィールドSF(白丸にて示す)にお
いて発光状態が維持される。
【0067】図28は、上記選択書込アドレス法を採用
した場合における発光駆動フォーマットの他の一例を示
す図である。図28に示される駆動においては、各維持
発光行程Icを、走査維持発光行程I0、一斉維持発光行
程I1、及び走査維持発光行程I2なる3行程により構成
している。
【0068】先ず、走査維持発光行程I0では、第2サ
スティンドライバ8が、上記走査パルスSP各々の印加
直後に、1回分の維持放電を促す維持パルスIPYSを印
加する。つまり、維持パルスIPYSとは、図29に示さ
れるが如く各サブフィールド毎の総発光回数の分だけ印
加する維持パルスIPYの内の第1番目の維持パルスの
ことであり、これが、走査パルスSPと同様に行電極Y
1〜Ynへと順次走査して印加されて、維持発光行程Ic
内での最初の1回分の維持放電を生起させるのである。
【0069】次に、一斉維持発光行程I1では、第1サ
スティンドライバ7及び第2サスティンドライバ8が、
図29に示されるが如き各サブフィールド毎の総発光回
数よりも2回分少ない回数だけ、維持パルスIPX及び
IPYを交互にかつ一斉に行電極X1〜Xn及びY1〜Yn
に夫々印加する。最後の走査維持発光行程I2では、第
2サスティンドライバ8が、各走査パルスSPの印加直
前に、1回分の維持放電を促す維持パルスIPYFを印加
する。つまり、維持パルスIPYFとは、図29に示され
るが如き総発光回数分だけ印加される維持パルスIPY
の内の最終の維持パルスのことであり、これが、走査パ
ルスSPと同様に行電極Y1〜Ynへと順次走査して印加
されて、維持発光行程Ic内での最後の1回分の維持放
電を生起させるのである。
【0070】すなわち、図28に示される駆動では、図
29に示される総発光回数(各サブフィールド毎の)分だ
け印加すべき維持パルスIPYの内の、最初の1回分の
維持パルス(IPYS)を図25の如く各走査パルスSPの
直後に走査して印加し、最後の1回分の維持パルス(I
YF)を図6の如く各走査パルスSPの直前に走査して
印加するようにしたのである。この際、図28の駆動に
おいても前述した如き動作と同様に、図28(A)に示さ
れるが如き駆動モード(A)に基づく発光駆動と、図28
(B)に示されるが如き駆動モード(B)に基づく発光駆動
とを、フィールド(フレーム)毎に交互に切り換えながら
実行することにより、視覚上における輝度階調数を増加
している。
【0071】尚、上記図5、図6、図24、図25及び
図28においては、PDP10の全放電セルを一斉に初
期化する一斉リセット行程Rcを1フィールド期間内に
1回だけ実行する場合の動作について説明したが、一斉
リセット行程Rcを2回実行する場合にも同様に適用可
能である。図30は、かかる点に鑑みて為された発光駆
動フォーマットを示す図である。
【0072】図30に示される発光駆動フォーマットに
おいては、1フィールド期間をサブフィールドSF1〜
SF6なる6個のサブフィールドに分割し、これらの内
のSF1〜SF3にて第1サブフィールド群、SF4〜
SF6にて第2サブフィールド群を夫々形成する。この
際、これら第1及び第2サブフィールド群各々の先頭の
サブフィールド、つまり、サブフィールドSF1及びS
F4にて前述した如き一斉リセット行程Rcを実行し、
第1及び第2サブフィールド群各々の最後尾のサブフィ
ールド、つまり、サブフィールドSF3及びSF6にて
消去行程Eを実行する。又、各サブフィールドでは、画
素データの書き込みを行って発光セル及び非発光セルの
設定を行う画素データ書込行程Wcと、上記発光セルに
対してのみ図31の総発光回数にて示される数だけ維持
放電を生起させてその発光状態を維持する維持発光行程
Icとを実行する。この際、第1サブフィールド群の内
のサブフィールドSF1及びSF2、並びに第2サブフ
ィールド群の内のサブフィールドSF4及びSF5各々
での維持発光行程Icは、一斉維持発光行程I1と、走
査維持発光行程I2とからなる2行程により構成されて
いる。
【0073】一斉維持発光行程I1では、第1サスティ
ンドライバ7及び第2サスティンドライバ8が、図31
に示されるように、各サブフィールド毎の総発光回数よ
りも1回分少ない回数だけ、維持パルスIPX及びIPY
を交互にかつ一斉に行電極X 1〜Xn及びY1〜Ynに夫々
印加する。一方、走査維持発光行程I2では、図30に
示されるように、次のサブフィールドの画素データ書込
行程Wcにおける各走査パルスSPの印加直前に、1回
分の維持放電を促す維持パルスIPYFを印加する。
【0074】図32は、図30に示される発光駆動フォ
ーマットに基づいて実行する発光駆動の全パターンを示
す図である。図32に示されるように、多階調化処理回
路33から出力された4ビットの多階調化画素データD
Sに応じて、16通り(16階調)の発光駆動が為され
る。尚、図中の黒丸は、そのサブフィールドの画素デー
