JP2000269288A - シリコンウエーハの結晶欠陥検出法および結晶欠陥評価法ならびに酸化膜耐圧特性評価法 - Google Patents

シリコンウエーハの結晶欠陥検出法および結晶欠陥評価法ならびに酸化膜耐圧特性評価法

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pits
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Shoji Akiyama
昌次 秋山
Norihiro Kobayashi
徳弘 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコンウエーハの酸化膜耐圧や経時絶縁破
壊特性に影響を及ぼす結晶欠陥の検出、測定法の簡便
化、酸化膜耐圧や経時絶縁破壊特性評価法の信頼性向上
と簡便化、測定時間の大幅な短縮並びにコストの削減に
ある。 【解決手段】 シリコンウエーハの表面に熱酸化膜を形
成する熱処理を行なった後、水素を含む雰囲気で熱処理
することにより、前記シリコンウエーハ中の結晶欠陥を
熱酸化膜上にピットとして発生させるウエーハの結晶欠
陥検出法、およびこれをパーティクルカウンターで測定
し、大きさ0.15μm以上のピットの総数からシリコ
ンウエーハの酸化膜耐圧特性を評価するシリコンウエー
ハの酸化膜耐圧特性評価法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】シリコンウエーハの結晶欠陥
を検出するための熱処理方法およびその結晶欠陥検出方
法ならびにシリコンウエーハの酸化膜耐圧特性の評価法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、MOS−LSIの高集積化に伴い
ゲート酸化膜は薄膜化されている。この薄い酸化膜の信
頼性を得るため、シリコンウエーハの基板の品質が重要
視されている。その酸化膜の信頼性評価にはTZDB
(Time Zero Dielectric Bre
akdown:酸化膜耐圧)評価、TDDB(Time
Dependent Dielectric Brea
kdown:経時絶縁破壊特性)評価が一般的に用いら
れている。(本発明ではこれらをまとめて酸化膜耐圧特
性と呼ぶことにする。)
【0003】しかし、その問題点の一つとして、これら
の評価法においては、各シリコンウエーハメーカーやデ
バイスメーカーで各種パラメーター(ゲート酸化膜厚、
ゲート面積、ストレス電流、マスクパターン等)が異な
るため、得られたデータに統一性が無いという点があ
る。すなわち、同一ウエーハにおいてさえも、測定条件
によっては優れた耐圧特性を示すこともあれば、悪い耐
圧特性を示すこともあると言う点である。また、従来の
TZDB、TDDB耐圧特性評価法は煩雑な工程を経る
ために非常に時間とコストが掛かるという欠点があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明はこの
ような問題点に鑑みなされたもので、本発明の目的とす
るところは、酸化膜耐圧や経時絶縁破壊特性に影響を及
ぼす結晶欠陥の検出、測定法の簡便化、酸化膜耐圧や経
時絶縁破壊特性評価法の信頼性の向上と簡便化、測定時
間の大幅な短縮並びにコストの削減にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に記載した発明は、シリコンウエ
ーハの表面に熱酸化膜を形成する熱処理を行なった後、
水素を含む雰囲気で熱処理することにより、前記シリコ
ンウエーハ中の結晶欠陥を熱酸化膜上にピットとして発
生させることを特徴とするシリコンウエーハの結晶欠陥
検出法である。
【0006】このように、シリコンウエーハ中の結晶欠
陥を熱酸化膜上にピットとして発生させてそのピットを
検出すれば、結晶欠陥そのものを直接的に検出するた
め、例えば酸化膜耐圧評価の信頼性が大きく向上し、検
出に要する時間を大幅に短縮できるので評価コストを大
きく削減することができる。
【0007】そして本発明の請求項2に記載した発明
は、シリコンウエーハの表面に自然酸化膜を成長させた
後、水素を含む雰囲気で熱処理することにより、前記シ
リコンウエーハ中の結晶欠陥を酸化膜上にピットとして
発生させることを特徴とするシリコンウエーハの結晶欠
陥検出法である。
【0008】このように結晶欠陥をピットとして発生さ
せる酸化膜に、シリコンウエーハ表面の自然酸化膜を利
用しても、水素を含む雰囲気で熱処理することによりピ
