JP2000275474A - 光コネクタ組立方法および光コネクタ組立装置 - Google Patents

光コネクタ組立方法および光コネクタ組立装置

Info

Publication number
JP2000275474A
JP2000275474A JP11084937A JP8493799A JP2000275474A JP 2000275474 A JP2000275474 A JP 2000275474A JP 11084937 A JP11084937 A JP 11084937A JP 8493799 A JP8493799 A JP 8493799A JP 2000275474 A JP2000275474 A JP 2000275474A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical connector
ferrule
connector ferrule
support
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11084937A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Hasegawa
雅弘 長谷川
Kazuhiro Takizawa
和宏 瀧澤
Yasuhiro Tamaki
康博 玉木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP11084937A priority Critical patent/JP2000275474A/ja
Publication of JP2000275474A publication Critical patent/JP2000275474A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば、SC形光コネクタフェルールの光フ
ァイバ先端への組み立てでは、複数の光コネクタフェル
ールの組み立て効率の向上と、接着剤の加熱固定時にフ
ェルールから流れ出る接着剤による、フェルールの周囲
との接着を防止できる技術の開発が求められていた。 【解決手段】 加熱部2に支持された1または複数の前
記光コネクタフェルール7を把持固定する開閉可能な把
持機構4a、4dを備える光コネクタ組立装置、加熱部
2に対して離脱可能なパレット4に把持機構4a、4d
を備えた装置、並びに、光コネクタフェルール7に注入
されている接着剤を加熱固化する接着工程て、前記把持
機構4a、4dを開放して前記光コネクタフェルール7
との非接触状態を維持して接着を回避する光コネクタ組
立方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ先端に
光コネクタを組み立てる光コネクタ組立方法および光コ
ネクタ組立装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、JIS C 5973に制定さ
れるSC形光コネクタ(Single fiberCoupling optical
fiber connector)を光ファイバコード先端に組み立て
る作業は、光ファイバコード先端の前処理(光ファイバ
心線や裸ファイバの露出等)、光コネクタフェルールと
この光コネクタフェルールに先端の裸ファイバとともに
挿入した光ファイバ心線との接着固定、光コネクタフェ
ルール先端の研磨、光コネクタフェルール周囲へのハウ
ジング部品の組み込みに大別できる。光コネクタフェル
ールと光ファイバ心線とは、加熱器にて接着剤を加熱固
化して接着固定することが一般的である。また、従来、
この接着固定後、加熱器から取り出した光コネクタフェ
ルール先端の余剰の光ファイバを1心毎に切断した後、
光コネクタフェルールを研磨機の治具に取り付け、研磨
することが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
な光コネクタ組立方法の場合、光コネクタフェルール先
端の余剰の光ファイバの切断作業は、加熱器から光コネ
クタフェルールを取り出しつつ1心単位で行うため、多
数本の光ファイバに光コネクタを組み立てるには、工数
が多くなり、作業に時間がかかるといった不満があっ
た。また、多数の光コネクタフェルールを研磨機にセッ
トする際に、多数本の光ファイバが絡まないように束ね
る等の対策が必要であり、作業性に不満があった。
【0004】ところで、光コネクタの組み立てを効率的
に行うべく、全自動組み立ての可能な自動組立装置が開
