JP2000270370A - 移動体通信システムおよび移動通信端末 - Google Patents

移動体通信システムおよび移動通信端末

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JP2000270370A JP2000001715A JP2000001715A JP2000270370A JP 2000270370 A JP2000270370 A JP 2000270370A JP 2000001715 A JP2000001715 A JP 2000001715A JP 2000001715 A JP2000001715 A JP 2000001715A JP 2000270370 A JP2000270370 A JP 2000270370A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】移動体通信システムの回線網におけるトラヒッ
クを大幅に低減する。 【解決手段】回線網28に複数の受信基地局26と、該
複数の受信基地局26が受け持つ範囲に送信電波が届く
ようにされた送信基地局32とを接続する。移動通信端
末30間同士で通信を行う際に、所定範囲A内の一方の
移動通信端末30からの上り方向は、最寄りの受信基地
局26を介して回線網28に情報を送信し、この回線網
28からの下り方向は、送信基地局32を介して所定範
囲C内の他方の移動通信端末30に情報が電波により送
信されるようにする。送信基地局32からの送信電波
が、受信基地局26が受け持つ全ての所定範囲A、B、
C、Dに届くようにされているので、各移動通信端末3
0は、自己の位置を知らせるための電波発信が不要であ
る。このため、この発信に対応する、上り方向のトラヒ
ックが不要となり、回線網28のトラヒックを大幅に低
減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、移動通信端末と
して携帯電話やPHS電話等を使用可能な移動体通信シ
ステムに適用して好適な移動体通信システムおよび移動
通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の移動体通信システムの例
として、携帯電話に係る移動体通信システム2の模式的
な基本構成を示している。
【0003】この携帯電話に係る移動体通信システム2
は、移動通信交換機4を有し、該移動通信交換機4に対
して専用の地上線で複数の基地局6が接続された構成と
されている。
【0004】移動通信交換機4は、図示していない他の
移動通信交換機あるいは電話網と接続され、地上回線網
8を構成する。
【0005】地上回線網8に接続される各基地局6は、
基本的には、所定範囲(所定ゾーン)A、B、C、D内
で、その所定範囲A、B、C、D内に位置する移動通信
端末10と送受信可能に構成されているが、実際上、隣
り合う所定範囲、例えば、所定範囲Aと所定範囲Bと
は、基地局6の受信範囲が重複するように構成されてい
る。移動通信端末10が、所定範囲Aから所定範囲Bに
移動するときに、通信状態が途切れないようにするため
である。
【0006】図6に示す移動体通信システム2におい
て、移動通信端末10同士で双方向の通信を行おうとす
る場合、例えば、図7の矢印付き点線15で示すルート
で、所定範囲A内の移動通信端末(一方の移動通信端
末)10から発信される情報を有する電波が、その所定
範囲A内の基地局6で受信され、地上回線網8を介し、
所定範囲Cの移動通信端末(他方の移動通信端末)10
に対して、該他方の移動通信端末10が存在する所定範
囲C内の基地局6から電波により送信される。
【0007】そして、他方の移動通信端末10が応答し
たときに、移動通信交換機4により回線が確立され、図
7の矢印付き点線15および矢印付き一点鎖線16で示
すルートで、移動通信端末10同士での双方向通信(例
えば、通話)が可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6に示し
たような従来技術に係る移動体通信システム2では、移
動通信交換機4による回線の確立を迅速に行うために
は、移動通信端末10が位置する所定範囲A、B、C、
Dがどの所定範囲であるかを移動通信交換機4が常時把
握している必要がある。
【0009】このため、上記従来の移動体通信システム
2を構成する移動通信交換機4には、位置登録用メモリ
であるロケーションレジスタ12が接続されている。そ
して、各移動通信端末10は、たとえ、実際の通信(通
話)を行っていない場合であっても、自己の位置を移動
通信交換機4に知らせるために電源を常にオン状態にし
て、自己の識別符号(いわゆるID)を有する送信電波
を継続的に発信する必要がある。この送信電波を捉えた
基地局6が設置されている所定範囲が、移動通信端末1
0が現在、位置する所定範囲としてロケーションレジス
タ12に登録される。
【0010】しかしながら、実際に通信を行っていない
場合であっても、継続的(一定時間毎)に基地局6に向
けて、自己の位置を知らせるための電波を発信する必要
があることから、移動通信端末10の契約者は、通信の
有無に拘わらずに一定の固定費(月額基本料等)を負担
しなければならず、上記従来の移動体通信システム2で
は、そのための維持コストがかかるという問題がある。
【0011】しかも、移動通信端末10から基地局6に
向けて一定時間間隔で電波を発信する必要があることか
ら、バッテリで動作する移動通信端末10の電力が自己
