JP2000272052A - 自動車内装用積層体及び自動車内装部品 - Google Patents

自動車内装用積層体及び自動車内装部品

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JP2000272052A
JP2000272052A JP8241199A JP8241199A JP2000272052A JP 2000272052 A JP2000272052 A JP 2000272052A JP 8241199 A JP8241199 A JP 8241199A JP 8241199 A JP8241199 A JP 8241199A JP 2000272052 A JP2000272052 A JP 2000272052A
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weight
thermoplastic elastomer
laminate
ethylene
propylene
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JP8241199A
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English (en)
Inventor
Naoki Oshita
直紀 大下
Takao Nomura
孝夫 野村
Hideo Nishimura
秀雄 西村
Junzo Ukai
順三 鵜飼
Shigeru Kako
慈 加古
Kaoru Taniguchi
薫 谷口
Shunichi Minemoto
俊一 峯元
Tatsuro Hamanaka
達郎 浜中
Makoto Makino
誠 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Toyota Motor Corp
Tatsuta Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Toyota Motor Corp
Tatsuta Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 熱可塑性エラストマー組成物層及び発泡体層
を含有する自動車内装用積層体であって、シボ保持性、
耐油性及び二次成形性に優れる自動車内装用積層体並び
に該自動車内装用積層体からなる自動車内装部品を提供
する。 【解決手段】 熱可塑性エラストマー組成物層及び発泡
体層を含有する自動車内装用積層体であって、該熱可塑
性エラストマー組成物層を形成する熱可塑性エラストマ
ー組成物が、下記の(A)3〜25重量%、(B)5〜
40重量%、(C)10〜40重量%及び(D)30〜
60重量%を含有する熱可塑性エラストマー組成物であ
る自動車内装用積層体。 (A):プロピレン−エチレンブロックコポリマー (B):エチレン−エチレン系不飽和エステル共重合体 (C):エチレン−α−オレフィン共重合体 (D):部分架橋オレフィン系熱可塑性エラストマー組
成物

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車内装用積層
体及び自動車内装部品に関するものである。更に詳しく
は、本発明は、熱可塑性エラストマー組成物層及び発泡
体層を含有する自動車内装用積層体であって、シボ保持
性、耐油性及び二次成形性に優れる自動車内装用積層体
並びに該自動車内装用積層体からなる自動車内装部品に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性エラストマー組成物層及び発泡
体層を含有する積層体は、インストゥルメンタルパネル
(インパネ)、ドアトリム、天井、ピラー等の自動車内
装部品として、広く使用されている。かかる用途に用い
られる積層体は、シボ保持性、耐油性及び二次成形性に
優れることが要求される。「シボ」は高級感を付与する
ために施されるが、一旦施した「シボ」が二次成形加工
中に消失するという問題があり、シボ保持性に優れるこ
とが求められる。また、油性物質が付着した場合に外観
変化や膨潤等などを生じないこと、すなわち耐油性に優
れることが求められる。更に、成形時に使用される金型
等の形状を,細部に至るまで忠実に具現できること、す
なわち二次加工性に優れることが求められる。そして、
上記の要求の水準は一層高まりつつあり、かかる観点か
ら、従来の技術によるものは、必ずしも満足し得るもの
とは言い難かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる状況の下、本発
明が解決しようとする課題は、熱可塑性エラストマー組
成物層及び発泡体層を含有する自動車内装用積層体であ
って、シボ保持性、耐油性及び二次成形性に優れ、他の
自動車部品にリサイクル可能な自動車内装用積層体並び
に該自動車内装用積層体からなる自動車内装部品を提供
する点に存するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明のうち
一の発明は、熱可塑性エラストマー組成物層及び発泡体
層を含有する自動車内装用積層体であって、該熱可塑性
エラストマー組成物層を形成する熱可塑性エラストマー
組成物が、下記の(A)3〜25重量%、(B)5〜4
0重量%、(C)10〜40重量%及び(D)30〜6
0重量%を含有する熱可塑性エラストマー組成物である
自動車内装用積層体に係るものである。 (A):下記の第一セグメントにプロピレンホモポリマ
ー部分、第二セグメントにプロピレン−エチレンランダ
ムコポリマー部分を含有し、メルトフローレート(MF
R:荷重2.16kg、温度230℃)が30g/10
分以上であるプロピレン−エチレンブロックコポリマー 第一セグメント:ゲルパミエーションクロマトグラフィ
ー(GPC)法による重量平均分子量(Mw)/数平均
分子量(Mn)の比であるQ値が3〜5であり、13C−
NMRにより算出されるアイソタクチックペンタッド分
率が0.97以上であり、かつ温度135℃のテトラリ
ン溶液の極限粘度が0.9〜1.1dl/gであるポリ
プロピレンのホモポリマーからなるセグメント 第二セグメント:温度135℃のテトラリン溶液の極限
粘度が4.5〜5.5dl/gであり、エチレン/プロ
ピレンの重量比率が25/75〜35/65であるプロ
ピレン−エチレンランダムコポリマーからなるセグメン
ト。 (B):エチレン−エチレン系不飽和エステル共重合体 (C):密度が0.925〜0.945(g/cm3
であり、かつメルトフローレート(MFR:荷重2.1
6kg、温度190℃)が0.1〜30g/10分であ
るエチレン−α−オレフィン共重合体 (D):下記の(D−1)95〜70重量%及び(D−
2)5〜30重量%を含有する組成物を部分架橋して得
られる部分架橋オレフィン系熱可塑性エラストマー組成
物 (D−1):ムーニー粘度(ML1+4100℃)が12
0〜350であるオレフィン系共重合体ゴム100重量
