JP2000271819A - バルブスプールのランド部エッジ出し方法 - Google Patents

バルブスプールのランド部エッジ出し方法

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JP2000271819A
JP2000271819A JP11082782A JP8278299A JP2000271819A JP 2000271819 A JP2000271819 A JP 2000271819A JP 11082782 A JP11082782 A JP 11082782A JP 8278299 A JP8278299 A JP 8278299A JP 2000271819 A JP2000271819 A JP 2000271819A
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JP
Japan
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valve spool
wire
valve
spool
electric discharge
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JP11082782A
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English (en)
Inventor
Shinji Ishikura
新治 石倉
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スプールバルブとしての流量特性を安定して
向上させるために、バルブスプールのランド部における
エッジ部分の形状と位置を精密かつ容易に加工すること
のできるバルブスプールのエッジ出し方法を提供する。 【解決手段】 ワイヤ放電加工機1のテーブル2にバル
ブスプール3の一端を回転可能に支持する固定センタ4
と、同じく、バルブスプール3の他端を支持しつつ回転
運動を与える回転装置5を互に向い合わせて配設し、こ
れら固定センタ4と回転装置5とでバルブスプール3を
支持しつつ回転装置5でバルブスプール3に回転動作を
与えながら、ワイヤ放電加工機1のワイヤ6を用いてバ
ルブスプール3のランド部9におけるエッジ出し加工を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種の油圧回路
において広く用いられているスプールタイプの油圧バル
ブ(スプールバルブ)の改良に関し、特に、スプールバ
ルブの流量特性の向上を図る上で重要なバルブスプール
のランド部エッジ出し方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスプールバルブとして
は、手動操作式の方向切換バルブやソレノイドバルブ、
或いは、電気・油圧サーボバルブなどのようにバルブボ
ディに対してバルブスプールを摺動自在に挿入し、当該
バルブスプールのランド部におけるエッジ部分で作動油
の流れを制御するようにしたものが一般的によく知られ
ている。
【0003】しかも、これらのものは、使用に際してス
プールバルブとしての流量特性をより向上させるという
理由から、作動油の流れを規制するバルブスプールのラ
ンド部に精密加工を施して設計に合った正確な形状のエ
ッジ出しを行ってやる必要がある。
【0004】そにために、これまでは、バルブスプール
の製作の最後の行程において砥石を用い、当該砥石によ
る手作業でランド部におけるエッジ部分を擦り上げて仕
上加工することにより、スプールバルブとしての流量特
性の一層の向上を図るようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような砥
石による手作業の仕上加工によっては、寸法的にもまた
形状的にも極めて微妙であるバルブスプールのランド部
のエッジ部分を精密に仕上加工することは、仮令、熟練
者であっても極めて困難な技術である。
【0006】何となれば、上記のような手作業によるエ
ッジ形状の仕上加工には、自ら限界があるばかりでなく
ばらつきも生じ易く、また、切換方向への位置寸法にも
ばらつきが生じ易いことから、結果として、スプールバ
ルブの流量特性の向上を図ることが困難であるという問
題点をもつからである。
【0007】したがって、この発明の目的は、バルブス
プールのランド部におけるエッジ部分の形状および位置
