JP2000272361A - ハイブリッド車両 - Google Patents

ハイブリッド車両

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JP2000272361A
JP2000272361A JP11083164A JP8316499A JP2000272361A JP 2000272361 A JP2000272361 A JP 2000272361A JP 11083164 A JP11083164 A JP 11083164A JP 8316499 A JP8316499 A JP 8316499A JP 2000272361 A JP2000272361 A JP 2000272361A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハイブリッド車両において、回転電機の作動
領域を拡大するとともに、製品のコストダウンがはかれ
る。 【解決手段】 パラレル式ハイブリッド車両において、
入力軸41と出力軸42間の変速比を自動的に変えて動
力を車輪の駆動系統に伝達可能とするトランスミッショ
ン(自動変速機)4と、エンジン1の出力軸12とトラ
ンスミッション4の入力軸41を自動的に断接する自動
クラッチ3と、電動機と発電機を兼ねるモータジェネレ
ータ(回転電機)2の入出力軸21とトランスミッショ
ン4の入力軸41の間で動力を伝達する減速ギア装置
(動力伝達機構)5とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動力源としてエン
ジンと電動モータを選択的に切り換えられるパラレル式
ハイブリッド車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パラレル式ハイブリッド車両とし
て、エンジンの出力軸に連結した回転電機を備え、車両
の加速時に回転電機に電力を供給してエンジンの出力を
補助し、減速時および制動時にエンジンへの燃料供給を
停止するとともに、回転電機を発電機として作動させて
回生制動を行い、発生した電力で蓄電装置を充電するも
のがある。
【0003】このようにして、減速時や制動時に車両の
持つ運動エネルギを電気エネルギとして回収し、これを
利用して加速時等に車両の加速性能を高めることによ
り、エンジンの燃料消費を節減している(特開平10−
295002号公報、特開平10−252517号公
報、特開平8−275305号公報、参照)。
【0004】また、車輪を直接駆動する回転電機を備
え、エンジンにより発電機を駆動するシリーズ式ハイブ
リッド車両があった(特開平10−313505号公
報、参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のパラレル式ハイブリッド車両にあっては、回
転電機がエンジンと常に同期して回転する構造のため、
低速低負荷の運転領域でエンジンの運転を停止し回転電
機のみの駆動力で走行することができず、回転電機の作
動領域が限定されるという問題点があった。
【0006】また、回転電機がエンジンの出力軸や車輪
の駆動軸に直接に連結される構造にあっては、回転電機
の回転を任意の減速比で伝達することができず、回転電
機の仕様等が制限される。さらに、回転電機を設けるの
にあたってフライホイールや車輪等に専用構造を設ける
必要があり、製品のコストアップを招くという問題点が
あった。
【0007】本発明は上記の問題点を鑑みてなされたも
のであり、ハイブリッド車両において、回転電機の作動
領域を拡大するとともに、製品のコストダウンがはかれ
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、入力軸と
出力軸の変速比を自動的に変えて動力を車輪の駆動系統
に伝達可能とする自動変速機と、エンジンの出力軸と自
動変速機の入力軸を自動的に断接する自動クラッチと、
電動機と発電機を兼ねる回転電機の入出力軸と自動変速
機の入力軸の間で動力を伝達する動力伝達機構とを備え
るものとした。
【0009】第2の発明は、第1の発明において、動力
伝達機構が回転電機の入出力軸の回転を減速して自動変