部当り鉱物油系軟化剤50〜150重量部を含有する油
展オレフィン系共重合体ゴム (D−2):上記(A)と同種のポリプロピレン また、本発明のうち他の発明は、上記の自動車内装用積
層体からなる自動車内装部品に係るものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の自動車内装用積層体は、
熱可塑性エラストマー組成物層及び発泡体層を含有する
であって、該熱可塑性エラストマー組成物は(A)〜
(D)の成分を含有するものである。
【0006】本発明の成分(A)は、下記の第一セグメ
ントにプロピレンホモポリマー部分、第二セグメントに
プロピレン−エチレンランダムコポリマー部分を含有
し、メルトフローレート(MFR:荷重2.16kg、
温度230℃)が30g/10分以上であるプロピレン
−エチレンブロックコポリマーである。第一セグメント
はゲルパミエーションクロマトグラフィー(GPC)法
による重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)
の比であるQ値が3〜5であり、13C−NMRにより算
出されるアイソタクチックペンタッド分率が0.97以
上であり、かつ温度135℃のテトラリン溶液の極限粘
度が0.9〜1.1dl/gであるポリプロピレンのホ
モポリマーからなるセグメントである。第一セグメント
のQ値は3〜5であり、好ましくは3.5〜4.5であ
る。Q値が過小であるとリサイクル時の流動性が悪化
し、一方Q値が過大であるとシボ保持性が不良となる。
第一セグメントの13C−NMRにより算出されるアイソ
タクチックペンタッド分率は0.97以上であり、好ま
しくは0.98以上である。該分率が過小であると融点
が低下し、二次加工時(オス引き真空成形、低圧射出貼
合)のシボ保持性が悪化する。該アイソタクチックペン
タッド分率は次のとおり測定される。すなわち、A.Z
ambelliらによってMacromolecule
s,6,925(1973)に発表されている方法、す
なわち13C−NMRを使用して測定される結晶性ポリプ
ロピレン分子鎖中のペンタッド単位でのアイソタクチッ
ク連鎖、換言すればプロピレンモノマー単位が5個連続
してメソ結合した連鎖の中心にあるプロピレンモノマー
単位の分率である。ただし、NMR吸収ピークの帰属に
関しては、その後発刊されたMacromolecul
es,8,687(1975)に基づいて行うものであ
る。第一セグメントの温度135℃のテトラリン溶液の
極限粘度は0.9〜1.1dl/gであり、好ましくは
0.93〜0.97dl/gである。該粘度が低すぎる
と機械的強度が低下し、一方該粘度が高すぎるとシート
加工時配向による方向性が大きくなり、二次成形加工時
にしわを生じやすくなる。
【0007】第二セグメントは温度135℃のテトラリ
ン溶液の極限粘度が4.5〜5.5dl/gであり、エ
チレン/プロピレンの重量比率が25/75〜35/6
5であるプロピレン−エチレンランダムコポリマーから
なるセグメントである。第二セグメントの温度135℃
のテトラリン溶液の極限粘度は4.5〜5.5dl/g
であり、好ましくは4.8〜5.3dl/gである。該
粘度が低すぎると流動性が高くなりシート加工性が低下
し、一方該粘度が高すぎるとブツ部が発生し製品外観が
悪化する。第二セグメントのエチレン/プロピレンの重
量比率は25/75〜35/65であり、好ましくは2
7/73〜32/68である。該比率が過小であると第
一セグメントと第二セグメントの親和性が低下し、真空
成形時の均一展開性が劣り、一方該比率が過大であると
当プロピレン−エチレンブロックコポリマーと(D−
1)成分である油展オレフィン系共重合体ゴムとの親和
性が低下し、真空成形時の均一展開性が劣る。
【0008】(A)は、たとえば特開平9−27895
4号公報に記載されている方法により得ることができ
る。
【0009】本発明の成分(B)は、エチレン−エチレ
ン系不飽和エステル共重合体である。(B)中のエチレ
ン系不飽和エステルとしては、α,β−不飽和カルボン
酸アルキルエステルが好ましく、該α,β−不飽和カル
ボン酸アルキルエステルとしては炭素数が3から8個の
不飽和カルボン酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸な
どのアルキルエステルであって、具体例としては、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロ
ピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチ
ル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸イソブチル、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
n−プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル
酸n−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、およびメタク
リル酸イソブチルなどを例示することができる。これら
のうち、柔軟性の観点から、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、メタクリル酸メチ
ルが好ましい。(B)におけるエチレン/エチレン系不
飽和エステルの重量比は80/20〜60/40である
ことが好ましい。該比率が過小であると耐油性が劣る場
合があり、一方該比率が過大でると他の成分との親和性
が劣り、シートの平滑性が低下する場合がある。(B)
のメルトフローレート(MFR:荷重2.16kg、温
度190℃)は0.1〜30g/10分であり、好まし
くは1〜25g/10分である。メルトフローレートが
低すぎると流動性が劣り、一方メルトフローレートが高
すぎると機械的強度が低下する。
【0010】本発明の成分(C)は、密度が0.925
〜0.945(g/cm3)であり、かつメルトフロー
レート(MFR:荷重2.16kg、温度190℃)が
0.1〜30g/10分であるエチレン−α−オレフィ
ン共重合体である。(C)のα−オレフィンは、炭素数
3〜18、好ましくは炭素数4〜8のものである。炭素
数が過多であると、現状においては生産コストが高く、
商業的生産が困難である。α−オレフィンの具体例とし
ては、プロピレン、ブテン−1、4−メチルペンテン−
1、ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−1などをあ
げることができる。これらは、その一種を単独で用いて
もよく、又は二種以上を併用してもよい。(C)のα−
オレフィンの含有量は、通常1〜20重量%、好ましく
は0.3〜15重量%である。該含有量が過少な場合は
強度に劣ることがあり、一方該含有量が過多な場合は抗
ブロッキング性に劣ることがある。(C)の密度は0.
