JP2000275687A - 希土類・カルシウム・オキソボレート単結晶及びその製造方法 - Google Patents

希土類・カルシウム・オキソボレート単結晶及びその製造方法

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JP2000275687A
JP2000275687A JP11084172A JP8417299A JP2000275687A JP 2000275687 A JP2000275687 A JP 2000275687A JP 11084172 A JP11084172 A JP 11084172A JP 8417299 A JP8417299 A JP 8417299A JP 2000275687 A JP2000275687 A JP 2000275687A
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Junji Nagahori
堀 淳 司 永
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Nippon Mektron KK
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第2高調波発生定数又は第3高調波発生定数
が高く、大型の結晶のレーザー光の波長変換デバイスに
用いる非線形光学単結晶とすることができる希土類・カ
ルシウム・オキソボレート単結晶を提供する。 【解決手段】 希土類(M)・カルシウム・オキソボレ
ート単結晶(但し、その原子比がCa:M:B=3.6
〜4.4:1:2.7〜3.3の範囲である。)であ
り、該単結晶の内部には干渉縞の乱れが実質的に存在せ
ず、かつ単結晶の成長直後の界面が実質的に平滑である
ことを特徴とする希土類・カルシウム・オキソボレート
単結晶、並びに、希土類・カルシウム・オキソボレート
を融解し、引き上げ法により単結晶を育成する希土類・
カルシウム・オキソボレート単結晶を製造する方法にお
いて、育成時の結晶回転数を調整して、結晶成長界面を
実質的に平滑に育成させることを特徴とする、希土類・
カルシウム・オキソボレート単結晶の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザー光の波長
変換デバイスに用いる非線形光学単結晶とすることがで
きる希土類・カルシウム・オキソボレート単結晶及びそ
の製造方法に関するものである。更に詳しくは、第2高
調波発生定数が高く、大型の結晶を育成することがで
き、波長1.064μmのNd−YAGレーザー等の第
2高調波発生や第3高調波発生に用いる非線形光学単結
晶等として産業上広範囲に用いることができる希土類・
カルシウム・オキソボレート単結晶及びその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、非線形光学単結晶を利用してレー
ザー光の波長を2分の1にする第2高調波発生(SH
G)は、古くは水晶を用いた実験にて始まり、現在で
は、用途、目的に応じて種々の結晶が使用されている。
それらの中でも、燐酸二水素カリウム(以下、単に「K
DP」と略記する。)の結晶は、比較的古くから用いら
れている結晶で、大型の単結晶が比較的容易に得られ、
Nd−YAGレーザーの第2高調波発生用の非線形光学
結晶として用いられており、特に高エネルギーの用途に
おいてはレーザー核融合用の第2高調波発生等の分野で
用いられている。しかしながら、上記KDPの結晶は第
2高調波発生の実効非線形光学定数が比較的低く、高い
変換効率を得るためには大型の結晶を用意する必要があ
り、また、KDPの結晶は潮解性を有しているため、結
晶の品質を維持するためには防湿コーティング等の特殊
な処理が必要になる。一方、第2高調波発生の実効非線
形光学定数の比較的高い結晶として、燐酸チタン酸カリ
ウム(以下単に「KTP」と略記する。)やバリウムボ
レート(以下、単に「BBO」と略記する。)等の結晶
を挙げることができるが、これらの結晶は主として溶液
法により育成させるため、育成速度が遅く、かつ大型の
結晶が得られ難いとの問題点がある。光学結晶を第2高
調波発生用に使用する場合には、第2高調波発生光の出
射エネルギー密度を入射光のエネルギー密度で除した変
換効率の大小が重要であり、その変換効率は結晶長さの
2乗、第2高調波発生の実効非線形光学定数の2乗に正
比例することが知られており、言い換えると、第2高調
波発生の実効非線形光学定数が大きくても、大きな結晶
を作ることができなければ、その結晶の持つ力を十分に
引き出すことができないものである。従って、これらK
TPやBBO等の結晶は、第2高調波発生の実効非線形
光学定数が高いものの、大きい結晶を得るのが難しいこ
