JP2000275915A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000275915A
JP2000275915A JP11080590A JP8059099A JP2000275915A JP 2000275915 A JP2000275915 A JP 2000275915A JP 11080590 A JP11080590 A JP 11080590A JP 8059099 A JP8059099 A JP 8059099A JP 2000275915 A JP2000275915 A JP 2000275915A
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Kazuo Okunishi
一雄 奥西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基準画像の位置情報を検出してレジスト補正
する機能を有する画像形成装置において、当該位置情報
の一部検出不能が発生したときの装置稼働効率および使
い勝手を向上し、暫定利用に耐えうる画像形成を行うこ
とができる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 位置情報の検出が終わると(ステップS
70)、位置情報検出不能領域があるか否か判断し(ス
テップS80)、あればそれが1つの領域か否か判断す
る(ステップS200)。この領域が中央領域であれば
(ステップS210でY)、中央部領域の位置情報を推
定し(ステップS220)、これを用いて画像をレジス
ト補正し(ステップS90〜160)、画像を形成する
(ステップS170)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やレーザプ
リンタなどの画像形成装置に関し、特に画像の形成位置
を補正するレジスト補正機能を有する画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】カラープリントを高速に行うことができ
る画像形成装置として、タンデム型のカラー画像形成装
置が近年注目されている。このタンデム型のカラー画像
形成装置は、周回駆動される転写ベルトの搬送面に沿っ
て、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、
ブラック(K)の各色の感光体ドラムや、露光装置を含
む作像ユニットを列設し、各感光体ドラムの周面に形成
されたトナー像をベルトによって搬送されてくる記録シ
ート上に順次重ね合わせて転写し、トナーを熱定着して
カラー画像を形成するようになっている。
【0003】このようなタンデム型の画像形成装置によ
れば、各色成分のトナーに対応して、作像ユニットを別
個に設けているため、記録シートの一回の通紙で高速に
フルカラーの画像形成を行えるという大きな利点を有し
ている反面、感光体ドラムや、露光装置の取り付け位置
のずれなどがわずかでもあると、各色成分のトナー像の
位置ずれや、この位置ずれに基づく色ずれが目立ち、画
像品質が極端に悪くなってしまうという欠点がある。こ
のため、各感光体ドラムにより所定形状をした各色のレ
ジストパターン(基準画像)を転写ベルト上の主走査方
向の異なる3つの領域に形成し、これを各領域ごとに設
けられた光学センサで読みとって各領域、各色ごとの位
置情報を検出し、この位置情報に基づいて画像形成位置
を補正するレジスト補正が行われている。
【0004】ところで、光学センサの故障などがある
と、この光学センサの領域の位置情報が検出不能とな
り、精度の高いレジスト補正が行えなくなる。
【0005】そこで、従来の画像形成装置においては、
各領域、各色ごとの位置情報が1つでも検出不能の場合
には、高品質の画像形成が行えないとみなして画像形成
を一律に禁止させていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像形成装置では、位置情報の検出不能が生じた場合に
は、サービスマンが光学センサの故障などを点検し、位
置情報検出不能の原因が解消するまで待たないとこの装
置を利用することができず、装置の稼働効率が悪く、画
像品質が多少悪くとも暫定的に利用したい使用者にとっ
ても使い勝手が悪かった。
【0007】この問題を解決するために、位置情報の検
出不能が生じた場合には、この原因が解消するまでレジ
スト補正を行わずに画像形成することが考えられるが、
そうすると、画像品位が悪すぎて利用に耐えない。
【0008】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、レジストパターンの位置情報を検出してレ
ジスト補正する機能を有する画像形成装置において、当
該位置情報の一部検出不能が発生したときの装置稼働効
率および使い勝手を向上し、暫定利用に耐えうる画像形
成を行うことができる画像形成装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る画像形成装置は、像担持体から転写体
上の主走査方向の異なる3箇所以上の領域にそれぞれ転
写された基準画像の位置情報に基づいて像担持体上への
画像形成位置を補正する画像形成装置であって、各領域
ごとに配設された光学センサを用いて各領域ごとの基準
画像の位置情報を検出する検出手段と、各領域ごとに位
置情報の検出が不能か否かを判断する判断手段と、を備
え、前記判断手段が一部の領域において位置情報の検出
が不能で、かつ他の2以上の領域において位置情報の検
出ができたと判断した場合、検出できた位置情報に基づ
いて画像形成位置を補正することを特徴とする。
【0010】また、本発明に係る画像形成装置は、複数
の像担持体から転写体上の主走査方向の異なる3箇所以
上の領域にそれぞれ転写された異なる色の基準画像の位
置情報に基づいて各色中の特定色画像に対する他色画像
の像担持体上への画像形成位置を補正する画像形成装置
であって、各領域ごとに配設された光学センサを用いて
各領域ごとの各色基準画像の位置情報を検出する検出手
段と、各領域および各色の位置情報から特定色に対する
