JP2000270118A - 網制御装置 - Google Patents

網制御装置

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JP2000270118A
JP2000270118A JP6621499A JP6621499A JP2000270118A JP 2000270118 A JP2000270118 A JP 2000270118A JP 6621499 A JP6621499 A JP 6621499A JP 6621499 A JP6621499 A JP 6621499A JP 2000270118 A JP2000270118 A JP 2000270118A
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JP
Japan
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impedance
modem
communication line
circuit
resistor
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Withdrawn
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JP6621499A
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English (en)
Inventor
Toru Aono
亨 青野
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の送受信が行われる状態と、通信回線を
介して到来する所定の信号の待ち受け状態との双方を単
一のトランスにより実現するとともに、ダイヤルパルス
の送信回路を省略することで簡易な構成で実現する。 【解決手段】 600Ωトランス8におけるコイル8a
にコンデンサ7,4、抵抗器3を、コイル8bに抵抗器
18,25をそれぞれ直列に接続する。抵抗器3、コン
デンサ4、抵抗器25は、LDリレー2、リレー26で
バイパスすることで、電気的に無意味とすることを可能
とする。抵抗器3、コンデンサ4、抵抗器25を電気的
に無意味とすることで、モデムが十分なレベルの信号を
授受できる低インピーダンス状態を形成する。また抵抗
器3、コンデンサ4、抵抗器25を電気的に有意とする
ことで、通信回線側の状態に影響を与えることがなく、
しかもモデムにて所定の信号を受信可能とする高インピ
ーダンス状態を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばファクシミ
リ装置に用いられ、通信回線とモデムとを接続する網制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の網制御装置の構成を示す図
である。
【0003】この網制御装置は同図に示すように、DI
ALリレー1、LDリレー2、抵抗器3、コンデンサ
4、電流検出回路5、CMLリレー6、コンデンサ7、
600Ωトランス8、直流消費回路9、抵抗器10、コ
ンデンサ11、20kΩトランス12、リレー13、C
I検出回路14、抵抗器15、オペアンプ16、抵抗器
17,18、オペアンプ19および抵抗器20,21を
有してなる。
【0004】そしてこの網制御装置においては、端子L
1,L2に通信回線が接続される。また端子T,Rにモ
デムが接続される。そして、端子TEL1,TEL2に
外部電話機が接続される。
【0005】待ち受け状態では、DIALリレー1が電
流検出回路5の側を選択する側となり、かつCMLリレ
ー6が600Ωトランス8を選択しない側となってい
る。かくしてこの状態では、端子TEL1,TEL2に
接続された外部電話機が使用可能な状態となっている。
【0006】また、CI検出回路14が端子L1,L2
に接続されており、通信回線を介して到来する呼出信号
の検出が行える状態となっている。
【0007】また、通信回線を介して到来するCNG信
号は、抵抗器10、コンデンサ11、20kΩトランス
12およびリレー13を介して端子Rからモデムへと与
えられる。
【0008】一方、ファクシミリ通信を行う状態では、
DIALリレー1が電流検出回路5側を選択する側とな
り、かつCMLリレー6が600Ωトランス8を選択す
る側となっており、600Ωトランス8を介して、端子
T,Rに接続されたモデムによる信号の送受信が行え
る。
【0009】ここで、600Ωトランス8と20kΩト