とから、第2高調波発生の実効非線形光学定数が高く、
大型の結晶を育成することが容易な非線形光学結晶の出
現が望まれていた。
【0003】また、レーザー光の波長を3分の1にする
第3高調波発生(THG)は、基本波レーザーにはNd
−YAGを用い、第3高周波発生用非線形結晶にBBO
の結晶やリチウムボレート(LBO)の結晶を用いた例
が知られている。具体的には、この様なレーザーを用い
て微細プリント基板のビアホール技術等に応用されてい
る。これらの技術の詳細については特表平10−508
798号公報に詳細に記載されている。これらの技術に
利用される非線形光学結晶に要求される特性としては、
高い変換効率はもちろんのこと、安定した変換効率が求
められるが、従来の結晶は繰り返し使用することによ
り、変換効率が劣化したり、レーザービーム形状が歪む
等の問題が生じるため、新しい第3高調波発生用の非線
形光学結晶が求められていた。
【0004】一方、希土類・カルシウム・オキソボレー
トは、一般式Ca4 MO(BO3 3 にて表され、式中
のMの部分に希土類元素であるGdやYを用いたCa4
GdO(BO33 やCa4 YO(BO33 等が知ら
れている。この様な希土類・カルシウム・オキソボレー
ト単結晶は、融液からの結晶育成が容易で大型の単結晶
が育成可能であり、上記KDPの結晶に比較して2倍の
第2高調波発生定数を有するため、より高い変換効率が
得られることが期待されている。また、特表平9−51
2354号公報には、希土類・カルシウム・オキソボレ
ートの結晶について記載されている。Ca4 YO(BO
33 の結晶は、Nd−YAGレーザーの3倍波発生が
行える結晶として特開平10−206916号公報に記
載されており、第3高調波用結晶として期待されてい
る。
【0005】更に、複数の希土類元素を混ぜて、第2高
調波用、第3高調波用の位相整合条件を変化させた結晶
が古屋らにより報告されている(日本結晶成長学会誌第
25巻、No3、A117頁、1998年)。希土類・
カルシウム・オキソボレート結晶は、一般式Ca4MO
(BO33にて表される化学式のMに、La、Nd、S
m、Gd、Y、Erから選ばれた少なくとも1種の希土
類元素を選択することができ、これらはいずれも同じ結
晶構造を有し、格子定数が近いことが示されており、こ
れらの希土類元素を単独若しくは複数で使用することが
できることがNorrestamらによって明らかにさ
れている(Chem.Mater、第l4巻、No3、
737頁、1992年)。その他にもMに、Tb、Lu
を用いたものも同一結晶構造を持つことが知られてい
る。複数の希土類元素を使用する例として、G.J.D
irksenらがGdにDy、Tb、Eu、Ceのいず
れかの元素を混ぜた例が報告されている(Journa
l of Alloys and Compound
s,第191巻、121頁、1993年)。また、特表
平9−512354号公報にもGdとNdを混ぜた組成
物の例が記載されている。希土類・カルシウム・オキソ
ボレート単結晶は、第2高調波発生用や第3高調波発生
用だけでなく種々の用途での利用が検討されている。こ
の様な単結晶は、通常、チョコラルスキー(Czoch
ralski:Cz)法と呼ばれる原料融液1からの成
長法により育成されている。
【0006】この様なチョコラルスキー法は、図2
(a)〜(b)に示す様に、イリジウム(Ir)等の白
金族金属のるつぼ2に、原料を入れて溶解し、融液1に
種結晶3を回転させながら近付け、1時間に数mmの引
き上げ速度で引き上げて結晶4を育成する方法である。
このチョコラルスキー法によって希土類・カルシウム・
オキソボレート単結晶4を育成する場合は、従来の育成
方法では図3(b)に示すような結晶中心部にコア5と
いわれる屈折率が異なる部分ができてしまう。このコア
5が結晶中に存在すると波長変換用単結晶ブロックとし
て使用する場合、場所により屈折率が異なってしまうた
めに使用することができず、この部分を除いて加工する
必要がある。従って、育成した単結晶を有効に利用する
ことができなかった。このコア5は、研磨した結晶を透
過型の干渉計で干渉縞6を観察することにより、容易に
確認することができる。図3(b)に干渉計により観察
された干渉縞6の乱れによるコア5の存在を表す写真を
示す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決する課題
は、第2高調波発生用、第3高調波発生用に用いる希土
類・カルシウム・オキソボレート単結晶を育成するに当
たり、結晶中心部のコアが発生しない単結晶及びそれを
育成する方法を提供することである。それによって、第
2高調波発生用の非線形光学結晶として用いられる高品
質で大型の希土類・カルシウム・オキソボレート単結晶