925〜0.945(g/cm3)であり、好ましくは
0.930〜0.940(g/cm3)である。該密度
が低すぎると耐油性が劣り、一方該密度が高すぎると融
点が高くなり、二次成形性が悪化する。(C)のメルト
フローレート(MFR:荷重2.16kg、温度190
℃)は0.1〜30g/10分であり、好ましくは1〜
25g/10分である。メルトフローレートが低すぎる
と流動性が劣り、一方メルトフローレートが高すぎると
機械的強度が低下する。
【0011】本発明の成分(D)は、下記の(D−1)
95〜70重量%及び(D−2)5〜30重量%を含有
する組成物を部分架橋して得られる部分架橋オレフィン
系熱可塑性エラストマー組成物である。 (D−1):ムーニー粘度(ML1+4100℃)が12
0〜350であるオレフィン系共重合体ゴム100重量
部当り鉱物油系軟化剤50〜150重量部を含有する油
展オレフィン系共重合体ゴム (D−2):前記(A)と同種の結晶性ポリプロピレン
【0012】(D−1)は、ムーニー粘度(ML1+4
00℃)が120〜350であるオレフィン系共重合体
ゴム100重量部当り鉱物油系軟化剤50〜150重量
部を含有する油展オレフィン系共重合体ゴムである。
(D−1)の油展オレフィン系共重合体ゴムで使用され
るオレフィン系共重合体ゴムとしては、エチレン−プロ
ピレン−非共役ジエン共重合体ゴム、エチレン−プロピ
レン共重合体ゴム、エチレン−1−ブテン共重合体ゴ
ム、エチレン−1−ブテン−非共役ジエン共重合体ゴ
ム、プロピレン−1−ブテン共重合体ゴムの如く、オレ
フィンを主成分とする無定型ランダムな弾性共重合体な
どを例示することができ、これらのうちでは、動的熱処
理により架橋されるゴムとポリプロピレン間に相互作用
が期待できるエチレン−プロピレン−非共役ジエン共重
合体ゴムが好ましい。非共役ジエンとしてはジシクロペ
ンタジエン、1,4−ヘキサジエン、シクロオクタジエ
ン、メチレンノルボルネン、エチリデンノルボルネン等
がある。また、このゴムは従来より用いられているバナ
ジウム触媒等によるもののみならず、メタロセン触媒で
製造したものも同様に用いることができる。(D−1)
のオレフィン系共重合体ゴムのムーニー粘度(ML1+4
100℃)は120〜350であり、好ましくは150
〜300である。ムーニー粘度が低すぎると機械的強度
が低下し、一方ムーニー粘度が高すぎるとシート加工性
が不良となる。(D−1)の鉱物油系軟化剤としては、
加工性の改良や機械的特性を改良する目的で配合される
高沸点の石油留分でパラフィン系、ナフテン系又は芳香
族系などを例示するかことができ、好ましくは、パラフ
ィン系である。芳香族成分が多くなると汚染性が強くな
り、また耐光性も低下するので好ましくない。(D−
1)中の鉱物油系軟化剤の含有量はオレフィン系共重合
体ゴム100重量部あたり50〜150重量部であり、
好ましくは80〜120重量部である。鉱物油系軟化剤
の含有量が過少であると熱可塑性エラストマーとしての
流動性が低く、特に押出加工性や射出成形性が損なわ
れ、また耐油性も劣る。一方鉱物油系軟化剤の含有量が
過多であると可塑性が著しく増加して加工性が悪くな
り、その上、表面のべたつきが増大するので好ましくな
い。そして、(D−1)の油展オレフィン系共重合体ゴ
ムのムーニー粘度(ML1+ 4100℃)は、好ましくは
30〜100であり、より好ましくは40〜90であ
る。ムーニー粘度が低すぎると機械的強度が低下し、一
方ムーニー粘度が高すぎるとシート加工性が不良とな
る。
【0013】(D−2)は前記(A)と同種の結晶性ポ
リプロピレンであり、(D−2)と(A)は同一のもの
であってもよく、同一のものでなくてもよいが、好まし
くは同一ブロックポリプロピレンである。
【0014】(D)における(D−1)と(D−2)の
含有量は、(D−1)95〜70重量%及び(D−2)
5〜30重量%であり、好ましくは(D−1)90〜7
5重量%及び(D−2)10〜25重量%である。(D
−1)が過少((D−2)が過多)であると成形品の柔
軟性が失われ、一方(D−1)が過多((D−2)が過
少)であると流動性が低く、シート加工性が損なわれ
る。(D)は、(D−1)及び(D−2)を含有する組
成物を部分架橋して得られる部分架橋オレフィン系熱可
塑性エラストマー組成物である。なお、(D−1)及び
(D−2)以外に必要性に応じて無機充填剤、例えば炭
酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、クレー、カオリン、
タルク、シリカ、ケイソウ土、アルミナ、硫酸バリウ
ム、硫酸アルミニウム、硫酸カルシウム、塩基性炭酸マ
グネシウムあるいは着色剤、例えばカーボンブラック、
酸化チタン、亜鉛筆、べんがら、群青、紺青、アゾ顔
料、ニトロソ顔料、レーキ顔料、フタロシアニン顔料等
