JP2000271244A - 金属火災用消火剤および消火方法 - Google Patents
金属火災用消火剤および消火方法Info
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- JP2000271244A JP2000271244A JP11085033A JP8503399A JP2000271244A JP 2000271244 A JP2000271244 A JP 2000271244A JP 11085033 A JP11085033 A JP 11085033A JP 8503399 A JP8503399 A JP 8503399A JP 2000271244 A JP2000271244 A JP 2000271244A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 放射後の「機械が錆びる」，「粒子が機械の
駆動部等にかみ込む」等の二次災害を起こすことなく、
効果的に消火できる金属火災用消火方法を得る。 【解決手段】 アルゴン等のＯ族の不活性ガスまたは該
ガスに窒素等を混合したガスからなる消火剤を用いて、
マシニングセンター内における金属の火災を消火する。
駆動部等にかみ込む」等の二次災害を起こすことなく、
効果的に消火できる金属火災用消火方法を得る。 【解決手段】 アルゴン等のＯ族の不活性ガスまたは該
ガスに窒素等を混合したガスからなる消火剤を用いて、
マシニングセンター内における金属の火災を消火する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、マグネシウム，
リチウム等の金属火災を消火する金属火災用消火剤およ
び消火方法に関するものである。
リチウム等の金属火災を消火する金属火災用消火剤およ
び消火方法に関するものである。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】最近、マシニングセン
ター等の工作機械でマグネシウム加工をすることが急増
している。これに伴いマグネシウム金属火災が発生して
いる。従来、金属火災に対しては、乾燥砂やＧ−１パウ
ダー（黒鉛の粉），塩化物主体の粉（フラックス等）等
の金属火災用粉末が使用されているが、これらは放射す
ると、「機械が錆びる」，「粒子が機械の駆動部等にか
み込む」等の二次災害が起こり、事後処理が大変である
という問題点がある。
ター等の工作機械でマグネシウム加工をすることが急増
している。これに伴いマグネシウム金属火災が発生して
いる。従来、金属火災に対しては、乾燥砂やＧ−１パウ
ダー（黒鉛の粉），塩化物主体の粉（フラックス等）等
の金属火災用粉末が使用されているが、これらは放射す
ると、「機械が錆びる」，「粒子が機械の駆動部等にか
み込む」等の二次災害が起こり、事後処理が大変である
という問題点がある。
【０００３】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明に係る金
属火災用消火剤は、アルゴン等のＯ族の不活性ガスまた
は該ガスに窒素等を混合したガスからなるので、マグネ
シウム，アルミニウム，リチウム，チタン等の金属（こ
れらの合金も含む）の火災を消火できて、化学的毒性が
なく，オゾン破壊係数と地球温暖化係数も０である。
属火災用消火剤は、アルゴン等のＯ族の不活性ガスまた
は該ガスに窒素等を混合したガスからなるので、マグネ
シウム，アルミニウム，リチウム，チタン等の金属（こ
れらの合金も含む）の火災を消火できて、化学的毒性が
なく，オゾン破壊係数と地球温暖化係数も０である。
【０００４】請求項２の発明に係る金属火災用消火方法
は、請求項１の消火剤を用いて、工作機械（マシニング
センター等）または電池用エージング装置内における金
属の火災を消火するので、放射後の「機械が錆びる」，
「粒子が機械の駆動部等にかみ込む」等の二次災害を起
こすこともなく、効果的に消火できる。
は、請求項１の消火剤を用いて、工作機械（マシニング
センター等）または電池用エージング装置内における金
属の火災を消火するので、放射後の「機械が錆びる」，
「粒子が機械の駆動部等にかみ込む」等の二次災害を起
こすこともなく、効果的に消火できる。
【０００５】
【発明の実施の形態】実施の形態１．請求項１の発明の
金属火災用消火剤は、アルゴン等のＯ族の不活性ガスま
たは該ガスに窒素等を混合したガスにより構成すること
により、初期の目的であるマグネシウム，アルミニウ
ム，リチウム，チタン等の金属（これらの合金も含む）
の火災に対しての消火性能に優れ、化学的毒性がなく，
オゾン破壊係数と地球温暖化係数も０である。
金属火災用消火剤は、アルゴン等のＯ族の不活性ガスま
たは該ガスに窒素等を混合したガスにより構成すること
により、初期の目的であるマグネシウム，アルミニウ
ム，リチウム，チタン等の金属（これらの合金も含む）
の火災に対しての消火性能に優れ、化学的毒性がなく，
オゾン破壊係数と地球温暖化係数も０である。