の位置を知らせるための電波発信に消費され、その分、
実際の通信に使用できる時間が短縮されてしまうという
問題がある。
【0012】このような移動通信端末10は、通常、携
帯されることを前提とするため、できるだけ小形かつ軽
量であって長時間使用できることが望ましい。したがっ
て、移動通信端末10における継続使用電力の低減は、
バッテリの軽量化や使用時間の長時間化のために常に追
求されている課題である。
【0013】さらにまた、従来技術に係る移動体通信シ
ステム2では、移動通信端末10の数量の増加により、
地上回線網8のトラヒックの増加が著しいが、電話のか
かり易さ等、円滑な通信のために、このトラヒックの増
加に対処しうる有効な技術が常に望まれている。
【0014】この発明はこのような種々の課題を考慮し
てなされたものであり、インフラストラクチャーとして
の既存の通信網や既存の移動通信端末を有効に活用する
ことを可能とする移動体通信システムを提供することを
目的とする。
【0015】また、この発明は、移動通信端末の現在位
置を知らせるための電波発信を不要とすることを可能と
する移動体通信システムを提供することを目的とする。
【0016】さらに、この発明は、従来の移動体通信シ
ステムには存在しない新たなサービスを可能とする移動
体通信システムおよび移動通信端末を提供することを目
的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明の移動体通信シ
ステムは、回線網に複数の受信基地局と少なくとも1つ
の送信基地局を接続する構成とし、移動通信端末間で通
信を行う際に、一方の移動通信端末からの上り方向は、
受信基地局を介して回線網に情報を送信し、この回線網
からの下り方向は、送信基地局を介して他方の移動通信
端末に情報が電波により送信されるようにしている(請
求項1記載の発明)。
【0018】この発明によれば、各移動通信端末が送信
基地局からの送信電波を受ける構成としているので、各
移動通信端末は、自己の位置を知らせるための電波発信
が不要である。
【0019】すなわち、前記一方の移動通信端末は、前
記他方の移動通信端末に前記情報を送信しようとすると
きにのみ電波を送信すればよい(請求項2記載の発
明)。
【0020】なお、送信基地局からの電波の到達範囲
は、最低限、前記受信基地局が前記移動通信端末からの
電波を受ける前記一定範囲を含む範囲とすればよい。
【0021】移動通信端末から自己の位置を知らせるた
めの発信が不要となることから、この発信に対応する、
上り方向の通信インフラストラクチャー(ここでは、受
信基地局と回線網)のトラヒックが不要となり、該上り
方向の通信インフラストラクチャーのトラヒックを大幅
に低減することができる。
【0022】この場合、各移動通信端末において、情報
送信用の無線送信部から放射される送信電波の届く範囲
を、情報受信用の無線受信部により受信電波を受けるこ
との可能な範囲に比較して狭い範囲とすることで、請求
項1記載の発明の通信インフラストラクチャーに合致し
た移動通信端末が得られる。
【0023】また、各移動通信端末を、それぞれ、固有
の識別符号の弁別機能を有するように構成することで、
送信基地局から移動通信端末に情報を送信する際に、こ
の情報に固有の識別符号を付けた識別符号付き情報を送
信し、これを受けた移動通信端末は、受信した識別符号
付き情報中の固有の識別符号を弁別したときにのみ、識
別符号以外の残りの情報も受信できるようにする(請求
項3記載の発明)。
【0024】このようにすれば、広い範囲での、いわゆ
るブロードキャストで送信される下り方向の情報を、固
有の識別符号の弁別機能により、該当する移動通信端末
のみが、選択的に取得することができる。
【0025】移動通信端末としては、携帯電話を兼ねる
ものまたはPHS端末を兼ねるものを用いることができ
る(請求項4記載の発明)。この場合、固有の識別符号
として電話番号を用いることができる(請求項5記載の
発明)。
【0026】さらに、この発明の移動通信端末は、情報
送信用の無線送信部から放射される送信電波の届く範囲
を、情報受信用の無線受信部により受信電波を受けるこ
との可能な範囲に比較して狭い範囲としている(請求項
6記載の発明)。
【0027】これにより、移動通信端末の設計指針が得
られる。また、このような移動通信端末を使用すること
で、効果的な双方向通信を行うことができる可能性が得
られる。
【0028】この場合、情報送信をナローキャストで行
い、情報受信をブロードキャストで行うようにすること
で、移動通信端末の構成が簡単になる(請求項7記載の
発明)。
【0029】また、各移動通信端末が、固有の識別符号
の弁別機能を有するようにされ、前記固有の識別符号の
弁別機能の状態がオン状態である場合、前記ブロードキ
ャストでの放送を受信中に、固有の識別符号のついた電
波を受信したとき、その放送に優先して、前記固有の識
別符号のついた電波を受信するようにする(請求項8記
載の発明)。このようにすれば、放送の受信中に自己宛
の情報を受信することができる。
【0030】この場合においても、移動通信端末が、携
帯電話を兼ねるものまたはPHS端末を兼ねるものであ
る場合、前記固有の識別符号を電話番号とすることがで
きる(請求項9記載の発明)。
【0031】さらにまた、この発明の移動体通信システ
ムは、移動通信端末が、それぞれ、固有の識別符号を有
するとともに、該固有の識別符号の弁別機能をオンオフ
する機能を有する構成とし、移動通信端末間で通信を行
う際に、一方の移動通信端末からの上り方向は、受信基