他色の相対的な位置ずれ量を取得する位置ずれ量取得手
段と、各領域および各色ごとに位置情報の検出が不能か
否かを判断する判断手段と、を備え、前記判断手段が一
部の領域において各色位置情報の検出が不能で、かつ他
の2以上の領域において各色位置情報の検出ができたと
判断した場合、検出できた各色位置情報に基づいて画像
形成位置を補正することを特徴とする。
【0011】また、本発明に係る画像形成装置は、検出
不能領域の位置情報を検出できた位置情報で推定するこ
とを特徴とする。
【0012】また、本発明に係る画像形成装置は、検出
不能な領域が主走査方向両端部以外である場合第1の式
を用いて推定を行い、端部である場合第2の式を用いて
推定を行うことを特徴とする。
【0013】さらに、本発明に係る画像形成装置は、検
出不能な領域が主走査方向端部で、当該端部領域と前記
転写体により搬送されてくる転写材の通過領域とが重な
る場合、画像形成を禁止することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
の一適用例として、本発明をデジタルカラー複写機(以
下、単に「複写機」という。)に適用した場合の、本発
明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0015】(1)複写機の構成 図1に、本実施の形態に係る複写機の概略断面図を示
す。この複写機は転写ベルトに沿って配置された複数の
画像形成ユニットにより、画像を多重転写することによ
ってカラー画像を形成するタンデム型の複写機である。
同図に示されるように、本実施の形態の複写機は、原稿
画像を読み取るイメージリーダ部100と、イメージリ
ーダ部100で読み取った画像を転写材上に再現するプ
リンタ部200とからなる。これらの各部は制御部30
0により制御される。
【0016】イメージリーダ部100は、プラテンガラ
ス上の原稿をCCDカラーイメージセンサにより読み取
ってR、G、Bの多値電気信号を得る公知のものであ
る。ここで得られた電気信号は、制御部300におい
て、さらにシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー
(Y)、ブラック(K)の8ビット階調データに変換さ
れた後、再現性を向上させるために色補正等の処理が施
される。
【0017】プリンタ部200は、プリンタヘッドユニ
ット(PH)35、作像系36、搬送系37より構成さ
れる。プリンタ部200では、制御部300から出力さ
れる信号に基づき、プリンタヘッドユニット35内の各
色ごとのレーザダイオード(不図示)が駆動されてレー
ザ光が出射され、作像系36内の回転駆動される感光体
ドラム(像担持体)1C〜1K上を露光走査する構成と
なっている。
【0018】感光体ドラム1C〜1Kは、露光を受ける
前に帯電チャージャー2C〜2Kにより一様に帯電さ
れ、露光により静電潜像が形成される。各静電潜像は、
現像器4C〜4KによりそれぞれC、M、Y、Kの各色
トナーの供給を受けて可視像化され、可視像化されたト
ナー像は、転写ブラシ5C〜5Kからの転写電界を受け
て、所定の給紙カセットなどから転写ベルト(転写体)
10により搬送される転写材に順次重ね合わせるように
して転写されていく。
【0019】トナー像が転写された転写材は、転写ベル
ト10から分離され、定着器19により定着される。そ
の後、転写材は、排紙トレイ20上に排出される。な
お、ここでは転写ベルト10としては、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)等の透明の材質のものを用いて
いる。また、転写ベルト10の搬送方向最下流の位置に
は、複数(本実施の形態では3つのユニットが等間隔で
配置されているものとする。)の光学センサユニット2
5s、25c、25eが設けられており(以下、3つの
光学センサユニットを合わせて、単に「光学センサユニ
ット25」と表記することもある。なお、添え字のsは
start(手前)、cはcenter(中央)、eはend(奥)を
それぞれ表す。)、この光学センサユニット25の検出
値を用いてレジスト補正が行われる。光学センサユニッ
ト25としては透過型の光学センサが使用され、本実施
の形態では発光部にはLEDが、受光部にはフォトダイ
オード(PD)が用いられている。受光部としてはCC
Dを用いることも可能である。また、転写ベルト10が
不透明のものである場合は光学センサとして反射型のも
のを用いてもよい。なお、この光学センサユニット25
を用いて行われるレジスト補正の詳細については後述す
る。
【0020】(2)制御部300の構成 次に、図2の機能ブロック図に基づき、制御部300の
構成を説明する。同図に示すように、制御部300は、
画像処理制御部310と、パターン生成制御部320
と、印字データ制御部330と、本体制御部340と、
レジスト検出制御部350とからなり、各制御部310
〜350は、CPUを中心にして制御プログラムや各種
の初期データを格納するROM、および制御変数を一時
的に格納するRAMなどが接続されて構成される。
【0021】画像処理制御部310は、さらにMTF補
正部311や、画像メモリ部312や、レジスト補正部
313を内部に備える。イメージリーダ部100で原稿
を読み取って得られたR、G、Bの電気信号は、画像処
理制御部310に入力され、A/D変換やシェーディン
グ補正を経た後、再現色であるC、M、Y、Kの濃度デ
ータに変換される。これらの濃度データは、さらにMT
F補正部311においてエッジ強調処理や平滑化処理な
どの画質改善のための公知のデータ処理を施された後、
画像メモリ部312に各再現色毎に格納される。
【0022】印字データ制御部330は、画像処理制御
部310から出力される印字データに基づき、プリンタ
ヘッド制御部(PHC)331を介してプリンタヘッド
ユニット35を駆動制御し、レーザビームを発光させて
各感光体上を露光走査させる。一方、パターン生成制御
部320は、レジスト補正時においてレジストパターン
(基準画像)の印字データを生成する。画像処理制御部
310は、これを所定のタイミングで印字データ制御部