を配合することができる。本発明ではまたフェノール
系、サルファイト系、フェニルアルカン系、フォスフア
イト系あるいはアミン系安定剤の如き公知の耐熱安定
剤、老化防止剤、耐候安定剤、帯電防止剤、金属セッケ
ン、ワックス等の滑剤等をを含有してもよい。(D)を
得るには(D−1)油展オレフィン系共重合体ゴム及び
(D−2)オレフィン系重合体からなる混合物を部分架
橋させる必要があり、用いる有機過酸化物としては、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブ
チルパーオキシ)ヘキシン−3、1,3−ビス(t−ブ
チルパ−オキシイソプロピル)ベンゼン、1,1−ジ
(t−ブチルパ−オキシ)3,5,5−トリメチルシク
ロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(パーオキ
シベンゾイル)ヘキシン−3、ジクミルパーオキシド等
がある。これらの中では臭気性、スコーチ性の点で特に
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサンが好ましい。有機過酸化物の添加量は油展
オレフィン系共重合体ゴム(D−1)とオレフィン系重
合体(D−2)の合計100重量部に対して0.005
〜2.0重量部、好ましくは0.01〜0.6重量部の
範囲で選ぶことができる。0.005重量部未満では架
橋反応の効果が小さく、2.0重量部を超えると反応の
制御が難しく、又経済的にも有利ではない。
【0015】該有機過酸化物による部分架橋時に架橋助
剤として、N,N’−m−フェニレンビスマレイミド、
トルイレンビスマレイミドP−キノンジオキシム、ニト
ロベンゼン、ジフェニルグアニジン、トリメチロールプ
ロパン等のパーオキサイド架橋助剤、又はジビニルベン
ゼン、エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチ
レングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロ
パントリメタクリレート、アリルメタクリレート等の多
官能性のビニルモノマーを併存させることが出来る。こ
のような化合物の配合により、均一且つ緩和な架橋反応
が起こり、機械的特性を向上させることが可能である。
【0016】架橋助剤の添加量は油展オレフィン系共重
合体ゴム(D−1)とオレフィン系重合体(D−2)の
合計100重量部に対して、0.01〜4.0重量部の
範囲で選ぶことが出来る。好ましくは0.05〜2.0
重量部である。0.01重量部未満では効果が現れ難
く、4重量部を超えることは経済的に有利ではない。
【0017】本発明の熱可塑性エラストマー組成物層を
形成する熱可塑性エラストマー組成物は、上記の(A)
3〜25重量%、(B)5〜40重量%、(C)10〜
40重量%及び(D)30〜60重量%を含有するもの
であり、好ましくは(A)3〜20重量%、(B)10
〜30重量%、(C)15〜35重量%及び(D)35
〜55重量%を含有するものである(A+B+C+D=
100)。さらにオス引き真空成形用シートとして好ま
しくは、(A)3〜10重量%、(B)15〜30重量
%、(C)20〜35重量%及び(D)40〜50重量
%を含有するものである(A+B+C+D=100)。
【0018】オス引き真空成形において(A)が過少で
あると耐熱性が悪化してシボ保持性が低下し、一方
(A)が過多であると柔軟性が失われ、成形性が低下す
る。(B)が過少であると耐油性が悪化し、一方(B)
が過多であると機械的強度が低下する。(C)が過少で
あると耐油性が悪化し、一方(C)が過多であると成形
品の柔軟性が失われる。(D)が過少であると成形品の
柔軟性が失われ、一方(D)が過多であると経済的メリ
ットを損なう。メス引き真空成形用シートとして好まし
くは、(A)15〜20重量%、(B)10〜20重量
%、(C)15〜25重量%及び(D)40〜50重量
%を含有するものである(A+B+C+D=100)。
(A)が過少であると耐熱性が悪化し、一方(A)が過
多であるとメス金型のシボ転写性が悪化する。(B)が
過少であると耐油性が悪化し、一方(B)が過多である
と機械的強度が低下する。(C)が過少であると耐油性
が悪化し、一方(C)が過多であるとドローダウンが大
きく、メス引き真空成形時にしわが生じ、外観を損な
う。(D)が過少であると成形品の柔軟性が失われ、一
方(D)が過多であると経済的メリットを損なう。
【0019】本発明においては、熱可塑性エラストマー
組成物における(A)ポリプロピレン及び(D−2)中
ポリプロピレンの合計含有量が5〜30重量%であるこ
とが好ましい。該含有量が過少であると耐熱性が劣り、
シボ保持性が低下する場合があり、一方該含有量が過多
であると成形体が硬くなり、柔軟な風合いが失われる場
合がある。