ットとして検出することができる。
【0009】この場合、請求項3に記載したように、前
記熱酸化膜を形成する熱処理および/または水素を含む
雰囲気での熱処理を急速加熱・急速冷却装置で行なうこ
とができる。このように、熱酸化膜を形成する熱処理お
よび/または水素を含む雰囲気での熱処理(以下、水素
アニールということがある)を急速加熱・急速冷却装置
(以下、RTA装置ということがある)で行なえば、設
定した熱処理条件の再現性が高く、所望の条件下で短時
間で熱処理することができるので、結晶欠陥の検出精度
が高くなり信頼性の向上と検出コストの削減を図ること
ができる。
【0010】そしてこの場合、請求項4に記載したよう
に、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の方
法により発生したピットをパーティクルカウンターで測
定することができる。このように発生したピットをパー
ティクルカウンターでLPDとして観察すれば、計測し
たLPD数の大小でウエーハ間の酸化膜欠陥の比較を行
うことができる。
【0011】また、本発明の請求項5に記載した発明
は、請求項4に記載された検出法を用いて検出されたピ
ットを、大きさ0.15μmを基準に分類することを特
徴とするシリコンウエーハの結晶欠陥評価法である。こ
のようにLPDのサイズ別、例えば0.15μmを境に
すれば、結晶欠陥をCOPとCOP以外の結晶欠陥に区
別することができるので、結晶欠陥発生の原因究明、結
晶欠陥の除去法の開発等、結晶欠陥に関する詳細な検討
が可能となる。
【0012】次に、本発明の請求項6に記載した発明
は、請求項5に記載された評価法を用いて分類された大
きさ0.15μm以上のピットの総数からシリコンウエ
ーハの酸化膜耐圧特性を評価することを特徴とするシリ
コンウエーハの酸化膜耐圧特性評価法である。例えば、
大きさ0.15μm以上のピットの総数と酸化膜耐圧特
性を表すTZDB、TDDBの不良品率(%)との関係
を見ると高い相関性を有するので、大きさ0.15μm
以上のピットの総数からシリコンウエーハの酸化膜耐圧
特性を評価することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。本発明者等は、シリコンウエーハの酸化膜耐圧特性
を評価するには、この特性に大きな影響をおよぼすシリ
コンウエーハ中の結晶欠陥が、熱処理により形成された
熱酸化膜あるいは成長した自然酸化膜中に取り込まれ、
その後の水素アニール処理により酸化膜中にピットとし
て形成されるので、これを直接検出、計測すればよいこ
とを見出し、この熱処理の諸条件を精査して本発明を完
成させた。
【0014】先ず、シリコンウエーハ表面上に、バッチ
炉(抵抗加熱式熱処理炉)もしくはRTA装置(Rap
id Thermal Annealer:急速加熱・
急速冷却装置)等を使用して熱酸化処理を施し、例えば
1.0〜100nmの酸化膜を成長させ、結晶中の欠陥
を酸化膜中に取り込む。このように 酸化膜の形成は、
熱酸化により熱酸化膜を形成する場合は、通常行われる
ドライ酸素酸化、ウエット酸素酸化、スチーム酸化、水
素燃焼酸化、酸素分圧酸化、塩酸添加酸化等の方法で行
われる。また、シリコンウエーハに洗浄等を施すことに
より厚さ1.0〜2.0nm程度の自然酸化膜を形成し
てもよい。酸化膜の厚さは、結晶欠陥を調査すべきウエ
ーハの表面からの深さに応じて選択すればよい。比較的
厚い酸化膜、例えば50nm以上の酸化膜を形成する場
合は、通常のバッチ炉を用いてもよい。
【0015】次に、酸化膜形成後、バッチ炉もしくはR
TA装置により水素100%雰囲気もしくは水素と不活
性ガス(アルゴンなど)または窒素ガスとの混合ガス雰
囲気下で950℃から1300℃の温度域において1 秒
以上の水素アニールを行い、結晶欠陥をピットとして酸
化膜中に出現させる。
【0016】次いでこのウエーハをパーティクルカウン
ターでLPD(Light Point Defec
t) 観察を行うとCOP(Crystal Origi
nated Particle)の領域(〜0.15μ
m)とは別に、0.15μm以上の領域にLPDが観察
される(図1参照)。このように発生したピットをパー
ティクルカウンターでLPDとして観察すれば、計測し
たLPD数の大小でウエーハ間の酸化膜欠陥の比較を行
うことができる。パーティクルカウンターには、KLA
Tencor社製のSPー1を用いた。
【0017】ここで、LPD観察とは、光散乱装置によ
るウエーハ全面の散乱強度が、微粒子に対応するパルス
