JP2000273426A - 熱伝導性接着剤および接着方法ならびに半導体装置 - Google Patents
熱伝導性接着剤および接着方法ならびに半導体装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】電気製品に使用される半導体素子や電源、光源
などの部品から発生する熱を効果的に放散させる熱伝導
性接着剤および接着方法ならびに放熱特性に優れる半導
体装置 【解決手段】熱伝導率が20W/m・K以上の反磁性充
填材と接着性高分子とを配合してなる熱伝導性接着剤、
被着体間に、前記熱伝導性接着剤を介在させ、外部磁場
によって熱伝導性接着剤中の反磁性充填材を一定方向に
配向させた状態で接着させること接着方法および半導体
素子と伝熱部材間に、前記熱伝導性接着剤を介在させ、
外部磁場によって熱伝導性接着剤中の反磁性充填材を一
定方向に配向させた状態で接着させた構造の半導体装置
などの部品から発生する熱を効果的に放散させる熱伝導
性接着剤および接着方法ならびに放熱特性に優れる半導
体装置 【解決手段】熱伝導率が20W/m・K以上の反磁性充
填材と接着性高分子とを配合してなる熱伝導性接着剤、
被着体間に、前記熱伝導性接着剤を介在させ、外部磁場
によって熱伝導性接着剤中の反磁性充填材を一定方向に
配向させた状態で接着させること接着方法および半導体
素子と伝熱部材間に、前記熱伝導性接着剤を介在させ、
外部磁場によって熱伝導性接着剤中の反磁性充填材を一
定方向に配向させた状態で接着させた構造の半導体装置
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高い熱伝導性が要求
される熱伝導性接着剤および接着方法ならびに半導体装
置に関する。さらに詳しくは、電気製品に使用される半
導体素子や電源、光源などの部品から発生する熱を効果
的に放散させる熱伝導性接着剤および接着方法ならびに
放熱性に優れる半導体装置に関する。
される熱伝導性接着剤および接着方法ならびに半導体装
置に関する。さらに詳しくは、電気製品に使用される半
導体素子や電源、光源などの部品から発生する熱を効果
的に放散させる熱伝導性接着剤および接着方法ならびに
放熱性に優れる半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、発熱する半導体素子や電子部
品と放熱させる伝熱部材とを接合させる目的で接着性高
分子をマトリックスとした熱伝導性接着剤が使用されて
いる。これらの接着剤には、熱伝導性を高めるために、
銀、銅、金、アルミニウム、ニッケルなどの熱伝導率の
大きい金属や合金、化合物、あるいは酸化アルミニウ
ム、酸化マグネシウム、酸化ケイ素、窒化ホウ素、窒化
アルミニウム、窒化ケイ素、炭化ケイ素などのセラミッ
クス製の粉末状の充填剤、カーボンブラックやダイヤモ
ンドなどの粉粒体形状や繊維形状の熱伝導性充填剤が配
合されている。
品と放熱させる伝熱部材とを接合させる目的で接着性高
分子をマトリックスとした熱伝導性接着剤が使用されて
いる。これらの接着剤には、熱伝導性を高めるために、
銀、銅、金、アルミニウム、ニッケルなどの熱伝導率の
大きい金属や合金、化合物、あるいは酸化アルミニウ
ム、酸化マグネシウム、酸化ケイ素、窒化ホウ素、窒化
アルミニウム、窒化ケイ素、炭化ケイ素などのセラミッ
クス製の粉末状の充填剤、カーボンブラックやダイヤモ
ンドなどの粉粒体形状や繊維形状の熱伝導性充填剤が配
合されている。
【0003】熱伝導性充填材として炭素繊維を接着性高
分子に配合する熱伝導性接着剤は公知である。たとえ
ば、特開昭63−305520号公報では、炭素系の微
粉末や炭素繊維を充填したダイボンド材料が提唱されて
いる。特開平6−212137号公報では、熱伝導特性
を改良する目的で、特定構造の炭素繊維、すなわちメソ
フェーズピッチを基材とした3次元構造の炭素繊維を充
填した接着性材料が開示されている。また、特開平9−
324127号公報は、特定の高分子材料を熱処理して
得られるグラファイトを使用した半導体素子用ダイボン
ド材である。
分子に配合する熱伝導性接着剤は公知である。たとえ
ば、特開昭63−305520号公報では、炭素系の微
粉末や炭素繊維を充填したダイボンド材料が提唱されて
いる。特開平6−212137号公報では、熱伝導特性
を改良する目的で、特定構造の炭素繊維、すなわちメソ
フェーズピッチを基材とした3次元構造の炭素繊維を充
填した接着性材料が開示されている。また、特開平9−
324127号公報は、特定の高分子材料を熱処理して
得られるグラファイトを使用した半導体素子用ダイボン
ド材である。
【0004】さらに、特開平5−209157号公報、
特開平6−299129号公報によれば、含有させる炭
素繊維や金属繊維の構造を、かたまり状や糸まり状、あ
るいは織布や不織布の形状に特定することによって放熱
特性を一層改善した電子デバイス用接着剤が提案されて
いる。一方、特開昭62−194653号公報、特開昭
63−62762号公報によれば、ニッケルなどの磁性
体粉末を含む接着剤を磁場中で厚み方向に配向させて熱
伝導率を向上させる接着方法が開示されている。
特開平6−299129号公報によれば、含有させる炭
素繊維や金属繊維の構造を、かたまり状や糸まり状、あ
るいは織布や不織布の形状に特定することによって放熱
特性を一層改善した電子デバイス用接着剤が提案されて
いる。一方、特開昭62−194653号公報、特開昭
63−62762号公報によれば、ニッケルなどの磁性
体粉末を含む接着剤を磁場中で厚み方向に配向させて熱
伝導率を向上させる接着方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、最近の半導体