タ書込行程Wcにおいて選択消去放電が生起されること
を示し、白丸は、そのサブフィールドの維持発光行程I
cにおいて維持放電発光が実施されることを示す。
【0075】以上の如く、本発明は、各維持発光行程I
c内において維持放電を生起させる複数の維持パルスの
内の最後の1回分を、次のサブフィールドにおける走査
パルスSP各々の直前に印加するようにしている。かか
る維持放電により、各放電セル内には荷電粒子が再形成
されるので、画素データの書き込みを担う選択消去放電
が確実に生起され、画素データ書込が正しく為されるよ
うになる。この際、上記維持放電は、本来、画素データ
に関与した発光を行うものである為、プライミング放電
を独立して実行する場合に比して、画像のコントラスト
を向上させることが出来る。
【0076】尚、画素データの書き込みを確実にする方
法としては、上述の如く走査パルスSPの直前に維持放
電を生起させる代わりに、1フィールド内で、同一の画
素データ書込みを再度実行する方法がある。図33及び
図34は、かかる点に鑑みて為された発光駆動パターン
を示す図である。尚、図33は、選択消去アドレス法を
採用した際に得られる多階調化処理画素データDSの全
パターンと発光駆動パターンとの対応関係を示し、図3
4は、選択書込アドレス法を採用した際に得られる多階
調化処理画素データDSの全パターンと発光駆動パター
ンとの対応関係を示している。
【0077】又、図33及び図34に示されている"*"
は、論理レベル"1"又は"0"のいずれでも良いことを示
し、三角印は、かかる"*"が論理レベル"1"である場合
に限りそのサブフィールドの画素データ書込行程Wcに
おいて選択消去(書込)放電を行うことを示している。要
するに、初回の選択消去(書込)放電では画素データの書
込を失敗する恐れがあるので、それ以降に存在するサブ
フィールドの内の少なくとも1つで、再度、選択消去
(書込)放電を行って、画素データの書込を確実にするの
である。上述の実施形態では、走査維持発光放電がプラ
イミング放電を兼ねる例を示したが、走査維持発光放電
が走査選択消去(書込)放電を兼ねるように構成しても良
い。この際、選択消去アドレス法を採用した場合には、
上記選択消去放電自体が、その直前のサブフィールドの
維持発光行程Icにおいて実施すべき維持発光の回数の
内の1回分の発光を担っている。又、選択書込アドレス
法を採用した場合には、上記選択書込放電自体が、その
サブフィールドの維持発光行程Icにおいて実施すべき
維持発光の回数の内の1回分の発光を担っている。よっ
て、選択消去アドレス法に基づく駆動を行う場合には、
選択消去放電を行うサブフィールド(すなわち、その画
素データ書込行程Wcにおいて走査パルスSPと同時に
高電圧の画素データパルスが印加されるサブフィール
ド)の直前のサブフィールドでの維持発光行程Icにて実
行する維持発光の総発光回数(図7に示される総発光回
数)を1回分だけ減らすことができる。一方、選択書込
アドレス法に基づく駆動を行う場合には、選択書込放電
を行うサブフィールドでの維持発光行程Icにて実行す
る維持発光の総発光回数(図7に示される総発光回数)
を1回分だけ減らすことができる。
【0078】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によるプラズ
マディスプレイの駆動方法によれば、コントラストの向
上を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラズマディスプレイ装置の概略構成を示す図
である。
【図2】16階調の中間調表示を実施する為の従来の発
光駆動フォーマットを示す図である。
【図3】PDP10に印加される従来の駆動パルスの印
加タイミングの一例を示す図である。
【図4】本発明による駆動方法に従ってプラズマディス
プレイパネルを駆動するプラズマディスプレイ装置の概
略構成を示す図である。
【図5】本発明の駆動方法に基づく発光駆動フォーマッ
トを示す図である。
【図6】図5に示される発光駆動フォーマットに基づい
てPDP10に印加される駆動パルスの印加タイミング
を示す図である。
【図7】サブフィールド毎の維持放電発光回数を示す図
である。
【図8】発光駆動パターンの一例を示す図である。
【図9】データ変換回路30の内部構成を示す図であ
る。
【図10】ABL回路31の内部構成を示す図である。
【図11】データ変換回路312における変換特性を示
す図である。
【図12】輝度モードと各サブフィールド毎の維持発光
回数との対応関係を示す図である。
【図13】第1データ変換回路32の内部構成を示す図
である。
【図14】第1データ変換回路32における第1の変換
特性を示す図である。
【図15】第1データ変換回路32における第2の変換
特性を示す図である。
【図16】図14及び図15に示される変換特性に基づ
く変換テーブルを示す図である。
【図17】図14及び図15に示される変換特性に基づ