発されている。この自動組立装置では、可動台に光コネ
クタフェルールを固定したまま、加熱器の機能である加
熱部から研磨機の機能である研磨部へ光コネクタフェル
ールを前記可動台ごと移動してセットする方式が採用さ
れている。しかしながら、これまで提供されている自動
組立装置は、光コネクタフェルールを1心単位で移動し
つつ光ファイバ先端に組み立てるものであり、例えば、
加熱部は1心単位で光コネクタフェルールの加熱に対応
する構成になっている。このため、例えば、光ケーブル
端末に引き出された複数本の光ファイバへの光コネクタ
フェルールの組み立てでは、各光ファイバを加熱部から
研磨部へ同時に移動する必要があるため、対応できない
といった問題があった。また、複数の光コネクタフェル
ールを同時に加熱して、加熱部から研磨部への複数本の
光ファイバの一括移動を実現するべく、1心単位で加熱
を行う前記加熱部を複数設けるとなると、装置の大型化
やコスト上昇を招くため、前記問題の根本的な解決に至
らない。さらに、加熱部から研磨部への光コネクタフェ
ルールの移動を可動台に光コネクタフェルールを固定し
たまま行うため、光コネクタフェルールから流れ出す接
着剤等により光コネクタフェルールが可動台等に接着固
定されてしまい、離脱が困難になってしまうといった問
題もあった。
【0005】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、複数本の光ファイバ先端への光コネクタの同時組
み立てを可能とし、しかも、光コネクタフェルールから
流れ出す接着剤による光コネクタフェルールの周囲への
接着を防止して組み立て作業性を向上できる光コネクタ
組立方法および光コネクタ組立装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、光コネクタ
フェルールに光ファイバ先端を挿入するとともに接着剤
を注入する光ファイバ挿入工程と、前記光コネクタフェ
ルールを把持固定する開閉可能な把持機構を開放して前
記光コネクタフェルールとの非接触状態を維持しつつ加
熱手段によって前記接着剤を加熱固化する接着工程と、
この接着工程の完了後、前記光コネクタフェルールに次
の加工等を行うべく、前記把持機構により前記光コネク
タフェルールを把持固定する把持固定工程とを備えるこ
とを特徴とする光コネクタ組立方法を前記課題の解決手
段とした。この光コネクタ組立方法によれば、接着工程
では把持機構を開放して光コネクタフェルールとの非接
触状態を維持して、光コネクタフェルールから流れ出る
接着剤による接着を回避する。接着工程の完了後に、把
持機構によって光コネクタフェルールを把持固定した状
態にて次の加工を行ったり、移動を行う。接着工程にお
ける把持機構と光コネクタフェルールとの接着が回避さ
れるため、後の工程での把持機構の開放や、把持機構か
らの光コネクタフェルールの取り出しを容易に行うこと
ができる。
【0007】請求項2記載の発明では、複数の光コネク
タフェルールを配列支持可能に構成され、前記光コネク
タフェルールの突き合わせ接続される先端以外の部分を
支持するとともに、当該光コネクタフェルールに注入さ
れた接着剤を加熱固化する加熱部と、この加熱部に支持
された1または複数の前記光コネクタフェルールを把持
固定する開閉可能な把持機構とを備えてなり、開放され
た前記把持機構は前記光コネクタフェルールと接触しな
い位置に退避可能であることを特徴とする光コネクタ組
立装置を前記課題の解決手段とした。この光コネクタ組
立装置によれば、開放した把持機構を光コネクタフェル
ールと接触しない位置に待避させた状態にて、加熱部に
よる接着剤の加熱固化を行うことができ、これにより、
光コネクタフェルールに把持機構が接着されることを防
止できる。接着剤の加熱固化時以外では、把持機構に光
コネクタフェルールを安定に把持固定することで、光コ
ネクタフェルールの先端研磨等の作業性を確保する。加
熱部は、複数の光コネクタフェルールを配列支持可能で
あるから、複数の光コネクタフェルールについて、接着
剤の加熱固化を同時に行うことができる。また、把持機
構も、複数の光コネクタフェルールを一括して把持固定
可能であるから、加熱部から複数の光コネクタフェルー
ルを一括して取り出すことが可能であり、研磨機へのセ
ット等も一括して行うことができる。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項2記載の光
コネクタ組立装置において、前記把持機構は、昇降機構
