JP2000274081A - 構築物保護材及びその製造方法並びに構築物保護方法及び人体保護方法 - Google Patents

構築物保護材及びその製造方法並びに構築物保護方法及び人体保護方法

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JP2000274081A
JP2000274081A JP11081239A JP8123999A JP2000274081A JP 2000274081 A JP2000274081 A JP 2000274081A JP 11081239 A JP11081239 A JP 11081239A JP 8123999 A JP8123999 A JP 8123999A JP 2000274081 A JP2000274081 A JP 2000274081A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構築物の被保護前面の左右幅の大小及び構築
物の垂直断面形状に応じて構築物を挟持することがで
き、簡易な方法により製造される構築物保護材並びにこ
れを用いる構築物保護方法及び人体保護方法を提供する
こと。 【解決手段】 構築物の表面を覆って保護するための、
気泡を含んだプラスチックで構成される構築物保護材1
であって、縦軸方向に一部欠切した略扁平筒形状を有
し、構築物の前面部を覆う前面保護部2と、該前面保護
部の両端に位置する曲折部4a、4bと、該曲折部にそ
れぞれ連続した挟持部3a、3bとを備えており、該構
築物保護材の垂直断面において、前記前面保護部が少な
くとも1つずつの連続する凹部及び凸部を有する略波形
の形状部分を含み、前記挟持部が前面保護部の中央部近
傍に向かって湾曲しながら伸延する構造を有し、且つ押
出一体成型によって製造されたことを特徴とする構築物
保護材とその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築中の家屋の
柱、家具、遊具等の構築物に装着される構築物保護材及
びその製造方法、並びに構築物保護方法及び人体保護方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】木造家屋を建築する場合、まず初期段階
で柱が構築され、その後壁、床、窓等が仕上げられる。
初期に構築された柱は、その後の工事で汚れたり傷付け
られたりしてしまうおそれがある。柱は、一般的には塗
装、クロス貼り等の処理が施されないので汚れや傷が隠
れることが無く、従ってこの汚れや傷により新築住宅の
価値が低下してしまう。
【0003】柱の汚れや傷付きを防止するため柱に包装
紙を貼り付けたり巻き付けたりすることもあるが、この
作業は多大の労力を要し、また、包装紙は衝撃吸収性能
が無いため柱に強い衝撃が加わった場合の傷付きを防止
できない。
【0004】これを解決するため、柱養生カバーが従来
用いられている。これは長手方向と垂直方向の断面形状
が略円弧状である保護部を備えたものであり、ポリ塩化
ビニル、ポリエチレン等のプラスチック(多くはポリ塩
化ビニル)で構成される。この柱養生カバーは、保護部
の両端を拡開させてその両端に柱を挟持させ、柱に柱養
生カバーを固定して柱の表面を覆うものである。また、
異なる寸法の柱に適用できるように、保護部の端部の形
状に工夫を加えた柱養生カバーも提案されている(例え
ば実公平2−27085号公報、実公平2−27086
号公報等参照)。
【0005】しかし、これらプラスチック製の柱養生カ
バーでも未だ衝撃吸収性能は充分ではなく、柱に強い衝
撃が加わった場合の傷付きを充分には防止できない。ま
た、プラスチック製の柱養生カバーは表面硬度が高いた
め、衝撃等により柱養生カバーが柱に対して相対的に移
動した際に、端部が柱表面を引っ掻くことにより、かえ
って柱に傷が付いてしまうことがある。さらに、この柱
養生カバーは可撓性に欠けるため、使用中や運搬中に荷
重がかかると容易に破損してしまうことがある。
【0006】また、これらプラスチック製の柱養生カバ
ーは衝撃吸収性能が充分でないので、これにヒトが衝突
した場合に人体に加わる衝撃を充分には緩和することが
できない。
【0007】しかも、特にポリ塩化ビニル製の柱養生カ
バーは燃焼時に有毒ガスを発生させるので、焼却処分が
できないという問題がある。焼却処分ができない柱養生
カバーは、建築現場の作業者に敬遠される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上の問題を解決する
ための発明として、特開平9−273313号公報にお
いて、可撓性を有する合成樹脂発泡体で構成された筒体
に、筒体部を縦断するスリットが形成されていることを
特徴とする建築用保護カバーが提案された。しかしなが
ら、この発明品は構築物より脱離しやすい構造を有し、
十分に前記目的を満足させるものではなかった。
【0009】そこで、略筒状の保護部を備えており、両
端で構築物を挟持して構築物の表面を覆うように構成さ
れた、気泡を含んだプラスチックで構成される構築物保
護材が提案された(特願平10−134933号公報参
照)。ところが、係る構築物保護材は、その構造ゆえに
挟持可能な構築物の左右幅の範囲が限定され、従って構
築物の太さに応じてそれに適応する大きさに成型された
ものをそれぞれに用意する必要があるという不都合があ
った。
【0010】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
のであり、柱等の構築物を傷つけることが少なく、使用
中や運搬中の破損のおそれが少なく、しかも燃焼時に有
毒ガスが発生しない構築物保護材であって、構築物の被
保護前面の左右幅の大小及び構築物の垂直断面形状に応
じて構築物を挟持することができる構築物保護材及びそ
の製造方法、並びにこの保護材を用いた、構築物保護方
法及び人体保護方法を提供することをその目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した問題を解決する
ためになされた本発明は、構築物の表面を覆って保護す