く変換テーブルを示す図である。
【図18】多階調化処理回路33の内部構成を示す図で
ある。
【図19】誤差拡散処理回路330の動作を説明する為
の図である。
【図20】ディザ処理回路350の内部構成を示す図で
ある。
【図21】ディザ処理回路350の動作を説明する為の
図である。
【図22】図5に示される発光駆動フォーマットに基づ
いて実施される発光駆動の全パターンと、この発光駆動
を実施する際に第2データ変換回路34で用いられる変
換テーブルの一例を示す図である。
【図23】2種類の9階調の発光輝度(表示輝度レベ
ル)と入力画素データDとの関係を示す図である。
【図24】選択書込アドレス法を採用した場合の発光駆
動フォーマットを示す図である。
【図25】選択書込アドレス法を採用した際にPDP1
0に印加される各種駆動パルスの印加タイミングを示す
図である。
【図26】選択書込アドレス法を採用した場合における
発光駆動の全パターンと、この発光駆動を実施する際に
第2データ変換回路34で用いられる変換テーブルの一
例を示す図である。
【図27】選択書込アドレス法を採用した場合における
サブフィールド毎の維持放電発光回数を示す図である。
【図28】選択書込アドレス法を採用した場合の発光駆
動フォーマットの他の一例を示す図である。
【図29】図28に示される発光駆動フォーマットを採
用した場合におけるサブフィールド毎の維持放電発光回
数を示す図である。
【図30】一斉リセット行程Rcを1フィールド期間内
に2回実行する際の発光駆動フォーマットを示す図であ
る。
【図31】図30に示される発光駆動フォーマットを採
用した場合におけるサブフィールド毎の維持放電発光回
数を示す図である。
【図32】図30に示される発光駆動フォーマットに基
づく発光駆動パターンの一例を示す図である。
【図33】選択消去アドレス法を採用した際の発光駆動
パターンの他の一例を示す図である。
【図34】選択書込アドレス法を採用した際の発光駆動
パターンの他の一例を示す図である。
【主要部分の符号の説明】
2 駆動制御回路 6 アドレスドライバ 7 第1サスティンドライバ 8 第2サスティンドライバ 10 PDP 30 データ変換回路 31 ABL回路 32 第1データ変換回路 33 多階調化処理回路 34 第2データ変換回路 330 誤差拡散処理回路 350 ディザ処理回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 641 G09G 3/20 641Q

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査ライン毎に配列された複数の行電極
    と前記行電極に交叉して配列された複数の列電極との各
    交点にて1画素に対応した放電セルを形成しているプラ
    ズマディスプレイパネルの駆動方法であって、 1フィールドの表示期間を複数のサブフィールドに分割
    し前記サブフィールドの内の連続配置された少なくとも
    2つのサブフィールドをサブフィールド群とし、 前記サブフィールド群の先頭の前記サブフィールドにお
    いてのみで全ての前記放電セルを発光セル又は非発光セ
    ルのいずれか一方の状態に初期化するリセット放電を生
    起せしめるリセット行程を実行し、 前記サブフィールド群内のいずれか1のサブフィールド
    において前記走査ライン毎に順次走査しつつ前記放電セ
    ル各々を画素データに応じて前記非発光セル又は前記発
    光セルのいずれか一方に選択的に設定する放電を生起せ
    しめる画素データ書込行程を実行し、 前記サブフィールド群内のサブフィールドの各々におい
    て前記発光セルのみを前記サブフィールドの重み付けに
    対応した発光回数だけ維持発光放電せしめる維持発光行
    程を実行し、 前記維持発光行程は、 全ての前記発光セルを一斉に維持発光放電せしめる一斉
    維持発光行程と、 前記発光セル各々を前記走査ライン毎に順次走査しつつ
    維持発光放電せしめる走査維持発光行程と、からなるこ
    とを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方
    法。
  2. 【請求項2】 前記サブフィールド群における最後尾の
    前記サブフィールドにおいてのみで全ての前記放電セル
    を前記非発光セルの状態にする放電を生起させる消去行
    程を設けたことを特徴とする請求項1記載のプラズマデ
    ィスプレイパネルの駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記リセット行程では、前記リセット放
    電にて全ての前記放電セル内に壁電荷を形成せしめるこ
    とにより全ての前記放電セルを前記発光セルの状態に初
    期化し、 前記画素データ書込行程では、前記画素データに応じて