により昇降駆動される昇降台上に取り出し可能に載置さ
れるパレットに設けられ、前記加熱部に支持された光コ
ネクタフェルール下側に配置されるフェルール支持台
と、このフェルール支持台上に着脱可能に装着されるこ
とにより、前記光コネクタフェルールを前記フェルール
支持台との間に挟み込み、前記フェルール支持台ととも
に前記把持機構を構成する押え部材とを備えてなり、前
記パレットは前記フェルール支持台と前記押え部材との
間に前記光コネクタフェルールを挟み込んだまま、前記
昇降台上から取り出し可能になっていることを特徴とす
る。この光コネクタ組立装置によれば、フェルール支持
台上への押え部材の着脱によって、フェルール支持台上
と押え部材との間が開閉される。フェルール支持台上か
ら押え部材を取り外しておき、昇降機構により、昇降台
上のパレットを下降させると、加熱部に支持された光コ
ネクタフェルールから下方へフェルール支持台が退避さ
れ、非接触状態となる。逆に、パレットを上昇させる
と、加熱部に支持された光コネクタフェルールに下方か
ら当接できる。ここで、フェルール支持台上に押え部材
を装着すると、フェルール支持台と押え部材との間に光
コネクタフェルールを把持固定できる。そして、パレッ
トを昇降台上から取り出して移動すると、把持機構に把
持固定した光コネクタフェルールをパレットとともに移
動できる。光コネクタフェルールに光ファイバが接着固
定されていれば、この光ファイバをも、光コネクタフェ
ルールとともに移動できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の1実施の形態を、
図1から図9(a)、(b)を参照して説明する。図1
は本発明の光コネクタ組立装置1の1実施の形態を示す
正断面図、図2は加熱部3を示す図であり、図1のA−
A線断面矢視図、図3は昇降機構3を示す断面図、図4
はパレット4の装着前の光コネクタ組立装置1を示す平
面図、図5は前記光コネクタ組立装置1に搭載されるパ
レット4を示す斜視図である。
【0010】図1において、光コネクタ組立装置1は、
枠状のフレーム5の上部に、加熱部2と、昇降機構3
と、カバー6とを備えた構成になっている。図1および
図2に示すように、加熱部2は、鉄等の熱伝導性に優れ
た素材からなるプレート状であり、下部の電熱ヒータ等
からなるヒータ部8によって加熱される。この加熱部2
の、フレーム5内部からフレーム5上部へ突出されたフ
ェルール支持部2aは、当該フェルール支持部2a上に
複数配列形成された支持溝2bによって、複数の光コネ
クタフェルール7を配列支持可能に構成されている。す
なわち、図1に示すように、前記支持溝2bには、光コ
ネクタフェルール7の突き合わせ接続される先端面7a
に対向する後端部に固定されたフランジ部品7bが取り
出し可能に収納される。これにより、光コネクタフェル
ール7は、落下すること無く、フェルール支持部2aに
支持される。しかも、ヒータ部8の熱が加熱部2を介し
てフェルール支持部2a上の光コネクタフェルール7へ
伝達されると、ステンレス等の金属製のフランジ部品7
bが加熱され、ジルコニア、セラミック、ガラス等から
なる光コネクタフェルール7が、前記フランジ部品7b
を介して加熱される。加熱部2のフェルール支持部2a
は、光コネクタフェルール7に注入された接着剤(詳細
には、中央を貫通する微細孔に注入された接着剤)を加
熱固化可能な温度に加熱される。
【0011】図1および図3に示すように、昇降機構3
は、カム3aが取り付けられた駆動軸3bと、この駆動
軸3bから離間された回転軸3cを中心として水平軸線
回りに回転自在に支持され、かつ、前記駆動軸3bのカ
ム3a上にほぼ水平として載置されたプレート状の昇降
台3dとを備えて構成されている。また、昇降台3d
は、開口部3eを加熱部2に挿入することで(図4参
照)、この加熱部2と干渉することなく、回転軸3c
(図1参照)を中心として回転できる。駆動軸4bに取
り付けられたレバー3fを操作して、駆動軸3bを回転
駆動すると、この駆動軸3bと一体のカム3aの回転に
伴って、当該カム3a上の昇降台3dが前記回転軸3c
を中心として回転して、昇降される。駆動軸3bを前記
回転軸3cと平行に支持する軸支持部3gには、駆動軸
3bの回転のロックとロック解除とを切り替える図示し
ないロック機構が設けられているため、昇降台3dは目
的傾斜角度で固定することが可能である。本実施の形態
においては、昇降台3dとして、耐熱プラスチック等か
らなる耐熱樹脂プレートが採用され、加熱部2との間の