ランス12との2つのトランスを設けているのは、ファ
クシミリ通信時にはモデム側を低インピーダンスとして
モデムによる信号の送受信を良好に行うことを可能とす
るとともに、CNGの検出時にはモデム側を高インピー
ダンスとして外部電話機での通話に影響を与えることな
くCNG信号をモデムへと導くことを可能とするためで
ある。
【0010】このように従来の網制御装置は、2つのト
ランスを必要としているため、小型化および低価格化の
妨げとなっていた。
【0011】さて、このような網制御装置におけるトラ
ンスを1つに統合するために適用可能な技術として、特
許番号第2572137号の技術(以下、先行技術と称する)
がある。
【0012】この先行技術の網制御装置は図5に示すよ
うに、リレー31、マッチングトランス32、リレー3
3、送信アンプ34、受信アンプ35、モデム36、コ
ントロール回路37、抵抗38、コンデンサ39および
抵抗40,41,42よりなる。
【0013】そしてこの網制御装置では、無鳴動信号の
待ち受け状態では、リレー31を端子31b側に切り換
えておくことで、局線からみたインピーダンスを高イン
ピーダンスとし、局線を捕捉することなく無鳴動信号の
受信を行うことを可能とする。
【0014】そしてファクシミリ送受信を行う場合に
は、リレー31を端子31a側に切り換えることで、局
線からみたインピーダンスを低インピーダンスとし、こ
れにより局線を捕捉する。
【0015】かくして、単一のマッチングトランス32
で、無鳴動着信とファクシミリ送受信の双方に対応が可
能となっている。
【0016】さて、この先行技術では、ダイヤルパルス
の送信に関して何ら考慮されていないが、一般に網制御
装置は、ダイヤルパルスを送信する機能が必要とされ、
そのための回路が付加されている。
【0017】ここで先行技術の構成であると、リレー3
1の切り替えによって直流ループの断続を行うことはで
きるが、ノイズが発生してしまうために正しいダイヤル
パルスを送信することができない。
【0018】そこで、例えば図4におけるDIALリレ
ー1、LDリレー2、抵抗器3およびコンデンサ4によ
り構成されたダイヤルパルスの送信回路を設ける必要が
ある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、先行技術の
構成であると、直流ループを断続できる構成を有してい
るにも拘わらずに、ダイヤルパルスを送信するための回
路を別途設ける必要があり、小型化および低価格化の妨
げとなっている。また、リレー31、DIALリレー1
およびLDリレー2をそれぞれ駆動しなければならない
ため、そのための構成および制御が複雑になってしまう
という不具合があった。
【0020】また先行技術の構成であると、無鳴動信号
の検出時には高インピーダンス状態であるために、モデ
ム36に導かれる信号レベルが小さくなってしまい、モ
デム36で無鳴動信号を確実に検出できないおそれがあ
る。
【0021】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは第1に、モデム
による通常の送受信が行われる状態と、通信回線を介し
て到来する所定の信号の待ち受け状態との双方を単一の
トランスにより実現するとともに、ダイヤルパルスの送
信回路を省略することで簡易な構成で実現することがで
きる網制御装置を提供することにある。
【0022】また本発明の目的とするところは第2に、
モデムが所定の信号を待ち受けている状態において前記
所定の信号を十分なレベルで前記モデムへと与えること
ができる網制御装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るために本発明は、通信回線と、この通信回線を介して
電気信号の送受信を行うモデムとを接続するとともに、
前記モデムが前記通信回線を介しての電気信号の送受信
を行う際には前記通信回線を捕捉する網制御装置におい
て、前記通信回線側と前記モデム側とを接続するトラン
スを含み、前記モデムと前記通信回線との間のインピー
ダンスを、前記モデムが前記通信回線を介しての十分な
信号授受を行うことを可能とする所定の第1インピーダ
ンスとする、例えば600Ωトランスと、1つずつのコ
ンデンサおよび抵抗器からなる低インピーダンス回路
と、少なくとも前記トランスの前記通信回線側のコイル
に直列に接続された1つずつの抵抗器およびコンデンサ
を有し、前記低インピーダンス回路に対して電気的に接
続された際に、前記モデムと前記通信回線との間のイン
ピーダンスを、前記通信回線側の状態に影響を与えるこ
とがなく、しかも前記モデムにて所定の信号を受信可能