素子をはじめとする電子部品、電気製品の高密度化、高
性能化に伴う発熱量は著しく増大する傾向にあり、上述
したように様々な熱伝導性充填剤を応用した従来の改善
方法によっても十分に高い熱伝導特性を有する接着剤が
得られなかった。磁性体粉末を含む接着剤を磁場中で厚
み方向に配向させる従来の方法、すなわち、通常の粉末
状あるいは針状のニッケル系や鉄系では、その素材自体
の熱伝導率が100W/m・Kにも満たないので、磁場
で配向させても接着剤として十分な高い熱伝導率を発現
することはできなかった。
素子をはじめとする電子部品、電気製品の高密度化、高
性能化に伴う発熱量は著しく増大する傾向にあり、上述
したように様々な熱伝導性充填剤を応用した従来の改善
方法によっても十分に高い熱伝導特性を有する接着剤が
得られなかった。磁性体粉末を含む接着剤を磁場中で厚
み方向に配向させる従来の方法、すなわち、通常の粉末
状あるいは針状のニッケル系や鉄系では、その素材自体
の熱伝導率が100W/m・Kにも満たないので、磁場
で配向させても接着剤として十分な高い熱伝導率を発現
することはできなかった。
【0006】すなわち、より一層高度な熱伝導特性を有
する接着剤が開発されないために、半導体素子などの電
子部品からの多大な発熱によって、電気化学的なマイグ
レーションが加速されたり、配線やパッド部の腐食が促
進されたり、発生する熱応力によって構成材料にクラッ
クが生じたり、破壊したり、構成材料の接合部の界面が
剥離して電子部品の寿命を損なう様々なトラブルが発生
していた。
する接着剤が開発されないために、半導体素子などの電
子部品からの多大な発熱によって、電気化学的なマイグ
レーションが加速されたり、配線やパッド部の腐食が促
進されたり、発生する熱応力によって構成材料にクラッ
クが生じたり、破壊したり、構成材料の接合部の界面が
剥離して電子部品の寿命を損なう様々なトラブルが発生
していた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決する目的で、電気製品に使用される半導体素子や電
源、光源などの部品から発生する熱を効果的に放散させ
る熱伝導性接着剤および接着方法ならびに放熱特性に優
れる半導体装置を提供するものである。
解決する目的で、電気製品に使用される半導体素子や電
源、光源などの部品から発生する熱を効果的に放散させ
る熱伝導性接着剤および接着方法ならびに放熱特性に優
れる半導体装置を提供するものである。
【0008】すなわち、本発明は、熱伝導率が20W/
m・K以上の反磁性充填材と接着性高分子とを配合して
なることを特徴とする熱伝導性接着剤である。さらに本
発明は、被着体間に、熱伝導率が20W/m・K以上の
反磁性充填材と接着性高分子とを配合してなる熱伝導性
接着剤を介在させ、外部磁場によって熱伝導性接着剤中
の反磁性充填材を一定方向に配向させた状態で接着させ
ることを特徴とする接着方法である。
m・K以上の反磁性充填材と接着性高分子とを配合して
なることを特徴とする熱伝導性接着剤である。さらに本
発明は、被着体間に、熱伝導率が20W/m・K以上の
反磁性充填材と接着性高分子とを配合してなる熱伝導性
接着剤を介在させ、外部磁場によって熱伝導性接着剤中
の反磁性充填材を一定方向に配向させた状態で接着させ
ることを特徴とする接着方法である。
【0009】さらに本発明は、半導体素子と伝熱部材間
に、熱伝導率が20W/m・K以上の反磁性充填材と接
着性高分子とを配合してなる熱伝導性接着剤を介在さ
せ、外部磁場によって熱伝導性接着剤中の反磁性充填材
を一定方向に配向させた状態で接着させた構造を特徴と
する半導体装置である。
に、熱伝導率が20W/m・K以上の反磁性充填材と接
着性高分子とを配合してなる熱伝導性接着剤を介在さ
せ、外部磁場によって熱伝導性接着剤中の反磁性充填材
を一定方向に配向させた状態で接着させた構造を特徴と
する半導体装置である。
【0010】反磁性充填材とは、比磁化率が負、すなわ
ち磁場を加えると磁場と反対方向に磁化される磁性を有
する充填材を意味する。具体的にはビスマス、銅、金、
銀、水銀、石英およびこれらの合金や化合物、水、グラ
ファイト、炭素繊維、塩類、多数の有機化合物などが存
在する。金属のなかではビスマスの反磁性が最大である
ことが知られているけれども、ビスマスの熱伝導率は2
0W/m・K未満なので本発明で使用する反磁性充填材
としては好ましくない。水や塩類、有機化合物も適さな
い。反磁性充填材の反磁性は、強磁性体の磁性と比較す
ると非常に弱いけれども、本発明の熱伝導性接着剤なら
びに半導体装置では、熱伝導率が20W/m・K以上の
反磁性充填材が接着性高分子中に一定方向に配向してな
ることを特徴とする。熱伝導率が20W/m・K以上の
反磁性充填材としては、特に銅、金、銀、グラファイト
が好適である。なかでも、少なくとも一定方向の熱伝導
率が200W/m・K以上の反磁性を有するグラファイ
トを用いると特に熱伝導率の大きい優れた熱伝導性接着
剤ならびに放熱特性に優れる半導体装置を得ることがで
きる。
ち磁場を加えると磁場と反対方向に磁化される磁性を有
する充填材を意味する。具体的にはビスマス、銅、金、
銀、水銀、石英およびこれらの合金や化合物、水、グラ
ファイト、炭素繊維、塩類、多数の有機化合物などが存
在する。金属のなかではビスマスの反磁性が最大である
ことが知られているけれども、ビスマスの熱伝導率は2
0W/m・K未満なので本発明で使用する反磁性充填材
としては好ましくない。水や塩類、有機化合物も適さな
い。反磁性充填材の反磁性は、強磁性体の磁性と比較す
ると非常に弱いけれども、本発明の熱伝導性接着剤なら
びに半導体装置では、熱伝導率が20W/m・K以上の
反磁性充填材が接着性高分子中に一定方向に配向してな
