JPH11308674A - 無線伝送システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の無線伝送システムでは、受信者は自分
のいるエリアを認識し、かつ、そのエリアで行われてい
るサービス放送のチャネルを予め知っていなければなら
ず、不便である。 【解決手段】 移動端末５１ａ〜５１ｃ、５２ａ〜５２
ｄ、５３ａ〜５３ｅは、それぞれサービス放送受信モー
ドを備えたＰＨＳ端末であり、このサービス放送受信モ
ードを受信者がオンにすると、通常の通話のように一回
線を使用するのではなく、基地局３１〜３３から送信さ
れる制御チャネル内のサービス放送チャネル情報を探
し、あればそれを受信して通信エリア４１〜４３で行わ
れているサービス放送のメニューを移動端末に備わって
いる表示装置に表示するか、音声で受信者に伝える。受
信者はこのメニューの中から受信したいサービス放送を
選び、そのチャネル番号を押すことによりサービス放送
の受信を開始できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は無線伝送システムに
係り、特に複数の移動端末に情報信号を無線伝送する移
動通信における無線伝送システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、情報送信における電話番号は基
本的に１つの番号を１人の加入者に割り当てており、こ
れにより、その加入者を特定し送信することができる。
しかし、情報受信する加入者毎に電話番号を付与する
と、移動通信において一度に多数の情報受信者に対して
情報信号を送信する場合には、受信者数だけの回線を用
意しなければならない。

【０００３】そこで、従来この問題を解決するため、電
話番号を情報受信者個別に割り当てるのではなく、適当
な広さの送信エリア毎に割り当てることにより、情報送
信者はエリアを特定し、そこの多数の情報受信者に一度
に情報信号を伝送するようにした無線伝送システムが知
られている（特開平８−３１６９０６号公報：発明の名
称「情報信号無線伝送方法」）。

【０００４】すなわち、この従来の無線伝送システムで
は、他のサービスと区別するためのサービス識別番号
と、情報信号を伝送するための無線伝送路を提供する無
線伝送路提供者を指定する提供者指定番号と、情報送信
が可能なエリアの中から実際に情報送信を行う通信エリ
アを指定するエリア指定番号と、情報信号を送信するチ
ャネルを指定するチャネル指定番号を含む電話番号を、
情報送信者が情報送信手段を用いてダイヤルすると、交
換手段が、ダイヤルされた電話番号に基づいて情報送信
手段を、提供者指定番号で指定された無線伝送路提供者
の、エリア指定番号で指定された通信エリアにおける、
情報信号を無線伝送する情報無線伝送手段とを接続し、
その接続された情報無線伝送手段が、情報送信者が情報
送信手段から送信する情報信号を、チャネル指定番号で
指定されたチャネルで情報受信者の情報受信手段、つま
り移動端末に対して無線伝送する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
の無線伝送システムでは、チャネル情報が情報受信者に
とって既知であることを前提としているため、受信者は
自分のいるエリアを認識し、かつ、そのエリアで行われ
ているサービス放送のチャネル（無線伝送路提供者）を
予め知っていなければならないという不便がある。

【０００６】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
移動端末の受信者がサービス放送のチャネル情報を知ら
なくても情報信号を移動端末により受信できる無線伝送
システムを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明はサービス放送制御機能を備えたサービス制
御局と、それぞれサービス放送受信モードを備えた複数
の移動端末と、複数の移動端末のうち通信エリア内の移
動端末との間で無線通信を行う複数の基地局と、複数の
基地局のうち一の基地局とサービス制御局との回線接続
を行う交換手段とを有し、サービス制御局は、交換手段
を介して複数の基地局のうち情報送信者が依頼した通信
エリアに該当する所望の基地局から共通の制御チャネル
を用いてサービス放送のチャネル情報を送信し、上記所
望の基地局の通信エリアに在圏する移動端末が、サービ
ス放送受信モードをオンとして受信した制御チャネルの
チャネル情報に基づき所望のチャネルのサービス放送を
選択し、その選択したチャネルのサービス放送を情報チ
ャネルで受信するように構成したものである。

【０００８】本発明では、情報受信者は移動端末をサー
ビス放送受信モードとすることにより、その移動端末が
在圏する通信エリア内で基地局から送信されているサー
ビス放送を受信することができるため、予めチャネル情
報を知らなくてもサービス放送を受信することができ
る。また、任意のチャネルを選択できる。