    前記放電セルを選択的に選択消去放電せしめて前記壁電
    荷を消去することにより前記放電セルを前記非発光セル
    に設定することを特徴とする請求項1記載のプラズマデ
    ィスプレイパネルの駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記走査維持発光行程による維持発光放
    電は、前記画素データ書込行程による前記選択消去放電
    の直前に生起せしめることを特徴とする請求項3記載の
    プラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  5. 【請求項5】 前記走査維持発光行程による維持発光放
    電は、前記選択消去放電に対するプライミング放電を兼
    ねていることを特徴とする請求項4記載のプラズマディ
    スプレイパネルの駆動方法。
  6. 【請求項6】 前記リセット行程では、前記リセット放
    電にて全ての前記放電セル内に残留する壁電荷を消去せ
    しめることにより全ての前記放電セルを前記非発光セル
    の状態に初期化し、 前記画素データ書込行程では、前記画素データに応じて
    前記放電セルを選択的に選択書込放電せしめて前記壁電
    荷を形成することにより前記放電セルを前記発光セルに
    設定することを特徴とする請求項1記載のプラズマディ
    スプレイパネルの駆動方法。
  7. 【請求項7】 前記走査維持発光行程は、前記一斉維持
    発光行程の直前に実行されることを特徴とする請求項6
    記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  8. 【請求項8】 前記走査維持発光行程は、前記一斉維持
    発光行程の直後に実行されることを特徴とする請求項6
    記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  9. 【請求項9】 前記走査維持発光行程は、前記一斉維持
    発光行程の直前及び直後に実行されることを特徴とする
    6記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  10. 【請求項10】 走査ライン毎に配列された複数の行電
    極と前記行電極に交叉して配列された複数の列電極との
    各交点にて1画素に対応した放電セルを形成しているプ
    ラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、 1フィールドの表示期間をN個のサブフィールドに分割
    し、 前記1フィールドの表示期間における先頭の前記サブフ
    ィールドにおいてのみで全ての前記放電セルを発光セル
    又は非発光セルのいずれか一方の状態に初期化するリセ
    ット放電を生起せしめるリセット行程を実行し、 前記N個のサブフィールドの内のいずれか1のサブフィ
    ールドにおいて前記走査ライン毎に順次走査しつつ前記
    放電セル各々を画素データに応じて前記非発光セル又は
    前記発光セルのいずれか一方に選択的に設定する放電を
    生起せしめる画素データ書込行程を実行し、 前記サブフィールドの各々において前記発光セルのみを
    前記サブフィールドの重み付けに対応した発光回数だけ
    維持発光放電せしめる維持発光行程を実行し、 前記維持発光行程は、 全ての前記発光セルを一斉に維持発光放電せしめる一斉
    維持発光行程と、 前記発光セル各々を前記走査ライン毎に順次走査しつつ
    維持発光放電せしめる走査維持発光行程と、からなるこ
    とを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方
    法。
  11. 【請求項11】 前記1フィールドの表示期間における
    最後尾の前記サブフィールドにおいてのみで全ての前記
    放電セルを前記非発光セルの状態にする放電を生起させ
    る消去行程を設けたことを特徴とする請求項10記載の
    プラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  12. 【請求項12】 前記リセット行程では、前記リセット
    放電にて全ての前記放電セル内に壁電荷を形成せしめる
    ことにより全ての前記放電セルを前記発光セルの状態に
    初期化し、 前記画素データ書込行程では、前記画素データに応じて
    前記放電セルを選択的に選択消去放電せしめて前記壁電
    荷を消去することにより前記放電セルを前記非発光セル
    に設定することを特徴とする請求項10記載のプラズマ
    ディスプレイパネルの駆動方法。
  13. 【請求項13】 前記走査維持発光行程による維持発光
    放電は、前記画素データ書込行程による前記選択消去放