330に送り出し、印字データ制御部330は、上記の
ようにプリンタヘッド制御部331などにより、各色の
レジストパターンを転写ベルト10上に形成させる。
【0023】レジスト検出制御部350は、各光学セン
サユニット25s、25c、25eのON・OFF動作
を制御すると共に、当該各光学センサユニット25s〜
25eからのレジストパターンの検出信号を一定時間ご
とにサンプリングする。さらにサンプリングした検出信
号をA/D変換することによりサンプリング値を求め、
このサンプリング値をRAM351に一旦格納する。レ
ジスト検出制御部350は、サンプリング値により形成
される波形の重心位置を求め、これを当該レジストパタ
ーンの位置情報として画像処理制御部310に送信す
る。
【0024】画像処理制御部310のレジスト補正部3
13は、上記レジストパターンの位置情報に基づき各色
のレジストパターンの相対的な位置ズレ量を算出し、画
像メモリ部312に格納された各色の画像データのアド
レスを当該位置ズレ量に対応する分だけ変更する。本発
明の画像形成装置におけるアドレスの補正の方法につい
ては後に詳細に説明する。印字データ制御部330は、
アドレスが変更された画像データに基づいてプリンタヘ
ッド制御部331などを介し画像を形成する。
【0025】また、本体制御部340は、上記印字デー
タ制御部330のほか、イメージリーダ部100、プリ
ンタヘッドユニット35、搬送系37などをタイミング
を取りながら統一的に制御して円滑な画像形成動作を実
行させる。
【0026】次に、上記レジストパターンの具体的な形
状と、このレジストパターンの位置検出の動作について
説明する。パターン生成制御部320は、本体制御部3
40からレジスト補正をするように指示を受けると、内
部のROMから当該レジストパターンの印字データを読
み出して印字データ制御部330に送る。印字データ制
御部330は、この印字データに基づき、プリンタヘッ
ド制御部331、プリンタヘッドユニット35および作
像系36と協同して各色のレジストパターンを所定のタ
イミングで転写ベルト10上に形成する。
【0027】図3は、転写ベルト10上に形成されたレ
ジストパターンの一例を示す図である。本実施の形態で
は、各色のレジストパターン50Ks〜50Cs、50
Kc〜50Cc、50Ke〜50Ceは、それぞれ同一
のV字形状をしており、図7に示すように、転写材搬送
方向と直交するCD線501、およびこのCD線と45
°の角度をなす斜め線502とより構成される。なお、
図3においてレジストパターン50Ks〜50Cs、5
0Kc〜50Cc、50Ke〜50Ceを便宜的に1つ
ずつ図示しているが、検出誤差を小さくするため、これ
らは実際には複数個連続的に形成されている。これらの
レジストパターンは各感光体ドラム1C〜1Kに対する
画像書き込み位置、及び転写位置が正しく設定されてい
る場合、すなわち色ズレが発生しない状態では、転写材
搬送方向と直交する方向(主走査方向)においてパター
ンの中心位置が光学センサユニット25s、25c、2
5eのそれぞれの検出位置(図の破線上)と同一で、か
つ、転写材搬送方向と平行な方向(副走査方向)におい
て相互に距離Dをもって転写ベルト10上に形成される
ようになっている。
【0028】これらのレジストパターンは、転写ベルト
10の移動に伴って順次各光学センサユニット25によ
り検出され、検出信号がレジスト検出制御部350に送
られる。レジスト検出制御部350は当該検出信号をA
/D変換して、得られたサンプリング値をRAM351
に格納する。さらにレジスト検出制御部350は、当該
サンプリング値により形成されるサンプリング波形の重
心位置を求める。
【0029】上記重心位置は、サンプリング点間の補間
データを求めることによりサンプリング波形を求めた
後、当該サンプリング波形の両側から順次積分してい
き、双方の面積が等しくなったときにそのときの境界の
位置を重心位置とすることで求めることができる。本実
施の形態では、各光学センサユニット25による検出方
向(すなわち、転写ベルト10のフィード方向)におけ
る、レジストパターンの線幅LWと各光学センサユニッ
ト25の検出幅(センサ開口幅)SWとの関係を、一定
の条件となるように設定することにより、サンプリング
点間の補間が容易なサンプリング波形を得るようにして
いる。図4に、本実施の形態における線幅LWと検出幅
SWとの関係を模式的に示す。
【0030】図5は、本実施の形態で得られるサンプリ
ング波形の一例を示すものである。同図に示すように、
当該波形は、最低値からピーク値までなだらかに立ち上
がる左右対称の波形をしている。なお、図の点Q1〜Q
10は、サンプリング点の例である。このように滑らか
に変化するピーク波形状であれば、サンプリング点間に
大きく変化するところがないので、サンプリング点間の
形状を容易に推測することができ正確に補間できる。こ
のようなサンプリング波形は、図4に示したように光学
センサユニット25の検出幅SWをレジストパターンの
線幅LWに対して比較的大きくすることにより得ること
ができる。
【0031】レジスト検出制御部350は、このように
して求められた各色のレジストパターンのCD線、斜め
線の重心位置に関するデータをレジスト補正部313に
送る。
【0032】(3)レジスト補正制御の動作 次に上記構成を有する複写機におけるレジスト補正の制
御動作について説明する。図6は、当該レジスト補正動
作を示すフローチャートである。このレジスト補正は、
必要に応じて実行されるようにプログラムされており、
特に複写機の電源を入れたときや、所定枚数コピーした
後などに実行される。
【0033】まず、最初にレジスト検出制御部350に
より各光学センサユニット25のスイッチがオン状態に
される(ステップS10)。
【0034】次に、センサ出力を校正するための前処理
が行われる(ステップS20)。具体的には、まず、光
学センサユニット25の光源(LED)を消灯させ、こ
のときの出力値を0レベル時の値とする校正を行う。次
に、光源を所定の光量で発光させ、この発光により透明
な転写ベルト10を介して光学センサユニット25の受
光部を照射して得られる出力値を下地レベルとして読み