状のLPDモードで観察されることをいう。
【0018】そして、前述した検出法を用いて検出され
たピットを、大きさ0.15μmを基準に分類する。こ
のようにLPDのサイズ別、例えば0.15μmを境に
すれば、結晶欠陥をCOPとCOP以外の結晶欠陥に区
別できるので、結晶欠陥発生の原因究明、結晶欠陥の除
去法の開発等、結晶欠陥に関する詳細な検討が可能とな
る。
【0019】次に、上記評価法を用いて分類された大き
さ0.15μm以上のピットの総数からシリコンウエー
ハの酸化膜耐圧特性を評価する。例えば、大きさ0.1
5μm以上のピットの総数と酸化膜耐圧特性を表すTZ
DB、TDDBの不良品率(%)との関係を見ると高い
相関性を有するので、大きさ0.15μm以上のピット
の総数からシリコンウエーハの酸化膜耐圧特性を評価す
ることができる。
【0020】図2は、4種類のシリコンウエーハについ
て、上記の熱酸化・水素アニール処理の結果、カウント
したLPD数(0.15μm以上の個数/ウエーハ)で
あり、図3と図4はそれぞれこの4種類のサンプルの酸
化膜耐圧特性をTZDB、TDDBについて測定し、不
良品率(%)を示した結果図である。図2のLPD数と
図3と図4の不良品率を対象してみると、LPD数の多
いウエーハはTZDB、TDDBの不良品率は高く、L
PD数の少ないウエーハはTZDB、TDDBの不良品
率は低く、互いに高い相関性を有していることが判り、
この方法が酸化膜耐圧を評価する方法として極めて有効
であることが判る。
【0021】また図6に上記各ウエーハのCOP(0.
12〜0.15μm)数の比較グラフを示した。この図
からは、COP数と酸化膜耐圧特性(図3のTZDB不
良品率、図4のTDDB不良品率) との相関は低い。よ
って本発明により発生させたピット数をサイズ別に分類
して比較することにより、選択的に酸化膜耐圧特性を劣
化させる要因を究明することができる。
【0022】シリコンウエーハ中の結晶欠陥が酸化膜上
にピットとして形成されるメカニズムは未だ確認されて
いないが、次のように考えられる。すなわち、CZ法に
より育成された単結晶から作製されたシリコンウエーハ
中にはグローイン欠陥と呼ばれる欠陥が存在することが
知られており、その欠陥の代表的なものとして、原子空
孔のクラスターと考えられているCOPと酸素原子の凝
集体である酸素析出物とがある。ウエーハ表面が酸化さ
れると、その酸化膜中にこれらの欠陥は取り込まれ、そ
の後の水素を含む雰囲気での熱処理により、酸化膜中に
取り込まれた酸素析出物の部分が選択的に急速に深さ方
向へのエッチングが進行してピットが形成される。その
後、さらにエッチングが進んでやがてSiO2 /Si界
面に達すると、今度はSiO2 /Si界面の横方向にエ
ッチングが進行する結果、ピットの径が増大すると考え
られる。
【0023】尚、図5に本発明の方法で検出されたピッ
トを表した図を示しておく。検出の熱処理条件は、10
00Åの酸化膜を成長させた後、1200℃、40分間
の水素アニールを施した。
【0024】ここで、本発明の前段の熱酸化処理と後段
の水素アニール処理に使用することができる熱処理装置
を説明する。前段の熱酸化処理には、バッチ炉またはR
TA装置(急速加熱・急速冷却熱処理装置)等を使用す
ることができる。そして後段の水素アニール処理にもバ
ッチ炉もしくはRTA装置等を使用することができる
が、RTA装置の方が熱処理条件の安定性や制御性、短
時間処理が可能等の点で優れており、特に水素アニール
に好適に使用される。
【0025】このRTA装置としては、熱放射によるラ
ンプ加熱器のような装置を挙げることができる。また、
市販されているものとして、例えばシュティアック マ
イクロテック インターナショナル社製、SHS−28
00のような装置を挙げることができ、これらは特別複
雑なものではなく、高価なものでもない。また、バッチ
炉としては、東京エレクトロン社製のα−8のような装
置を挙げることができる。
【0026】ここで、本発明で用いたRTA装置の一例
を示す。図7は、RTA装置の概略図である。図7のR
TA装置10は、石英からなるチャンバー1を有し、こ
のチャンバー1内でウエーハを熱処理するようになって
いる。加熱は、チャンバー1を上下左右から囲繞するよ
うに配置される加熱ランプ2によって行う。このランプ
はそれぞれ独立に供給される電力を制御できるようにな
っている。
【0027】ガスの排気側は、オートシャッター3が装
備され、外気を封鎖している。オートシャッター3は、
