JP2000271412A - 液体処理塔、該液体処理塔に用いる集配液装置及び連結材 - Google Patents

液体処理塔、該液体処理塔に用いる集配液装置及び連結材

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JP2000271412A JP11079442A JP7944299A JP2000271412A JP 2000271412 A JP2000271412 A JP 2000271412A JP 11079442 A JP11079442 A JP 11079442A JP 7944299 A JP7944299 A JP 7944299A JP 2000271412 A JP2000271412 A JP 2000271412A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理液質を従来よりも向上させる。 【解決手段】 液体処理塔1の塔本体10内に配設され
る集配液装置50として、集配液管60の接続管部64
と塔本体10の底部に配設される液体流出入管30との
間に、連結材70を介在させたものを採用した。この連
結材70は、外周面と内周面との間を貫通する貫通孔7
3を備えている。従って、集液時には、この貫通孔73
を通じても集液され、逆洗時には、貫通孔73を通じて
逆洗液が塔本体10内に流入する。このため、多孔管部
63の下部に液体が滞留することがほとんどなく、液体
が腐敗したり、藻が発生したりせず、処理液質を向上さ
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体処理塔並びに該
液体処理塔に用いる集配液装置及び連結材に関する。
【0002】
【従来の技術】砂やアンスラサイト等の各種ろ材、イオ
ン交換樹脂、又は活性炭等の粒状処理材が充填されるろ
過器やイオン交換装置などの液体処理塔には、処理液
(ろ過水やイオン交換水等)や逆洗液ができるだけ均等
にこれらの処理材中を流れるようにするため、塔本体の
下部に集配液装置を設置している。
【0003】集配液装置としては、目板を塔本体内に設
置して、目板に形成された取り付け孔に取り付けられる
ストレーナを利用したものや、主管の左右に突設された
複数の枝管を有すると共に、この主管及び枝管の周壁に
多数の孔を設けて構成される多孔管を利用したものなど
が知られている。製作コストが低くて済む点では、スト
レーナを利用したものよりも多孔管を利用したものの方
が優れているが、多孔管を利用したものの場合には次の
ような欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、図5に示し
たように、この多孔管100は、塔本体110の底部1
11に貫通して設けられ、処理液を塔本体外へ流出させ
たり、逆洗液を塔本体内に流入させたりする液体流出入
管120に接続して配設する必要がある。従って、液体
流出入管120の上部フランジ121と多孔管100の
下部フランジ101とをボルト151、ナット152を
用いて接続する作業が必要であり、作業空間確保のた
め、多孔管100の設置位置は、塔本体110の底部1
11からある程度離れた位置とならざるを得ない。
【0005】また、塔本体110は、通常、耐圧性を考
慮し、円筒状に形成した胴部112よりも下方の底部1
11を含む部分(鏡部)113は、断面略半楕円状に形
成している。このため、集配液装置を構成する多孔管1
00が底部111方向に寄って設置されているほど、集
液時(処理時)において処理液が中央寄りに集中し、処
理材(ろ材等)に均等に接することができず、処理材の
有効利用が図れない。このことからも、多孔管100
は、塔本体110の底部111からある程度の高さをも
って、好ましくは胴部112と鏡部113との境界付近
に位置するように設置されている。
【0006】一方、塔本体110内には、ろ材、イオン
交換樹脂等の処理材130が充填されていると共に、こ
の処理材130の下部に、これより粒径の大きな別の粒
状処理材160が充填されている。すなわち、上記ろ材
やイオン交換樹脂等の処理材130は、一般に粒径が
0.3〜1.0mm程度と小さなものが多く、したがっ
て、このような小径の処理材130を塔本体110内に
直接充填すると、処理材130が多孔管100に穿った
孔を通過して塔外に流出してしまうので、これを防止す
るために処理材130の下部に処理材130より大径の
粒状処理材160を配設してある。この大径の粒状処理
材160としては、例えば粒径2〜50mmの範囲の粒
径の異なる複数の砂利が使用され、より詳しくは、この
