JP2000268610A - 窓用光制御透明板及び窓ガラス - Google Patents

窓用光制御透明板及び窓ガラス

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JP2000268610A
JP2000268610A JP11073382A JP7338299A JP2000268610A JP 2000268610 A JP2000268610 A JP 2000268610A JP 11073382 A JP11073382 A JP 11073382A JP 7338299 A JP7338299 A JP 7338299A JP 2000268610 A JP2000268610 A JP 2000268610A
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glass
plate
room
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English (en)
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Tomohiko Nagai
智彦 長井
Masao Misonoo
雅郎 御園生
Keisuke Tanaka
啓介 田中
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Kansai Electric Power Co Inc
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Kansai Electric Power Co Inc
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 窓としての透視性を損なわず且つ特別なスペ
ースを必要とせず、室内奥部まで自然光で照明すること
ができる窓用光制御透明板及び窓ガラスを提供する。 【解決手段】 部屋10の垂直壁には窓11が設けられ
ており、この窓11には、室外側の板ガラス12と、室
内側のプラスチック板13とからなる二重窓ガラスが取
付けられている。窓11には太陽光14が当たってい
る。プラスチック板13には、水平方向に延びるスリッ
ト20が多数形成されている。これらのスリット20
は、上下方向に一定間隔で配列されている。室内におけ
る所定高さのO点より上のスリット20は、それらの延
長面が該O点に向かって下方に傾斜するように、該O点
より下のスリット20は、それらの延長面が該O点に向
かって上方に傾斜するように配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定間隔で配列さ
れたスリットを備える窓用光制御透明板及び窓ガラスに
関する。
【0002】
【従来の技術】多くのビル等のオフィスや一般住居で
は、昼間でも蛍光灯等による照明により室内の明るさを
確保している。これは、室内窓付近では明るいが室内奥
部では明るさが不足するからである。また、窓から室内
に入って来る太陽光は熱負荷となり空調装置の負担とな
っている。
【0003】そこで、室内の窓付近の熱負荷を低減しつ
つ室内奥部を太陽光で照明することができる窓ガラスが
望まれるようになっている。このような要請に応ずるた
めに、窓に設けた採光部で直接太陽光を屈折させたり反
射させたりして室内奥部まで光が届くようにする方法は
従来より知られており、光を屈折させる方法としては、
プリズムの利用(例えば、特開平6−73968号公
報)又はフレネルレンズの利用(例えば、特開昭56−
111803号公報)、ホログラムの利用、及び乳白拡
散板の利用等があり、光を反射させる方法としては、反
射型ブラインドの利用(例えば、特開昭58−5450
9号公報、特開昭58−41178号公報)、平面ミラ
ーの利用等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記光
を屈折させる方法によると、プリズム若しくはフレネル
レンズ、ホログラム装置、又は乳白拡散板が窓に配置さ
れ屈折を利用して光を拡散するので、窓が不透視になり
透明性が失われ、窓を通しての視界は犠牲にせざるを得
ない。
【0005】また、上記光を反射させる方法によると、
窓の不透視は避けられるものの、室内又は室外に反射型
プラインド、平面ミラー等の反射材の設置スペースが必
要になる。上記反射型ブラインドを複層ガラスの間に設
置することも可能であるが、ブラインドのスラットの幅
を確保するために複層ガラスの空気層の厚さとして20
数mm以上を要し、複層ガラスが高価なものになる本発
明の目的は、窓としての透視性を損なわず且つ特別なス
ペースを必要とせず、室内奥部まで自然光で照明するこ
とができる窓用光制御透明板及び窓ガラスを提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的を達成
するために、請求項1記載の窓用光制御透明板は、一の
方向に延びる複数のスリットが該一の方向に垂直な方向