とする前記第1インピーダンスよりも高い所定の第2イ
ンピーダンスとする高インピーダンス回路を前記低イン
ピーダンス回路とともに構成する、例えば前記トランス
の一方のコイルに接続された直列に接続された1つずつ
の抵抗器およびコンデンサと前記トランスの他方のコイ
ルに接続された1つの抵抗器からなるインピーダンス調
整回路と、このインピーダンス調整回路と前記低インピ
ーダンス回路との電気的な接続を、前記インピーダンス
調整回路を電気的にバイパスするバイパス経路の切断/
接続によりON/OFFする、例えばLDリレーおよび
リレーからなるスイッチ手段とを備えた。
【0024】このような手段を講じたことにより、トラ
ンスは1つでありながら、このトランスを含む低インピ
ーダンス回路に対するインピーダンス調整回路の電気的
な接続がON/OFFされることで、前記モデムが前記
通信回線を介しての十分な信号授受を行うことを可能と
する低インピーダンス状態と、前記通信回線側の状態に
影響を与えることがなく、しかも前記モデムにて所定の
信号を受信可能とする高インピーダンス状態とが選択的
に形成される。
【0025】しかも、前記スイッチ手段による前記バイ
パス経路の切断/接続により直流ループを断続すること
ができ、しかも直流ループを切断した際には1つずつの
抵抗器およびコンデンサが介挿されることになるため、
ノイズの発生を防止した上で、ダイヤルパルスの送信が
行われる。
【0026】また前記第2の目的を達成するために本発
明は、通信回線と、この通信回線を介して電気信号の送
受信を行うモデムとを接続するとともに、前記モデムが
前記通信回線を介しての電気信号の送受信を行う際には
前記通信回線を捕捉する網制御装置において、前記通信
回線側と前記モデム側とを接続するトランスを含み、前
記モデムと前記通信回線との間のインピーダンスを、前
記モデムが前記通信回線を介しての十分な信号授受を行
うことを可能とする所定の第1インピーダンスとする、
例えば600Ωトランスと、1つずつのコンデンサおよ
び抵抗器からなる低インピーダンス回路と、この低イン
ピーダンス回路に対して電気的に接続された際に、前記
モデムと前記通信回線との間のインピーダンスを、前記
通信回線側の状態に影響を与えることがなく、しかも前
記モデムにて所定の信号を受信可能とする前記第1イン
ピーダンスよりも高い所定の第2インピーダンスとする
高インピーダンス回路を前記低インピーダンス回路とと
もに構成する、例えば前記トランスの一方のコイルに接
続された直列に接続された1つずつの抵抗器およびコン
デンサと前記トランスの他方のコイルに接続された1つ
の抵抗器からなるインピーダンス調整回路と、このイン
ピーダンス調整回路と前記低インピーダンス回路との電
気的な接続をON/OFFする、例えばLDリレーおよ
びリレーからなるスイッチ手段と、前記トランスと前記
モデムとの間に接続され、前記トランスから前記モデム
へと与えられる信号を、前記スイッチ手段が前記インピ
ーダンス調整回路と前記低インピーダンス回路とを電気
的に接続していないときには所定の第1利得で、また前
記スイッチ手段が前記インピーダンス調整回路と前記低
インピーダンス回路とを電気的に接続しているときには
前記第1利得よりも大きな所定の第2利得でそれぞれ増
幅する、例えばオペアンプ、2つの抵抗器およびリレー
からなる増幅手段とを備えた。
【0027】このような手段を講じたことにより、トラ
ンスは1つでありながら、このトランスを含む低インピ
ーダンス回路に対するインピーダンス調整回路の電気的
な接続がON/OFFされることで、前記モデムが前記
通信回線を介しての十分な信号授受を行うことを可能と
する低インピーダンス状態と、前記通信回線側の状態に
影響を与えることがなく、しかも前記モデムにて所定の
信号を受信可能とする高インピーダンス状態とが選択的
に形成される。
【0028】そして、それぞれの状態でモデム側で得ら
れる信号にはレベル差が生じるが、これは増幅手段の利
得が変化されることで補償される。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態につき説明する。
【0030】図1は本実施形態に係る網制御装置の要部
構成を示す図である。なお、図4と同一部分には同一の
符号を付して示す。
【0031】この図に示すように本実施形態の網制御装
置は、LDリレー2、抵抗器3、コンデンサ4、電流検
出回路5、CMLリレー6、コンデンサ7、600Ωト
ランス8、直流消費回路9、CI検出回路14、抵抗器
15、オペアンプ16、抵抗器17,18、オペアンプ
19、抵抗器25、リレー26、抵抗器27,28およ
びリレー29を有してなる。