【0020】熱可塑性エラストマー組成物は、必須成分
である(A)〜(D)の各成分の他に必要に応じて、本
発明の目的を損なわない範囲で、熱可塑性エラストマ
ー、ゴム類、オレフィン系樹脂、添加剤、フィラー等を
含有してせしめることも可能である。特に、(A)〜
(D)の合計100重量部に対して、オレフィン系共重
合体ゴム、好ましくはエチレン−ブテン−1共重合体ゴ
ムを10重量部以下含有することでメス引き真空成形性
が改善されるが、過剰に加えると耐油性が悪化する。熱
可塑性エラストマー組成物はバンバリーミキサーでの混
練、単軸または二軸押出機でのブレンド、カレンダー加
工機での混練などで得ることができる。本発明の積層体
を形成する発泡体層としては、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、ウレタン等を例示ことができ、リサイクルの観
点からポリプロピレン及びポリエチレンが好ましい。
【0021】本発明の積層体は、上記の熱可塑性エラス
トマー組成物層及び発泡体層を含有する2層品、または
発泡体層の熱可塑性エラストマーを貼合しない面にオレ
フィン系シート層(裏材)を貼合した3層品であり、該
積層体を得る方法としては、上記熱可塑性エラストマー
からシートを成形する圧延工程と該シートに装飾模様を
付与するエンボス加工工程、及び場合によっては裏材貼
合工程とに大別され、オンライン、オフラインいずれか
の方式が用いられる。圧延工程では押出し機で溶融混練
された熱可塑性エラストマーをTダイを介してロール等
で圧延する方法とバンバリーミキサーで溶融混練された
熱可塑性エラストマーをウオーミングロール等を介して
カレンダーロール等で圧延する方法があり、いずれの場
合もオレフィン系熱可塑性エラストマーの加工温度条件
としては、160〜250℃が好ましい。圧延工程では
適切な温度条件とバンク調整により、厚み変動が小さ
く、表面状態の優れたエラストマーシートが得られる。
又、圧延工程で、ポリエチレン、ポリプロピレンおよび
ポリウレタンから選ばれる発泡シートとの積層を同時に
行なうこともできる。次にエンボス加工工程(装飾模様
を付与する工程)につき述べる。エンボス加工において
は、装飾効果以外にも感触、摩擦特性等の改善のために
各種のシボ(装飾模様)パターンが多用される。種類と
しては皮シボ、梨地、ヘヤーライン等が挙げられるが、
自動車内装オス引き真空成形用途では種々の皮シボが多
く用いられ、自動車内装メス引き真空成形用途では梨地
シボが用いられることが多い。軟化点、融点または真空
成形温度以上に加熱した熱可塑性エラストマーからなる
シートを、エンボスロールとバッキングロール間で加圧
し、エンボスロールの凹凸模様をシートに転写させる
が、この時の加熱方法としては蒸気、加熱油等の熱源を
用いて加熱されたエンボスロールを用いる方法、又は熱
風、赤外線、電熱等によりシートを加熱する方法等があ
るが、いずれも本発明で使用可能である。温度条件とし
ては熱可塑性エラストマーの軟化点、融点又は真空成形
温度以上の温度とすることにより、シボ保持性の良好な
装飾模様付きシートが得られる。該温度条件は、オレフ
ィン系熱可塑性エラストマーシートでは、具体的には1
40〜250℃、好ましくは150〜230℃である。
特に高温条件下でシボ転写を行なう場合、ロールへの粘
着防止のため熱可塑性エラストマーに外部離型剤を添加
することは効果がある。又、ラミネーターエンボッサー
を用いることにより、エンボスと同時にポリエチレン、
ポリプロピレンおよびポリウレタンから選ばれる発泡シ
ートを積層してなる積層体として得ることも可能であ
る。また、裏材貼合工程における発泡体層の熱可塑性エ
ラストマーを貼合しない面にオレフィン系シート層を貼
合した3層品シートは、オレフィン系樹脂、例えばポリ
プロピレン樹脂を押出し機でTダイを介してロール等で
圧延すると同時に熱可塑性エラストマー組成物層及び発
泡体層を含有する2層品と積層することで得られる。
【0022】本発明の積層体は自動車内装用積層体であ
り、該積層体は使用される自動車内装部品としては、イ
ンパネ、ドア、ピラー、天井等を例示することができ
る。
【0023】
【実施例】以下、実施例によって本発明の内容を具体的
に説明するが、本発明はこれら実施例によって限定され
るものではない。なお、これらの実施例および比較例に
おける物性測定に用いた試験方法は以下のとおりであ
る。 (1)ムーニー粘度(ML1+4100℃) ASTM D927−57Tに準拠して測定した。 (D−1)の油展オレフィン系共重合体ゴム(油展EP
DM)で使用されるオレフィン系共重合体ゴム(EPD
M)のムーニー粘度は下記式により算出した。 log(ML1/ML2)=0.0066(△PHR) ML1:EPDMのムーニー粘度 ML2:油展EPDMのムーニー粘度 △PHR:EPDM 100重量部当りの油展量 (2)メルトフローレート(MFR):JIS K−7