ような粒径の砂利を、上記の粒径の小さな粒状処理材1
30の直下にはこの粒状処理材130の径に近い粒径2
mm程度のものを配置し、そのさらに下にこの砂利より
更に粒径の大きな砂利を配置するというようにして、粒
径の異なる複数の砂利を、下方ほど粒径の大きな砂利と
なるように積層して配置する。このような役目をなす処
理材160は、通常、支持材と称されており、厳密には
液体を処理する作用をなすものではないが、本発明にお
いては便宜上このような支持材も「粒状処理材」として
扱う。なお、粒状処理材130として、粒径が多孔管1
00の孔の径より大きなものを使用する場合は、当然の
ことながら支持材としての粒状処理材160は不要であ
る。この粒状処理材160は、塔本体110内におい
て、集配液装置である多孔管100の設置位置よりも上
部に至る位置まで充填されており、多孔管100は、こ
の処理材160内に位置するようになっている。このた
め、処理材130及び160に接触した処理液が多孔管
100の孔を介して多孔管100内に取り込まれるので
あるが、多孔管100の設置位置よりも下部に至ってし
まった処理液は、その後もほとんどが多孔管100に取
り込まれることなく滞留してしまう。
【0007】また、逆洗時においては、多孔管100を
通じて吐出される逆洗液は、多孔管100よりも上部に
充填されている処理材161及び130を洗浄するだけ
で、多孔管100よりも下部に充填されている処理材1
62を洗浄することができない。このため、集液時にこ
の部分に滞留した処理液は置換されることなく、この部
分の処理材162には汚れが堆積していく。この汚れ
は、その後の集液時に、多孔管100の上部にまでリー
クすることもあり、その場合には多孔管100から取り
込まれ流出する処理液の水質低下をもたらす。また、処
理すべき液体が、例えば糖液のように腐敗しやすいもの
の場合は、滞留した処理液が腐敗してしまうという問題
もある。
【0008】もちろん、従来においても、集配液装置と
して多孔管100を用いた場合のこのような欠点をでき
るだけ解消するため、塔本体100の底部に別途ブロー
管140を設け、定期的に滞留した処理液を排出してい
る。しかしながら、ブローするまでの間は相変わらず滞
留しており、その間に多孔管100を通じて流出する処
理液は依然として汚染される。汚染度を低くして処理液
質を向上させるためには、従来の手段では、ブロー間隔
を短くするしかないが、その場合には、集液と逆洗との
間に頻繁にブローしなければならず、処理工程全体の複
雑化をもたらすと共に、ブローする液量が増加し、処理
効率が低下する。
【0009】本発明は上記した点に鑑みなされたもので
あり、多孔管を利用しているにも拘わらず、塔本体内に
おける処理液の滞留をなくし、従来と比較して処理工程
が複雑化させることなく処理液質を向上させることがで
きると共に、被処理液の処理効率も向上させることがで
きる液体処理塔並びに該液体処理塔に用いる集配液装置
及び連結材を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、請求項1記載の本発明の液体処理塔は、粒状処理材
が充填される塔本体と、前記塔本体の底部を貫通して、
前記粒状処理材に接触した処理液を流出させ又は逆洗液
を流入させるために配設される液体流出入管と、前記液
体流出入管に接続され、前記粒状処理材内に配置される
集配液管と、リング状に形成されていると共に、その外
周面と内周面との間を貫通する貫通孔を備え、前記液体
流出入管と集配液管との間に介在配設される連結材とを
具備することを特徴とする。
【0011】請求項2記載の本発明の液体処理塔は、請
求項1記載の液体処理塔であって、前記連結材の貫通孔
が、円周方向に所定間隔をおいて複数形成されているこ
とを特徴とする。
【0012】請求項3記載の本発明の液体処理塔は、請
求項1又は2記載の液体処理塔であって、前記連結材の
貫通孔が、内周面における開口位置よりも外周面におけ
る開口位置の方が高くなるように傾斜して形成されてい
ることを特徴とする。
【0013】請求項4記載の本発明の液体処理塔は、請
求項1〜3のいずれか1に記載の液体処理塔であって、
前記集配液管が、前記連結材を介して液体流出入管に接
続される接続管部と、この接続管部の上部に、略直交す
る方向に延びるように設けられ、周面に複数の孔が開口
された多孔管部とを具備して構成されていることを特徴
とする。
【0014】請求項5記載の本発明の液体処理塔に用い
る集配液装置は、塔本体内に充填された粒状処理材内に
配置されると共に、前記塔本体の底部を貫通して配設さ
れ、前記粒状処理材に接触した処理液を流出させ又は逆
洗液を流入させる液体流出入管に接続されて配設される