【0032】そしてこの網制御装置においては、端子L
1,L2に通信回線が接続される。また端子T,Rにモ
デムが接続される。そして端子TEL1,TEL2に外
部電話機が接続される。
【0033】端子L1と端子L2との間には、電流検出
回路5、抵抗器3、コンデンサ4、コンデンサ7、60
0Ωトランス8の一方のコイル8aが、その順番で直列
に接続されている。
【0034】LDリレー2は、電流検出回路5と抵抗器
3との接続点と、コンデンサ4とコンデンサ7との接続
点と間に、抵抗器3およびコンデンサ4をバイパス可能
なように接続されている。
【0035】CMLリレー6は、連動する2つのリレー
を内蔵し、それぞれのリレーの固定接点が、電流検出回
路5と抵抗器3との接続点および端子L2にそれぞれ接
続されている。またCMLリレー6に内蔵された2つの
リレーにおいて同時に選択される切換え接点には、端子
TEL1または端子TEL2とCI検出回路14とがそ
れぞれ接続されている。
【0036】抵抗器15は、端子Tとオペアンプ16の
反転入力端との間に介挿されている。
【0037】オペアンプ16の非反転入力端は、接地さ
れている。またオペアンプ16の出力端と反転入力端と
の間には、抵抗器17が介挿されている。
【0038】抵抗器25および抵抗器18は直列に接続
され、オペアンプ16の出力端と600Ωトランス8の
他方のコイル8bの一端との間に介挿されている。そし
て抵抗器25の両端の間には、リレー26が抵抗器25
をバイパス可能なように接続されている。
【0039】コイル8bは、一端が接地されており、他
端に前述の抵抗器18が接続されている。そしてコイル
8bの抵抗器18が接続された側の端部は、オペアンプ
19の非反転入力端にも接続されている。
【0040】オペアンプ19の出力端と反転入力端との
間には、抵抗器27が介挿されている。またオペアンプ
19の出力端と反転入力端との間には、抵抗器28とリ
レー29とが互いに直列に接続された上で、抵抗器27
と並列となるように介挿されている。さらにオペアンプ
19の反転入力端とオペアンプ16の出力端との間に
は、2線−4線変換のための抵抗器20が介挿されてい
る。
【0041】ところで電流検出回路5は、端子TEL
1,TEL2に接続された外部電話機によるオフフック
や、直流消費回路9の動作によるオフフックがなされた
ことを検出するために、端子L1,L2に接続された通
信回線を介して流れる電流の有無を検出する。
【0042】直流消費回路9は、コンデンサ4とコンデ
ンサ7との接続点と、端子L2との間に介挿されてい
る。この直流消費回路9は、端子T,Rに接続されたモ
デムを用いた通信を行う際に、回線捕捉のために直流ル
ープを形成するように機能する。
【0043】CI検出回路14は、端子L1,L2に接
続された通信回線を介して到来する呼出信号を検出す
る。
【0044】次に以上のように構成された網制御装置の
動作につき説明する。
【0045】まず、端子T,Rに接続されたモデムを使
用しての通信を行っていないときには、CML信号はL
レベルとなっている。また、LD信号は、CML信号が
Lレベルであるときには、常にLレベルとなっている。
【0046】このようにCML信号がLレベルであると
き、CMLリレー6は図2に示すように、端子TEL
1,TEL2およびCI検出回路14を選択する側とな
っている。
【0047】従って、端子TEL1,TEL2に接続さ
れた外部電話機がオフフックすれば、図2に太線で示す
ように直流電流が流れ、外部電話機で通話することが可
能なとなる。また、端子L1,L2に接続されている通
信回線を介して到来する呼出信号の検出をCI検出回路
14が行える状態となっている。
【0048】さて、このようにCML信号がLレベルで
あるとき、LD信号もLレベルであるから、LDリレー
2が図2に示すようにオープン状態となっている。
【0049】このため、端子L1,L2に接続された通
信回線を介して到来した交流信号は、図2に破線で示す
ような経路を通って、端子Rに接続されたモデムへと導
かれ、モデムで受信される。かくして、端子L1,L2
に接続された通信回線を介して到来するCNG信号を、
端子Rに接続されたモデムで受信することが可能であ
る。
【0050】しかしながらこのときには、リレー26が
図2に示すようにオープン状態となっているから、抵抗
器3およびコンデンサ4の他に、抵抗器25も電気的に
有意となっている。従って、これら抵抗器3、コンデン
サ4および抵抗器25と、コンデンサ7、600Ωトラ
ンス8および抵抗器18とにより高インピーダンス回路
が形成され、端子T,R側が高インピーダンスとされ