210に準拠して測定した。 ポリプロピレン:230℃、2.16kg ポリエチレン系樹脂:190℃、2.16kg (3)耐油性(耐吸油率) 縦×横×厚さ=30×30×1mmのプレスシートを、軽
質流動パラフィンに100℃ 24時間浸漬し、耐吸油
率を下記式により算出した。耐吸油率は小さい方が良好
である。 耐吸油率 (%)=〔浸漬後の重量〕/〔浸漬前の重量〕
×100 (4)オス引き真空成形性 オス引き成形品のシボ保持性について肉眼観察した。 ◎:極めて良好 △:不良 ○:良好 ×:著しく不良 (5)表面荒さ 小坂研究所製 SE−3A型万能表面形状測定器を用い
た。 Rz:十点平均粗さ、測定距離:25mm、 測定速度:0.1mm/sec、カットオフ:なし シボ転写率を下記式により算出した。 シボ転写率(%)=〔真空成形品Rz〕/〔金型Rz〕
×100 (6)外観 金型に追随し、シートの破断、局部伸びがないか肉眼観
察した。 ◎:極めて良好 △:不良 ○:良好 ×:著しく不良
【0024】[使用した樹脂の構造値]A成分 (プロピレン−エチレンブロックコポリマー:B
C−1) 第一セグメント:プロピレンホモポリマー部分(P部) Q値=4.1 極限粘度[η]P=0.93dl/g アイソタクチックペンタッド分率(mmmm)=0.9
8 第二セグメント:プロピレン−エチレンランダムコポリ
マー部分(EP部) EP部の極限粘度[η]=5dl/g BC−1におけるEP部の含量=13重量% EP部におけるエチレン含量=32重量% MFR(230℃)=50g/10分B成分 (エチレン−エチレン系不飽和エステル:EMM
A−1) エチレン系不飽和エステル種:メタクリル酸メチル コモノマー含量:25重量% MFR(190℃)=7g/10分C成分 (エチレン−α−オレフィン共重合体:PE−
1) α−オレフィン種:ヘキセン−1 密度=0.937 MFR(190℃)=2g/10分D−1成分 (油展オレフィン系共重合体ゴム:油展EP
DM−1) 油展エチレン−プロピレン−エチリデンノルボルネン共
重合体ゴム よう素価=12 C'3含有量=28重量% ML1+4100℃=53 油展量=100phrD−2成分 A成分と同一その他の成分 (オレフィン系共重合体ゴム:EBR−
1) オレフィン系共重合体ゴム種:エチレン−ブテン−1 コモノマー含量=9重量% MFR(190℃)=2g/10分
【0025】実施例1 EPDM−1〔エチレン−プロピレン−エチリデンノル
ボルネン(ENB)共重合体ゴム、ヨウ素価=12、プ
ロピレン含有量=28重量%、ML1+4100℃=24
0〕の5重量%ヘキサン溶液中に、EPDM−1 10
0重量部当たり鉱物油系軟化剤(出光興産、ダイアナプ
ロセスオイルPW−380)100重量部を添加し、そ
の後スチームストリッピングで脱溶媒にて得られた油展
EPDM−1(ML1+4100℃=53)85重量部と
BC−1(ブロックタイプ)15重量部及び架橋助剤と
してN,N’−m−フェニレンビスマレイミド(住友化
学社製、スミファインBM)0.6重量部、更に光安定
剤としてスミソーブ300(住友化学社製)0.1 重量
部、熱安定剤としてイルガノックス1010(チバ・ス
ペシャルティ・ケミカルズ社製)0.2重量部をバンバ
リーミキサーで170〜200℃×7分混練した後、押
出機を用いてペレット状マスターバッチを作製した。次
いで該マスターバッチ100重量部当たり0.04重量
部の2,5−ジメチル−2,5ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン(以下「有機過酸化物」と記す)をヘンシ
ェルミキサーを用いて均一ブレンド操作を3分間行っ
た。このブレンド物を二軸混練押出機(日本製鋼所TE
X−44HC)を用いて、200〜250℃で約30秒
間動的熱処理を行ない、部分架橋してなる熱可塑性エラ
ストマーペレット(TPO−A)を得た。次いで、上記
TPO−Aを46重量部、EMMA−1を24重量部、
BC−1を5重量部、PE−1を25重量部を二軸混練
押出機を用いてブレンドして熱可塑性エラストマーペレ
ット(TPO−1)を得た(本組成物中の全ポリプロピ
レン量は11.9重量%)。このペレットを用いてプレ
スシートを作成し、耐油性を測定した。また、Tダイシ
ート加工機(東芝機械製 SE−150CA)を用い
て、シリンダー、ダイス温度200℃にて該熱可塑性エ
ラストマーのシート成形を行った。次いで、エンボス機
によりシート表面温度170〜200℃にてポリプロピ
レン発泡シート(東レ社製トーレペフPP−PPKM2
5020)の積層及び皮シボ装飾模様の付与(転写)を
行い、皮シボ装飾模様付き熱可塑性エラストマーシート
からなる積層体(貼合シート)を得た。貼合シートにお
ける熱可塑性エラストマーシート(原反)の厚みは0.