に配列して形成された窓用光制御透明板において、前記
複数のスリットが前記透明板の表面に対して、前記垂直
な方向において傾斜度が変化するように傾斜しているこ
とを特徴とする。
【0007】請求項1記載の窓用光制御透明板によれ
ば、一の方向に延びる複数のスリットが透明板の表面に
対して、該一の方向に垂直な方向において傾斜度が変化
するように傾斜しているので、透明板を該垂直な方向が
鉛直方向になるように窓に取付けたときに、該透明板に
当たる太陽光を全体として室内の天井に向かって反射さ
せることができ、窓としての透明性を損なわずに且つ特
別なスペースを必要とせず、室内奥部まで自然光で照明
することができる。
【0008】請求項2記載の窓用光制御透明板は、請求
項1記載の窓用光制御透明板において、前記複数のスリ
ットは、それらの延長面が前記透明板から室内側に所定
距離離れた位置で交わるように前記透明板の表面に対し
て傾斜していることを特徴とする。
【0009】請求項2記載の窓用光制御透明板によれ
ば、透明板を該垂直な方向が鉛直方向になるように窓に
取付けたときに、該透明板に当たる太陽光は全体として
室内天井に向かって反射するので透明板の室内側付近の
熱負荷を低減することができ、加えて、透明板から室内
側に所定距離離れた位置より上において該透明板に当た
る太陽光は室内奥部の天井に向かって反射すると共に、
透明板から室内側に所定距離離れた位置より下において
該透明板に当たる太陽光は室内窓付近の天井に向かって
反射するので、室内窓付近の熱負荷を低減しつつ室内天
井をその全体に亘って太陽光で照射することができる。
【0010】請求項3記載の窓用光制御透明板は、請求
項2記載の窓用光制御透明板において、前記複数のスリ
ットのうち、前記透明板の前記垂直な方向における一側
部分のスリットと他側部分のスリットとはそれらの延長
面が前記垂直な方向に関して夫々反対側部分に向けて傾
斜していることを特徴とする。
【0011】請求項3記載の窓用光制御透明板によれ
ば、透明板を該垂直な方向が鉛直方向になるように窓に
取付けたときに、該透明板に当たる太陽光は全体として
室内天井に向かって反射するので透明板の室内側付近の
熱負荷を低減することができ、加えて、該垂直な方向に
おける一側部分の該透明板に当たる太陽光は室内奥部の
天井に向かって反射すると共に、該垂直な方向における
他側部分の該透明板に当たる太陽光は室内窓付近の天井
に向かって反射するので、室内窓付近の熱負荷を低減し
つつ室内天井をその全体に亘って太陽光で照射すること
ができる。
【0012】請求項4記載の窓用光制御透明板は、請求
項1から3のいずれか1項に記載の窓用光制御透明板に
おいて、前記透明板がプラスチック又は板ガラスから成
ることを特徴とする。
【0013】請求項4記載の窓用光制御透明板によれ
ば、該透明板へのスリットの加工を容易に行うことがで
きる。
【0014】本発明の上記目的を達成するために、請求
項5記載の組合わせ窓ガラスは、板ガラスと、一の方向
に延びる複数のスリットが該一の方向に垂直な方向に配
列して形成された窓用光制御透明板とを備えることを特
徴とする。
【0015】請求項5記載の窓ガラスによれば、室内窓
付近の熱負荷を低減しつつ室内奥部を太陽光で照射する
ことができるという窓用光制御透明板による作用効果に
加えて、板ガラスにより窓としての気密性、水密性、耐
風圧性を発揮することができる。
【0016】請求項6記載の窓ガラスは、請求項5記載
の窓ガラスにおいて、前記透明板が前記板ガラスに貼付
けられていることを特徴とする。
【0017】請求項6記載の窓ガラスによれば、窓用光
制御透明板の強度を板ガラスにより増大させることがで
きる。
【0018】請求項7記載の窓ガラスは、請求項5記載
の窓ガラスにおいて、前記板ガラスが複層ガラスからな
り、前記透明板が前記複層ガラスの空気層内に配置され
ていることを特徴とする。
【0019】請求項7記載の窓ガラスによれば、前記透
明板のスリット内に塵埃が付着するのを防止することが
できる。
【0020】請求項8記載の窓ガラスは、請求項5乃至
7のいずれか1項に記載の窓ガラスにおいて、前記透明
板がプラスチック又は板ガラスから成ることを特徴とす
る。
【0021】請求項8の窓ガラスによれば、該透明板へ
のスリットの加工を容易に行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係る窓用光
制御透明板を図を参照して説明する。
【0023】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
窓用光制御透明板が設置された部屋の断面図である。
【0024】部屋10の垂直壁には窓11が設けられて
おり、この窓11には、室外側の板ガラス12と、室内
側のプラスチック板13とからなる二重窓ガラスが取付
けられている。また、窓11には太陽光14が上方から
当たっている。なお、図1において、窓の室外側を左側
に、室内側を右側に示しているが、以下の図において同
様である。