ることを特徴とする。熱伝導率が20W/m・K以上の
反磁性充填材としては、特に銅、金、銀、グラファイト
が好適である。なかでも、少なくとも一定方向の熱伝導
率が200W/m・K以上の反磁性を有するグラファイ
トを用いると特に熱伝導率の大きい優れた熱伝導性接着
剤ならびに放熱特性に優れる半導体装置を得ることがで
きる。
【0011】熱伝導率が20W/m・K以上の反磁性充
填材は、接着性高分子に多量に充填するほど接着剤の熱
伝導率が大きくなるけれども、実際には多量に充填する
と接着剤としての粘度が高くなりすぎたり混入した気泡
が除去しにくいなどの不具合を生じる場合がある。従っ
て、使用する熱伝導率が20W/m・K以上の反磁性充
填材および接着性高分子や配合剤の種類、目的とする最
終製品の特性によって任意に決定することができるけれ
ども、熱伝導性接着剤中の熱伝導率が20W/m・K以
上の反磁性充填材の濃度は、5〜80体積%が好まし
い。5体積%よりも少ないと熱伝導率が小さく、80体
積%を越える高濃度に充填するのは非常に困難である。
さらに好ましくは10〜60体積%、さらに好ましくは
15〜50体積%の範囲が実用的である。
填材は、接着性高分子に多量に充填するほど接着剤の熱
伝導率が大きくなるけれども、実際には多量に充填する
と接着剤としての粘度が高くなりすぎたり混入した気泡
が除去しにくいなどの不具合を生じる場合がある。従っ
て、使用する熱伝導率が20W/m・K以上の反磁性充
填材および接着性高分子や配合剤の種類、目的とする最
終製品の特性によって任意に決定することができるけれ
ども、熱伝導性接着剤中の熱伝導率が20W/m・K以
上の反磁性充填材の濃度は、5〜80体積%が好まし
い。5体積%よりも少ないと熱伝導率が小さく、80体
積%を越える高濃度に充填するのは非常に困難である。
さらに好ましくは10〜60体積%、さらに好ましくは
15〜50体積%の範囲が実用的である。
【0012】反磁性体として使用するグラファイトの結
晶構造は六方晶系であり、結晶方位に依存して磁化率が
大きくなる。基底面(c面)の法線方向をc軸、それに
垂直にa軸、b軸をとると、常温での磁化率は結晶方位
によって約70倍の差異がある。この反磁性磁化率の異
方性を利用して高分子中にグラファイトを一定方向に配
向することができる。
晶構造は六方晶系であり、結晶方位に依存して磁化率が
大きくなる。基底面(c面)の法線方向をc軸、それに
垂直にa軸、b軸をとると、常温での磁化率は結晶方位
によって約70倍の差異がある。この反磁性磁化率の異
方性を利用して高分子中にグラファイトを一定方向に配
向することができる。
【0013】グラファイトの形状や大きさなどについて
は特定するものではない。原料についてはピッチ系やメ
ソフェーズピッチ系を主原料として溶融紡糸、不融化、
炭化などの処理工程後に2000〜3000℃あるいは
3000℃を越える高温で熱処理したグラファイト構造
の発達した炭素繊維の方が繊維長さ方向の熱伝導率が大
きくて好ましい。さらに気相成長法によって得られるグ
ラファイト化した炭素繊維や、膨張性黒鉛やポリイミド
などの高分子フィルムなどを2400℃以上の高温で熱
処理して得られるグラファイトフィルムあるいはグラフ
ァイトフィルムを粉砕した粉粒体形状のグラファイト、
球状やウィスカー形状のグラファイトなどを使用するこ
ともできる。
は特定するものではない。原料についてはピッチ系やメ
ソフェーズピッチ系を主原料として溶融紡糸、不融化、
炭化などの処理工程後に2000〜3000℃あるいは
3000℃を越える高温で熱処理したグラファイト構造
の発達した炭素繊維の方が繊維長さ方向の熱伝導率が大
きくて好ましい。さらに気相成長法によって得られるグ
ラファイト化した炭素繊維や、膨張性黒鉛やポリイミド
などの高分子フィルムなどを2400℃以上の高温で熱
処理して得られるグラファイトフィルムあるいはグラフ
ァイトフィルムを粉砕した粉粒体形状のグラファイト、
球状やウィスカー形状のグラファイトなどを使用するこ
ともできる。
【0014】使用するグラファイトの熱伝導率は、少な
くとも1方向の熱伝導率が200W/m・K以上である
ことが好ましい。200W/m・K未満であると、得ら
れる熱伝導性接着剤の放熱特性が劣るので好ましくな
い。グラファイト化炭素繊維の場合は、通常は繊維長さ
方向の熱伝導率の方が大きくて垂直方向の熱伝導率はそ
の数10分の1と小さい。繊維長さ方向の熱伝導率は2
00W/m・K以上が好適で、好ましくは400W/m
・K以上、さらに好ましくは800W/m・K以上であ
る。
くとも1方向の熱伝導率が200W/m・K以上である
ことが好ましい。200W/m・K未満であると、得ら
れる熱伝導性接着剤の放熱特性が劣るので好ましくな
い。グラファイト化炭素繊維の場合は、通常は繊維長さ
方向の熱伝導率の方が大きくて垂直方向の熱伝導率はそ
の数10分の1と小さい。繊維長さ方向の熱伝導率は2
00W/m・K以上が好適で、好ましくは400W/m
・K以上、さらに好ましくは800W/m・K以上であ
る。
【0015】グラファイト化炭素繊維の場合の平均直径
としては5〜20μm、平均長さは5〜800μmの範
囲が高分子マトリックスへ容易に充填でき、得られる熱
伝導性接着剤の熱伝導率が大きくなるので好ましい。平
均直径が5μmよりも小さい場合や、平均長さが800
μmよりも長い場合は、高分子マトリックスに高濃度で
配合することが困難になる。また、平均直径が20μm
を越えるグラファイト化炭素繊維は、その生産性が低下
するので好ましくない。平均長さが5μmよりも短いと
かさ比重が小さくなり、生産性をはじめ製造工程中の取
扱い性や作業性に問題が生じることがあり好ましくな