る。
【0051】このため、オペアンプ19へと導かれる信
号のレベルは小さく抑えられ、端子TEL1,TEL2
に接続された外部電話機による通話の妨げとなることが
ない。
【0052】ところでこのような状態では、CML信号
がLレベルであるから、リレー29が図2に示すように
オープン状態となっており、帰還抵抗が抵抗器27のみ
となっている。このため、帰還抵抗の抵抗値が十分に大
きく、オペアンプ19による増幅度が大きくなってい
る。
【0053】従って、端子Rに接続されたモデムへは、
十分なレベルまで増幅された信号が与えられることにな
り、CNG信号の検出を確実に行うことを可能とするこ
とができる。
【0054】一方、端子T,Rに接続されたモデムを使
用しての通信を行う状態、あるいはダイヤルパルスの送
信を行おうとする場合には、CML信号およびLD信号
はHレベルとされる。
【0055】このようにCML信号がHレベルであると
き、CMLリレー6は図3に示すように、端子TEL
1,TEL2およびCI検出回路14を選択しない側を
選択している。従って、端子TEL1,TEL2に接続
された外部電話機およびCI検出回路14は、端子L
1,L2に接続されている通信回線から切り離されてい
る。
【0056】そして、LD信号もHレベルであり、LD
リレー2が図3に示すようにクローズ状態となるので、
直流消費回路9を介して図3に太線で示すように直流電
流が流れ、回線が捕捉される。
【0057】また、端子T,Rに接続されたモデムによ
り送受信される信号は、図3に破線で示すような経路を
通って、端子L1,L2と端子R,Tの間を伝送され
る。かくして、端子T,Rに接続されたモデムにより、
端子L1,L2に接続された通信回線を介しての通信を
行うことが可能である。
【0058】そしてこのときには、リレー26が図3に
示すようにクローズ状態となっているから、抵抗器3、
コンデンサ4および抵抗器25が電気的に無意味となっ
ている。従って、コンデンサ7、600Ωトランス8お
よび抵抗器18により低インピーダンス回路が形成さ
れ、端子T,R側が低インピーダンスとされる。
【0059】このため、オペアンプ19へは十分なレベ
ルの信号が導かれる。
【0060】ところでこのような状態では、CML信号
がHレベルであるから、リレー29が図3に示すように
クローズ状態となっており、帰還抵抗が抵抗器27と抵
抗器28との合成抵抗となっている。このため、帰還抵
抗の抵抗値が低くなり、オペアンプ19による増幅度は
必要最小限で、かつ十分なレベルで到来する信号をひず
み無く増幅できる程度に抑えられる。
【0061】従って、端子Rに接続されたモデムへは、
適切なレベルに増幅された信号が与えられることにな
り、モデムでは信号受信を良好に行うことが可能であ
る。
【0062】さて、ダイヤルパルスを送信する場合、L
D信号を発生するべきダイヤルパルスのパターンに応じ
てON/OFFする。
【0063】そうすると、直流ループが断続されること
になり、ダイヤルパルスが送信される。
【0064】そして、直流ループが切断される状態で
は、ループ中に抵抗器3およびコンデンサ4が介挿され
ていることになるため、これによりノイズが発生するこ
とが防止される。
【0065】このように本実施形態によれば、600Ω
トランス8のコイル8a,8bに接続された抵抗器3、
コンデンサ4および抵抗器25を電気的に有意とするこ
とで高インピーダンス回路を、またLDリレー2および
リレー26によりバイパスすることで抵抗器3、コンデ
ンサ4および抵抗器25を電気的に無意味とすることで
低インピーダンス回路をそれぞれ形成することができ、
端子T,Rに接続されたモデムがCNG信号の待ち受け
状態と、通信を行う状態とを1つの600Ωトランス8
で実現することができる。
【0066】しかも、このような状態の切り換えのため
に設けられているLDリレー2、抵抗器3およびコンデ
ンサ4により、ダイヤルパルスの送信をも行うことがで
きる。
【0067】さらに、設けられている各リレーは、基本
的に単一のCML信号に連動して動作するのであり、そ
れらの制御は非常に簡易である。なお、LDリレー2
は、CML信号ではなくLD信号により駆動されるもの
であるが、LD信号はダイヤルパルスの送信時以外はC
ML信号と同一状態であり、ダイヤルパルスの送信時に
のみダイヤルパルスのパターンが発生する信号であるか
ら、例えばCML信号とダイヤルパルスのパターン信号
とのAND論理をとることによって極めて容易に発生す
ることが可能である。
【0068】このようなことから、本実施形態の網制御
装置は非常に簡易な構成により実現することができ、小