及びそれを製造する方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題点
に鑑みて、コアの抑制を行うために数々の検討を行った
ところ、育成した結晶は、通常、図3(a)に示すよう
に、結晶底部が凸状になったり、中心に直径数mmの平
らな部分ができ、それが図3(b)に示すような干渉縞
の乱れを生じさせており、この干渉縞の乱れの部分の大
きさが丁度コアの大きさと一致していることから、これ
は結晶の成長条件が異なるためにコアになったものと着
想し、育成時の結晶の回転数を調整することによって干
渉縞の乱れが生ずることなく結晶を育成することができ
るとの知見を得て、本発明を完成するに至ったものであ
る。
【0009】すなわち、本発明の希土類・カルシウム・
オキソボレート単結晶は、希土類(M)・カルシウム・
オキソボレート単結晶(但し、その原子比がCa:M:
B=3.6〜4.4:1:2.7〜3.3の範囲であ
る。)であり、該単結晶の内部には干渉縞の乱れが実質
的に存在せず、かつ単結晶の成長直後の界面が実質的に
平滑であることを特徴とするものである。本発明のもう
一つの発明である希土類・カルシウム・オキソボレート
単結晶の製造方法は、希土類・カルシウム・オキソボレ
ートを融解し、引き上げ法により希土類(M)・カルシ
ウム・オキソボレート単結晶(但し、その原子比がC
a:M:B=3.6〜4.4:1:2.7〜3.3の範
囲である。)を育成する希土類・カルシウム・オキソボ
レート単結晶を製造する方法において、育成時の結晶回
転数を調整して、結晶成長界面を実質的に平滑に育成さ
せることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】[I] 希土類・カルシウム・オキ
ソボレート単結晶 (1) 構成成分 本発明の希土類・カルシウム・オキソボレート単結晶
は、希土類元素、カルシウム、及び、硼素の酸化物から
なる希土類・カルシウム・オキソボレートを単結晶化し
たものである。上記希土類元素は、具体的にはY、L
a、Ce、Gdから選ばれた少なくとも1種の希土類元
素、好ましくはY、Gdから選ばれた少なくとも1種の
希土類元素、特に好ましくはYを主成分とする希土類元
素を挙げることができる。上記希土類(M)・カルシウ
ム・オキソボレート単結晶は、一般にCaとMとBの原
子比が4:1:3のCa4 MO(BO33 であること
が理想であるが、実質的に上記原子比で均質化される結
晶体であれば良く、その原子比は一般にCa:M:B=
3.6〜4.4:1:2.7〜3.3の範囲内、好まし
くは3.8〜4.2:1:2.8〜3.2の範囲内であ
れば良い。
【0011】(2) 性 状 (a) 干渉縞 本発明の希土類・カルシウム・オキソボレート単結晶
は、図1(b)に示すように、結晶が均質であるため
に、結晶形の乱れがなく、単結晶の内部に干渉縞の乱れ
が実質的に存在しないものである。希土類・カルシウム
・オキソボレート単結晶の内部に干渉縞の乱れが存在す
る場合には、これを波長変換用単結晶ブロックとして使
用すると、単結晶の場所によって屈折率が異なってしま
うために、十分な波長変換を行うことができないので使
用不能となる。従って、この部分を除いて加工しなけれ
ばならなくなる。干渉縞の測定 上記希土類・カルシウム・オキソボレート単結晶の内部
に干渉縞の乱れによるコアが存在するのか、存在しない
のかについては、以下に示す方法により干渉縞を測定
し、判定することができる。先ず、結晶を水平方向に厚
さ5mmに切断し、その表面を研磨した後、(株)溝尻
光学工業所製の透過型の干渉計で測定し、干渉縞を目視
により観察することにより、容易に確認することができ
る。しかし、上記目視による観察によっても干渉縞の乱
れの存在の有無を確認し難いときには、Tiサフアイヤ
レーザーによる位相整合波長を測定することによって、
或いは、単結晶内部の各場所の組成分析を行なうことに
よって、容易に干渉縞の乱れの存在の有無を確認するこ
とができる。
【0012】(b) 単結晶の底部 本発明の希土類・カルシウム・オキソボレート単結晶
は、その単結晶の成長界面(単結晶の底部)が、図1
(a)に示すように、実質的に平滑なものである。「実
質的に平滑な」とは、直胴部分の外周と同じか、或い
は、直胴部分の外周よりも2mm以下、好ましくは1m
m以下でしか突出又は凹んでいないものである。単結晶
の成長直後の界面が実質的に平滑でないと、結晶形に乱
れが生じて、結晶が不均質であるために、結晶内部に干
渉縞の乱れがあり、第2高調波発生や第3高調波発生に
用いる非線形光学単結晶として使用できなかったり、ビ
ーム品質において問題が生じる。
【0013】(c) 第2高調波発生の実効非線形光学定数 本発明の希土類・カルシウム・オキソボレート単結晶
は、第2高調波発生の実効非線形光学定数が一般に0.