【０００９】また、本発明は、上記の目的を達成するた
め、サービス放送制御機能を備えたサービス制御局と、
それぞれサービス放送受信モードを備えた複数の移動端
末と、複数の移動端末のうち通信エリア内の移動端末と
の間で無線通信を行う複数の基地局と、複数の基地局の
うち一の基地局とサービス制御局との回線接続を行う交
換手段とを有し、サービス制御局は、交換手段を介して
複数の基地局のうち情報送信者が依頼した通信エリアに
該当する所望の基地局から一の情報チャネルを用いてサ
ービス放送のチャネル情報を送信し、上記所望の基地局
の通信エリアに在圏する移動端末が、サービス放送受信
モードをオンとして受信した情報チャネルのチャネル情
報に基づき所望のチャネルのサービス放送を選択し、そ
の選択したチャネルのサービス放送を情報チャネルで受
信する構成としたものである。この発明では、サービス
放送受信モードをオンにしても制御チャネルを受信する
ことができる。

【００１０】更に、本発明は、移動端末は、サービス放
送チャネル選択時の受信開始の情報及び受信終了情報の
少なくとも一方を基地局及び交換手段を介してサービス
制御局に制御チャネルで送信し、サービス制御局は受信
開始の情報又は受信終了情報を集計してサービス放送チ
ャネル毎の利用端末台数管理をするようにしたものであ
る。

【００１１】本発明では、サービス制御局は受信開始の
情報又は受信終了情報を集計してサービス放送チャネル
毎の利用端末台数管理をするようにしたため、どのチャ
ネルを何台の移動端末が利用しているかを把握できる。

【００１２】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面と共に説明する。図１は本発明になる無線伝送
システムの一実施の形態のシステム構成図を示す。同図
において、サービス制御局１１は従来のＰＨＳ（パーソ
ナル・ハンディホン・システム）サービス制御機能に加
え、サービス放送制御機能を備えている。このサービス
制御局１１から交換手段２１を通して基地局３１〜３３
から無線伝送が行われる。

【００１３】基地局３１〜３３はそれぞれ通信エリア４
１〜４３の中心位置に固定されており、ＰＨＳシステム
と同様なセルラ構成となっている。また、通信エリア４
１〜４３のそれぞれには多数の移動端末が在圏してお
り、ここでは一例として通信エリア４１には移動端末５
１ａ〜５１ｃが、通信エリア４２には移動端末５２ａ〜
５２ｄが、また、通信エリア４３には移動端末５３ａ〜
５３ｅが在圏しているものとする。

【００１４】この実施の形態では、情報送信者はサービ
ス制御局１１により通信エリア４１〜４３のいずれかを
指定し、画像、音声等のサービス放送を送信する。すな
わち、サービス制御局１１は情報送信者が依頼した通信
エリアに該当する基地局からサービス放送を送信する。
サービス放送は従来使用されているＰＨＳの一回線を用
いてもよいし、サービス放送用の周波数を新たに割り当
ててもよい。

【００１５】ＰＨＳシステムにおいて、基地局は共通の
制御チャネル（ＬＣＣＨ）を用いて制御信号を送信して
おり、通信エリア内の移動端末全てがこのチャネルを受
信しているが、この制御チャネル内にそのエリアで行わ
れているサービス放送のチャネル情報を載せる。

【００１６】このサービス放送チャネル情報を載せるの
は制御チャネル（ＣＣＨ）内の報知チャネル（ＢＣＣ
Ｈ）でも、また、共通制御チャネル（ＣＣＣＨ）の一斉
呼び出しチャネル（ＰＣＨ）でも個別セル用チャネル
（ＳＣＣＨ）でも構わず、サービス放送のエリアの広さ
に応じて決めればよい。上記のサービス放送チャネル情
報には、サービス放送内容の簡単な説明及び、周波数、
スロット番号とそれに対応するサービス放送チャネル番
号の情報を含んでいる。

【００１７】なお、報知チャネル（ＢＣＣＨ）は基地局
から移動端末に制御情報を報知するための下り方向チャ
ネル、ＰＣＨは基地局から移動端末に対して、単一エリ
アあるいは複数エリアの広いエリア（一斉呼び出しエリ
ア）に同一の情報を一定に転送する、ポイント−マルチ
ポイントの下り方向チャネル、ＳＣＣＨは基地局と移動
端末の間で呼接続に必要な情報を転送する、ポイント−
ポイントの双方向チャネルであり、通信エリア毎に独立
の情報を転送する。