【0025】図2は窓11の拡大断面図である。板ガラ
ス12及びプラスチック板13は、部屋10の垂直壁に
取り付けられた窓枠15にそれぞれ嵌められている。こ
こで、プラスチック板13の厚さは5〜10mmであ
り、板ガラス12及びプラスチック板13間の空気層の
厚さは6〜12mmである。
【0026】プラスチック板13には、その正面図であ
る図3(a)に示すように、水平方向に延びるスリット
20が多数形成されている。これらのスリット20は、
上下方向に一定間隔で配列されている。
【0027】各スリット20の幅は0.2〜0.8mm
であり、この値は後述するスリット20のレーザ加工が
行われる際の加工性から決定される。また、スリット2
0間のピッチは2〜12mmが好ましく、上記スリット
20の幅が0.2〜0.8mmであることを考慮する
と、スリット20間のピッチが2mm未満ではプラスチ
ック板13の強度を確保することができず、12mmを
越えると光制御の効果が低下する。
【0028】プラスチック板13に当たった太陽光は、
プラスチック板13の部分拡大断面図である図4に示す
ように、スリット20の上側面(加工面)20aを規定
する部分で室内側に反射する(全反射)。
【0029】また、これらのスリット20は、プラスチ
ック板13の表面に対して傾斜している。具体的には、
図3(a)のA−A断面図である図3(b)に示すよう
に、室内における所定位置O点より上のスリット20
は、それらの延長面が該O点に向かって下方に傾斜する
ように、該O点より下のスリット20は、それらの延長
面が該O点に向かって上方に傾斜するように配置されて
いる。上記O点の位置は、プラスチック板13の室内側
の面からの距離をA、プラスチック板13の下端からの
O点までの垂直距離をB,O点からプラスチック板13
の上端までの垂直距離をCとすれば、C/B=0.25
〜4,A/B=4〜20となるように設定される。
【0030】これにより、図1に示されるように、プラ
スチック板13に当たる太陽光は全体として天井16に
向かって反射するので室内の窓11付近の熱負荷を低減
することができ、加えて、プラスチック板13の上部に
当たる太陽光は、室内奥部の天井に向かって反射すると
共に、プラスチック板13の下部に当たる太陽光は、室
内窓付近の天井に向かって反射するので、反射光を天井
16の全体に亘って配分して採光効率を向上させること
ができる。
【0031】上記プラスチック板13としては、アクリ
ル板(ポリメチルメタクリレート:PMMA)、ポリカ
板(ポリカーボネート)、又は硬質塩ビ板(ポリ塩化ビ
ニル)が好ましく、上記板ガラス12としては、一般の
板ガラスでもよいが、特に、可視光は透過するが赤外光
を遮断する遮熱タイプLow−Eガラスを使用するのが
好ましい。
【0032】プラスチック板13へのスリット20の加
工法としては、CO2又はエキシマレーザー加工法が使
用される。スリット20の加工面20aは、鏡面よりも
若干の凹凸(0.01〜0.5mm)があるのが好まし
い。室内への採光上スリット20の加工面における全反
射に若干の散乱を伴った方が光の明暗模様がなくなり好
ましいからである。
【0033】次に、本実施の形態における窓用光制御透
明板と普通ガラスの照度比較の実験結果を図5を参照し
て説明する。
【0034】図5は、本発明の実施の形態に係る窓用光
制御透明板と通常ガラスの照度比較結果を示すグラフで
あり、このグラフは、上記プラスチック板13と普通ガ
ラスの照度比較として、横軸に9月のある日の12時1
6分から同30分における室内の照度Lxを時刻毎に示
す。照度Lxの計測は、プラスチック板13と普通ガラ
スとについて、夫々、室内窓付近、室内中央、室内奥部
において行われた。
【0035】室内窓付近では、プラスチック板13は普
通ガラスよりも概ね700〜1500ルックス低い照度
であるにも拘わらず、室内中央では、プラスチック板1
3は普通ガラスの約1500ルックスに対して約500
ルックス高い照度(約33%増)、室内奥部では、プラ
スチック板13は普通ガラスの約1000ルックスに対
して約200ルックス高い照度(約20%増)を示して
いる。このことから、プラスチック板13は、普通ガラ
スに対して、入射した太陽光の室内中央及び奥部への導
入量を確実に増加させることができたと云える。
【0036】プラスチック板13に形成されるスリット
20は、上記のような傾斜をつけずに全てプラスチック
板13の表面に対して直角であってもよく、プラスチッ
ク13の面に対するスリット20の傾斜をすべて一定と
してもよく、プラスチック板13の表面に対して中央部
のスリット20のみ直角、上部のスリット20には室内
側下方への傾斜、下部のスリット20には室内側上方へ
の傾斜をつけてもよい。
【0037】上記実施の形態では、プラスチック板13
を板ガラス12との二重窓ガラスとして構成したが、プ
ラスチック板13を、図6に示すように中間剤21によ
り板ガラス12に貼り付けた合わせガラスを窓枠15に
取付けてもよい。中間剤21の材料としては、ポリビニ
ルブチラール(PVA)が使用され、その厚さは、0.