るための、気泡を含んだプラスチックで構成される構築
物保護材であって、縦軸方向に一部欠切した略扁平筒形
状を有し、構築物の前面部を覆う前面保護部と、該前面
保護部の両端に位置する曲折部と、該曲折部にそれぞれ
連続した挟持部とを備えており、当該構築物保護材の垂
直断面において、前記前面保護部が少なくとも1つずつ
の連続する凹部及び凸部を有する略波形の形状部分を含
み、前記挟持部が前面保護部の中央部近傍に向かって湾
曲しながら伸延する構造を有し、且つ押出一体成型によ
って製造されたことを特徴とする構築物保護材である
(請求項1)。
【0012】この構築物保護材は気泡を含んだプラスチ
ックで構成されるため、衝撃吸収性能に優れるものであ
る。この構築物保護材の挟持部を拡開させて構築物保護
材に構築物を挟持させ、構築物に固定して構築物の表面
を覆うことにより(請求項6、7)、構築物の傷つきを
防ぐことができ、構築物に衝突した人体への衝撃を緩和
することができる。また、この構築物保護材は気泡を含
んだプラスチックで構成されるため、表面硬度が低いも
のである。従って、柱に引っ掻き傷が付くことがない。
この素材は可撓性に優れるので、使用中や運搬中に破損
することもない。この構築物保護材は、構築物保護材を
挟持部にて拡開した際に前面保護部、曲折部及び挟持部
の形状変化に起因して生じる復元力と、挟持部の湾曲構
造により、構築物の被保護前面の左右幅の大小に関わら
ず、また構築物の横断面形状が多角形、円形、楕円形等
であってもそれに対応して構築物を、好ましい締付力を
もって挟持することができる。また、押出一体成型によ
り簡易な工程で製造されるので製造コストの低減も図ら
れる。
【0013】前記構築物保護材の垂直断面において、左
右の挟持部がそれぞれ、緩やかな湾曲波形を有する湾曲
部と、該湾曲波形に連続し、前面保護部の方向に先端に
て屈曲した形状を有する屈曲端部とを含む構造とするこ
とにより(請求項2)、確実に構築物を挟持し、構築物
保護材の締付力を高めることができ、また、構築物の被
保護前面の左右幅の大小や垂直断面形状が変動しても、
それに対応して構築物をしっかりと挟持することができ
る。
【0014】本発明において、上記プラスチックをポリ
オレフィン系プラスチックとすれば(請求項3)、燃焼
時でも有毒ガスが発生しないので構築物保護材の焼却処
分が可能となる。
【0015】本発明において、上記気泡を含んだプラス
チックの発泡倍率を10倍以上50倍以下とし(請求項
4)、また、上記保護部の肉厚を5ミリメートル以上2
0ミリメートル以下とすることにより(請求項5)、構
築物保護材の可撓性を維持しつつ、充分な衝撃吸収性能
と低い表面硬度とを達成し、さらに低コスト軽量化する
ことができる。
【0016】さらに本発明は、上記構築物保護材の製造
方法であって、底部が2箇所でふくらみを帯びた略馬蹄
型の横断面形状を有する口金部分を備えた金型から、溶
融したプラスチックを押し出し、前記前面保護部内側の
形状に適合する波形を底部に含む横断面形状を有し、且
つ長手方向断面の外形が流線型端部を含むサイジングダ
イ内型を用いて、冷却サイジングすることにより前面保
護部及び曲折部を成型する工程と、該冷却サイジングの
工程と同時または終了後に、前記挟持部に対してエアを
吹き付けることにより部分的に冷却して挟持部を成型す
る工程とを含むことを特徴とする構築物保護材の製造方
法(請求項8)と、上記構築物保護材の製造方法であっ
て、底部が2箇所でふくらみを帯び、前記前面保護部の
形状に適合する波形の構造を底辺部に含む略馬蹄型の横
断面形状を有する口金部分を備えた金型から、溶融した
プラスチックを押し出し、長手方向断面の外形が流線型
端部を含むサイジングダイ内型を用いて冷却サイジング
することにより前面保護部及び曲折部を成型する工程
と、該冷却サイジングの工程と同時または終了後に、前
記挟持部に対してエアを吹き付けることにより部分的に
冷却して挟持部を成型する工程とを含むことを特徴とす
る構築物保護材の製造方法(請求項10)である。
【0017】これらの方法によって、波形の形状部分を
含む前面保護部と曲折部とを、高発泡率のプラスチック
を用いた場合でも成型することができ、しかも、前面保
護部の両端部からそれぞれ該前面保護部に沿うように伸
延した挟持部は、吹き付けるエアの位置、温度、流量及
び角度を調整することによって所望に応じた形状に成型
することができる。ここで高発泡率とは、気泡が存在す
る場合の密度に対する気泡が存在しない場合の密度の
比、すなわち発泡倍率が、10倍以上、好ましくは10
〜50倍程度であることをいう。
【0018】そして請求項8にかかる上記製造方法にお
いて、前記口金部分を、前記前面保護部の形状に適合す
る波形の構造を底辺部に含む横断面形状を有するものと
したり(請求項9)、請求項10にかかる上記製造方法
において、前記サイジングダイ内型として前面保護部内
側の形状に適合する波形を底部に含む横断面形状を有す
るものを用いる(請求項11)ことで、特に高い発泡性
(15倍以上程度)を備えたプラスチックを用いた場合
でも目的の構築物保護材の前面保護部形状を確実に安定
して形成することができる。
【0019】さらに、前記冷却サイジングにおいて、前
記サイジングダイ内型と、該サイジングダイ内型の下方
に配置される、前記前面保護部の外側の形状に適合する
波形を上部に含む横断面形状を備えたサイジングダイ外
型とを組合せて用いる(請求項12)と、前面保護部の
成型の安定性をより高めることができる。
【0020】さらに本発明は、プラスチック成形体の製
造方法であって、底部が2箇所でふくらみを帯びた略馬
蹄型の横断面形状を有する口金部分を備えた金型から、
溶融したプラスチックを押し出し、サイジングダイを用
いて冷却サイジングにより成型する工程と、該冷却サイ
ジングの工程と同時または終了後に、成型手段としてエ
ア吹き付けを用いて、プラスチック端部を部分的に冷却
することにより成型を行う工程とを含むことを特徴とす
るプラスチック成形体の製造方法(請求項13)をも企
図するものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明を
詳説する。