地局を介して回線網に情報を送信し、この回線網からの
下り方向は、送信基地局を介して他方の1または複数の
移動通信端末に対して情報が送信される。この場合にお
いて、送信基地局から固有の識別符号を付けて情報を送
信したときには、該固有の識別符号を有する移動通信端
末が、該固有の識別符号の弁別機能をオン状態としてい
るときにのみ前記固有の識別符号以外の残りの情報も受
信可能とされ、送信基地局から固有の識別符号を付けな
いで情報を送信した場合には、前記固有の識別符号の弁
別機能をオン状態および(または)オフ状態にしている
全ての移動通信端末において情報が受信可能となるよう
にしている(請求項10記載の発明)。
【0032】このような構成とすることで、移動通信端
末から受信基地局に対しての発信は一律的だが、受信
は、いわゆるブロードキャスト的な受信形態にも、ある
いは従来の携帯電話等のように個別的な受信形態(ブロ
ードキャストに対して、ナローキャストと考えることが
できる。)にも必要に応じて変えることができる。な
お、固有の識別符号の弁別機能をオン状態および(また
は)オフ状態にしていても移動通信端末において受信可
能であるということは、オン状態であっても、あるいは
オフ状態であっても、さらには、オンオフ状態に拘わら
ず、送信基地局からの送信電波を受信可能であることを
意味する。
【0033】この発明の移動体通信システムは、回線網
に複数の受信基地局と少なくとも1つの送信基地局を接
続する構成とし、移動通信端末からの上り方向は、前記
受信基地局を介して前記回線網に情報が送信され、前記
移動通信端末に対する下り方向は、前記送信基地局を介
して情報が電波で送信されるようにしている(請求項1
1記載の発明)。
【0034】この発明によれば、各移動通信端末が送信
基地局からの送信電波を受ける構成としているので、各
移動通信端末は、自己の位置を知らせるための電波発信
が不要である。
【0035】移動通信端末から自己の位置を知らせるた
めの発信が不要となることから、この発信に対応する、
上り方向の通信インフラストラクチャー(ここでは、受
信基地局と回線網)のトラヒックが不要となり、該上り
方向の通信インフラストラクチャーのトラヒックを大幅
に低減することができる。
【0036】この場合、回線網あるいは送信基地局にコ
ンテンツ提供者の端末を接続しておき、移動通信端末か
らの上り方向は、コンテンツを要求する(指定する)情
報をナローキャストで送信し、移動通信端末に対する下
り方向は、送信基地局からコンテンツ付き情報を電波で
ブロードキャストで送信する(請求項12記載の発
明)。データ量の多いコンテンツをブロードキャストで
送信するようにすることで、その分、回線網等の中での
トラヒックを低減することができる。
【0037】また、各移動通信端末を、それぞれ、固有
の識別符号の弁別機能を有するように構成することで、
送信基地局から移動通信端末に情報を送信する際に、こ
の情報に固有の識別符号を付けた識別符号付き情報を送
信し、これを受けた移動通信端末は、受信した識別符号
付き情報中の固有の識別符号を弁別したときにのみ、識
別符号以外の残りの情報も受信できるようにする(請求
項13記載の発明)。
【0038】このようにすれば、広い範囲での、いわゆ
るブロードキャストで送信される下り方向の情報を、固
有の識別符号の弁別機能により、該当する移動通信端末
のみが、選択的に取得することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0040】図1は、この発明の一実施の形態が適用さ
れた携帯電話に係る移動体通信システム22の模式的な
基本構成例を示している。この移動体通信システム22
は、図6に示した既存の携帯電話に係る移動体通信シス
テム2のインフラストラクチャーを利用して構成してい
るが、新たに構築してもよいことはもちろんである。図
1に示す携帯電話に係る移動体通信システム22は、移
動通信交換機24を有し、該移動通信交換機24に対し
て複数の基地局26が専用の地上線で接続された構成と
されている。
【0041】移動通信交換機24は、図示していない他
の移動通信交換機あるいは電話網と接続され、該移動通
信交換機24を中心として地上回線網28を構成する。
【0042】地上回線網28に接続される各基地局26
は、ゾーンと称される所定範囲(一定範囲あるいは所定
エリアともいう。)A、B、C、D(もちろん4つには
限らない。)内で移動通信端末30の送信電波を受信可
能なように構成されている。この場合、実際上、隣り合
う所定範囲間では、例えば、所定範囲Aと所定範囲Bと
の間では、基地局26の受信範囲が重複するように構成
されている。移動通信端末30が、所定範囲Aから所定
範囲Bに移動するときに、通信状態が途切れないように
するためである。
【0043】基地局26は、受信専用の基地局としても
よいが、後述するように、既存のインフラストラクチャ
ーを利用する場合には、既存の送受信可能な基地局6
(図61参照)をそのまま利用することができる。この
場合、少なくとも受信機能を有する基地局26とする必
要がある。
【0044】さらに、地上回線網28を構成する移動通
信交換機24には、前記複数の基地局26が受け持つ
(カバーする)所定範囲A、B、C、Dの全てに送信電
波が届くようにされた少なくとも1つの送信基地局32
が接続されている。送信基地局32は、既存の放送局の
ように、いわゆるブロードキャストが可能である。
【0045】これに対して、移動通信端末30と基地局
26との間は、この実施の形態では、いわゆるナローキ
