JP2000272720A - 物品保管設備 - Google Patents

物品保管設備

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JP2000272720A
JP2000272720A JP8287099A JP8287099A JP2000272720A JP 2000272720 A JP2000272720 A JP 2000272720A JP 8287099 A JP8287099 A JP 8287099A JP 8287099 A JP8287099 A JP 8287099A JP 2000272720 A JP2000272720 A JP 2000272720A
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JP8287099A
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Yoshihiko Yamada
芳彦 山田
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Daifuku Co Ltd
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Daifuku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の物品搬出部に対して搬出すべき物品の数
に大きな差異があっても、搬出作業全体として効率の良
い搬出作業を行うことのできる物品保管設備。 【解決手段】複数の収納部1が設けられた収納棚2と、
複数の物品搬出部11R,11Lと、収納部1と物品搬
出部11R,11Lとの間で物品Aの搬出作業を実行す
る搬送手段と、搬出作業の作業順序並びに作業すべき物
品搬出部11R,11Lを設定する設定手段の設定情報
に基づいて搬送手段を制御する制御手段とが設けられた
物品保管設備で、複数の物品搬出部11R,11Lの夫
々について、他の物品搬出部11R,11Lに対して作
業すべき比率を表す作業比率が設定され、制御手段が、
複数の物品搬出部11R,11Lに対する搬出作業が存
在する場合は、設定された作業比率に従って各物品搬出
部11R,11Lに対して搬出作業を行うように搬送手
段の作動を制御する物品保管設備。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品を収納する複
数の収納部が設けられた収納棚と、物品の搬出を行うた
めの複数の物品搬出部と、前記複数の収納部の夫々と前
記複数の物品搬出部との間で物品の搬出作業を実行する
搬送手段と、前記搬出作業の対象となる複数の物品につ
いての作業順序並びにそれら物品について作業すべき物
品搬出部を設定する設定手段と、その設定手段の設定情
報に基づいて前記搬送手段の作動を制御する制御手段と
が設けられた物品保管設備に関する。
【0002】
【従来の技術】このような構成の物品保管設備では、従
来、複数の物品搬出部に対して搬出作業が存在する場
合、前記搬送手段が、常に、設定された作業順序で且つ
設定された物品搬出部に対して物品の搬出作業を実行す
るように構成されていた。より具体的には、複数の物品
搬出部に対して、物品をひとつずつ順番に搬出するよう
に構成されていた(例えば、特開平10‐167417
号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な物品保管設備における搬出作業では、複数の物品搬出
部に対して搬出作業が存在する場合に、各物品搬出部に
対して常に同じ比率で物品を搬出する作業ばかりである
とは限らない。例えば、物品搬出部が2つある場合に、
搬出物品のその後の取り扱い作業の都合上、ひとつの物
品搬出部に対して搬出すべき物品の数が、他の物品搬出
部に対して搬出すべき物品の数の2倍あるいは3倍にな
ることもある。そのような場合、上述した従来技術で
は、2つの物品搬出部に対して交互に物品が搬出される
ことになるので、搬出作業全体からみると、きわめて作
業効率が悪くなる虞がある。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に着目
したもので、その目的は、複数の物品搬出部に対して搬
出すべき物品の数に大きな差異がある場合でも、搬出作
業全体として効率の良い搬出作業を行うことのできる物