    電の直前に生起せしめることを特徴とする請求項12記
    載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  14. 【請求項14】 前記走査維持発光行程による維持発光
    放電は、前記選択消去放電に対するプライミング放電を
    兼ねていることを特徴とする請求項13記載のプラズマ
    ディスプレイパネルの駆動方法。
  15. 【請求項15】 前記1フィールドの表示期間の先頭か
    ら連続したn個(nは0〜N)の前記サブフィールド各
    々での前記維持発光行程においてのみで前記維持発光放
    電を生起せしめることによりN+1階調駆動を行うこと
    を特徴とする請求項10記載のプラズマディスプレイパ
    ネルの駆動方法。
  16. 【請求項16】 前記1フィールドの表示期間の最後尾
    から連続したn個(nは0〜N)の前記サブフィールド
    各々での前記維持発光行程においてのみで前記維持発光
    放電を生起せしめることによりN+1階調駆動を行うこ
    とを特徴とする請求項10記載のプラズマディスプレイ
    パネルの駆動方法。
  17. 【請求項17】 前記サブフィールド各々の前記維持発
    光行程での前記発光回数の比を非線形に設定することに
    より、入力画素データの非線形表示特性を補正すること
    を特徴とする請求項10記載のプラズマディスプレイパ
    ネルの駆動方法。
  18. 【請求項18】 前記非線形表示特性は、ガンマ特性で
    あることを特徴とする請求項17記載のプラズマディス
    プレイパネルの駆動方法。
  19. 【請求項19】 前記非線形表示特性の補正を行う前に
    前記入力画素データに多階調化処理を施すことを特徴と
    する請求項17記載のプラズマディスプレイパネルの駆
    動方法。
  20. 【請求項20】 前記多階調化処理とは、誤差拡散処理
    及び/又はディザ処理であることを特徴とする請求項1
    9記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  21. 【請求項21】 前記多階調化処理を施す前に前記画素
    データを変換して前記多階調化処理に必要な上位ビット
    群と下位ビット群をビット境界で分離することを特徴と
    する請求項19記載のプラズマディスプレイパネルの駆
    動方法。
  22. 【請求項22】 前記1フィールド期間内における前記
    サブフィールド各々の内で低輝度発光を担うサブフィー
    ルドの数は高輝度発光を担うサブフィールドの数よりも
    多いことを特徴とする請求項15又は16記載のプラズ
    マディスプレイパネルの駆動方法。
  23. 【請求項23】 前記サブフィールド各々の前記維持発
    光行程での前記発光回数をフィールド又はフレーム毎に
    変更することを特徴とする請求項10記載のプラズマデ
    ィスプレイパネルの駆動方法。
  24. 【請求項24】 走査ライン毎に配列された複数の行電
    極と前記行電極に交叉して配列された複数の列電極との
    各交点にて1画素に対応した放電セルを形成しているプ
    ラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、 1フィールドの表示期間を複数のサブフィールドに分割
    し前記サブフィールドの内の連続配置された少なくとも
    2つのサブフィールドをサブフィールド群とし、 前記サブフィールド群の先頭の前記サブフィールドにお
    いてのみで全ての前記放電セルを発光セルの状態に初期
    化するリセット放電を生起せしめるリセット行程を実行
    し、 前記サブフィールド群内のいずれか1のサブフィールド
    において前記放電セル各々を画素データに応じて非発光
    セルの状態に設定する選択消去放電を生起せしめる画素
    データ書込行程を実行し、 前記サブフィールド群内のサブフィールドの各々におい
    て前記発光セルのみを前記サブフィールドの重み付けに
    対応した発光回数だけ維持発光放電せしめる維持発光行
    程を実行し、 前記発光回数の内の少なくとも1回分の発光は前記選択
    消去放電に伴う発光によって補われることを特徴とする
    プラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  25. 【請求項25】 走査ライン毎に配列された複数の行電
    極と前記行電極に交叉して配列された複数の列電極との
    各交点にて1画素に対応した放電セルを形成しているプ
    ラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、 1フィールドの表示期間を複数のサブフィールドに分割
    し前記サブフィールドの内の連続配置された少なくとも