【００１８】移動端末５１ａ〜５１ｃ、５２ａ〜５２
ｄ、５３ａ〜５３ｅは、それぞれサービス放送受信モー
ドを備えたＰＨＳ端末であり、このサービス放送受信モ
ードを受信者がオンにすると、通常の通話のように一回
線を使用するのではなく、基地局３１〜３３から送信さ
れる制御チャネル内のサービス放送チャネル情報を探
し、あればそれを受信して通信エリア４１〜４３で行わ
れているサービス放送のメニューを移動端末５１ａ〜５
１ｃ、５２ａ〜５２ｄ、５３ａ〜５３ｅに備わっている
表示装置に表示するか、音声で受信者に伝える。

【００１９】このメニューには基地局３１〜３３より受
信したチャネル情報（サービス放送内容の簡単な説明、
周波数、スロット番号、チャネル番号）のうち、サービ
ス放送内容の簡単な説明及びサービス放送チャネル番号
の一覧のみを表示するか、音声で伝える。受信者はこの
メニューの中から受信したいサービス放送を選び、その
チャネル番号を押すと、受信者が操作する移動端末の回
路部の情報チャネル（ＴＣＨ）の受信周波数及び受信ス
ロット番号が、そのサービス放送が行われている周波数
とスロット番号に自動的にセットされ、これによりサー
ビス放送の受信を開始できる。

【００２０】また、移動端末５１ａ〜５１ｃ、５２ａ〜
５２ｄ及び５３ａ〜５３ｅのうち、サービス放送チャネ
ルを選択した移動端末から、基地局３１〜３３のうちそ
の移動端末が在圏している基地局（例えば、サービス放
送チャネルを選択した移動端末が５１ａであれば、基地
局３１）と交換手段２１をそれぞれ通してサービス制御
局１１に受信開始の情報（エリア番号、及びサービスチ
ャネル番号）をＳＣＣＨ等を用いて送信し、サービス制
御局１１はこの情報を集計しサービス放送チャネルごと
の利用端末台数情報を情報送信者に提供することができ
る。なお、受信開始の情報の代わりに、移動端末がサー
ビス放送受信終了時に終了の信号を送信して、サービス
制御局１１がこの終了信号を集計して端末情報台数管理
をしてもよい。

【００２１】以上説明したサービス放送受信方法は一例
であり、他の方法でも可能である。例えば、サービス放
送のメニューを制御チャネル内に入れず、情報チャネル
（ＴＣＨ）の一つをメニュー専用のチャネルに割り当て
てもよい。この場合、移動端末はサービス放送受信モー
ドをオンにして、基地局にサービス放送受信モードにな
ったことを送信し、それを受信した基地局はメニューチ
ャネルの周波数、及びスロット番号を移動端末に伝え、
その移動端末の回路部の情報チャネル（ＴＣＨ）の受信
周波数及び受信スロット番号を、メニューチャネルの周
波数とスロット番号に自動的にセットさせ、これにより
サービス放送の受信を開始させることができる。

【００２２】また、このとき、ＰＨＳ受信装置とは別に
サービス放送専用の受信装置を備えた情報端末を用いて
もよい。この場合、サービス放送受信モードをオンにし
てもＰＨＳの制御チャネルを受信することができるた
め、サービス放送を受信中にでもＰＨＳの着呼要求に応
えることができる。このとき全てのサービス放送のエリ
アの基地局におけるメニューチャネルを同周波数、及び
同スロット番号に固定し、移動端末のサービス放送受信
モードをオンにしたとき、この固定された既知の周波
数、及びスロット番号にセットされメニューチャネルを
受信できるようにしてもよい。

【００２３】もちろん、この発明は現行のＰＨＳに限ら
ず現行の携帯電話においても利用できるのは言うまでも
ない。また、ＣＤＭＡ（符号分割多重アクセス）方式を
採用した伝送路でも利用できる。この場合、サービス放
送メニューにはスロット番号の代わりに拡散符号指定番
号を含むように構成する。サービス放送受信モードがオ
ンになっている情報端末はサービス放送チャネルを選択
するとそのチャネルの拡散符号指定番号に基づく逆拡散
を行い情報を得る。このように、本発明は様々な無線伝
送路方式において対応できる。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
情報受信者は移動端末をサービス放送受信モードとする
だけで、その移動端末が在圏する通信エリア内で基地局
から送信されているサービス放送を受信することができ
るようにしたため、予めチャネル情報を知らなくても、
同チャネルを同時に複数の移動端末で受信できるサービ
ス放送を受信することができ、また、任意のチャネルを
選択できる。