ャストでの一方向の通信が行われる。
【0046】なお、実際上、送信基地局32から放射さ
れる送信電波を届かせる範囲は、移動通信端末30の受
信性能と送信性能、および受信基地局26の受信性能に
も依存するが、これらを考慮し、例えば、受信基地局2
6が移動通信端末30からの電波を受信できる範囲を最
低限の範囲となるように送信電波の強度等を決定すれば
よい。もちろん、送信基地局32からの電波が届く範囲
をさらに広い範囲に広げてもよく、その場合には、移動
通信端末30は、その電波の届く範囲で、ラジオやペー
ジャ(ポケットベル)と同様な受信端末として動作させ
ることが可能である。
【0047】図2は、移動通信端末30の基本的な構成
を示している。この移動通信端末30は、主に、ベース
バンド信号処理機能、識別符号弁別機能等を有するマイ
クロコンピュータを有する制御部40を備えている。マ
イクロコンピュータは、周知のように、中央処理装置
(CPU)に対応するマイクロプロセッサ(MPU)
と、このマイクロプロセッサに接続される入出力装置と
してのAD変換回路やDA変換回路、I/Oポート、制
御プログラム・システムプログラム・ルックアップテー
ブル等が予め書き込まれる読み出し専用メモリ(RO
M)、処理データを一時的に保存等するランダムアクセ
スメモリ(RAMであり、書き込み・読み出しメモ
リ)、タイマ回路および割り込み処理回路等を1チップ
に集積したLSIデバイスとして提供される。
【0048】制御部40には、いわゆるヒューマンイン
タフェースとして、受話器42、送話器44、音声発生
手段としてのスピーカ46、表示手段としてのLCD
(液晶表示装置)48、およびテンキー、#キー、*キ
ー、オンフックキー、オフフックキー、電源キー等の各
種キースイッチが配置されるキースイッチ部(機能選択
手段)50が接続されている。
【0049】また、制御部40には、ブロードキャスト
受信用の受信アンテナ52で受信した受信電波を復調す
る受信部(情報受信用の無線受信部)54が接続される
とともに、ナローキャスト送信用のアンテナ64から送
信される送信電波を発生する送信部(情報送信用の無線
送信部)56が接続されている。また、既存の携帯電話
のようにアンテナ共用器66をアンテナ64と受信部5
4および送信部56との間に配しているので、キースイ
ッチ部50を利用した使用モードの切換によりアンテナ
64を受信アンテナとしても使用することができる。す
なわち、移動通信端末30を従来の携帯電話用として使
用することができる。さらに、この移動通信端末30で
は、送信部56によりアンテナ64から放射される送信
電波の届く範囲が、受信アンテナ52を通じて受信部5
4により受信電波を受けることの可能な範囲に比較して
狭い範囲となっている。
【0050】移動通信端末30において、受信をブロー
ドキャストで行っている場合には、移動通信端末30の
存在する所定範囲を特定する必要がなく、そのため、図
6を参照して説明した位置登録用メモリであるロケーシ
ョンレジスタ12が不要である。すなわち、自己の位置
を移動通信交換機24に知らせるために、自己の識別符
号を有する送信電波を継続的に発信する必要がない。
【0051】さらに、制御部40には、受信部54のミ
キサ用および送信部56のミキサ用の局部発信周波数を
出力する周波数シンセサイザ58が接続されている。ま
た、移動通信端末30には、該移動通信端末30を構成
する各部に電源を供給するための電源部60が設けら
れ、該電源部60の電源として交換可能なバッテリ62
が内蔵されている。
【0052】この実施の形態に係る移動体通信システム
22は、基本的には、以上のように構成されるものであ
り、次に、その動作について説明する。
【0053】ある移動通信端末30(例えば、図1中、
所定範囲A内に位置する移動通信端末30とする。)を
保持するユーザが、他の特定の移動通信端末30(ここ
では、所定範囲C内に位置する移動通信端末30)を保
持するユーザに発信を行いたい場合、従来通り、基地局
26に向けて情報を有する信号を送信する。すなわち、
例えば、移動通信端末30のキースイッチ部50により
オフフックしてダイアルする。このダイアル情報(電話
番号情報)を有する信号は、該移動通信端末30を構成
する制御部40、送信部56および送信アンテナ64を
介して、いわゆるナローキャストで最寄りの基地局26
(この場合、所定範囲A内に位置する基地局26)に送
信され、この基地局26から有線で移動通信交換機24
に送られる。
【0054】このとき、移動通信交換機24は、他の特
定の移動通信端末30がどの基地局26の範囲に位置し
ているのかは分からないが、所定範囲A内の基地局26
から受け取った情報を一律的に送信基地局32に送る。
【0055】送信基地局32では、送られてきた情報
に、前記他の特定の移動通信端末30に固有の識別符
号、いわゆるIDを付けてブロードキャストする。言い
換えれば、固有の識別符号の付いた識別符号付き情報を
有する信号を広範囲に電波により放送する。この場合、
IDとしては、前記ダイアル番号、いわゆる受信端末で
ある前記所定範囲Cに位置する移動通信端末30の電話
番号を用いることができる。
【0056】この送信基地局32から送信される電波
は、全ての移動通信端末30により受信可能であるが、
移動通信端末30の中、前記固有の識別符号を弁別でき
る移動通信端末30のみ、言い換えれば、上記他の特定
の移動通信端末30のみが、識別符号以外の残りの情報
をも受信して視聴することができる。
【0057】すなわち、所定範囲Cに位置する上記他の