速機の入力軸に伝達するものとした。
【0010】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、少なくとも車両の発進時に自動クラッチを切った
状態で回転電機を駆動するモータ走行制御手段を備える
ものとした。
【0011】第4の発明は、第1から第3のいずれか一
つの発明において、エンジンの始動時に自動変速機を入
力軸から出力軸に回転を伝達しないニュートラル位置に
切り換えかつ自動クラッチを接続した状態で回転電機を
駆動する始動制御手段を備えるものとした。
【0012】第5の発明は、第1から第4のいずれか一
つの発明において、車両の制動時を検出する制動時検出
手段と、車両の制動時に回転電機に回生発電をさせる制
動時回生制御手段とを備えるものとした。
【0013】第6の発明は、第1から第5のいずれか一
つの発明において、自動クラッチを接続して回転電機に
回生発電させる急減速時回生制御手段と、自動クラッチ
を切って回転電機に回生発電させる緩減速時回生制御手
段とを備えるものとした。
【0014】
【発明の作用および効果】第1の発明において、回転電
機が自動変速機の入力軸と常に同期して回転する構造の
ため、低速低負荷の運転領域でエンジンの運転を停止し
回転電機のみの動力で走行することが可能となり、回転
電機の作動領域が拡大し、燃費の低減、動力性能の向
上、排気ガスの低減がはかれる。
【0015】また、回転電機の回転を任意の減速比で車
輪の駆動系に伝達することができ、回転電機の仕様に対
する制限を小さくすることができる。さらに、回転電機
を設けるのにあたってエンジンのフライホイールや車輪
の駆動系に専用構造を設ける必要がなく、製品のコスト
ダウンがはかれる。
【0016】第2の発明において、動力伝達機構が回転
電機の入出力軸の回転を減速して自動変速機の入力軸に
伝達することにより、回転電機の仕様に対する制限を小
さくし、回転電機の小型化がはかれる。
【0017】第3の発明において、少なくとも車両の発
進時に自動クラッチを切った状態で回転電機を駆動する
ことにより、発進時や発進後の加速時等にエンジンを停
止することが可能となり、騒音および燃費の低減がはか
れる。モータ走行制御手段を備えるものとした。
【0018】第4の発明において、エンジンの始動時に
自動変速機をニュートラル位置に切り換えかつ自動クラ
ッチを接続した状態で回転電機を駆動することにより、
エンジンを起動する専用のスタータモータが不要とな
る。
【0019】第5の発明において、車両の制動時に回転
電機に回生発電をさせることにより、車両の運動エネル
ギを有効に回収し、ブレーキ系の負担を軽減できる。
【0020】第6の発明において、急減速時に自動クラ
ッチを接続して回転電機に回生発電をさせることによ
り、エンジンのブレーキ効果と回転電機のブレーキ効果
の両方によって減速が十分に行われる。一方、緩減速時
に自動クラッチを切って回転電機に回生発電をさせるこ
とにより、回転電機のブレーキ効果のみによって減速が
緩やかに行われる。この結果、回転電機に回生発電をさ
せる領域が拡大し、燃費の低減がはかれる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0022】図1に示すように、車両のパワートレイン
は、エンジン1、自動クラッチ3、自動トランスミッシ
ョン4を備え、エンジン1の出力がクラッチ3を介して
トランスミッション4の入力軸41に伝えられ、トラン
スミッション4の出力軸42の回転が図示しないプロペ
ラシャフトからデファレンシャルギアおよびドライブシ
ャフトを介して左右の車輪に伝達される。
【0023】エンジン1は燃料噴射ポンプ11から供給
される燃料がシリンダで燃焼し、シリンダで往復動する
ピストンを介してその出力軸12を回転駆動する。エン
ジン制御ユニット10はエンジン回転センサ13の検出
信号や後述するハイブリッド制御ユニット20からの要
求情報信号に応じて燃料噴射ポンプ11からの燃料供給
量を制御し、エンジン1の発生出力を調節する。
【0024】自動クラッチ3はクラッチアクチュエータ
31を介してエンジン出力軸12とトランスミッション
入力軸41の接続と切り離しを自動的に行う。