込み、この値を検出最大レベルとする校正を行う。これ
らの0レベル、最大レベルの校正値はRAM351に格
納され、以後の光学センサユニット25の検出値が当該
値により校正される。
【0035】以上の前処理が終わると、各色のレジスト
パターン(以下、これらの各色のレジストパターンをま
とめて、単に「パターン」ともいう。)を転写ベルト1
0上に形成するパターン作成処理が行われる(ステップ
S30)。このパターン作成処理では、まず、プロセス
条件、すなわち、グリッド電圧値やバイアス電圧値等が
本体制御部340にセットされる。これらのプロセス条
件は、各色ごとに画像濃度が適正な値になるように予め
求められ内部のROM内に格納されている。続いて、印
字データ制御部330内のROMに記憶されている各色
のレジストパターンの印字データを読み出して、書き込
むべき画像データとして内部のラインメモリにセット
し、画像形成部の各部の動作を開始する。すなわち、本
体制御部340の制御により感光体ドラム1C〜1K、
転写ベルト10を回転駆動させたり、現像器4C〜4K
の運転を開始させるなど作像系36および搬送系37の
動作を開始させる。次に、セットされたパターンのデー
タに基づきプリンタヘッドユニット35により各感光体
ドラム1C〜1Kを所定タイミングで露光して、各感光
体ドラム上にレジストパターンの静電潜像を書き込み、
これらを現像器4C〜4Kにより現像した後に転写ベル
ト10上に転写する。
【0036】以上のパターン作成処理が終了すると、パ
ターンプロフィール検出処理へ移行する(ステップS4
0)。このステップでは、光学センサユニット25の検
出信号に補正を加えて、各レジストパターンのサンプリ
ング波形(以下、補正後のサンプリング波形を「パター
ンプロフィール」ともいう。)を検出する処理を実行す
る。この処理では、まず、一定サンプリング間隔ごとに
光学センサユニット25により転写ベルト10表面の濃
度を検出し、これをデジタル値へ変換する。図3に示す
ように各レジストパターン、例えば50Cs〜50Ks
は、光学センサユニット25sの検出位置と主走査方向
において重なるように形成されているので、レジストパ
ターンのCD線および斜め線が光学センサユニット25
sの直下をそれぞれ横切るごとに濃度が変化し、これら
のCD線および斜め線の位置が検出されることになる。
レジストパターン50Cc〜50Kc、50Ce〜50
Keについても同様である。次に、レジストパターンの
検出値を所定の出力増幅率により増幅して、さらに検出
値に補正をかける(増幅率補正)。最後に、検出値に対
してローパスフィルターなどにより高周波成分のノイズ
除去が行われる。その結果がRAM351に記録され、
図5に示すようなパターンプロフィールが生成される。
【0037】以上の動作により転写ベルト上のレジスト
パターンの濃度値のサンプリングが終了すると、このサ
ンプリング結果から各レジストパターンのCD線と斜め
線の位置情報として、該当するサンプリング波形の重心
位置を求める(ステップS50)。この重心位置は、上
述したように、まず、一定レベル値以上のサンプリング
点間の補間点の値を算出して、各サンプリング点および
補間点を結ぶ波形に囲まれる部分について両側から積分
していき、丁度面積が等しくなる境界を重心位置とする
ことにより求められる。本実施の形態では、図5に示す
ような理想的なピーク波形状が得られるように各光学セ
ンサユニット25の検出幅SWとレジストパターンの線
幅LWを設定しているので、各色ともに重心位置を求め
るために適切なサンプリング波形が得られ、正確に重心
位置を求めることが可能となっている。
【0038】各レジストパターンのCD線と斜め線の検
出位置(重心位置)が定まると、次に、各CD線と斜め
線間および隣接するCD線間の検出時間間隔に転写ベル
ト10の搬送速度を乗じることにより、各レジストパタ
ーンの検出位置におけるCD線と斜め線の距離、および
副走査方向に隣接するレジストパターンのCD線間の距
離を算出し(ステップS60)、各領域のレジストパタ
ーンの位置情報を検出する(ステップS70)。この検
出の仕方を、図7を用いて説明する。V字マークのCD
線501と、斜め線502の交点の座標を(x,y)、
求めたCD線501と斜め線502の各重心をa100
200とすると、(x,y)は、次のようにして求めら
れる。CD線501は、検出ライン(図中の点線)に対
し直角であると近似できるので、副走査方向の交点座標
xは、a100と等しい。斜め線502がCD線501に
対して45゜の角度であるので、センサを基準にした主
走査方向の交点の座標yはa*およびaに等しく、a*
200−a100から求められる。したがって、交点の座標
は、(x,y)=(a100,a200−a100)になる。こ
のような交点座標、すなわち位置情報は、各色のレジス
トパターンが各領域ごとに副走査方向に複数個並べてな
り、検出誤差の影響を減らすため複数個の各マークの頂
点座標を先頭のマークに置き換えて平均化して検出され
るようになっている。検出された位置情報はRAMに設
けられた位置情報格納部に格納される。図8に、位置情
報格納部に格納され位置情報の例を示す。
【0039】位置情報検出処理が終わると、位置情報格
納部をサーチして、位置情報検出不能領域があるか否か
判断する(ステップS80)。この判断は、図8に示す
各色、各領域ごとの位置情報がすべて埋められているか
否かで行われ、全て埋まっている場合には、位置情報検
出不能領域がない、埋められていない位置情報が1つで
もあれば、位置情報検出不能領域があると判断される。
【0040】この検出不能領域がなければ(ステップS
80でN)、主走査位置の確定処理を行う(ステップS
90)。主走査位置確定処理とは、具体的には、ブラッ
ク(K)のレジストパターン50Ks、50Kc、50
KeにおけるCD線と斜め線との間の距離を主走査位置
として定めることをいう。この点について図9を用いて
詳説する。図9は、転写ベルト10上に形成されたブラ
ック(K)のレジストパターン50Ksとイエロー
(Y)のレジストパターン50Ysの近傍を拡大した図
である。同図においてレジストパターン50Ksと50