特定の移動通信端末30が、その制御部40において、
固有の識別符号を弁別したときに、この他の特定の移動
通信端末30のスピーカ46から呼出音が鳴り、ユーザ
がこの呼出音に応えてこの移動通信端末30をオフフッ
ク操作したとき、このオフフック信号に係る電波が、送
信アンテナ64を通じて最寄りの基地局26(ここで
は、所定範囲C内の基地局26)により受信され、オフ
フック信号に係る信号が移動通信交換機24に送られる
ことで回線が接続される。
【0058】これ以降、どちらかの移動通信端末30が
オンフックされるまで、言い換えれば、回線が切断され
るまで、図3の矢印付き点線90および矢印付き一点鎖
線92に示すようなルートでの双方向の通信が行われ
る。
【0059】すなわち、所定範囲Aに位置する一方の移
動通信端末30から、所定範囲Cに位置する他方の移動
通信端末30への通信は、矢印付き点線90のルートで
示すように、所定範囲Aに位置する移動通信端末30か
らの上り方向が、その送信アンテナ64から無線により
基地局26を介して回線網28を構成する移動通信交換
機24に情報が送信される。そして、この回線網28を
構成する移動通信交換機24からの下り方向は、送信基
地局32から固有の識別符号付き情報(例えば、所定範
囲Cに位置する移動通信端末30の電話番号)を有する
信号電波がブロードキャストにより送信され、その固有
の識別符号を弁別して情報を受信可能な所定範囲Cに位
置する移動通信端末30によりブロードキャスト用の受
信アンテナ52を介して情報が受信される。
【0060】また、所定範囲Cに位置する他方の移動通
信端末30から、発信元である所定範囲Aに位置する一
方の移動通信端末30への通信は、矢印付き一点鎖線9
2のルートで示すように、所定範囲Cに位置する移動通
信端末30からの上り方向が、送信アンテナ64から無
線により基地局26を介して回線網28を構成する移動
通信交換機24に情報が送信される。この回線網28を
構成する移動通信交換機24からの下り方向は、送信基
地局32から固有の識別符号付き情報(例えば、所定範
囲Aに位置する移動通信端末30の電話番号)を有する
送信電波がブロードキャストにより送信され、その固有
の識別符号を弁別して情報を受信可能な所定範囲Aに位
置する移動通信端末30により受信アンテナ52を介し
て情報が受信される。
【0061】上述した実施の形態によれば、情報を有す
る信号の上り方向は、相手方に情報を発信したいときに
のみ電波を発信すればよく、また、下り方向は、従来の
テレビジョン放送やラジオ放送と同様に、ブロードキャ
ストにより情報を有する信号を受信するように構成して
いる。従来のブロードキャストとの違いは、情報を有す
る信号に付加された識別符号が、自己の移動通信端末3
0に対応する符号であるかどうかを制御部40により判
別して情報を取り込むようにする点にある。
【0062】この場合、移動通信端末30は、従来の携
帯電話やPHS電話機などの移動通信端末に比較して、
ラジオやページャ(ポケットベル)等のブロードキャス
ト受信用の機能(RF系の受信デバイスや受信アンテナ
52)が必要とされるが、LCD48、制御部40、バ
ッテリ62等の高コストのデバイスは、従来の移動通信
端末10のものを流用することができるので、従来の移
動通信端末10の機能を併せ持っていても、コストの増
加を最小限に抑えることができる。
【0063】なお、上述した実施の形態に限らず、例え
ば、移動通信端末30がブロードキャストにより電波を
受信した場合、固有の識別符号がないときにおいても、
受信可能なように、制御部40内のソフトウエアをキー
スイッチ部(機能選択手段)50を利用して切り換える
ことにより、従来の移動体通信システム2には存在しな
い新たなサービスの可能性が得られる。すなわち、ユー
ザは、自己の移動通信端末30から受信基地局26に対
しての発信は送信アンテナ64を通じて一律的だが、受
信は、受信アンテナ52を通じてのいわゆるブロードキ
ャスト的な受信形態にも、あるいは従来の電話のように
受信アンテナ64を通じての個別的な受信形態にも必要
に応じて自己の移動通信端末30をソフトウエアの切換
で変更することができる。
【0064】なお、固有の識別符号の弁別機能のオン状
態あるいはオフ状態は、キースイッチ部50を利用して
切り換えることが可能であるが、この弁別機能のオンオ
フ状態に拘わらず、ブロードキャストでの受信を可能と
することができる。
【0065】この場合、制御部40は、たとえば、固有
の識別符号の弁別機能の状態がオン状態である場合、ブ
ロードキャストでの放送を受信アンテナ52を通じて受
信中に、固有の識別符号のついた電波を受信アンテナ5
2または受信アンテナ64を通じて受信したとき、その
ブロードキャストでの放送の受信に優先して、前記固有
の識別符号のついた電波を受信して双方向の通信等を行
うことができる。
【0066】このように、上述した実施の形態によれ
ば、既存の通信インフラストラクチャー、例えば、移動
体通信網、公衆回線網、衛星通信網、さらには、携帯電
話、PHS、ラジオ、ページャをそのまま共存して使用
することができるため、通信インフラストラクチャーに
対する大幅な投資が不要であり、きわめて投資効率の良
好な移動体通信システム22を構築することができる可
能性が得られる。
【0067】具体的には、例えば、図4に示すように、
図6に示した従来技術に係る移動体通信システム2と図
1に示したこの発明に係る移動体通信システム22と公
衆電話網80とを結合した通信網では、例えば、公衆電