断熱が図られている。また、駆動軸3bを回転駆動する
駆動力としては、レバー3fに手動等で伝達される回転
駆動力に限定されず、モータ等の駆動装置からの回転駆
動力を採用することも可能である。
【0012】図1および図5に示すように、前記昇降台
3d上に取り出し可能に載置されるパレット4は、前記
加熱部2近傍に配置されるフェルール支持台4aと、こ
のフェルール支持台4aから離間して配置された光ファ
イバ支持台4bとを、一対の連結プレート4cによって
連結して長方形枠状に構成したものである。また、パレ
ット4は、前記フェルール支持台4a上に着脱可能に装
着されることにより当該フェルール支持台4aとの間に
複数の前記光コネクタフェルール7を挟み込む押え部材
4dを備えている。フェルール支持台4aと押え部材4
dとは、光コネクタフェルール7を把持固定する把持機
構の開閉可能な把持機構を構成する。
【0013】図5において、フェルール支持台4aおよ
び光ファイバ支持台4bは、互いに平行に配置された細
長プレート状であり、複数配列された収納溝4f、4g
によって、光コネクタフェルール7や光ファイバ9を複
数配列支持可能になっている。両支持台4a、4bの収
納溝4f、4gは、同等の配列ピッチにより互いに対応
するように配列形成されている。フェルール支持台4a
に支持された光コネクタフェルール7に先端が挿入固定
された複数本の光ファイバ9は、両支持台4a、4b間
で互いの平行を維持して配列される。
【0014】図6に示すように、フェルール支持台4a
は、加熱部2から突出された光コネクタフェルール7の
下側に配置される。このフェルール支持台4aの収納溝
4fは、光コネクタフェルール7のスリーブ部7cを収
納して位置決めできるようになっている。このフェルー
ル支持台4aと同じく細長プレート状に形成された押え
部材4dをフェルール支持台4a上に装着すると、フェ
ルール支持台4aの各収納溝4fに対応して押え部材4
d下面に複数形成された押え溝4hによって、V溝やU
溝等の位置決め溝である収納溝4f(図6では、V溝)
の底部へ向けて光コネクタフェルール7の円柱状のスリ
ーブ部7cが押圧されるため、スリーブ部7cは精密に
位置決めされて、フェルール支持台4aと押え部材4d
との間に把持固定される。押え部材4dは、フェルール
支持台4a両側のロック機構4iによって、フェルール
支持台4aに対する装着状態がロックされ、また、ロッ
ク機構4iによるロックが解除されると、フェルール支
持台4aから容易に離脱でき、これにより、簡便に着脱
できるようになっている。
【0015】一方、図7および図8に示すように、光フ
ァイバ支持台4bでは、当該光ファイバ支持台4b近傍
に長尺の押えプレート4jを装着することで、各収納溝
4gに収納されている光ファイバ9をスポンジ4kを介
して収納溝4g底部へ向けて押圧して押えるようになっ
ている。なお、この光ファイバ支持台4bは、加熱部2
よりも、昇降機構3の回転軸3c(図1参照)側に配置
されるため、昇降機構3を駆動して、昇降台3とともに
パレット4を昇降しても変位量が少なく、この光ファイ
バ支持台4bから外側へ引き出された光ファイバ9同士
の絡み等を抑えることができる。
【0016】前記パレット4は、中央部の空間4eに加
熱部2を収納するようにして昇降台3d上に載置され、
これにより、フェルール支持台4aが加熱部2の近傍に
配置される(図6、図8参照)。昇降台3d上からパレ
ット4を上昇すると、前記フェルール支持台4bと前記
押え部材4dとの間に前記光コネクタフェルール7を挟
み込んだまま、このパレット4を前記昇降台3d上から
取り出すことができる。
【0017】次に、この光コネクタ組立装置1を用いた
光コネクタ組立方法の実施の形態を説明をする。まず、
光コネクタフェルール7に光ファイバ9先端を挿入する
とともに接着剤を注入する(光ファイバ挿入工程)。例
えば、光ファイバ9として使用した単心光ファイバコー
ド先端の被覆を除去して、光ファイバ心線を露出し、さ
らに、この光ファイバ心線先端に裸ファイバを露出さ
せ、光ファイバ心線先端を裸ファイバとともに光コネク
タフェルール7に挿入する。裸ファイバ先端は、光コネ
クタフェルール先端面7aと面一にするか、あるいは、
光コネクタフェルール先端面7aから突出させる。
【0018】次に、図9(a)に示すように、接着剤を
注入した前記光コネクタフェルール7を加熱部2のフェ
ルール支持部2aにセットするとともに、加熱手段(ヒ
ータ部8)からの発熱によって前記接着剤を加熱固化す
る(接着工程)。詳細には、加熱部2のフェルール支持
