JP2000270346A - 映像機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 輝度信号と２種類の色差信号とからなるコン
ポーネント信号にて記録信号のモニタができる映像機器
を提供する。 【解決手段】 記録時にデコード回路９より出力される
２種類の色差信号Ｃｒ、Ｃｂを輝度信号Ｙと共に出力端
子Ｙ２ＯＵＴ、ＣｒＯＵＴ、ＣｂＯＵＴへ供給し、再生
時に再生輝度信号Ｙおよび２種類の再生色差信号をコン
ポーネント信号出力端子Ｙ２ＯＵＴ、ＣｒＯＵＴ、Ｃｂ
ＯＵＴへ供給するように選択切換するスイッチＳＷ１、
ＳＷ２、ＳＷ３を設けることで記録時にコンポーネント
信号での記録信号モニタができるよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は輝度信号と２種類の
色差信号とからなるコンポーネント信号で記録再生する
映像機器に関し、特に記録時にコンポーネント信号にて
記録信号をモニタできるように構成された映像機器に関
する。

【０００２】

【従来の技術】最近、高解像度の信号の記録再生を可能
とした映像機器、例えば、ＤＶＣ等の映像機器が商品化
されているが、このような映像機器では輝度信号と２種
類の色差信号、例えば、Ｒ−Ｙ（以下Ｃｒと記す）、Ｂ
−Ｙ（以下Ｃｂと記す）の２種類の色差信号とからなる
コンポーネント信号での記録再生が行われており、再生
された映像信号の出力端子として、従来より装備されて
いた複合カラー映像信号出力端子、およびＹ／Ｃセパレ
ート信号出力端子に加えてコンポーネント信号出力端子
が搭載されている。

【０００３】図２は従来の映像装置の一例を示す図であ
る。図２において、ＶＩＮは複合カラー映像信号が入力
される複合カラー映像信号入力端子、ＹＩＮはＹ／Ｃセ
パレート信号の輝度信号が入力される輝度信号入力端
子、ＣＩＮはＹ／Ｃセパレート信号の色信号が入力され
る色信号入力端子、１はチューナー、２はスイッチ、３
はＡＧＣ回路、４はＹ／Ｃ分離回路である。

【０００４】スイッチ２はチューナ１、複合カラー映像
信号入力端子ＶＩＮ、あるいは輝度信号入力端子ＹＩＮ
から入力された信号を選択切換するスイッチで、入力と
してチューナ１、あるいは複合カラー映像信号を選択す
る場合は、チューナ１あるいは複合カラー映像信号入力
端子ＶＩＭＮよりの信号がスイッチ２で選択されると共
に、スイッチ５がＹ端子側に選択切換され、スイッチ８
がＣ端子側に選択切換される。スイッチ２より出力され
た信号はＡＧＣ回路３にて信号の振幅レベルが所定の範
囲内に収まるように調整された後、Ｙ／Ｃ分離回路４に
て輝度信号Ｙと色信号Ｃとに分離される。分離された色
信号Ｃはスイッチ８を介してデコード回路９にて色差信
号Ｃｒ、Ｃｂに変換されて記録信号処理回路７に供給さ
れ、分離された輝度信号Ｙはスイッチ５を介して遅延回
路６に供給され、遅延回路６にて輝度信号Ｙはデコード
回路９での信号処理に要する時間だけ遅延されて、色差
信号Ｃｒ、Ｃｂとタイミング合わせされた後、記録信号
処理回路７に供給される。

【０００５】次に、記録時にスイッチ１０，１２はＲＥ
Ｃ側に選択切換されているので、スイッチ５より出力さ
れた輝度信号Ｙはスイッチ１０を介して輝度信号出力端
子ＹＯＵＴへ供給されると共に、加算回路１１の一方の
入力端子へ供給され、スイッチ８より出力された色信号
Ｃはスイッチ１２を介して色信号出力端子ＣＯＵＴへ供
給されると共に、加算回路１１の他方の入力端子へ供給
され、スイッチ１０を介して供給される輝度信号Ｙと混
合されて複合カラー映像信号として複合カラー映像信号
出力端子ＶＯＵＴより出力される。