話網80の電話機82と、移動体通信システム2の移動
通信端末10と、移動体通信システム22の移動通信端
末30との間の任意の2者間での通信を行うことができ
る。
【0068】この場合、たとえば、移動体通信システム
22の所定範囲A内の移動通信端末30と移動体通信シ
ステム2の所定範囲A内の移動通信端末10(ここで、
この移動通信端末10は、移動通信端末30と同等のブ
ロードキャスト受信機能を有しているものとする。)と
の間で通信を行うことについて説明する。この場合、移
動体通信システム22の所定範囲A内の移動通信端末3
0からの情報が受信基地局26を介してナローキャスト
で回線網28内の移動通信交換機24を経由して送信基
地局32まで送信され、この送信基地局32からブロー
ドキャストで(無線で)移動体通信システム2の所定範
囲A内の移動通信端末10に情報が送信され該移動通信
端末10で情報が受信される。一方、この移動体通信シ
ステム2の所定範囲A内の移動通信端末10からナロー
キャストで送信された情報が、受信基地局6および回線
網8内の移動通信交換機4を経由し、さらに、有線で移
動体通信システム22の回線網28および移動通信交換
機24を通じ、さらに、その移動通信交換機24から送
信基地局32を介して所定範囲A内の移動通信端末30
で受信される。
【0069】図5は、さらに他の実施の形態の構成を示
している。
【0070】この図5例では、図4に示したシステムに
おいて、公衆電話網80、移動通信交換機24、移動通
信交換機4のうちのいずれか1つ、あるいはいずれか2
つ、あるいは全部に、いわゆるサーバーとしてのコンテ
ンツ提供者の端末102、104、106が接続されて
いる(図5例では、全部に接続されている。)。ここ
で、コンテンツ提供者端末104、106は、それぞ
れ、移動体通信システム22と移動体通信システム2の
所定範囲Eの基地局26、6によってカバーされている
ものとする。
【0071】また、コンテンツ提供者端末102、10
4、106は、それぞれ、図2に示したブロードキャス
ト受信用の受信アンテナ52、受信部54、ナローキャ
スト送信用のアンテナ64、アンテナ共用器66、送信
部56、周波数シンセサイザ58、制御部40、受話器
42、送話器44、スピーカ46に対応するもの、およ
びディスプレイ、キーボード、マウス、コンピュータ本
体等を備えるコンピュータ端末として構成される。
【0072】さらに、このコンテンツ提供者端末10
2、104、106には、それぞれコンテンツを記憶す
る図示していないデータベースが接続されているものと
する。
【0073】ここで、コンテンツとは、映像、画像(動
画と静止画を含む。)、音声、文字、数値などの様々な
情報であって、テレビジョン受像機やラジオ受信機で再
生される番組やCM、および雑誌や新聞の紙面の内容を
も含むものとする。
【0074】そこで、たとえば、移動体通信システム2
2を構成する所定範囲A内のクライアントとしての移動
通信端末30において、コンテンツ提供者端末104か
ら所望のコンテンツを受信したい場合、移動通信端末3
0からの上り方向は、情報(コンテンツ提供者端末10
4に対する所望のコンテンツの送信要求のための情報)
が、受信基地局26、回線網28、および移動通信交換
機24を介して送信基地局32に送信される。そして、
この送信要求のための情報が、送信基地局32から下り
方向でコンテンツ提供者端末104に電波で送信され
る。
【0075】コンテンツ提供者端末104では、電波で
受信したコンテンツ送信要求のための情報に対応するコ
ンテンツを前記データベースから検索して、検索したコ
ンテンツ情報に固有の識別符号(この場合、所定範囲A
内の移動通信端末30の電話番号等の識別符号)を付け
た情報を送信し、上り方向は、受信基地局26、回線網
28内の移動通信交換機24を介して送信基地局32に
送信する。そして、この固有の識別符号付きコンテンツ
情報が、下り方向は送信基地局32から電波でブロード
キャストされる。
【0076】この場合において、コンテンツの送信要求
情報を送信した所定範囲A内の移動通信端末30は、受
信した識別符号付きコンテンツ情報中の固有の識別符号
を弁別したとき、所望のコンテンツ情報を得ることがで
きる。
【0077】なお、図示していないデータベースに接続
されるコンテンツ提供者の端末は、図5に示すように、
送信基地局32内に設置しておくことも可能である。こ
のような構成とすることで、たとえば、移動通信端末3
0からのコンテンツ要求情報が、ナローキャスト(受信
基地局26、回線網28内の移動通信交換機24から送
信基地局32までの経路)で送信基地局32内のコンテ
ンツ提供者端末108に送信され、このコンテンツ要求
情報に対応するコンテンツ提供者端末108からの識別
符号付きコンテンツ情報が、該コンテンツ提供者端末1
08から送信基地局32を介してブロードキャストで移
動通信端末30に送信される。
【0078】上述した実施の形態の主な効果を、副次的
な効果を含めて以下にまとめて説明する。
【0079】(1) 図1例に示した移動体通信システ
ム22を構成する移動通信端末30は、自己が他の移動
通信端末30等に情報を発信(送信)するとき以外には
電波を送信しないので、全ての移動通信端末30を考え
た場合、自己の位置を知らせるために必要な電波の発信
による通信トラヒックを大幅に低減することが可能とな
り、これにより、ユーザに対する固定費(月額使用料
等)の負担を軽減することができる。
【0080】(2) したがって、移動体通信システム