3pm/V以上、好ましくは0.5pm/V以上、特に
好ましくは1.0pm/V以上を示すものであることが
好適である。第2高調波発生の実効非線形光学定数が上
記範囲未満のものは、その用途が限定される。第2高調波発生の実効非線形光学定数の測定 上記第2高調波発生の実効非線形光学定数の測定は、光
学研磨した結晶ブロックを、Tiサファイアレーザーを
使用してY軸上での整合波長での第2高調波強度を調べ
ることによって測定することができる。
【0014】(d) 第3高調波定数の実効非線形光学定数 本発明の希土類・カルシウム・オキソボレート単結晶
は、第3高調波発生定数の実効非線形光学定数が一般に
0.3pm/V以上、好ましくは0.5pm/V、を示
すものが好適である。第3高調波発生の実効非線形光学
定数が上記範囲未満のものはその用途が限定される。第3高調波発生定数の実効非線形光学定数の測定 上記第3高調波発生定数の実効非線形光学定数の測定
は、位相整合条件でNd−YAGレーザーの基本波と2
倍波を入射し、その発生した3倍波の強度によって測定
することができる。
【0015】[II] 希土類・カルシウム・オキソボレー
ト単結晶の製造 (1) 原材料 (a) 希土類 本発明の希土類・カルシウム・オキソボレート単結晶に
用いられる希土類としては希土類元素の化合物、具体的
にはY、La、Ce、Gdから選ばれた少なくとも1種
の希土類元素の化合物、好ましくはY、Gdから選ばれ
た少なくとも1種の希土類元素、特に好ましくはYを主
成分とする希土類元素、が用いられる。これら希土類元
素の化合物としては、希土類元素の酸化物、炭酸塩、硝
酸塩、ハロゲン化物等を挙げることができる。具体的に
は、酸化イットリウム、酸化ガドリウム、酸化ランタ
ン、酸化セリウム等を挙げることができる。希土類元素
を併用する場合には、主成分とする元素の割合(原子
比)を50%以上、特に60〜75%の範囲で用いるこ
とが好ましい。
【0016】(b) カルシウム 本発明の希土類・カルシウム・オキソボレート単結晶に
用いられるカルシウム化合物としては、カルシウムの炭
酸塩、硝酸塩、ハロゲン化物等を挙げることができる。
具体的には、炭酸カルシウム、塩化カルシウム、硝酸カ
ルシウム等を挙げることができるが、中でも炭酸カルシ
ウムを用いることが特に好ましい。
【0017】(c) オキソボレート 本発明の希土類・カルシウム・オキソボレート単結晶に
用いられる硼素化合物としては、硼素の酸化物、ハロゲ
ン化物等を挙げることができる。具体的には、三酸化二
硼素、硼酸、三塩化硼素等を挙げることができるが、中
でも三酸化二硼素を用いることが特に好ましい。
【0018】(2) 配合・融解 上記(a) 希土類(M)、(b) カルシウム、及び、(c) オ
キソボレートを、その原子比が一般にCa:M:B=
3.6〜4.4:1:2.7〜3.3の範囲内の割合
で、好ましくは3.8〜4.2:1:2.8〜3.2の
範囲内の割合で、特に好ましくはそれぞれ略1:4:3
(原子比)の割合で、配合した希土類(M)・カルシウ
ム・オキソボレートを、一般に500〜1,500℃、
好ましくは1,000〜1,300℃の温度で1〜20
時間加熱・焼成する。この焼成した原料を更に1,50
0〜1,600℃の温度で1〜5時間加熱融解させる。
【0019】(3) 育 成 本発明の希土類・カルシウム・オキソボレート単結晶の
育成は、引き上げ法、具体的には、図2(a)及び
(b)に示すように、チョコラルスキー(Czochr
alski)法と呼ばれる原料融液1からの成長法で育
成する。該チョコラルスキー法は、育成時の種結晶3の
回転数を調整することによって、結晶成長界面を平滑に
して結晶を育成させることができ、これにより結晶の内
部に干渉縞6の乱れによる円形状のコア5が存在しない
条件で結晶を育成することができる。
【0020】(a) 育成時の結晶回転数の調整 結晶の育成時の種結晶3の回転数を調整し、種結晶3の
回転により引き起こされる流れと対流とが釣り合う状態
に調整することにより、結晶の成長界面を平滑にして結
晶を育成させることができる。上記種結晶3の回転によ
り引き起こされる流れと対流とが釣り合う状態は、対流
がるつぼ2の大きさ、融液内の温度差や融液の粘度等に
より変化するので、各種の育成条件に応じて最適結晶回
転数を求める必要がある。従って、回転数を2〜3倍程