品保管設備の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明によれば、物品を収納する複
数の収納部が設けられた収納棚と、物品の搬出を行うた
めの複数の物品搬出部と、前記複数の収納部の夫々と前
記複数の物品搬出部との間で物品の搬出作業を実行する
搬送手段と、前記搬出作業の対象となる複数の物品につ
いての作業順序並びにそれら物品について作業すべき物
品搬出部を設定する設定手段と、その設定手段の設定情
報に基づいて前記搬送手段の作動を制御する制御手段と
が設けられた物品保管設備であって、前記複数の物品搬
出部の夫々について、他の物品搬出部に対して作業すべ
き比率を表す作業比率が設定され、前記制御手段が、前
記複数の物品搬出部に対する搬出作業が存在する場合
は、それらの物品搬出部に対して設定された作業比率に
従って各物品搬出部に対して前記搬出作業を行う比率搬
出作業を実行すべく前記搬送手段の作動を制御するよう
に構成されている。
【0006】すなわち、複数の物品搬出部の夫々につい
て、他の物品搬出部に対して作業すべき比率を表す作業
比率が設定されて、搬送手段を制御する制御手段が、そ
の設定された作業比率に従って各物品搬出部に対して搬
出作業を行うように搬送手段の作動を制御するものであ
るから、例えば、複数の物品搬出部に対して搬出すべき
物品の数に大きな差異があるような場合に、各物品搬出
部に対して搬出すべき物品の数に応じて作業比率を設定
することにより、搬出作業全体として効率の良い搬出作
業を行うことができる。
【0007】請求項2に記載の発明によれば、前記設定
手段にて予め設定された作業比率に従って前記搬出作業
を行う通常搬出作業を実行する通常モードと、前記比率
搬出作業を実行する比率モードとを指令するモード指令
手段が設けられ、前記制御手段は、前記モード指令手段
にて前記通常モードが指令されると、前記通常搬出作業
を実行すべく前記搬送手段の作動を制御し、且つ、前記
モード指令手段にて前記比率モードが指令されると、前
記比率搬出作業を実行すべく前記搬送手段の作動を制御
するように構成されている。
【0008】したがって、上述したように比率搬出作業
を実行する方が有利な場合には、モード指令手段により
比率モードを選択することで、搬出作業全体として作業
効率の向上を図ることができ、また、予め設定された作
業比率による通常搬出作業を実行する方が有利な場合に
は、通常モードを選択することによって通常搬出作業を
実行することができ、そのときの作業状況に応じて適宜
使い分けることにより、常に効率の良い搬出作業を行う
ことができる。
【0009】請求項3に記載の発明によれば、前記搬送
手段が、前記収納棚に沿う移動径路に沿って移動走行自
在な走行台車と、その走行台車に対して昇降自在に設け
られて、前記各収納部及び前記各物品搬出部と自己との
間で物品を移載可能な物品移載装置とを備えて構成さ
れ、前記複数の物品搬出部が、前記走行台車の移動径路
における両側端部に分散して設けられている。
【0010】すなわち、前記搬送手段としては、例え
ば、収納棚の横幅方向全幅にわたるレールを収納棚の上
下方向全長にわたって昇降操作自在に構成し、そのレー
ルに沿って移動する移動体に物品移載装置を設けて構成
することもできる。しかし、このような構成の搬送手段
では、比較的軽量の物品しか取り扱うことができない
が、上述のような走行台車を備えたものでは、比較的重
量のある物品をも容易に取り扱うことができる。そし
て、複数の物品搬出部が、走行台車の移動径路両側に分
散して設けられているので、例えば、走行台車の移動径
路の一方に設けられた物品搬出部に搬出される物品のそ
の後における取り扱い作業と、他方に設けられた物品搬
出部に搬出される物品のその後の取り扱い作業とが異な
るような場合に、複数の物品搬出部に搬出される物品の
取り扱い作業を混同なく行うことができて便利である。
【0011】請求項4に記載の発明によれば、前記収納
棚が、前記走行台車の移動径路の両側部に位置して並列
する状態で複数設けられている。
【0012】したがって、走行台車の移動径路の片側だ
けに収納棚が設けられたものと比較して、物品の収納保
管数が多くなるばかりか、走行台車の移動径路両側に並
設された収納棚に対して搬送手段を共用することがで
き、搬送手段の設置数を増やすことなく、効率の良い物