型化および低価格化を図ることが可能となる。
【0069】また本実施形態によれば、オペアンプ19
における増幅度を、CNG信号の待ち受け状態では、通
信状態に比べて大きくしているため、CNG信号の待ち
受け状態時と通信状態時とでのオペアンプ19に導かれ
る信号レベルの差を補償して、適切なレベルの信号を常
にモデムへと与えることができる。
【0070】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の
変形実施が可能である。
【0071】
【発明の効果】本発明は、通信回線と、この通信回線を
介して電気信号の送受信を行うモデムとを接続するとと
もに、前記モデムが前記通信回線を介しての電気信号の
送受信を行う際には前記通信回線を捕捉する網制御装置
において、前記通信回線側と前記モデム側とを接続する
トランスを含み、前記モデムと前記通信回線との間のイ
ンピーダンスを、前記モデムが前記通信回線を介しての
十分な信号授受を行うことを可能とする所定の第1イン
ピーダンスとする低インピーダンス回路と、少なくとも
前記トランスの前記通信回線側のコイルに直列に接続さ
れた1つずつの抵抗器およびコンデンサを有し、前記低
インピーダンス回路に対して電気的に接続された際に、
前記モデムと前記通信回線との間のインピーダンスを、
前記通信回線側の状態に影響を与えることがなく、しか
も前記モデムにて所定の信号を受信可能とする前記第1
インピーダンスよりも高い所定の第2インピーダンスと
する高インピーダンス回路を前記低インピーダンス回路
とともに構成するインピーダンス調整回路と、このイン
ピーダンス調整回路と前記低インピーダンス回路との電
気的な接続を、前記インピーダンス調整回路を電気的に
バイパスするバイパス経路の切断/接続によりON/O
FFするスイッチ手段とを備えたので、トランスは1つ
でありながら、前記モデムが前記通信回線を介しての十
分な信号授受を行うことを可能とする低インピーダンス
状態と、前記通信回線側の状態に影響を与えることがな
く、しかも前記モデムにて所定の信号を受信可能とする
高インピーダンス状態とを選択的に形成することがで
き、しかも、前記スイッチ手段による前記バイパス経路
の切断/接続によりダイヤルパルスの送信を行うことが
可能であるので、簡易な構成で実現することができる網
制御装置となる。
【0072】また本発明は、通信回線と、この通信回線
を介して電気信号の送受信を行うモデムとを接続すると
ともに、前記モデムが前記通信回線を介しての電気信号
の送受信を行う際には前記通信回線を捕捉する網制御装
置において、前記通信回線側と前記モデム側とを接続す
るトランスを含み、前記モデムと前記通信回線との間の
インピーダンスを、前記モデムが前記通信回線を介して
の十分な信号授受を行うことを可能とする所定の第1イ
ンピーダンスとする低インピーダンス回路と、この低イ
ンピーダンス回路に対して電気的に接続された際に、前
記モデムと前記通信回線との間のインピーダンスを、前
記通信回線側の状態に影響を与えることがなく、しかも
前記モデムにて所定の信号を受信可能とする前記第1イ
ンピーダンスよりも高い所定の第2インピーダンスとす
る高インピーダンス回路を前記低インピーダンス回路と
ともに構成するインピーダンス調整回路と、このインピ
ーダンス調整回路と前記低インピーダンス回路との電気
的な接続をON/OFFするスイッチ手段と、前記トラ
ンスと前記モデムとの間に接続され、前記トランスから
前記モデムへと与えられる信号を、前記スイッチ手段が
前記インピーダンス調整回路と前記低インピーダンス回
路とを電気的に接続していないときには所定の第1利得
で、また前記スイッチ手段が前記インピーダンス調整回
路と前記低インピーダンス回路とを電気的に接続してい
るときには前記第1利得よりも大きな所定の第2利得で
それぞれ増幅する増幅手段とを備えたので、トランスは
1つでありながら、前記モデムが前記通信回線を介して
の十分な信号授受を行うことを可能とする低インピーダ
ンス状態と、前記通信回線側の状態に影響を与えること
がなく、しかも前記モデムにて所定の信号を受信可能と
する高インピーダンス状態とを選択的に形成することが
でき、かつそれぞれの状態でモデム側で得られる信号に
生じるレベル差を増幅手段の利得を変化することで補償
することが可能となり、前記モデムが所定の信号を待ち
受けている状態において前記所定の信号を十分なレベル
で前記モデムへと与えることができる網制御装置とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る網制御装置の要部構
成を示す図。