Ysとの相対的な主走査方向のズレ量は、光学センサユ
ニット25sの検出ライン(図の破線部分)を基準にし
て、レジストパターン50Ksの当該検出位置からCD
線と斜め線との交わりまでの距離a*と、レジストパタ
ーン50Ysの当該検出位置からCD線と斜め線との交
わりまでの距離b*との差a*−b *で表せる。
【0041】一方、斜め線はCD線に対して45°の角
度で形成されているので、a*、b*はそれぞれ各レジス
トパターン50Ks、50Ysの検出ライン上のCD線
と斜め線との間隔a、bと等しく、レジストパターン5
0Ksと50Ysとの主走査方向のズレ量a*−b*はa
−bに等しい。すなわち、各色のレジストパターンの主
走査方向の相対的な位置ズレ量はCD線と斜め線との間
隔の差によって表せる。従って、ブラックのレジストパ
ターン50KsにおけるCD線と斜め線間の間隔aを基
準にして、他の色の主走査方向の相対的位置ズレ量(色
ズレ量)を算出することができる。従って、主走査位置
確定処理では、ブラック(K)の各レジストパターン5
0Ks、50Kc、50Keについて、それぞれCD線
と斜め線間の間隔を取得する。なお、この処理および以
下の処理((ステップS100〜S160))は、上記
した各位置情報を用いて実行される。
【0042】次に、主走査方向の色ズレ量を算出する
(ステップS100)。ブラック以外の3色のレジスト
パターン50Cs〜50Ysのブラックのレジストパタ
ーン50Ksに対する主走査方向の相対的位置ズレ量
は、上述した説明より、それぞれのCD線と斜め線間の
距離とブラックのレジストパターン50KsにおけるC
D線と斜め線間の距離との差より得ることができる。こ
れらの処理については、レジストパターン50Cc〜5
0Yc、50Ce〜50Yeについても同様である。
【0043】次に、副走査方向の色ズレ量を算出する
(ステップS110)。各レジストパターン50Cs〜
50Ks、50Cc〜50Kc、50Ce〜50Ke
は、上述したように副走査方向に所定距離Dの間隔をも
って形成されているはずであるが、副走査方向にズレが
生じている場合は、隣接するレジストパターンの間隔は
距離Dとはならない。すなわち、ズレ量の分だけ距離D
と異なることになる。そこで、距離Dと、副走査方向に
隣接するレジストパターン間のCD線の間隔として検出
された値との差を、副走査方向のズレ量として算出す
る。
【0044】シアン、マゼンタ、イエローのレジストパ
ターン50Cs〜50Ys、50Cc〜50Yc、50
Ce〜50Yeの、ブラックのレジストパターン50K
s、50Kc、50Keに対する主走査方向及び副走査
方向におけるズレ量がそれぞれ算出されると、これらの
ズレ量から、補正近似関数を求め、求められた関数を用
いた近似により、主走査方向及び副走査方向の補正量を
求める(ステップS120)。
【0045】図10は、補正近似関数の求め方、及び求
められた関数を用いた補正量の算出について説明するた
めの図である。同図において、60Ks、60Kc、6
0Keの3点を結んだ線分が主走査方向に平行となって
いないのは、ブラック(K)の感光体ドラム1Kに対し
て傾き(スキュー)を発生させる要因が存在することを
意味するものである。
【0046】ここで、ブラック(K)のスキューについ
てもアドレス補正を行い直線性を確保することも可能で
あるが、本実施の形態では、当該ブラックのスキューは
そのままにしておいて、他の再現色については、ブラッ
クの位置情報を基準として補正量を算出するものとして
説明を進める。ブラックを基準とした各再現色のズレ分
だけ補正量を算出すれば、結局各色とも、ブラックと同
程度のスキューを含む画像を再現して、それを多重転写
することとなり、色ズレという形で顕在化することはな
く、しかもブラック(K)のスキューのアドレス補正の
処理の負担を軽減できるからである。
【0047】同図10におけるPs、Pc、Peは、そ
れぞれ、光学センサユニット25s、25c、25eの
位置にて検出された、ブラックを基準としたイエローの
主走査方向の位置ズレ量を表す。また、Qs、Qc、Q
eは、同様に検出された副走査方向の位置ズレ量をそれ
ぞれ表す。本実施の形態では、補正量算出の例として、
ブラックのレジストパターンの位置を基準とした、イエ
ローの補正量の算出について説明するが、他のシアン、
マゼンタについても、ブラックを基準として同様に考え
ることができる。
【0048】本実施の形態における補正量の算出では、
前述の如く、まず補正近似関数を求める。以下に、補正
近似関数の求め方について説明する。補正近似関数を求
めるにあたっては、ブラックのレジストパターン60K
s及び60Kcの画像書き込み位置にそれぞれ対応する
補正前の画像における画素の主走査方向のアドレス間の
距離をLで表す。なお、本実施の形態では、前述の如
く、光学センサユニット25s、25c、25eがそれ
ぞれ等間隔で配置されていることから、60Kc及び6
0Keの画像書き込み位置に対応する補正前の画素の間
についても、同様に距離がLに等しいものとする。
【0049】ここで、主走査方向のアドレスがxである
イエローの画素について、ブラックとの間の色ズレを解
消するための補正量(ΔX,ΔY)をそれぞれΔX=a
12+b1x+c1、ΔY=a22+b2x+c2という二
次関数で近似するものとし、上記の如く検出された位置
ズレ量Ps、Pc、Pe、及びQs、Qc、Qeを、そ
れぞれの位置における主走査方向及び副走査方向の補正
量と考えて、上記の二次関数近似式に代入することで、
以下に示す連立方程式が得られる。即ち、60Ysのア
ドレスを(XYS,YYS)、60Ycのアドレスを
(XYC,YYC)、60Yeのアドレスを(XYE,YYE
とし、60Ksのアドレスを(XKS,YKS)、60Kc
のアドレスを(XKC,YKC)、60Keのアドレスを
(XKE,YKE)とすると、上記の各位置ズレ量は、以下
の(数1)に示す式で表せることになる。
【0050】
【数1】
【0051】次に、本実施の形態では、上述の如く60
Ksと60Kc、及び60Kcと60Keにそれぞれ対
応する位置の画素の主走査方向におけるアドレス間の距
離をLとしたが、当該距離はアドレス間の距離であるか