集配液管と、リング状に形成されていると共に、その外
周面と内周面との間を貫通する貫通孔を備え、前記集配
液管と液体流出入管との間に介在配設される連結材とを
具備することを特徴とする。
【0015】請求項6記載の本発明の液体処理塔に用い
る集配液装置は、請求項5記載の液体処理塔に用いる集
配液装置であって、前記連結材の貫通孔が、円周方向に
所定間隔をおいて複数形成されていることを特徴とす
る。
【0016】請求項7記載の本発明の液体処理塔に用い
る集配液装置は、請求項5又は6記載の液体処理塔に用
いる集配液装置であって、前記連結材の貫通孔が、内周
面における開口位置よりも外周面における開口位置の方
が高くなるように傾斜して形成されていることを特徴と
する。
【0017】請求項8記載の本発明の液体処理塔に用い
る連結材は、塔本体内に充填された粒状処理材内に配置
される集配液管と、この集配液管に接続されると共に、
塔本体の底部を貫通して配設され、前記粒状処理材に接
触した処理液を流出させ又は逆洗液を流入させる液体流
出入管との間に介在配設され、リング状に形成されてい
ると共に、その外周面と内周面との間を貫通する貫通孔
を備えていることを特徴とする。
【0018】請求項9記載の本発明の液体処理塔に用い
る連結材は、請求項8記載の液体処理塔に用いる連結材
であって、前記貫通孔が、円周方向に所定間隔をおいて
複数形成されていることを特徴とする。
【0019】請求項10記載の本発明の液体処理塔に用
いる連結材は、請求項8又は9記載の液体処理塔に用い
る連結材であって、前記貫通孔が、内周面における開口
位置よりも外周面における開口位置の方が高くなるよう
に傾斜して形成されていることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明を図面に示した実施
の形態に基づき説明する。図1は、本実施の形態の液体
処理塔1の要部を示す図である。図1に示したように、
塔本体10は、胴部11とその両端に設けられる鏡部1
2(図1では下端側の鏡部のみを示す)とを有して構成
され、内部には被処理液の濁質を除去したり、有機物等
を吸着したりして処理する粒状処理材20が充填されて
いる。
【0021】上記したように、本発明では、目板を用い
ない多孔管を利用した集配液装置50を用いるため、例
えば、粒径の小さな粒状処理材20は、塔本体10の下
端側鏡部12上に直接、底部13から所定の高さまで充
填された、支持材としての大径の粒状処理材20aの上
部に積層して充填される。なお、粒状処理材20として
は、上記したように本実施の形態の液体処理塔1をろ過
器として用いる場合には砂、アンスラサイトあるいは活
性炭等が、イオン交換装置として用いる場合にはイオン
交換樹脂等が使用され、大径の粒状処理材20aとして
は、前述のように粒径2〜50mm程度の砂利が使用さ
れる。
【0022】また、塔本体10の下端側鏡部12の底部
13には、該底部13を貫通するように液体流出入管3
0が配設されている。この液体流出入管30は、処理液
を、図示しない弁の動作に従って、塔本体10外の処理
液貯留部や次工程の装置(いずれも図示せず)に移送し
たり、逆洗液貯留部(図示せず)から供給される逆洗液
を塔本体10内に取り込むために設けられている。な
お、逆洗液としては、通常、水が使用される。
【0023】また、この液体流出入管30に隣接する位
置には、ブロー管40が設けられている。本実施の形態
では、後述のように多孔管部63の下部に処理液が滞留
することはほとんどなく、従来のように定期的にブロー
する必要はないが、長期間の使用により多少は滞留する
可能性があるため、長期間使用した際に処理液を排出で
きるよう、念のために設けたものである。
【0024】集配液装置50は、集配液管60及び連結
材70を有して構成される。集配液管60は、さらに、
図2に示したように、主管61と、この主管61に沿っ
て所定の間隔をおいて、かつ主管61に対して略直交す
る方向にほぼ水平に突出する枝管62とを備えた多孔管
部63を有している。なお、多孔管部63を構成する主
管61及び枝管62には、それぞれ、周面に複数の孔6
1a,62aが形成されている。また、この集配液管6
0には、多孔管部63の主管61のほぼ中央部に下方に
向かって突出する接続管部64が設けられている。接続
管部64は、下端に設けられたフランジ部64aを、連
結材70を介して液体流出入管30の上端に設けられた
フランジ部30aに接続することにより、該液体流出入
管30と連結されて液体が流通する機能を果たすことか
ら、その直径は、該液体流出入管30とほぼ同じに形成
されている。