ゲートバルブによって開閉可能に構成される不図示のウ
エーハ挿入口が設けられている。また、オートシャッタ
ー3にはガス排気口が設けられており、炉内雰囲気を調
整できるようになっている。
【0028】そして、ウエーハ8は石英トレイ4に形成
された3点支持部5の上に配置される。トレイ4のガス
導入口側には、石英製のバッファ6が設けられており、
導入ガスがウエーハに直接当たるのを防ぐことができ
る。また、チャンバー1には不図示の温度測定用特殊窓
が設けられており、チャンバー1の外部に設置されたパ
イロメータ7により、その特殊窓を通してウエーハ8の
温度を測定することができる。
【0029】以上のようなRTA装置10によって、ウ
エーハを急速加熱・急速冷却する水素アニール処理は次
のように行われる。まず、RTA装置10に隣接して配
置される、不図示のウエーハハンドリング装置によって
ウエーハ8を挿入口からチャンバー1内に入れ、トレイ
4上に配置した後、オートシャッター3を閉める。
【0030】そして、窒素ガスで十分パージした後、雰
囲気ガスを水素100%または水素とArの混合ガスに
切り替え、加熱ランプ2に電力を供給し、ウエーハ8を
例えば1100〜1300℃の所定の温度に昇温する。
この際、目的の温度になるまでに要する時間は例えば2
0秒程度である。次にその温度において所定時間保持す
ることにより、ウエーハ8に高温熱処理を加えることが
できる。所定時間経過し高温熱処理が終了したなら、ラ
ンプの出力を下げウエーハの温度を下げる。この降温も
例えば20秒程度で行うことができる。最後に、ウエー
ハハンドリング装置によってウエーハを取り出すことに
より、水素アニール処理を完了する。
【0031】さらに熱処理するウエーハがある場合に
は、RTA装置10の温度を降温させていないので、次
々にウエーハを投入して連続的にRTA処理をすること
ができる。また、RTA装置により熱酸化処理をする場
合は、処理温度、処理ガス雰囲気等を変更すればよい。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げて説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。 (実施例)酸化膜耐圧特性を評価する対象試料として、
下記4種類の8インチウエーハを用いた。 A:通常のCZ法によるウエーハ(引上げ速度:1.0
mm/min、酸素濃度:15ppma[JEIDA:
日本電子工業振興協会規格]、窒素ドープ:なし)、 B:窒素ドープしたCZ法によるウエーハ(引上速度:
1.6mm/min、酸素濃度:15ppma、窒素濃
度:1×1014atoms/cm3 )、 C:改良CZ法によるウエーハ(引上条件を調整し、A
に比べグローイン欠陥を低減したウエーハ)、 D:エピタキシャルウエーハ(ウエーハAにエピタキシ
ャル層を1μm堆積したウエーハ)。
【0033】先ず、酸化炉として東京エレクトロン社製
のα−8バッチ炉を用いて、熱酸化処理を行った。処理
条件は、900℃、92分、雰囲気はO2 :100%と
した。成長した熱酸化膜厚は25nmである。この後
に、RTA装置としてシュティアック・マイクロテック
・インターナショナル社製のSHS−2800を用いて
水素アニールを施した。この時の処理条件は、1200
℃、30秒、雰囲気はH2 :25%、アルゴン:75%
とした。
【0034】上記の熱酸化・水素アニール処理の結果、
カウントしたLPD数(0.15μm以上)はそれぞれ
A:6891個、B:8920個、C:1485個、
D:10個である(図2参照)。LPDの測定にはKL
A Tencor社製のSPー1を用いた。
【0035】次いでこの4種類のサンプルの酸化膜耐圧
特性をTZDB、TDDBについて測定し、不良品率
(%)を示した結果が図3と図4である。図2のLPD
数と図3と図4の不良品率を比較してみると、LPD数
の多いウエーハはTZDB、TDDBの不良品率は高
く、LPD数の少ないウエーハはTZDB、TDDBの
不良品率は低く、互いに高い相関性を有していることが
判り、この方法が酸化膜耐圧を評価する方法として極め
て有効であることが判る。
【0036】また図6に各ウエーハのCOP(0.12
〜0.15μm)数の比較グラフを示した。この図から
は、COP数と酸化膜耐圧特性(図3のTZDB不良品
率および図4のTDDB不良品率) との相関は低いこと
が判る。よって本発明により発生させたピット数をサイ
ズ別に分類して比較することにより、選択的に酸化膜耐
圧特性を劣化させる要因を究明することができる。