【図2】図1中の端子T,Rに接続されたモデムを使用
しての通信を行っていないときにおける動作状態を示す
図。
【図3】図1中の端子T,Rに接続されたモデムを使用
しての通信を行っているときにおける動作状態を示す
図。
【図4】従来の網制御装置の構成例を示す図。
【図5】従来の網制御装置の構成例を示す図。
【符号の説明】
2…LDリレー 3…抵抗器 4…コンデンサ 5…電流検出回路 6…CMLリレー 7…コンデンサ 8…トランス 8a,8b…コイル 9…直流消費回路 14…CI検出回路 15…抵抗器 16…オペアンプ 8a,8b…コイル 17,18…抵抗器 19…オペアンプ 20…抵抗器 25…抵抗器 26…リレー 27,28…抵抗器 29…リレー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信回線と、この通信回線を介して電気
    信号の送受信を行うモデムとを接続するとともに、前記
    モデムが前記通信回線を介しての電気信号の送受信を行
    う際には前記通信回線を捕捉する網制御装置において、 前記通信回線側と前記モデム側とを接続するトランスを
    含み、前記モデムと前記通信回線との間のインピーダン
    スを、前記モデムが前記通信回線を介しての十分な信号
    授受を行うことを可能とする所定の第1インピーダンス
    とする低インピーダンス回路と、 少なくとも前記トランスの前記通信回線側のコイルに直
    列に接続された1つずつの抵抗器およびコンデンサを有
    し、前記低インピーダンス回路に対して電気的に接続さ
    れた際に、前記モデムと前記通信回線との間のインピー
    ダンスを、前記通信回線側の状態に影響を与えることが
    なく、しかも前記モデムにて所定の信号を受信可能とす
    る前記第1インピーダンスよりも高い所定の第2インピ
    ーダンスとする高インピーダンス回路を前記低インピー
    ダンス回路とともに構成するインピーダンス調整回路
    と、 このインピーダンス調整回路と前記低インピーダンス回
    路との電気的な接続を、前記インピーダンス調整回路を
    電気的にバイパスするバイパス経路の切断/接続により
    ON/OFFするスイッチ手段とを具備したことを特徴
    とする網制御装置。
  2. 【請求項2】 通信回線と、この通信回線を介して電気
    信号の送受信を行うモデムとを接続するとともに、前記
    モデムが前記通信回線を介しての電気信号の送受信を行
    う際には前記通信回線を捕捉する網制御装置において、 前記通信回線側と前記モデム側とを接続するトランスを
    含み、前記モデムと前記通信回線との間のインピーダン
    スを、前記モデムが前記通信回線を介しての十分な信号
    授受を行うことを可能とする所定の第1インピーダンス
    とする低インピーダンス回路と、 この低インピーダンス回路に対して電気的に接続された
    際に、前記モデムと前記通信回線との間のインピーダン
    スを、前記通信回線側の状態に影響を与えることがな
    く、しかも前記モデムにて所定の信号を受信可能とする
    前記第1インピーダンスよりも高い所定の第2インピー
    ダンスとする高インピーダンス回路を前記低インピーダ
    ンス回路とともに構成するインピーダンス調整回路と、 このインピーダンス調整回路と前記低インピーダンス回
    路との電気的な接続をON/OFFするスイッチ手段
    と、 前記トランスと前記モデムとの間に接続され、前記トラ
    ンスから前記モデムへと与えられる信号を、前記スイッ
    チ手段が前記インピーダンス調整回路と前記低インピー
    ダンス回路とを電気的に接続していないときには所定の
    第1利得で、また前記スイッチ手段が前記インピーダン
    ス調整回路と前記低インピーダンス回路とを電気的に接
    続しているときには前記第1利得よりも大きな所定の第
    2利得でそれぞれ増幅する増幅手段とを具備したことを
    特徴とする網制御装置。
JP6621499A 1999-03-12 1999-03-12 網制御装置 Withdrawn JP2000270118A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009239831A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Saxa Inc 網制御装置

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