い。なお、これらのグラファイトは、あらかじめ電解酸
化などによる公知の酸化処理を施して差し支えない。
としては5〜20μm、平均長さは5〜800μmの範
囲が高分子マトリックスへ容易に充填でき、得られる熱
伝導性接着剤の熱伝導率が大きくなるので好ましい。平
均直径が5μmよりも小さい場合や、平均長さが800
μmよりも長い場合は、高分子マトリックスに高濃度で
配合することが困難になる。また、平均直径が20μm
を越えるグラファイト化炭素繊維は、その生産性が低下
するので好ましくない。平均長さが5μmよりも短いと
かさ比重が小さくなり、生産性をはじめ製造工程中の取
扱い性や作業性に問題が生じることがあり好ましくな
い。なお、これらのグラファイトは、あらかじめ電解酸
化などによる公知の酸化処理を施して差し支えない。
【0016】熱伝導率が20W/m・K以上の反磁性充
填材を充填するマトリックスとなる接着性高分子として
は、エポキシ系、ポリイミド系、アクリル系、ポリ酢酸
ビニルなどのビニル系、ウレタン系、シリコーン系、オ
レフィン系、ポリアミド系、ポリアミドイミド系、フェ
ノール系、アミノ系、ビスマレイミド系、ポリイミドシ
リコーン系、飽和および不飽和ポリエステル系、ジアリ
ルフタレート系、尿素系、メラミン系、アルキッド系、
ベンゾシクロブテン系、ポリブタジエンやクロロプレン
ゴム、ニトリルゴムなどの合成ゴム系、天然ゴム系、ス
チレン系熱可塑性エラストマーなどの公知の樹脂やゴム
からなる液体状あるいは固体状の材料が好ましい。
填材を充填するマトリックスとなる接着性高分子として
は、エポキシ系、ポリイミド系、アクリル系、ポリ酢酸
ビニルなどのビニル系、ウレタン系、シリコーン系、オ
レフィン系、ポリアミド系、ポリアミドイミド系、フェ
ノール系、アミノ系、ビスマレイミド系、ポリイミドシ
リコーン系、飽和および不飽和ポリエステル系、ジアリ
ルフタレート系、尿素系、メラミン系、アルキッド系、
ベンゾシクロブテン系、ポリブタジエンやクロロプレン
ゴム、ニトリルゴムなどの合成ゴム系、天然ゴム系、ス
チレン系熱可塑性エラストマーなどの公知の樹脂やゴム
からなる液体状あるいは固体状の材料が好ましい。
【0017】硬化形態については、熱硬化性、熱可塑
性、紫外線や可視光硬化性、常温硬化性、湿気硬化性な
ど公知のあらゆる硬化形態の接着性高分子を使用でき
る。なかでも、電子部品を構成する材料の各種金属やセ
ラミックス、各種プラスチックやゴム、エラストマーと
の接着性が良好なエポキシ系、ポリイミド系、アクリル
系、ウレタン系、シリコーン系より選ばれる少なくとも
1種の接着性高分子が好適である。
性、紫外線や可視光硬化性、常温硬化性、湿気硬化性な
ど公知のあらゆる硬化形態の接着性高分子を使用でき
る。なかでも、電子部品を構成する材料の各種金属やセ
ラミックス、各種プラスチックやゴム、エラストマーと
の接着性が良好なエポキシ系、ポリイミド系、アクリル
系、ウレタン系、シリコーン系より選ばれる少なくとも
1種の接着性高分子が好適である。
【0018】また、反磁性充填材の表面処理を目的とし
て、反磁性充填材の表面を公知のカップリング剤やサイ
ジング剤で処理することによって接着剤高分子との濡れ
性を向上させたり充填性を改良することが可能である。
さらに、本発明の熱伝導性接着剤には、チキソトロピー
性付与剤、分散剤、硬化剤、硬化促進剤、遅延剤、粘着
付与剤、可塑剤、難燃剤、酸化防止剤、安定剤、着色剤
など公知の添加剤を配合することができる。さらに、粉
末形状や繊維形状の金属やセラミックス、具体的には、
銀、銅、金、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、窒
化アルミニウム、炭化ケイ素などや金属被覆樹脂などの
従来の熱伝導性接着剤に使用されている充填剤や、ニッ
ケルなどの強磁性体を被覆したグラファイトなどを併用
することも可能である。また、接着剤の粘度を低下させ
るためには、揮発性の有機溶剤や反応性可塑剤を添加す
ると効果的である。
て、反磁性充填材の表面を公知のカップリング剤やサイ
ジング剤で処理することによって接着剤高分子との濡れ
性を向上させたり充填性を改良することが可能である。
さらに、本発明の熱伝導性接着剤には、チキソトロピー
性付与剤、分散剤、硬化剤、硬化促進剤、遅延剤、粘着
付与剤、可塑剤、難燃剤、酸化防止剤、安定剤、着色剤
など公知の添加剤を配合することができる。さらに、粉
末形状や繊維形状の金属やセラミックス、具体的には、
銀、銅、金、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、窒
化アルミニウム、炭化ケイ素などや金属被覆樹脂などの
従来の熱伝導性接着剤に使用されている充填剤や、ニッ
ケルなどの強磁性体を被覆したグラファイトなどを併用
することも可能である。また、接着剤の粘度を低下させ
るためには、揮発性の有機溶剤や反応性可塑剤を添加す
ると効果的である。
【0019】本発明の接着方法は、被着体間に、熱伝導
率が20W/m・K以上の反磁性充填材と接着性高分子
からなる熱伝導性接着剤を介在させ、外部磁場によって
熱伝導性接着剤中の熱伝導率が20W/m・K以上の反
磁性充填材を一定方向に配向させた状態で接着させるこ
とを特徴とする接着方法である。外部磁場によって、接
着剤中の熱伝導率が20W/m・K以上の反磁性充填材
を磁力線に沿って配向させることによって、配向した熱
伝導率が20W/m・K以上の反磁性充填材の熱伝導性
を生かして接着剤の熱伝導率を向上させることができ
る。被着体の間隙方向すなわち接着剤の厚み方向に反磁
性充填材を立てるように揃えて配向させるには、厚み方
向に永久磁石や電磁石のN極とS極を対向させ磁力線の
向きが所望の反磁性充填材の配向方向に対応するように