【０００６】Ｏ族の不活性ガスとしては、アルゴン（Ａ
ｒ），ヘリウム（Ｈｅ），ネオン（Ｎｅ），クリプトン
（Ｋｒ），キセノン（Ｘｅ），ラドン（Ｒｎ）等があ
り、これらは単体で安定している，他の物質と反応しな
いことに特性がある。また、該ガスに窒素等を混合した
ガスとしては、ＩＧ−５５（Ａｒ５０％，Ｎ２ ５０
％）で呼ばれているガスがある。
ｒ），ヘリウム（Ｈｅ），ネオン（Ｎｅ），クリプトン
（Ｋｒ），キセノン（Ｘｅ），ラドン（Ｒｎ）等があ
り、これらは単体で安定している，他の物質と反応しな
いことに特性がある。また、該ガスに窒素等を混合した
ガスとしては、ＩＧ−５５（Ａｒ５０％，Ｎ２ ５０
％）で呼ばれているガスがある。
【０００７】この発明の金属火災用消火剤は、かかる不
活性ガスの特性を利用するもので、単体で安定して存在
するために、金属火災時における高温状態でも他の物質
と化学反応を起こさず、燃焼を促進させることがない。
活性ガスの特性を利用するもので、単体で安定して存在
するために、金属火災時における高温状態でも他の物質
と化学反応を起こさず、燃焼を促進させることがない。
【０００８】実施の形態２．請求項２の発明の金属火災
用消火方法を図１，図２を用いて説明する。図１はマグ
ネシウム加工用マシニングセンターにおける消火設備を
示す概略図、図２はリチウム電池エージング装置におけ
る消火設備を示す概略図であり、図中１は火災検知セン
サー、２は不活性ガスを充填した消火剤容器、３は消火
用ノズルである。
用消火方法を図１，図２を用いて説明する。図１はマグ
ネシウム加工用マシニングセンターにおける消火設備を
示す概略図、図２はリチウム電池エージング装置におけ
る消火設備を示す概略図であり、図中１は火災検知セン
サー、２は不活性ガスを充填した消火剤容器、３は消火
用ノズルである。
【０００９】今、図１のマシニングセンター内，あるい
は図２のエージング装置内において、火災が発生する
と、火災検知センサー１が反応し、消火剤容器２の弁開
放器を開にする。これにより消火剤容器２の不活性ガス
が消火用ノズル３から放出され、消火する。
は図２のエージング装置内において、火災が発生する
と、火災検知センサー１が反応し、消火剤容器２の弁開
放器を開にする。これにより消火剤容器２の不活性ガス
が消火用ノズル３から放出され、消火する。
【００１０】このように不活性ガスによりマシニングセ
ンター（図１），エージング装置（図２）の内部の火災
を消火すると、放射後の「機械が錆びる」，「粒子が機
械の駆動部等にかみ込む」等の二次災害を起こすことな
く、効果的に消火できる。
ンター（図１），エージング装置（図２）の内部の火災
を消火すると、放射後の「機械が錆びる」，「粒子が機
械の駆動部等にかみ込む」等の二次災害を起こすことな
く、効果的に消火できる。
【００１１】
【発明の効果】以上のように、請求項１の発明によれば
アルゴン等のＯ族の不活性ガスまたは該ガスに窒素等を
混合したガスからなるので、マグネシウム，アルミニウ
ム，リチウム，チタン等の金属（これらの合金も含む）
の火災を消火できて、化学的毒性がなく，オゾン破壊係
数と地球温暖化係数も０であるという効果が得られる。
アルゴン等のＯ族の不活性ガスまたは該ガスに窒素等を
混合したガスからなるので、マグネシウム，アルミニウ
ム，リチウム，チタン等の金属（これらの合金も含む）
の火災を消火できて、化学的毒性がなく，オゾン破壊係
数と地球温暖化係数も０であるという効果が得られる。
【００１２】また、請求項２の発明によれば請求項１の
消火剤を用いて、工作機械（マシニングセンター等）ま
たは電池用エージング装置内における金属の火災を消火
するので、放射後の「機械が錆びる」，「粒子が機械の
駆動部等にかみ込む」等の二次災害を起こすことなく、
効果的に消火できるという効果が得られる。
消火剤を用いて、工作機械（マシニングセンター等）ま
たは電池用エージング装置内における金属の火災を消火
するので、放射後の「機械が錆びる」，「粒子が機械の
駆動部等にかみ込む」等の二次災害を起こすことなく、
効果的に消火できるという効果が得られる。
【図１】この発明の実施の形態２を示すマシニングセン
ターにおける消火設備の概略図である。
ターにおける消火設備の概略図である。
【図２】この発明の実施の形態２を示すエージング装置
における消火設備の概略図である。
における消火設備の概略図である。
１ 火災検知センサー ２ 消火剤容器 ３ 消火用ノズル
Claims (2)
- 【請求項１】 マグネシウム，アルミニウム，リチウ
ム，チタン等の金属（これらの合金も含む）の火災に用
いる消火剤であって、アルゴン等のＯ族の不活性ガスま
たは該ガスに窒素等を混合したガスからなることを特徴
とする金属火災用消火剤。 - 【請求項２】 請求項１の消火剤を用いて、工作機械
（マシニングセンター等）または電池用エージング装置
内における金属の火災を消火することを特徴とする金属