【0025】トランスミッション(本発明の自動変速
機)4はギアシフトアクチュエータ43を介してその変
速ギアの切り換えを自動的に行う。
【0026】車両のパワートレインは、さらに、モータ
ジェネレータ2と、モータジェネレータ2の回転をトラ
ンスミッション入力軸41に所定の回転比で伝達する減
速ギア装置5とを備える。
【0027】モータジェネレータ(本発明の回転電機)
2は三相同期電動機または三相誘導電動機等の交流機で
あり、インバータ6によって駆動される。インバータ6
は蓄電要素7に接続され、蓄電要素7の直流充電電力を
交流電力に変換してモータジェネレータ2へ供給すると
ともに、モータジェネレータ2の交流発電電力を直流電
力に変換して蓄電要素7に充電する。蓄電要素7は化学
反応を用いた各種蓄電池や電気二重相キャパシタ電池が
用いられる。なお、モータジェネレータ2は交流機に限
らず直流電動機を用い、DC/DCコンバータによって
駆動してもよい。
【0028】減速ギア装置(本発明の動力伝達機構)5
はモータジェネレータ2の入出力軸21に連結されるド
ライブギア51と、トランスミッション入力軸41に連
結されるドリブンギア53と、両者に噛み合うアイドラ
ギア52とによって構成される。減速ギア装置5はモー
タジェネレータ2の駆動時にモータジェネレータ入出力
軸21の回転を減速してトランスミッション入力軸41
に伝達し、モータジェネレータ2の回生発電時にトラン
スミッション入力軸41の回転を増速してモータジェネ
レータ入出力軸21に伝達する。
【0029】ハイブリッド制御ユニット20はギア位置
指令スイッチ23、制動力指令スイッチ26、モード選
択スイッチ24、トランスミッション出力軸42の回転
センサ44、トランスミッション入力軸41の回転セン
サ54の各検出信号を入力するとともに、エンジン制御
ユニット10からの情報信号に入力し、これらの信号に
基づく運転条件に応じてクラッチアクチュエータ31、
ギアシフトアクチュエータ43、インバータ6の作動を
制御するとともに、エンジン制御ユニット10に要求情
報信号を出力してエンジン1の運転を制御する。
【0030】アクセル開度センサ22は運転者によって
操作されるアクセルペダルの踏み込み量に基づいて要求
される負荷を検出する。
【0031】ギア位置指令スイッチ23は運転者によっ
て操作されるギアチェンジレバーの操作位置に基づいて
要求されるトランスミッション4のギア位置を検出す
る。
【0032】制動力指令スイッチ26は運転者によって
操作されるレバー位置に基づいて要求される回生発電電
力(補助制動力)を検出する。
【0033】モード選択スイッチ24は運転者によって
操作されるレバー位置に基づいて要求されるモータジェ
ネレータ2の補助動力量、トランスミッション4の変速
パターン、回生発電電力を切り換える走行モードを検出
する。
【0034】エンジン制御ユニット10とハイブリッド
制御ユニット20は通信回線を介して情報を送受信し、
互いに協調制御が行われる。
【0035】ハイブリッド制御ユニット20は車両の発
進時および低速低負荷の運転領域にてエンジン1の運転
を停止し自動クラッチ3を切った状態でモータジェネレ
ータ2を駆動するモータ走行制御を行う。
【0036】図3のフローチャートは車両の発進加速時
におけるルーチンを示しており、ハイブリッド制御ユニ
ット20において一定周期毎に実行される。
【0037】これについて説明すると、まずステップ1
で図示しないキースイッチがONになっていることを判
定し、ステップ2に進んで蓄電要素7の蓄電量が所定値
以上かどうかを判定する。この所定値はモータジェネレ
ータ2のみによって発進加速に必要な蓄電量として予め
設定する。
【0038】ステップ2で蓄電量が十分にあると判定さ
れた場合、ステップ3に進んでモード選択スイッチ24
を介して選択された走行モードを読み込む。
【0039】続くステップ4で自動クラッチ3を介して
エンジン出力軸12とトランスミッション入力軸41を
切り離し、ステップ5でトランスミッション4を発進ギ
ア位置に切り換えて、モータジェネレータ2のみによる
発進の準備をする。
【0040】続くステップ6でアクセル開度センサ22
の検出信号に基づいてアクセルペダルが踏み込まれたこ