度に変えた育成を数回試みることにより、育成結晶とる
つぼ2の大きさや融液1内の温度差に応じた最適な結晶
の回転数を求めることができる。結晶の回転数は、徐々
に変化させて、常に育成界面が平滑になるようにするこ
とができる。
【0021】最適結晶回転数 この最適な結晶の回転数は、結晶の回転により発生する
遠心力と、融液1内の温度差により生じる対流とが釣り
合うか、少し遠心力が強い方が望ましい。ここで、遠心
力は結晶の径(D)と回転数(ω)の2乗の積であるD
ω2 に比例する。そのため、結晶の育成径が2倍になれ
ば、遠心力も2倍になる。結晶回転数が低い時には融液
対流の影響が強く、育成した結晶の底部4cは凸状にな
る。しかし、中心に直径数ミリの平らな部分ができ、こ
の部分での成長条件が異なるためコア5になるものと思
われる。従来のチョコラルスキー法において製造する場
合には、図3(b)に示すように単結晶底部4cが凸状
になったり、中心に直径数ミリの平らな部分ができ、そ
れが干渉縞6の乱れを生じさせてしまう。この干渉縞6
の乱れは結晶の成長条件が異なるためにコア5となった
ものと考えて、結晶育成中の結晶回転数を早くすること
によって、図1(b)に示すように単結晶底部4cの形
状を平らにすることができ、これにより結晶内部に干渉
縞6の乱れによるコア5が存在しない結晶を育成するこ
とができるようになったものである。チョコラルスキー
法による育成では、図2に示すように種結晶3から徐々
に径を大きくしていき、図18a)に示すような通称
「肩4a」と呼ばれる部分を形成した後、育成結晶4の
直径が一定な単結晶の直胴部分4bを育成する。通常、
この直胴部分4bを加工し、使用するが、肩4aの径の
小さい範囲では結晶の回転から引き起こされる流れが、
融液1の対流に比べて小さく、結晶の育成界面は下方に
凸状になってしまう。そのため直胴4bの上部にはコア
5の部分が残ってしまう場合がある。このため、種付け
時は早い回転数で育成し、徐々に回転数を下げて行き、
所望の回転数にすることができる。回転数の下げ方は結
晶の回転から引き起こされる流れがDω2 に比例するた
め、次の式に適合するように変化させることが好まし
い。
【0022】
【数2】
【0023】(式中、D0 は種付け時の規準となる結晶
径(単位:mm)を、また、ω0 は種付け時の回転数
(単位:rpm)を表し、Dは育成時の結晶半径(単
位:mm)を、また、ωは求めるべき回転数(単位:r
pm)を表す。) 上記式により求められた回転数よりも15%以内、特に
5%以内の範囲の回転数で実施することが好ましく、上
記範囲よりも超過した回転数で実施すると、結晶形の乱
れのよる干渉縞6が生じて、コア5が存在し、実用に供
することができなくなる。上記式により求められた回転
数の範囲以内であるならば、この様な関係式によらず実
施することができる。直胴部分4bが大きくなることに
よって、上記式により求められた回転数を直線的に減ら
すことにより、最適な結晶育成界面を維持することもで
きる。
【0024】(4) 大きさ 上記方法により得られる本発明の希土類・カルシウム・
オキソボレート単結晶は、その大きさが、直径が一般に
20mm以上、好ましくは30〜60mm、特に好まし
くは40〜60mmのもの、長さが一般に20mm以
上、好ましくは30〜80mm、特に好ましくは50〜
80mmのものを形成することができる。
【0025】[III] 用 途 従って、本発明の希土類・カルシウム・オキソボレート
単結晶は、単結晶の内部に干渉縞の乱れが存在しないこ
とから、レーザー光の波長変換デバイスに用いる非線形
光学単結晶等として、具体的には、波長1.064μm
のNd−YAGレーザー等の第2高調波発生や第3高調
波発生に用いる非線形光学単結晶等として使用すること
ができる。
【0026】
【実施例】以下に示す実験例によって、本発明を更に具
体的に説明する。 [I] 実験例 実施例1焼 成 原料として高純度炭酸カルシウム(CaCO3 、純度9
9.99重量%)、高純度酸化ガドリニウム(Gd2
3 、純度99.99重量%)、及び、高純度酸化硼素
(B23 、純度99.99重量%)を使用し、各原料
は300から500℃の範囲で加熱減量がなくなるまで
恒量化を行い、揮発分量を求めた。この揮発分量を考慮
して定性比になるように炭酸カルシウム935.13