35mmとした。次にセラミックヒーター両面加熱式真
空成形機とオス金型を用いて、上記貼合シートの凸引き
真空成形を行い台形形状の真空成形品の真空成形性を評
価した。金型の形状を図1に示した。図1の寸法の単位
はmmである。この時の加熱シートの表面温度(真空成
形温度)は130℃であった。
【0026】実施例2 実施例1に対して、上記TPO−Aを46重量部、EM
MA−1を16重量部、PE−1を20重量部、BC−
1を18重量部に変更し、二軸混練押出機を用いてブレ
ンドして熱可塑性エラストマーペレット(TPO−2)
を得た(本組成物中の全ポリプロピレン量は24.9重
量%)。このペレットを用いてプレスシートを作成し、
耐油性を測定した。また、該熱可塑性エラストマーのシ
ート成形を行った。次いでポリプロピレン発泡シート
(東レ社製トーレペフPP−PPSM15030)を積
層及び梨地シボ模様の付与を行い、梨地シボ装飾模様付
き熱可塑性エラストマーシートからなる積層体(貼合シ
ート)を得た。次にTダイシート加工機(東芝機械製S
E−150CA)を用いてエイチレンプロピレンランダ
ムコポリマー(住友化学製住友ノーブレンS−131)
をシリンダー温度160〜200℃、ダイス温度205
℃、厚み0.9mmにて、シート成形を行うと同時に上
記2層品の発泡体層を貼合しない面と積層し、3層の積
層体を得た。貼合シートにおける熱可塑性エラストマー
シート(原反)の厚みは0.85mmとした。次に真空
成形機とメス金型を用いて、上記貼合シートの凹引き真
空成形を行い台形形状の真空成形品の真空成形性、シボ
転写率を評価した。金型の形状はを図1と同様である。
この時の加熱シートの表面温度(真空成形温度)は16
0℃であった。
【0027】実施例3 実施例2に対して、上記TPO−Aを48.4重量部、
EMMA−1を11.6重量部、PE−1を21.1重
量部、BC−1を18.9重量部の合計100重量部に
対して、その他の成分としてEBR−1を5重量部加え
ることに変更し、二軸混練押出機を用いてブレンドして
熱可塑性エラストマーペレット(TPO−3)を得た
(本組成物中の全ポリプロピレン量は11.9重量
%)。このペレットを用いて実施例2と同様に評価し
た。
【0028】比較例1 本発明の必須成分であるBを除いたすなわち、EPDM
−1を50重量部とBC−1を30重量部とEBR−1
20重量部及び架橋助剤としてN,N’−m−フェニ
レンビスマレイミド0.4重量部、更に光安定剤として
スミソーブ300 0.05重量部、熱安定剤としてイ
ルガノックス1010 0.1重量部をバンバリーミキ
サーで170〜200℃×7分混練した後、押出機を用
いてペレット状マスターバッチを作製した。次いで該マ
スターバッチ100重量部当たり0.04重量部の有機
過酸化物をヘンシェルミキサーを用いて均一ブレンド操
作を3分間行った。このブレンド物を二軸混練押出機を
用いて、200〜250℃で約30秒間動的熱処理を行
ない、部分架橋してなる熱可塑性エラストマーペレット
(TPO−4)を得た。このペレットを用いて実施例1
と同様に、耐油性とシボ保持性を評価した。実施例1〜
3及び比較例1の評価結果を表1に示した。
【0029】
【表1】 −:評価せず
【0030】実施例1は比較例1に比し、耐油性が良好
でかつ、シボ保持性、肉眼による判定での真空成形性も
良好であった。実施例2及び3は耐油性が良好でかつ、
シボ転写率、肉眼による判定での真空成形性も良好であ
った。
【0031】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明により、熱可
塑性エラストマー組成物層及び発泡体層を含有する自動
車内装用積層体であって、シボ保持性、耐油性及び二次
成形性に優れる自動車内装用積層体並びに該自動車内装
用積層体からなる自動車内装部品を提供することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で用いた金型のの平面図である。
【図2】図1におけるa−a'断面図である。
【図3】図1におけるb−b'面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23/10 C08L 23/10 23/16 23/16 33/06 33/06 53/00 53/00 (72)発明者 大下 直紀 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 野村 孝夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 西村 秀雄 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 鵜飼 順三 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 加古 慈 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 谷口 薫 茨城県猿島郡総和町下大野1818 龍田化学 株式会社内 (72)発明者 峯元 俊一 茨城県猿島郡総和町下大野1818 