38mm又は0.77mmである。他の材料としては、
エチレンビニルアルコール(EVA)があり、の厚さ
は、0.25mm又は0.4mmである。
【0038】上記実施の形態においては、プラスチック
板13の外側に設けられた板ガラス12により、窓とし
ての気密性、水密性、耐風圧性を発揮することができ
る。
【0039】また、プラスチック板13を、図7に示す
ように2枚の板ガラス12から成る複層ガラス30の空
気層内に配置してもよく、図8に示すように2枚の板ガ
ラス12の間に挟み上記中間剤21により合わせガラス
31としてもよい。これらの変形例において、板ガラス
12及びプラスチック板13の構造、各部寸法、材料は
上記実施の形態のものと同様である。図7の複層ガラス
30及び図8の合わせガラス31によれば、プラスチッ
ク板13のスリット20に塵埃が付着するのを防止する
ことができる。
【0040】上記実施の形態において、上記プラスチッ
ク板13を一般の板ガラスで構成してもよい。この場合
は、スリット20をレーザ加工の他に薄刃ダイヤモンド
ソー加工によって形成することができる。
【0041】以下、図9及び図10を参照しながら、本
発明の第2の実施の形態に係る窓用光制御用透明板を説
明する。
【0042】図9は、本発明の第2の実施の形態に係る
窓用光制御用透明板を有する窓の断面図である。図9の
窓には、室外側の板ガラス112と、室内側のプラスチ
ック板113とからなる二重窓ガラスが窓枠115を介
して取り付けられている。プラスチック板113は、ス
リット120をプラスチック板113の表面に対して全
て直角に設け、このプラスチック板113の上部及び下
部を室内側にやや折り曲げることによって形成される。
このときのプラスチック板113の折り曲げ角度は、窓
のサイズ、室の大きさ等によって決定される。
【0043】このプラスチック板113は、上部におけ
るスリット120はそれらの延長面が下方に傾斜し、下
部におけるスリット120はそれらの延長面が上方に傾
斜しているので、上記プラスチック板13と同様の効果
を奏することができる。
【0044】プラスチック板113は、上記第1の実施
の形態のプラスチック板13の場合と同様に、図10に
示すように2枚の板ガラス112から成る複層ガラス1
30の空気層内に配置してもよい。図10の複層ガラス
130によれば、上記窓用光制御透明板による作用効果
に加えて、プラスチック板113のスリット120に塵
埃が付着するのを防止することができる。本実施の形態
において、板ガラス112及びプラスチック板113の
基本的構造、各部寸法、材料は上記実施の形態のものと
同様である。
【0045】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、 請求項1
記載の窓用光制御透明板によれば、一の方向に延びる複
数のスリットが透明板の表面に対して、該一の方向に垂
直な方向において傾斜度が変化するように傾斜している
ので、透明板を該垂直な方向が鉛直方向になるように窓
に取付けたときに、該透明板に当たる太陽光を全体とし
て室内の天井に向かって反射させることができ、窓とし
ての透明性を損なわずに且つ特別なスペースを必要とせ
ず、室内奥部まで自然光で照明することができる。
【0046】請求項2記載の窓用光制御透明板によれ
ば、透明板を該垂直な方向が鉛直方向になるように窓に
取付けたときに、該透明板に当たる太陽光は全体として
室内天井に向かって反射するので透明板の室内側付近の
熱負荷を低減することができ、加えて、透明板から室内
側に所定距離離れた位置より上において該透明板に当た
る太陽光は室内奥部の天井に向かって反射すると共に、
透明板から室内側に所定距離離れた位置より下において
該透明板に当たる太陽光は室内窓付近の天井に向かって
反射するので、室内窓付近の熱負荷を低減しつつ室内天
井をその全体に亘って太陽光で照射することができる。
【0047】請求項3記載の窓用光制御透明板によれ
ば、透明板を該垂直な方向が鉛直方向になるように窓に
取付けたときに、該透明板に当たる太陽光は全体として
室内天井に向かって反射するので透明板の室内側付近の
熱負荷を低減することができ、加えて、該垂直な方向に
おける一側部分の該透明板に当たる太陽光は室内奥部の
天井に向かって反射すると共に、該垂直な方向における
他側部分の該透明板に当たる太陽光は室内窓付近の天井
に向かって反射するので、室内窓付近の熱負荷を低減し
つつ室内天井をその全体に亘って太陽光で照射すること
ができる。
【0048】請求項4記載の窓用光制御透明板によれ