設置する。一方、接着剤の面内方向の熱伝導性を向上さ
せる場合には、厚み方向に対して垂直の方向に磁石のN
極とS極を対向させれば反磁性充填材を面内方向に揃え
て配向させることができる。
率が20W/m・K以上の反磁性充填材と接着性高分子
からなる熱伝導性接着剤を介在させ、外部磁場によって
熱伝導性接着剤中の熱伝導率が20W/m・K以上の反
磁性充填材を一定方向に配向させた状態で接着させるこ
とを特徴とする接着方法である。外部磁場によって、接
着剤中の熱伝導率が20W/m・K以上の反磁性充填材
を磁力線に沿って配向させることによって、配向した熱
伝導率が20W/m・K以上の反磁性充填材の熱伝導性
を生かして接着剤の熱伝導率を向上させることができ
る。被着体の間隙方向すなわち接着剤の厚み方向に反磁
性充填材を立てるように揃えて配向させるには、厚み方
向に永久磁石や電磁石のN極とS極を対向させ磁力線の
向きが所望の反磁性充填材の配向方向に対応するように
設置する。一方、接着剤の面内方向の熱伝導性を向上さ
せる場合には、厚み方向に対して垂直の方向に磁石のN
極とS極を対向させれば反磁性充填材を面内方向に揃え
て配向させることができる。
【0020】あるいは、磁石のN極とN極、またはS極
とS極を厚み方向に対向させても反磁性充填材を面内方
向に揃えることができる。また、磁石については必ずし
も両側に対向させる必要はなく、片側のみに配置した磁
石によっても接着剤中の反磁性充填材を配向させること
が可能である。外部磁場として使用する磁場発生手段と
しては永久磁石でも電磁石でも差し支えないけれども、
磁束密度としては0.05テスラ〜30テスラの範囲が
実用的な反磁性充填材の配向が達成できる。また、本発
明では磁性としては非常に弱い反磁性を利用するもので
あるので、より高磁場を用いて、反磁性充填材を十分に
配向させてから、熱硬化反応や冷却させてマトリックス
の接着性高分子を固化させて被着体を接着させる必要が
ある。
とS極を厚み方向に対向させても反磁性充填材を面内方
向に揃えることができる。また、磁石については必ずし
も両側に対向させる必要はなく、片側のみに配置した磁
石によっても接着剤中の反磁性充填材を配向させること
が可能である。外部磁場として使用する磁場発生手段と
しては永久磁石でも電磁石でも差し支えないけれども、
磁束密度としては0.05テスラ〜30テスラの範囲が
実用的な反磁性充填材の配向が達成できる。また、本発
明では磁性としては非常に弱い反磁性を利用するもので
あるので、より高磁場を用いて、反磁性充填材を十分に
配向させてから、熱硬化反応や冷却させてマトリックス
の接着性高分子を固化させて被着体を接着させる必要が
ある。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の熱伝導性接着剤は、接着
性高分子中に所定量の熱伝導率が20W/m・K以上の
反磁性充填材を混合して均一に分散させることによって
製造することができる。混合分散するときには、減圧あ
るいは加圧して混入した気泡を除去する工程を加えるこ
とが好ましい。熱伝導率が20W/m・K以上の反磁性
充填材が、導電性があり、電気絶縁性が要求される用途
の場合には、反磁性充填材の最表面に電気絶縁性被覆層
を製膜させれば良い。
性高分子中に所定量の熱伝導率が20W/m・K以上の
反磁性充填材を混合して均一に分散させることによって
製造することができる。混合分散するときには、減圧あ
るいは加圧して混入した気泡を除去する工程を加えるこ
とが好ましい。熱伝導率が20W/m・K以上の反磁性
充填材が、導電性があり、電気絶縁性が要求される用途
の場合には、反磁性充填材の最表面に電気絶縁性被覆層
を製膜させれば良い。
【0022】また、少なくとも一方の被着体面にエポキ
シやポリイミド、シリコーン、ポリベンゾシクロブテ
ン、ポリブタジエンなどの高分子系の電気絶縁性層、あ
るいは酸化ケイ素や窒化ケイ素、酸化アルミニウム、窒
化アルミニウム、炭化ケイ素などのセラミックス系の電
気絶縁性層を形成してから、熱伝導率が20W/m・K
以上の反磁性充填材と接着性高分子からなる熱伝導性接
着剤を介在させ、外部磁場によって熱伝導性接着剤中の
熱伝導率が20W/m・K以上の反磁性充填材を一定方
向に配向させた状態で接着させることによっても電気絶
縁性を要求される用途に適用できる。
シやポリイミド、シリコーン、ポリベンゾシクロブテ
ン、ポリブタジエンなどの高分子系の電気絶縁性層、あ
るいは酸化ケイ素や窒化ケイ素、酸化アルミニウム、窒
化アルミニウム、炭化ケイ素などのセラミックス系の電
気絶縁性層を形成してから、熱伝導率が20W/m・K
以上の反磁性充填材と接着性高分子からなる熱伝導性接
着剤を介在させ、外部磁場によって熱伝導性接着剤中の
熱伝導率が20W/m・K以上の反磁性充填材を一定方
向に配向させた状態で接着させることによっても電気絶
縁性を要求される用途に適用できる。
【0023】半導体素子と伝熱部材間に、本発明の熱伝
導率が20W/m・K以上の反磁性充填材と接着性高分
子からなる熱伝導性接着剤を介在させ、外部磁場によっ
て熱伝導性接着剤中の反磁性充填材を一定方向に配向さ
せた状態で接着させることによって図7(6)のような
本発明の半導体装置を製造することができる。なお、熱
伝導性接着剤は、スクリーン印刷やパッド印刷、ディス
ペンサー塗布、ポッティング、スプレー塗装などの公知
の方法によって被着体間に介在させることができる。伝
熱部材としては、通常の放熱器や冷却器、ヒートシン
ク、ヒートスプレッダー、ダイパッド、プリント基板、
冷却ファン、ヒートパイプ、筐体などが挙げられる。
導率が20W/m・K以上の反磁性充填材と接着性高分
子からなる熱伝導性接着剤を介在させ、外部磁場によっ