【0022】図1には本発明の一実施形態にかかる構築
物保護材1の斜視図が示されており、図2(a)には軸
方向と垂直な方向における垂直断面図が示されている。
【0023】この構築物保護材1は、構築物の前面部を
覆うための前面保護部2と、この前面保護部2の両端に
位置する曲折部4a,4bと、これら曲折部4a,4bに
それぞれ連続した挟持部3a,3bとを備えた、縦軸方
向に一部欠切した略扁平筒形状を有している。垂直断面
において、この挟持部3a,3bは、前面保護部2の中
央部近傍に向かって湾曲しながら伸延しており、構築物
の左右側面部を覆うように挟持しつつ、主に当該両側面
を保護するためのものである。
【0024】前面保護部2は、円弧状の凹部22,23,
24と凸部25,26とが設けられた波形を含む形状と
なっている。そして、前記挟持部3a及び3bはそれぞ
れ、緩やかな湾曲波形を有する湾曲部31a,31b
と、この波形に連続した、前面保護部2の方向に先端部
で屈曲した形状を有する屈曲端部32a,32bを有し
ている。
【0025】ここで、凹部22,23,24及び凸部2
5,26により形成される連続波形の高低差が大きすぎ
る場合、構築物保護材1が柱5に装着された時に(図2
(b)及び図3参照)挟持部3a,3bが柱の側面に対
向する面積が小さくなり、特に湾曲部31a,31bに
おける側面との接触が確保しにくくなるため、装着困難
や挟持力の低下を招くことになる。また、この高低差が
小さすぎると構築物保護材1の締付力が低下する一因と
なる。
【0026】なお、円弧状の凹部22,23,24及び凸
部25,26により連続波形を形成しているが、例えば
一部楕円状や一部矩形状等の凹部及び凸部により、略波
形の形状としてもよい。
【0027】上記構築物保護材1により保護される構築
物として、家屋の柱が意図される場合、通常の柱の幅の
3.5寸(10.6センチメートル)、4寸(12.1
センチメートル)、4.5寸(13.6センチメート
ル)、5.5寸(16.7センチメートル)等のいずれ
にも適応できるためには、構築物保護材1の横幅Wは、
100ミリメートル以上150ミリメートル以下、好ま
しくは120ミリメートル以上130ミリメートル以
下、縦幅Hは、40ミリメートル以上70ミリメートル
以下、好ましくは50ミリメートルとすればよい。この
横幅Wが狭すぎると5.5寸幅の柱に構築物保護材1が
かかりにくくなってしまう。なお、前記凹凸部の数を増
加することで、構築物保護材1の装着に伴う前面保護部
2の横方向への伸び率が増大し、さらに幅の広い建築物
にも適用可能となることも明記されたい。また、横幅W
が広すぎると、3.5寸幅の柱への適用時の締付力に劣
ることとなってしまう。そして、縦幅Hが長すぎた場合
には締付力が低下しやすくなり、短すぎると構築物への
設置作業が行いにくくなる。
【0028】この構築物保護材1の肉厚は、5ミリメー
トル以上20ミリメートル以下が好ましく、特に8ミリ
メートル以上15ミリメートル以下が好ましい。肉厚が
上記範囲未満であると構築物保護材1の形状復元力が低
下し、挟持部3a,3bで構築物を挟持する力が不足し
てしまうことがある。逆に肉厚が上記範囲を超えると構
築物保護材1の可撓性が損なわれ、構築物を挟み込むた
めに挟持部3a,3bを拡開する際の変形が困難となっ
てしまうことがある。また、凹部23,24,25、特に
23の部分の厚みを他の部分より1.1〜2.0倍程度
増大することによって、形状復元力は増加し、締付力を
強くすることできる。
【0029】この構築物保護材1は、気泡を含むプラス
チックで構成される。用いられるプラスチックとして
は、有毒ガスを発生させることなく焼却処分のできるポ
リオレフィン系プラスチックが好ましい。このようなプ
ラスチックとしては、例えばポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。
【0030】プラスチックに含まれる気泡は、連続気泡
であっても独立気泡であってもかまわない。発泡倍率
(気泡が存在する場合の密度に対する気泡が存在しない
場合の密度の比)は、10倍以上50倍以下が好まし
い。発泡倍率が上記範囲未満であると、構築物保護材1
の衝撃吸収性能が不充分となってしまうことがある。逆
に発泡倍率が上記範囲を超えると、構築物保護材1の形
状復元力が低下し、挟持部3a,3bで構築物を挟持す
る力が不足してしまうことがある。
【0031】気泡は、一般的には発泡剤を発泡させるこ
とにより形成される。用いられる発泡剤は低沸点型の発
泡剤でもよいし、熱分解型の発泡剤でもよい。特に低沸
点型の発泡剤を用いれば、発泡が瞬時に完了して量産に
適するので好ましい。低沸点型の発泡剤としては、例え
ばプロパンやブタンやペンタン等の脂肪族炭化水素類、
塩化メチレンや塩化メチル等の塩素化脂肪族炭化水素
類、フレオン、窒素や二酸化炭素等の無機ガス等が挙げ
られる。
【0032】本構築物保護材1に用いられるプラスチッ
クには、上記した発泡剤の他、着色剤、発泡助剤、安定
剤、可塑剤、耐候剤、劣化防止剤、加工助剤等が必要に
応じ適量配合される。特に着色剤を配合して構築物保護
材1にカラーリングを施すことにより、家屋建築作業に
従事する作業者等に柱の存在を訴えて注意を喚起するこ
とができ、ヒトや物が構築物に衝突するのを防止するこ
とが可能となるので好ましい。
【0033】次に、この構築物保護材1の製造方法を、
図7〜9(a)を参照して説明する。図7は、構築物保
護材1の製造方法の概略を示す横面図であり、図8は図
7に示す横面図の、一部の斜視図であり、図9(a)は
この製造方法にて使用されるサイジングダイ(内型、外
型)とエア吹き付けの様子を示す横断面図である。
【0034】構築物保護材1の成型は、口金部分51を
備えた金型50,サイジングダイ内型52、サイジング
ダイ外型53及び引取機54で構成されるシステムで実
施される。
【0035】ここで、前記前面保護部2の形状に適合す
る波形の底辺部構造を含み、底部が2箇所でふくらみを
帯びた略馬蹄型の横断面形状を有する口金部分51(図
11(b)参照)を備えた金型50から、溶融した、発
泡ガスを含むプラスチックを押し出し、サイジングダイ