22内では、例えば、回線網28のユーザが、実際に通
信のために使用した分だけの通信料を支払い、回線網2
8を通信のために使用しなかったユーザは、通信料を全
く支払わないという、固定費無料の、いわゆる完全発信
者課金体系を構築する可能性が得られ、移動体通信シス
テムの推進、発展に多大に貢献し得る。
【0081】(3) 移動通信端末30を含む通信イン
フラストラクチャーの大半を既存の移動体通信システム
2のものを使用することができるので、送信基地局32
を利用するこの実施の形態の通信インフラストラクチャ
ーと既存の通信インフラストラクチャー間の、いわゆる
オーバーヘッドがきわめて少ないという利点が得られ
る。
【0082】(4) 移動通信端末30は、自己の位置
を回線網28を構成する移動通信交換機24に知らせる
ための継続的な電波の発信が不要となるので、移動通信
端末30の平均的な使用消費電力を低減することができ
る。換言すれば、バッテリ62により動作する移動通信
端末30の使用可能時間を延ばすことができる。使用可
能時間を同一の時間で考えれば、バッテリ62の容量を
小さいものに代えることが可能となり、移動通信端末3
0のコスト低減および軽量化に寄与する。
【0083】(5) 移動通信端末30からの上り方向
は、コンテンツを要求する(指定する)情報が受信基地
局26を介して回線網28にナローキャストで送信さ
れ、移動通信端末30に対する下り方向は、送信基地局
32を介してコンテンツ付き情報が電波でブロードキャ
ストで送信されるようにしている。データ量の多いコン
テンツをブロードキャストで送信するようにしたため、
その分、回線網28等の中でのトラヒックを低減するこ
とができる。
【0084】なお、この発明は、上述の実施の形態に限
らず、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成
を採り得ることはもちろんである。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、インフラストラクチャーとしての既存の通信網、既
存のデバイスを有効に活用することができる。
【0086】また、この発明によれば、移動通信端末の
現在位置を知らせるための電波発信が不要であり、その
分のトラヒックを低減することができる。
【0087】さらに、この発明によれば、従来の移動体
通信システムには存在しない新たなサービスを提供する
可能性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態が適用された移動体通
信システムの全体構成の例を示す模式図である。
【図2】この発明の一実施の形態が適用された移動通信
端末の電気回路ブロック図である。
【図3】この発明に係る移動体通信システムにおける双
方向通信の動作説明に供される模式的説明図である。
【図4】既存のインフラストラクチャーと融合した状態
を示す模式的説明図である。
【図5】この発明の他の実施の形態が適用されたシステ
ムの構成を示す模式的説明図である。
【図6】従来の技術に係る移動体通信システムの構成例
を示す模式図である。
【図7】従来の技術に係る移動体通信システムにおける
双方向通信の動作説明に供される模式的説明図である。
【符号の説明】
2、22…移動体通信システム 4、24…移動通
信交換機 6、26…基地局 8、28…回線網 10、30…移動通信端末 12…ロケーショ
ンレジスタ 32…送信基地局 40…制御部 42…受話器 44…送話器 46…スピーカ 48…LCD 50…キースイッチ部 52…受信アンテ
ナ 54…受信部 58…周波数シン
セサイザ 60…電源部 62…バッテリ 64…アンテナ(送信用あるいは受信用として使用され
る。) 66…アンテナ共用器 102、104、106、108…コンテンツ提供者端
末 A、B、C、D、E…所定範囲(所定ゾーン)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回線網と、 該回線網を利用して通信を行う、複数の移動可能な移動
    通信端末と、 前記回線網に接続され、前記移動通信端末からの電波を
    それぞれ一定範囲内で受信する複数の受信基地局と、 前記回線網に接続され、少なくとも前記複数の受信基地
    局が電波を受信することの可能な前記移動通信端末に対
    して、電波を送信することが可能とされた少なくとも1
    つの送信基地局とを備え、 前記移動通信端末間で通信を行う際、一方の移動通信端
    末からの上り方向は、前記受信基地局を介して前記回線
    網に情報を送信し、この回線網からの下り方向は、前記
    送信基地局を介して他方の移動通信端末に情報が電波で
    送信されるように構成することを特徴とする移動体通信
    システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の移動体通信システムにおい
    て、 前記一方の移動通信端末は、前記他方の移動通信端末に
    前記情報を送信しようとするときにのみ、電波を送信す
    ることを特徴とする移動体通信システム。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の移動体通信システ
    ムにおいて、 前記移動通信端末は、それぞれ、固有の識別符号の弁別
    機能を有し、 前記送信基地局から前記移動通信端末に情報を送信する
    際に、この情報に前記固有の識別符号を付けた識別符号