ら、イエローのレジストパターンについても同様に考え
ることができる。即ち、60Ysと60Yc、及び60
Ycと60Yeとの間についても同様にアドレス間の距
離がLになるものとすると、下記の(数2)に示す関係
が成立する。
【0052】
【数2】
【0053】従って、上記(数2)の関係と上記(数
1)の関係とより、下記の(数3)の関係が導き出せ
る。
【0054】
【数3】
【0055】次に、本実施の形態では、位置ズレ量が
(Pc,Qc)で表される位置の主走査方向のアドレス
が0であるものとする。即ち、上記XKSの位置の主走査
方向のアドレスが−Lで表せるものとすると、下記の
(数4)に示す式がそれぞれ成立する。
【0056】
【数4】
【0057】上記(数4)の関係を(数3)に示された
式にそれぞれ導入することにより、下記の(数5)に示
した式が、それぞれ得られる。
【0058】
【数5】
【0059】上記(数5)より、上記係数a1、b1、c
1、a2、b2、c2をそれぞれ求めると、以下の(数6)
に示すような値となる。ここで、上述の如く、位置ズレ
量が(Pc,Qc)で表される位置の主走査方向のアド
レスを0としているので、c 1、及びc2はそれぞれPc
及びQcと一致する。
【0060】
【数6】
【0061】以上に説明したように、主走査方向のアド
レスがxであるイエローの画素の、主走査方向の補正量
ΔX、及び副走査方向の補正量ΔYは、それぞれ、下記
の(数7)に示す(式1)及び(式2)を用いることに
より、それぞれ求めることができる。なお、本実施の形
態では、補正量の算出にあたっては、各画素のアドレス
値を、主走査方向中央の画素のアドレス(上述の如く、
補正量がPc及びQcとなる位置の画素のアドレス)が
0となるようにして補正量の算出を行うようにしてい
る。
【0062】
【数7】
【0063】なお、本実施の形態では、アドレス補正値
を、二次関数近似式を用いて算出したが、必ずしも二次
の関数である必要はなく、一次の関数としてもよいし、
三次以上の関数とすることも可能である。上記(式1)
により近似される各画素ごとの主走査方向の補正量ΔX
が画像メモリ上の主走査方向のアドレス量に換算される
(ステップS130)。そして、算出されたアドレス量
だけ画像メモリのアドレスをずらすことにより主走査方
向の画像形成位置の補正がなされる(ステップS14
0)。
【0064】また、上記(式2)により算出された副走
査方向のズレ量ΔYは、画像メモリの副走査方向のアド
レス量に換算され副走査方向の補正量とされる(ステッ
プS150)。そして、算出されたアドレス量だけ画像
メモリのアドレスを副走査方向にずらすことにより副走
査方向の画像形成位置の補正がなされ(ステップS16
0)、レジスト補正に基づく画像形成がなされる(ステ
ップS170)。以上によりレジスト補正動作を終了
し、複写機全体の動作のメインルーチン(不図示)にリ
ターンする。
【0065】したがって、本実施の形態の画像形成装置
は、一次以上、特に二次の補正近似関数を用いて、各ア
ドレス位置における補正量を算出し、算出された補正量
に基づいて画像形成位置の補正を行うため、種々の原因
に基づいて発生する位置ずれ、色ズレに精度よく対応す
ることができる。
【0066】次いで、ステップS80において位置情報
検出不能領域があった場合(このステップでY)につい
て説明する。このような位置情報の検出不能は、光学セ
ンサユニット25s、25c、25eの故障や、転写ベ
ルト10の汚れなどに起因して、例えば光源をOFFし
た場合に受光レベルが所定の範囲で得られなかったと
き、マーク部で所定の範囲の出力レベル得られなかった
ときや、非マーク部(ベルト地肌)で所定の範囲の出力
レベル得られなかったとき、マーク部、非マーク部のレ
ベル差が所定の範囲で得られなかったとき、光源をOF
Fしたときのレベルが所定の範囲で得られなかったため
所望のオフセットレベルが得られなかったとき、得られ
たパターンの形状が作像したパターンと異なる形状のと
きなどの条件のいづれか1つが成立したときに、上記ス
テップS10〜S60の各処理段階において発生する。
【0067】また、この位置情報検出不能の領域は、手
前側の領域や、中央部の領域、奥側の領域において、1
つの領域だけや、2つの領域、3つの領域とものいずれ
かの態様で発生する。この内、2つの領域、3つの領域
とも検出不能であると、スキュー補正などが行えなくな
る。一方、1の領域だけ検出不能であると、直線補完に
よりこの領域の位置情報を推定することができる。この
ため、検出不能領域があると(ステップS80でY)、
まず、検出不能領域が1つのみか否か判断し(ステップ
S200)、1つのみでない場合には、画像形成を禁止
し(ステップS240)、メインルーチンにリターンす
る。これにより、暫定利用にも耐えない画像形成を防止
することができる。
【0068】1の領域のみ検出不能である場合には(ス
テップS200でY)、それが中央部領域であるか否か
判断し(ステップS210)、中央部領域である場合に
は(ステップS210でY)、正常に得られた手前側の
位置情報(座標)と、奥側の位置情報(座標)とを1次
近似した直線で結び、中央部領域の位置情報を推定する
(ステップS220)。図11に、位置情報の推定の様
子を示す。なお、同図において、図11(a)は中央部
の位置情報が実際に得られた場合を、図11(b)は
(a)の状態で中央部の位置情報が得られなかったとき
に、その中央部の位置情報を推定した場合を、それぞれ
示している。
【0069】この時、中央部座標の推定値は、各色それ
ぞれ((Xks+Xke)/2、(Yks+Yke)/
2)、((Xys+Xye)/2、(Yys+Yye)
/2)、((Xms+Xme)/2、(Yms+Ym
e)/2)、((Xcs+Xce)/2、(Ycs+Y
ce)/2)(第1の式)で与えられ、これを中央の位
置情報として位置情報格納部に格納する。この時発生す
る最大誤差は、ボウの発生量の絶対値と同じになる。
【0070】推定値を格納すると、推定して得られた中
央領域の位置情報と、正常に得られた手前側および奥側
の位置情報とに基づいてステップS90〜S170を実