て熱伝導性接着剤中の反磁性充填材を一定方向に配向さ
せた状態で接着させることによって図7(6)のような
本発明の半導体装置を製造することができる。なお、熱
伝導性接着剤は、スクリーン印刷やパッド印刷、ディス
ペンサー塗布、ポッティング、スプレー塗装などの公知
の方法によって被着体間に介在させることができる。伝
熱部材としては、通常の放熱器や冷却器、ヒートシン
ク、ヒートスプレッダー、ダイパッド、プリント基板、
冷却ファン、ヒートパイプ、筐体などが挙げられる。
【0024】以下、実施例をあげて本発明をさらに詳細
に説明する。
に説明する。
【実施例1】反磁性充填材として繊維長さ方向の熱伝導
率が1000W/m・Kの短繊維状のグラファイト(株
式会社ペトカ製 メルブロンミルド:直径9μm、長さ
100μm)15体積%と、アミン系硬化剤を含むビス
フェノールF型エポキシ樹脂製の接着性高分子85体積
%を混合して熱伝導性接着剤を調製した。アルミニウム
製の厚み1mm、縦20mm、横20mmの板状の金型
内に調製した熱伝導性接着剤を充填し、厚み方向に磁束
密度0.6テスラのN極とS極が対向する磁場雰囲気で
加熱硬化させた。硬化物の熱伝導率は1.8W/m・K
であった。
率が1000W/m・Kの短繊維状のグラファイト(株
式会社ペトカ製 メルブロンミルド:直径9μm、長さ
100μm)15体積%と、アミン系硬化剤を含むビス
フェノールF型エポキシ樹脂製の接着性高分子85体積
%を混合して熱伝導性接着剤を調製した。アルミニウム
製の厚み1mm、縦20mm、横20mmの板状の金型
内に調製した熱伝導性接着剤を充填し、厚み方向に磁束
密度0.6テスラのN極とS極が対向する磁場雰囲気で
加熱硬化させた。硬化物の熱伝導率は1.8W/m・K
であった。
【0025】
【実施例2〜12】実施例1と同様に、表1に記す配合
組成の熱伝導率が20W/m・K以上の反磁性充填材お
よび接着性高分子からなる熱伝導性接着剤を調製し、ア
ルミニウム製の厚み1mm、縦20mm、横20mmの
板状の金型内に充填し、厚み方向に磁石のN極とS極が
対向する表1の磁束密度の磁場雰囲気で加熱硬化させ
た。硬化物の熱伝導率を表1に記した。なお、表1で使
用した反磁性充填材の銅は直径50μm、長さ200μ
mの短繊維状のもの、接着性高分子として用いた材料
は、エポキシはアミン系硬化剤を含むビスフェノールF
型エポキシ樹脂、シリコーンは付加型の2液性シリコー
ンゴム、ポリイミドは加熱硬化型の液状ポリイミド、ア
クリルはシアノアクリレート系接着剤である。
組成の熱伝導率が20W/m・K以上の反磁性充填材お
よび接着性高分子からなる熱伝導性接着剤を調製し、ア
ルミニウム製の厚み1mm、縦20mm、横20mmの
板状の金型内に充填し、厚み方向に磁石のN極とS極が
対向する表1の磁束密度の磁場雰囲気で加熱硬化させ
た。硬化物の熱伝導率を表1に記した。なお、表1で使
用した反磁性充填材の銅は直径50μm、長さ200μ
mの短繊維状のもの、接着性高分子として用いた材料
は、エポキシはアミン系硬化剤を含むビスフェノールF
型エポキシ樹脂、シリコーンは付加型の2液性シリコー
ンゴム、ポリイミドは加熱硬化型の液状ポリイミド、ア
クリルはシアノアクリレート系接着剤である。
【0026】
【比較例1】反磁性充填材として繊維長さ方向の熱伝導
率が7W/m・Kの炭素繊維(三菱レイヨン株式会社製
パイロフィルTR:直径7μm、長さ100μm)1
5体積%、アミン系硬化剤を含むビスフェノールF型エ
ポキシ樹脂製の接着性高分子85体積%を混合して熱伝
導性接着剤を調製した。アルミニウム製の厚み1mm、
縦20mm、横20mmの板状の金型内に充填し、厚み
方向に磁束密度0.6テスラのN極とS極が対向する磁
場雰囲気で加熱硬化させた。硬化物の熱伝導率は0.3
W/m・Kであった。
率が7W/m・Kの炭素繊維(三菱レイヨン株式会社製
パイロフィルTR:直径7μm、長さ100μm)1
5体積%、アミン系硬化剤を含むビスフェノールF型エ
ポキシ樹脂製の接着性高分子85体積%を混合して熱伝
導性接着剤を調製した。アルミニウム製の厚み1mm、
縦20mm、横20mmの板状の金型内に充填し、厚み
方向に磁束密度0.6テスラのN極とS極が対向する磁
場雰囲気で加熱硬化させた。硬化物の熱伝導率は0.3
W/m・Kであった。
【0027】
【比較例2〜3】比較例1と同様に、表1に記す配合組
成の充填材と接着性高分子からなる熱伝導性接着剤を調
製し、アルミニウム製の厚み1mm、縦20mm、横2
0mmの板状の金型内に充填して加熱硬化させた。硬化
物の熱伝導率を表1に記した。
成の充填材と接着性高分子からなる熱伝導性接着剤を調
製し、アルミニウム製の厚み1mm、縦20mm、横2
0mmの板状の金型内に充填して加熱硬化させた。硬化
物の熱伝導率を表1に記した。
【0028】
【実施例13】図5(1)に記すプリント基板1に実装
したボールグリッドアレイ型の半導体パッケージ2上
に、本発明の実施例2のシリコーン系熱伝導性接着剤3
をディスペンサーで塗布した(図5(2))。図5
(3)のように熱伝導性接着剤3の上部に放熱器1を配
置して加圧し、図5(4)のように磁束密度0.8テス
ラの永久磁石11のN極とS極を対向させた状態で熱伝
導性接着剤3を加熱硬化させて半導体装置図5(5)を
調製した。装置に通電して6分後の熱抵抗を測定した結
果、0.21℃/Wであった。硬化した熱伝導性接着剤
中の反磁性充填材は図5(6)のように厚み方向に揃っ
て配向していた。
したボールグリッドアレイ型の半導体パッケージ2上
に、本発明の実施例2のシリコーン系熱伝導性接着剤3
をディスペンサーで塗布した(図5(2))。図5
(3)のように熱伝導性接着剤3の上部に放熱器1を配