【0037】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明
の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同
一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いか
なるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0038】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、シリコンウエーハ中の結晶欠陥を簡便な熱酸化・水
素アニール処理方法で熱酸化膜上あるいは水素アニール
処理で自然酸化膜上にピットとして検出することが可能
となり、計測したLPD数の大小によって酸化膜耐圧特
性を高い精度で評価することができる。この評価法は、
酸化膜耐圧特性に影響を与える結晶欠陥そのものを検出
するため信頼性が高く、測定時間を大幅に短縮でき、測
定・評価コストの削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の酸化膜成長後に水素アニールを行った
ウエーハのLPDのサイズ別分布図である。
【図2】4種類のサンプルのLPD(0.15μm以
上)数の比較図である。
【図3】4種類のサンプルのTZDB評価による不良品
率(%)を表す図である。
【図4】4種類のサンプルのTDDB評価による不良品
率(%)を表す図である。
【図5】本発明の方法で検出(1000Åの酸化膜を成
長させた後、1200℃、40分間の水素アニールを施
す)されたピットを表した図である。
【図6】4種類のサンプルのCOP(0.12〜0.1
5μm)数の比較図である。
【図7】シリコンウエーハの急速加熱・急速冷却装置の
一例を示した概略図である。
【符号の説明】
1…チャンバー、 2…加熱ランプ、 3…オートシャ
ッター、4…石英トレイ、 5…3点支持部、 6…バ
ッファ、 7…パイロメータ、8…ウエーハ、10…急
速加熱・急速冷却装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G077 AA02 CF10 FE02 FE04 FG11 FJ06 FK08 GA02 GA05 HA12 4M106 AA01 BA04 CA14 CB19 CB20 DH60

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコンウエーハの表面に熱酸化膜を形
    成する熱処理を行なった後、水素を含む雰囲気で熱処理
    することにより、前記シリコンウエーハ中の結晶欠陥を
    熱酸化膜上にピットとして発生させることを特徴とする
    シリコンウエーハの結晶欠陥検出法。
  2. 【請求項2】 シリコンウエーハの表面に自然酸化膜を
    成長させた後、水素を含む雰囲気で熱処理することによ
    り、前記シリコンウエーハ中の結晶欠陥を酸化膜上にピ
    ットとして発生させることを特徴とするシリコンウエー
    ハの結晶欠陥検出法。
  3. 【請求項3】 前記熱酸化膜を形成する熱処理および/
    または水素を含む雰囲気での熱処理を急速加熱・急速冷
    却装置で行なうことを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載したシリコンウエーハの結晶欠陥検出法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1項
    に記載の方法により発生したピットをパーティクルカウ
    ンターで測定することを特徴とするシリコンウエーハの
    結晶欠陥検出法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載された検出法を用いて検
    出されたピットを、大きさ0.15μmを基準に分類す
    ることを特徴とするシリコンウエーハの結晶欠陥評価
    法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載された評価法を用いて分
    類された大きさ0.15μm以上のピットの総数からシ
    リコンウエーハの酸化膜耐圧特性を評価することを特徴
    とするシリコンウエーハの酸化膜耐圧特性評価法。
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