内型52の流線型端部に沿って伸延拡張しつつ送り出さ
れるにつれ、このプラスチックが冷却サイジングされ
る。このサイジングダイ内型52は、目的とする構築物
保護材1の前面保護部2の内側(構築物へ対向する側)
の形状に適合するような横直断面形状を有し、長手方向
断面の外形が流線型端部を備えている。このサイジング
に際し、サイジングダイ内型52の下方にサイジングダ
イ外型53を配置し、プラスチック発泡材料を挟み込み
つつ上下方向から冷却サイジングを行って、前面保護部
2と曲折部4a,4bを確実に成型する。このサイジン
グダイ外型53は、前面保護部2の外側の形状に適合す
る横断面形状を上部に備えたものである。
【0036】冷却サイジングと平行して、成型途中の構
築物保護材1の挟持部3a,3bに対してエア吹出管5
5を用いてエアを吹き付けることにより斜め上方向左右
2箇所ずつに向けて部分的に冷却し(図9(a)参照、
後述)、所望の形状すなわち、湾曲部31a,31b及
び屈曲端部32a,32bを有する挟持部3a,3bが成
型される。こうして成型された構築物保護材1は、引取
機54によって回収され、適度な長さに切断されて本発
明の構築物保護材1が得られる。
【0037】前記の冷却サイジングの際にサイジングダ
イ外型53を使用しなくても前面保護部2を成型するこ
とはできるが、特に、20倍を越える程度の高発泡率の
プラスチックを用いて安定に形を整えるためには、サイ
ジングダイ外型53を配置して成型することが好まし
い。このサイジングダイ外型53は、金型50の口金部
分51の近傍(図7、A)に配置しても、また離れた場
所(図7、B)に配置してもよい。
【0038】そして、口金部分51の横断面形状に波形
の底辺部構造が含まれない口金部分61(図11(a)
参照)か、またはサイジングダイ内型52が前記前面保
護部内側の形状に適合する波形を底部に含んでいなくて
も、同様の形状に成型することが可能であるが、この場
合波形の位置が移動し、成型の安定性を若干欠くことが
ある。
【0039】また、口金部分51とサイジングダイ内型
52の流線型端部とが離間しすぎていると、口金部分5
1から押し出された、溶融した、発泡ガスを含むプラス
チックの温度が低下してしまい、サイジングダイ内型5
2に沿ってプラスチック材料が伸延し難くなるため所望
の形状に成型できなくなる。従って、口金部分51とサ
イジングダイ内型52の流線型先端部との距離は、0ミ
リメートル以上50ミリメートル以下、好ましくは0ミ
リメートル以上20ミリメートル以下とするべきであ
る。
【0040】冷却サイジングにおける冷却は、サイジン
グダイ(内型52、外型53)の中に5〜70℃、好ま
しくは10〜20℃の冷媒体(水、油等の流体の他、空
気等の気体でもよい)を循環することによって行えばよ
い(図8中、上下方向の矢印にて示す)。この冷媒体
は、金型50の方向から導入・循環させてもよい。
【0041】また、挟持部3a,3bを成型する際、上
述の通り挟持部3a,3bの構築物被保護側面SR、S
L対向側の面に2箇所ずつに、略T字形状を有するエア
吹出管55を用いてエアを吹き付けることにより部分的
に冷却し、その部分が速やかに収縮し冷却側に湾曲する
ことを利用して、湾曲部31a,31b及び屈曲端部3
2a,32bを含んだ挟持部を成型する。この場合、挟
持部先端両側により高い流量でエアを吹き付けるように
することで、より撓みの大きい屈曲端部32a,32b
と、緩かな湾曲波形を有する湾曲部31a,31bの形
状が得られる。
【0042】この際、吹き付けるエアの位置、温度、流
量、方向(角度)を調整することによって所望に応じた
形状に成型することができる。エアの吹き付けの方向は
プラスチック製品に対して水平方向(長手引取方向に概
ね平行)や垂直方向であってよい。なお、エアの吹き付
けは、なるべく溶融プラスチックが固化しない時点で、
前記冷却サイジング開始と同時に行なわれることが好ま
しく、従って、口金部分51近傍にエア吹出管55が配
置されることが好ましい。
【0043】以上の製造方法において使用される金型5
0、サイジングダイ内型52,サイジングダイ外型53
の素材は特に限定されることなく、アルミニウム、真ち
ゅう、鉄等の金属類等、耐熱性、熱変形安定性等を有す
る通常のサイジングにおいて使用されているものであっ
てよい。
【0044】次に、こうして製造された構築物保護材1
を用いて柱を保護する方法について図2の(b)及び
(c)ならびに図3を参照して説明する。図2(b)に
は、この構築物保護材1を比較的細い柱5に適用した場
合の垂直断面を、図2(c)には比較的太い柱6にこの
構築物保護材1を適用した場合の垂直断面を、そして図
3には図2(b)の態様にて構築物保護材1が柱に装着
された場合の斜視図を示している。
【0045】この構築物保護材1を柱5に装着するに
は、挟持部3a,3bが拡開されるように構築物保護材
1を変形させ、挟持部3a,3bがそれぞれ柱5の側面
SR、SLに当接するようにして柱5を挟み込む。構築
物保護材1は、弾性及び可撓性に富む、気泡を含むプラ
スチックから構成されているため適度な形状回復能を有
しており、この形状回復能により挟持部3a,3bが柱
5を締め付け、さらに波形形状を備えた前面保護部2が
横方向に引張されて変形したことにより生じる形状復元
力に起因したさらなる締付力にて、構築物保護材1が柱
5に固定される。そして先端の屈曲端部32a,32b
と、湾曲部31a,31bとの計4点で柱の側面に接触
し、特に湾曲部31a,31bでは比較的大きな接触面
積が確保される。しかも、これらの部位においても変形
による形状復元力が生じるので内側への締付力がさらに
高められ、構築物保護材1が柱5から離脱しにくくなっ
ている。
【0046】上記図面は、比較的左右幅の小さい柱
(3.5〜4寸)に適用した場合を示したものである
が、さらに太い柱6(4.5〜5.5寸)に適用した場
合を垂直断面図により示したのが図2(c)である。こ
の場合も上記と同様に挟持部3a,3bの拡開によって
柱6に構築物保護材1が装着されるが、柱6の片側面S
L’との接触は屈曲端部32bにおいてのみになる。し