【０００６】従って、チューナー１あるいは複合カラー
映像信号入力端子２より供給された記録信号を複合カラ
ー映像信号あるいはＹ／Ｃセパレート信号としてモニタ
することが可能となる。

【０００７】次に、Ｙ／Ｃセパレート信号を選択する場
合は、Ｙ／Ｃセパレート信号の輝度信号入力端子ＹＩＮ
から入力された信号がスイッチ２で選択されると共に、
スイッチ５および８がＹ／Ｃ ＩＮ側に選択切換され
る。色信号入力端子ＣＩＮに入力された色信号Ｃはスイ
ッチ８を介してデコード回路９に入力され、デコード回
路９にて色差信号Ｃｒ、Ｃｂに変換されて記録信号処理
回路７に供給される。スイッチ２より出力される輝度信
号ＹはＡＧＣ回路３にて信号の振幅レベルが所定の範囲
内に収まるように調整された後、輝度信号Ｙはスイッチ
５および遅延回路６に供給され、遅延回路６にてデコー
ド回路９での信号処理に要する時間だけ遅延されて色差
信号Ｃｒ、Ｃｂとタイミングを合わせされた後、記録信
号処理回路７に供給される。

【０００８】また記録時にスイッチ１０，１２はＲＥＣ
側に選択切換されているので、スイッチ５より出力され
た輝度信号Ｙはスイッチ１０を介して輝度信号出力端子
ＹＯＵＴへ供給されると共に、加算回路１１の一方の入
力端子へ供給され、スイッチ８より出力された色信号Ｃ
はスイッチ１２を介して色信号出力端子ＣＯＵＴへ供給
されると共に、加算回路１１の他方の入力端子へ供給さ
れ、輝度信号Ｙと混合されて複合カラー映像信号として
複合カラー映像信号出力端子ＶＯＵＴより出力される。

【０００９】従って、輝度信号入力端子ＹＩＮに入力さ
れた輝度信号Ｙおよび色信号入力端子ＣＩＮに入力され
た色信号ＣからなるＹ／Ｃセパレート信号を複合カラー
映像信号あるいはＹ／Ｃセパレート信号としてモニタす
ることが可能となる。

【００１０】次に再生時の動作について説明する。１３
は再生信号処理回路、１４はエンコード回路、１５は遅
延回路である。再生時にはスイッチ１０、１２がＰＢ側
に選択切換されるので、再生信号処理回路１３より出力
された再生色差信号Ｃｒ、Ｃｂはエンコード回路１４へ
入力されると共に、色差信号出力端子ＣｒＯＵＴおよび
ＣｂＯＵＴへ出力される。エンコード回路１４は入力さ
れた色差信号Ｃｒ、Ｃｂをエンコードして色信号Ｃをス
イッチ１２を介して色信号出力端子ＣＯＵＴへ出力する
と共に、加算回路１１の他方の端子へ供給する。再生信
号処理回路１３より出力された再生輝度信号Ｙはエンコ
ード回路１４の信号処理に要する時間だけ遅延する遅延
回路１５およびスイッチ１０を介して輝度信号出力端子
Ｙ２ＯＵＴへ出力すると共に、加算回路１１の一方の端
子に入力され、他方の入力端子に入力される色信号Ｃと
混合されて、複合カラー映像信号として複合カラー映像
信号出力端子ＶＯＵＴより出力される。従って、再生信
号処理回路１３より出力される再生信号は複合カラー映
像信号、Ｙ／Ｃセパレート信号、あるいはコンポーネン
ト信号として図示せぬテレビジョン受像機、および他の
映像機器等に供給することができる。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】図２に示した映像機器
において、コンポーネント端子は記録時に信号を出力し
ないので記録時の記録信号のモニタ用としては使用でき
ない。また、映像機器の再生時に、テレビジョン受像機
のモードをコンポーネント端子を使用するモードに切換
設定しておくと、上述したように記録時にはコンポーネ
ント端子からは映像が出力されないので、記録時にモニ
タするためには、複合カラー映像信号入力端子、あるい
はＹ／Ｃセパレート信号を使用するモードにテレビ受像
機のモードを変更する必要があるため、記録時と再生時
とでこのようにモードを切換える作業が必要であり、従
って、操作が煩雑になり、また、色信号を色差信号に変
換するデコード回路に不具合が発生した場合、記録信号
がモニタできないため、操作者は記録した後、再生して
初めてこのような不具合には気がつくというという問題
点を有していた。