【００２５】また、本発明によれば、所望の基地局の通
信エリアに在圏する移動端末が、サービス放送受信モー
ドをオンとして受信した情報チャネルのチャネル情報に
基づき所望のチャネルのサービス放送を選択し、その選
択したチャネルのサービス放送を情報チャネルで受信す
る構成とすることにより、サービス放送受信モードをオ
ンにしても制御チャネルを受信することができるように
したため、サービス放送を受信中でも、移動端末の着呼
要求に応えることができる。

【００２６】また、本発明によれば、サービス制御局が
受信開始の情報又は受信終了情報を集計してサービス放
送チャネル毎の利用端末台数管理をすることにより、ど
のチャネルを何台の移動端末が利用しているかを把握で
きるようにしたため、情報送信者は自分の提供したサー
ビス放送の効果を知ることができる。

【００２７】また、本発明によれば、基地局がサービス
放送のチャネル情報を専用のチャネルで送信し、移動端
末は、サービス放送受信モードをオンとしたときにその
移動端末が在圏する通信エリアの基地局にサービス放送
受信モードをオンとしたことを通知し、基地局はこの通
知を受けてサービス放送のチャネル情報を送信すること
で、情報送信者は自らチャネル情報を知らせる必要がな
いため、経費を節減できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明になる無線伝送システムの一実施の形態
のシステム構成図である。

【符号の説明】

１１ サービス制御局 ２１ 交換手段 ３１〜３３ 基地局 ４１〜４３ エリア ５１ａ〜５１ｃ、５２ａ〜５２ｄ、５３ａ〜５３ｅ 移
動端末

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 サービス放送制御機能を備えたサービス
   制御局と、 それぞれサービス放送受信モードを備えた複数の移動端
   末と、 前記複数の移動端末のうち通信エリア内の移動端末との
   間で無線通信を行う複数の基地局と、 前記複数の基地局のうち一の基地局と前記サービス制御
   局との回線接続を行う交換手段とを有し、前記サービス
   制御局は、前記交換手段を介して前記複数の基地局のう
   ち情報送信者が依頼した通信エリアに該当する所望の基
   地局から共通の制御チャネルを用いてサービス放送のチ
   ャネル情報を送信し、上記所望の基地局の通信エリアに
   在圏する前記移動端末が、前記サービス放送受信モード
   をオンとして受信した前記制御チャネルのチャネル情報
   に基づき所望のチャネルのサービス放送を選択し、その
   選択したチャネルのサービス放送を情報チャネルで受信
   することを特徴とする無線伝送システム。
2. 【請求項２】 サービス放送制御機能を備えたサービス
   制御局と、 それぞれサービス放送受信モードを備えた複数の移動端
   末と、 前記複数の移動端末のうち通信エリア内の移動端末との
   間で無線通信を行う複数の基地局と、 前記複数の基地局のうち一の基地局と前記サービス制御
   局との回線接続を行う交換手段とを有し、前記サービス
   制御局は、前記交換手段を介して前記複数の基地局のう
   ち情報送信者が依頼した通信エリアに該当する所望の基
   地局から一の情報チャネルを用いてサービス放送のチャ
   ネル情報を送信し、上記所望の基地局の通信エリアに在
   圏する前記移動端末が、前記サービス放送受信モードを
   オンとして受信した前記情報チャネルのチャネル情報に
   基づき所望のチャネルのサービス放送を選択し、その選
   択したチャネルのサービス放送を情報チャネルで受信す
   ることを特徴とする無線伝送システム。
3. 【請求項３】 前記移動端末は、前記サービス放送チャ
   ネル選択時の受信開始の情報及び受信終了情報の少なく
   とも一方を前記基地局及び交換手段を介して前記サービ
   ス制御局に制御チャネルで送信し、前記サービス制御局
   は前記受信開始の情報又は前記受信終了情報を集計して
   サービス放送チャネル毎の利用端末台数管理をすること
   を特徴とする請求項１又は２記載の無線伝送システム。