ば、該透明板へのスリットの加工を容易に行うことがで
きる。
【0049】請求項5記載の窓ガラスによれば、室内窓
付近の熱負荷を低減しつつ室内奥部を太陽光で照射する
ことができるという窓用光制御透明板による作用効果に
加えて、板ガラスにより窓としての気密性、水密性、耐
風圧性を発揮することができる。
【0050】請求項6記載の窓ガラスによれば、窓用光
制御透明板の強度を板ガラスにより増大させることがで
きる。
【0051】請求項7記載の窓ガラスによれば、前記透
明板のスリット内に塵埃が付着するのを防止することが
できる。
【0052】請求項8の窓ガラスによれば、該透明板へ
のスリットの加工を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る窓用光制御透明板が
設置された部屋の断面図である。
【図2】窓11の拡大断面図である。
【図3】(a)は、プラスチック板13の正面図であ
り、(b)は、図3(a)のA−A断面図である。
【図4】プラスチック板13の部分拡大断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る窓用光制御透明板と
普通ガラスの照度比較結果を示すグラフである。
【図6】プラスチック板13を有する二重ガラス窓の断
面図である。
【図7】プラスチック板13を有する複層ガラスの断面
図である。
【図8】プラスチック板13を有する合わせガラスの断
面図である。
【図9】プラスチック板113を有する二重ガラスの断
面図である。
【図10】プラスチック板113を有する複層ガラスの
断面図である。
【符号の説明】
10 部屋 11 窓 12,112 板ガラス 13、113 プラスチック板 14 太陽光 15 窓枠 16 天井 20 スリット 21 中間剤 30 複層ガラス 31 板ガラス 200 室外側 300 室内側
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 御園生 雅郎 大阪府大阪市中央区道修町3丁目5番11号 日本板硝子株式会社内 (72)発明者 田中 啓介 大阪府大阪市中央区道修町3丁目5番11号 日本板硝子株式会社内 Fターム(参考) 4G061 AA20 BA01 CA02 CA05 CB05 CB06 CB13 CB16 CB19 CD02 CD12 CD16 CD18

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一の方向に延びる複数のスリットが該一
    の方向に垂直な方向に配列して形成された窓用光制御透
    明板において、前記複数のスリットが前記透明板の表面
    に対して、前記垂直な方向において傾斜度が変化するよ
    うに傾斜していることを特徴とする窓用光制御透明板。
  2. 【請求項2】 前記複数のスリットは、それらの延長面
    が前記透明板から室内側に所定距離離れた位置で交わる
    ように前記透明板の表面に対して傾斜していることを特
    徴とする請求項1記載の窓用光制御透明板。
  3. 【請求項3】 前記複数のスリットのうち、前記透明板
    の前記垂直な方向における一側部分のスリットと他側部
    分のスリットとはそれらの延長面が前記垂直な方向に関
    して夫々反対側部分に向けて傾斜していることを特徴と
    する請求項1記載の窓用光制御透明板。
  4. 【請求項4】 前記透明板がプラスチック又は板ガラス
    から成ることを特徴とする請求項1から3のいずれか1
    項に記載の窓用光制御透明板。
  5. 【請求項5】 板ガラスと、一の方向に延びる複数のス
    リットが該一の方向に垂直な方向に配列して形成された
    窓用光制御透明板とを備えることを特徴とする組合わせ
    ガラス。
  6. 【請求項6】 前記透明板が前記板ガラスに貼付けられ
    ていることを特徴とする請求項5記載の組合わせ窓ガラ
    ス。
  7. 【請求項7】 前記板ガラスが複層ガラスからなり、前
    記透明板が前記複層ガラスの空気層内に配置されている
    ことを特徴とする請求項5記載の組合せ窓ガラス。
  8. 【請求項8】 前記透明板がプラスチック又は板ガラス
    から成ることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1
    項に記載の組合せ窓ガラス。
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