火災用消火方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11085033A JP2000271244A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 金属火災用消火剤および消火方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11085033A JP2000271244A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 金属火災用消火剤および消火方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000271244A true JP2000271244A (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=13847401
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11085033A Pending JP2000271244A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 金属火災用消火剤および消火方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000271244A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002272871A (ja) * | 2001-03-15 | 2002-09-24 | Hatsuta Seisakusho Co Ltd | 消火方法 |
| JP2008531132A (ja) * | 2005-02-25 | 2008-08-14 | フェデックス コーポレイション | マルチクラス消化剤 |
| JP2011224137A (ja) * | 2010-04-20 | 2011-11-10 | Hatsuta Seisakusho Co Ltd | 蓄圧式消火器 |
| JP2011224139A (ja) * | 2010-04-20 | 2011-11-10 | Hatsuta Seisakusho Co Ltd | 消火剤貯蔵容器及び蓄圧式消火器 |
| JP2011224141A (ja) * | 2010-04-20 | 2011-11-10 | Hatsuta Seisakusho Co Ltd | 蓄圧式消火器の製造方法、並びにリーク測定システム及びリーク測定方法 |
| CN103316441A (zh) * | 2012-03-22 | 2013-09-25 | 沈阳铝镁设计研究院有限公司 | 一种海绵钛灭火器 |
| CN112496476A (zh) * | 2020-12-21 | 2021-03-16 | 陈登全 | 一种具有自灭火功能的电火花机床 |
-
1999
- 1999-03-29 JP JP11085033A patent/JP2000271244A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002272871A (ja) * | 2001-03-15 | 2002-09-24 | Hatsuta Seisakusho Co Ltd | 消火方法 |
| JP4658359B2 (ja) * | 2001-03-15 | 2011-03-23 | 株式会社初田製作所 | 消火方法及び消火装置 |
| JP2008531132A (ja) * | 2005-02-25 | 2008-08-14 | フェデックス コーポレイション | マルチクラス消化剤 |
| JP2011224137A (ja) * | 2010-04-20 | 2011-11-10 | Hatsuta Seisakusho Co Ltd | 蓄圧式消火器 |
| JP2011224139A (ja) * | 2010-04-20 | 2011-11-10 | Hatsuta Seisakusho Co Ltd | 消火剤貯蔵容器及び蓄圧式消火器 |
| JP2011224141A (ja) * | 2010-04-20 | 2011-11-10 | Hatsuta Seisakusho Co Ltd | 蓄圧式消火器の製造方法、並びにリーク測定システム及びリーク測定方法 |
| CN103316441A (zh) * | 2012-03-22 | 2013-09-25 | 沈阳铝镁设计研究院有限公司 | 一种海绵钛灭火器 |
| CN112496476A (zh) * | 2020-12-21 | 2021-03-16 | 陈登全 | 一种具有自灭火功能的电火花机床 |
| CN112496476B (zh) * | 2020-12-21 | 2022-02-11 | 深圳市京鼎工业技术股份有限公司 | 一种具有自灭火功能的电火花机床 |
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