置して加圧し、図5(4)のように磁束密度0.8テス
ラの永久磁石11のN極とS極を対向させた状態で熱伝
導性接着剤3を加熱硬化させて半導体装置図5(5)を
調製した。装置に通電して6分後の熱抵抗を測定した結
果、0.21℃/Wであった。硬化した熱伝導性接着剤
中の反磁性充填材は図5(6)のように厚み方向に揃っ
て配向していた。
【0029】
【比較例4】実施例13と同様に、プリント基板に実装
したボールグリッドアレイ型の半導体パッケージ上に、
表1の比較例2のシリコーン系熱伝導性接着剤を塗布し
た。熱伝導性接着剤の上部に放熱器4を配置して加圧
し、熱伝導性接着剤を加熱硬化させて半導体装置を製造
した。実施例13と同様に、装置に通電して6分後の熱
抵抗を測定した結果、0.43℃/Wであった。硬化し
た熱伝導性接着剤中の反磁性充填材は図6のようにラン
ダムに分散していた。
したボールグリッドアレイ型の半導体パッケージ上に、
表1の比較例2のシリコーン系熱伝導性接着剤を塗布し
た。熱伝導性接着剤の上部に放熱器4を配置して加圧
し、熱伝導性接着剤を加熱硬化させて半導体装置を製造
した。実施例13と同様に、装置に通電して6分後の熱
抵抗を測定した結果、0.43℃/Wであった。硬化し
た熱伝導性接着剤中の反磁性充填材は図6のようにラン
ダムに分散していた。
【0030】
【実施例14】図7(1)に記すリードフレーム6のダ
イパッド7上に、本発明の実施例1のエポキシ系熱伝導
性接着剤3をスクリーン印刷した(図7(1))。図7
(2)のように熱伝導性接着剤3の上部に半導体チップ
8を配置して加圧し、図7(3)のように磁束密度0.
8テスラの永久磁石11のN極とS極を対向させた状態
で熱伝導性接着剤3を加熱硬化させた。さらにボンディ
ングワイヤー9で半導体チップ8の電極部とリードフレ
ーム11のリード部を電気的に接続し(図7(4))、
エポキシ系封止剤10でトランスファーモールドして半
導体装置(図7(5))を製造した。装置に通電して6
分後の熱抵抗を測定した結果、0.23℃/Wであっ
た。硬化した熱伝導性接着剤中の反磁性充填材は図7
(6)のように厚み方向に揃って配向していた。
イパッド7上に、本発明の実施例1のエポキシ系熱伝導
性接着剤3をスクリーン印刷した(図7(1))。図7
(2)のように熱伝導性接着剤3の上部に半導体チップ
8を配置して加圧し、図7(3)のように磁束密度0.
8テスラの永久磁石11のN極とS極を対向させた状態
で熱伝導性接着剤3を加熱硬化させた。さらにボンディ
ングワイヤー9で半導体チップ8の電極部とリードフレ
ーム11のリード部を電気的に接続し(図7(4))、
エポキシ系封止剤10でトランスファーモールドして半
導体装置(図7(5))を製造した。装置に通電して6
分後の熱抵抗を測定した結果、0.23℃/Wであっ
た。硬化した熱伝導性接着剤中の反磁性充填材は図7
(6)のように厚み方向に揃って配向していた。
【0031】
【比較例5】実施例14と同様に、リードフレームのダ
イパッド上に表2の比較例1のエポキシ系熱伝導性接着
剤をスクリーン印刷した。熱伝導性接着剤の上部に半導
体チップを配置して加圧し、熱伝導性接着剤を加熱硬化
させて半導体装置を製造した。実施例14と同様に、装
置に通電して6分後の熱抵抗を測定した結果、0.46
℃/Wであった。硬化した熱伝導性接着剤中の反磁性充
填材は図8のようにランダムに分散していた。
イパッド上に表2の比較例1のエポキシ系熱伝導性接着
剤をスクリーン印刷した。熱伝導性接着剤の上部に半導
体チップを配置して加圧し、熱伝導性接着剤を加熱硬化
させて半導体装置を製造した。実施例14と同様に、装
置に通電して6分後の熱抵抗を測定した結果、0.46
℃/Wであった。硬化した熱伝導性接着剤中の反磁性充
填材は図8のようにランダムに分散していた。
【表1】
【0032】
【発明の効果】表1に記したように本発明の熱伝導率が
20W/m・K以上の反磁性充填材と接着性高分子から
構成される熱伝導性接着剤は、熱伝導率が大きくて放熱
性が良好である。さらに、本発明の接着方法によって、
発熱量が大きい半導体パッケージとヒートシンクなどの
放熱器との接着、あるいは半導体チップとダイパッド部
との接着に応用することが可能になり、放熱特性に優れ
る有用な半導体装置を提供することができる。
20W/m・K以上の反磁性充填材と接着性高分子から
構成される熱伝導性接着剤は、熱伝導率が大きくて放熱
性が良好である。さらに、本発明の接着方法によって、
発熱量が大きい半導体パッケージとヒートシンクなどの
放熱器との接着、あるいは半導体チップとダイパッド部
との接着に応用することが可能になり、放熱特性に優れ
る有用な半導体装置を提供することができる。
【図1】本発明の熱伝導性接着剤を使用した半導体装置
の例(ボールグリッドアレイ型半導体パッケージ2と放
熱器4の接着に使用)
の例(ボールグリッドアレイ型半導体パッケージ2と放
熱器4の接着に使用)
【図2】本発明の熱伝導性接着剤を使用した半導体装置
の例(チップサイズ半導体パッケージ2とプリント基板
1の接着に使用)
の例(チップサイズ半導体パッケージ2とプリント基板
1の接着に使用)
【図3】本発明の熱伝導性接着剤を使用した半導体装置
の例(ピングリッドアレイ型半導体パッケージ2とヒー
トシンク5の接着に使用)
の例(ピングリッドアレイ型半導体パッケージ2とヒー
トシンク5の接着に使用)
【図4】本発明の熱伝導性接着剤を使用した半導体装置
の例(半導体チップ8とダイパッド7の接着に使用)
の例(半導体チップ8とダイパッド7の接着に使用)
【図5】図1の本発明の半導体装置を製造する方法およ
び反磁性充填材の配向状態を示す概略図
び反磁性充填材の配向状態を示す概略図
【図6】従来の充填材を含む熱伝導性接着剤を使用した