部2aの支持溝2bに光コネクタフェルール7のフラン
ジ部品7bを収納支持し、スリーブ部7cをフェルール
支持部2aから突出させておく。加熱部2からの熱は、
ステンレス等の金属からなるフランジ部品7bを介して
スリーブ部7cに伝達され、スリーブ部7cを貫通する
微細孔等に注入された接着剤を加熱固化する。これによ
り、微細孔内に収納された光ファイバ9先端が固定され
る。加熱部2は、フェルール支持部2aを均等に加熱す
るため、フェルール支持部2a上の複数の光コネクタフ
ェルール7について同時に一括して接着剤の加熱固化を
行うことができ、加熱時間を大幅に短縮できる。なお、
接着工程は、開閉自在のカバー6(図1参照)によっ
て、加熱部2のフェルール支持部2a周囲を覆って、加
熱効率を高めることが、より好ましい。
【0019】パレット4は、加熱部2に光コネクタフェ
ルール7をセットする前に昇降台3上に載置しておき、
フェルール支持部2aから突出されている光コネクタフ
ェルール7先端の下方にフェルール支持台4aを配置す
る。しかし、接着工程時は、昇降台3を下降させ、フェ
ルール支持台4aを光コネクタフェルール7と接触しな
い位置に退避させ、しかも、フェルール支持台4a上に
は押え部材4dをセットしないため、把持固定する把持
機構(フェルール支持台4aと押え部材4dとで構成)
は開放されている。これにより、接着剤の加熱固化は、
フェルール支持台4aや押え部材4dと前記光コネクタ
フェルール7との非接触状態を維持しつつ行われ、光コ
ネクタフェルール7から流れ出た接着剤によって、フェ
ルール支持台4aや押え部材4dが光コネクタフェルー
ル7と接着されることは無い。なお、光コネクタフェル
ール7からの接着剤の流出は、主として、光コネクタフ
ェルール先端面7aに開口する微細孔からであり、光コ
ネクタフェルール7後端ではフランジ部品7bによって
流出が阻止されるため、光コネクタフェルール7の加熱
部2に対する接着は生じない。
【0020】次に、接着工程の完了後、図7(b)に示
すように、昇降機構3を駆動してパレット4を上昇さ
せ、フェルール支持台4aを光コネクタフェルール7の
下側に当接させ、フェルール支持台4a上に押え部材4
dを装着することで、パレット4の把持機構に前記光コ
ネクタフェルール7を把持固定する(把持固定工程)。
詳細には、昇降機構3によりパレット4が上昇される
と、フェルール支持台4aの収納溝4fに光コネクタフ
ェルール7のスリーブ部7cが収納される。そして、フ
ェルール支持台4a上に装着した押え部材4dをロック
機構4i(図6参照)でロックすることによって、スリ
ーブ部7cを収納溝4f底部へ向けて押圧して、光コネ
クタフェルール7を位置決めして把持固定する。なお、
パレット4は、昇降台3d上のマグネット3h(図1、
図4参照)によって磁気吸着されているため、昇降台3
dを昇降しても、容易には位置ずれを生じない。昇降台
3d側のマグネット3hをフレーム5側のマグネット3
iに吸着させと、昇降台3dを開いた状態に維持でき、
フレーム5内のメンテナンス等を効率良く行える。
【0021】光コネクタフェルール7が把持固定された
ら、この把持固定状態を維持したまま、パレット4を昇
降台3dから上方へ引き上げて取り出し、まず、切断機
に移設して、光コネクタフェルール先端面7aから突出
している光ファイバ9(裸ファイバ)を切断し(切断工
程)、さらに、光コネクタフェルール7の把持固定を継
続維持したままパレット4を研磨機に移設して、光コネ
クタフェルール先端面7aを研磨する(研磨工程)。把
持機構に光コネクタフェルール7を把持固定したままの
パレット4を切断機や研磨機へ移設することで、複数の
光コネクタフェルール7を、これに先端が挿入固定され
た光ファイバ9とともに一括して移設でき、作業性が向
上する。光ファイバ支持台4bからパレット4外側へ引
き出されている光ファイバ9は、光ファイバ支持台4b
によって配列状態が維持されるため、パレット4の移動
途中で絡み合いにくく、後の取り出し作業等への悪影響
を防止できる。また、光ケーブル端末から引き出された
複数本の光ファイバ9をパレット4に支持している場合
でも、光ケーブルごとパレット4を移動すれば、この光
ケーブルと、複数本の光ファイバ9と、これら光ファイ
バ9先端が挿入固定された複数の光コネクタフェルール
7とを一括して容易に移動、移設できる。
【0022】切断工程では、例えば、光コネクタフェル
ール先端面7aからパレット4の把持機構外側へ突出す
る光ファイバ9を切断し、光コネクタフェルール先端面