【００１２】本発明はこの点に着目してなされたもので
あり、輝度信号と２種類の色差信号とからなるコンポー
ネント信号を記録再生する映像機器において、記録時に
デコード回路より出力される２種類の色差信号を輝度信
号と共にコンポーネント出力端子へ供給し、再生時に再
生輝度信号および２種類の再生色差差信号をコンポーネ
ント信号出力端子へ供給するように選択切換するスイッ
チを設けることにより、記録時にコンポーネント信号で
の記録モニタができる映像機器を提供することを目的と
する。

【００１３】

【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明にかかる輝度信号と２種類の色差信号とか
らなるコンポーネント信号を記録再生する映像機器で
は、放送信号を受信する受信部と、前記受信部あるいは
外部からの複合カラー映像信号が入力される第１の入力
系統と、前記第１の入力系統に入力された複合カラー映
像信号を第１の輝度信号と第１の色信号とに分離する分
離手段と、第２の輝度信号および第２の色信号が入力さ
れる第２の入力系統と、前記第１の色信号あるいは前記
第２の色信号をデコードして第１の色差信号と第２の色
差信号とを生成するデコード手段と、複合カラー映像信
号が出力される第１の出力系統と、輝度信号と色信号と
からなるＹ／Ｃセパレート信号が出力される第２の出力
系統と、輝度信号と２種類の色差信号とからなるコンポ
ーネント信号が出力される第３の出力系統と、記録時に
前記第１入力系統あるいは前記第２の入力系統に入力さ
れた信号が前記第１の出力系統および前記第２の出力系
統から出力されると共に、前記第１あるいは第２の輝度
信号および前記デコード手段の出力信号を前記第３の出
力系統より出力し、再生時に前記映像機器より再生され
た信号を前記第１の出力系統、第２の出力系統および第
３の出力系統よりそれぞれ出力する切換手段とから構成
したことを特徴とする。

【００１４】

【発明の実施の形態】図１は本発明になる映像装置の一
実施例を示す図で、図１において図２に示した映像装置
と同一の部分については同一の符号を付してその説明を
省略する。

【００１５】ＳＷ１、ＳＷ２、ＳＷ３はスイッチであ
る。記録時には、スイッチＳＷ１、ＳＷ２、ＳＷ３がＲ
ＥＣ側に選択切換されているので、遅延回路６より出力
された輝度信号Ｙは輝度信号出力端子Ｙ２ＯＵＴへ出力
され、デコード回路９より出力された色差信号Ｃｒ、Ｃ
ｂはそれぞれスイッチＳＷ３、ＳＷ２を介して色差信号
出力端子ＣｒＯＵＴおよびＣｂＯＵＴへ出力される。

【００１６】従って、チューナ１から入力される信号、
および複合カラー映像信号入力端子ＶＩＮから入力され
る信号（第１の入力系統）、あるいは輝度信号入力端子
ＹＩＮに入力された輝度信号Ｙおよび色信号入力端子Ｃ
ＩＮに入力された色信号ＣからなるセパレートＹ／Ｃ信
号（第２の入力系統）を複合カラー映像信号（第１の出
力系統）、輝度信号Ｙと色信号ＣとからなるＹ／Ｃセパ
レート信号（第２出力系統）、あるいは輝度信号Ｙと２
種類の色差信号Ｃｒ、Ｃｂとからなるコンポーネント信
号（第３の出力系統）で記録信号をモニタすることがで
きる。

【００１７】次に再生時について説明する。１６および
１７は遅延回路で、遅延回路１５と同じ遅延量に設定さ
れている。再生時には、再生信号処理回路１３より出力
される輝度信号Ｙが遅延回路１５およびスイッチＳＷ１
を介して輝度信号出力端子Ｙ２ＯＵＴへ出力され、再生
信号処理回路１３より出力される色差信号Ｃｒが遅延回
路１６およびスイッチＳＷ３を介して色差信号出力端子
ＣｒＯＵＴへ出力され、再生信号処理回路１３より出力
される色差信号Ｃｂが遅延回路１７およびスイッチＳＷ
２を介して色差信号出力端子ＣｂＯＵＴへ出力される。