龍田化学 株式会社内 (72)発明者 浜中 達郎 千葉県市原市姉崎海岸5の1 住友化学工 業株式会社内 (72)発明者 牧野 誠 千葉県市原市姉崎海岸5の1 住友化学工 業株式会社内 Fターム(参考) 3D023 BA01 BB03 BB08 BB09 BB25 BC01 BD01 BD03 BD08 BD29 BE04 BE06 BE31 4F100 AK03A AK04A AK04B AK07A AK07B AK28A AK62A AK64A AK66A AK71A AK80A AL01A AL02A AL03A AL09A AN02A BA02 BA16 CA30A DJ01B EC18 EJ05A EJ39 GB33 HB22 JA06A JA07A JA13A JB07 JB16A JL01 YY00A 4J002 AE05W AE055 BB05X BB07Y BB15W BP024 FD010 FD060 FD090 FD170 GF00 GN00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性エラストマー組成物層及び発泡
    体層を含有する自動車内装用積層体であって、該熱可塑
    性エラストマー組成物層を形成する熱可塑性エラストマ
    ー組成物が、下記の(A)3〜25重量%、(B)5〜
    40重量%、(C)10〜40重量%及び(D)30〜
    60重量%を含有する熱可塑性エラストマー組成物であ
    る自動車内装用積層体。 (A):下記の第一セグメントにプロピレンホモポリマ
    ー部分、第二セグメントにプロピレン−エチレンランダ
    ムコポリマー部分を含有し、メルトフローレート(MF
    R:荷重2.16kg、温度230℃)が30g/10
    分以上であるプロピレン−エチレンブロックコポリマー 第一セグメント:ゲルパミエーションクロマトグラフィ
    ー(GPC)法による重量平均分子量(Mw)/数平均
    分子量(Mn)の比であるQ値が3〜5であり、13C−
    NMRにより算出されるアイソタクチックペンタッド分
    率が0.97以上であり、かつ温度135℃のテトラリ
    ン溶液の極限粘度が0.9〜1.1dl/gであるポリ
    プロピレンのホモポリマーからなるセグメント 第二セグメント:温度135℃のテトラリン溶液の極限
    粘度が4.5〜5.5dl/gであり、エチレン/プロ
    ピレンの重量比率が25/75〜35/65であるプロ
    ピレン−エチレンランダムコポリマーからなるセグメン
    ト。 (B):エチレン−エチレン系不飽和エステル共重合体 (C):密度が0.925〜0.945(g/cm3
    であり、かつメルトフローレート(MFR:荷重2.1
    6kg、温度190℃)が0.1〜30g/10分であ
    るエチレン−α−オレフィン共重合体 (D):下記の(D−1)95〜70重量%及び(D−
    2)5〜30重量%を含有する組成物を部分架橋して得
    られる部分架橋オレフィン系熱可塑性エラストマー組成
    物 (D−1):ムーニー粘度(ML1+4100℃)が12
    0〜350であるオレフィン系共重合体ゴム100重量
    部当り鉱物油系軟化剤50〜150重量部を含有する油
    展オレフィン系共重合体ゴム (D−2):上記(A)と同種のポリプロピレン
  2. 【請求項2】 (B)のエチレン/エチレン系不飽和エ
    ステルの重量比が80/20〜60/40である請求項
    1記載の自動車内装用積層体。
  3. 【請求項3】 (B)のエチレン系不飽和エステルが、
    α,β−不飽和カルボン酸アルキルエステルである請求
    項1記載の自動車内装用積層体。
  4. 【請求項4】 (C)のα−オレフィンが、ブテン、ヘ
    キセン又はオクテンである請求項1記載の自動車内装用
    積層体。
  5. 【請求項5】 (D−1)の油展オレフィン系共重合体
    ゴムが、エチレン−プロピレン−非共役ジエン系ゴムで
    ある請求項1記載の自動車内装用積層体。
  6. 【請求項6】 熱可塑性エラストマー組成物における
    (A)ポリプロピレン及び(D−2)中ポリプロピレン
    の合計含有量が5〜30重量%である請求項1記載自動
    車内装用積層体。
  7. 【請求項7】 発泡体層が、ポリプロピレン又はポリエ
    チレンの発泡体である請求項1記載の自動車内装用積層
    体。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のうちの一の請求項に記載
    の自動車内装用積層体からなる自動車内装部品。
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CN113423781A (zh) * 2019-01-16 2021-09-21 垦佛特网格技术私人有限公司 基于热塑性弹性体的凝胶和缓冲材料及其制备方法

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