7aからの光ファイバ9の突出長を数mm以内にする
(切断工程)。切断機にてパレット4を位置決めする
と、このパレット4の把持機構に把持固定された複数の
光コネクタフェルール7の位置決めを一括して行うこと
ができる。研磨工程でも、同様に、パレット4を位置決
めするだけで、複数の光コネクタフェルール7を位置決
めできる。接着工程にて、フェルール支持台4aや押え
部材4dと光コネクタフェルール7との接着が回避され
ているため、パレット4の把持機構から光コネクタフェ
ルール7を取り出して研磨する場合には、把持機構から
の光コネクタフェルール7の取り出しに支障が生じるこ
とは無い。把持機構から光コネクタフェルール7を取り
出して行う切断工程も採用可能であり、この場合も同様
に、把持機構からの光コネクタフェルール7の取り出し
に支障が生じることは無い。
【0023】先端研磨の完了した光コネクタフェルール
7には、周囲へのハウジングの組み立て等を行い、光コ
ネクタを完成する。
【0024】このように、本発明に係る光コネクタ組立
方法および光コネクタ組立装置によれば、複数の光コネ
クタフェルール7を把持機構に把持固定したパレット4
を光コネクタ組立装置1から、切断機や研磨機等へ移動
することで、複数の光コネクタフェルール7を、この光
コネクタフェルール7に挿入固定された光ファイバ9と
ともに一括して移動でき、移動作業性が向上する。ま
た、接着工程では、フェルール支持台4aや押え部材4
dを、光コネクタフェルール7と接触させないため、こ
れらフェルール支持台4aや押え部材4dと光コネクタ
フェルール7との接着を回避でき、これらフェルール支
持台4aや押え部材4dからなる把持機構からの光コネ
クタフェルール7の取り出しに支障を生じることが無
い。
【0025】なお、本発明は、前記実施の形態に限定さ
れず、各種変更が可能である。前記実施の形態では、フ
ェルール支持台4aと、このフェルール支持台4aに対
してロック機構4iでロックして装着される押え部材4
dとからなる把持機構を示したが、本発明はこれに限定
されず、駆動装置により把持部間が開閉される構成の把
持機構等も採用可能である。請求項1、2記載の発明
は、前記実施の形態記載のように、パレットを使用した
ものに限定されず、パレットを使用しないものをも含
む。これら発明に用いられる把持機構は、パレットに搭
載されたものに限定されず、例えば、ロボットアーム先
端に設けられて光コネクタフェルールの移動機能を有す
る構成等、各種構成が採用可能である。把持機構やパレ
ットは、加熱部からの光コネクタフェルールの取り出し
のみならず、加熱部への光コネクタフェルールのセット
にも利用できる。同時に複数の光コネクタフェルールを
加熱部にセットすることも可能になり、作業性が向上す
る。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光コネク
タ組立方法によれば、光コネクタフェルールに注入した
接着剤を加熱固化して、この光コネクタフェルールに挿
入した光ファイバを接着固定する接着工程にて、把持機
構を開放して光コネクタフェルールとの非接触状態を維
持するようにしたので、光コネクタフェルールから流れ
出る接着剤によって、把持機構と光コネクタフェルール
との接着を回避できる。したがって、この接着工程の完
了後に、把持機構によって光コネクタフェルールを把持
固定して次の加工等を行った後の、把持機構の開放や、
開放された把持機構からの光コネクタフェルールの取り
出し等を、接着による支障を生じること無く、円滑に行
えるといった優れた効果を奏する。
【0027】請求項2記載の光コネクタ組立装置によれ
ば、把持機構を開放して、光コネクタフェルールと接触
しない位置に待避させることが可能であり、加熱部によ
る接着剤の加熱固化の際に、光コネクタフェルールに把
持機構が接着されることを防止でき、把持機構の開閉
や、開放された把持機構からの光コネクタフェルールの
取り出しを、接着による支障を生じること無く円滑に行
うことができる。また、加熱部は、複数の光コネクタフ
ェルールを配列支持可能であるから、複数の光コネクタ
フェルールについて、接着剤の加熱固化を同時に行うこ
とができ、加熱固化時間を短縮できるといった優れた効
果を奏する。
【0028】請求項3記載の発明によれば、前記パレッ
トは、前記フェルール支持台と前記押え部材との間に前
記光コネクタフェルールを挟み込んだまま、前記昇降台
上から取り出し可能になっているから、パレットととも
に、複数の光コネクタフェルールをも一括して移動でき