【0025】連結材70は、図3及び図4に示したよう
に、リング状に形成されている。この連結材70は、上
記した集配液管60の接続管部64に形成されたフラン
ジ部64aと、液体流出入管30のフランジ部30aと
の間に介在配設されるものであり(図1参照)、各フラ
ンジ部64a,30aとの連結のし易さを考慮して、外
径はこのフランジ部64a,30aとほぼ同じに形成さ
れ、また、液体の流通に支障のないように、内径は接続
管部64及び液体流出入管30の内径とほぼ同じに形成
される。また、外周面71と内周面72との間には、両
者間を貫通すると共に、円周方向に所定間隔をおいて放
射状に貫通孔73が複数形成されている。
【0026】貫通孔73は、本実施の形態では、図4に
示したように、連結材70の内周面72における開口部
73bの開口位置よりも外周面71における開口部73
aの開口位置の方が高くなるように傾斜して形成されて
いる。これは、処理時(集液時)においては、処理液の
流れが下向流であるため、該貫通孔73の外周面71の
開口部73bを通じて処理液が流入し易くする一方で、
逆洗時においては、逆洗液が上方に向かって排出され易
くするためである。また、貫通孔73のうち、外周面7
1における開口部73a付近及び内周面72における開
口部73b付近は、他の部位よりも直径が広くなってお
り、断面皿形に形成されている。これにより、集液時に
は、一方の開口部73aから処理液がより流入し易くな
り、逆洗時には、他方の開口部73bから逆洗液が流入
し易くなる。
【0027】但し、上記したように貫通孔73を傾斜し
て貫通したり、開口部73a,73b付近を断面皿状に
形成したりすることは、あくまで好ましい態様の一つの
例であり、このような形状に限定されるものではない。
例えば、貫通孔73を外周面71と内周面72との間に
ほぼ水平に貫通形成することも、本発明に含まれる態様
である。
【0028】また、貫通孔73は、上記したように、円
周方向に所定間隔をおいて放射状に複数形成されている
が、この形成数及び孔径は、多孔管部63に形成された
孔61a,62aから流出する逆洗液の損失水頭及びこ
の貫通孔73から流出する逆洗液の損失水頭とのバラン
スを考慮して適宜決定される。
【0029】次に、本実施の形態の作用を説明する。ま
ず、塔本体10の底部に配設された液体流出入管30の
フランジ部30a上に、上記した連結材70を載せ、さ
らに、連結材70上に、集配液管60を構成する接続管
部64のフランジ部64aを位置させて、ボルト81、
ナット82によりこの3つの部材を連結固定する(図1
参照)。このとき、ボルト81、ナット82による締め
付け作業をするための空間及び粒状処理材20の効率的
な利用のため、多孔管部63が、塔本体10の胴部11
と下端側の鏡部12の境界当たりに位置するように設置
する。もちろん、集配液管60の接続管部64の長さ及
び液体流出入管30の長さは、この点を考慮して定めら
れており、連結材70を介在させて両者を連結したとき
に、多孔管部63が上記した位置に配置されるようにな
っている。
【0030】次に、砂利等の大径の粒状処理材20aを
塔本体10内に底部13から所定の高さの位置まで充填
する。このとき、集配液管60が、充填された粒状処理
材20a内に配置されるよう、すなわち、埋もれるよう
にする。その後、この粒状処理材20aの上部にろ過砂
や活性炭等の粒状処理材20を積層して充填する。な
お、粒状処理材20自体の粒径が後述の主管61及び枝
管62に形成された孔61a,62aより大きい場合
は、上記大径の粒状処理材20aは不要であり、粒状処
理材20を塔本体10内に直接充填することができる。
その他の配管設備等は、通常と同様に行う。
【0031】このようにして、本実施の形態にかかる液
体処理塔1を配備したならば、処理を開始する。処理時
においては、塔本体10の上部より下向流で被処理液が
供給され、粒状処理材20及び20aに接触し、粒状処
理材20が、例えば、ろ材であれば濁質を除去し、活性
炭であれば有機物等を吸着するなどして処理する。この
ようにして処理された被処理液は、粒状処理材20aを
介して処理液として、集配液管60の多孔管部63を構
成する主管61及び枝管62に形成された孔61a,6
2aからその内部に流入し、接続管部64及び連結材7
0の内周面72内を経由して液体流出入管30内に流入
し、液体処理塔1外へ流出する。
【0032】一方、上記した主管61及び枝管62に形
成された孔61a,62aを通じて集配液管60内に流
入しなかった処理液は、多孔管部63の設置位置よりも
下部に位置する粒状処理材20aに接触した後、連結材
70に形成された外周面71側の開口部73aから貫通