g、酸化ガドリニウム423.38g、酸化硼素24
3.32gを秤量し、配合した。原料は、混合後1,0
00℃で焼成、粉砕した後、再び、1,300℃で焼
成、粉砕を繰り返した。2度の焼成により原料がCa4
GdO(BO33 になったことを粉末X線回折により
確認した。るつぼは、外径80mm×高さ80mm×厚
さ1.5mmのイリジウム(Ir)製のるつぼを使用し
た。このイリジウム(Ir)製るつぼの酸化を防ぐた
め、育成中はN2 ガスを育成チャンバーに流した。育成
炉は、高周波加熱型チョクラルスキー(Cz)育成炉
で、図2(a)及び(b)に示すように、るつぼを配置
した。該イリジウム(Ir)製るつぼの上部には、温度
低下を小さくするために、直径80mm×高さ50mm
の筒状のイリジウム(Ir)製アフターヒーターを配置
した。このイリジウム(Ir)製アフターヒーターの外
側は保温性を良くするためにアルミナ製の炉材を配置し
た。
【0027】育成条件 るつぼに充填した原料を、Ca4 GdO(BO33
融点(1,480℃)より100℃前後高い温度で溶融
した後、融点まで下げて育成を行った。るつぼ上部か
ら、25rpmの回転数で回転させた一辺が4mmの種
結晶を融液に浸け、1時間に2mmの引き上げ速度で結
晶を成長させた。この引き上げ速度は0.5mm/時間
から5mm/時間程度に変えることができる。育成はA
DC(Automatic Diameter Con
trol)と呼ばれる結晶の育成速度から炉の出力を制
御する方法で、結晶径の制御を行った。育成に用いた種
結晶は<010>方向に切り出してあり、育成結晶も同
じ方位に成長するようにした。種付けから約60時間、
直胴部分の回転数を25rpmの速度に調整しながら育
成し、直径40mm×長さ50mmの単結晶を育成する
ことができた。単結晶は割れ、鬆(す)、着色が無く、
図1(a)に示すような、単結晶底部の形状は直胴部分
の外周から1mm以下でしか突出しておらず実質的に平
らなものであった。この結晶の頭部及び底部を切断し、
両面を研磨して、その切断面の結晶構造を干渉計で観察
したところ、図1(b)に示す写真(倍率:2倍)のよ
うに、干渉縞の乱れが存在せず、コアのない全体が均一
な結晶が得られた。これを加工してTiサファイアレー
ザーを使用してY軸上での位相整合波長を調べたとこ
ろ、800nmの波長で整合し,第2高調波発生が観察
され、第2高調波発生の実効非線形光学定数も1.2p
m/Vであった。
【0028】実施例2 高純度酸化イットリウム(YO3 、純度99.99重量
%)を用いて、ガドリニウム(Gd)の一部を同じ希土
類であるイットリウム(Y)に置換したCaGdx
1-x O(BO33 の育成を実施例1と同様に行った。
X=0.31の組成で実施例1と同様に育成した。回転
数を25rpmでの育成で直径40mm×長さ50mm
の結晶を育成した。得られた結晶は割れ、鬆(す)、着
色が無く、単結晶底部の形状は直胴部分の外周から1m
m以下でしか突出しておらず実質的に平らなものであっ
た。この結晶の頭部及び底部を切断し、両面を研磨し
て、干渉計で観察したところ、干渉縞の乱れによるコア
のない全体が均一な結晶が得られた。これを加工してT
iサファイアレーザーを使用してY軸上での位相整合波
長を調べたところ、730nmの波長で整合し第2高調
波発生が観察された。その結果、第2高調波発生の実効
非線形光学定数は1.0pm/Vであった。また、第3
高調波発生もNd−YAGレーザーを用いて発生させ、
第3高調波発生の実効非線形光学定数は0.4pm/V
であった。
【0029】実施例3 X=0.28の組成で実施例2と同様に育成した。回転
数を25rpmでの育成で直径40mm×長さ50mm
の結晶を育成した。結晶は割れ、鬆、着色が無く、単結
晶底部の形状は直胴部分の外周から0.5mmしか突出
しておらず実質的に平らなものであった。この結晶の頭
部及び底部を切断し、両面を研磨して、干渉計で観察し
たところ、干渉縞の乱れによるコアのない全体が均一な
結晶が得られた。これを加工してTiサファイアレーザ
ーを使用してY軸上での位相整合波長を調べたところ、
726nmの波長で整合し第2高調波発生が観察され
た。その結果、第2高調波発生の実効非線形光学定数は
1.0pm/Vであった。
【0030】実施例4 X=0.24の組成で実施例2と同様に育成した。回転