品保管が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明による物品保管設備の実施
の形態を図面に基づいて説明する。この物品保管設備
は、図1および図2に示すように、上下方向および左右
方向に複数の物品収納用の収納部1を有する収納棚2
が、物品Aの出入口側を互いに対向させた状態で配設さ
れて構成されている。そして、その互いに対向する収納
棚2の間には、収納棚2の横幅方向に沿って上レール3
と下レール4とが配設され、その両レール3,4に沿っ
て移動するとともに、物品Aの移載を行う搬送手段とし
てのスタッカークレーン5が設けられている。
【0014】前記スタッカークレーン5は、下レール4
上を走行移動する走行台車6と、その走行台車6上に立
設された一対のガイド枠7と、その一対のガイド枠7に
沿って上下方向に昇降操作自在で、且つ、最大数2つの
物品Aを横方向に並べて載置できる昇降台8などで構成
され、その昇降台8には、伸縮することによって物品A
の移載を行う物品移載装置としてのフォーク装置9が、
横方向に並んで前記最大数と同じ数の2基設けられてい
る。
【0015】前記収納棚2の横幅方向の両側端部、つま
り、走行台車6の移動径路における両側端部には、その
走行台車6の走行径路を挟む状態で、物品搬入用の移載
装置10R,10Lと物品搬出部としての物品搬出用の
移載装置11R,11Lとが夫々設けられ、これら移載
装置10R,10L,11R,11Lには、走行台車6
の走行径路に沿う状態で2つの物品Aが夫々載置可能に
構成されている。そして、前記スタッカークレーン5
が、昇降台8に2つあるいはひとつの物品Aを載置し
て、走行台車6の往復走行移動、昇降台8の上下昇降、
ならびに、フォーク装置9の伸縮操作によって、各移載
装置10R,10L,11R,11Lと収納棚2の各収
納部1との間で物品AをパレットPごと搬送して移載す
るように構成されている。
【0016】前記物品搬入用の移載装置10R,10L
の夫々に対しては、各移載装置10R,10L上に物品
AをパレットPごと搬送して供給するローラコンベヤか
らなる搬入コンベヤ12R,12Lが、前記走行台車6
の移動径路に沿って夫々配設され、物品搬出用の移載装
置11R,11Lに対してもローラコンベヤからなる搬
出コンベヤ13R,13Lが、走行台車6の移動径路に
沿って夫々配設されている。
【0017】そして、前記収納棚2の横幅方向の一側方
に設けられた搬入コンベヤ12Rの搬送方向始端側と搬
出コンベヤ13Rの搬送方向終端側には、レール14A
に沿って自走可能に構成された自走台車15Aが配設さ
れ、更に、他側方に設けられた搬入コンベヤ12Lの搬
送方向始端側と搬出コンベヤ13Lの搬送方向終端側に
も、別のレール14Bに沿って自走する自走台車15B
が配設されていて、各自走台車15A,15Bの夫々
が、外部から供給される物品AをパレットPごと搬送し
て、搬入コンベヤ12R,12Lの搬送方向始端部に供
給したり、搬出コンベヤ13R,13Lにより搬送され
てきた物品AをパレットPごと受け取って、図外の搬出
箇所にまで搬送するように構成されている。
【0018】なお、図示はしないが、各移載装置10
R,10L,11R,11Lには、移載装置10R,1
0L,11R,11L上に載置される物品Aの存否と物
品数とを検出するための在荷検出器が設けられ、また、
搬入コンベヤ12R,12Lや搬出コンベヤ13R,1
3Lにも適宜在荷検出器が設けられていて、自走台車1
5A,15Bのレール14A,14Bの近傍には、自走
台車15A,15Bの存否を検出する検出器などが夫々
設けられている。
【0019】以上のような構成からなる収納棚2や搬出
入コンベヤ12R,12L,13R,13Lなどが、互
いに平行する状態で複数対配設され、各対に対して各ス
タッカークレーン5の作動などを制御する制御手段とし
ての搬送制御装置Hが設けられ、各搬送制御装置Hが、
物品保管設備全体の作動を制御して管理する管理用制御
装置H1に相互に通信可能に接続されている。
【0020】つまり、図3に示すように、各搬送制御装
置Hは、スタッカークレーン5に設けられたスタッカー
クレーン用制御装置H2との間で相互に光通信可能に構
成され、且つ、物品搬出入用の移載装置10R,10
L,11R,11Lや搬出入コンベヤ12R,12L,
13R,13Lなどを制御して管理するように構成され
るとともに、図外の各種センサ類からの信号が入力され
るように構成され、管理用制御装置H1からの指令に基