孔73内に流入する。なお、貫通孔73の径は、当然の
ことながら該貫通孔73の周囲に配置された粒状処理材
20aが該貫通孔73内に入り込まない程度の径として
ある。そして、この貫通孔73を通過すると、連結材7
0の下部に連結された液体流出入管30内に流入し、液
体処理塔1外へ流出する。なお、多孔管部63の孔61
a,62aから流入し、接続管部64内、連結材70の
内周面72内及び液体流出入管30内を通過する処理液
は、それらの外側の処理液、すなわち多孔管部63の設
置位置よりも下部に位置する粒状処理材20aに流れ込
んだ処理液と比較して、流速が早いため、いわゆるエゼ
クタ効果によって連結材70の内周面72内の方が相対
的に低圧になる。これにより、多孔管部63の設置位置
よりも下部に位置する粒状処理材20aに流れ込んだ処
理液は、この作用により効率的に貫通孔73内に流入す
る。
【0033】従って、本実施の形態によれば、処理時
(集液時)においては、多孔管部63の主管61及び枝
管62に形成された孔61a,62a内に流入しなかっ
た処理液も、連結材70の貫通孔73を通じて液体流出
入管30内に流入することができるため、多孔管部63
の下部に至った処理液が、そのまま滞留してしまうこと
がない。
【0034】一方、逆洗時においては、逆洗液が液体流
出入管30から上向流で塔本体10内に供給される。具
体的には、液体流出入管30内に流入した逆洗液は、連
結材70の内周面72内に流入し、集配液管60にその
ほとんどが向かうのであるが、一部の逆洗液は、連結材
70の内周面72に形成された開口部73bから貫通孔
73内に流入し、外周面71の開口部73aから塔本体
10内に流出する。貫通孔73は、集配液管60を構成
する多孔管部63よりも下部に位置しており、該多孔管
部63よりも下部に充填された粒状処理材20aに接触
する。従って、従来の構造では逆洗できなかった多孔管
部63よりも下部の粒状処理材20aも逆洗することが
でき、従来のようにこの部分の粒状処理材20aに液体
が置換されず滞留することにより、藻が発生したり、液
体が腐敗したりすることがほとんどなく、この結果、処
理液質が従来よりも向上する。なお、集配液管60に至
った逆洗液は、従来と同様、主管61及び枝管62に形
成された孔61a,62aを通じて塔本体10内に流出
し、粒状処理材20を逆洗する。
【0035】なお、上記したように、本実施の形態では
多孔管部63の下部に処理液が滞留することはほとんど
ないが、長期間の使用により、多少の滞留が生じた場合
には、ブロー管40を開放して排出する。しかしなが
ら、本実施の形態では、従来のように定期的にブロー管
40を開放する必要がなく、この作業により処理工程全
体の複雑化をもたらすことはない。また、ブロー管40
を開放して処理液を排出することがほとんどないため、
処理液の無駄も防止でき、処理効率を向上させることが
できる。
【0036】
【発明の効果】本発明の液体処理塔並びに該液体処理塔
に用いる集配液装置及び連結材によれば、該連結材がリ
ング状に形成され、その外周面と内周面との間を貫通す
る貫通孔を備えている。従って、集配液管と、処理液を
流出させ又は逆洗液を流入させる液体流出入管との間に
この連結材を介在配設すれば、貫通孔を通じて、処理液
を塔本体外へ流出させることができ、また逆洗液を塔本
体内へ流入させることができる。このため、多孔管を利
用した集配液装置を用いているにも拘わらず、塔本体内
において多孔管の下部に液体が滞留して腐敗したり、藻
が発生したりすることがほとんどなく、従来と比較して
処理液質を向上させることができる。
【0037】また、処理液質の向上を図るに当たって、
従来のように、ブロー管を定期的に開放して滞留した液
体を排出する工程を具備する必要がなく、処理工程が複
雑化することもない。さらに、ブローする処理液の水量
も大幅に低減できるため、被処理液の処理効率も向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる液体処理塔の一の実施の形態の
要部を示す図である。
【図2】上記実施の形態で用いた集配液装置を示す斜視
図である。
【図3】上記実施の形態で用いた連結材を示す平面図で
ある。
【図4】図4のA−A線断面図である。
【図5】従来の液体処理塔の要部を示す図である。
【符号の説明】