る。また、複数の光コネクタフェルールに挿入して接着
固定された複数本の光ファイバも、パレットの移動によ
って光コネクタとともに、一括して効率良く移動でき、
しかも、光ファイバ支持台によって配列状態を維持して
絡みを防止できるため、後の取り出しも容易であるとい
った優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光コネクタ組立装置の1実施の形態
を示す正断面図である。
【図2】 図1の光コネクタ組立装置の加熱部を示す図
であり、図1のA−A線断面矢視図である。
【図3】 図1の光コネクタ組立装置の昇降機構を示す
断面図である。
【図4】 パレットを装着前の光コネクタ組立装置を示
す平面図である。
【図5】 図1の光コネクタ組立装置に搭載されるパレ
ットを示す斜視図である。
【図6】 図1の光コネクタ組立装置に搭載されるパレ
ットを把持機構側から見た側面図である。
【図7】 図1の光コネクタ組立装置に搭載されるパレ
ットを光ファイバ支持台側から見た側面図である。
【図8】 図1の光コネクタ組立装置の昇降台上にパレ
ットを載置した状態を示す平面図である。
【図9】 図1の光コネクタ組立装置を用いた光コネク
タ組立方法を示す図であって、(a)は接着工程、
(b)は把持固定工程を示す。
【符号の説明】
1…光コネクタ組立装置、2…加熱部、3…昇降機構、
3d…昇降台、4…パレット、4a…フェルール支持
台、4d…把持機構,押え部材、7…光コネクタフェル
ール、8…加熱手段(ヒータ部)、9…光ファイバ(光
ファイバコード)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉木 康博 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 Fターム(参考) 2H036 QA22 QA31

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光コネクタフェルール(7)に光ファイ
    バ(9)先端を挿入するとともに接着剤を注入する光フ
    ァイバ挿入工程と、前記光コネクタフェルールを把持固
    定する開閉可能な把持機構(4a、4d)を開放して前
    記光コネクタフェルールとの非接触状態を維持しつつ加
    熱手段(8)によって前記接着剤を加熱固化する接着工
    程と、この接着工程の完了後、前記光コネクタフェルー
    ルに次の加工等を行うべく、前記把持機構により前記光
    コネクタフェルールを把持固定する把持固定工程とを備
    えることを特徴とする光コネクタ組立方法。
  2. 【請求項2】 複数の光コネクタフェルール(7)を配
    列支持可能に構成され、前記光コネクタフェルールの突
    き合わせ接続される先端以外の部分を支持するととも
    に、当該光コネクタフェルールに注入された接着剤を加
    熱固化する加熱部(2)と、この加熱部に支持された1
    または複数の前記光コネクタフェルールを把持固定する
    開閉可能な把持機構(4a、4d)とを備えてなり、開
    放された前記把持機構は前記光コネクタフェルールと接
    触しない位置に退避可能であることを特徴とする光コネ
    クタ組立装置(1)。
  3. 【請求項3】 前記把持機構は、昇降機構(3)により
    昇降駆動される昇降台(3d)上に取り出し可能に載置
    されるパレット(4)に設けられ、前記加熱部に支持さ
    れた光コネクタフェルール下側に配置されるフェルール
    支持台(4a)と、このフェルール支持台上に着脱可能
    に装着されることにより、前記光コネクタフェルールを
    前記フェルール支持台との間に挟み込み、前記フェルー
    ル支持台とともに前記把持機構を構成する押え部材(4
    d)とを備えてなり、 前記パレットは前記フェルール支持台と前記押え部材と
    の間に前記光コネクタフェルールを挟み込んだまま、前
    記昇降台上から取り出し可能になっていることを特徴と
    する請求項2記載の光コネクタ組立装置。