半導体装置の例
半導体装置の例
【図7】図4の本発明の半導体装置を製造する方法およ
び反磁性充填材の配向状態を示す概略図
び反磁性充填材の配向状態を示す概略図
【図8】従来の充填材を含む熱伝導性接着剤を使用した
半導体装置の例
半導体装置の例
1 プリント基板 2 半導体パッケージ 3 熱伝導性接着剤 4 放熱器 5 ヒートシンク 6 リードフレーム 7 ダイパッド 8 半導体チップ 9 ボンディングワイヤー 10 封止剤 11 磁石 12 熱伝導率が20W/m・K以上の反磁性充填材 13 従来の充填材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 175/04 C09J 175/04 179/08 179/08 Z 183/04 183/04
Claims (14)
- 【請求項1】 熱伝導率が、20W/m・K以上の反磁
性充填材と接着性高分子とを配合してなることを特徴と
する熱伝導性接着剤 - 【請求項2】 熱伝導性接着剤中の反磁性充填材の濃度
が、5〜80体積%である請求項1に記載の熱伝導性接
着剤 - 【請求項3】 反磁性充填材が、少なくとも1方向の熱
伝導率が200W/m・K以上のグラファイトである請
求項1あるいは2に記載の熱伝導性接着剤 - 【請求項4】 接着性高分子が、エポキシ系、ポリイミ
ド系、アクリル系、ウレタン系あるいはシリコーン系よ
り選ばれる少なくとも1種である請求項1、2あるいは
3に記載の熱伝導性接着剤 - 【請求項5】 被着体間に、熱伝導率が20W/m・K
以上の反磁性充填材と接着性高分子とを配合してなる熱
伝導性接着剤を介在させ、外部磁場によって熱伝導性接
着剤中の反磁性充填材を一定方向に配向させた状態で接
着させることを特徴とする接着方法 - 【請求項6】 熱伝導性接着剤中の反磁性充填材の濃度
が、5〜80体積%である請求項5に記載の接着方法 - 【請求項7】 反磁性充填材が、少なくとも1方向の熱
伝導率が200W/m・K以上のグラファイトである請
求項5あるいは6に記載の接着方法 - 【請求項8】 接着性高分子がエポキシ系、ポリイミド
系、アクリル系、ウレタン系あるいはシリコーン系より
選ばれる少なくとも1種である請求項5、6あるいは7
に記載の接着方法 - 【請求項9】 少なくとも一方の被着体面に電気絶縁性
層を形成した請求項5、6、7あるいは8に記載の接着
方法 - 【請求項10】 半導体素子と伝熱部材間に、熱伝導率
が20W/m・K以上の反磁性充填材と接着性高分子と
を配合してなる熱伝導性接着剤を介在させ、外部磁場に
よって熱伝導性接着剤中の反磁性充填材を一定方向に配
向させた状態で接着させた構造を特徴とする半導体装置 - 【請求項11】 熱伝導性接着剤中の反磁性充填材の濃
度が、5〜80体積%である請求項10に記載の半導体
装置 - 【請求項12】 反磁性充填材が、少なくとも1方向の
熱伝導率が200W/m・K以上のグラファイトである
請求項10あるいは11に記載の半導体装置 - 【請求項13】 接着性高分子がエポキシ系、ポリイミ
ド系、アクリル系、ウレタン系あるいはシリコーン系よ
り選ばれる少なくとも1種である請求項10、11ある
いは12に記載の半導体装置 - 【請求項14】 少なくとも一方の被着体面に電気絶縁
性層を形成した請求項10、11、12あるいは13に
記載の半導体装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11085107A JP2000273426A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 熱伝導性接着剤および接着方法ならびに半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11085107A JP2000273426A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 熱伝導性接着剤および接着方法ならびに半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000273426A true JP2000273426A (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=13849407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11085107A Pending JP2000273426A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 熱伝導性接着剤および接着方法ならびに半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000273426A (ja) |
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JP2001081435A (ja) * | 1999-09-09 | 2001-03-27 | Polymatech Co Ltd | 熱伝導性接着剤および接着方法ならびに電子部品 |
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-
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- 1999-03-29 JP JP11085107A patent/JP2000273426A/ja active Pending
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