とが判定されると、ステップ7、8に進んでモータジェ
ネレータ2をアクセルペダルの踏み込み量に応じた出力
で駆動する。こうしてモータジェネレータ2のみの動力
による発進が行われる。
【0041】一方、ステップ2でキースイッチがONと
なった段階で蓄電量が十分にないと判定された場合、ス
テップ9に進んでエンジン1を始動する。このエンジン
1の始動は、トランスミッション4をニュートラル位置
に切り換え、自動クラッチ3を接続した状態で、モータ
ジェネレータ2を駆動してエンジン1を起動する。
【0042】続くステップ10でモード選択スイッチ2
4を介して選択された走行モードを読み込む。
【0043】続くステップ11で自動クラッチ3を介し
てエンジン出力軸12とトランスミッション入力軸41
を切り離し、ステップ12でトランスミッション4を発
進ギア位置に切り換えて、エンジン1による発進の準備
をする。
【0044】続くステップ12でアクセル開度センサ2
2の検出信号に基づいてアクセルペダルが踏み込まれた
ことが判定されると、ステップ14に進んで自動クラッ
チ3を接続する。こうしてエンジン1による発進が行わ
れる。
【0045】図3のフローチャートは車両の加速巡航時
におけるルーチンを示しており、ハイブリッド制御ユニ
ット20において一定周期毎に実行される。
【0046】これについて説明すると、まずステップ2
1でモータジェネレータ2のみによる加速中か、エンジ
ン1による加速中かを判定する。
【0047】ステップ21でエンジン1による加速中か
を判定された場合、ステップ31に進んで予め設定され
た変速マップに基づき回転センサ44、回転センサ54
の検出信号に応じてトランスミッション4のギア位置を
算出し、ステップ32、33で自動クラッチ3とトラン
スミッション4を介して変速ギア位置の切り換えが自動
的に行われる。
【0048】ステップ21でモータジェネレータ2のみ
による加速中と判定された場合、ステップ22に進んで
予め設定されたマップに基づき回転センサ54、アクセ
ル開度センサ22の検出信号に応じてモータジェネレー
タ2のみによる走行からエンジン1による走行に切り換
えるタイミングを算出する。
【0049】モータジェネレータ2のみによる走行から
エンジン1による走行に切り換える場合、ステップ23
〜30に進んでエンジン1を始動する。まず、ステップ
23でモータジェネレータ2の駆動を停止し、ステップ
24でトランスミッション4をニュートラル位置に切り
換え、ステップ25で自動クラッチ3を接続し、ステッ
プ26でモータジェネレータ2を駆動する。こうしてモ
ータジェネレータ2によってエンジン1が起動される
際、トランスミッション4をニュートラル位置にしてい
るため、エンジン1の起動時に生じる反力が車輪に伝わ
ることがなく、運転者に違和感を与えないで済む。
【0050】続くステップ27でエンジン1の始動が完
了したことが確認されたらステップ28に進んで自動ク
ラッチ3の接続を解除し、ステップ29でトランスミッ
ション4を予め設定されギア位置に切り換え、ステップ
30で自動クラッチ3を接続する。こうしてエンジン1
の動力が車輪に伝えられるようになると、ステップ31
〜33に進んで運転条件に応じて変速ギア位置の切り換
えが自動的に行われる。
【0051】エンジン1の運転時でも、予め設定された
マップに基づき回転センサ54、アクセル開度センサ2
2の検出信号に応じてモータジェネレータ2を駆動し、
モータジェネレータ2の駆動力によってエンジン1の駆
動力をアシストする。これにより、車両の加速性能を高
められる。
【0052】制動力指令スイッチ26を介して車両の減
速走行時にモータジェネレータ2により回生発電を行う
モードに設定されている場合、ハイブリッド制御ユニッ
ト20は予め設定されたマップに基づきアクセル開度セ
ンサ22や回転センサ44等の検出信号に応じて減速条
件を判定し、減速条件に応じてモータジェネレータ2に
よる回生発電電力を制御し、急減速時に自動クラッチ3
を接続してモータジェネレータ2に回生発電をさせ、緩
減速時に自動クラッチ3を切ってモータジェネレータ2
に回生発電をさせる。
【0053】こうして急減速時に自動クラッチ3を接続
してモータジェネレータ2に回生発電をさせることによ