かし、この部分は屈曲形状を有しているのでしっかりと
片側面SL’を捉えることができ、もう一方の側面S
R’における屈曲端部32a及び湾曲部31aでの接
触、挟持と、さらに前面保護部2及び曲折部4a,4
b、そして湾曲部31bにおける波形に基づく形状復元
力により充分な締付力をもって柱6を挟み、構築物保護
材1を固定することができるのである。
【0047】これら図2(b)及び(c)に示した場合
よりも幅の広い柱に同様の構築物保護材1を適用するこ
ともでき、この場合構築物保護材1と柱の側面との当接
部が左右1箇所ずつで比較的接触面積が小さくなるの
で、ある程度の締付力の低下は免れないものの、波形形
状による幅方向の伸縮力による締付力を確保することは
できる。
【0048】なお、柱5,6の形状として四角柱の他に
多角柱、円柱等、横断面形状が変化しても、以上説明し
た形状を有する構築物保護材1を適合するように装着し
て、固定することが可能である。
【0049】こうして柱5,6の被保護面F、SR、S
Lが構築物保護材1によって覆われ、被保護面が汚れた
り傷ついたりすることが防止される。特にこの構築物保
護材1は気泡を含んだプラスチックで構成されるため衝
撃吸収性能に優れ、表面硬度が低く、しかも可撓性に優
れるものである。従って柱5,6に強い衝撃が加わった
場合でも優れた衝撃吸収能により傷付きを防止すること
ができ、ヒトが衝突した場合でも人体の安全を図ること
ができる。また、構築物保護材1が上下又は前後に移動
した場合でも、表面硬度が低いため屈曲端部32a,3
2bが柱5,6の側面SR、SLを引っ掻いて傷付ける
ことがない。しかも、可撓性に優れるので使用中や運搬
中に破損することが無く、繰り返し使用することができ
る。
【0050】図4(a)には、本発明の他の実施形態に
かかる構築物保護材101の垂直断面が示されており、
図4(b)及び(c)にはこの構築物保護材101を用
いて左右幅柱の異なる柱5及び6を保護する様子が垂直
断面図により示されている。この構築物保護材101の
前面保護部102にも凹部122,123,124と凸部
125,126とが設けられており、従って軸方向と垂
直方向の断面形状は連続波形を含んでいる。そして構築
物保護材101の挟持部103a,103bは、湾曲し
て前記構築物保護材1の挟持部3a,3bよりも長く伸
延している。また、この形態に係る構築物保護材101
の横幅は、前記構築物保護材1の横幅Wよりも若干長く
している。
【0051】この構築物保護材101も前述の構築物保
護材1と同様に、挟持部103a,103bが変形、拡
開されて、それぞれ柱5の側面SR、SLを挟持、保護
するように装着される。図4(b)より明らかなよう
に、この構築物保護材101を幅の狭い柱5(3.5〜
4寸)に取り付けることで、前面保護部102に含まれ
る波形、曲折部104a,104bと挟持部103a,1
03bの湾曲形状において、変形に対する形状復元力が
発生する。従って、構築物保護材101全体として強く
柱を挟持する方向に力が働き、構築物保護材101の柱
5からの離脱が防止される。
【0052】構築物保護材101は、構築物保護材1に
おける屈曲端部32a,32bと湾曲部31a,31b
を有していないため、若干締付力が低下するが、幅方向
の柔軟性があり、また上記のように横幅が広いので、図
4(c)に示すように、図4(b)におけるよりも左右
幅の広い柱6(4.5〜5.5寸)に構築物保護材10
1を装着した場合、柱6の片側面SR’,SL’との接
触箇所が4箇所となる。従って、前面保護部102の波
形と、曲折部104a,104bと挟持部103a,10
3bの湾曲形状に起因した、変形に対する形状復元力に
基づく締付力により、柱6を構築物保護材101で保護
することが可能となる。
【0053】図4(a)〜(c)に示す実施形態にかか
る構築物保護材101の製造方法は、上記構築物保護材
1について説明したと同様の手順によるものであるが、
冷却サイジングの際に図9(b)に横断面図にて示すサ
イジングダイ内型152を用い、そして挟持部103
a,103bの成型は、図10に示すようにサイジング
ダイ内型152を経て前面保護部102と両曲折部10
4a,104bが形成された後にT字型のエア吹出管1
55を用い、挟持部103a,103bの構築物被保護
側面対向側の面に対してエアを吹き付ける。この際、構
築物保護材101の長手引取方向に沿ってほぼ水平にエ
アが吹き付けられるようにしているが、垂直に吹き付け
てもかまわない。この実施形態の場合、前記構築物保護
材1の挟持部3a,3bにおけるよりもエア吹き付けの
制御は容易である。
【0054】図5(a)には、本発明のさらに別の実施
形態にかかる構築物保護材201の垂直断面形状が示さ
れており、図5(b)及び(c)にはこの構築物保護材
201を用いて左右幅柱の異なる柱5及び6を保護する
様子が垂直断面図によって示されている。この構築物保
護材201の前面保護部202にも凹部222,223,
224と凸部225,226とが設けられており、従っ
て垂直方向の断面形状は連続波形を含んでいる。そして
構築物保護材201の挟持部203a,203bは、湾
曲しつつ伸延し、その先端部は、前面保護部202に向
かう屈曲端部232a,232bを形成している。ま
た、この形態に係る構築物保護材201の横幅は、前記
構築物保護材1の横幅Wよりも若干長くなっている。
【0055】この構築物保護材201も前述の構築物保
護材1と同様に、挟持部203a,203bが変形、拡
開されて、それぞれ柱5の側面SR、SLを挟持、保護
するように装着される。図5(b)より明らかなよう
に、この構築物保護材201を幅の狭い柱5(3.5〜
4寸)に取り付けることで、前面保護部202に含まれ
る波形、曲折部204a,204bと挟持部203a,2
03bの湾曲形状及び屈曲端部232a,232bにお
いて、変形に対する形状復元力が発生する。従って、構
築物保護材201全体として強く柱を挟持する方向に力
が働き、充分な締付力をもって構築物保護材201の柱
5からの離脱がさらに確実に防止される。
【0056】図5(c)に示すように、図5(b)にお
けるよりも左右幅の広い柱6(4.5〜5.5寸)に構