数を25rpmでの育成で直径40mm×長さ50mm
の結晶を育成した。結晶は割れ、鬆、着色が無く、単結
晶底部の形状は直胴部分の外周から1mmしか突出して
おらず実質的に平らなものであった。この結晶の頭部及
び底部を切断し、両面を研磨して、干渉計で観察したと
ころ、干渉縞の乱れによるコアのない全体が均一な結晶
が得られた。これを加工してTiサファイアレーザーを
使用してY軸上での位相整合波長を調べたところ、72
2nmの波長で整合し第2高調波発生が観察された。そ
の結果、第2高調波発生の実効非線形光学定数は1.0
pm/Vであった。
【0031】実施例5 X=0.28の組成で実施例2と同様に育成した。回転
数を種付けから結晶径20mmまでを35rpmとし、
式1に従い回転数を下げ、直径40mmの直胴部での回
転数を25rpmとした。この育成により直径40mm
×長さ50mmの結晶を育成した。結晶は割れ、鬆、着
色が無く、単結晶底部の形状は直胴部分の外周から1m
mしか突出しておらず実質的に平らなものであった。こ
の結晶の頭部及び底部を切断し、両面を研磨して、干渉
計で観察したところ、干渉縞の乱れによるコアのない全
体が均一な結晶が得られた。これを加工してTiサファ
イアレーザーを使用してY軸上での位相整合波長を調べ
たところ、726nmの波長で整合し第2高調波発生が
観察された。その結果、第2高調波発生の実効非線形光
学定数は1.0pm/Vであった。
【0032】実施例6 X=0.31の組成で実施例2と同様に育成した。回転
数を種付けから結晶径20mmまでを35rpmとし、
式1に従い回転数を下げ、直径40mmの直胴上部での
回転数を25rpmとした。更に引き上げ長さに応じ
て、直線的に回転数を23rpmまで下げていった。こ
の育成により直径40mm×長さ50mmの結晶を育成
した。結晶は割れ、鬆、着色が無く、単結晶底部の形状
は直胴部分の外周から1mm以下でしか突出しておらず
実質的に平らなものであった。この結晶の頭部及び底部
を切断し、両面を研磨して、干渉計で観察したところ、
干渉縞の乱れによるコアのない全体が均一な結晶が得ら
れた。この結晶の頭部及び底部を切断し、両面を研磨し
て、干渉計で観察したところ、干渉縞の乱れによるコア
のない全体が均一な結晶が得られた。これを加工してT
iサファイアレーザーを使用してY軸上での位相整合波
長を調べたところ、722nmの波長で整合し第2高調
波発生が観察された。その結果、第2高調波発生の実効
非線形光学定数は1.0pm/Vであった。
【0033】比較例1 Ca4 GdO(BO33 の育成を回転数を9rpmで
行った以外は実施例1と同様に行い、直径40mm×長
さ50mmの結晶を育成した。結晶は割れ、鬆、着色が
無いものの、結晶底部の形状は、図3(a)に示すよう
な、台形状に直胴部分の外周から約10mmが凸状に突
出していた。この結晶の頭部及び底部を切断し、両面を
研磨して、干渉計で観察したところ、図3(b)に示す
写真(倍率:0.8倍)のように、中心部に屈折率が異
なるコアが存在することが判明した。これを加工してT
iサファイアレーザーを使用してY軸上での位相整合波
長を調べたところ、802nmの波長で整合し第2高調
波発生が観察された。その結果、第2高調波発生の実効
非線形光学定数は1.0pm/Vであった。
【0034】比較例2 CaGdx1-x O(BO33 (x=0.24)の育
成を回転数を9rpmで行った以外は実施例2と同様に
行い、直径40mm×長さ50mmの結晶を育成した。
結晶は割れ、鬆、着色が無いものの、結晶底部の形状
は、台形状に約10mmが凸状に突出していた。この結
晶の頭部及び底部を切断し、両面を研磨して、干渉計で
観察したところ、中心部に屈折率が異なるコアが存在す
ることが判明した。
【0035】比較例3 CaGdx1-x O(BO33 (x=0.24)の育
成を回転数を20rpmで行った以外は実施例2と同様
に行い、直径40mm×長さ50mmの結晶を育成し
た。結晶は割れ、鬆、着色が無いものの、結晶底部の形
状は、台形状に直胴部分の外周から約10mmが凸状に
突出していた。この結晶の頭部及び底部を切断し、両面
を研磨して、干渉計で観察したところ、中心部に屈折率
が異なるコアが存在することが判明した。
【0036】比較例4 CaGdx1-x O(BO33 (x=0.24)の育