を精密かつ容易に仕上加工することで、スプールバルブ
としての流量特性を安定して向上させることのできるバ
ルブスプールのランド部エッジ出し方法を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明にあっては、ワイヤ放電加工機のテーブ
ルにバルブスプールの一端を回転可能に支持する固定セ
ンタと、同じく、バルブスプールの他端を支持しつつ回
転運動を与える回転装置を互に向い合わせて配設し、こ
れら固定センタと回転装置とでバルブスプールを支持し
つつ回転装置でバルブスプールに回転動作を与えなが
ら、ワイヤ放電加工機のワイヤを用いてランド部のエッ
ジ出し加工を行うようにしたのである。
【0009】これにより、ワイヤ放電加工機の特性であ
る被加工材料の硬さに関係なく施工できること、高精度
で微細の加工が容易にできること、さらに、施工に際し
てバリが出ない等の利点を利用して、寸法的にもまた形
状的にも極めて微妙であるバルブスプールのランド部の
エッジ部分を容易に安定して精密に仕上加工することが
可能になるのである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面に基いてこの
発明の実施の形態であるバルブスプールのランド部エッ
ジ出し方法を説明するに当り、ここでは、スプールバル
ブタイプの油圧バルブにおけるバルブスプールのランド
部のエッジ出しに好適なワイヤ放電加工機の主構成のみ
を概略的に示して説明していくことにする。
【0011】図1に示すように、ワイヤ放電加工機1
は、テーブル2の上に被加工材料であるバルブスプール
3の一端を回転可能に支持する固定センタ4と、同じ
く、バルブスプール3の他端を支持しつつ回転運動を与
える回転装置5を互に向い合わせて配設してある。
【0012】そして、これら固定センタ4と回転装置5
とでバルブスプール3の両端を支持しつつ回転装置5で
バルブスプール3に回転動作を与え、かつ、ワイヤ放電
加工機1のワイヤ6にプーリ7,8で適切な張力を加え
ながら、当該ワイヤ6をバルブスプール3の軸線方向或
いは半径方向へと沿いまたは両方向へと同時に沿わせて
送る。
【0013】このとき、プーリ7,8と一緒に移動する
ワイヤ6を一方の電極とし、被加工材料であるバルブス
プール3をもう一方の電極としてワイヤ6をバルブスプ
ール3のランド部9と対向させ、しかも、ワイヤ6の周
囲を包むようにして脱イオン水を上下方向から吹きかけ
ながらワイヤ6を軸線或いは半径方向または両方向へと
向かって同時に送り込む。
【0014】このワイヤ6の送り込みに伴い、当該ワイ
ヤ6とランド部9のエッジ部分との間の隙間が数十ミク
ロン程度に近付くと、それまで脱イオン水で保たれてい
た両者の間の絶縁がこれら両者の間に加わっているパル
ス電圧で破壊されてそこに火花放電が発生する。
【0015】このようにして、火花放電が発生すると、
その箇所にはパルス電流が瞬時に流れ込んで、このパル
ス電流が持続している間はアーク柱となり、当該アーク
柱を中心にワイヤ6とバルブスプール3におけるランド
部9のエッジ部分の一部が高熱にさらされて溶融が始ま
る。
【0016】また、アーク柱を中心にして取り巻く脱イ
オン水も急激に温度上昇を起し、瞬時に気化して急激な
体積膨張を起こすことから、ワイヤ6とエッジ部分の間
に爆発現象が発生し、それらの表面から溶融した金属を
火花放電の発生箇所から外方へと吹き飛ばす。
【0017】次いで、パルス電流の供給が終わると、そ
れと同時に、ワイヤ6とエッジ部分の間には綺麗な脱イ
オン水が流入して溶融金属は冷却され、細かな粒となっ
て洗い流されることによりその部分が削り取られると共
に、ワイヤ6とエッジ部分の間の絶縁が再び回復して次
のパルス電圧の供給を待つ。
【0018】しかも、このようにして、一つのパルス電
圧毎にバルブスプール3のランド部9におけるエッジ部
分とワイヤ6との溶融および除去が行われる上述の一連
の現象は、ワイヤ放電加工機1を用いてランド部9にお
けるエッジ部分の仕上加工を行っている間、毎秒数十万
回に亙って繰り返されることになる。
【0019】このことから、バルブスプール3をワイヤ
放電加工機1の回転装置5で回転しながら、また、プー
リ7,8でワイヤ6に適切な張力を加えつつ、電蝕によ
って細くなったワイヤ6の部分を巻き取りながら、当該
ワイヤ6をバルブスプール3の軸線方向或いは半径方向
へと沿い、または、両方向へと同時に沿わせて送ってや
る。
【0020】これにより、ワイヤ6と向かい合ったバル