1 液体処理塔 10 塔本体 20 粒状処理材 30 液体流出入管 40 ブロー管 50 集配液装置 60 集配液管 61 主管 62 枝管 63 多孔管部 64 接続管部 70 連結材 71 外周面 72 内周面 73 貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内野 猛 東京都江東区新砂1丁目2番8号 オルガ ノ株式会社内 (72)発明者 佐藤 博史 東京都江東区新砂1丁目2番8号 オルガ ノ株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒状処理材が充填される塔本体と、 前記塔本体の底部を貫通して、前記粒状処理材に接触し
    た処理液を流出させ又は逆洗液を流入させるために配設
    される液体流出入管と、 前記液体流出入管に接続され、前記粒状処理材内に配置
    される集配液管と、 リング状に形成されていると共に、その外周面と内周面
    との間を貫通する貫通孔を備え、前記液体流出入管と集
    配液管との間に介在配設される連結材とを具備すること
    を特徴とする液体処理塔。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の液体処理塔であって、前
    記連結材の貫通孔が、円周方向に所定間隔をおいて複数
    形成されていることを特徴とする液体処理塔。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の液体処理塔であっ
    て、前記連結材の貫通孔が、内周面における開口位置よ
    りも外周面における開口位置の方が高くなるように傾斜
    して形成されていることを特徴とする液体処理塔。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1に記載の液体
    処理塔であって、前記集配液管が、前記連結材を介して
    液体流出入管に接続される接続管部と、この接続管部の
    上部に、略直交する方向に延びるように設けられ、周面
    に複数の孔が開口された多孔管部とを具備して構成され
    ていることを特徴とする液体処理塔。
  5. 【請求項5】 塔本体内に充填された粒状処理材内に配
    置されると共に、前記塔本体の底部を貫通して配設さ
    れ、前記粒状処理材に接触した処理液を流出させ又は逆
    洗液を流入させる液体流出入管に接続されて配設される
    集配液管と、 リング状に形成されていると共に、その外周面と内周面
    との間を貫通する貫通孔を備え、前記集配液管と液体流
    出入管との間に介在配設される連結材とを具備すること
    を特徴とする液体処理塔に用いる集配液装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の液体処理塔に用いる集配
    液装置であって、前記連結材の貫通孔が、円周方向に所
    定間隔をおいて複数形成されていることを特徴とする集
    配液装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載の液体処理塔に用い
    る集配液装置であって、前記連結材の貫通孔が、内周面
    における開口位置よりも外周面における開口位置の方が
    高くなるように傾斜して形成されていることを特徴とす
    る集配液装置。
  8. 【請求項8】 塔本体内に充填された粒状処理材内に配
    置される集配液管と、この集配液管に接続されると共
    に、塔本体の底部を貫通して配設され、前記粒状処理材
    に接触した処理液を流出させ又は逆洗液を流入させる液
    体流出入管との間に介在配設され、 リング状に形成されていると共に、その外周面と内周面
    との間を貫通する貫通孔を備えていることを特徴とする
    液体処理塔に用いる連結材。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の液体処理塔に用いる連結
    材であって、前記貫通孔が、円周方向に所定間隔をおい
    て複数形成されていることを特徴とする連結材。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9記載の液体処理塔に用
    いる連結材であって、前記貫通孔が、内周面における開
    口位置よりも外周面における開口位置の方が高くなるよ
    うに傾斜して形成されていることを特徴とする連結材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114984887A (zh) * 2022-04-20 2022-09-02 华阴市锦前程药业有限公司 用于邻羟基苯甲酸甲酯生产的酯化反应釜、生产系统及工艺

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