り、エンジン1のブレーキ効果とモータジェネレータ2
のブレーキ効果の両方によって減速が十分に行われる。
一方、緩減速時に自動クラッチ3を切ってモータジェネ
レータ2に回生発電をさせることにより、モータジェネ
レータ2のブレーキ効果のみによって減速が緩やかに行
われる。この結果、モータジェネレータ2に回生発電を
させる領域が拡大し、燃費の低減がはかれる。
【0054】蓄電要素7の蓄電量が所定値を超えて低下
した停車時に、自動クラッチ3を接続するとともに、ト
ランスミッション4をニュートラル位置に切り換えてエ
ンジン1を運転し、エンジン1の動力をトランスミッシ
ョン4を介して車輪に伝達するとともに、減速ギア装置
5を介してモータジェネレータ2に伝達し、モータジェ
ネレータ2によって発電される電力をインバータ6を介
して蓄電要素7に供給して充電する。
【0055】蓄電要素7の蓄電量が所定値を超えて低下
した車両の走行時に、自動クラッチ3を接続してエンジ
ン1を運転し、エンジン1の動力をトランスミッション
4を介して車輪に伝達するとともに、減速ギア装置5を
介してモータジェネレータ2に伝達し、モータジェネレ
ータ2によって発電される電力をインバータ6を介して
蓄電要素7に供給して充電する。
【0056】モータジェネレータ2が力行、発電を行わ
ない車両の走行時、モータジェネレータ2はトランスミ
ッション4の入力軸41とともに回転し、その慣性マス
によりフライホイールの機能を果たす。
【0057】以上のように、モータジェネレータ2がト
ランスミッション4の入力軸41と常に同期して回転す
る構造のため、低速低負荷の運転領域でエンジン1の運
転を停止しモータジェネレータ2のみの駆動力で走行す
ることができ、モータジェネレータ2の作動領域を拡大
できる。
【0058】また、減速ギア装置5はモータジェネレー
タ2の回転を任意の減速比でトランスミッション4の入
力軸41の駆動系に伝達することができ、モータジェネ
レータ2の仕様に対する制限を小さくすることができ
る。さらに、モータジェネレータ2をパワートレインに
設けるのにあたってエンジンのフライホイールや車輪の
駆動系に専用構造を設ける必要がなく、製品のコストダ
ウンがはかれる。
【0059】次に他の実施の形態を説明する。なお、前
記実施の形態と同一構成部には同一符号を付す。
【0060】ブレーキペダルの踏み込み量を検出する要
求制動力検出センサ62と、車両のサービスブレーキの
制動力を調節するブレーキアクチュエータ61と、要求
制動力検出センサ62の検出信号に応じて車両のサービ
スブレーキの制動力を調節するブレーキアクチュエータ
61とを備える。
【0061】ブレーキ制御ユニット60とエンジン制御
ユニット10とハイブリッド制御ユニット20は通信回
線を介して情報を送受信し、互いに協調制御を行う。
【0062】ブレーキ制御ユニット60はブレーキペダ
ルが踏み込みまれるのに応じてブレーキアクチュエータ
61を介してサービスブレーキを作動させるとともに、
ハイブリッド制御ユニット20にモータジェネレータ2
により回生発電を行う指令を送り、要求制動力に応じて
回生発電電力を制御する。
【0063】この場合、車両の減速走行時におけるモー
タジェネレータ2の回生発電電力を高められ、車両の運
動エネルギを有効に回収することができ、サービスブレ
ーキの負担を軽減できる。さらに、制動力指令スイッチ
26を介して車両の減速走行時にモータジェネレータ2
により回生発電を行わないモードに設定されている場合
も、ブレーキペダルが踏み込みまれるのに伴ってモータ
ジェネレータ2により回生発電が行われ、車両の運動エ
ネルギを回収できる。
【0064】ハイブリッド制御ユニット20はブレーキ
制御ユニット60の要求信号に応じて制動条件を判定
し、制動条件に応じてモータジェネレータ2による回生
発電電力を制御するとともに、急制動時に自動クラッチ
3を接続してモータジェネレータ2に回生発電をさせ、
緩制動時に自動クラッチ3を切ってモータジェネレータ
2に回生発電をさせる。
【0065】こうして急制動時に自動クラッチ3を接続
してモータジェネレータ2に回生発電をさせることによ
り、エンジン1のブレーキ効果とモータジェネレータ2