    2つのサブフィールドをサブフィールド群とし、 前記サブフィールド群の先頭の前記サブフィールドにお
    いてのみで全ての前記放電セルを非発光セルの状態に初
    期化するリセット放電を生起せしめるリセット行程を実
    行し、 前記サブフィールド群内のいずれか1のサブフィールド
    において前記放電セル各々を画素データに応じて発光セ
    ルの状態に設定する選択書込放電を生起せしめる画素デ
    ータ書込行程を実行し、 前記サブフィールド群内のサブフィールドの各々におい
    て前記発光セルのみを前記サブフィールドの重み付けに
    対応した発光回数だけ維持発光放電せしめる維持発光行
    程を実行し、 前記発光回数の内の少なくとも1回分の発光が前記選択
    書込放電に伴う発光によって補われることを特徴とする
    プラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  26. 【請求項26】 走査ライン毎に配列された複数の行電
    極と前記行電極に交叉して配列された複数の列電極との
    各交点にて1画素に対応した放電セルを形成しているプ
    ラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、 1フィールドの表示期間を複数のサブフィールドに分割
    し、 前記1フィールドの表示期間における先頭の前記サブフ
    ィールドにおいてのみで全ての前記放電セルを発光セル
    の状態に初期化するリセット放電を生起せしめるリセッ
    ト行程を実行し、 複数の前記サブフィールドの内のいずれか1のサブフィ
    ールドにおいて前記放電セル各々を画素データに応じて
    非発光セルの状態に設定する選択消去放電を生起せしめ
    る画素データ書込行程を実行し、 前記サブフィールドの各々において前記発光セルのみを
    前記サブフィールドの重み付けに対応した発光回数だけ
    維持発光放電せしめる維持発光行程を実行し、 前記発光回数の内の少なくとも1回分の発光が前記選択
    消去放電に伴う発光によって補われることを特徴とする
    プラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  27. 【請求項27】 走査ライン毎に配列された複数の行電
    極と前記行電極に交叉して配列された複数の列電極との
    各交点にて1画素に対応した放電セルを形成しているプ
    ラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、 1フィールドの表示期間を複数のサブフィールドに分割
    し、 前記1フィールドの表示期間における先頭の前記サブフ
    ィールドにおいてのみで全ての前記放電セルを非発光セ
    ルの状態に初期化するリセット放電を生起せしめるリセ
    ット行程を実行し、 複数の前記サブフィールドの内のいずれか1のサブフィ
    ールドにおいて前記放電セル各々を画素データに応じて
    発光セルの状態に設定する選択書込放電を生起せしめる
    画素データ書込行程を実行し、 前記サブフィールドの各々において前記発光セルのみを
    前記サブフィールドの重み付けに対応した発光回数だけ
    維持発光放電せしめる維持発光行程を実行し、 前記発光回数の内の少なくとも1回分の発光が前記選択
    書込放電に伴う発光によって補われることを特徴とする
    プラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  28. 【請求項28】 走査ライン毎に配列された複数の行電
    極と前記行電極に交叉して配列された複数の列電極との
    各交点にて1画素に対応した放電セルを形成しているプ
    ラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、 1フィールドの表示期間を複数のサブフィールドに分割
    し前記サブフィールドの各々において、 前記走査ライン毎に順次走査しつつ前記放電セル各々を
    画素データに応じて非発光セル又は発光セルのいずれか
    一方に設定する画素データ書込行程と、前記発光セルの
    みを前記サブフィールド各々の重み付けに対応した発光
    回数だけ維持発光せしめる維持発光行程とを実行し、 前記維持発光行程は、 全ての前記発光セルを一斉に維持発光せしめる一斉維持
    発光行程と、 前記発光セル各々を前記走査ライン毎に順次走査しつつ
    維持発光せしめる走査維持発光行程と、からなることを
    特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
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