ブスプール3のランド部9のエッジ部分が円周方向に亙
って次々に削り取られ、ワイヤ放電加工機1の特性であ
るミクロン単位の高い精度を保って寸法的にもまた形状
的にも極めて微妙なバルブスプール3のランド部9のエ
ッジ部分を容易に安定して精密に加工することができる
ことになるのである。
【0021】以上は、ワイヤ放電加工機1によるバルブ
スプール3のランド部9のエッジ出し加工を一般的な事
項に基いて総括的に説明してきたが、実際の加工に際し
て好ましくは、ワイヤ放電加工機1による当該ランド部
9のエッジ出し加工を荒加工と中加工および仕上加工の
三段階に分けて行ってやるのが望ましい。
【0022】すなわち、第一段階である荒加工では、加
工電圧と電流およびパルス幅の全てを大きくして取り代
の約80%を加工し、続く第二段階の中加工にあって
は、これを一回目と二回目とに分けて一回目では加工電
圧を中にし、二回目では加工電圧とパルス幅の両方を小
として加工部であるエッジ部分の形状を整える。
【0023】そして、第三段階の最後の仕上加工に際し
ては、加工電圧とパルス幅の両方と併せて電流をも小と
し、この条件の下で二回に亙るワイヤ放電加工を行って
加工面の粗度を向上させ、このようにして、加工電圧と
電流およびパルス幅を条件設定のパラメータとして計五
回に亙るワイヤ放電加工の条件変更を行いつつ、バルブ
スプール3のランド部9のエッジ出し加工を行う。
【0024】なお、ワイヤ放電加工の際には、先の一般
的な事項の説明のところで述べたように、ワイヤ6の周
囲を包むようにして脱イオン水を上下方向から吹きかけ
ながらワイヤ6を軸線或いは半径方向または両方向へと
向かって同時に送り込むのが一般であるが、上記した第
一段階の荒加工時にあっては、これを水中で行ってワイ
ヤ放電加工を施すようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
ワイヤ放電加工機のテーブルに設置した固定センタと回
転装置とでバルブスプールを支持しつつ、回転装置でバ
ルブスプールに回転動作を与えながらワイヤ放電加工機
のワイヤを用いてバルブスプールのランド部におけるエ
ッジ出し加工を行うようにしたことにより、ワイヤ放電
加工機の特性である被加工材料の硬さに関係なく施工で
きること、高精度で微細の加工が容易にできること、さ
らに、施工に際してバリが出ない等の利点を利用して、
ミクロン単位の高い精度を保ちつつ寸法的にもまた形状
的にも極めて微妙なバルブスプールのランド部のエッジ
部分を容易に安定して精密に加工することが可能になる
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるバルブスプールのランド部のエ
ッジ出しを行う上で好適なワイヤ放電加工機の主構成の
みを概略的に示す説明図である。
【図2】同上におけるバルブスプールのランド部とワイ
ヤ放電加工機におけるワイヤとの加工関係を拡大して示
す説明図である。
【符号の説明】
1 ワイヤ放電加工機 2 テーブル 3 バルブスプール 4 固定センタ 5 回転装置 6 ワイヤ 9 バルブスプールのランド部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤ放電加工機のテーブルにバルブス
    プールの一端を回転可能に支持する固定センタと、同じ
    く、バルブスプールの他端を支持しつつ回転運動を与え
    る回転装置を互に向い合わせて配設し、これら固定セン
    タと回転装置とでバルブスプールを支持しつつ回転装置
    でバルブスプールに回転動作を与えながら、ワイヤ放電
    加工機のワイヤを用いてランド部のエッジ出し加工を行
    うことを特徴とするバルブスプールのランド部エッジ出
    し方法。
JP11082782A 1999-03-26 1999-03-26 バルブスプールのランド部エッジ出し方法 Pending JP2000271819A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103157858A (zh) * 2011-12-09 2013-06-19 发那科株式会社 具备旋转轴的电火花线切割机
CN106270846A (zh) * 2016-08-25 2017-01-04 湖北三江航天红峰控制有限公司 一种深窄环形槽辅助加工装置

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