築物保護材201を装着した場合、柱6の両側面S
R’,SL’との接触箇所が4箇所となり、屈曲端部2
32a,232bを含む挟持部203a,203bの構
造により、変形に対する形状復元力が発生し、充分な締
付力をもって、安定に柱6に固定することができる。
【0057】図5(a)〜(c)に示す実施形態にかか
る構築物保護材201の製造方法は、上記構築物保護材
101について説明したと同様の手順によるものであ
り、冷却サイジングの際に図9(c)に横断面図にて示
すサイジングダイ内型252を用い、そして挟持部20
3a,203bの成型は、図10に示されたと同様、前
面保護部202と両曲折部204a,204bが形成さ
れた後にT字型のエア吹出管を用いて、挟持部203
a,203bの構築物被保護側面対向側の面に対してエ
アを吹き付ける。この際、エアは構築物保護材201の
長手引取方向に沿ってほぼ水平に吹き付けても、垂直に
吹き付けてもかまわない。この実施形態の場合も、前記
構築物保護材1の挟持部3a,3bにおけるよりもエア
吹き付けの制御は容易である。
【0058】図6(a)〜(c)に、本発明の構築物保
護材の形状のその他の例を示す。これは順に、前記構築
物保護材1,201,301の前面保護部の垂直断面形状
の波形部分で、中央の凹部(23,123,223)を形
成せずに、従って変形した波形を有するようにしたもの
である。これらの形態でも、構築物への装着の際の充分
な形状復元力は発現され、しっかりと構築物に固定する
ことができる。
【0059】以上、柱を養生する場合を例にとり本発明
の構築物保護材を説明したが、本構築物保護材は柱に限
られず、鴨居、敷居、階段の傘木、アルミサッシカバー
等の様々な建築材料に用いることができる。また、机、
ベッド、ドレッサー、いす、浴槽、本棚等の家具の運搬
時の傷付き防止にも適用できる。さらに、これら家具
や、公園のブランコ、滑り台、鉄棒、子供用自転車等の
遊具に用いることにより、子供が衝突した際の人体の安
全を図ることができる。本明細書では、これら建築材
料、家具、遊具等を含めて「構築物」と称している。な
お、このように様々な構築物に本発明の構築物保護材を
適用するに際し、構築物の長さに対して構築物保護材の
長さが長すぎる場合でも、本構築物保護材は気泡を含む
プラスチックで構成されて柔軟なため、カッターナイフ
等で容易に適切な長さに切断して用いることができる。
【0060】最後に本発明の、プラスチック成形体の製
造方法について説明する。この方法は、底部が2箇所で
ふくらみを帯びた略馬蹄型の横断面形状を有する口金部
分51や61(図11(a)、(b)参照)を備えた金
型から、溶融したプラスチックを押し出し、サイジング
ダイを用いて冷却サイジングにより成型する工程と、成
型手段としてエア吹き付けを用いて、プラスチック端部
を部分的に冷却することにより成型を行う工程とを含む
ことを特徴とする。このシステムは、前記構築物保護材
1の製造方法について詳説した条件に準じて行われ、口
金部分やサイジングダイの形状にさらに修飾を施すこと
により、またエア吹き付けの方向、角度、量、温度等を
随意に調整することにより、バラエティーに富んだ形状
のものを製造することができる。エア吹き付けに基づく
成型手段は本質的に、局所的に冷却された箇所が速やか
に固化、収縮するため他所との歪みが生じて湾曲、屈曲
等の形状をなすようになることを利用している。この方
法により、特に10〜50倍程度の高発泡倍率のプラス
チックを所望の形状に簡単に成型することが可能とな
る。
【0061】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳説す
るが、本発明はこれら実施例により限定的に解釈される
べきではないことは勿論である。
【0062】[実施例1]図1及び図2に示される構造
を有する構築物保護材を製造した。原料には、低密度ポ
リエチレン(MI(メルトインデックス):0.3、密
度:0.924)100重量部にタルクを2重量部混合
し、押出機フィード部より供給を行った。230℃で溶
融した後、炭化水素系低沸点発泡剤20重量部を圧入、
混練し、発泡に適した温度まで調整後、前記前面保護部
の形状に適合する波形の底辺部構造を含む、底部が2箇
所でふくらみを帯びた略馬蹄型の横断面形状を有する口
金部分(図11、(b)参照)を備えた金型から押し出
し、サイジングダイ内型と、この下方に位置する前記前
面保護部の外側の形状に適合する横断面形状を備えたサ
イジングダイ外型(図9(a)参照)とでプラスチック
発泡材料を挟み込みつつ上下方向から冷却サイジングし
た(図7、図8参照)。口金部分とサイジングダイ内型
の流線型先端との距離は、0ミリメートルとした。冷媒
体として、20℃の水をサイジングダイに循環させるこ
とにより冷却サイジングを行った。この冷却サイジング
に平行して、挟持部を成型すべく、口金部分から30ミ
リメートル送り側に離れたところにエア吹出管を配し、
常温下に、20℃のエアを湾曲部の形成予定部位(外側
2箇所)には25リットル/分、屈曲端部形成予定部位
(内側2箇所)には100リットル/分の流量でエアを
垂直方向に吹き付けた。こうして形成後に送り出された
発泡ポリエチレン成型体を引取機にて回収し、垂直断面
の横幅Wが122mm、縦幅Hが52mm、厚みが10
mm、長さが1mの構築物保護材を得た。
【0063】この構築物保護材の目付は74g/mであ
り、発泡倍率は36倍であった。
【0064】次にこの構築物保護材を種々の太さの柱に
装着した際の締付力について検討した。締付力測定のた
め、長さ1m、太さ3.5寸、4.0寸及び5.5寸の
角柱を用い、この中央部を12cm四方、30mmの深
さまでそれぞれ切除して、ここに小型の卓上秤((株)
タニタ社製、幅11cm、高さ30mm、最大測定値1
000g)を取り付けた。そして1mの長さを有する前
記構築物保護材を、その中心が秤を挟むように装着し
た。装着後10分で表示重量が安定したところでその数
値を読み取り、締付力(g)として記録した。
【0065】[実施例2]図4に示される構造を有する
構築物保護材を製造した。実施例1と概ね同様の工程に