    付き情報を送信し、 前記移動通信端末は、受信した識別符号付き情報中の前
    記固有の識別符号を弁別したときにのみ、識別符号以外
    の残りの情報を受信することが可能とされていることを
    特徴とする移動体通信システム。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載の移動
    体通信システムにおいて、 前記移動通信端末が、携帯電話を兼ねるものまたはPH
    S端末を兼ねるものであることを特徴とする移動体通信
    システム。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項に記載の移動
    体通信システムにおいて、 前記移動通信端末が、携帯電話を兼ねるものまたはPH
    S端末を兼ねるものである場合、前記固有の識別符号が
    電話番号であることを特徴とする移動体通信システム。
  6. 【請求項6】情報送信用の無線送信部と、 情報受信用の無線受信部とを備え、 前記無線送信部から放射される送信電波の届く範囲が、
    前記無線受信部により受信電波を受けることの可能な範
    囲に比較して狭い範囲とされることを特徴とする移動通
    信端末。
  7. 【請求項7】請求項6記載の移動通信端末において、 前記情報送信がナローキャストで行われ、前記情報受信
    がブロードキャストで行われることを特徴とする移動通
    信端末。
  8. 【請求項8】請求項7記載の移動通信端末において、 さらに、固有の識別符号の弁別機能を有し、 該固有の識別符号の弁別機能の状態がオン状態である場
    合、前記ブロードキャストでの放送を受信中に、固有の
    識別符号のついた電波を受信したとき、その放送に優先
    して、前記固有の識別符号のついた電波を受信すること
    を特徴とする移動通信端末。
  9. 【請求項9】請求項6〜8のいずれか1項に記載の移動
    通信端末において、 前記移動通信端末が、携帯電話を兼ねるものまたはPH
    S端末を兼ねるものである場合、前記固有の識別符号が
    電話番号であることを特徴とする移動通信端末。
  10. 【請求項10】回線網と、 該回線網に接続され、一定範囲で無線受信可能な複数の
    受信基地局と、 前記回線網に接続される少なくとも1つの送信基地局
    と、 複数の移動可能な移動通信端末とを備え、 前記移動通信端末は、それぞれ、固有の識別符号を有す
    るとともに、該固有の識別符号の弁別機能をオンオフす
    る機能を有し、 前記移動通信端末間で通信を行う際に、一方の移動通信
    端末からの上り方向は、前記受信基地局を介して前記回
    線網に情報を送信し、この回線網からの下り方向は、前
    記送信基地局を介して他方の1または複数の移動通信端
    末に対して情報が送信されるが、 前記送信基地局から固有の識別符号を付けて情報を送信
    した場合には、該固有の識別符号を有する移動通信端末
    が、該固有の識別符号の弁別機能をオン状態としている
    ときにのみ前記固有の識別符号以外の残りの情報も受信
    可能とされ、 前記送信基地局から固有の識別符号を付けないで情報を
    送信した場合には、前記固有の識別符号の弁別機能をオ
    ン状態および(または)オフ状態にしている全ての移動
    通信端末において情報が受信可能とされることを特徴と
    する移動体通信システム。
  11. 【請求項11】回線網と、 該回線網を利用して通信を行う、複数の移動可能な移動
    通信端末と、 前記回線網に接続され、前記移動通信端末からの電波を
    それぞれ一定範囲内で受信する複数の受信基地局と、 前記回線網に接続され、少なくとも前記複数の受信基地
    局が電波を受信することの可能な前記移動通信端末に対
    して、電波を送信することが可能とされた少なくとも1
    つの送信基地局とを備え、 前記移動通信端末からの上り方向は、前記受信基地局を
    介して前記回線網に情報が送信され、前記移動通信端末
    に対する下り方向は、前記送信基地局を介して情報が電
    波で送信されるように構成することを特徴とする移動体
    通信システム。
  12. 【請求項12】請求項11記載の移動体通信システムに
    おいて、 前記回線網あるいは前記送信基地局にコンテンツ提供者
    の端末が接続され、 前記移動通信端末からの上り方向の情報送信は、前記コ
    ンテンツ提供者の端末に対する所望のコンテンツの送信
    要求のための情報の送信であり、前記移動通信端末に対
    する下り方向の情報送信は、前記コンテンツの提供者の
    端末から前記送信基地局を介しての前記所望のコンテン
    ツの情報の送信であることを特徴とする移動体通信シス
    テム。
  13. 【請求項13】請求項11または12記載の移動体通信
    システムにおいて、 前記移動通信端末は、それぞれ、固有の識別符号の弁別
    機能を有し、 前記送信基地局から前記移動通信端末に情報を送信する
    際に、この情報に前記固有の識別符号を付けた識別符号
    付き情報を送信し、 前記移動通信端末は、受信した識別符号付き情報中の前
    記固有の識別符号を弁別したときにのみ、識別符号以外
    の残りの情報を受信することが可能とされていることを
    特徴とする移動体通信システム。
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