づいて、スタッカークレーン5、物品搬出入用の移載装
置10R,10L,11R,11L、搬出入コンベヤ1
2R,12L,13R,13Lなどの作動を制御するよ
うに構成されている。
【0021】そして、管理用制御装置H1には、人為操
作にて各種の作業内容やその作業順序などを指令するた
めの表示装置付きの操作部16が設けられていて、その
操作部16を人為操作することによって、予め作業順序
を設定したり、後述する制御モードの切り換えなどを指
令することができるように構成されている。したがっ
て、この管理用制御装置H1が、搬出入作業の対象とな
る複数の物品Aについての作業順序並びにそれら物品A
について作業すべき物品搬出入用の移載装置10R,1
0L,11R,11Lを設定する設定手段100として
機能し、且つ、モード指令手段101として機能すると
ともに、各搬送制御装置Hからの情報に基づいて、全収
納棚2における収納物品Aに関する情報を管理し、且
つ、自走台車15A,15Bの作動を制御して管理する
ように構成されている。
【0022】つぎに、管理用制御装置H1および搬送制
御装置Hによる物品保管設備の制御作動について説明す
る。物品Aを収納棚2に搬入する場合には、管理用制御
装置H1が、予め設定された作業順序に基づいて、物品
Aを収納するべき収納棚2と収納部1とを選択するとと
もに自走台車15A,15Bを選択して、その選択した
収納棚2に対応する搬送制御装置Hと自走台車15A,
15Bに対して物品Aの搬入を指令する。指令された自
走台車15A,15Bは、図外の物品搬入箇所で物品A
をパレットPごと受け取って搬送し、指定された収納棚
2に対応する搬入コンベヤ12R,12Lの搬送方向始
端部上に夫々載置する。その後、物品Aは、搬入コンベ
ヤ12R,12Lによって搬送されて、物品搬入用の移
載装置10R,10L上に夫々載置供給され、各物品搬
入用の移載装置10R,10Lに物品Aが供給される
と、図外の在荷検出器からの検出信号に基づいて、搬送
制御手段Hが、直ちにスタッカークレーン5による搬入
作業の作動を開始する。
【0023】つまり、スタッカークレーン5が、走行台
車6の走行によって物品搬入用の移載装置10R,10
Lの側方にまで移動され、且つ、昇降台8が物品Aの掬
い取りに適した位置にまで下降され、その後、2基のフ
ォーク装置9が同時に伸長されるか、あるいは、1基の
フォーク装置が伸長され、且つ、昇降台8が上昇操作さ
れて、2個あるいは1個の物品Aがフォーク装置9によ
りパレットPごと掬い取られ、フォーク装置9の短縮操
作によって昇降台8側に移載される。このようにして物
品Aを受け取ったスタッカークレーン5は、走行台車6
の走行移動と昇降台8の上下昇降によって、指定された
対象収納部1にまで物品Aを搬送し、フォーク装置9の
伸縮操作によって、物品AをパレットPごと指定された
収納部1に収納して物品Aの搬入作業が終了し、その
後、搬入作業の終了と収納した物品Aに関する情報が、
搬送制御装置Hを介して管理用制御装置H1に入力され
る。
【0024】この搬入作業において、前記操作部16に
対する人為操作によって、管理用制御装置H1が通常搬
入作業を実行する通常モードに設定されていると、管理
用制御装置H1からの指令に基づいて、前記搬送制御装
置Hが、予め設定された作業比率に従って搬入作業を行
う通常搬入作業を実行するべくスタッカークレーン5の
作動を制御する。具体的には、例えば、スタッカークレ
ーン5が、走行台車6の移動径路の両側に位置する2つ
の物品搬入用の移載装置10R,10Lから交互に物品
Aを掬い取って指定された収納部1に収納する。つま
り、一方の移載装置10Rから物品Aを掬い取って収納
すると、つぎに、他方の移載装置10Lから物品Aを掬
い取って収納し、これを繰り返しながら搬入作業を実行
する。
【0025】管理用制御装置H1が比率モードに設定さ
れていると、搬送制御手段Hが、設定手段100により
設定された作業比率に従って搬入作業を行う比率搬入作
業を実行するべくスタッカークレーン5の作動を制御す
る。例えば、2つの物品搬入用の移載装置10R,10
Lに対して2対1の作業比率が設定されていると、一方
の移載装置10Rから物品Aを掬い取って収納し、その
後、再び同じ移載装置10Rから物品Aを掬い取って収
納し、つぎに、他の移載装置10Lから物品Aを掬い取
って収納するのであり、このような2対1の作業比率に
よる収納を繰り返しながら搬入作業を実行する。このよ