より、サイジングダイとして図9(b)に示す形状のも
のを用い、押し出し、冷却サイジングを行った。図10
に示すようにエア吹出管はサイジングダイ内型よりも引
取方向(口金部分から15cm送り側)に離れた場所に
配し、送り方向とほぼ水平に、20℃のエアを100リ
ットル/分の流量で吹き付けて、以後実施例1と同様
に、垂直断面の横幅Wが130mm、縦幅Hが58m
m、厚みが10mm、長さが1mの構築物保護材を得
た。
【0066】この構築物保護材の目付は87g/mであ
り、発泡倍率は30倍であった。
【0067】次にこの構築物保護材を種々の太さの柱に
装着した際の締付力を実施例1に記載したと同様の手順
で測定した。
【0068】[実施例3]図5に示される構造を有する
構築物保護材を製造した。実施例2と概ね同様の工程に
より、サイジングダイとして図9(c)に示す形状のも
のを用い、押し出し、冷却サイジング、エア吹き付けを
行った。
【0069】こうして、垂直断面の横幅Wが140m
m、縦幅Hが66mm、厚みが10mm、長さが1mの
構築物保護材を得た。
【0070】この構築物保護材の目付は87g/mであ
り、発泡倍率は26倍であった。
【0071】次にこの構築物保護材を種々の太さの柱に
装着した際の締付力を実施例1に記載したと同様の手順
で測定した。
【0072】[比較例1]実施例1〜3で用いたと同様
の溶融ポリエチレンで、体部を縦断するスリットが形成
された筒体の構築物保護材を製造した。円筒のダイ(φ
26.5)を使用して、外径が100mm、内径が80
mm厚みが10mm、長さが1mの筒体を常法に従って
中空押出し、得られた筒体体部を縦断するようにカッタ
ーで切り込みを入れてスリット部を形成した。スリット
部の幅(クリアランス)は2.0mmとした。これは従
来提案されていた、4.5〜5.5寸の柱用の保護材と
同様のものである。
【0073】この構築物保護材の目付は117g/mと
比較的重く、発泡倍率は25倍であった。
【0074】次にこの構築物保護材を種々の太さの柱に
装着した際の締付力を実施例1に記載したと同様の手順
で測定した。
【0075】[比較例2]比較例1と同様の方法によっ
て、円筒のダイ(φ22.4)を使用して、外径が86
mm、内径が68mm厚みが9mm、長さが1mの筒体
を製造し、クリアランスが1.7mmとなるようにスリ
ット部を形成した。これは、従来提案されていた、3.
5〜4寸の柱用の保護材と同様のものである。
【0076】この構築物保護材の目付は74g/mであ
り、発泡倍率は25倍であった。
【0077】次にこの構築物保護材を種々の太さの柱に
装着した際の締付力を実施例1に記載したと同様の手順
で測定した。この保護材の場合、5.5寸の柱には装着
することができなかった。
【0078】以上の結果をまとめて表1に示す。
【0079】
【表1】
【0080】表1より、実施例1から3の構築物保護材
は、すべての太さの柱において充分な締付力を発揮する
ことが明らかである。特に実施例1の形態によれば、非
常に高い締付力がもたらされていることが判る。比較例
1の形態の場合、ある程度の締付力が得られるものの、
比較的低い値であり、そして目付が大きいのでコストパ
フォーマンスの面で好ましくないといえる。そして比較
例2の形態では、5.5寸の柱に装着できないばかり
か、3.5寸、4.0寸の柱に適用しても締付力に劣る
ことが示されている。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば柱
等の構築物を傷つけることが少なく、人体の安全を図る
ことができ、計量、低コストで破損のおそれが少なく、
しかも燃焼時に有毒ガスが発生しない、構築物の被保護
前面の左右幅の大小及び構築物の垂直断面形状に応じて
適用されうる構築物保護材及びその製造方法と、かかる
保護材を用いる構築物保護方法及び人体保護方法を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態にかかる構築物保
護材の斜視図である。
【図2】図2(a)は、図1に示された構築物保護材の
軸方向と垂直な方向における垂直断面図であり、図2
(b)及び(c)は、図2(a)に示された構築物保護
材で柱を保護する様子が画かれた垂直断面図である。
【図3】図3は、図1に示された構築物保護材で柱を保
護する様子が画かれた斜視図である。
【図4】図4(a)は、本発明の他の実施形態にかかる
構築物保護材の垂直断面であり、図4(b)及び(c)
は、図2(a)に示された構築物保護材で柱を保護する
様子が描かれた垂直断面図である。
【図5】図5(a)は、本発明のさらに別の実施形態に
かかる構築物保護材の垂直断面であり、図5(b)及び
(c)は、図5(a)に示された構築物保護材で柱を保
護する様子が描かれた垂直断面図である。
【図6】図6(a)〜(c)は、本発明の構築物保護材
の形状のその他の例を示す垂直断面図である。
【図7】図7は、図1に示された構築物保護材の製造方
法の概略を示す横面図である。
【図8】図8は、図7に示された製造方法の概略を示
す、部分斜視図である。
【図9】図9(a)は、図7に示された製造方法におい
て使用されるサイジングダイ(内型、外型)とエア吹き
付けの様子を示す横断面図であり、図9(b)は、同様
の製造方法によって図4に示される構築物保護材を製造
する際に使用される図9(a)と同様の横断面図であ
り、図9(c)は、図5に示される構築物保護材を製造
する際に使用される図9(a)と同様の横断面図であ
る。
【図10】図10は、図4に示された構築物保護材の製
造方法の概略を示す部分斜視図である。
【図11】図11は、本発明の製造方法において使用さ
れる口金部分の例を示す横断面図である。
【符号の説明】
1,101,201…構築物保護材 2,102,202…前面保護部 22,23,24,122,123,124,222,
223,224…凹部 25,26,125,126,225,226…凸部 3a,3b,103a,103b,203a,203b
…挟持部 31a,31b…湾曲部 32a,32b,232a,232b…屈曲端部 4a,4b,104a,104b,204a,204b