のブレーキ効果の両方によって制動が十分に行われる。
一方、自動クラッチ3を切ってモータジェネレータ2に
回生発電をさせることにより、モータジェネレータ2の
ブレーキ効果のみによって制動が緩やかに行われる。こ
の結果、モータジェネレータ2に回生発電させる領域が
拡大し、燃費の低減がはかれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すシステム図。
【図2】同じく発進時等における制御内容を示すフロー
チャート。
【図3】同じく加速・巡航時等における制御内容を示す
フローチャート。
【図4】他の実施の形態を示すシステム図。
【符号の説明】
1 エンジン 2 モータジェネレータ(回転電機) 3 自動クラッチ 4 トランスミッション(自動変速機) 5 減速ギア装置(動力伝達機構) 6 インバータ 7 蓄電要素 10 エンジン制御ユニット 12 エンジン出力軸 13 エンジン回転センサ 20 ハイブリッド制御ユニット 21 モータジェネレータ入出力軸 23 ギア位置指令スイッチ 24 モード選択スイッチ 26 制動力指令スイッチ 41 トランスミッション入力軸 42 トランスミッション出力軸 44 トランスミッション出力軸の回転センサ 54 トランスミッション入力軸の回転センサ 60 ブレーキ制御ユニット 61 ブレーキアクチュエータ
フロントページの続き Fターム(参考) 3D039 AA01 AA02 AA03 AA04 AB27 AC02 AC21 AC32 AD01 AD06 AD22 3D041 AA18 AA19 AA22 AA32 AB01 AC11 AC15 AD00 AD01 AD02 AD10 AD31 AD41 AE02 AE07 AE14 AE32 3G093 AA05 AA07 AA16 BA19 BA20 BA32 CA02 CB06 DA01 DA06 DB11 DB15 DB28 EA05 EB03 EB08 EC01 FA10 FB01 FB02 5G003 AA07 BA01 DA07 FA06 GB06 GC05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力軸と出力軸の変速比を自動的に変えて
    動力を車輪の駆動系統に伝達可能とする自動変速機と、 エンジンの出力軸と自動変速機の入力軸を自動的に断接
    する自動クラッチと、 電動機と発電機を兼ねる回転電機の入出力軸と自動変速
    機の入力軸との間で動力を伝達する動力伝達機構と、 を備えたことを特徴とするハイブリッド車両。
  2. 【請求項2】動力伝達機構が回転電機の入出力軸の回転
    を減速して自動変速機の入力軸に伝達することを特徴と
    する請求項1に記載のハイブリッド車両。
  3. 【請求項3】少なくとも車両の発進時に自動クラッチを
    切った状態で回転電機を駆動するモータ走行制御手段を
    備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のハイ
    ブリッド車両。
  4. 【請求項4】エンジンの始動時に自動変速機を入力軸か
    ら出力軸に回転を伝達しないニュートラル位置に切り換
    えかつ自動クラッチを接続した状態で回転電機を駆動す
    る始動制御手段を備えたことを特徴とする請求項1から
    3のいずれか一つに記載のハイブリッド車両。
  5. 【請求項5】車両の制動時を検出する制動時検出手段
    と、 車両の制動時に回転電機に回生発電をさせる制動時回生
    制御手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一
    つに記載のハイブリッド車両。
  6. 【請求項6】自動クラッチを接続して回転電機に回生発
    電させる急減速時回生制御手段と、 自動クラッチを切って回転電機に回生発電させる緩減速
    時回生制御手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれか一
    つに記載のハイブリッド車両。
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