うな比率搬入作業を実行することによって、一方の移載
装置10Rに対して供給される物品Aの数が、他方の移
載装置10Lに供給される物品Aの数のほぼ2倍である
ような場合、両移載装置10R,10Lに供給される物
品Aを能率良く搬入することができる。
【0026】物品Aを収納棚2から搬出する場合には、
管理用制御装置H1が、予め設定された作業順序に基づ
いて、搬出対象である物品Aの収納されている収納棚2
と収納部1、および、搬出作業すべき物品搬出用の移載
装置11R,11Lを選択するとともに自走台車15
A,15Bを選択して、その選択した収納棚2に対応す
る搬送制御装置Hと自走台車15A,15Bに対して物
品Aの搬出を指令する。指令された搬送制御装置Hは、
スタッカークレーン5の作動を制御して、先の搬入作業
とは逆に、指定された収納部1から物品AをパレットP
ごと掬い取って搬送し、指定された物品搬出用の移載装
置11R,11L上に載置供給する。その後、移載装置
11R,11Lに供給された物品Aは、搬出コンベヤ1
3R,13Lによって搬出方向終端部にまで搬送され、
そこで自走台車15A,15B上に移載され、自走台車
15A,15Bによって図外の物品搬出箇所まで搬送さ
れ、搬出作業の終了と必要情報とが管理用制御装置H1
に入力される。
【0027】この搬出作業においても、管理用制御装置
H1が通常搬出作業を実行する通常モードに設定されて
いると、前記搬送制御装置Hが、予め設定された作業比
率に従って搬出作業を行う通常搬出作業を実行するべく
スタッカークレーン5の作動を制御する。例えば、スタ
ッカークレーン5が、走行台車6の移動径路の両側に位
置する2つの物品搬出用の移載装置11R,11Lに対
して交互に物品Aを載置供給して搬出作業を実行する。
管理用制御装置H1が比率モードに設定されていると、
搬送制御手段Hが、設定手段100により設定された作
業比率に従って搬出作業を行う比率搬出作業を実行する
べくスタッカークレーン5の作動を制御する。例えば、
2つの物品搬出用の移載装置11R,11Lに対して、
移載装置11L側が2で、移載装置11R側が1の比率
で、2対1の作業比率が設定されていると、図4に示す
ように、移載装置11Lに1つ目の物品Aを載置供給
し、その後、再び同じ移載装置11Lに2つ目の物品A
を載置供給し、つぎに、他の移載装置11Rに3つ目の
物品Aを載置供給するのであり、このような2対1の作
業比率による供給を繰り返しながら搬出作業を実行す
る。
【0028】〔別実施形態〕 (1)先の実施形態では、搬送手段としてのスタッカー
クレーン5が、比率搬入作業と比率搬出作業とを実行す
るように構成した例を示したが、比率搬出作業のみを実
行するように構成することもできる。また、比率搬出入
作業を実行する比率モードと通常の搬出入作業を実行す
る通常搬出入作業とに切り換え可能な構成を示したが、
比率搬出入作業のみを実行するように構成することもで
きる。
【0029】(2)先の実施形態では、2つの物品搬入
用の移載装置10R,10Lと2つの物品搬出用の移載
装置11R,11Lとを、走行台車6の移動径路におけ
る両側端部に夫々分散して設けた例を示したが、例え
ば、走行台車6の移動径路における一側端部に2つの物
品搬入用の移載装置10R,10Lを設け、他側端部に
2つの物品搬出用の移載装置11R,11Lを設けるこ
ともできる。また、物品搬出入用の移載装置10R,1
0L,11R,11Lの数は、特に2つに限るものでは
なく、3つ以上設けることもできる。そして、例えば、
物品搬出用の移載装置を3つ設けた場合に、その3つの
移載装置に対して、3対2対1などの作業比率を自由に
設定できるのは言うまでもない。
【0030】(3)先の実施形態では、物品Aの搬出入
作業を行う搬送手段として、走行台車6や昇降台8など
を備えた、いわゆるスタッカークレーン5を使用した例
を示したが、スタッカークレーン5以外のもので搬送手
段を構成することもできる。例えば、収納棚2の横幅方
向の全幅を含んで物品搬出入用の移載装置10R,10
L,11R,11Lの側方にまで延びるレールを収納棚
2の上下方向の全長にわたって昇降操作自在に構成し、
かつ、そのレールに沿って移動自在な移動体に物品移載
装置の一例であるフォーク装置9を設けて搬送手段を構
成することもできる。また、その搬送手段により一度に
搬送できる物品Aの数についても、先の実施形態のよう
に2個に限るものではなく、1個であっても、あるい