…曲折部 5,6…柱 50…金型 51,61…口金部分 52,152,252…サイジングダイ内型 53…サイジングダイ外型 54…引取機 55,155…エア吹出管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 24:00 31:10 (72)発明者 田口 進 岡山県津山市草加部字松尾峪1170番地2 西日本ノバフォーム株式会社内 Fターム(参考) 4F207 AA07 AB02 AB11 AE10 AG06 AG20 AG21 AH46 AR15 KA01 KA11 KK56 KK76 KL63

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構築物の表面を覆って保護するための、
    気泡を含んだプラスチックで構成される構築物保護材で
    あって、 縦軸方向に一部欠切した略扁平筒形状を有し、 構築物の前面部を覆う前面保護部と、該前面保護部の両
    端に位置する曲折部と、該曲折部にそれぞれ連続した挟
    持部とを備えており、 該構築物保護材の垂直断面において、前記前面保護部が
    少なくとも1つずつの連続する凹部及び凸部を有する略
    波形の形状部分を含み、前記挟持部が前面保護部の中央
    部近傍に向かって湾曲しながら伸延する構造を有し、 且つ押出一体成型によって製造されたことを特徴とする
    構築物保護材。
  2. 【請求項2】 前記構築物保護材の垂直断面において、
    左右の挟持部がそれぞれ、緩やかな湾曲波形を有する湾
    曲部と、該湾曲波形に連続し、前面保護部の方向に先端
    にて屈曲した形状を有する屈曲端部とを含む請求項1記
    載の構築物保護材。
  3. 【請求項3】 上記プラスチックが、ポリオレフィン系
    プラスチックである請求項1又は2に記載の構築物保護
    材。
  4. 【請求項4】 上記気泡を含んだプラスチックの発泡倍
    率が、10倍以上50倍以下である請求項1から3のい
    ずれかに記載の構築物保護材。
  5. 【請求項5】 上記保護部の肉厚が5ミリメートル以上
    20ミリメートル以下である請求項1から4のいずれか
    に記載の構築物保護材。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の構築
    物保護材を用い、その構築物保護材両端の挟持部を拡開
    させて構築物保護材に構築物を挟持させ、構築物に構築
    物保護材を固定して構築物の表面を構築物保護材で覆う
    構築物保護方法。
  7. 【請求項7】 請求項1から5のいずれかに記載の構築
    物保護材を用い、その構築物保護材両端の挟持部を拡開
    させて構築物保護材に構築物を挟持させ、構築物に構築
    物保護材を固定して構築物に衝突する人体への衝撃を緩
    和する人体保護方法。
  8. 【請求項8】 請求項1から5のいずれかに記載の構築
    物保護材の製造方法であって、 底部が2箇所でふくらみを帯びた略馬蹄型の横断面形状
    を有する口金部分を備えた金型から、溶融したプラスチ
    ックを押し出し、 前記前面保護部内側の形状に適合する波形を底部に含む
    横断面形状を有し、且つ長手方向断面の外形が流線型端
    部を含むサイジングダイ内型を用いて、冷却サイジング
    することにより前面保護部及び曲折部を成型する工程
    と、 該冷却サイジングの工程と同時または終了後に、前記挟
    持部に対してエアを吹き付けることにより部分的に冷却
    して挟持部を成型する工程とを含むことを特徴とする構
    築物保護材の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記口金部分が、前記前面保護部の形状
    に適合する波形の構造を底辺部に含む横断面形状を有す
    る請求項8記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1から5のいずれかに記載の構
    築物保護材の製造方法であって、 底部が2箇所でふくらみを帯び、前記前面保護部の形状
    に適合する波形の構造を底辺部に含む略馬蹄型の横断面
    形状を有する口金部分を備えた金型から、溶融したプラ
    スチックを押し出し、 長手方向断面の外形が流線型端部を含むサイジングダイ
    内型を用いて、冷却サイジングすることにより前面保護
    部及び曲折部を成型する工程と、 該冷却サイジングの工程と同時または終了後に、前記挟
    持部に対してエアを吹き付けることにより部分的に冷却
    して挟持部を成型する工程とを含むことを特徴とする構
    築物保護材の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記サイジングダイ内型が、前面保護
    部内側の形状に適合する波形を底部に含む横断面形状を
    有するサイジングダイ内型である請求項10記載の製造
    方法。
  12. 【請求項12】 前記冷却サイジングにおいて、前記サ
    イジングダイ内型と、該サイジングダイ内型の下方に配
    置される、前記前面保護部の外側の形状に適合する波形
    を上部に含む横断面形状を備えたサイジングダイ外型と
    が組合せて用いられる請求項8から11のいずれかに記
    載の製造方法。
  13. 【請求項13】 プラスチック成形体の製造方法であっ
    て、底部が2箇所でふくらみを帯びた略馬蹄型の横断面
    形状を有する口金部分から、溶融したプラスチックを押
    し出し、サイジングダイを用いて冷却サイジングにより
    成型する工程と、該冷却サイジングの工程と同時または
    終了後に、成型手段としてエア吹き付けを用いて、プラ
    スチック端部を部分的に冷却することにより成型を行う
    工程とを含むことを特徴とするプラスチック成形体の製
    造方法。
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