JP11084937A 1999-03-26 1999-03-26 光コネクタ組立方法および光コネクタ組立装置 Withdrawn JP2000275474A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11084937A JP2000275474A (ja) 1999-03-26 1999-03-26 光コネクタ組立方法および光コネクタ組立装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11084937A JP2000275474A (ja) 1999-03-26 1999-03-26 光コネクタ組立方法および光コネクタ組立装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000275474A true JP2000275474A (ja) 2000-10-06

Family

ID=13844587

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11084937A Withdrawn JP2000275474A (ja) 1999-03-26 1999-03-26 光コネクタ組立方法および光コネクタ組立装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000275474A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7044651B2 (en) * 2002-06-27 2006-05-16 Seikoh Giken Co., Ltd. Ferrule heating apparatus and method of adhering ferrule and optical fiber

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7044651B2 (en) * 2002-06-27 2006-05-16 Seikoh Giken Co., Ltd. Ferrule heating apparatus and method of adhering ferrule and optical fiber

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0358214B1 (en) Method and apparatus for aligning a plurality of single-fiber cables and method of simultaneously fusion-splicing such cables
JP5799471B2 (ja) 融着部の補強方法及び融着接続機
JP2012524297A (ja) ブレードレス光ファイバ切断工具
WO2002004998A1 (fr) Porte-conducteur de fibre optique, dispositif de connexion par fusion, dispositif de decoupe et procede de connexion de fibre optique
JP5407540B2 (ja) ホルダ、融着接続機及び融着接続方法
JP2000275474A (ja) 光コネクタ組立方法および光コネクタ組立装置
JP2007121888A (ja) 素線ホルダ及び光ファイバの接続方法
CN113031152A (zh) 光纤处理装置
JPH1039161A (ja) 光ファイバ融着接続機
WO2017024992A1 (zh) 光纤处理设备
JP2005321652A (ja) 光ファイバ切断器
JP2000019339A (ja) 光ファイバクランプ機構
CN111679366A (zh) 一种全自动光纤熔接一体机
WO2018225678A1 (ja) 光ファイバ被覆除去方法
JPS63133107A (ja) 多心被覆光フアイバ融着接続用クランプ方法
JP3356189B2 (ja) 光ファイバ接続部把持装置
JPH01293307A (ja) 光ファイバの切断方法及び装置
JPH09197166A (ja) 光ファイバ端末処理工具
JPH02193106A (ja) 光ファイバ接続部補強器
JP2943789B1 (ja) 光ファイバカッタ
CN220650933U (zh) 手持多芯光纤涂覆层热剥器
WO2017024979A1 (zh) 光纤剥离设备
JPH10288716A (ja) 単心光ファイバの融着接続方法
CN216869176U (zh) 烧结装置及医疗器械生产线
AU619594B2 (en) Optical fibre plug pin

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060606