【００１８】従って、映像機器より再生された信号が複
合カラー映像信号、輝度信号Ｙと色信号ＣとからなるＹ
／Ｃセパレート信号、あるいは輝度信号Ｙと２種類の色
差信号Ｃｒ、Ｃｂとからなるコンポーネント信号で出力
される。

【００１９】

【発明の効果】以上詳述したように本発明になる輝度信
号と２種類の色差信号とからなるコンポーネント信号を
記録再生する映像機器では、放送信号を受信する受信部
と、前記受信部あるいは外部からの複合カラー映像信号
が入力される第１の入力系統と、前記第１の入力系統に
入力された複合カラー映像信号を第１の輝度信号と第１
の色信号とに分離する分離手段と、第２の輝度信号およ
び第２の色信号が入力される第２の入力系統と、前記第
１の色信号あるいは前記第２の色信号をデコードして第
１の色差信号と第２の色差信号とを生成するデコード手
段と、複合カラー映像信号が出力される第１の出力系統
と、輝度信号と色信号とからなるＹ／Ｃセパレート信号
が出力される第２の出力系統と、輝度信号と２種類の色
差信号とからなるコンポーネント信号が出力される第３
の出力系統と、記録時に前記第１入力系統あるいは前記
第２の入力系統に入力された信号が前記第１の出力系統
および前記第２の出力系統から出力されると共に、前記
第１あるいは第２の輝度信号および前記デコード手段の
出力信号を前記第３の出力系統より出力し、再生時に前
記映像機器より再生された信号を前記第１の出力系統、
第２の出力系統および第３の出力系統よりそれぞれ出力
する切換手段とから構成したので、記録時に、複合カラ
ー映像信号、輝度信号と色信号とからなるＹ／Ｃセパレ
ート信号、あるいは輝度信号と２種類の色差信号とから
なるコンポーネント信号で記録信号をモニタすることが
できるという利点を有する。

【００２０】

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明の映像機器の実施例を示す図であ
る。

【図２】図２は従来の映像装置の一例を示す図である。

【符号の説明】

１…チューナ ２、５、８、１０、１２…スイッチ ３…ＡＧＣ ４…Ｙ／Ｃ分離回路 ６、１５、１６、１７…遅延回路 ７…記録信号処理回路 ９…デコード回路 １１…加算回路 １３…再生信号処理回路 １４…エンコード回路 ＳＷ１、ＳＷ２、ＳＷ３…スイッチ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】輝度信号と２種類の色差信号とからなるコ
   ンポーネント信号を記録再生する映像機器において、 放送信号を受信する受信部と、 前記受信部あるいは外部からの複合カラー映像信号が入
   力される第１の入力系統と、 前記第１の入力系統に入力された複合カラー映像信号を
   第１の輝度信号と第１の色信号とに分離する分離手段
   と、 第２の輝度信号および第２の色信号が入力される第２の
   入力系統と、 前記第１の色信号あるいは前記第２の色信号をデコード
   して第１の色差信号と第２の色差信号とを生成するデコ
   ード手段と、 複合カラー映像信号が出力される第１の出力系統と、 輝度信号と色信号とからなるＹ／Ｃセパレート信号が出
   力される第２の出力系統と、 輝度信号と２種類の色差信号とからなるコンポーネント
   信号が出力される第３の出力系統と、 記録時に前記第１入力系統あるいは前記第２の入力系統
   に入力された信号が前記第１の出力系統および前記第２
   の出力系統から出力されると共に、前記第１あるいは第
   ２の輝度信号および前記デコード手段の出力信号を前記
   第３の出力系統より出力し、再生時に前記映像機器より
   再生された信号を前記第１の出力系統、第２の出力系統
   および第３の出力系統よりそれぞれ出力する切換手段と
   を有する映像機器。