行する。この場合、ボウが発生していると、レジスト補
正された画像の中央部で色ずれが若干発生するが、サー
ビスマンが到着するまでの暫定的な利用としては問題は
なく、しかも位置情報検出不能の原因が解消しなくとも
装置を使用できるので、装置稼働効率および使用勝手が
よくなる。
【0071】次いで、ステップS210において検出不
能の領域が中央領域でない場合(このステップでY)、
例えば奥側領域のみ位置情報検出不能の場合について説
明する。この場合に、図12に示すように正常に得られ
た手前側の位置情報(座標)と、中央の位置情報(座
標)とを直線で結び、これを延長して奥側の位置情報を
1次近似により推定すると、この奥側座標の推定値は、
各色それぞれ、(2(Xks+Xkc)、2(Yks+
Ykc))、(2(Xys+Xyc)、2(Yys+Y
yc))、(2(Xms+Xmc)、2(Yms+Ym
c))、(2(Xcs+Xcc)、2(Ycs+Yc
c))(第2の式)で与えられるが、この推定値の誤差
が中央部の場合の2倍になる。このような場合に、用紙
(転写材)3にレジスト補正した画像を転写しても、奥
側にいくほど色ずれが大きくなり、暫定的な補正として
も許容されない可能性がある。これに対して、用紙1の
ように中央通紙であって、最大画像形成範囲の1/2程
度の用紙幅の場合や、用紙2のように手前側の片側通紙
であって、最大画像形成範囲の3/4程度の用紙幅の場
合であれば、奥側領域と重複しないため、用紙上におい
ては、中央領域検出不能の場合と同じくらいの誤差で押
さえることができ、暫定使用としては十分に耐えうる画
像となる。
【0072】そこで、中央部領域でない場合(ステップ
S210でN)、すなわち、両端部の一方の領域のみ位
置情報検出不能の場合には、転写ベルト10によって搬
送されてくる用紙の通紙領域と重複するか否か判断し
(ステップS230)、重複する場合には(ステップS
230でY)、画像形成を禁止し(ステップS24
0)、メインルーチンにリターンする。これにより、暫
定利用にも耐えない画像形成を防止することができる。
【0073】一方、重複しない場合には(ステップS2
30でN)、正常に得られた手前側の位置情報(座標)
と、中央の位置情報(座標)とを1次近似した直線で結
び、奥側領域の位置情報を推定し(ステップS24
0)、これを中央の位置情報として位置情報格納部に格
納する。なお、手前側の位置情報が検出不能の場合も、
奥側が検出不能の場合と同様にして推定する。
【0074】推定値を格納すると、推定して得られた奥
側あるいは手前側領域の位置情報と、正常に得られた手
前側あるいは奥側および中央の位置情報とに基づいてス
テップS90〜S170を実行する。この場合、レジス
ト補正された画像の検出不能側端部で色ずれが若干発生
するが、サービスマンが到着するまでの暫定的な利用と
しては問題はなく、しかも位置情報検出不能の原因が解
消しなくとも装置を使用できるので、装置稼働効率およ
び使用勝手を向上させることができる。
【0075】(4) 変形例 以上、本発明に係る画像形成装置を実施の形態に基づい
て説明してきたが、本発明の内容が、上述の実施の形態
に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が
考えられる。
【0076】(4−1)上記実施の形態では領域の数を
3としたが、4以上としてもよい。このように領域の数
を増やすと、検出不能の領域があっても2以上の領域に
おいて位置情報の検出ができる確率が高くなり、検出で
きた位置情報に基づいてレジスト補正して装置を稼働で
き、装置の稼働効率を向上させることができる。
【0077】(4−2)また、上記各実施の形態では、
V字状のレジストパターンを用いる場合について説明し
たが、レジストパターンとしては、V字状のものに限ら
れず、種々の形状のものを用いることが可能である。例
えば、CD線と斜め線との間の角度は45°に限らず他
の角度としてもよい他、レジストパターンの大きさ等に
ついても変更することが可能である。
【0078】さらに、本実施の形態では、主走査方向に
位置の異なる複数のレジストパターンを、主走査方向に
平行な直線上に形成するようにしたが、光学センサユニ
ット25による検出の後、適切な補正を加えるようにす
れば、主走査方向に平行に配置しなくてもよい。
【0079】(4−3)上記実施の形態ではブラックの
レジストパターン50Ksを基準にして、他のブラック
のレジストパターン50Kc及び50Ke、及び他色の
レジストパターンの相対的位置ズレ量を算出したが、ブ
ラックのレジストパターン50Ksについても、自身の
位置ズレ量を検出して画像書込位置を補正することも可
能である。具体的には、何か基準となる信号、例えば、
レジストローラの駆動開始信号の発生時からブラックの
レジストパターン50Ksを検出するまでのクロックを
カウントし、これと予め設定されていた基準クロックと
を比較することにより当該ブラックのレジストパターン
50Ksの副走査方向の位置ズレ量を知ることができ
る。
【0080】また、レジストパターン50Ksの主走査
方向の位置ズレ量についても、基準となる主走査方向検
出量を設定しておいて、これとブラックのレジストパタ
ーン50Ksの主走査方向検出量との差分を取ることに
より求めることが可能である。この場合に実行される他
色のレジストパターンの位置ズレ検出量についても同様
である。
【0081】(4−4)また、レジストパターンは、上
述の如く転写ベルト10上に形成する以外に、当該転写
ベルト10により搬送される転写材上に転写して、この
ときは、転写材上のパターンを検出するようにしてもよ
い。また、転写ドラムを利用する画像形成装置では、当
該転写ドラム上に形成してもよい。
【0082】(4−5)さらに、上記各実施の形態にお
いては、タンデム型のデジタル複写機を例に挙げて説明
したが、本発明はタンデム型のデジタル複写機に限らず
カラー画像を形成するものであれば、プリンタ、ファク
シミリ装置等の種々の画像形成装置に適用することが可
能である。さらに、直接転写方式の画像形成装置に適用
することもできる。
【0083】
【発明の効果】以上のように本発明に係る画像形成装置