成を回転数を30rpmで行った以外は実施例2と同様
に行い、直径40mm×長さ50mmの結晶を育成し
た。結晶は割れが発生し、一部多結晶化していた。結晶
底部の形状は直胴部分の外周から約3mmが凹状に引っ
込んでいた。
【0037】
【発明の効果】このような本発明の希土類・カルシウム
・オキソボレート単結晶は、第2高調波発生定数が高
く、コアのない大型の非線形光学結晶を得ることができ
ることから、波長1.064μmのNd−YAGレーザ
ー等の第2高調波発生や第3高調波発生に用いる非線形
光学単結晶として使用することができる。また、本発明
の希土類・カルシウム・オキソボレート単結晶は、大き
な非線形光学結晶のブロックが得られ、この一つの結晶
から、沢山のブロックを採取できることから、無駄にな
る結晶外周部の割合が減り、1個当たりの加工作業時間
が減ることから、コストの低減化に繋げることができる
等のメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の希土類・カルシウム・オ
キソボレート単結晶の側面図であり、図1(b)はその
結晶構造の干渉縞を表す写真である。
【図2】図2(a)〜(b)は、チョコラルスキー法に
よる単結晶の育成方法を説明する説明用断面図である。
【図3】図3(a)は、従来の方法によって育成された
コアを有する結晶の側面図であり、図3(b)はその結
晶構造の干渉縞を表す写真である。
【符号の説明】
1 原料融液 2 イリジウム製るつぼ 3 種結晶 4 育成結晶(希土類・カルシウム・オキソボレート単
結晶) 4a 単結晶肩部 4b 単結晶直胴部 4c 単結晶底部 5 コア 6 干渉縞

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】希土類(M)・カルシウム・オキソボレー
    ト単結晶(但し、その原子比がCa:M:B=3.6〜
    4.4:1:2.7〜3.3の範囲である。)であり、
    該単結晶の内部には干渉縞の乱れが実質的に存在せず、
    かつ単結晶の成長直後の界面が実質的に平滑であること
    を特徴とする希土類・カルシウム・オキソボレート単結
    晶。
  2. 【請求項2】単結晶の第2高調波発生の実効非線形光学
    定数が0.3pm/V以上を示すものである、請求項1
    に記載の希土類・カルシウム・オキソボレート単結晶。
  3. 【請求項3】希土類がGdを主成分とする希土類元素で
    ある、請求項1又は2に記載の希土類・カルシウム・オ
    キソボレート単結晶。
  4. 【請求項4】希土類・カルシウム・オキソボレートを融
    解し、引き上げ法により希土類(M)・カルシウム・オ
    キソボレート単結晶(但し、その原子比がCa:M:B
    =3.6〜4.4:1:2.7〜3.3の範囲であ
    る。)を育成する希土類・カルシウム・オキソボレート
    単結晶を製造する方法において、育成時の結晶回転数を
    調整して、結晶成長界面を実質的に平滑に育成させるこ
    とを特徴とする、希土類・カルシウム・オキソボレート
    単結晶の製造方法。
  5. 【請求項5】育成時の種結晶の回転数を、種結晶の回転
    により引き起こされる流れと対流とが釣り合う状態に調
    整する、請求項4に記載の希土類・カルシウム・オキソ
    ボレート単結晶の製造方法。
  6. 【請求項6】育成時の結晶回転数の調整を、下記の式に
    て行なう、請求項4又は5に記載の希土類・カルシウム
    ・オキソボレート単結晶の製造方法。 【数1】 (式中の、D0 は種付け時の規準となる結晶径、ω0
    種付け時の回転数、Dは育成時の結晶半径、ωは求める
    べき回転数を表す。)
  7. 【請求項7】単結晶の第2高調波発生の実効非線形光学
    定数が0.3pm/V以上を示すものである、請求項4
    〜6のいずれかに記載の希土類・カルシウム・オキソボ
    レート単結晶の製造方法。
  8. 【請求項8】希土類元素がGdを主成分とする希土類元
    素の混合物である、請求項4〜7のいずれかに記載の希
    土類・カルシウム・オキソボレート単結晶の製造方法。
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