は、3個以上であってもよい。
【0031】(4)先の実施形態では、物品搬入用の移
載装置10R,10Lに物品Aを供給する搬入コンベヤ
12R,12Lと物品搬出用の移載装置11R,11L
から物品Aを搬出する搬出コンベヤ13R,13Lを設
け、さらに、自走台車15A,15Bを設けた例を示し
たが、これら搬出入コンベヤ12R,12L,13R,
13Lや自走台車15A,15Bをなくし、物品搬出入
用の移載装置10R,10L,11R,11Lに対し
て、例えば、フォークリフトなどを用いて物品Aを外部
から直接搬入したり、あるいは、外部へ直接搬出するよ
うに構成することもできる。
【0032】(5)先の実施形態では、制御手段として
の複数の搬送制御装置Hが、管理用制御装置H1からの
指令に基づいて搬出入作業を実行する構成のものを示し
たが、各搬送制御装置Hに対して、人為操作指令などに
より格別に作業順序やモード指令などを指令できるよう
に構成して、各搬送制御装置Hが、単独でスタッカーク
レーン5の作動を制御するように構成することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】物品保管設備の斜視図
【図2】物品保管設備の要部の平面図
【図3】制御装置のブロック図
【図4】物品保管設備の制御作動を示す説明図
【符号の説明】
1 収納部 2 収納棚 5 搬送手段 6 走行台車 9 物品移載装置 11R,11L 物品搬出部 100 設定手段 101 モード指令手段 A 物品 H 制御手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を収納する複数の収納部が設けられ
    た収納棚と、 物品の搬出を行うための複数の物品搬出部と、 前記複数の収納部の夫々と前記複数の物品搬出部との間
    で物品の搬出作業を実行する搬送手段と、 前記搬出作業の対象となる複数の物品についての作業順
    序並びにそれら物品について作業すべき物品搬出部を設
    定する設定手段と、 その設定手段の設定情報に基づいて前記搬送手段の作動
    を制御する制御手段とが設けられた物品保管設備であっ
    て、 前記複数の物品搬出部の夫々について、他の物品搬出部
    に対して作業すべき比率を表す作業比率が設定され、 前記制御手段が、 前記複数の物品搬出部に対する搬出作業が存在する場合
    は、それらの物品搬出部に対して設定された作業比率に
    従って各物品搬出部に対して前記搬出作業を行う比率搬
    出作業を実行すべく前記搬送手段の作動を制御するよう
    に構成されている物品保管設備。
  2. 【請求項2】 前記設定手段にて予め設定された作業比
    率に従って前記搬出作業を行う通常搬出作業を実行する
    通常モードと、前記比率搬出作業を実行する比率モード
    とを指令するモード指令手段が設けられ、 前記制御手段は、 前記モード指令手段にて前記通常モードが指令される
    と、前記通常搬出作業を実行すべく前記搬送手段の作動
    を制御し、且つ、 前記モード指令手段にて前記比率モードが指令される
    と、前記比率搬出作業を実行すべく前記搬送手段の作動
    を制御するように構成されている請求項1に記載の物品
    保管設備。
  3. 【請求項3】 前記搬送手段が、前記収納棚に沿う移動
    径路に沿って移動走行自在な走行台車と、その走行台車
    に対して昇降自在に設けられて、前記各収納部及び前記
    各物品搬出部と自己との間で物品を移載可能な物品移載
    装置とを備えて構成され、前記複数の物品搬出部が、前
    記走行台車の移動径路における両側端部に分散して設け
    られている請求項1または2に記載の物品保管設備。
  4. 【請求項4】 前記収納棚が、前記走行台車の移動径路
    の両側部に位置して並列する状態で複数設けられている
    請求項3に記載の物品保管設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014130025A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Hitachi High-Technologies Corp 自動分析装置における検体搬送システム

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