によれば、像担持体から転写体上の主走査方向の異なる
3箇所以上の領域にそれぞれ転写された基準画像の位置
情報に基づいて像担持体上への画像形成位置を補正する
画像形成装置であって、各領域ごとに配設された光学セ
ンサを用いて各領域ごとの基準画像の位置情報を検出す
る検出手段と、各領域ごとに位置情報の検出が不能か否
かを判断する判断手段と、を備え、前記判断手段が一部
の領域において位置情報の検出が不能で、かつ他の2以
上の領域において位置情報の検出ができたと判断した場
合、検出できた位置情報に基づいて画像形成位置を補正
するので、従来のように一律に画像形成が禁止されるよ
うなことがなくなり、当該位置情報の一部検出不能が発
生したときの装置稼働効率および使い勝手を向上し、暫
定利用に耐えうる画像形成を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るデジタルカラー複写
機の概略断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るデジタルカラー複写
機の制御部の機能ブロック図である。
【図3】転写ベルト上に形成されたレジストパターンの
一例を示す図である。
【図4】検出方向における光電センサの検出幅とレジス
トパターンの線幅との関係を示す図である。
【図5】レジストパターンのサンプリング波形の一例を
示す図である。
【図6】レジスト補正の制御動作を示すフローチャート
である。
【図7】位置情報検出の原理を示す図である。
【図8】位置情報格納部の内容を示す図である。
【図9】レジストパターンの検出位置に基づく、主走査
方向・副走査方向における位置ズレ量の算出を説明する
ための図である。
【図10】補正近似関数の算出の方法について説明する
ための図である。
【図11】中央領域の位置情報の推定の様子を示す図で
ある。
【図12】奥側領域の位置情報の推定と通紙位置との関
係を示す図である。
【符号の説明】
1C〜1K 感光体ドラム 2C〜2K 帯電チャージャー 4C〜4K 現像器 10 転写ベルト 25s〜25e 光学センサユニット 35 プリンタヘッドユニット(PH) 36 作像系 37 搬送系 50Cs〜50Ks レジストパターン(基準画
像) 50Cc〜50Kc レジストパターン(基準画
像) 50Ce〜50Ke レジストパターン(基準画
像) 100 イメージリーダ部 200 プリンタ部 300 制御部 310 画像処理制御部 311 MTF補正部 312 画像メモリ部 313 レジスト補正部 320 パターン生成制御部 330 印字データ制御部 331 プリンタヘッド制御部(PHC) 340 本体制御部 350 レジスト検出制御部 351 RAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C362 AA03 BA70 BB47 CA18 CA23 CA29 CA30 CA39 2H027 DA09 DA21 DA41 DB01 DE02 DE07 DE10 EC03 EC07 EC10 ED04 ED06 ED16 ED17 EE02 EK06 FA16 FA28 FD08 2H030 AA01 AB02 AD12 AD17 BB02 BB16 BB23 BB56 BB63

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体から転写体上の主走査方向の異
    なる3箇所以上の領域にそれぞれ転写された基準画像の
    位置情報に基づいて像担持体上への画像形成位置を補正
    する画像形成装置であって、 各領域ごとに配設された光学センサを用いて各領域ごと
    の基準画像の位置情報を検出する検出手段と、 各領域ごとに位置情報の検出が不能か否かを判断する判
    断手段と、を備え、 前記判断手段が一部の領域において位置情報の検出が不
    能で、かつ他の2以上の領域において位置情報の検出が
    できたと判断した場合、検出できた位置情報に基づいて
    画像形成位置を補正することを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 複数の像担持体から転写体上の主走査方
    向の異なる3箇所以上の領域にそれぞれ転写された異な
    る色の基準画像の位置情報に基づいて各色中の特定色画
    像に対する他色画像の像担持体上への画像形成位置を補
    正する画像形成装置であって、 各領域ごとに配設された光学センサを用いて各領域ごと
    の各色基準画像の位置情報を検出する検出手段と、 各領域および各色の位置情報から特定色に対する他色の
    相対的な位置ずれ量を取得する位置ずれ量取得手段と、 各領域および各色ごとに位置情報の検出が不能か否かを
    判断する判断手段と、を備え、 前記判断手段が一部の領域において各色位置情報の検出
    が不能で、かつ他の2以上の領域において各色位置情報
    の検出ができたと判断した場合、検出できた各色位置情
    報に基づいて画像形成位置を補正することを特徴とする
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 検出不能領域の位置情報を検出できた位
    置情報で推定することを特徴とする請求項1または2に
    記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 検出不能な領域が主走査方向両端部以外
    である場合第1の式を用いて推定を行い、端部である場
    合第2の式を用いて推定を行うことを特徴とする請求項
    1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 検出不能な領域が主走査方向端部で、当
    該端部領域と前記転写体により搬送されてくる転写材の
    通過領域とが重なる場合、画像形成を禁止することを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成
    装置。
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